JP2001171426A - 半透明車体外装パーツ発光装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠くからでも自動車の車体全体が明確に判別
できて、夜間の衝突事故を確実に防止して安全性を向上
させ、且つ車体全体の多様なデザイン的趣向性が得られ
る光を利用した装置を提供する。 【解決手段】 車体外装パーツ１を無色又は着色した半
透明ＦＲＰパーツ１ａとし、その内側空間に光源２を配
するとともにその光源２の下方には光遮蔽手段３を設
け、前記光源２を搭載バッテリー４に接続し、その電源
回路５に前記光源２をオン・オフするリレー６を組み入
れるとともに運転席内に前記リレー６の操作スイッチ７
を設けて成る半透明車体外装パーツ発光装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、自動車の車体のフ
ロントバンパーやリヤバンパーあるいはサイドステップ
など外装パーツ周囲から半透明のにぶい光を発するよう
にして、主として夜間の走行における運転者の趣味的満
足を得させつつ交通安全をより高めるための装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、夜間において自動車が走行する際
に、追突などの事故を未然に防止するのには、光によっ
て周囲の自動車にその存在をアピールすることが大変に
有効とされている。そのために、これまで各種の照明装
置が提案されている。しかし、それらの装置はいずれ
も、その照明が点的乃至線的な発光表示の方法を採って
いるために、車体全体を確実に把握することが困難であ
った。

【０００３】特に、車体前後には前照ランプ、後照ラン
プ、ブレーキランプ、方向指示ランプ、さらには装飾ラ
ンプ（実用新案登録第３０１９９２６号）などもあるの
で部分的な表示ではあるが比較的確認しやすいが、側面
においては、殆ど照明ランプはなく、車体を確認するの
が困難である。このために、車体の前後方向ではスピー
ドの出し過ぎによる制動不能事故が多いのに対して、車
体の側方乃至斜め側方向に対しては、交差点など低速走
行であっても前方不注意による衝突事故の発生が多いの
が実情である。

【０００４】そこで、実用新案登録第３０４３７５８号
には光ファイバを車体の周囲に廻らせたものが提案され
ている。しかし、その光ファイバ自体は細くて線状とな
っているのであまり目立たないという欠点があった。ま
た車体下部では汚れやすいこともあって、その配色は黒
色としたり、車体と同配色としたものが多く、このため
デザイン的に限られてしまい趣向性に何ら工夫が見られ
ず、その点で満足が得られるようなものはなかった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みてなされたもので、近くではくっきりと車体が確認
でき、遠くからでも自動車の車体全体が明確に判別でき
て、夜間の衝突事故を防止し安全性を向上させ、且つ車
体全体の多様なデザイン的趣向性が得られる光を利用し
た装置を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、車体外装パーツ１を無色又は着色した半
透明ＦＲＰパーツ１ａとし、その内側空間に光源２を配
するとともにその光源２の下方には光遮蔽手段３を設
け、前記光源２を搭載バッテリー４に接続し、その電源
回路５に前記光源２をオン・オフするリレー６を組み入
れるとともに運転席内に前記リレー６の操作スイッチ７
を設けて成る半透明車体外装パーツ発光装置である。

【０００７】また、上記構成において、常態の車体外装
パーツ１と半透明ＦＲＰパーツ１ａとを着脱交換可能と
したものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の半透明車体外装パーツ発
光装置の実施の形態を以下図に基づいてその実施例で説
明する。

【０００９】本発明は、図１及び図２に示すように、フ
ロントバンパーＦ、リヤバンパーＲ、サイドステップ
Ｓ、ドアパネルＤ及びリヤウイングＷなどの車体外装パ
ーツ１におけるものである。そして、それらの車体外装
パーツ１は、例えば、図３に示すフロントバンパーＦの
場合のように、無色又は着色したスケルトンタイプの半
透明ＦＲＰパーツ１ａとする。そして、その内部空間に
光源２を配するとともにその光源２の下方には光遮蔽手
段３を設ける。

【００１０】前記光遮蔽手段３は、図３に示すように、
半透明ＦＲＰパーツ１ａからその下方への光の漏れを防
止し、濡れた道路からの光の照り返しを防げるようにす
るためである。したがって、光遮蔽手段３として、光量
を有効に利用するために半透明ＦＲＰパーツ１ａの下部
に光反射板など配したり、また、半透明ＦＲＰパーツ１
ａ下部に光遮蔽塗料を塗装することもできる。

【００１１】そして、前記光源２を車体内に搭載した搭
載バッテリー４に接続し搭載バッテリー４に接続する。
その電源回路５には前記光源２をオン・オフするリレー
６を組み入れるとともに運転席のフロントパネルなどに
前記リレー６の操作スイッチ７を設ける。

【００１２】半透明ＦＲＰパーツ１ａは、原料の地色の
ものでも良いが、樹脂に僅かの着色剤を加え、透明性を
維持させて着色したものを用いるとカラフルである。そ
の色は、ブルー、グリーン、オレンジ、黄色、赤、白、
乳白色などであり、好みに応じて、また車体色に合わせ
て用いることもできる。また前記光源２は、昼白色など
の蛍光燈や、各種カラーのネオン燈などが使用できる。

【００１３】また、前記半透明ＦＲＰパーツ１ａ（フロ
ントバンパーＦ、リヤバンパーＲ、サイドステップＳ、
ドアパネルＤ、リヤウイングＷ）は、通常の取付け方法
で車体の各部に、図３に示すように、固定ボルト８など
で常態の車体外装パーツ１と着脱交換可能にすることも
できる。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の半透明車
体外装パーツ発光装置は、車体下部の前周囲を光源２で
バンパーのように広幅の表面を、下方を除く全体に光ら
せることができるので、夜間でも近くではくっきりと車
体が確認でき、また、遠くからでも自動車の車体全体が
明確に判別できて、前後方向はもちろん、特に側方面方
向乃至斜め側面方向からの夜間の衝突事故を確実に防止
し、安全性を向上させることが可能となった。

【００１５】特にドアパネルＤに用いた場合、ドアの開
いている状態が鮮明に確認されるので、乗り降り時の事
故防止に役立つ。

【００１６】また、本発明は、既にある車体外装パーツ
に対して、その表面にさらに新たに付け加えるものでは
なく、通常使用されているパーツ自体を交換して用いる
ことができるものなので、車体の表面からさらに出っ張
ることはない。このため見栄えがスマートであるのみな
らず車体全体の縦横の広さサイズに変更をもたらすもの
でもないので車体感覚が狂わずに運転できて安全であ
る。交換した元のパーツは、保管しておいて好みに応じ
て適宜交換して使用することもできる。

【００１７】さらに、昼間では、半透明ＦＲＰ素材の着
色により、車体全体の多様なデザイン的趣向性が実現さ
れ、ますます多様化するデザイン的要望に一段と応えら
れるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の使用状態を示す斜め前から見た斜視
図。

【図２】本発明の使用状態を示す斜め後ろから見た斜視
図。

【図３】車体に半透明ＦＲＰＦパーツを取り付けた状態
を示す縦断側面図。

【符号の説明】

１ 車体外装パーツ １ａ 半透明ＦＲＰＦパーツ ２ 光源 ３ 光遮蔽板 ４ 搭載バッテリー ５ 電源回路 ６ リレー ７ 操作スイッチ ８ 固定ボルト Ｆ フロントバンパー Ｒ リヤバンパー Ｓ サイドステップ Ｄ ドアパネル Ｗ リヤウイング

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体外装パーツ（１）を無色又は着色し
   た半透明ＦＲＰパーツ（１ａ）とし、その内側空間に光
   源（２）を配するとともにその光源（２）の下方には光
   遮蔽手段（３）を設け、前記光源（２）を搭載バッテリ
   ー（４）に接続し、その電源回路（５）に前記光源
   （２）をオン・オフするリレー（６）を組み入れるとと
   もに運転席内に前記リレー（６）の操作スイッチ（７）
   を設けて成る半透明車体外装パーツ発光装置。
2. 【請求項２】 常態の車体外装パーツ（１）と半透明Ｆ
   ＲＰパーツ（１ａ）とを着脱交換可能とした請求項１記
   載の半透明車体外装パーツ発光装置。