JP7268418B2 - 通信システム、サーバ、及び車外検出装置 - Google Patents

通信システム、サーバ、及び車外検出装置 Download PDF

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Description

本開示は、車両における故障を検出する技術に関する。
例えば、特許文献1には、車両に搭載される電子制御装置(以下、ECU)として、故障診断機能を有するものが記載されている。ECUは、Electronic Control Unitの略である。ECUが有する故障診断機能は、OBDとも呼ばれる。OBDは、On Board Diagnosticsの略である。
特開2006-113668号公報
また、特許文献1では、ECUにより検出した故障種別コードを、車両のネットワークに接続された外部装置である検査ツールによって読み出す技術が記載されている。整備員は、検査ツールに表示された故障種別コードを確認して故障箇所を認識する。上記故障種別コードは、一般にDTCと呼ばれる。DTCは、Diagnostic Trouble Codeの略である。
ところで、近年、OBDを活用した車両検査(以下、OBD車検)の実施が検討されている。OBD車検では、車両内で検出され得る複数種類の故障に関するDTCのうち、特定の1つ以上のDTCが、特定DTCとして定義される。例えば、OBD車検の実施時において、車両に搭載されているECUから特定DTCが読み出された場合には、その車両は不合格とされる。
しかしながら、ECUに記録されている特定DTCが不適正に消去されると、消去後の記録内容に基づいてOBD車検が行われ、故障が検出されていないものとして誤って車検を合格するおそれがある。
そこで、本開示の一態様は、OBD車検を誤って合格することを抑制する技術を提供する。
本開示の一態様は、車両に搭載された電子制御装置(50)と、車両の外部に設置され電子制御装置と互いに通信を行うサーバ(12)と、を少なくとも備える通信システム(1)である。電子制御装置は、装置診断部(61)と、装置送信指示部(62、S50)と、を備える。装置診断部は、診断処理を実行して診断情報を車載記憶装置に記憶する。装置送信指示部は、診断情報を車載記憶装置から取得し、サーバとの通信を行う車両通信装置を介して、サーバに少なくとも診断情報を送信する。
サーバは、サーバ取得部(20、S100)と、サーバ記憶実行部(20、S130)と、を備える。サーバ取得部は、少なくとも電子制御装置との通信を行うサーバ通信部(26)を介して、電子制御装置との通信により少なくとも診断情報を取得する。サーバ記憶実行部は、サーバが有するサーバ記憶装置に少なくとも診断情報を記憶する。
診断処理は、車両において予め定められた安全基準に不合格となる故障である特定故障が生じたか否かを判断する処理である。診断情報は診断処理によって特定故障が生じたと判断された場合の特定故障の種別を表す情報である。
当該通信システムは、サーバ記憶装置に記憶された診断情報を少なくとも含む検出用情報に基づいて、電子制御装置における特定故障の発生を検出する異常検出部(81)を備える。
このような構成によれば、仮に車両において診断情報が不適正に消去されたとしても、診断情報はサーバにも記憶されている。このため、本通信システムでは、車両において診断情報が不適正に消去されたとしても、サーバにて記憶されている診断情報に基づいて特定故障の発生を正確に検出することができる。この結果、OBD車検を誤って合格することを抑制することができる。
通信システム、車載装置、サーバ、ツールの構成を示すブロック図。 ECUの機能を説明する説明図。 特定DTCテーブルを説明する説明図。 ツール制御部の機能を説明する説明図。 車載側処理のフローチャート。 サーバ側処理のフローチャート。 サーバ記憶装置に蓄積情報が記憶される例を説明する説明図。 ツール側処理のフローチャート。 実施例の作動を説明する説明図。 変形例のサーバ制御部の機能を説明する説明図。 変形例の作動を説明する説明図。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。尚、本開示において「一致」とは、厳密な意味での一致に限るものではなく、同様の効果を奏するのであれば厳密に一致でなくてもよい。
[実施形態]
[1.構成]
図1に示す通信システム1は、車両に搭載された車載装置11と、車両の外部に設置されたサーバ12と、を備える。通信システム1は、車両の外部の装置であるスキャンツール(以下、ツール)13を備えていてもよい。本実施形態では、通信システム1が、ツール13を備える例を説明する。
(1)車載装置
車載装置11は、少なくとも1つの電子制御装置(以下、ECU)50を備える。また、車載装置11は、車両通信部56を備えていてもよい。車両通信部56は、ECU50にて検出された特定DTCを記憶するためのサーバ12と通信を行う装置である。尚、車両通信部56は、図1では無線通信を行うように構成されているが、有線通信を行うように構成されてもよい。通信線15には、ECU50から特定DTCを読み出すためのスキャンツール(以下、ツール)13が、通信線15に設けられたコネクタ16を介して着脱可能に接続されるようになっている。
ECUは、「Electronic Control Unit」の略である。尚、図1では1つのECU50が図示されているが、通信システム1は、複数のECU50を備えてもよい。この場合、
複数のECU50は、車両内の通信線15によって互いに通信可能に接続され得る。例えば、これらのECU50は、CAN等の通信プロトコルに従って通信を行ってもよい。尚、通信プロトコルはCAN以外の通信プロトコルであってもよい。CANは、「Controller Area Network」の略であり、登録商標である。
ECU50は、当該ECU50の動作を司る制御部として、例えばマイクロコンピュータ(以下、マイコン)51を備える。マイコン51は、CPU52と、ROM53と、RAM54と、他のメモリ55と、を備える。CPU52は、プログラムを実行する。ROM53は、CPU52が実行するプログラムや該プログラムの実行時に参照されるデータ等が格納されている。RAM54は、データを一時的に記憶する。
メモリ55は、ECU50の動作停止中においてもデータを保持可能で、且つ、データの書き込み及び読み出しが可能な少なくとも1つのメモリである。そして、メモリ55には、少なくとも、ECU50の故障診断機能によって検出された故障の種別を表す特定DTCが記憶され得る。
ECU50は、CPU52がプログラムを実行することで実現される機能の構成として、図2に示すように、装置診断部61と、装置処理部62と、を備える。
装置診断部61は、故障診断機能を実現する。装置診断部61は、診断処理を実行して、診断情報をメモリ55に記憶する。診断処理は、後述するように、車両において予め定められた安全基準に不合格となる故障である特定故障が生じたか否かを判断する処理である。特定故障は、OBD車検に不合格となる故障に相当する。
診断情報とは診断処理によって特定故障が生じたと判断された場合の特定故障の種別を表す情報である。本実施形態では、予め定められた故障コードである特定DTCが診断情報として用いられる。
装置診断部61は、特定DTCを、装置時刻情報と対応付けて、メモリ55に記憶する。装置時刻情報は、特定DTCが記憶されたときの時刻を表す。ECU50は、装置時刻を検出する機能を予め備える。装置時刻情報は、例えば、日時及び絶対時刻の組み合わせであり得る。
尚、診断処理によって特定故障が生じたと判断されなかった場合、装置診断部61は、特定DTCをメモリ55に記憶させない。この場合、装置診断部61は、特定DTCが生じていないことを表す情報をメモリ55に記憶させるように構成されてもよいし、メモリ55を初期状態のままとするように構成されてもよい。
例えば、装置診断部61は、図3に示すように、診断処理の結果を表すための特定DTCテーブルを、メモリ55に記憶させてもよい。すなわち、装置診断部61によって、メモリ55では、例えば特定DTC1~特定DTC5といった複数の特定DTCについて、特定DTC毎に対応する予め定められた記憶領域に、記憶有り情報及び記憶無し情報のうちのいずれか一方が記憶されてもよい。記憶有り情報は、特定DTCが生じていることを表す情報であり、図3では「○」印で示されている。記憶無し情報は、特定DTCが生じていないことを表す情報であり、図3では「-」印で示されている。
本実施形態では更に、装置診断部61によって、メモリ55では、記憶有り情報が記憶されている特定DTCについては、予め定められた対応する記憶領域に装置時刻情報が記憶される。尚、記憶有り情報及び記憶無し情報は、例えばビット値が0又は1で表されるフラグであってもよい。
装置診断部61は、診断処理によって特定故障が検出される毎に、対応する特定DTCについての記憶有り情報と装置時刻情報とを対応する記憶領域に上書きする。これにより、特定DTCテーブルには、特定DTC毎の直近における検出結果が記憶される。尚、特定DTCテーブルは、図3の構成に限定されるものではなく、同様の記憶内容を表すように、任意に構成されてよい。
装置処理部62は、後述する車載側処理を実行して、少なくとも診断情報としての特定DTCをサーバ12に記憶させる。
(2)サーバ
サーバ12は、当該サーバ12の動作を司る制御部であるサーバ制御部20と、サーバ通信部26と、サーバ記憶装置27と、を備える。サーバ制御部20は、例えばマイコン21を備える。マイコン21は、プログラムを実行するCPU22と、CPU22が実行するプログラムや該プログラムの実行時に参照されるデータ等が格納されたROMや、データを一時的に記憶するためのRAM等といったメモリ23と、を備える。
後述するサーバ12の処理動作は、マイコン21のCPU22がプログラムを実行することにより実現される。
サーバ通信部26は、少なくとも車両に搭載されたECU50と通信可能な通信装置である。本実施形態では、サーバ通信部26は、ECU50及びツール13との間で、図1に示すように無線通信を行うように構成される。但し、サーバ通信部26は、ECU50及びツール13との間で、有線通信を行うように構成されてもよい。
サーバ記憶装置27は、ECU50から送信された特定DTC等を少なくとも記憶するための記憶装置である。
(3)ツール
ツール13は、当該ツール13の動作を司る制御部であるツール制御部30と、操作部36と、ディスプレイ37と、ツール通信部38と、を備える。
ツール制御部30は、例えばマイコン31を備える。マイコン31は、プログラムを実行するCPU32と、CPU32が実行するプログラムや該プログラムの実行時に参照されるデータ等が格納されたROMや、データを一時的に記憶するためのRAM等といったメモリ33と、を備える。
ツール制御部30は、CPU32がプログラムを実行することで実現される機能の構成として、図4に示すように、OBD車検実行部81を備える。OBD車検実行部81は、後述するツール側処理を実行することにより、検出用情報に基づいて、ECU50における特定故障の発生を検出する。検出用情報とは、サーバ記憶装置27に記憶された特定DTCを少なくとも含む情報であって、特定故障の発生を検出するための情報である。特定故障の発生とは、OBD車検に不合格であることを示す。
操作部36は、整備員の入力操作を受け付ける装置である。例えば、操作部36は、整備員からの入力操作に従って、後述するように、OBD車検を開始するための開始要求をECU50及びサーバ12に送信するように構成され得る。
ディスプレイ37は、ECU50から読み出された特定DTCやOBD車検の結果等を表示するための表示装置である。
ツール通信部38は、少なくともサーバ12等と通信可能な通信装置であればよい。本実施形態では、ツール通信部38は、無線通信を行うように構成される。但し、ツール通信部38は、有線通信を行うように構成されてもよい。ツール13は、ツール制御部30、操作部36、ディスプレイ37、及びツール通信部38等を備えたハンディタイプの装
置であってよく、パーソナルコンピュータでもよい。
[2.処理]
[2-1.車載側処理]
次に、ECU50においてCPU52が実行する車載側処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。車載側処理は、ECU50に電力が供給されている間、予め定められた周期で実行される処理である。
CPU52は、S10では、ツール13から開始要求を実施したか否かを判断する。開始要求とは、特定故障の検出を開始するための要求である。すなわち、OBD車検を開始するための要求である。CPU52は、開始要求を受信したと判断された場合は処理をS60に移行させ、開始要求を受信していないと判断された場合は、処理をS20へ移行させる。
尚、開始要求を受信していないと判断される場合には、例えば、開始要求を受信しておらず且つ車両が走行している場合や、開始要求を受信しておらず且つ車両が停止していてもエンジンが駆動されている場合、等が含まれ得る。また、開始要求を受信しておらず且つエンジンが停止していてもECU50に電力が供給されている場合等が含まれ得る。
CPU52は、S20では、装置診断部61によって特定DTCが検出されたか否かを判断する。CPU52は、本ステップでは、例えば、装置診断部61が特定DTCを検出したときにメモリ55に記憶する記憶有り情報に基づいて、該記憶有り情報が記憶されたときに特定DTCを検出したと判断するように構成されてもよい。CPU52は、特定DTCが検出されたと判断した場合に処理をS40へ移行させ、特定DTCが検出されていないと判断した場合に本車載側処理を終了する。
CPU52は、S40では、メモリ55から、装置診断部61により記憶された特定DTCを取得する。つまり、CPU52は、特定DTCテーブルにおいて、記憶有り情報が記憶されている特定DTCを取得する。
CPU52は、S50では、S30にて取得された車両時刻とS40にて取得された特定DTCとを、車両通信部56を介してサーバ12に送信する。そして、ECU50は本車載側処理を終了する。
CPU52は、S10にてツール13から開始要求を受信して移行するS60では、特定DTCテーブルに基づいて、メモリ55に記憶されている特定DTCと、該特定DTCと対応づけられた装置時刻情報とを車両側情報として、ツール13に車両側情報を送信する。尚、例えば、特定DTCテーブルにおいて全ての特定DTCそれぞれについて対応する領域に記憶無し情報が記憶されている場合は、その旨を表す情報を車両側情報として送信する。
CPU52は、S70では、完了通知を受信するまで待機する。完了通知とは、後述するように、OBD車検が完了したことを表す通知である。CPU52は、完了通知を受信すると処理をS80へ移行させる。
CPU52は、S80では、消去要求をサーバ12へ送信する。消去要求とは、車両のECU50から送信された少なくとも特定DTCを含む情報であってサーバ記憶装置27に記憶された情報、をサーバ12に消去させるための要求である。CPU52は、消去要求を送信して本車載側処理を終了する。
[2-2.サーバ側処理]
次に、サーバ制御部20においてCPU22が実行するサーバ側処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。サーバ側処理は、サーバ通信部26を介したECU50との通信によって、ECU50から送信された情報を受信したことをきっかけに起動される。
CPU22はS100では、ECU50より受信した受信内容を取得する。ECU50からの受信内容には、少なくとも特定DTCを含む情報、検査開始要求、完了通知、及び消去要求のうちのいずれかが含まれる。
CPU22は、S110では、ECU50からの受信内容を取得したときの受信時刻を取得する。受信時刻は、サーバ制御部20が本サーバ側処理と別処理にて検出する時刻(以下、サーバ側時刻)で表される。サーバ側時刻は、例えば車載時刻と同様に、日時及び絶対時刻の組み合わせであり得る。
CPU22は、S120では、S100における受信内容に少なくとも特定DTCが含まれている場合は処理をS130へ移行させ、受信内容に特定DTCが含まれていない場合は処理をS140へ移行させる。
CPU22は、S130では、サーバ記憶装置27に、ECU50から取得された特定DTCを、該特定DTCがサーバ12にて取得されたときの時刻を表す上述のサーバ時刻情報と対応付けて記憶させる。以下でいう蓄積情報とは、S130にてサーバ記憶装置27に記憶された情報をいう。つまり、本実施形態では、CPU22は、特定DTCとサーバ側時刻とを蓄積情報として、該蓄積情報をサーバ記憶装置27に記憶させる。そして、CPU22は、本サーバ側処理を終了する。
例えば、CPU22は、図7の時系列テーブルに示すようにして、蓄積情報をサーバ記憶装置27に記憶させてもよい。つまり、ECU50から受信した診断情報としての特定DTCがサーバ時刻とともに時系列にサーバ記憶装置27に記憶されてもよい。ここでいう時系列とは、時間の経過に伴って過去から現在に向かって順に並べられることをいう。
CPU22は、S120にて受信内容に特定DTCが含まれていないと判断された場合に移行するS140では、S100における受信内容が開始要求で有るか否かを判断する。CPU22は、受信内容が開始要求である場合に処理をS150へ移行させ、受信内容が開始要求でない場合に処理をS160に移行させる。
開始要求を受信したと判断された場合に移行するS150では、サーバ通信部26を介してサーバ側情報をツール13に送信する。そして、CPU22は、本サーバ側処理を終了する。
サーバ側情報とは、蓄積情報のうちの、サーバ記憶装置27に記憶されている特定DTCと該特定DTCと対応づけられたサーバ時刻情報との組み合わせであって、最新の組み合わせをいう。つまり、CPU22は、サーバ時刻情報に基づいて、直近にサーバ記憶装置27に記憶されたサーバ側情報を特定DTC毎に特定し、該サーバ側情報をツール13に送信する。これにより、最新のサーバ側情報がツール13に送信される。
CPU22は、S160では、S100における受信内容が完了通知で有るか否かを判断する。CPU22は、受信内容が完了通知である場合に処理をS170に移行させ、受信内容が完了通知でない場合に処理をS180に移行させる。
CPU22は、S170では、OBD車検が完了したことを表す情報(以下、検査完了ステータス)を、S110にて取得されたサーバ側時刻と対応づけて、サーバ記憶装置27に記憶させる。そして、CPU22は、本サーバ側処理を終了する。
CPU22は、S180では、S100における受信内容が消去要求で有るか否かを判断する。CPU22は、受信内容が消去要求である場合に処理をS170に移行させ、受信内容が消去要求でない場合に本サーバ側処理を終了する。
CPU22は、S190では、消去要求に基づいて、S130によってサーバ記憶装置27に記憶されてきた蓄積情報を消去する。そして、CPU22は本サーバ側処理を終了する。
[2-3.ツール側処理]
次に、ツール制御部30におけるCPU32が実行するツール側処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。ツール側処理は、開始要求が操作部36を介してツール制御部30に入力されたことをきっかけとして起動される。
CPU32は、S210では、開始要求を送信する。本実施形態では、CPU32は、ECU50及びサーバ12の両方に開始要求を送信する。
CPU32は、S220では、ECU50及びサーバ12の両方から開始要求に対する応答があるまで待機する。そして、ECU50及びサーバ12の両方からの応答が受信された場合に、処理をS240へ移行させる。
但し、CPU32は、S230では、予め定められた所定時間が経過してもECU50及びサーバ12の両方からの応答が受信されない場合に、本ツール側処理を終了する。
CPU32は、S240では、開始要求に従ってECU50から送信される車両側情報を取得する。車両側情報には、上述のように、特定DTCと車両時刻とが含まれている。
CPU32は、S250では、開始要求に従ってサーバ12から送信されるサーバ側情報を取得する。サーバ側情報には、上述のように、特定DTCとサーバ側時刻とが含まれている。
CPU32は、S260及び続くS280では、検出用情報に基づいてECU50における特定故障の発生を検出する。つまり、OBD車検に合格するか否かを検出する。ここでは、車両側情報とサーバ側情報とが検出用情報に相当する。
具体的には、CPU32は、S260では、車両側情報とサーバ側情報とが一致しているか否かを判断する。ここで、CPU32は、これらが一致していない場合、車両のECU50側及びサーバ12側のうち少なくとも一方において、特定DTC及び該特定DTCに対応する時刻を表す情報が改ざんされたおそれがあると判断し、処理をS270へ移行させる。一方、CPU32は、これらが一致している場合、車両のECU50側においてもサーバ12側においても、特定DTC及び該特定DTCに対応する時刻を表す情報が改ざんされていないものと判断し、処理をS280へ移行させる。
CPU32は、S270では、OBD車検を実施しない。また、CPU32は、例えば、改ざんが行われたおそれがある旨を、ディスプレイ37に表示させる等によって、整備員に報知する。CPU32は、以上で本ツール側処理を終了する。
CPU32は、S280では、OBD車検を実施する。ここで、CPU32は、車両側情報及びサーバ側情報のうちの一方に基づいて、これらの情報が少なくとも1つの特定D
TCが検出されたことを表している場合、OBD車検を不合格と判断する。一方、CPU32は、これらの情報が特定DTCが検出されていないことを表している場合、OBD車検を合格と判断する。
CPU32は、S290では、OBD車検が完了したことを表す完了通知を、ECU50、及びサーバ12へ送信する。CPU32は、以上で本ツール側処理を終了する。
[2-4.作動]
通信システム1においてOBD車検が実行される際の作動を、図9に基づいて説明する。
A1では、ECU50は、診断情報としての特定DTCをサーバ12に送信する。
A2では、サーバ12は、ECU50から送信された特定DTCと特定DTCが受信されたときのサーバ時刻とを互いに対応づけて、これらを蓄積情報としてサーバ記憶装置27に記憶する。ECU50及びサーバ12では、ECU50にて特定故障が検出される毎に、A1-A2の作動が繰り返される。
B1では、整備員の操作等に基づいて、ツール13からECU50及びサーバ12に対して開始要求が送信される。
B2では、ECU50が開始要求に対する応答として、車両側情報をツール13に送信する。また、サーバ12が開始要求に対する応答として、サーバ側情報をツール13に送信する。
B3では、ツール13は、車両側情報とサーバ側情報との一致に基づいて、車両側情報及びサーバ側情報が改ざんされているか否かを判断する。ツール13は、改ざんが行われていない場合に、OBD車検を実行する。
B4では、ツール13は、ECU50及びサーバ12に対して完了通知を送信する。
B5では、完了通知を受信したサーバ12は、検査完了ステータスとサーバ時刻とをサーバ記憶装置27に記憶する。
B6では、完了通知を受信したECU50は、サーバ12に対して消去要求を送信する。
B7では、消去要求を受信したサーバ12は、サーバ記憶装置27に記憶されていた車両に関する蓄積情報をサーバ記憶装置27から消去する。
[3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)ECU50は、診断情報としての特定DTCをメモリ55から取得し、車両通信部56を介してサーバ12に少なくとも特定DTCを送信する。サーバ12は、少なくとも特定DTCをサーバ記憶装置27に記憶する。ツール13は、S240では、サーバ記憶装置27に記憶された直近の特定DTCを少なくとも含む検出用情報に基づいて、ECU50における特定故障の発生を検出する。
このようにして、通信システム1では、仮に車両のECU50において特定DTCの記録が不適正に消去されたとしても、サーバ12にて記憶されている特定DTCの記録に基づいて特定故障の発生を正確に検出することができる。特定DTCの記録が不適正に消去される場合には、例えば、ECU50に接続されているバッテリが外されてメモリ55の記憶内容が消去される場合や、スキャンツール等が有する消去機能によってメモリ55の記憶内容が消去される場合等が考えられる。
本実施形態では、このような場合にも、特定故障の発生を正確に検出し、OBD車検を正確に実行することができる。この結果、OBD車検を誤って合格することを抑制することができる。
(1b)ECU50においてS70では、装置診断部61によって特定故障が検出される毎に、少なくとも対応する特定DTCをサーバ12に送信する。この結果、ECU50にて特定DTCの記録が改ざんされる前に、ECU50にて検出された特定DTCをサーバ12に記憶させることができる。
(1c)サーバ12は、S140では、サーバ記憶装置27に、診断情報としての特定DTCをサーバ時刻情報と対応付けて記憶する。ツール13においてS240では、少なくとも特定DTCを検出用情報として、検出用情報に基づいて車載装置10の異常を検出する。この結果、ツール13は、サーバ12に記憶された特定DTCがいつの時点での故障を表しているのかを認識することができるので、例えば、特定DTC毎に最新の検出結果基づいてOBD車検を行うことが可能となる。
(1d)ツール13は、S280では、開始要求に従ってECU50から送信される車両側情報と、開始要求に従ってサーバ12から送信されるサーバ側情報と、が一致しているか否かを判断し、一致している場合に、特定故障の発生を検出する。つまり、車両側情報とサーバ側情報とが一致している場合は、車両のECU50においてもサーバ12においても記憶されている情報について改ざんが行われていないものとして、OBD車検を実行する。
換言すれば、両側情報とサーバ側情報とが一致していない場合は、車両のECU50及びサーバ12のうち少なくとも一方において記憶されている情報について改ざんが行われた可能性があるとして、OBD車検を実行しない。この結果、改ざんされた記憶されている情報に基づいてOBD車検が実施されることが抑制されるので、OBD車検を誤って合格することを抑制することができる。
(1e)サーバ12は、ECU50からの消去要求に基づいて、サーバ記憶装置27に記憶された蓄積情報を消去する。この結果、サーバ記憶装置27の記憶領域を有効活用することができる。
なお、上記実施形態におけるECU50が電子制御装置に相当し、ツール13が車外検出装置に相当し、メモリ55が車載記憶装置に相当する。また、ECU50が、装置診断部、車両側情報送信部、消去指示部に相当する。また、装置処理部62が、装置送信指示部、車両側情報送信部、消去指示部に相当する。また、S50が装置送信指示部としての処理に相当し、S60が車両側情報送信部としての処理に相当し、S80が消去指示部としての処理に相当する。
また、サーバ制御部20が、サーバ取得部、サーバ記憶実行部、サーバ側情報出力部、消去実行部に相当する。また、S100がサーバ取得部としての処理に相当し、S130がサーバ記憶実行部としての処理に相当し、S150がサーバ側情報出力部としての処理に相当し、S190が消去実行部としての処理に相当する。
また、ツール制御部30が、異常検出部、開始要求部、第1取得部、第2取得部、検出実行部、完了送信部に相当する。また、S210が開始要求部としての処理に相当し、S240が第1取得部としての処理に相当し、S250が第2取得部としての処理に相当し、S280が検出実行部としての処理に相当し、S290が完了送信部としての処理に相当する。また、車両側情報及びツール側情報が検出用情報に相当する。
[4.変形例]
(変形例1)上記実施形態では、ECU50は、装置診断部61によって特定故障が検出される毎に対応する特定DTCをサーバ12に送信するように構成されていた。但し、これに限定されるものではない。例えば、ECU50は、車載側処理において、予め定められた周期毎に、その周期の期間中にメモリ55に蓄積された特定DTCをひとまとめにしてサーバ12に送信するように構成されてもよい。この結果、ECU50の処理負荷及びECU50とサーバ12との通信頻度を低減することができる。
(変形例2)上記実施形態では、サーバ12は、消去要求に基づいて蓄積情報をサーバ記憶装置27から消去するように構成されていた。但し、これに限定されるものではない。例えば、サーバ12は、完了通知に基づいて蓄積情報をサーバ記憶装置27から消去するように構成されてもよい。
この場合、図5のフローチャートでは、S80が削除されればよい。また、図6のフローチャートでは、S180-S190が削除され、S160では否定判断の後にサーバ側処理を終了し、S170の後にS190と同様に蓄積情報を消去する処理が追加されればよい。これにより、図9において(B6)を消去した作動が行われる。
(変形例3)上記実施形態では、通信システム1は、車載装置11と、サーバ12と、ツール13と、を備えていた。但し、これに限定されるものではない。通信システム1は、ツール13を備えず、車載装置11とサーバ12とのみを備えるように構成されてもよい。
この場合、図5のフローチャートではS80が消去されればよい。また、図6のフローチャートにおいて(変形例2)と同様の変更がなされ、且つ、ツール13をサーバ12に読み替える変更がなされればよい。また、図8のツール側処理を、ツール13をサーバ12に読み替えて、サーバ制御部20が読み替え後のツール側処理を実行すればよい。サーバ制御部20は、図10に示すように、読み替え後のツール側処理を実行するためのOBD車検実行部71を備えていてもよい。この場合、OBD車検実行部71が異常検出部に相当する。
これにより、ECU50及びサーバ12は図11に示すように作動する。A1-A2については、図9と同様であるため、説明を省略する。
C1では、整備員の操作等に基づいて、サーバ12からECU50及びサーバ自体に対して開始要求が送信される。サーバ12は送信された開始要求を取得する。
C2では、ECU50が開始要求に対する応答として車両側情報をサーバ12に送信する。また、サーバ12が開始要求に対する応答としてサーバ側情報をサーバ12自体に送信する。サーバ12はサーバ側情報を取得する。
C3では、サーバ12は、車両側情報とサーバ側情報との一致に基づいて、車両側情報及びサーバ側情報が改ざんされているか否かを判断する。サーバ12は、改ざんが行われていない場合に、OBD車検を実行する。
C4では、サーバ12は、ECU50及びサーバ12自体に対して完了通知を送信する。サーバ12は完了通知を取得する。
C5では、サーバ12は、検査完了ステータスとサーバ時刻とをサーバ記憶装置27に記憶する。
C7では、サーバ12は蓄積情報をサーバ記憶装置27から消去する。
(変形例4)上記実施形態では、ECU50は、開始要求に従って直近の特定DTC及び車載時刻を車両側情報としてツール13に送信し、ツール13は、開始要求があった場合に車両側情報とサーバ側情報との一致を判断して改ざんの有無を検出するように構成されていた。但し、これに限定されるものではない。例えば、ECU50は、開始要求に従って車両側情報をツール13へ送信しないように構成されてもよい。
ツール13は、開始要求があった場合、上述のように車両側情報とサーバ側情報との一致を判断する処理を行わず、直近のサーバ側情報に基づいてOBD車検を実行するように構成されてもよい。サーバ12は、サーバ12に記憶された特定DTCがいつの時点での故障を表しているのかを認識することができるので、特定DTC毎に最新の検出結果基づいて正確にOBD車検を行うことができる。
この場合、図5のフローチャートでは、少なくともS60が消去されればよい。また、図8のフローチャートでは、S240、S260、S270が削除され、S220にて肯定判断された後にS250、S280、S290の順に処理が実行されるよう変更されればよい。
(変形例5)上記実施形態では、サーバ12は、ECU50にて検出された特定DTCと該特定DTCを受信したサーバ時刻情報とを対応づけてサーバ記憶装置27に記憶するように構成されていた。但し、これに限定されるものではない。例えば、サーバ12は、ECU50にて検出された特定DTCのみを時系列にサーバ記憶装置27に記憶するように構成されてもよい。ここで、ECU50にて検出された特定DTCが蓄積情報に相当する。
ツール13又はサーバ12は、直近のサーバ側情報に基づいてOBD車検を実行するように構成されてもよい。ここで、ECU50にて検出された特定DTCがサーバ側情報に相当する。また、該サーバ側情報が検出用情報に相当する。この結果、仮にECU50にて不適正に特定DTCの記録が消去されたとしても、サーバ記憶装置27に記憶されている直近のサーバ側情報に基づいて、OBD車検を行うことが可能である。
[5.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(3a)本開示に記載の制御ユニット(即ち、ECU50、サーバ制御部20、ツール制御部30)及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御ユニット及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御ユニット及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。制御ユニットに含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(3b)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(3c)上述した通信システム1、車載装置11、サーバ12、ツール13、ECU50、サーバ制御部20、ツール制御部30の他、ECU50、サーバ制御部20、ツール制御部30を機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、故障検出方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1 通信システム、12 サーバ、13 ツール、50 ECU、61 装置診断部、62 装置指示部。

Claims (8)

  1. 車両に搭載された電子制御装置(50)と、前記車両の外部に設置され前記電子制御装置と互いに通信を行うサーバ(12)と、を少なくとも備える通信システム(1)であって、
    前記電子制御装置は、
    診断処理を実行して診断情報を車載記憶装置に記憶する装置診断部(61)と、
    前記診断情報を前記車載記憶装置から取得し、前記サーバとの通信を行う車両通信装置を介して、前記サーバに少なくとも前記診断情報を送信する装置送信指示部(62、S50)と、
    を備え、
    前記サーバは、
    少なくとも前記電子制御装置との通信を行うサーバ通信部(26)を介して、前記電子制御装置との通信により少なくとも前記診断情報を取得するサーバ取得部(20、S100)と、
    前記サーバが有するサーバ記憶装置に少なくとも前記診断情報を記憶するサーバ記憶実行部(20、S130)と、
    を備え、
    前記診断処理は、前記車両において予め定められた安全基準に不合格となる故障である特定故障が生じたか否かを判断する処理であり、
    前記診断情報は前記診断処理によって前記特定故障が生じたと判断された場合の前記特定故障の種別を表す情報であり、
    当該通信システムは、
    前記サーバ記憶装置に記憶された前記診断情報を少なくとも含む検出用情報に基づいて、前記電子制御装置における前記特定故障の発生を検出する異常検出部(81)を備え、前記サーバでは、
    前記サーバ記憶実行部は、前記サーバ記憶装置に、前記診断情報を、前記サーバ取得部によって前記診断情報が取得されたときの時刻を表すサーバ時刻情報と対応付けて記憶し

    前記異常検出部は、少なくとも、前記診断情報と、前記診断情報と対応づけて記憶された前記サーバ時刻情報とを前記検出用情報として、前記検出用情報に基づいて前記電子制御装置の異常を検出する
    通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記電子制御装置は、
    前記装置診断部は、前記診断情報を、前記車載記憶装置に前記診断情報が記憶されたときの時刻を表す装置時刻情報と対応付けて記憶し、
    前記異常検出部から前記特定故障の検出を開始するための開始要求を受信すると、前記車載記憶装置に記憶されている前記診断情報と前記診断情報と対応づけられた前記装置時刻情報とを車両側情報として、前記異常検出部との通信により前記異常検出部に前記車両側情報を送信する車両側情報送信部(62、S60)を更に備え、
    前記サーバは、
    前記開始要求を受信すると、前記サーバ記憶装置に記憶されている前記診断情報と前記診断情報と対応づけられた前記サーバ時刻情報とをサーバ側情報として、前記異常検出部との通信により前記サーバ側情報を送信するサーバ側情報出力部(S150)を更に備え、
    前記異常検出部は、
    前記開始要求を出力する開始要求部(S210)と、
    前記開始要求に従って前記電子制御装置から送信される前記車両側情報を取得する第1取得部(S240)と、
    前記開始要求に従って前記サーバから送信される前記サーバ側情報を取得する、前記第1取得部とは異なる第2取得部(S250)と、
    前記車両側情報及び前記サーバ側情報を前記検出用情報として、前記車両側情報と前記サーバ側情報とが一致しているか否かを判断し、一致している場合に前記特定故障の発生を検出する検出実行部(S280)と、を備える
    通信システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の通信システムであって、
    前記異常検出部は、
    前記特定故障の発生の検出を完了すると、検出が完了したことを表す完了通知を送信する完了送信部(S290)
    を備え、
    前記サーバは、
    前記完了通知に基づいて、前記サーバ記憶実行部によって前記サーバ記憶装置に記憶された情報である蓄積情報を消去する
    通信システム。
  4. 請求項3に記載の通信システムであって、
    前記電子制御装置は、
    前記異常検出部から前記完了通知を受信すると、前記蓄積情報を前記サーバに消去させるための消去要求を送信する消去指示部(S80)を備え、
    前記サーバは、
    前記消去要求に基づいて、前記蓄積情報を消去する消去実行部(S190)
    を備える通信システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    当該通信システムは、前記車両の外部装置であって前記電子制御装置及び前記サーバと
    互いに通信を行う車外検出装置(13)を更に備えており、
    前記車外検出装置が、前記異常検出部を備える、
    通信システム。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記サーバが前記異常検出部を備える
    通信システム。
  7. 車両に搭載され前記車両において予め定められた安全基準に不合格となる故障である特定故障が生じたか否かを判断する診断処理を実行して前記特定故障が生じたと判断された場合の前記特定故障の種別を表す診断情報を車載記憶装置に記憶する電子制御装置(50)と、互いに通信を行う、前記車両の外部に設置されたサーバ(12)であって、
    少なくとも前記電子制御装置との通信を行うサーバ通信部(26)を介して、前記電子制御装置との通信により少なくとも前記診断情報を取得するサーバ取得部(20、S100)と、
    前記サーバが有するサーバ記憶装置に少なくとも前記診断情報を記憶するサーバ記憶実行部(20、S130)と、
    前記サーバ記憶装置に記憶された前記診断情報を少なくとも含む検出用情報に基づいて、前記電子制御装置における前記特定故障の発生を検出する異常検出部(81)と、
    を備え、
    前記サーバ記憶実行部は、前記サーバ記憶装置に、前記診断情報を、前記サーバ取得部によって前記診断情報が取得されたときの時刻を表すサーバ時刻情報と対応付けて記憶し、
    前記異常検出部は、少なくとも、前記診断情報と、前記診断情報と対応づけて記憶された前記サーバ時刻情報とを前記検出用情報として、前記検出用情報に基づいて前記電子制御装置の異常を検出する
    サーバ。
  8. 車両に搭載され前記車両において予め定められた安全基準に不合格となる故障である特定故障が生じたか否かを判断する診断処理を実行して前記特定故障が生じたと判断された場合の前記特定故障の種別を表す診断情報を車載記憶装置に記憶する電子制御装置(50)、及び、前記車両の外部に設置され前記電子制御装置と互いに通信を行うサーバ(12)であって前記電子制御装置との通信により少なくとも前記診断情報を取得して前記診断情報が取得されたときの時刻を表すサーバ時刻情報と前記診断情報とを対応付けてサーバ記憶装置に記憶する前記サーバと、互いに通信を行う車外検出装置(13)であって、
    前記サーバ記憶装置に記憶された前記診断情報を少なくとも含む検出用情報に基づいて、前記電子制御装置における前記特定故障の発生を検出する異常検出部(81)を備え
    前記異常検出部は、少なくとも、前記診断情報と、前記診断情報と対応づけて記憶された前記サーバ時刻情報とを前記検出用情報として、前記検出用情報に基づいて前記電子制御装置の異常を検出する
    車外検出装置。
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