JPH0531677Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、自動車用オーナーメント装置に関す
る。

「従来の技術」 一般に、自動車、特に自家用の乗用車は、利用
する者の趣味性に鑑みて、多種多様なデザインの
ものが市販されている。いずれの自動車において
も、後面などに製造メーカーや車種などを記した
マークを設けている。

「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、従来の自動車は、後面などに製
造メーカーや車種などを記したマークを有するの
みで、所有者を知るには、ナンバープレートに付
された自動車固有のナンバーから割り出す以外に
ない。ナンバープレートでは装飾効果が欠けるば
かりか、自動車固有のナンバーとはいえ、数字の
みでは、自動車を利用する者の趣味性にも欠け、
多様性を持たせるには充分でない。

そこで、本考案は、上記事情に鑑み、自動車を
利用する者が自由に内容を付して表示できて、自
動車を利用する者の趣味性に見合う独自の装飾的
効果を持たせることができる自動車用オーナーメ
ント装置を提供することを目的とする。

「課題を解決するための手段」 本考案は前記の目的を達成するために、請求項
第１項においては、自動車の後面に取付けられる
オーナーメント装置であつて、表示内容が描写さ
れたオーナーメントプレートと、このオーナーメ
ントプレートの後面に添設されたプリズムプレー
トと、このプリズムプレートを発光させて前記オ
ーナーメントプレートに描写された表示内容を表
示するために、当該プリズムプレートの切欠端部
に配設された光源と、この光源を当該自動車の制
動に連動して点灯するための点灯装置とを備える
構成とするものである。

また請求項第２項では、自動車の後面に取付け
られるオーナーメント装置であつて、第１の表示
内容が後面にドツト状に描写された第１のプリズ
ムプレートと、この第１の表示内容が描写された
第１のプリズムプレートの後面に添着された第２
のプリズムプレートおよびこの第２のプリズムプ
レートの後面に描写されて、前記第１の表示内容
のドツトの間隙より透視可能な第２の表示内容
と、前記第１の表示内容を表示するために前記第
１のプリズムプレートの切欠端部に配設された第
１の光源と、前記第２の表示内容を表示するため
に前記第２のプリズムプレートの切欠端部に配設
された第２の光源と、自動車の制動に連動して前
記第１の光源と第２の光源との点灯を切り換える
点灯切換回路とを備える構成とするものである。

さらに、前記第１の表示内容の表示に重ねて光
の吸収率が高い光吸収層を添着する構成とするも
のである。

「作用」 本考案の作用は次のとおりである。

請求項第１項においては、自動車の制動が行わ
れると点灯装置が作動し、この点灯装置の作動に
より光源が点灯する。この光源の放射光はプリズ
ムプレートの切欠端部よりその内部に入つてプリ
ズムプレートを発光させ、このプリズムプレート
の発光によりオーナーメントプレートに描写され
た表示内容が表示される。

請求項第２項においては、自動車の制動の有無
に基づいて点灯切換回路が作動し、この点灯切換
回路の作動により、第１の光源および第２の光源
のいずれかの点灯に切換えられる。第１の光源が
点灯すると、第１のプリズムプレートが発光し、
これによつて第１の表示内容が表示される。ま
た、第２の光源の点灯により前記第１の表示内容
のドツトの間隙より第２の表示内容が表示され
る。

前記第１の表示内容の表示部分に添設される光
吸収層は、第２の表示内容の表示の際に、第１の
表示内容が表示されるのを防ぐものであつて、第
２の光源の放射光を吸収するように作用する。

「実施例」 以下に、本考案に係る自動車用オーナーメント
装置の実施例を図面に基づいて説明する。

図１および図２は第１実施例を示し、図中１は
オーナーメントプレートである。該オーナーメン
トプレート１は、透明若しくは透光性のある合成
樹脂やガラス製で、裏面に自動車２を利用する者
が自由に表示内容３を描写するようになつてい
る。オーナーメントプレート１は、透明もしくは
透光性のあるものであれば各種の色のものが採用
できる。オーナーメントプレート１の裏面に描写
する表示内容３は、インクやテープなどで描写
し、かつ透光性のあるものや不透明なものなどい
ずれでもで可能であるが、透明や透光性のあるも
ので描写した時、オーナーメントプレート１と異
なる色を用いる。このオーナーメントプレート１
の裏面にプリズムプレート４を添着し、さらにこ
のプリズムプレート４の裏面に光を反射する反射
シート５を添着する。

このプリズムプレート４の発光は、このプリズ
ムプレート４の切欠端部に配設したランプ６ａ，
６ｂによつて行う。すなわち、このランプ６ａ，
６ｂの点灯によつて放射光がプリズムプレート４
の切欠端部から入光し、これによりプリズムプレ
ート４がパネル全面にわたつて発光する。このプ
リズムプレート４の発光によりオーナーメントプ
レート１に描写された表示内容が表示される。

このようなオーナーメント装置を自動車２の後
面に付設する。尚、第１図おいて、７はテールラ
ンプ、８はブレーキランプ、９はナンバープレー
トである。

そして、自動車２の利用時に、図示しないプレ
ーキペダルを踏んで制動すれば、第３図に示すバ
ツテリー１０から、ブレーキペダル連動スイツチ
回路１１を介して上記ランプ６ａ，６ｂに電力が
供給され、ランプ６ａ，６ｂが点灯して、オーナ
ーメントプレート１の表示内容３を照明する。こ
れによつて表示内容３が表示されるようになつて
いる。

図４は第２実施例を示し、バツテリー１０にラ
イト点灯スイツチ回路１２、ブレーキペダル連動
スイツチ回路１１および電流切換回路１３を介し
て前記第１実施例のランプ６ａ，６びに接続した
ものである。

そして、夜間等に自動車２を利用する時は、ヘ
ツドライト等を点灯させるべくライト点灯スイツ
チ回路１２をオンさせるが、このオンに伴い、バ
ツテリー１０からライト点灯スイツチ回路１２、
ブレーキペダル連動スイツチ回路１１、及び電流
切換回路１３を介してランプ６ａ，６ｂに通電さ
せる。ブレーキペダルを踏まない状態では、電流
切換回路１３によりランプ６ａ，６ｂに弱電流が
供給されて、該ランプ６ａ，６ｂが弱い光を放射
し、表示内容３を表示する。ブレーキペダルを踏
んだ制動時には、ブレーキペダル連動スイツチ回
路１１により電流切換回路１３が切換え動作をし
てランプ６ａ，６ｂに大電流を供給し、該ランプ
６ａ，６ｂからは強い光を放射し、表示内容３を
照明すると同時に、制動時である旨を報知する。

昼間時は、ライト点灯スイツチ回路１２をオフ
にしてあるから、ブレーキペダルを踏まない状態
では、ランプ６ａ，６ｂが消灯している。ブレー
キペダルを踏んだ制動時にのみ、バツテリー１０
からライト点灯スイツチ回路１２、ブレーキペダ
ル連動スイツチ回路１１、電流切換回路１３を介
して、ランプ６ａ，６ｂに大電流が供給されて、
ランプ６ａ，６ｂが点灯する。

図５は、第３実施例を示し、上記バツテリー１
０に、ライト点灯スイツチ回路１２、ブレーキペ
ダル連動スイツチ回路１１、およびランプ切換回
路１４を介して上記実施例のランプ６ａ，６ｂを
接続させたものである。ランプ６ａは、縁色光を
放射し、また、ランプ６ｂは、赤色光を放射する
ものを使用する。

そして、夜間等に自動車２を利用する時、ヘツ
ドライト等を点灯させるべくライト点灯スイツチ
回路１１をオンさせるが、このオンに伴い、バツ
テリー１０からライト点灯スイツチ回路１２、ブ
レーキペダル連動スイツチ回路１１、およびラン
プ切換回路１４を介してランプ６ａに通電させて
該ランプ６ａを点灯させる。該ランプ６ａの点灯
によつて表示内容３が緑色で照明される。次に、
ブレーキペダルを踏んだ制動時には、ブレーキペ
ダル連動スイツチ回路１１によりランプ切換回路
１４が切換え動作をして、ランプ６ａが消灯し、
ランプ６ｂが点灯する。ランプ５ｂは、赤色光を
放射して表示内容３を照明すると同時に、制動時
である旨を後方の自動車等に報知する。

昼間時は、ライト点灯スイツチ回路１２がオフ
になつていることから、ランプ６ａが点灯するこ
となく、ブレーキペダルを踏んだ制動時のみ、バ
ツテリー１０からライト点灯スイツチ回路１２、
ブレーキペダル連動スイツチ回路１１、ランプ切
換回路１４を介してランプ６ｂを点灯させ、制動
時である旨を表示する。

上記実施例のオーナーメントプレート１は、自
動車２から取り外して自由に表示内容３を描写で
きると便利である、自動車２に付設するには、接
着剤よる貼着や、フツクを利用するなどにより着
脱自在に設けることができる。

第６図ないし第９図は、第４実施例を示すもの
で、第１のプリズムプレート１５の裏面に、第１
の表示内容１６をドツトによる所謂点画で描写す
る。第１の表示内容１６が描写された第１のプリ
ズムプレート１５の裏面に第２のプリズムプレー
ト１７を添着する。第２のプリズムプレート１７
の裏面には第２の表示内容１８を描写し、更に反
射シート１９を添着する。上記第１の表示内容１
６は例えば第９図に示す如く「405」の文字を任
意の色彩のインクで点画により描写し、また、
「405」以外の背景を任意の色彩のインクで点画に
より描写する。従つて、第１の表示内容３は多色
のインクで描写できるが、特に、反射率の高いイ
ンクを用いるとランプ６ａによる照明で浮き上が
つて見える。第１の表示内容３には、第７図に示
す如く、各ドツトに重ねて光の吸収率が良好な黒
色インクによる光吸収層２０を塗布する。第２の
表示内容１８は、例えば、第９図に示す如く、
「ストツプ」なる文字を描写する。描写手段とし
ては通常市販されている絵や写真など如何なるも
のも適用できるが、反射率の高いインクを用いた
ものが好適である。第１のプリズムプレート１５
の端部にはランプ６ａを、又第２のプリズムプレ
ート１７の端部にはランプ６ｂを配設する。ラン
プ６ａ，６ｂは、第８図に示す如く、ブレーキペ
ダルを踏むと、ランプ切換回路１４により切換え
られて点灯するようになつている。ランプ切換回
路１４は、ブレーキペダル連動スイツチ回路１
１、ライト点灯スイツチ回路１２を介してバツテ
リー１０に接続させてある。ランプ６ａは縁色、
ランプ６ｂは赤色を放射するものを使用する。

そして、夜間時にライト点灯スイツチ回路１２
をオンさせれば、バツテリー１０からライト点灯
スイツチ回路１２、ブレーキペダル連動スイツチ
回路１１、及びランプ切換回路１４を介してラン
プ６ａのみが点灯する。ランプ６ａが点灯する
と、ランプ６ａの放射光が第１のプリズムプレー
ト１５の端面ら内部に入射し、更に第１の表示内
容１６に反射して第１のプリズムプレート１５の
表面から外部に放射されて、例えば第９図に示す
「405」なる文字が目視できる。次に、ブレーキペ
ダルを踏むと、ブレーキペダル連動スイツチ回路
１１によつてランプ切換回路１４を切換え動作さ
せ、これによりランプ６ａを消灯し、ランプ６ｂ
を点灯させる。ランプ６ｂが点灯すると、ランプ
６ｂの放射光が第２のプリズムプレート１７の端
面から内部に入射し、更に反射シート１９により
第２の表示内容１８が照明され、第２のプリズム
プレート１７から第１の表示内容１６のドツトの
間隙及び第１のプリズムプレート１５を経て外部
に放射されて、例えば、第９図に示す「STOP」
なる文字の第２の表示内容１８を目視できる。こ
の時、第１の表示内容１６がランプ６ｂの放射光
によつて浮き上がつて見えるといつたことがない
ように光吸収層２０によつてランプ６ｂの放射光
を吸収するようになつている。

昼間時には、外部の光によつて第１表示内容１
６を視認できるが、ブレーキペダルを踏んだ制動
時には、バツテリー１０からライト点灯スイツチ
回路１２、ブレーキペダル連動スイツチ回路１
１、及びランプ切換回路１４を介してランプ６ｂ
のみが点灯し、これにより上記の如くして第２の
表示内容１８を視認できる。

「考案の効果」 以上の如く、本考案に係る自動車用オーナーメ
ント装置によれば、自動車を利用する者が、自由
に固有の内容を付して表示でき、自動車を利用す
る者の趣味性に見合う独自の装飾効果を持たせる
ことができる。

また、本考案は、表示内容の表示にプリズムプ
レートを用いるとともに、このピリズムプレート
の切欠端部に光源を配し、この切欠端部よりその
内部に放射光を放射し、プリズムプレート全体を
発光させて当該表示内容を表示するようにしたの
で、表示内容は、その輪郭も鮮やかに極めてクリ
アに視認性よく表示される。

また、第１の表示内容をドツト状に描写し、第
２の表示内容の表示は、この第１の表示内容のド
ツトの間隙から表示するように構成することによ
り、同一の装置にて異なるメツセージを表示する
ことができ、２つの表示内容の表示に２つの装置
を必要としない。

さらに、第１の表示内容に光吸収層を添着する
構成により、第２の表示内容の表示時に、第１の
表示が見えてしまうということがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る自動車用オーナーメント
措置を付した自動車の背面図、第２図は、第１実
施例を示す自動車用オーナーメント装置の断面
図、第３図は、第１図の自動車用オーナーメント
装置の点灯装置を示すブロツク図、第４図は、第
２実施例を示す自動車用オーナーメント装置の点
灯装置のブロツク図、第５図は、第３実施例を示
す自動車用オーナーメント装置の電灯装置のブロ
ツク図、第６図は第４実施例を示す自動車用オー
ナーメント装置の断面図、第７図は、第６図の要
部拡大図、第８図は、第６図の自動車用オーナー
メント装置の点灯装置を示すブロツク図、第９図
は、表示内容を示す説明図である。 １……オーナーメントプレート、２……自動
車、３……表示内容、４……プリズムプレート、
５……反射シート、６ａ，６ｂ……ランプ、１０
……バツテリー、１１……ブレーキペダル連動ス
イツチ回路、１２……ライト点灯スイツチ回路、
１３……電流切換回路、１４……ランプ切換回
路、１５……第１のプリズムプレート、１６……
第１の表示内容、１７……第２のプリズムプレー
ト、１８……第２の表示内容、１９……反射シー
ト、２０……光吸収層。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 自動車の後面に取付けられるオーナーメント
   装置であつて、 表示内容が描写されたオーナーメントプレー
   トと、 このオーナーメントプレートの後面に添設さ
   れたプリズムプレートと、 このプリズムプレートを発光させて前記オー
   ナーメントプレートに描写された表示内容を表
   示するために、当該プリズムプレートの切欠端
   部に配設された光源と、 この光源を当該自動車の制動に連動して点灯
   するための点灯装置とを備えたことを特徴とす
   る自動車用オーナーメント装置。 (2) 自動車の後面に取付けられるオーナーメント
   装置であつて、 第１の表示内容が、後面にドツト状に描写さ
   れた第１のプリズムプレートと、 この第１の表示内容が描写された第１のプリ
   ズムプレートの後面に添着された第２のプリズ
   ムプレートおよびこの第２のプリズムプレート
   の後面に描写されて前記第１の表示内容のドツ
   トの間隙より透視可能な第２の表示内容と、 前記第１の表示内容を表示するために前記第
   １のプリズムプレートの切欠端部に配設された
   第１の光源と、 前記第２の表示内容を表示するために前記第
   ２のプリズムプレートの切欠端部に配設された
   第２の光源と、 自動車の制動に連動して前記第１の光源と第
   ２の光源との点灯を切り換える点灯切換回路と
   を備えたことを特徴とする自動車用オーナーメ
   ント装置。 (3) 前記第１の表示内容の表示に重ねて光の吸収
   率が高い光吸収層を添着したことを特徴とする
   請求項第２項記載の自動車用オーナーメント装
   置。