JP7172748B2 - 電子制御装置及び検査システム - Google Patents

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本開示は、車両に搭載された電子制御装置と、電子制御装置及び外部装置を備えた検査システムとに関する。
従来、車載の電子制御装置の機能として、OBDが知られている。OBDはOn-board Diagnosticsの略である。このOBDにより、車載の各種のセンサ、アクチュエータなどに何らかの異常が発生したことを検出し、異常に対応する故障情報である故障コードをメモリに記録している。以下、故障コードをDTCともいう。DTCはDiagnostic Trouble Codeの略である。
また、DTCを用いて、車両の整備業務を支援する各種の装置が知られている。例えば、検査ツール(即ちスキャンツール)を用いて、車両からDTCを取得し、そのDTCから車両の故障状態を検出する装置が知られている。例えば、下記特許文献1参照。
特開2015-202764号公報
上述したDTCは、車両の過去等の異常を示している。そのため、将来、このDTCを用いて、法令等に基づいて、例えば公共の道路において車両を使用する上で問題が無いか等の判定を行うことが考えられる。
例えば、自動車検査登録制度(即ち車検)のような検査制度において、このDTCを車両の状態の検査に用いることが考えられるが、十分な検討が必要である。
そこで、DTCを車検に用いる場合を検討したところ、本願発明者によって、以下に示すような課題があることが見出された。以下、詳細に説明する。
DTCのうち、例えば道路運送車両法の保安基準のように、車両の安全性の基準を満たさない不具合を示すDTCを特定DTCとして規定し、この特定DTCを規定する情報(即ち、特定DTC情報)を、特定DTC管理機構の管理サーバに保管することが考えられる。
さらに、検査ツールから管理サーバにアクセスして、管理サーバから最新の特定DTC情報を取得し、この検査ツールを用いて、取得した最新の特定DTC情報に基づいて、車両の検査を行うことが考えられる。
つまり、検査ツールによって車両の電子制御装置のメモリから特定DTCが読み出された場合に、車検を不合格にすることが考えられる。
ところで、上述したOBDの機能として、DTCに基づいて、車両の故障箇所等をドライバー等に通知する機能がある。また、通知された故障個所を車両整備工場で修理した後に、検査ツールからの指令によって、メモリに記憶された故障コードを消去できる機能もある。
しかしながら、このOBDの機能が適切に使用されない場合には、本来消去すべきでないDTCが消去されてしまい、特定DTCを利用した車検等の検査を適切に実施できない恐れがある。
例えば、故障箇所の修理が行われなかった場合でも、特定DTCが消去される恐れがある。また、検査ツールの誤った使用や悪意のある使用などによって、特定DTCが消去される恐れがある。
さらに、特定DTCを記憶するメモリが、バッテリにバックアップされた揮発性メモリである場合には、バッテリ着脱時には、特定DTCが消去されてしまう。そのため、このような場合には、特定DTCを利用した車検等の検査を適切に実施できない恐れがある。
本開示の一つの局面は、特定DTCを利用して好適に車両の検査を行うことができる技術を提供することにある。
本開示の一態様の電子制御装置(11)は、車両(3)に搭載されるものであり、DTC記憶部(27)と、特定DTC記憶部(29)と、受信判定部(41、S300)と、条件判定部(43、S310、S320)と、消去処理部(45、S330)と、を備えている。
DTC記憶部では、車両の状態を診断するために予め設定された複数の診断項目について、診断項目毎に車両の異常を示す故障情報であるDTCを全て記憶する。
特定DTC記憶部は、DTC記憶部に記憶するDTCのうちの一部であって、車両の検査に用いるために予め設定された1又は複数の特定DTCを記憶する不揮発性メモリである。
受信判定部では、特定DTC記憶部に記憶されている特定DTCを消去するための要求である消去要求を、電子制御装置外の外部装置(7)から受信したか否かを判定する。
条件判定部では、受信判定部によって外部装置から消去要求を受信したと判定された場合には、特定DTC記憶部に記憶されている特定DTCを消去するための消去条件が満たされているか否かを判定する。
消去処理部では、条件判定部によって消去条件が満たされていると判定された場合には、特定DTC記憶部に記憶されている特定DTCのうち、消去条件が満たされている特定DTCを消去する。
このような構成によれば、外部装置から車載の電子制御装置に対して、特定DTC記憶部に記憶されている特定DTCを消去するための消去要求があった場合には、そのまま特定DTCを消去するのではなく、所定の消去条件が満たされた場合に特定DTCを消去する。そのため、本来消去すべきでない特定DTC、即ち、消去条件が満たされていない特定DTCは消去されず、特定DTC記憶部に保存されている。
従って、車検等の検査の際に、特定DTC記憶部に記憶されている特定DTCに基づいて、例えば車検の合否等のような適切な判定を行うことができる。
つまり、外部装置から適切でない消去要求があった場合、または、電子制御装置に電源を供給するバッテリが外された場合でも、特定DTC記憶部には特定DTCが保存されているので、その特定DTCに基づいて、適切な車検等の検査を行うことができる。
また、DTC記憶部と特定DTC記憶部とを分けることにより、メモリ構成、メモリ容量、メモリ使用量等が異なる各種の車両に対応できるという利点がある。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の車検システムを示すブロック図。 BURAMの記憶領域を示す説明図。 EEPROMの記憶領域を示す説明図。 DTCと特定DTCとの関係を示す説明図。 車両の電子制御装置のマイコンの構成を示すブロック図。 検査ツールの構成を示すブロック図。 検査ツールの電子制御装置の構成を示すブロック図。 特定DTC情報と認証キーとの関係を示す説明図。 第1実施形態の車両側の電子制御装置の処理(1)を示すフローチャート。 第1実施形態のツール側の電子制御装置の処理(1)を示すフローチャート。 第1実施形態の車両側の電子制御装置の処理(2)を示すフローチャート。 第1実施形態のツール側の電子制御装置の処理(2)を示すフローチャート。 特定DTC情報及び認証キーの更新の方法を示す説明図。 特定DTC情報及び認証キーの他の更新の方法を示す説明図。 第2実施形態におけるデータフラッシュの記憶領域を示す説明図。 第2実施形態におけるEEPROMの記憶領域を示す説明図。
以下に、本開示の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.全体構成]
まず、本第1実施形態の検査システムを備えた全体のシステム(即ち、車検システム)について説明する。
<車検システムの構成>
まず、車検システムの構成について説明する。
図1に示すように、本第1実施形態における車検システム1は、車両3に車載された車両制御システム5と、車両制御システム5に電気的に接続される検査ツール7と、検査ツール7にインターネット等を介して接続される管理サーバ9と、を備えている。
車両制御システム5は、複数の電子制御装置(以下、ECU)11c、11b、11cを備えており、後述する検査システム13は、車両制御システム5と検査ツール7とを備えた構成となっている。なお、複数のECU11a、11b、11cについては、共通した内容を説明する場合には、ECU11と総称することもある。
ここでは、車両制御システム5と検査ツール7とが、ケーブル15にて接続されている例を挙げているが、無線にて接続されていてもよい。
<車検システムにおける車検の概要>
次に、上述した車検システム1を用いて行われる車検の概要について説明する。
車両3の異常を示す故障コードであるDTCのうち、車両の安全性に関する所定の保安基準を満たさない不具合を示す所定のDTCが、特定DTCとして定められている。例えば、道路運送車両法の保安基準を満たさない不具合を示す所定のDTCが、特定DTCとして定められている。
そして、この特定DTCが車両3のECU11から検査ツール7で読み出されると、車両が所定の保安基準を満たさないもの、即ち、公共の道路上で使用を認められない車両であるとして、保安基準に基づく車両の検査を不合格とする。即ち、車検を不合格とする。
つまり、保安基準が設けられたDTCを特定DTCとして、特定DTCがECU11に記憶されている場合には、車検を不合格にする。
具体的には、後に詳述するように、特定DTCを規定する特定DTC情報や、その特定DTC情報のバージョンを示す認証キーは、特定DTC管理機構の管理サーバ9に保管されている。
そして、車検を実施する際(即ち、車検時)には、検査ツール7から管理サーバ9にアクセスし、特定DTC情報及び認証キーを取得する。次に、検査ツール7は、その最新の特定DTC情報及び認証キーを用いて、既に記憶されている過去の特定DTC情報及び認証キーを更新する。
次に、検査ツール7は、車両3のECU11に対して、ECU11に記憶されている特定DTCの送信を要求し、得られた特定DTCに基づいて、車検を実施する。例えば、特定DTCを受信した場合には、車検を不合格にする。
[1-2.各構成]
次に、本第1実施形態の検査システム13等の各構成について詳細に説明する。
[1-2-1.車両制御システム]
図1に示すように、車両制御システム5は、複数のECU11a、11b、11cと、各ECU11a、11b、11cを接続する通信線17と、通信線17に接続された車両側コネクタ19と、各ECU11a、11b、11cに電力を供給するバッテリ21と、を有する。
各ECU11a、11b、11cは、通信線17を介して、CAN(登録商標)といった通信プロトコルに従って互いに通信可能である。CANは、Controller Area Networkの略である。
各ECU11a、11b、11cは、車両3を制御する機能や、OBDの機能(以下、OBD機能)を有する。OBD機能とは、周知のように、車両3の走行中等に、車載の各種のセンサ、アクチュエータなどに何らかの異常が発生したことを検出する機能である。
ECU11は、マイクロコンピュータ(以下、車両側マイコン)23と、通信インターフェース25と、バックアップRAM(以下、BURAM)27と、EEPROM29と、を有する。ECU11は、バッテリ21から、常時電力が供給されている。ECU11は、CPU31がプログラムを実行することで、車両制御、OBD機能、後述する判定等の処理を行う。
車両側マイコン23は、CPU31と、ROM33、RAM35等の半導体メモリ37と、を有する。
通信インターフェース25は、通信線17を介して他のECU11との通信を行うとともに、車両側コネクタ19を介して検査ツール7との通信を行う。なお、他のECU11とは、例えばあるECU11aに対して、ECU11b、11cが該当する。
BURAM27は、車両3のイグニッションスイッチがオフされた場合でも、データが消えないようにバッテリ21によりバックアップされたRAMである。つまり、BURAM27は、バッテリ21から電力が供給されない場合には、データが消える揮発性メモリである。なお、BURAM27の代わりに、RAM35を用いてもよい。
このBURAM27には、OBD機能によって検出された全てのDTCが記憶される。つまり、所定の診断項目毎の異常診断によって異常(即ち、故障)があると診断されたDTCが全て記憶される。なお、BURAM27が、DTC記憶部に該当する。
このDTCとは、例えば、OBDIIの法規(即ち、OBD法規)にて規定されるDTCである。なお、OBDIIの法規とは、カリフォルニア州大気資源局(即ち、CARB)により規定された法規である、なお、CARBは、California Air Resources Boardの略である。
前記DTCは、DTCに関する他のデータとともに、図2に示すように、BURAM27において所定の記憶領域(即ち、DTC記憶領域)27aに記憶されるものである。
このDTC記憶領域27aには、DTCに加え、OBD法規でDTCとともに記憶することが求められている情報が記憶されていてもよい。例えば、フリーズ・フレーム・データ(即ち、FFD)が記憶されていてもよい。なお、FFDは、Freeze Frame Dataの略である。
なお、あるDTCに関するデータとして、後述するEEPROM29に記憶されるレディネスコードや最新テスト結果も記憶される。
EEPROM29は、データの書き込み及び消去が可能なROMである。このEEPROM29は、バッテリ21から電力が供給されない場合でも、データの保持が可能な不揮発性メモリである。
このEEPROM29には、BURAM27に記憶される全てのDTCのうち、道路運送車両法の保安基準を満たさない不具合を示す所定のDTC(以下、特定DTC)が記憶される。つまり、車検の合否の判定に用いるDTCである特定DTCが記憶される。なお、EEPROM29が、特定DTC記憶部に該当する。
この特定DTCのデータは、EEPROM29において特定DTCを記憶する記憶領域(即ち、特定DTC記憶領域29a)に記憶されるものであり、図3に示す構成を有する。
具体的には、ある特定DTCに関するデータとして、特定DTCに加え、レディネスコードと最新テスト結果が記憶される。
ここで、レディネスコードとは、特定DTCに対応する診断項目について、故障診断が完了したことを示す情報であり、故障診断が正常に完了した際にセットされる。なお、故障診断が未完了の場合には、未完了フラグがセットされており、故障診断が完了した場合に、完了フラグがセットされる。
例えば、故障が複数回検出された場合に、故障を確定する診断項目があり、その場合には、最終的に故障が確定するまでは、未完了フラグがセットされ、最終的に故障が確定した場合に、完了フラグがセットされる。
最新テスト結果とは、特定DTCに対応する診断項目について実施された異常診断(即ち、故障診断)のうち、最新の診断結果を示している。従って、最新テスト結果は、異常である場合又は正常である場合がある。例えば、過去に異常があって特定DTCが記憶されている場合でも、最新テスト結果は、正常となっている場合がある。
なお、最新テスト結果としては、正常であることを示す正常フラグ、異常であることを示す異常フラグがセットされる。
また、EEPROM29には、図5に示すように、キー関連記憶領域29bに、DTCのうち特定DTCを特定するための情報である特定DTC情報(即ち、車両側の特定DTC情報)と、特定DTC情報を特定するための情報である認証キー(即ち、車両側の認証キー)と、が1対1に対応づけて記憶されている。
ここで、特定DTC情報とは、図3に示すように、複数のDTCのうち、どのDTCが特定DTCであるかを示す情報である。ここでは、DTCのうち、Xで示される「AAA」、「CCC」等のDTCが特定DTCである。また、認証キーとは、特定DTC情報の改訂の段階を示すバージョン情報である。
従って、バージョンが異なれば、特定DTC情報も異なることがあるので、特定DTC情報と認証キーとは、一対の情報として扱われる。つまり、特定DTC情報が変更される場合には、その特定DTC情報のバージョンを示す認証キーも同時に更新される。
なお、キー関連記憶領域29bは、EEPROM29ではなく、フラッシュメモリ等の他の不揮発性メモリに記憶するようにしてもよい。
<車両側マイコンの機能的構成>
車両側マイコン23は、CPU31がプログラムを実行することで実現される機能的な構成として、図5に示すように、受信判定部41と条件判定部43と消去処理部45とを有する。
受信判定部41は、EEPROM29に記憶されている特定DTCを消去するための要求である消去要求(即ち、クリア要求)を、検査ツール7から受信したか否かを判定する。
条件判定部43は、受信判定部41によって検査ツール7から消去要求を受信したと判定された場合には、EEPROM29に記憶されている特定DTCを消去するための消去条件が満たされているか否かを判定する。
この消去条件としては、下記の第1条件と第2条件との2種の条件が挙げられる。なお、第1条件と第2条件とに更に第3条件を加えた3種の条件を採用してもよいが、以下では2種の条件を例に挙げて説明する。
(第1条件)
診断項目について、異常の有無を診断する診断が完了していること。具体的には、特定DTC記憶領域に、前記診断項目に対応する特定DTCに関して、レディネスコードがセットされていること。即ち、レディネスコードである完了フラグが記憶されていること。
(第2条件)
診断が完了した診断項目について、最新の診断結果が正常であること。具体的には、特定DTC記憶領域に、前記診断項目に対応する特定DTCに関して、最新テスト結果が正常であるという正常フラグがセットされていること。即ち正常フラグが記憶されていること。
(第3条件)
診断によって正常が検出されてから、40暖気サイクルの間に異常が未検出、又は、40暖気サイクルの間は正常検出であること。
なお、暖気サイクルでは、車両のエンジンの始動から冷却水温が22℃以上上昇し、60℃又は70℃に達した場合を、1サイクルとする。
消去処理部45は、条件判定部43によって前記消去条件が満たされていると判定された場合には、EEPROM29の特定DTC記憶領域29aに記憶されている特定DTCのうち、前記消去条件が満たされている特定DTCを消去する。
[1-2-2.検査ツール]
次に、検査ツール7について説明する。
図6に示すように、検査ツール7は、各種の表示を行うディスプレイ51と、検査員等のマニュアルでの操作が可能な操作部53と、検査ツール7の動作を制御する検査ツール7側のECU(以下、ツール側ECU)55と、ケーブル15と接続されるツール側コネクタ57と、を備えている。
なお、以下では、ツール側ECU55と車両側のECU11とを区別するために、車両側のECU11を車両側ECU11と記すことがある。
ツール側ECU55は、図7に示すように、各種の演算を行うツール側マイコン61と、各種のデータを記憶するツール側記憶部63と、管理サーバ9との通信を行うツール側通信部65と、を備えている。
前記ツール側マイコン61は、図示しないが、CPU、ROM、RAM等から構成されている。このツール側マイコン61では、例えば、管理サーバ9に対して、特定DTC情報及びその認証キーの送信を要求して取得したり、車両側ECU11に対して、特定DTCの送信を要求して取得する等の制御を行う。
前記ツール側記憶部63は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリであり、図8に示すように、管理サーバ9から取得した特定DTC情報(即ち、外部側の特定DTC情報)や、その特定DTC情報のバージョン情報である認証キー(即ち、外部側の認証キー)を記憶するように構成されている。
なお、外部側の特定DTC情報と外部側の認証キーとは、車両側の特定DTC情報と車両側の認証キーと同様に、1対1に対応づけて記憶されており、外部側の特定DTC情報が変更される場合には外部側の認証キーも同時に更新される。
前記ツール側通信部65は、無線にて、インターネットを介して、管理サーバ9との通信を行う通信装置である。このツール側通信部65は、通常は管理サーバ9に接続されておらず、検査員等の操作によって、必要な場合に管理サーバ9に接続されて、例えば最新の特定DTC情報及び認証キーのダウンロード等が行われる。
つまり、検査ツール7は、スタンドアローン型であり、常時オンラインにて管理サーバ9と接続して使用するのでなく、オフラインにて使用される。なお、検査ツール7が、常時オンラインにて管理サーバ9と接続されていてもよい。
<ツール側マイコンの機能的構成>
ツール側マイコン61は、CPUがプログラムを実行することで実現される機能的な構成として、前記図7に示すように、送信要求部67と一致判定部69と消去要求部71とを有する。
送信要求部67は、車両側ECU11に対して前記消去要求を出力する前に、車両側ECU11に対してEEPROM29のキー関連記憶領域29bに記憶されている車両側の認証キーの送信を要求する。
一致判定部69は、送信要求部67の要求によって、車両側ECU11から車両側の認証キーを取得した場合には、車両側の認証キーと、検査ツール7のツール側記憶部63に記憶されている外部側の認証キーとが一致しているか否かを判定する。
消去要求部71は、一致判定部69によって車両側の認証キーと外部側の認証キーとが一致したと判定された場合には、車両側ECU11に対して特定DTCを消去するための消去要求を行う。
[1-3.制御処理]
次に、車両側ECU11と検査ツール7にて行われる処理について、それぞれ具体的に説明する。
<車両側ECUにおける処理(1)>
本処理は、車両側ECU11において、イグニッションスイッチがオンとなった後に、例えば車両3の走行中等において、車両3の異常を検出するために、予め設定された手順に従って、常時実施されている処理である。
まず、イグニッションスイッチがオンとなると、OBD機能によって、所定の診断項目について、予め設定された所定のタイミングで、異常診断が実施される。
従って、図9に示すように、イグニッションスイッチがオンとなった後に、ステップ(以下、S)100にて、所定の診断項目について、その異常診断が完了したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS110に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
例えば、該当する診断項目について異常診断が終了すると、異常診断の完了を示すフラグ(即ち、完了フラグ)がセットされる構成の場合には、その完了フラグがセットされているか否かによって、異常診断が完了したか否かを判定できる。
なお、異常診断が完了していない場合には、未完了フラグがセットされている。例えば複数回異常が検出された場合に異常があると確定する場合、即ち異常診断が終了する場合には、複数回の異常が検出されるまでは、未完了フラグが保持されている。
S110では、診断完了であるので、特定DTC情報を、EEPROM29のキー関連記憶領域29bから取得する。なお、特定DTC情報とは、前記図4に示すように、複数のDTCのうち、どのDTCが特定DTCかを示す情報である。
続くS120では、完了した診断(例えば、センサー断線)が、特定DTC対象診断か否かを判定する。つまり、診断した項目が、特定DTCに対応した診断項目か否かを判定する。ここで肯定判断されるとS150に進み、一方否定判断されるとS130に進む。
S130では、特定DTCに対応した診断項目ではないので、診断により異常が検出されたか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS140に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
S140では、異常が検出されたので、異常が検出された診断項目について、異常があることを示すDTCを、BURAM27のDTC記憶領域27aに記憶し、一旦本処理を終了する。このDTCを記憶する際には、当該DTCに関連したデータも、DTCに関連づけて記憶する。なお、このデータとは、前記図2に示すように、OBD法規等によって規定されるデータなどである。
一方、S120で肯定判断されて進むS150では、診断項目が特定DTCに対応した診断項目であるので、診断により異常が検出されたか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS160に進み、一方否定判断されるとS180に進む。
S160では、異常が検出されたので、前記S140と同様に、異常が検出された診断項目について、異常があることを示すDTCを、BURAM27のDTC記憶領域27aに記憶する。なお、この際にも、S140と同様に、DTCに加え、当該DTCに関連したデータも、DTCに関連づけて記憶する。
続くS170では、特定DTC記憶領域29aに、前記DTC記憶領域27aに記憶したDTCを、特定DTCとして記憶する。それとともに、その特定DTCを得るための診断が完了したことを示すレディネスコード(即ち、完了フラグ)と、今回の診断の結果である最新テスト結果を記憶し、一旦本処理を終了する。
つまり、この診断によって得られたDTCは、特定DTCであるので、その特定DTCを特定DTC記憶領域29aに記憶する。さらに、その特定DTCに関連付けて、レディネスコードと最新テスト結果とを記憶する。ここでは、特定DTCが記憶されるので、最新テスト結果として、「異常がある」ことを示す異常フラグがセットされる。
なお、前記特定DTCが得られた後に、再度、その特定DTCに対応する診断項目の診断が実施され、その結果、「診断が正常」と判断され場合、即ち「異常がない」と判断された場合には、「最新テスト結果」の欄に、異常がないことを示す正常フラグをセットする。即ち、異常フラグを正常フラグに書き換える。なお、過去のデータとして、過去の異常フラグを、診断時期のデータとともに、そのまま保持していてもよい。
一方、S150で否定判断されて進むS180では、特定DTC記憶領域29aに、前記診断項目に対応した特定DTCが記憶されているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS190に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
S190では、既に特定DTCが記憶されているので、特定DTC記憶領域29aに、当該特定DTCに関連付けて、レディネスコードと、最新テスト結果とを記憶し、一旦本処理を終了する。
この場合には、異常ではないので、実施された診断について、レディネスコード(即ち、完了フラグ)が記憶されるとともに、最新テスト結果として、正常を示す正常フラグが記憶される。
<検査ツールにおける処理(1)>
本処理は、車検時に、検査ツール7において、車両3に対して、特定DTCを消去する消去要求(即ち、クリア要求)を出すための処理である。
図10に示すように、S200では、検査ツール7から車両側ECU11に対して、車両側の認証キーを送信させる要求を出力することによって、車両側ECU11から、車両側の認証キーを取得する。
続くS210では、検査ツール7のツール側記憶部63に記憶されている外部側の認証キーと、車両側ECU11から取得した車両側の認証キーとを照合する。つまり、外部側の認証キーと車両側の認証キーとが一致しているか否かを判定する。ここで、一致している場合にはS220に進み、一致していない場合はS230に進む。
S220では、両認証キーが一致しているので、車両3に対して、特定DTCを消去するための消去要求を出力し、一旦本処理を終了する。
一方、S230では、両認証キーが一致していないので、一致していないと判定(即ち、エラー判定)し、一旦本処理を終了する。なお、エラー判定の結果は、例えば、検査ツール7のディスプレイ51に表示される。
<車両側ECUにおける処理(2)>
本処理は、車検時に、検査ツール7から車両3に対して消去要求が来た場合に、車両側ECU11にて実施される処理である。
なお、この消去要求とは、特定DTC記憶領域29aに記憶されている全ての特定DTCを消去の対象とするものであるが、後述するように、消去条件が満たされた特定DTCのみが消去される。
図11に示すように、S300では、車両側ECU11は、検査ツール7からの消去要求を受信したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS310に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
続くS310では、レディネスが完了しているか否かを判定する。つまり、特定DTCに対応する各診断項目について異常診断が終了しているか否かを判定する。言い換えれば、上述した第1条件が満たされているか否かを判定する。
具体的には、特定DTC記憶領域29aを参照し、各特定DTCについて、レディネスコード(即ち、完了フラグ)がセットされているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS320に進み、一方否定判断されるとS340に進む。
S320では、各特定DTCについて、レディネスが完了しているので、各特定DTCについて、最終テスト結果が正常か否かを判定する。つまり、最終テスト結果に正常フラグがセットされているか否かを判定する。言い換えれば、上述した第2条件が満たされているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS330に進み、一方否定判断されるとS340に進む。
S330では、各特定DTCについて、最終テスト結果が正常であるので、全ての消去条件が満たされたと判断して、特定DTC記憶領域29aに記憶されている特定DTCのうち、消去条件が満たされた特定DTCを消去し、一旦本処理を終了する。
一方、S340では、レディネスが完了していないか、或いは、最終テスト結果が正常ではないので、全ての消去条件が満たされた訳ではないと判断する。そして、検査ツール7に対して、消去要求を拒否する旨の拒否応答を出力し、一旦本処理を終了する。
なお、各特定DTCのうち、全ての消去条件が満たされた特定DTCは消去されるが、消去条件が満たされていない特定DTCがあれば、当該特定DTCは消去されず、前記拒否応答が出力される。
この拒否応答は、例えば、検査ツール7のディスプレイ51に表示される。なお、表示内容としては、例えば「消去不可の特定DTC有り」等の表示が考えられる。
<検査ツールにおける処理(2)>
本処理は、車検の際に、検査ツール7にて実施される処理、即ち車検の合否判定の処理である。
この処理は、上述した車検時の消去要求に基づいて、特定DTCが消去された後に実施される処理である。
図12に示すように、S400にて、操作部53からの入力によって、特定DTCによる車検の合否判定のモードに切り替える。
続くS410では、車両3に要求を出すことにより、車両3から特定DTC記憶領域29aに記憶されている情報を取得する。即ち、特定DTC、レディネスコード、最新テスト結果の情報を取得する。
続くS420では、レディネスが完了しているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS430に進み、一方否定判断されるとS460に進む。
S430では、特定DTC記憶領域29aに特定DTCが記憶されているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS440に進み、一方否定判断されるとS450に進む。
なお、特定DTC記憶領域29aに記憶されている特定DTCのうち、上述した消去要求によって、第1条件及び第2条件の消去条件が満たされている特定DTCは既に消去されているので、この段階で特定DTCが残っている場合には、車両3に異常が残っていることを示している。
S440では、特定DTCがあり、即ち車両3に異常が残っているので、車検が不合格と判定し、一旦本処理を終了する。
一方、S450では、特定DTCが無く、即ち車両3に異常が残っていないので、車検が合格と判定し、一旦本処理を終了する。
また、前記S420で否定判断されて進むS460では、判定不能として、一旦本処理を終了する。
なお、判定結果は、検査ツール7のディスプレイ51に表示する等によって、検査員等に通知される。
[1-4.特定DTC情報の更新]
次に、特定DTC情報等の更新の手順について説明する。
図13に示すように、管理サーバ9には、最新の特定DTC情報(即ち、サーバ側の特定DTC情報)と、その特定DTC情報の認証キー(即ち、サーバ側の認証キー)が記憶されている。
従って、車検を実施する場合には、検査ツール7からインターネット等を介して管理サーバ9にアクセスして、管理サーバ9から、最新の特定DTC情報と認証キーとを取得する。そして、検査ツール7に記憶されている特定DTC情報と認証キーとを、最新の特定DTC情報と認証キーとに更新する。
つまり、検査ツール7に記憶されている外部側の特定DTC情報及び外部側の認証キーを、最新の情報であるサーバ側の特定DTC情報及びサーバ側の認証キーに書き換える。
また、検査ツール7を車両3に接続し、車両3に記憶されている認証キー(即ち、車両側の認証キー)と検査ツール7に記憶されている最新の認証キーとの照合を行う。ここで、両認証キーが不一致な場合には、検査ツール7に記憶されている最新の特定DTC情報と認証キーとを用いて、車両3の特定DTC情報(即ち、車両側の特定DTC情報)と認証キーとを更新する。
また、これとは別に、図14に示すように、車両3と管理サーバ9とが、無線を利用したインターネット等を介して通信を行うことにより、車両3が管理サーバ9から、最新の特定DTC情報と認証キーとをダウンロードして更新してもよい。
[1-5.効果]
上記第1実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(1a)本第1実施形態の車両側ECU11では、検査ツール7から車両側ECU11に対して、EEPROM29に記憶されている特定DTCを消去するための消去要求があった場合には、そのまま特定DTCを消去するのではなく、所定の消去条件が満たされた場合に特定DTCを消去する。そのため、本来消去すべきでない特定DTC、即ち、消去条件が満たされていない特定DTCは消去されない。つまり、特定DTCは、EEPROM29に保存されている。
従って、車検の際に、EEPROM29に記憶されている特定DTCに基づいて、車検の合否を容易に且つ適切に判定することができる。
つまり、検査ツール7から適切でない消去要求があった場合、または、車両側ECU11に電力を供給するバッテリ21が外された場合でも、EEPROM29には特定DTCが保存されているので、その特定DTCに基づいて、適切に車検を行うことができる。
このように、本第1実施形態では、一度でも検出した特定DTCを車検時まで保持しており、特定DTCの消去(即ち、クリア)を車検時のみにしかできないように管理している。これにより、従来の検査ツール7のクリア機能を利用した方法、或いは、電源のオフによる車両側ECU11の初期化を利用した、適切でない特定DTCを消去する方法により、車検が合格となることを防止することができるという顕著な効果を奏する。
(1b)本第1実施形態では、全てのDTCを揮発性メモリであるBURAM27に記憶し、特定DTCを不揮発性メモリであるEEPROM29に記憶している。
これにより、不揮発性メモリの容量を削減できるので、本開示を、不揮発性メモリの容量が少ない車両側ECU11等に適用できるという利点がある。また、DTC記憶領域27aと特定DTC記憶領域29aとを別のメモリに設定するので、メモリ破壊が生じた際に影響を低減できるという効果がある。
また、DTCは書き込み等が速やかに行われるBURAM27に記憶されるので、そのDTCを車両3の制御に利用する際には、容易に対応できるという利点がある。なお、特定DTCは車検時に使用するだけであるので、車両3の制御等に利用される可能性は低い。
(1c)本第1実施形態では、特定DTCをEEPROM29に記憶するので、一度でも記憶した特定DTCを車検時まで、確実に保持することができる。
そのため、車検時に、特定DTCの消去を要求する(即ち、車検時クリア要求)前に、特定DTC記憶領域29aに記憶されている特定DTCを読み出すことにより、一度でも記憶された特定DTCを確認することができる。
また、特定DTCの消去は、車検時クリア要求のみであるので、特定DTCの消去の管理が容易であるという利点がある。
(1d)本第1実施形態では、特定DTCを消去する消去条件として、少なくとも、診断項目について異常の有無を診断する診断が完了していること(即ち、レディネスの完了)を示す第1条件と、診断が完了した診断項目について、最新の診断結果が正常であることを示す第2条件と、を採用している。
これにより、車検時の合否判定前に、異常が解消して消去可能な特定DTCを消去できるので、特定DTCを用いた車検を適切に実施することができる。
また、車検時に、レディネスが未完了であれば、判定不能とされるので、検査員はその表示に従い、自己診断を実行することができるという利点がある。
(1e)本第1実施形態では、特定DTC情報とその特定DTC情報のバージョン情報を示す認証キーとを、1対1に対応づけて記憶している。しかも、特定DTC情報を更新する場合には、認証キーも合わせて更新する。
従って、車両3に記憶された認証キーを確認することにより、特定DTC情報にて示される特定DTCが車検の際に用いる特定DTCとして適切なものであるかを容易に把握することができる。
なお、車両側と外部側との両特定DTC情報を直接に比較するのではなく、車両側と外部側との両認証キーが一致するか否かを判定することにより、両特定DTC情報が一致するか否かを容易に判定することができる。
(1f)本第1実施形態の検査システム13では、検査ツール7から車両側ECU11に、車両側の認証キーの送信を要求して、車両側の認証キーを取得した場合には、車両側の認証キーと外部側の認証キーとを照合し、車両側の認証キーと外部側の認証キーとが一致した場合に、車両側ECU11に対して特定DTCを消去するための消去要求を行う。
従って、車両側と検査ツール側の特定DTC情報のバージョンが異なる場合には、特定DTCを消去しないので、車検に必要な特定DTCを誤って消去することを防止することができる。
[1-6.文言の対応関係]
前記第1実施形態において、車両3が車両に対応し、車両側ECU11が電子制御装置に対応し、BURAM27がDTC記憶部に対応し、EEPROM29が特定DTC記憶部に対応し、受信判定部41が受信判定部に対応し、条件判定部43が条件判定部に対応し、消去処理部45が消去処理部に対応する。
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態の第1実施形態との相違点について以下に説明する。なお、相違点以外は第1実施形態と同様である。また、第1実施形態と同様な構成には同一の符号を付す。
本第2実施形態では、図15に示すように、全てのDTCを、不揮発性メモリであるデータフラッシュ(即ち、フラッシュメモリ)81のDTC記憶領域81aに記憶してもよい。
また、特定DTCは、図16に示すように、不揮発性メモリであるEEPROM29の特定DTC記憶領域29aに記憶してもよい。
本第2実施形態では、第1実施形態とほぼ同様な効果を奏する。また、本第2実施形態では、DTC記憶領域81aを不揮発性メモリに設定しているので、例えばバッテリ21が外された場合でも、DTCを保持できるという利点がある。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(3a)前記実施形態では、OBDIIに規定するDTCをBURAMやデータフラッシュ等のメモリに記憶し、車検に用いる特定DTCをEEPROM等に不揮発性メモリに記憶したが、OBDIIや車検に限定されるものではない。
つまり、車両の複数の診断項目の検査結果(即ち、異常結果)を示す複数のDTCをBURAMやデータフラッシュ等のメモリに記憶し、その複数のDTCのうちの一部を特定DTCとして、車検以外の各種の車両の検査に用いるために、不揮発性メモリに記憶するようにしてもよい。
(3b)前記実施形態では、検査ツールを用いて、特定DTCの検査や車検の合否判定などを行ったが、スマートフォン等の通信端末やパソコン等に、検査ツールと同様な機能を実現できるアプリケーションを格納して、スマートフォン等の通信端末やパソコン等に、前記実施形態の検査ツールと同様な機能を持たせてもよい。
(3c)本開示に記載のECU及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載のECU及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。
もしくは、本開示に記載のECU及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。
また、ECUに含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(3d)前記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(3e)また、上述したECUの他、当該ECUを構成要素とするシステム、当該ECUとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
3:車両、7:検査ツール、11:車両側ECU、13:検査システム、27:BURAM、29:EEPROM、41:受信判定部、43:条件判定部、45:消去処理部、67:送信要求部、69:一致判定部、71:消去要求部

Claims (6)

  1. 車両(3)に搭載される電子制御装置(11)であって、
    前記車両の状態を診断するために予め設定された複数の診断項目について、前記診断項目毎に前記車両の異常を示す故障情報であるDTCを全て記憶するように構成されたDTC記憶部(27)と、
    前記DTC記憶部に記憶する前記DTCのうちの一部であって、前記車両の検査に用いるために予め設定された1又は複数の特定DTCを記憶するように構成された不揮発性メモリである特定DTC記憶部(29)と、
    前記特定DTC記憶部に記憶されている前記特定DTCを消去するための要求である消去要求を、前記電子制御装置外の外部装置(7)から受信したか否かを判定するように構成されている受信判定部(41、S300)と、
    前記受信判定部によって前記外部装置から前記消去要求を受信したと判定された場合には、前記特定DTC記憶部に記憶されている前記特定DTCを消去するための消去条件が満たされているか否かを判定するように構成されている条件判定部(43、S310、S320)と、
    前記条件判定部によって前記消去条件が満たされていると判定された場合には、前記特定DTC記憶部に記憶されている前記特定DTCのうち、前記消去条件が満たされている前記特定DTCを消去するように構成されている消去処理部(45、S330)と、
    を備えた、電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記消去条件として、少なくとも、
    前記診断項目について、前記異常の有無を診断する診断が完了していることを示す第1条件と、
    前記診断が完了した前記診断項目について、最新の診断結果が正常であることを示す第2条件と、
    を有するように構成されている、電子制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の電子制御装置であって、
    前記DTCのうち前記特定DTCを特定するための情報である特定DTC情報と、前記特定DTC情報を特定するための情報である認証キーと、を対応づけて記憶するように構成されている、
    電子制御装置。
  4. 請求項3に記載の電子制御装置であって、
    前記特定DTC情報を更新する場合には、前記認証キーも合わせて更新するように構成されている、
    電子制御装置。
  5. 請求項3または4に記載の電子制御装置と、前記外部装置と、を備えた検査システム(13)であって、
    前記外部装置は、
    前記電子制御装置に対して前記消去要求を出力する前に、前記電子制御装置に対して前記電子制御装置に記憶されている前記認証キーである車両側の認証キーの送信を要求する送信要求部(67、S200)と、
    前記送信要求部の要求によって、前記電子制御装置から前記車両側の認証キーを取得した場合には、前記車両側の認証キーと、前記外部装置に記憶されている前記認証キーである外部側の認証キーとが一致しているか否かを判定する一致判定部(69、S210)と、
    前記一致判定部によって前記車両側の認証キーと前記外部側の認証キーとが一致したと判定された場合には、前記電子制御装置に対して前記特定DTCを消去するための前記消去要求を行う消去要求部(71、S220)と、
    を備えた、検査システム。
  6. 請求項5に記載の検査システムであって、
    前記外部装置は、
    前記電子制御装置に前記消去要求を送信した後に、前記特定DTC記憶部に記憶されている前記特定DTCに基づいて、前記車両の検査を行うように構成されている、
    検査システム。
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