JPH08233100A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
自動変速機の制御装置Info
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- JPH08233100A JPH08233100A JP6162695A JP6162695A JPH08233100A JP H08233100 A JPH08233100 A JP H08233100A JP 6162695 A JP6162695 A JP 6162695A JP 6162695 A JP6162695 A JP 6162695A JP H08233100 A JPH08233100 A JP H08233100A
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Abstract
らの減速に伴うダウンシフト変速時に、当該車両の走行
状態が変速過程で非コースト状態に移行する場合でも、
過度の変速ショックを生じさせることのない良好な変速
動作を行わせるようにすることを目的とする。 【構成】 出力回転数センサ23からの信号が示す車速
とスロットルセンサ21からの信号が示すスロットル開
度Θとに基づいて変速判定を行って目標変速段を設定す
る。そして、設定された目標変速段を実現するソレノイ
ドパターンを決定して、該パターンを実現する変速指令
信号を変速用ソレノイド7…7に出力するように構成す
る。その場合に、例えば車両の3速におけるコースト状
態からの減速時に、目標変速段が2速から1速に切り換
わったときに、自動変速機2を構成する変速機構5のギ
ヤ比が2速ギヤ比にまで低下していないときには、所定
時間の間1速への変速動作を禁止する。
Description
置、特に変速制御に関するものである。
わせ、この変速機構の動力伝達経路を切り換えることに
より、車両の走行状態に応じて変速段を自動的に切り換
えるようにした自動変速機においては、例えば車速とス
ロットル開度などのエンジン負荷とをパラメータとして
予め設定した変速マップと、車速とスロットル開度とが
示す現実の運転状態とを比較して、該運転状態が変速マ
ップを構成する変速ラインを通過したときに変速判定を
行って、そのときの運転状態が属する運転領域について
設定された変速段を目標変速段として選択すると共に、
選択された目標変速段が実現されるように変速段が切り
換えられるようになっている。その場合に、この種の自
動変速機においては、当該車両がエンジン出力で駆動さ
れないコースト状態においてダウンシフト変速が行われ
る場合がある。
自動変速機において、当該車両が例えば4速状態におい
てエンジン出力で駆動される非コースト状態で走行して
いるものとする。この状態で減速のためにアクセルペダ
ルを開放するとエンジン出力が低下することから、当該
車両の走行状態がエンジン出力で駆動される非コースト
状態からコースト状態に切り換わることになる。そし
て、車速の低下に伴って運転状態が変速ラインを順次通
過し、それに対応して4→3変速,3→2変速,2→1
変速の各ダウンシフト指令が順次出力されると共に、こ
れらのダウンシフト指令に応じて変速段を低速段側へ切
り換える変速制御が行われることになる。その場合に、
単にアクセルペダルを開放しただけでは車速が緩やかに
低下することから、適当な時間間隔をおいて発生するダ
ウンシフト指令に応じてダウンシフトが次々と実行され
ることになり、変速段が低速段側へ連続的に切り換えら
れることになる。これに対して、ブレーキ操作を伴う急
減速時においては車速が急速に低下することから、ダウ
ンシフト指令に基づく変速動作が完了しないうちに次の
ダウンシフト指令が発生して飛越変速が行われることが
ある。例えば、3速から2速への変速動作が完了しない
うちに1速へのダウンシフト指令が発生したとすると、
結局は3速から1速への飛越変速が行われることにな
る。
るダウンシフト変速時において、当該車両の走行状態が
コースト状態から非コースト状態に変化する場合があ
る。このような場合には、変速動作の後半でエンジンの
出力トルクが車輪側に伝達されることから、前方へ突き
出されるようなショックが発生し、減速側への操作であ
るにもかかわらず運転者に加速感を感じさせることにな
って変速フィーリングを悪化させることになる。特に、
飛越変速時においては上記の問題が顕著にあらわれる。
176852号公報によれば、コースト状態を検出した
ときに、変速マップを変速点を高車速側に設定したコー
スト専用マップに変更する構成が示されている。これに
よれば、車速が比較的大きい段階、換言すればトルクコ
ンバータの出力回転数(タービン回転数)がエンジン回
転数よりも高い段階で1速へのダウンシフト変速が行わ
れることから、コースト状態を維持したまま変速動作が
行われることになって、上記の問題については解消され
るものと期待される。
報記載の従来技術においては、スロットルバルブの全閉
状態と、アイドルスイッチのON状態と、ブレーキスイ
ッチのON状態とが共に満足されたときにコースト状態
と判定して変速マップをコースト専用マップに切り換え
るようになっていることから、次のような別の問題を発
生する可能性がある。
ルペダルを浅く踏み込んだとしても、変速マップが元に
戻されて例えば2速へのアップシフトが直ちに行われる
ことになる。その場合に、車速が比較的大きい状態で上
記の操作が行われると、タービン回転数も高いことから
変速機構の慣性トルクが大きく、大きな変速ショックが
発生することになる。また、その状態から加速操作を行
ったとしても、2速状態からの加速なので、再加速性が
悪化することにもなる。
コースト状態からの減速に伴うダウンシフト変速時にお
ける上記の実情に対処するもので、当該車両の走行状態
が変速過程で非コースト状態に移行する場合において
も、過度の変速ショックを生じさせることのない良好な
変速動作を行わせるようにすることを目的とする。
1に係る発明(以下、第1発明という)は、少なくとも
第1の変速段と、該変速段よりも高車速側の第2の変速
段と、該変速段よりも高車速側の第3の変速段とが設定
された自動変速機において、車速を検出する車速検出手
段と、エンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段
と、これらの検出手段で検出される車速とエンジン負荷
とに基づいて目標変速段を設定する目標変速段設定手段
と、設定された目標段となるように変速段を制御する変
速制御手段と、当該車両がエンジン出力で駆動されない
コースト状態であることを検出するコースト状態検出手
段と、当該車両のコースト状態において目標変速段が第
2変速段から第1変速段へ変化したときに、該第1変速
段への変速の実行を所定時間の間禁止する変速禁止手段
とを設けたことを特徴とする。
第2発明という)は、少なくとも第1の変速段と、該変
速段よりも高車速側の第2の変速段と、該変速段よりも
高車速側の第3の変速段とが設定された自動変速機にお
いて、車速を検出する車速検出手段と、エンジン負荷を
検出するエンジン負荷検出手段と、これらの検出手段で
検出される車速とエンジン負荷とに基づいて目標変速段
を設定する目標変速段設定手段と、設定された目標段と
なるように変速段を制御する変速制御手段と、当該車両
がエンジン出力で駆動されないコースト状態であること
を検出するコースト状態検出手段と、ギヤ比を検出する
ギヤ比検出手段と、当該車両の減速状態を検出する減速
状態検出手段と、当該車両のコースト状態における減速
時に目標変速段が第2変速段から第1変速段へ変化した
ときに、第2変速段に対応するギヤ比と実際のギヤ比を
比較して、両ギヤ比の差が所定値以上のときに上記第1
変速段への変速の実行を所定時間の間禁止する変速禁止
手段とを設けたことを特徴とする。
下、第3発明という)は、上記第2発明の構成に加え
て、第1変速段への変速の実行を禁止する所定時間をギ
ヤ比に応じて設定する変速実行禁止時間設定手段を設け
たことを特徴とする。
第4発明という)は、上記第1〜第3発明の構成に加え
て、当該車両の減速度を検出する減速度検出手段を設け
ると共に、変速禁止手段を、上記減速度検出手段で検出
される減速度が所定値以上のときに、第1変速段への変
速の実行を所定時間の間禁止するように構成したことを
特徴とする。
第5発明という)は、上記第1〜第4発明の構成に加え
て、第1変速段への変速の実行を禁止する所定時間を当
該車両の減速度に応じて変更する変速実行禁止時間変更
手段を設けたことを特徴とする。
る。
ても、車両のコースト状態において、目標変速段が第2
変速段から第1変速段へ変化したときには、第1変速段
への変速動作が所定時間の間禁止されることになるの
で、例えば第3変速段からのダウンシフト変速時に、変
速段が確実に第2変速段を経由して第1変速段へ切り換
わることになり、これによって当該車両の走行状態が変
速過程でコースト状態から非コースト状態に移行する場
合においても、過度のショックを発生することのない滑
らかな変速動作が行われることになる。
の減速時に上記の制御が行われるので、例えばキックダ
ウン時のようにエンジン負荷の増大によって行われるダ
ウンシフト変速時においては、例えば第3変速段から第
1変速段への飛越変速が許可されることになって良好な
加速性が確保されることになる。
変速段へ変化したときに、第2変速段に対応するギヤ比
と実際のギヤ比との差が所定値以上のとき、換言すれば
変速段が第2変速段になっていないときに上記の制御が
行われるので、変速段が不必要に第2変速段で保持され
ることのないスムーズな変速動作が行われることにな
る。
段への変速動作を禁止する時間をギヤ比に応じて設定す
るようにしているので、変速段が不必要に第2変速段で
保持されることのないスムーズな変速動作が確実に行わ
れることになる。
速時に上記の制御が行われることになることから、この
場合においても変速段が不必要に第2変速段で保持され
ることのないスムーズな変速動作が行われることにな
る。
の変速動作を禁止する時間を減速度に応じて設定するよ
うにしているので、変速段が不必要に第2変速段で保持
されることのないスムーズな変速動作がより一層確実に
行われることになる。
のパワープラントを構成する自動変速機2は、エンジン
1の出力軸1aに連結されたトルクコンバータ3と、該
コンバータ3の出力回転がタービンシャフト4を介して
入力される遊星歯車式の変速機構5とを有し、変速機構
5の出力回転がドライブシャフト6を介して駆動輪(図
示せず)に伝達されるようになっている。また、この自
動変速機2は複数の変速用ソレノイド7…7を有し、こ
れらの変速用ソレノイド7…7のON,OFFの組合せ
によって油圧回路が切り換えられて、上記変速機構5を
構成する複数の摩擦要素(図示せず)が選択的に作動す
ることにより、複数の変速段が得られるようになってい
る。
行うコントロールユニット20が備えられている。この
コントロールユニット20は、エンジン負荷の代表特性
としてのスロットルバルブ8の開度を検出するスロット
ルセンサ21からの信号、変速機構5の入力回転数(タ
ービン回転数)を検出するタービン回転数センサ22、
車速を代表する変速機構5の出力回転数を検出する出力
回転数センサ23からの信号、シフトレバーの操作位置
(レンジ)を検出するシフト位置センサ24からの信号
などを入力して、これらの信号に基づいて変速制御を行
うようになっている。
変速制御の概略を説明すると、コントロールユニット2
0は、例えば図2に示すように予め車速とスロットル開
度をパラメータとして設定した変速マップに、現実の車
速Vとスロットル開度Θとを当てはめて、これらが示す
運転状態が上記変速マップを構成する変速ラインを通過
したときに、ダウンシフトもしくはアップシフトの判定
を行って目標変速段Lmを設定する。そして、設定され
た目標変速段Lmを実現するソレノイドパターンを決定
して、該パターンを実現する変速指令信号を変速用ソレ
ノイド7…7に出力するようになっている。
状態からの減速時におけるシフトダウン制御が図3のフ
ローチャートに従って次のように行われる。
テップS1で各種信号を読み込んだ上で、ステップS2
を実行して、その時点の車速Vと変速段Lとに基づいて
当該車両がコースト状態か非コースト状態かを判定する
ための判定基準値Θoを設定する。つまり、コントロー
ルユニット20は、例えば図4に示すように、予め車速
をパラメータとして変速段ごとに設定された判定基準値
のマップに現実の車速Vを当てはめて、その時点におけ
る変速段Lに対応する値を判定基準値Θoとして設定す
る。その場合に、上記マップはスロットル開度を代表特
性として判定基準値Θoが設定されている。
テップS3でスロットルセンサ21からの信号が示すス
ロットル開度Θと上記判定基準値Θoとを比較すること
により、当該車両がコースト状態か否かを判定する。こ
の場合、スロットル開度Θが判定基準値Θoと等しいか
それよりも小さな値を示すときにコースト状態と判定さ
れることになる。
プS3においてコースト状態であると判定したときに
は、ステップS4に進んで目標変速段Lmが4速か否か
を判定し、目標変速段Lmが4速であると判定したとき
には、ステップS5に進んでソレノイドパターンとして
4速パターンをセットした後、ステップS6で目標変速
段Lmが3速か否かを判定すると共に、目標変速段Lm
が4速ではないと判定したときには、ステップS5をス
キップしてステップS6に移り、目標変速段Lmが3速
か否かを判定する。
ステップS6において目標変速段Lmが3速であると判
定したときには、ステップS7に進んでソレノイドパタ
ーンとして3速パターンをセットした後、ステップS8
で目標変速段Lmが2速か否かを判定すると共に、目標
変速段Lmが3速ではないと判定したときには、ステッ
プS7をスキップしてステップS8に移り、目標変速段
Lmが2速か否かを判定する。
記ステップS8において目標変速段Lmが2速であると
判定したときには、ステップS9に進んでソレノイドパ
ターンとして2速パターンをセットした後、ステップS
10で目標変速段Lmが1速か否かを判定すると共に、
目標変速段Lmが2速ではないと判定したときには、ス
テップS9をスキップしてステップS10に移り、目標
変速段Lmが1速か否かを判定する。
記ステップS10において目標変速段Lmが1速である
と判定したときには、ステップS11に進んでタービン
回転数Ntと出力回転数Noとが示す変速機構5の演算
ギヤ比Rg(=Nt/No)が所定の2速ギヤ比R2よ
りも小さいか否かを判定する。つまり、変速段Lが実際
に2速になっていないかどうか判定するのである。コン
トロールユニット20は、演算ギヤ比Rgが2速ギヤ比
R2よりも小さいと判定したときに、ステップS12に
進んで変速遅延タイマのタイマ値Tをインクリメントし
た上で、ステップS13を実行して該タイマ値Tが所定
のタイマ終了値Toを超えたか否かを判定し、タイマ値
Tがタイマ終了値Toを超えていなければステップS1
2,S13のループ処理を実行すると共に、タイマ値T
が上記タイマ終了値Toを超えたと判定した時点で上記
ループ処理を抜け出してステップS14に移り、ソレノ
イドパターンとして1速パターンをセットした後、ステ
ップS15で変速遅延タイマのタイマ値Tをリセットす
る。
1実施例の作用を説明する。
開始し、車速Vの低下に伴って運転状態が図2の変速マ
ップにおける2速領域に移行したとすると、目標変速段
Lmとして2速が設定される。この場合には、目標変速
段Lmが2速になった時点で3→2変速指令が直ちに出
力されて、ソレノイドパターンが3速パターンから2速
パターンに切り換えられることになる。
が上記変速マップにおける2速領域から1速領域に移行
すると、目標変速段Lmが2速から1速に切り換わるこ
とになる。この場合に、演算ギヤ比Rgが2速ギヤ比R
2が到達していないときには、目標変速段Lmが1速に
設定された時点で、符号(ア)で示すように変速遅延タ
イマがカウントアップを開始する。そして、そのタイマ
値Tが予め設定されたタイマ終了値Toに到達した時点
で2→1変速指令が出力されて、ソレノイドパターンが
2速パターンから1速パターンに切り換えられる。
に、目標変速段Lmが2速から1速に切り換わった時点
で、演算ギヤ比Rgが2速ギヤ比R2に到達していない
ときには1速への変速動作が所定時間の間遅延されるの
で、符号(イ)で示すように変速段Lが確実に2速を経
由して1速に切り換わることになる。これにより、仮に
当該車両の走行状態が変速過程でコースト状態から非コ
ースト状態に変化したとしても、変速機構5の出力軸ト
ルクが、符号(ウ)で示すように急激な変動を生じるこ
となく滑らかに変化することになって、過大な変速ショ
ックの発生が回避されることになる。
が2速から1速に切り換わった時点で2→1変速指令が
出力されることにより、符号(エ)で示すように変速段
Lが3速から2速を飛ばして1速に切り換えられること
になり、これによって変速動作の後半に出力軸トルクが
符号(オ)で示すように鋭く立ち上がり、大きな変速シ
ョックを発生していたのが回避されることになるのであ
る。
シフトダウン制御の第2実施例を説明する。この実施例
においては、上記シフトダウン制御が図6のフローチャ
ートに従って次のように行われる。
テップT1で各種信号を読み込んだ上で、第1実施例と
同様にステップT2を実行して、その時点の車速Vと変
速段Lとに基づいて、前述の図4のマップを用いて、当
該車両がコースト状態か非コースト状態かを判定するた
めの判定基準値Θoを設定する。
テップT3でスロットル開度Θと上記判定基準値Θoと
を比較することにより、当該車両がコースト状態か否か
を判定する。
プT3においてコースト状態であると判定したときに
は、ステップT4に進んで目標変速段Lmが4速か否か
を判定し、目標変速段Lmが4速であると判定したとき
には、ステップT5に進んでソレノイドパターンとして
4速パターンをセットした後、ステップT6で目標変速
段Lmが3速か否かを判定すると共に、目標変速段Lm
が4速ではないと判定したときには、ステップT5をス
キップしてステップT6に移り、目標変速段Lmが3速
か否かを判定する。
ステップT6において目標変速段Lmが3速であると判
定したときには、ステップT7に進んでソレノイドパタ
ーンとして3速パターンをセットした後、ステップT8
で目標変速段Lmが2速か否かを判定すると共に、目標
変速段Lmが3速ではないと判定したときには、ステッ
プT7をスキップしてステップT8に移り、目標変速段
Lmが2速か否かを判定する。
記ステップT8において目標変速段Lmが2速であると
判定したときには、ステップT9に進んでソレノイドパ
ターンとして2速パターンをセットした後、ステップT
10で目標変速段Lmが1速か否かを判定すると共に、
目標変速段Lmが2速ではないと判定したときには、ス
テップT9をスキップしてステップT10に移り、目標
変速段Lmが1速か否かを判定する。
記ステップT10において目標変速段Lmが1速である
と判定したときには、ステップT11に進んで変速機構
5の演算ギヤ比Rgが所定の2速ギヤ比R2よりも小さ
いか否かを判定する。コントロールユニット20は、演
算ギヤ比Rgが2速ギヤ比R2よりも小さいと判定した
ときに、ステップT12に進んで演算ギヤ比Rgを図7
のマップに照らし合わせることにより、変速遅延タイマ
のタイマ終了値Tmを設定する。ここで、上記マップ
は、演算ギヤ比Rgが2速ギヤ比R2に近い値を示すと
きにはタイマ終了値Tmの値が小さく、演算ギヤ比Rg
が3速ギヤ比に近づくほどタイマ終了値Tmの値が増大
するように設定されている。換言すれば、演算ギヤ比R
gと2速ギヤ比R2との差が大きいほど上記タイマ終了
値Tmの値が大きくなる。
ールユニット20はステップT13で変速遅延タイマの
タイマ値Tをインクリメントした上で、ステップT14
を実行して該タイマ値Tが上記タイマ終了値Tmを超え
たか否かを判定し、タイマ値Tがタイマ終了値Tmを超
えていなければステップT13,T14のループ処理を
実行すると共に、タイマ値Tが上記タイマ終了値Toを
超えたと判定した時点で上記ループ処理を抜け出してス
テップT15に移り、ソレノイドパターンとして1速パ
ターンをセットした後、ステップT16で変速遅延タイ
マのタイマ値Tをリセットする。
照して第2実施例の作用を説明する。
おける3速から減速を開始し、車速Vの低下に伴って運
転状態が図2の変速マップにおける2速領域に移行した
とすると、目標変速段Lmとして2速が設定される。こ
の場合には、目標変速段Lmが2速になった時点で3→
2変速指令が直ちに出力されて、ソレノイドパターンが
3速パターンから2速パターンに切り換えられることに
なる。
が上記変速マップにおける2速領域から1速領域に移行
すると、目標変速段Lmが2速から1速に切り換わるこ
とになる。
示すように、演算ギヤ比Rgが3速ギヤ比R3の付近で
目標変速段Lmが1速に切り換わったとすると、タイマ
終了値Tmとして比較的大きな第1終了値T1が設定さ
れると共に、目標変速段Lmが1速に切り換わったとき
から符号(カ)で示すように変速遅延タイマがカウント
アップを開始する。そして、そのタイマ値Tが上記第1
終了値T1に到達した時点で2→1変速指令が出力され
て、ソレノイドパターンが2速パターンから1速パター
ンに切り換えられる。したがって、車速Vの低下が急で
変速動作が追従し切れなかったとしても、上記第1タイ
マ終了値T1が比較的大きな値に設定されることになる
から、符号(キ)で示すように変速段Lが確実に2速を
経由して1速に切り換わることになる。
すように、演算ギヤ比Rgが2速ギヤ比R2の付近で目
標変速段Lmが1速に切り換わったとすると、タイマ終
了値Tmとして比較的小さな第2終了値T2が設定され
ると共に、目標変速段Lmが1速に切り換わったときか
ら変速遅延タイマがカウントアップを開始する。そし
て、そのタイマ値Tが上記第2終了値T2に到達した時
点で2→1変速指令が出力されて、ソレノイドパターン
が2速パターンから1速パターンに切り換えられる。
速に切り換わったときに、演算ギヤ比Rgが2速ギヤ比
R2に到達していないときには1速への変速動作が所定
時間の間遅延されるので、符号(ク)で示すように変速
段Lが確実に2速を経由して1速に切り換わることにな
る。しかも、演算ギヤ比Rgが2速ギヤ比R2の付近で
目標変速段Lmが1速に切り換わったときには、変速遅
延タイマのタイマ終了値Tmとして比較的小さな値に設
定されることから、変速段が不必要に2速に保持される
ことなくスムーズな変速動作が行われることになる。
たときの演算ギヤ比Rgと2速ギヤ比R2との比に応じ
て変速遅延タイマのタイマ終了値Tmを設定するように
しても良い。
度を検出して、この減速度に応じて変速遅延タイマのタ
イマ終了値Tmを設定するようにしても良い。その場合
には、図7に示すように、減速度が大きくなるほどタイ
マ終了値Tmの値が大きくされる。
シフトダウン制御の第3実施例を説明する。この実施例
においては、上記シフトダウン制御が図10のフローチ
ャートに従って次のように行われる。
テップU1で各種信号を読み込んだ上で、第1実施例と
同様にステップU2を実行して、その時点の車速Vと変
速段Lとに基づいて、前述の図4のマップを用いて、当
該車両がコースト状態か非コースト状態かを判定するた
めの判定基準値Θoを設定する。
テップU3でスロットル開度Θと上記判定基準値Θoと
を比較することにより、当該車両がコースト状態か否か
を判定する。
プU3においてコースト状態であると判定したときに
は、ステップU4に進んで目標変速段Lmが4速か否か
を判定し、目標変速段Lmが4速であると判定したとき
には、ステップU5に進んでソレノイドパターンとして
4速パターンをセットした後、ステップU6で目標変速
段Lmが3速か否かを判定すると共に、目標変速段Lm
が4速ではないと判定したときには、ステップU5をス
キップしてステップU6に移り、目標変速段Lmが3速
か否かを判定する。
ステップU6において目標変速段Lmが3速であると判
定したときには、ステップU7に進んでソレノイドパタ
ーンとして3速パターンをセットした後、ステップU8
で目標変速段Lmが2速か否かを判定すると共に、目標
変速段Lmが3速ではないと判定したときには、ステッ
プU7をスキップしてステップU8に移り、目標変速段
Lmが2速か否かを判定する。
記ステップU8において目標変速段Lmが2速であると
判定したときには、ステップU9に進んでソレノイドパ
ターンとして2速パターンをセットした後、ステップU
10で目標変速段Lmが1速か否かを判定すると共に、
目標変速段Lmが2速ではないと判定したときには、ス
テップU9をスキップしてステップU10に移り、目標
変速段Lmが1速か否かを判定する。
記ステップU10において目標変速段Lmが1速である
と判定したときには、ステップU11に進んで変速機構
5の演算ギヤ比Rgが所定の2速ギヤ比R2よりも小さ
いか否かを判定する。コントロールユニット20は、演
算ギヤ比Rgが2速ギヤ比R2よりも小さいと判定した
ときには、ステップU11のループ処理を実行すると共
に、演算ギヤ比Rgが2速ギヤ比R2よりも小さくない
と判定した時点で上記ループ処理から抜け出してステッ
プU12に移り、ソレノイドパターンとして1速パター
ンをセットする。
とになる。
ト状態からのダウンシフト時に2速を保持させるように
なっているが、例えば4速から2速への変速時に3速を
保持させるようにしても良い。
機を搭載した車両のコースト状態において、目標変速段
が第2変速段から第1変速段へ変化したときには、第1
変速段への変速動作が所定時間の間禁止されることにな
るので、例えば第3変速段からのダウンシフト変速時
に、変速段が確実に第2変速段を経由して第1変速段へ
切り換わることになり、これによって当該車両の走行状
態が変速過程でコースト状態から非コースト状態に移行
する場合においても、過度のショックを発生することの
ない滑らかな変速動作が行われることになる。
の減速時に上記の制御が行われるので、例えばキックダ
ウン時のようにエンジン負荷の増大によって行われるダ
ウンシフト変速時においては、例えば第3変速段から第
1変速段への飛越変速が許可されることになって良好な
加速性が確保されることになる。
変速段へ変化したときに、第2変速段に対応するギヤ比
と実際のギヤ比との差が所定値以上のとき、換言すれば
変速段が第2変速段になっていないときに上記の制御が
行われるので、変速段が不必要に第2変速段で保持され
ることのないスムーズな変速動作が行われることにな
る。
段への変速動作を禁止する時間をギヤ比に応じて設定す
るようにしているので、変速段が不必要に第2変速段で
保持されることのないスムーズな変速動作が確実に行わ
れることになる。
速時に上記の制御が行われることになることから、この
場合においても変速段が不必要に第2変速段で保持され
ることのないスムーズな変速動作が行われることにな
る。
の変速動作を禁止する時間を減速度に応じて設定するよ
うにしているので、変速段が不必要に第2変速段で保持
されることのないスムーズな変速動作がより一層確実に
行われることになる。
テム図である。
ウン制御の第1実施例を示すフローチャート図である。
ある。
ウン制御の第2実施例を示すフローチャート図である。
ャート図である。
図である。
シフトダウン制御の第3実施例を示すフローチャート図
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも第1の変速段と、該変速段よ
りも高車速側の第2の変速段と、該変速段よりも高車速
側の第3の変速段とが設定された自動変速機の制御装置
であって、車速を検出する車速検出手段と、エンジン負
荷を検出するエンジン負荷検出手段と、これらの検出手
段で検出される車速とエンジン負荷とに基づいて目標変
速段を設定する目標変速段設定手段と、設定された目標
段となるように変速段を制御する変速制御手段と、当該
車両がエンジン出力で駆動されないコースト状態である
ことを検出するコースト状態検出手段と、当該車両のコ
ースト状態において目標変速段が第2変速段から第1変
速段へ変化したときに、該第1変速段への変速の実行を
所定時間の間禁止する変速禁止手段とが設けられている
ことを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 【請求項2】 少なくとも第1の変速段と、該変速段よ
りも高車速側の第2の変速段と、該変速段よりも高車速
側の第3の変速段とが設定された自動変速機の制御装置
であって、車速を検出する車速検出手段と、エンジン負
荷を検出するエンジン負荷検出手段と、これらの検出手
段で検出される車速とエンジン負荷とに基づいて目標変
速段を設定する目標変速段設定手段と、設定された目標
段となるように変速段を制御する変速制御手段と、当該
車両がエンジン出力で駆動されないコースト状態である
ことを検出するコースト状態検出手段と、ギヤ比を検出
するギヤ比検出手段と、当該車両の減速状態を検出する
減速状態検出手段と、当該車両のコースト状態における
減速時に目標変速段が第2変速段から第1変速段へ変化
したときに、第2変速段に対応するギヤ比と実際のギヤ
比を比較して、両ギヤ比の差が所定値以上のときに上記
第1変速段への変速の実行を所定時間の間禁止する変速
禁止手段とが設けられていることを特徴とする自動変速
機の制御装置。 - 【請求項3】 第1変速段への変速の実行を禁止する所
定時間をギヤ比に応じて設定する変速実行禁止時間設定
手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載
の自動変速機の制御装置。 - 【請求項4】 当該車両の減速度を検出する減速度検出
手段が設けられていると共に、変速禁止手段は、上記減
速度検出手段で検出される減速度が所定値以上のとき
に、第1変速段への変速の実行を所定時間の間禁止する
ように構成されていることを特徴とする請求項1から請
求項3のいずれかに記載の自動変速機の制御装置。 - 【請求項5】 第1変速段への変速の実行を禁止する所
定時間を当該車両の減速度に応じて変更する変速実行禁
止時間変更手段が設けられていることを特徴とする請求
項1から請求項4のいずれかに記載の自動変速機の制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6162695A JP3612772B2 (ja) | 1995-02-25 | 1995-02-25 | 自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6162695A JP3612772B2 (ja) | 1995-02-25 | 1995-02-25 | 自動変速機の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08233100A true JPH08233100A (ja) | 1996-09-10 |
JP3612772B2 JP3612772B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
ID=13176590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6162695A Expired - Fee Related JP3612772B2 (ja) | 1995-02-25 | 1995-02-25 | 自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3612772B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100308083B1 (ko) * | 1999-06-30 | 2001-09-24 | 양재신 | 엔진지게차의 기어변속 제어장치 및 그 방법 |
KR100316880B1 (ko) * | 1999-05-10 | 2001-12-22 | 이계안 | 자동 변속기의 변속 제어 솔레노이드 밸브 제어방법 |
JP2011219087A (ja) * | 2010-04-07 | 2011-11-04 | Robert Bosch Gmbh | 車両の作動方法 |
-
1995
- 1995-02-25 JP JP6162695A patent/JP3612772B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100316880B1 (ko) * | 1999-05-10 | 2001-12-22 | 이계안 | 자동 변속기의 변속 제어 솔레노이드 밸브 제어방법 |
KR100308083B1 (ko) * | 1999-06-30 | 2001-09-24 | 양재신 | 엔진지게차의 기어변속 제어장치 및 그 방법 |
JP2011219087A (ja) * | 2010-04-07 | 2011-11-04 | Robert Bosch Gmbh | 車両の作動方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3612772B2 (ja) | 2005-01-19 |
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