JPH082342A

JPH082342A - 車両用表示装置

Info

Publication number: JPH082342A
Application number: JP15794394A
Authority: JP
Inventors: Michio Mochizuki; 道雄望月
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-06-16
Filing date: 1994-06-16
Publication date: 1996-01-09

Abstract

(57)【要約】【目的】車外に向けて高い品位をもって光表示可能な
車輛用表示装置を提供することにある。【構成】車輛用表示装置１では、車輛全体の電力源で
あるバッテリ２を電力源するエンブレム表示用光源３
と、車輛Ｍの後部Ｍ１にある表示部４との間に光ファイ
バ群５が配置されており、エンブレム表示用光源３から
の光を光ファイバ群５で表示部４まで導くようになって
いる。表示部４を覆う保護カバー８には、所定の表示パ
ターン４１をもつ透光性の装飾面８１が形成されてお
り、光ファイバ群５で導かれた光は、装飾面８１を通し
て表示を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両の後方などにて表
示を行なうための車両用表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】車両の後方には、たとえば、「４ＷＤ」
などといったエンブレムを付してあることが多い。この
ような表示部は、塗装やステッカーで構成されており、
光表示するものではない。従って、夜間にはエンブレム
を表示できないことから、蛍光塗料を用いて夜間でも表
示できるようにしているが、蛍光塗料を用いた表示で
は、表示の品位が低い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで、ユーザは、エ
ンブレムも、停止灯や尾灯のように光表示することを望
む。このような表示を行なうにあたっては、停止灯や尾
灯のように表示面の背面側に電球を配置する構造が考え
られるが、この構造では、電球の位置する部分のみが明
るいため、表示の品位が低いという問題点がある。

【０００４】このような問題点に鑑みて、本発明の課題
は、車外に向けて高い品位をもって光表示可能な車輛用
表示装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る車輛用表示装置では、車両本体のバッ
テリを電力源とする光源と、この光源からの光を所定の
位置まで導く光ファイバ群と、この光ファイバ群で導か
れた光で車外に向けて光表示を行なう表示部とを設けた
ことに特徴を有する。

【０００６】本発明では、光表示用の光源を増やさずに
表示機能を追加する目的に、方向指示灯、尾灯、後退
灯、または停止灯の電球を光源とし、この電球からの光
を光ファイバ群で所定の位置に導くことが好ましい。

【０００７】また、表示部には、所定の表示パターンを
もつ透光性の装飾面を備えた保護カバーを設け、その装
飾面を通して、光ファイバ群で導かれた光が表示を行な
うことが好ましい。光源が消灯状態でも、表示を可能に
するためである。

【０００８】

【作用】本発明では、方向指示灯や尾灯などと相違し
て、電球からの光で直接表示を行なわない。すなわち、
光源からの光をファイバ群で所定の位置まで導いて、光
表示を行う。従って、エンブレムのように、比較的広い
表示面積をもつ場合でも、略均一に発光させることがで
きるので、表示の品位が向上する。

【０００９】

【実施例】図面に基づいて、本発明の実施例を説明す
る。

【００１０】図１は、本例の車輛用表示装置の構成を示
す概念図、図２は、この表示装置を搭載した車輛の後部
を示す説明図である。

【００１１】図１において、本例の車輛用表示装置１で
は、車輛全体の電力源であるバッテリ２がそのまま表示
のための電力源になっている。このバッテリ２からは、
エンブレム表示用光源３である電球に対して電力が供給
されるようになっている。バッテリ２とエンブレム表示
用光源３との配線経路２０の途中位置には、スイッチ２
１が介挿された状態にあり、このスイッチ２１は、四輪
駆動切換スイッチに連動している。すなわち、スイッチ
２１によって、通常の走行状態のときにはエンブレム表
示用光源３を消灯状態とし、四輪駆動走行にシフトした
ときにはエンブレム表示用光源３を点灯状態に自動的に
切り換えるようになっている。なお、エンブレム表示用
光源３としては、電球の他にも発光ダイオードなどを用
いることができる。

【００１２】本例では、エンブレム表示用光源３から車
輛Ｍの後部Ｍ１にある表示部４との間に光ファイバ群５
が配置されており、エンブレム表示用光源３からの光を
光ファイバ群５で表示部４まで導くようになっている。
この表示部４では、光ファイバ群５の先端側５１を保護
カバー８が覆っている。なお、エンブレム表示用光源３
に対しては、その光を効率よく光ファイバ群５に集める
目的に、鏡面をもつ集光器３１が設けられ、この集光器
３１に対して、光ファイバケーブル群５のコネクタ５０
が接続している。

【００１３】表示部４は、図２に示すように、車輛Ｍの
後部Ｍ１において「ＣＡＲ／４ＷＤ」との表示パターン
４１をもっており、表示パターン４１の内側には、図３
に模式的に示すように、光ファイバ群５の先端側５１が
略均一に分布するように配置されている。このため、ド
ライバーが通常の走行状態から四輪駆動走行に切り換え
たとき、エンブレム表示用光源３が点灯し、光ファイバ
群５の先端側から車外に向けて出射された光で「ＣＡＲ
／４ＷＤ」と表示するようになっている。

【００１４】図４に示すように、保護カバー８には、
「ＣＡＲ／４ＷＤ」との表示パターン４１をもつ透光性
樹脂からなる装飾面８１が形成されており、この装飾面
８１を通して、光ファイバ群５で導かれた光が表示を行
なうようになっている。ここで、保護カバー８は、その
白地の上に緑色の装飾部８１が形成されているため、通
常の走行状態、すなわち、エンブレム表示用光源３が消
灯状態にあっても四輪駆動車であることを表示すること
が可能になっている。

【００１５】このように構成した車輛用表示装置１で
は、エンブレム表示用光源３からの光をファイバ群５で
所定の位置まで導き、光ファイバ群５の先端側５１から
出射される光で表示を行う。すなわち、光ファイバ群５
は、光のスポットの集合を形成し、この集合によって表
示を行う。従って、光ファイバ群５を均等に配置するこ
とによって、エンブレムの表示パターン４１全体が均一
に発光する。また、光ファイバ群５が配置されている部
分のみが発光するので、表示の見切りも綺麗である。そ
れ故、エンブレムのように、比較的広い表示面積をもつ
場合でも、均一に、しかもくっきりと表示することがで
き、表示の品位が高い。

【００１６】なお、図２に示すように、車輛Ｍの後部Ｍ
１には、方向指示灯Ｍ２、尾灯Ｍ３、後退灯Ｍ４、およ
び停止灯Ｍ５が構成され、それぞれに対して電球９１、
９２、９３、９４が設けられている。従って、これらの
電球９１、９２、９３、９４のうちのいずれかの電球
を、本例の車輛用表示装置１における光源としてもよ
い。たとえば、停止灯Ｍ５の電球９４を本例の車輛用表
示装置１における光源とした場合には、図５に示すよう
に、バッテリ２と電球９４との配線経路９０の途中位置
には、フットブレーキへの操作に連動するスイッチ２２
が介挿された状態にある。また、停止灯Ｍ５の停止灯ユ
ニットＭ０の側方からは、コネクタ５０を介して光ファ
イバ群５が接続されている。

【００１７】このような構成によれば、昼間において、
走行中にはスイッチ２２が開状態にあって、電球９４
は、消灯しているので、保護カバー８の装飾面８１で
「ＣＡＲ／４ＷＤ」との表示を行なう。これに対し、フ
ットブレーキを踏み込むと、スイッチ２２が閉状態にな
って、電球９４（停止灯Ｍ５）が点灯する。その結果、
電球９４の光は、光ファイバ群５で表示部４まで導か
れ、その先端側５１から出射された光は、「ＣＡＲ／４
ＷＤ」と表示する。従って、表示用の光源を増やさなく
ても、表示機能を追加できる。

【００１８】なお、表示パターン４１の内側に配置する
光ファイバ群５の配置密度については、表示の際の明度
などに応じて設定すべき性質のものであり、限定がな
い。また、表示すべき内容、および表示する位置につい
ても限定がなく、たとえば、車種などを表示してもよ
い。

【００１９】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る車
輛用表示装置では、光源からの光を光ファイバ群で所定
の位置まで導いて表示を行うことに特徴を有する。従っ
て、エンブレムを表示する場合のように、表示面が比較
的広い面積であっても、略均一にくっきりと発光させる
ことができので、表示の品位が向上する。

【００２０】また、方向指示灯、尾灯、後退灯、または
停止灯の電球を光源とし、この電球からの光を光ファイ
バで導く場合には、表示用の光源を増やさずに済むとい
う効果を奏する。

【００２１】さらに、表示部に透光性の装飾面を設け、
この装飾面を通して、光ファイバ群で導かれた光が表示
を行なう場合には、この表示部の光源が消灯状態にある
ときには、装飾面で表示を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る車輛用表示装置の構成を
示す概念図である。

【図２】図１に示す車輛用表示装置を搭載した車輛の後
部を示す説明図である。

【図３】図１に示す車輛用表示装置の表示パターン内
に、光ファイバ群の先端が配置された状態を模式的に示
す説明図である。

【図４】図１に示す車輛用表示装置の保護カバーに形成
した装飾面の形状を示す説明図である。

【図５】本発明の別の実施例に係る車輛用表示装置の構
成を示す概念図である。

【符号の説明】

１・・・車輛用表示装置２・・・バッテリ３・・・エンブレム表示用光源４・・・表示部５・・・光ファイバ群８・・・保護カバー２０・・・バッテリとエンブレム表示用光源との配線経
路２１、２２・・・スイッチ３１・・・集光器４１・・・「ＣＡＲ／４ＷＤ」との表示パターン５０・・・コネクタ５１・・・光ファイバ群の先端側８１・・・透光性の装飾面９１〜９４・・・電球（光源）Ｍ・・・車輛Ｍ０・・・停止灯ユニットＭ１・・・後部Ｍ２・・・方向指示灯Ｍ３・・・尾灯Ｍ４・・・後退灯Ｍ５・・・停止灯

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車両本体のバッテリを電力源とする光源
と、この光源からの光を所定の位置まで導く光ファイバ
群と、この光ファイバ群で導かれた光で車外に向けて表
示を行なう表示部とを有することを特徴とする車輛用表
示装置。
【請求項２】請求項１において、前記光源は、方向指
示灯、尾灯、後退灯、および停止灯のうちのいずれかに
用いた電球であることを特徴とする車両用表示装置。
【請求項３】請求項１または２において、前記表示部
には、所定の表示パターンをもつ透光性の装飾面を備え
た保護カバーを設け、その装飾面を通して、前記光ファ
イバ群で導かれた光が表示を行なうことを特徴とする車
両用表示装置。