JPH11117800A - 車載用制御装置およびそれに用いられる障害診断方法 - Google Patents

車載用制御装置およびそれに用いられる障害診断方法

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JPH11117800A
JPH11117800A JP9285347A JP28534797A JPH11117800A JP H11117800 A JPH11117800 A JP H11117800A JP 9285347 A JP9285347 A JP 9285347A JP 28534797 A JP28534797 A JP 28534797A JP H11117800 A JPH11117800 A JP H11117800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタの接続不良に起因する障害が外部回
路自体の障害であると誤認されることを防止し、不要な
点検作業や部品交換を回避できるようにした車載用制御
装置を提供する。 【解決手段】 複数の外部回路8,9,12,13の信
号線を共通に収容したハーネスに接続されるコネクタ2
と、信号線を含む外部回路が断線状態にあることを各外
部回路について個別に検出し、該検出結果を基に、コネ
クタ2の接続状態の正常性を判定する診断手段11,1
7と、その判定結果を含む情報を出力するための出力手
段18、20とを備える。診断手段は、例えば、コネク
タ2に接続される外部回路の全てについて切断状態を検
出した場合、コネクタが非接続状態であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号線を含む外部
回路の障害診断機能を備えた車載用制御装置に係り、特
に、外部回路の信号線群をコネクタを介して接続する車
載用制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載され、エンジン等を電気的に
制御する車載用制御装置には、配線を含む外部回路群
(例えば、インジェクタや、回転速度検知センサ等)の
障害診断機能を備えたものがある。この障害診断機能
は、車載用制御装置と個々の外部回路との間で受け渡し
される信号を監視し、例えば回路の断線を検出した場合
には、該回路の不具合を表す不具合コードを、記憶、表
示するなどの処理を行う。
【0003】一般に、外部回路群の配線は、それを束ね
て共通のコネクタに収容したハーネスを形成する。そし
て、そのハーネスと車載用制御装置本体に設けられたコ
ネクタとを接続することで、外部回路群と、車載用制御
装置の内部回路とが電気的に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】外部回路のハーネスを
接続するコネクタを備える従来の車載用制御装置では、
コネクタが正常に接続されていない場合、障害診断機能
が該コネクタに接続される外部回路の断線を検出し、該
外部回路の切断を表す不具合コードを、記憶、表示する
動作を行う。これにより、従来は、単にコネクタの接続
不良である場合にも、外部回路が不良であると誤認さ
れ、部品の点検や交換など、不要な作業がなされてしま
うことがあった。
【0005】そこで、本発明は、コネクタの接続不良に
起因する障害が、配線を含む外部回路自体の障害である
と誤認されることを防止し、不要な点検作業や部品交換
を回避できるようにした車載用制御装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、信号線を介して接続された複数の外部回
路との間で信号の受け渡しを行う車載用制御装置におい
て、複数の外部回路の信号線を共通に収容したハーネス
に接続される、少なくとも1つのコネクタと、信号線を
含む外部回路が断線状態にあることを、各外部回路につ
いて個別に検出し、該検出結果を基に、前記コネクタの
接続状態の正常性を判定する診断手段と、該診断手段の
判定結果を含む情報を出力するための出力手段とを備え
ることを特徴とする車載用制御装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施形態について説明する。
【0008】図1は、本発明の車載用制御装置を適用し
たエンジン制御システムの全体構成を示す図である。図
中、1はエンジンの制御を行うための車載用制御装置、
2はエンジン側の外部回路に接続されるコネクタA、3
は車体側の外部回路に接続されるコネクタBである。
【0009】車載用制御装置1のコネクタA2には、イ
ンジェクタ8、ISCバルブ(の駆動モータ)9、水温
センサ12、スロットル開度センサ13等の信号線を収
容したハーネスが接続される。
【0010】コネクタB3には、排気ガス中の酸素濃度
検出用のλセンサ22、障害の発生を表示するためのエ
ンジンチェックランプ25、診断ツール19の各信号線
と、電源供給用ライン5等を収容したハーネスが接続さ
れる。なお、診断ツール19は、検査・修理時に、発生
した障害の種類や位置を調べるために接続される。
【0011】図2に、このエンジン制御システムの電気
的な構成を示す。
【0012】図示のように、インジェクタ8、ISCバ
ルブ9等のアクチュエータは、イグニッションスイッチ
4のON時にメインリレー10を介してバッテリー6に
接続され、車載用制御装置1による接地側のON/OF
F切替により、駆動を制御される。スロットル開度セン
サ13は、スロットルに連動した分圧ボリュームを有
し、ライン14により供給される基準電圧(Vcc)を
分圧する。リレー24はエアコン用のソレノイド23を
駆動するためのものである。電源供給用のライン5はイ
グニッションスイッチ4のON時にバッテリー6と接続
される。メモリバックアップ用のライン13は常時バッ
テリー6と接続されている。
【0013】車載用制御装置1は、図2に示すように、
障害診断機能を持つアクチュエータ駆動回路11、RO
M15、RAM16、CPU17、A/D変換器を持つ
入出力回路18、通信用シリアルインターフェイス2
0、電源回路21等により構成されている。
【0014】ROM15には、制御プログラムと制御用
パラメータとが予め格納されている。RAM16を形成
する複数のメモリの内の一部は、ライン13より常時電
源の供給を受けるバックアップRAMとなっている。
【0015】CPU17は、ROM15に格納された制
御プログラムを実行し、制御用パラメータを用いて各種
センサからの入力データを処理し、各種アクチュエータ
等の制御内容を与える制御データを出力する。
【0016】駆動回路11は、CPU17の出力する制
御データに従い、各種アクチュエータを駆動する。ま
た、これと並行して、各信号ラインにおける電圧レベル
を、検出情報としてCPU17に出力する。
【0017】CPU17が実行する制御プログラムに
は、障害診断用のプログラム群が含まれる。CPU17
は、このプログラム群を実行することで、アクチュエー
タ駆動回路11からの検出情報を処理し、発生した障害
の位置および種類の判定、該障害の内容を保持するため
の不具合コードの記憶、エンジンチェックランプによる
障害発生の通知などを行う。
【0018】具体的には、コネクタA2に接続される全
ての外部回路について断線の障害が有ると判定した場合
には、コネクタA2の非接続を表す不具合コードをバッ
クアップRAM16に格納し、エンジンチェックランプ
25を点灯させる。この場合以外で、外部回路に障害が
有るときには、障害の有る回路および障害の内容を表す
不具合コードをバックアップRAM16に格納し、エン
ジンチェックランプ25を点灯させる。
【0019】なお、制御装置1の構成は上述のものには
限定されない。例えば、制御装置1の有する機能の内の
より多くの部分を、CPU17以外のハードウェア回路
により実現するようにしてもよい。
【0020】診断ツール19は、CPU,ROM,RA
M,入出力インタフェース、表示部(以上図示略)を有
し、検査・修理時に車載制御装置1に接続される。制御
装置1に接続されると、診断ツール19は、バックアッ
プRAM16に記憶された不具合コードを通信用インタ
フェース20より受信し、デコードして、表示部に表示
する。
【0021】運転者や修理者は、エンジンチェックラン
プ25の点灯から、外部回路に障害が発生したことを知
ることができる。そして、その障害の詳細を診断ツール
19を用いて調べることができる。障害がコネクタA2
の非接続によるものである場合、その旨が診断ツール1
9で表示される。また、障害が一部の外部回路おけるも
のである場合には、どの外部回路でどのような種類の障
害が発生しているかが表示される。
【0022】障害がコネクタA2の非接続によるもので
ある場合、修理者は、診断ツール19の表示から、コネ
クタA2を接続し直し、車載用制御装置1への電源投入
やリセット操作など行い、回路診断動作を再起動する。
そして、エンジンチェックランプが消灯したことから、
障害が解消されたことを知ることができる。このよう
に、修理者は、障害がコネクタA2の接続不良によるも
のである場合には、外部回路の検査や交換など、不要な
修理を行わずに済む。
【0023】次に、車載用制御装置1における障害の検
出および診断の方法について、さらに詳しく説明する。
【0024】図3に、車載用制御装置1内のアクチュエ
ータ駆動回路11の構成例を示す。駆動回路11は、各
制御対象毎に、トランジスタ31、入力端子I、検出端
子D、出力端子T1およびT2を有する。なお、図には
例としてインジェクタ8の1本に対応する部分のみを示
している。ここで、インジェクタ8の負荷は、ある程度
の抵抗成分を有する。
【0025】駆動回路11は、CPUの出力する制御デ
ータに対応した電圧を入力端子Iに供給され、出力端子
T1およびT2間の導通状態をトランジスタ31により
切り替える。トランジスタ31がOFFの場合、出力端
子T1およびT2間が非導通状態となり、検出端子Dの
電圧(検出電圧VD)は、アクチュエータに接続された
電源電圧と略等しいVHIGHとなる。トランジスタ31が
ONの場合には、出力端子T1およびT2間が導通状態
となり、検出電圧VDは、略0VであるVLOWとなる。こ
の時に、検出電圧VDが0Vとならないのは、負荷8の
抵抗に比べ非常に小さい値となるトランジスタ31のO
N抵抗等で電圧降下が生じるためである。この検出電圧
Dは、検出データとしてCPU17に渡される。
【0026】CPU17は、障害診断用プログラムを実
行して、出力側の外部回路を診断するための出力診断動
作、入力側の外部回路を診断するための入力診断動作、
このら診断結果を解析してコネクタの接続状態を判定す
る回路診断動作を行う。なお、これら動作は、外部回路
の動作が不安定となるエンジン起動開始時の一定期間を
さけて、実施することが好ましい。
【0027】出力診断動作においては、駆動回路11の
検出電圧VDを調べ、配線を含む外部回路の障害を検出
する処理を行う。ここでいう障害には、コイル8や配線
32,36の断線(オープン)と、コイル8の途中や配
線36の電源電圧への短絡(ショート)とが含まれる。
【0028】図4に、出力診断動作のフローチャートを
示す。この動作は、一定時間毎(例えば2ms毎)に実
施される。CPU17は、検出電圧VDのデータを基
に、トランジスタ31のON駆動時(ステップ101,
YES)にショートを検出し、OFF駆動時(ステップ
101,NO)にはオープンを検出する。ショートの検
出では、検出電圧VDとVLOWとを比較し(ステップ10
2)、検出電圧VDがVLOWよりも大きい場合は、短絡が
発生していると判断して、診断対象についてショートの
不具合フラグをセットする(ステップ103)。ここ
で、VLOWは、例えば、配線が正常である場合における
ON駆動時のVDの最大値またはその最大値よりも少し
大きい値とする。一方、オープンの検出では、検出電圧
DとVHIGHとを比較し(ステップ104)、検出電圧
DがVHIGHよりも小さい場合は、断線が発生している
と判断して、診断対象についてオープンの不具合フラグ
をセットする(ステップ105)。ここで、VHIGHは、
例えば、配線が正常である場合におけるOFF駆動時の
Dの最小値またはその最小値よりも少し小さい値とす
る。上記ステップ102で検出電圧VDがVLOW以下、ま
たは、上記ステップ104で検出電圧VDがVHIGH以上
の場合は、診断対象の不具合フラグをクリアする(ステ
ップ107)。
【0029】なお、上記のステップ101、102、1
03の診断処理を、ハードウェア回路で実現し、この診
断結果(ショートやオープン)をCPU17に渡して、
不具合フラグのセットを行うようにしてもよい。また、
ショート検出した場合は、過電流によるトランジスタ3
1の破損やハーネスの焼損を回避するために、トランジ
スタ31を強制的にOFF状態とするようにしてもよ
い。
【0030】図5に、入力診断動作の一例として、スロ
ットル開度センサ13の断線診断処理のフローを示す。
この動作は、一定時間毎(例えば10ms毎)、また
は、スロットルセンサ13出力のA/D変換がなされる
毎に実施される。CPU17は、まず、スロットル開度
センサ13の出力のA/D変換値を、RAM上の変数V
ISCに格納する(ステップ201)。そして、変数V
ISCの値が、所定値VISCLOW以下であるか判定
し(ステップ202)、所定値以下である場合は、断線
あるいはグランド電位への短絡(接地ショート)が発生
していると判定し、スロットル開度センサ13について
のオープンの不具合フラグをセットする(ステップ20
4)。上記ステップ202で障害を示す判定がされなか
った場合は、VISCが、所定値VISCHIGH以上
であるかどうかを判定し(ステップ203)、該所定値
以上の場合、信号ラインの電源ショート、あるいは、セ
ンサの障害として、スロットル開度センサ13の高電圧
側についての不具合フラグをセットする(ステップ20
5)。ステップ202、203でともにVISCが正常
範囲であると判断された場合は、スロットルセンサーの
不具合フラグをクリアする(ステップ206)。なお、
水温センサ12についても、その出力電圧を調べること
により障害を検出することができる。
【0031】図6に、回路診断動作の処理フローを示
す。この動作も、一定時間毎(例えば10ms毎)に実
行される。なお、図には、簡単化のため、入力診断およ
び出力診断の対象がそれぞれ1つである例を示している
が、実際にはステップ群310や311に追加される処
理により、コネクタA2に接続される全ての外部回路に
応した処理がなされる。CPU17は、まず、各診断で
オープンの不具合フラグがセットされたかどうかを調べ
ていく(ステップ301、302、303など)。全て
の診断においてオープンの不具合フラグがセットされて
いる場合は、コネクタが非接続状態にあると判断し、コ
ネクタ非接続を示す不具合コードをバックアップRAM
に記憶して(ステップ304)、エンジンチェックラン
プを点灯させる(ステップ307)。上記ステップ30
4の条件は満たされないが、セットされた不具合フラグ
がある場合は、外部回路に障害が生じていると判断し、
セットされている不具合フラグに対応する不具合コード
をバックアップRAMに記憶して(ステップ305)、
エンジンチェックランプを点灯させる(ステップ30
7)。この時に記憶される不具合コードは、障害の発生
位置および種別を表すものである。全ての診断において
不具合フラグのセットがなされていない場合は、障害な
しと判断して、処理を終了する。
【0032】なお、誤診断を防止するため、全ての診断
においてオープンの不具合フラグがセットされている場
合にも直に上記ステップ304を実行せずに、該ステッ
プ304への処理の移行が連続的に所定の数回(複数
回)なされた時点で、該ステップ304の実行を行うよ
うにしてもよい。
【0033】ところで、コネクタA2の接続状態には、
完全な接続/非接続の状態の他に、接続部分と非接続部
分が混在した不完全な接続状態もある。不完全な接続状
態の場合、外部回路の診断で断線の不具合フラグがセッ
トされるものと、セットされないものが混ざった状態と
なることがある。この場合、上述の図6の診断処理で
は、コネクタが非接続であると診断しないため、不要な
点検・修理がなされる可能性がある。この問題を解消す
るため、図6の診断動作の代りに、図7に示す診断動作
を行うようにしてもよい。
【0034】図7の診断動作は、オープンの不具合フラ
グのセットが、予め定められた数(NOPNFLG:コ
ネクタA2の端子数未満の数)より多くなされている場
合に、コネクタが非接続であると判定する。具体的に
は、セットされているオープンの不具合フラグの総数を
計算し、これを上記NOPNFLGと比較する(ステッ
プ501)。オープンの不具合フラグの総数がNOPN
FLGより大きい場合は、コネクタA2が接続不良であ
ると判定し、コネクタの接続不良を示す不具合コードを
バックアップRAMに記憶する(ステップ502)。オ
ープンの不具合フラグの総数がNOPNFLG以下の場
合は、不具合フラグの総数が0であるどうかを判定し
(ステップ503)、0でない場合は、セットされてい
る不具合フラグに対応する不具合コードをすべて記憶す
る(ステップ504)。
【0035】バックアップRAMに記憶された全ての不
具合コードは、診断ツール19の接続時に、通信インタ
フェース20を介して診断ツール19に送信される。
【0036】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0037】本実施形態では、車載用制御装置は、コネ
クタA2の接続不良の診断は行わず、診断情報として、
各外部回路についての不具合コードのみを格納する構成
となっている。コネクタA2の接続不良の診断は、診断
ツール19が、受信した不具合コードを基に行う。な
お、他の機能については、第1の実施形態と共通するた
め、ここでの説明は省略する。
【0038】図8に、診断ツール19が行う診断処理の
処理フローを示す。図8の処理フローは、診断ツール1
9内のCPUにより実行される。なお、図には、図6と
同様に簡単化のため、入力診断および出力診断がそれぞ
れ1つである例を示している。
【0039】診断ツール19のCPUは、まず、制御装
置に接続されると、通信を開始し(ステップ400)、
制御装置1のバックアップRAMに格納された不具合コ
ードを全て読み出す(ステップ401)。読み出した不
具合コードが、コネクタA2に接続される全ての外部回
路のオープンを示す場合は、コネクタA2が非接続状態
にあると判断し、コネクタの非接続を示す表示を行う
(ステップ405)。不具合コードが存在するが、上記
ステップ405の条件が満たされない場合は、外部回路
に障害が生じていると判断し、各不具合コードに対応す
る障害の発生位置や種別を示す表示を行う(ステップ4
06,407)。不具合コードが存在しない場合は、障
害なしと判断して、処理を終了する。
【0040】本実施形態では、コネクタの診断機能を診
断ツール19に持たせることで、処理負荷の重い制御装
置の処理量を増やすことなしに、コネクタの接続状態を
診断し、診断結果を修理者に提示することができる。
【0041】ところで、以上で説明した実施形態では、
制御装置1が診断結果を外部のエンジンチェックランプ
25に表示するものであったが、図9に示すように、制
御装置本体のコネクタA2およびB3の近傍にそれぞれ
表示部36,37を設けて、各表示部36,37の表示
態様を変化させることで診断結果を提示するように制御
装置1を構成してもよい。例えば、表示部36,37と
してそれぞれ表示灯を用い、コネクタの接続不良を判定
した場合、該コネクタの近傍の表示灯を点滅させ、外部
回路の障害を検出しコネクタの接続は正常であると判定
した場合には、その外部回路に接続するコネクタ近傍の
表示灯を点灯させる。これにより、修理作業者は、障害
の種別や位置を容易に把握できるようになり、接続確
認、改善といった修理作業を速やかに行うことが可能と
なる。なお、表示部は表示灯に限定されない。例えば、
コードを表示する液晶表示器を用い、障害のある外部回
路を指定するようにしてもよい。さらに、以上の実施形
態の制御装置1は、外部回路と接続するためののコネク
タを2個備えたものであるが、3個以上のコネクタを備
える場合にも、上述の判定処理を各コネクタに対応して
実施するようにすることで、同様の作用・効果を容易に
実現することができる。もちろん、図10に示すよう
に、脱着可能なコネクタ39と、直接内部回路に接続さ
れるハーネス38とが混在するような構成においても、
同様の診断動作が実現可能である。
【0042】なお、以上の実施形態の制御装置1は、障
害がある場合にエンジンチェックランプを点灯するもの
であったが、コネクタA2が非接続状態であると判定し
た場合にはエンジンチェックランプを点滅状態とするよ
うにしてもよい。この場合、修理者は、診断ツールを用
いなくても、コネクタA2の非接続を知ることができ
る。さらに、エンジンチェックランプの代りに、音声合
成装置や表示装置等のアラーム回路を設け、音声や表示
により障害の種別や発生位置を提示するようにしてもよ
い。
【0043】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、コネクタの接続不良に起因する障害が外部回路自体
の障害であると誤認されることを防止し、不要な点検作
業や部品交換を回避できるようにした車載用制御装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の制御装置が適用されたエ
ンジン制御システムの全体構成を示す図である。
【図2】 図1のシステムの電気的な構成を示す図であ
る。
【図3】 制御装置内の駆動回路の構成を示す図であ
る。
【図4】 制御装置の出力診断動作を示す図である。
【図5】 制御装置の入力診断動作を示す図である。
【図6】 制御装置の回路診断動作を示す図である。
【図7】 回路診断動作の他の例を示す図である。
【図8】 本発明の他の実施形態の診断ツールの回路診
断動作を示す図である。
【図9】 制御装置の外観の一例を示す図である。
【図10】 制御装置の外観の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1…車載用制御装置、2…コネクタA、3…コネクタ
B、11…駆動回路、15…ROM、16…RAM、1
7…CPU、18…入出力回路18、20…通信用シリ
アルインターフェイス、21…電源回路、19…診断ツ
ール。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号線を介して接続された複数の外部回路
    との間で信号の受け渡しを行う車載用制御装置におい
    て、 複数の外部回路の信号線を共通に収容したハーネスに接
    続される、少なくとも1つのコネクタと、 信号線を含む外部回路が断線状態にあることを、各外部
    回路について個別に検出し、該検出結果を基に、前記コ
    ネクタの接続状態の正常性を判定する診断手段と、 該診断手段の判定結果を含む情報を出力するための出力
    手段とを備えることを特徴とする車載用制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車載用制御装置において、 前記診断手段は、前記コネクタに接続される全ての外部
    回路が切断状態にある場合、該コネクタが非接続状態で
    あると判定することを特徴とする車載用制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の車載用制御装置において、 前記診断手段は、前記コネクタに接続される外部回路の
    内の、予め定めた数以上の外部回路が切断状態にある場
    合、該コネクタが接続不良状態であると判定することを
    特徴とする車載用制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の車載用制御装置において、 前記出力手段の出力情報には、各外部回路についての個
    別の検出結果が含まれていることを特徴とする車載用制
    御装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の車載用制御装置において、 前記出力手段は、前記検出結果の情報の出力を、接続状
    態が正常であると判定されているコネクタに接続される
    外部回路についてのみ実施することを特徴とする車載用
    制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の車載用制御装置において、 外部のアラーム手段に接続され、 前記出力手段の出力情報により、前記アラーム手段が前
    記診断手段の判定結果を提示することを特徴とする車載
    用制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の車載用制御装置において、 前記コネクタの近傍に配置される表示部をさらに備え、 前記出力手段の出力情報により、前記診断手段のコネク
    タ毎の判定結果に従い、該コネクタの近傍の表示部の表
    示態様が変更されることを特徴とする車載用制御装置。
  8. 【請求項8】複数の外部回路の信号線を共通に収容した
    ハーネスに接続される、少なくとも1つのコネクタと、
    信号線を含む外部回路が切断状態であることを、各外部
    回路について個別に検出する障害検出手段とを有する車
    載用制御装置に用いられる障害診断方法において、前記
    障害検出手段の検出結果を基に、前記コネクタの接続状
    態の正常性を判定することを特徴とする障害診断方法。
  9. 【請求項9】複数の外部回路の信号線を共通に収容した
    ハーネスに接続される、少なくとも1つのコネクタと、
    信号線を含む外部回路が切断状態であることを、各外部
    回路について個別に検出する障害検出手段とを有する車
    載用制御装置に接続され、 前記車載用制御装置から、前記障害検出手段の判定結果
    を含む情報を取り込むための手段と、 取り込んだ検出結果を基に、前記コネクタの接続状態の
    正常性を判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果を含む情報を表示するための表
    示手段とを備えることを特徴とする診断ツール。
JP28534797A 1997-10-17 1997-10-17 車載用制御装置およびそれに用いられる障害診断方法 Expired - Fee Related JP4025398B2 (ja)

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