JP2009255646A - 変速操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作部の夜間視認性がより良好にされたパドルシフトを提供すること。
【解決手段】 パドルシフト10Rの操作部11は操作レバー部111および保持部112を有する。操作レバー部111のうち、少なくとも運転者側から見た輪郭部111aが光拡散樹脂により形成されている。また、保持部112の面取り部112dにはLED40が対面している。LED40からの光は面取り部112dから操作部11内に入り、この光により操作レバー部111の少なくとも輪郭部111aが発光する。これにより夜間であっても操作部11の輪郭形状が明瞭になり、視認性がより良好となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、操舵ハンドルに取付けられて車両の変速機の変速状態を操作する変速操作装置に関し、特に夜間走行時に発光可能な変速操作装置に関する。
車両の操舵ハンドルに取付けられ、運転者が操舵ハンドルを握った状態で操作することにより車両の変速機の変速状態を操作する変速操装置は知られている。この変速操作装置はその操作部の外観形状および操作態様からパドルシフトとも呼ばれ、主にスポーツタイプの車両を中心に普及しつつある。この変速操作装置は、操舵ハンドルの左右位置に対となって配置されるのが一般的である。そして、一方の操作装置の操作により変速機がシフトアップし、他方の操作装置の操作により変速機がシフトダウンする。このようにして変速機の変速状態が操作される。
また、夜間走行時の視認性を良好にするために発光部位を備えた変速操作装置も知られている。例えば、特許文献1には、操作部に形成された発光表示部と光源とを離間配置し、光源から発せられる光を導光体を介して発光表示部に導くようにしてコンパクト化を実現した発光表示部付きスイッチが記載されている。また、特許文献2には、透明樹脂と半透明樹脂とを積層配置して発光部を形成し、積層方向と直交する方向に沿って両樹脂の厚みを徐々に変化させることで、グラデーションがかった発光状態を実現したものが記載されている。
特開2004−349209号公報 特開2005−262657号公報
上記特許文献1および2に記載のものは、変速操作装置の一部を部分的に発光させて視認性を良好にしている。例えば変速操作装置に表示されているシフトアップの記号(+)やシフトダウンの記号(−)のみを発光表示させている。したがって、夜間走行時にはどちらの変速操作装置がシフトアップするものであるかなどの判断において視認性は良好となるものの、変速操作装置の操作部の位置や形が明瞭とはならないために操作上はそれほど視認性が良好であるとはいえない。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、操作部の夜間視認性がより良好にされた変速操作装置を提供することを目的とする。
本発明の変速操作装置は、操舵ハンドルに取付けられるとともに、運転者によって操作される操作部を有し、前記操作部の操作により変速機の変速状態を変化させる変速操作装置において、前記操作部は、少なくとも運転者側から見た輪郭部位が、光源からの光を受けて発光する発光部材により形成されていることを特徴としている。この場合、変速操作装置は、前記操作部の操作状態を切り換えるスイッチが内部に配設されたハウジングを備え、前記光源は前記ハウジング内に配設されているものであるのがよい。
本発明の変速操作装置によれば、操作部の少なくとも運転者側から見た輪郭部位が発光部材により形成されているので、発光部材が光源からの光を受けて発光することにより、操作部の少なくとも輪郭部位が発光する。これにより夜間であっても操作部の輪郭形状が明瞭になり、視認性がより良好となる。また、発光した操作部の輪郭がイルミネーションともなって、商品価値が向上する。
上記変速操作装置は、トランスミッションなど車両の変速機の変速状態を変化させる装置である。変速機の変速状態とは、例えば変速機の変速段を示す状態(例えば1段変速(LO)状態、2段変速(SECOND)状態)をいう。変速状態を変化させるとは、変速段をシフトアップさせたり、シフトダウンさせたりして変化させることをいう。なお、変速操作装置による変速機の変速状態の変化は、変速機のシフトレンジを変化させることを意味するものであってもよい。
上記発光部材は、光の照射によりそれ自身が発光する部材である。この発光部材は、少なくとも運転者側から見た操作部の輪郭部位に形成されていればよい。運転者側から見た操作部とは、運転者が運転席に座ったときに見える操作部の部分をいう。一般に変速操作部材が操舵ハンドルに取付けられている状態では、操作部の車両後方側を向いた面が、運転者側から見える操作部の部分となる。この場合、操舵ハンドルにより隠れている部分がある場合には、その部分を除外した部分を運転者側から見た操作部としてもよい。また、上記輪郭部位とは、運転者側から操作部を見たときに操作部の輪郭に沿った部位である。この輪郭部位は、運転者から見える操作部の外周を含む部位であれば、どの程度の幅でもよい。また、上記発光部材は、少なくとも操作部の輪郭部位に形成されていればよく、輪郭部位のみならず操作部の全体を形成するものであってもよい。こうすることにより、夜間走行時に操作部の全体が発光してより視認性が良好となる。
上記発光部材は、例えばアクリル樹脂あるいはポリカーボネート樹脂などの透明あるいは半透明樹脂中にシリコン微粒子などの光を反射する粒子を分散させた光拡散樹脂のようなものが採用され得る。この光拡散樹脂は、樹脂中を通過する光がシリコン微粒子などによって乱反射することにより発光する。また、上記発光部材は、透明もしくは半透明樹脂中に、側面発光光ファイバを埋設したような構成でもよい。この場合には上記側面発光光ファイバが発光部材となり、この光ファイバが発光することにより、操作部の輪郭部位が発光する。また、上記光拡散樹脂に上記側面発光光ファイバを埋設したような構成でもよい。
上記発光部材に光を照射する光源は、操作部内に配置してもよいし、変速操作装置の外部に配置して、光ファイバなどで発光部材まで導光してもよい。好ましくは、光源は、上記のように操作部の操作状態を切り換えるスイッチが内部に配設されたハウジングの内部に配設されているのがよい。この場合、ハウジングの内部に組み込まれてスイッチのON,OFFを電気的信号に変換する信号回路が形成された配線基板上に光源が取付けられているとよい。また、光源は、例えばLED等を用いることができる。光源から発せられる光が所定の角度で指向性を持つ場合には、光源から発せられる光の方向が発光部材に向いているとよい。特に、光源から発せられる光が発光部材の端面や面取りされた部分に照射されていると、効率よく発光部材に光を入射させることができ、発光部材がより発光する。
また、光源は、少なくとも2色の可視光をそれぞれ個別に発光することができるものであるのがよい。これによれば、変速機の変速状態や変速モードに基づいて光源の発光色を変化させることができる。この場合、変速操作装置は、変速機の変速モードに応じて前記光源により発せられる可視光の色が変化するように、前記光源の発光状態を制御する制御手段を更に備えるものであるのがよい。これによれば、変速機の変速モードの変化に連動して操作部の発光状態を変化させることができるので、現在の変速機の変速モードが操作部の発光色により判断できる。ここで、上記変速モードとは、変速機が行う変速の態様であり、例えば車速などにより自動的に変速が行われる自動変速モードや、上記変速操作部材の操作にしたがって変速が行われる手動変速モードが上記変速モードに該当する。なお、上記制御手段は、光源の発光制御専用の制御手段でもよく、また車両の他の制御を行う制御手段にて光源を発光制御する機能を持たしたものでもよい。
また、前記制御手段は、前記変速モードが、変速機が自動変速する自動変速モードであるときに前記光源が第1の色の可視光を発光し、運転者が前記操作部の操作により変速機を手動変速する手動変速モードであるときに前記光源が前記第1の色とは異なる第2の色の可視光を発光するように、前記光源の発光状態を制御するものであるのがよい。これによれば、操作部の発光色により現在の変速モードが自動変速モードであるか手動変速モードであるかを判断することができる。この場合、自動変速モードであるときに操作部を白色あるいはライトグリーンの光で発光させることにより、車室内を落ち着いた雰囲気に演出することができ、手動変速モードであるときに操作部を赤色の光で発光させることにより、車室内をアグレッシブな雰囲気に演出することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の変速操作装置としての一対のパドルシフト10R,10Lが取付けられた操舵ハンドル1の正面図である。図に示されるように、操舵ハンドル1は、リング状のリム部2と、ホーンなどが収納された中央部3と、連結部4とを備える。中央部3はリム部2の中央に配置されており、この中央部3とリム部2とを結ぶように連結部4が図において左右および下方に延設されている。左右に延びた連結部4R,4Lに、一対のパドルシフト10R,10Lが取付けられている。
連結部4Rに取付けられたパドルシフト10Rは、変速機の変速状態を現在の変速状態(変速段)からシフトアップさせるための装置である。一方、連結部4Lに取付けられたパドルシフト10Lは、変速機の変速状態を現在の変速状態からシフトダウンさせるための装置である。以下、特に断りのない場合にはパドルシフト10Rについて説明するが、パドルシフト10Lの構成は、変速状態の変更方向が逆であることを除き、基本的にはパドルシフト10Rの構成と同一である。
図2は、本実施形態に係るパドルシフト10Rの正面図、図3は図2におけるA方向矢視図、図4は図2におけるB方向矢視図である。これらの図からわかるように、パドルシフト10Rは、操作部11およびハウジング部12を備える。
本実施形態では、操作部11は、透明なアクリル樹脂に乳白色のシリコン微粒子を分散させた光拡散樹脂で形成されているが、その他の市販されている光拡散性の高い材質を用いても良い。このような光拡散樹脂は、光を照射したときに内部のシリコン微粒子によって光が散乱することにより発光する発光部材である。また、操作部11は、運転者が指で操作する操作レバー部111と、この操作レバー部111に連結した保持部112を有する。操作レバー部111は図に示されるようにパドル形状とされていて、変速機の変速状態を変化させるために運転者によって操作される部分である。保持部112は図2において点線で示すように操作レバー部111の左方に延設されている。この保持部112は後述する接点作動ピン34を保持する。
ハウジング部12は図2に示されるように操作レバー部111の図において左方側に配置している。ハウジング部12は内部が中空とされており、操作部11の保持部112がハウジング部12の内部に進入している。図5は、図3に示されるパドルシフト10Rのハウジング部12を点線で描いてハウジング部12に隠れた部分を透視した部分断面図であり、操作部11とハウジング部12の内部に収容された部材との配置関係を示す図である。図からわかるように、ハウジング部12内には、スイッチとしての可動接点31、プリント基板などの配線基板32、光源としてのLED40が収容されている。
図5からわかるように、操作部11の保持部112には、その延設方向と同一方向に軸を持つ凹部112aが形成されている。この凹部112a内にはバネ33および接点作動ピン34が配設されている。バネ33は、その一端が凹部112aの底面に当接し、その他端が接点作動ピン34に連結している。接点作動ピン34は図に示されるように段付円筒状に形成されていて、バネ33の付勢力により図において左方に付勢されている。この接点作動ピン34の先端に可動接点31が差し込まれている。
また、保持部112には、図に示されるように紙面に垂直な方向に貫通した孔112bが形成されており、この孔112b内に回動ピン35が回動可能に挿通されている。回動ピン35は両端がハウジング部12の内壁に固定されている。したがって操作部11は、運転者等の操作により回動ピン35の軸回りに回動可能にハウジング部12に取付けられていることになる。なお、図5においては、操作部11が運転者により回動操作されていない状態(非回動状態)を示している。操作部11が非回動状態であるときには、可動接点31はハウジング部12側に固定されている固定接点(図示省略)に接触していない状態(スイッチOFF状態)とされている。
図6は、運転者が図5の矢印方向に操作部11を回動操作した状態(回動状態)であるときの、操作部11およびその周辺部材の配置関係を示す図である。図に示されるように操作部11が孔112b内の回動ピン35を軸として回動操作された場合には、接点作動ピン34も回動する。このとき可動接点31は、接点作動ピン34の回動動作に連動して図において上下方向にスライドするようにされている。このスライドにより可動接点31は固定接点に接触する状態(スイッチON状態)とされる。可動接点31と固定接点が接触することにより、変速機の変速状態が変化される。つまり、可動接点31は、操作部11の操作状態を切り換えるスイッチとして機能する。なお、バネ33の付勢力が接点作動ピン34を介して可動接点31に加えられることにより、操作部11の回動操作時に適度な節度感が得られる。
配線基板32は、図5および図6に示されるように、保持部112および接点作動ピン34の下部に配置されている。この配線基板32上にLED40が取付けられている。ここで、保持部112の先端部分の下部外周には面取り部112dが形成されており、LED40は面取り部112dに光が照射可能となるように保持部112に対面して配置している。LED40は、本実施形態においては複数の色の光を発することができるものであり、例えば任意の色の発光を行うことができる3チップLEDなどのRGB−LEDを用いることができる。また、単色発光のLEDを複数用いても良い。この場合は各LEDの発光色を異ならせておく。また、LED40は、例えば図示上方に130°程度の拡がりをもって光を発するものとすることができる。LED40は、例えばSMD(表面実装)タイプの小型LED40を採用し、はんだ付けのみで配線基板(プリント基板)32に実装できるものであってもよい。
また、配線基板32は、変速機の変速状態およびLED40(具体的にはLED40の発光状態)を制御する制御装置51にも接続されている。図7は、配線基板32、LED40および制御装置51の接続関係を示す図である。なお、図7においては、操舵ハンドル1の左右に取付けられたパドルシフト10R,10Lの配線基板32R,32Lをそれぞれ表示している。
図7に示されるように、配線基板32R,32Lには信号回路が形成されており、この信号回路がコネクタ類C1,C2を介してマイコンなどの制御装置51に電気的に接続している。制御装置51は、後述する手動変速モードのときにパドルシフト10R,10Lの操作に基づいて変速機の変速状態を制御するとともに、LED40の発光状態を制御する機能を有している。制御装置51は、イルミネーションセンサ52およびシフトモードセンサ53とも電気的に接続されている。イルミネーションセンサ52は、車室内のイルミネーションが点灯しているかいないかの情報を検出して制御装置51に出力する。なお、このイルミネーションセンサ52に代えて、車両の尾灯が点灯しているかいないかの情報を検出するセンサや、車室内あるいは車室外の明るさにより現在が昼間か夜間かを検出するセンサを制御装置51に接続してもよい。
シフトモードセンサ53は、車両の変速機の変速モード(シフトモード)を検出して制御装置51に出力する。ここで、変速機は、自動変速モード(オートモード)による変速と、例えばスポーツシーケンシャルモードのような手動変速モード(マニュアルモード)による変速を行うことができるようになっており、運転者はシフトレバー操作により自動変速モードによる変速操作を行うか手動変速モードによる変速操作を行うかを選択することができる。自動変速モードはシフトレバーを例えば「D」(ドライブ)レンジの位置にシフトさせることにより選択することができる。このモードでは、変速機が自動的にシフトアップやシフトダウンする。手動変速モードはシフトレバーを例えば「M」(マニュアル)レンジの位置にシフトさせることにより選択することができる。このモードでは、運転者がパドルシフト10R,10Lを手動操作することによりシフトアップやシフトダウンが行われる。
また、配線基板32R,32Lの信号回路には可動接点31が組み込まれており、可動接点31と固定接点との断接によって信号回路の開閉が行われる。ここで、操作部11が図5に示されるような非回動状態であって、可動接点31が固定接点と接触していないOFF状態のときには、可動接点31は信号回路を開く状態とする。一方、操作部11が図6に示されるような回動状態であって、可動接点31が固定接点と接触しているON状態のときには、可動接点31は信号回路を閉じる状態とする。このため運転者による操作部11の回動操作により配線基板32R,32Lの信号回路が開閉する。制御装置51は信号回路の開閉に基づいて変速機の変速状態を制御する。
LED40は、配線基板32R,32Lに空電極(空きの接続ポート)があるときには、これを利用して配線基板32R,32Lに取付けることができる。この場合、LED40の+(プラス)極は、例えば操舵ハンドル1に搭載される他のスイッチ類(ステアリングスイッチ類)や他のイルミネーションに電力を供給する電力供給手段54に接続される。LED40の−(マイナス)極は、例えば操舵ハンドル1の骨格を形成する芯金にアース(GND)される。また、LED40は、制御装置51にも電気的に接続されており、制御装置51によりその発光状態が制御される。
図2に示されるように、ハウジング部12にはブラケット36が取付けられている。ブラケット36は操舵ハンドル1の骨格を形成する芯金にネジなどにより結合される。このネジ結合によって、パドルシフト10Rが操舵ハンドル1に裏面から固定される。
また、図2において、操作レバー部111の中央を含む大部分の領域111cは、光不透過性の例えば黒色塗料が塗布されている。領域111c以外の部分、すなわち運転者側から見た操作レバー部111の輪郭に沿った幅細の領域である輪郭部111aと、変速機の変速状態をどのように変化させるかを示す記号(図では+マーク)を表示する記号表示部111bには、黒色塗料が塗布されていない。
図8は、LED40を発光制御するにあたって制御装置51が実行するプログラムのフローチャートである。以下、制御装置51によるLED40の発光制御について、このフローチャートに従って説明する。このプログラムはまず図8のステップS10にて開始され、次いでステップS12にて車室内のイルミネーションが点灯しているかを判定する。この判定は、イルミネーションセンサ52が出力するイルミネーション点灯情報に基づいて判定することができる。なお、このステップS12は、現在車両が夜間走行中であるか(S12:Yes)、昼間走行中であるか(S12:No)を判定するステップである。ステップS12における判定がNoである場合、すなわち昼間走行中である場合は、制御装置51はステップS20に進んでこのプログラムの実行を終了する。つまり、昼間走行中である場合はLED40を発光させない。一方、ステップS12の判定がYesである場合、すなわち夜間走行中である場合は、制御装置51はステップS14に進む。
ステップS14では、制御装置51は、運転者が変速機の変速モードとして手動変速モード(マニュアルモード)を選択しているかを判定する。この判定は、シフトモードセンサ53が出力する変速モード情報に基づいて判定することができる。運転者が手動変速モードを選択している場合(S14:Yes)は、ステップS16に進む。運転者が手動変速モードを選択していない場合(S14:No)、すなわち運転者が自動変速モード(オートモード)を選択している場合には、ステップS18に進む。
ステップS16では、制御装置51はLED40が赤色光を発するように、LED40の発光状態を制御する。一方、ステップS18では、制御装置51はLED40が白色光を発するように、LED40の発光状態を制御する。すなわち、夜間走行中であって変速機の変速モードが手動変速モードである場合には、LED40が赤色光を発し、夜間走行中であって変速機の変速モードが自動変速モードである場合には、LED40が白色光を発する。
LED40が赤色光あるいは白色光を発すると、その光は面取り部112dから操作部11に入射する。入射した光は操作部11内を伝播するとともにシリコン微粒子で散乱される。これにより操作部11が発光する。この場合において、操作レバー部111の大部分の領域111cには光不透過性の黒色塗料が塗布されているため、領域111cにおける発光は黒色塗料により遮断され、運転者には視認されない。一方、操作レバー部111の輪郭部111aおよび記号表示部111bには黒色塗料が塗布されていないので、これらの部分の発光は運転者により視認される。このため操作レバー部111の輪郭が浮き上がるように発光し、運転者は操作レバー部111の外形形状が夜間でもはっきりと視認できる。よって、夜間走行時において、パドルシフト10R,10Lの視認性がより向上する。制御装置51はステップS16またはS18の処理を実行した後、ステップS20に進んでこのプログラムの実行を終了する。
以上のように、本実施形態のパドルシフト10R,10Lによれば、操作部11の少なくとも運転者側から見た輪郭部111aが、LED40からの光を受けて発光する発光部材(光拡散樹脂)により形成されている。このため輪郭部111aがLED40からの光を受けて発光することにより、操作部11の少なくとも輪郭部111aが発光する。これにより夜間走行時であっても操作部11の形状が明瞭になり、視認性がより良好となるとともに、イルミネーションとしても作用して商品価値を高めることができる。
また、パドルシフト10R,10Lは、運転者による操作部11の操作状態を切り換える可動接点31が内部に配設されたハウジング部12を備え、LED40はこのハウジング部12内に配設されている。したがって、ハウジング部12内の空間を効率的に利用したコンパクトなパドルシフト10R,10Lとすることができる。さらに、操作部11の保持部112の先端に面取り部112dが形成され、この面取り部112dとLED40とが対面配置しているので、LED40からの光が効率的に操作部11内に導入される。また、LED40をSMD型のLED40として配線基板32上に配置すれば、よりコンパクト化を達成し得る。
また、パドルシフト10R,10Lは、LED40の発光状態を制御する制御装置51を更に備え、LED40は少なくとも2色の可視光、例えば赤色光と白色光をそれぞれ個別に発光することができる。そして、制御装置51は、変速機の変速モードに応じてLED40により発せられる可視光の色が変化するように、LED40の発光状態を制御している。具体的には、制御装置51は、変速モードが手動変速モードであるときにLED40が赤色光(第2の色の可視光)を発し、変速モードが自動変速モードであるときにLED40が白色光(第1の色の可視光)を発するように、LED40の発光状態を制御する。このため、操作部11の発光色により現在の変速モードを判断することができる。加えて、自動変速モード時には操作部11が白く光ることにより車室内を落ち着いた雰囲気に、一方手動変速モード時には操作部11が赤く光ることにより車室内をアグレッシブな雰囲気にすることができる。このように、車内空間を変速モードに見合った雰囲気に演出することができる。
また、配線基板32の空電極を利用してLED40が配線基板32に電気的に接続されるとともに、LED40の+電極が従来から設けられているイルミネーションへの電力供給手段54に接続され、LED40の−電極が操舵ハンドル1の芯金に接続されてアースされている。このため既存の構成をほとんど変化させずにLED40を取付けることができ、コストアップを抑えることができる。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態のパドルシフト60を示す図である。本実施形態のパドルシフト60によれば、操作レバー部111の輪郭部111aに側面発光光ファイバ61が埋め込まれており、この側面発光光ファイバ61の端部からLED40の光を入射させることにより、輪郭部111aが発光する。
図に示されるように、パドルシフト60は側面発光光ファイバ61を有する。側面発光光ファイバ61は、一端から入射した光を側面で発光しながら他端まで伝送する光学部品である。この側面発光光ファイバ61の一端はLED40に対面配置している。また、側面発光光ファイバ61は、輪郭部111aに沿って、すなわち操作レバー部111の輪郭に沿って輪郭部111a内に埋設されている。側面発光光ファイバ61を埋設するに際し、操作部11の樹脂成形時に側面発光光ファイバ61を通す孔が予め操作部11に形成され、樹脂成形後に上記孔に側面発光光ファイバ61が通される。これにより、側面発光光ファイバ61が埋設される。ここで、本実施形態においてはパドルシフト60が操作部11とハウジング部12とに分割して構成されているので、操作部11に側面発光光ファイバ61を容易に埋設することができる。また、側面発光光ファイバ61は、輪郭部111aの幅方向の中央付近を通るように輪郭部111aに沿って配設されているとよい。なお、その他の構成は、上記第1実施形態にて説明したパドルシフト10R,10Lの構成と同一であるので、同一部分に同一符号を付して、その具体的説明は省略する。
上記構成のパドルシフト60において、LED40が発光した場合に、その光は側面発光光ファイバ61に伝達される。これにより側面発光光ファイバ61はその側面にて発光する。側面にて発光した光は操作レバー部111を形成する光拡散樹脂に伝達される。操作レバー部111のうち黒色塗料が塗布されている領域111cの発光は運転者には視認されない。黒色塗料が塗布されていない輪郭部111aおよび記号表示部111bの発光は運転者に視認される。このため操作レバー部111の輪郭が浮き上がるように発光し、運転者は操作レバー部111の外形形状が夜間でもはっきりと視認できる。よって、夜間走行時において、パドルシフト10Rの視認性がより向上する。
本実施形態によれば、LED40の発光はまず側面発光光ファイバ61に伝わり、この側面発光光ファイバ61の発光を受けて輪郭部111aおよび記号表示部111bが発光する。側面発光光ファイバ61は輪郭部111aに沿って一様に埋設されているので、このような光ファイバが埋設されていない場合に比して、輪郭部111aの全体を明るさのムラなく均一の明るさで発光させることができる。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態のパドルシフト70を示す図である。本実施形態のパドルシフト70は、操作レバー部111に光不透過性の黒色塗料を塗布していない。このため、LED40の発光は操作レバー部111の全体に拡がり、操作レバー部111の全体が発光する。このようにしても、パドルシフト70の夜間視認性が従来のものと比して良好となる。なお、その他の構成は上記第1実施形態で説明したパドルシフト10R,10Lの構成と同一であるので、同一部分に同一符号を付してその具体的説明を省略する。
(第4実施形態)
図11は、本発明の第4実施形態のパドルシフト80を示す図である。本実施形態のパドルシフト80は、操作レバー部111の輪郭部111aを光拡散樹脂により形成し、その他の部分を光拡散樹脂ではない通常の樹脂113(例えばABS樹脂)などで形成している。このように構成した場合でも、LED40を光源として輪郭部111aが発光し、夜間に操作レバー部111の輪郭がはっきりと見える。これによりパドルシフト80の夜間視認性が良好となる。なお、この場合、操作レバー部111の輪郭部111aに側面発光光ファイバを埋設しておいて、この側面発光光ファイバを発光させる構成であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるべきものではない。例えば、上記実施形態においては、操舵ハンドルの左右に取付けられた一対のパドルシフトにより変速機のシフトアップおよびシフトダウンを行う変速操作装置について説明したが、一つの変速操作装置によってシフトアップとシフトダウンの双方を行うことができる変速操作装置にも、本発明は適用できる。また、上記第1実施形態においては、LED40が上方に向けて発光し、保持部112の面取り部112dから操作部11内に光を導入した例について説明したが、例えばLED40を横方に向けて発光させ、保持部112の端部に直接LED40からの光を導入させるようにしてもよい。また、光源としては、発光するものであれば、上記したLED以外のものでもよい。本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、変形可能である。
本発明の第1実施形態に係るパドルシフトが取付けられた操舵ハンドルの正面図である。 第1実施形態に係るパドルシフトの正面図である。 図2におけるA方向矢視図である。 図2におけるB方向矢視図である。 ハウジングの内部を透視したパドルシフトの部分断面図である。 操作部が回動操作された場合におけるパドルシフトの部分断面図である。 LEDおよび可動接点と配線基板との電気的接続関係および、配線基板と制御装置との電気的接続関係を示す図である。 LEDを発光制御するために制御装置が実行するプログラムのフローチャートである。 第2実施形態に係るパドルシフトの正面図である。 第3実施形態に係るパドルシフトの正面図である。 第4実施形態に係るパドルシフトの正面図である。
符号の説明
1…操舵ハンドル、10R,10L,60,70,80…パドルシフト(変速操作装置)、11…操作部、111…操作レバー部、111a…輪郭部(輪郭部位)、12…ハウジング部(ハウジング)、112…保持部、112a…凹部、112b…孔、112d…面取り部、31…可動接点(スイッチ)、32,32R,32L…配線基板、33…バネ、34…接点作動ピン、35…回動ピン、36…ブラケット、40…LED(光源)、51…制御装置(制御手段)、52…イルミネーションセンサ、53…シフトモードセンサ、54…電力供給手段、61…側面発光光ファイバ(発光部材)

Claims (5)

  1. 操舵ハンドルに取付けられるとともに、運転者によって操作される操作部を有し、前記操作部の操作により変速機の変速状態を変化させる変速操作装置において、
    前記操作部は、少なくとも運転者側から見た輪郭部位が、光源からの光を受けて発光する発光部材により形成されていることを特徴とする変速操作装置。
  2. 請求項1に記載の変速操作装置において、
    前記操作部の操作状態を切り換えるスイッチが内部に配設されたハウジングを備え、
    前記光源は前記ハウジング内に配設されていることを特徴とする変速操作装置。
  3. 請求項1または2に記載の変速操作装置において、
    前記光源は、少なくとも2色の可視光をそれぞれ個別に発光することができるものであることを特徴とする変速操作装置。
  4. 請求項3に記載の変速操作装置において、
    変速機の変速モードに応じて前記光源により発せられる可視光の色が変化するように、前記光源の発光状態を制御する制御手段を更に備えることを特徴とする変速操作装置。
  5. 請求項4に記載の変速操作装置において、
    前記制御手段は、前記変速モードが、変速機が自動変速する自動変速モードであるときに前記光源が第1の色の可視光を発光し、運転者が前記操作部の操作により変速機を手動変速する手動変速モードであるときに前記光源が前記第1の色とは異なる第2の色の可視光を発光するように、前記光源の発光状態を制御することを特徴とする変速操作装置。
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