JP2003139238A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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JP2003139238A
JP2003139238A JP2001339423A JP2001339423A JP2003139238A JP 2003139238 A JP2003139238 A JP 2003139238A JP 2001339423 A JP2001339423 A JP 2001339423A JP 2001339423 A JP2001339423 A JP 2001339423A JP 2003139238 A JP2003139238 A JP 2003139238A
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throttle opening
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JP2001339423A
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Yoshiharu Saito
吉晴 斉藤
Takehiro Katakura
健裕 片倉
Koji Terayama
公司 寺山
Nobuhide Miyamoto
修秀 宮本
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行環境に対する運転者の加減速意志、クル
ーズ意志、車両の様々な運転状態に最適な変速特性を設
定可能な変速制御装置を提供することである。 【解決手段】 車両用自動変速機の変速制御装置であっ
て、車速とスロットル開度に応じて設定された第1の変
速特性に基づいてアップシフト及びダウンシフトの変速
信号を出力する変速制御手段と、予め定められた車速と
スロットル開度の領域を越えて、且つ、第1の変速特性
に基づいてダウンシフトの変速信号が出力されたことを
判定するダウンシフト判定手段と、該ダウンシフト判定
手段によりダウンシフトが判定されたときに、第1の変
速特性に対しアップシフトの変速信号を出力する領域を
高車速側に偏倚した第2の変速特性に変更する変速特性
変更手段とを含んでいる。変速制御装置はさらに、車両
の運転状態を検出する運転状態検出手段と、第2の変速
特性に基づいてアップシフトの変速信号を出力すべき領
域となった場合に、該アップシフトの変速信号の出力を
運転状態検出手段の検出した車両の運転状態に基づいて
所定の遅延時間遅延させる遅延手段とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用自動変速機の
変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用自動変速機においては、一般に、
多段変速歯車機構の変速を行なわせる電磁式の変速操作
手段を備えており、予め設定された変速特性に基づい
て、変速操作手段にシフトアップ、シフトダウンに応じ
た変速信号を出力することにより、当該多段変速歯車機
構の変速が制御される。
【0003】このような自動変速機においては、変速の
ハンチングを防止することが望まれ、このため上記変速
特性にシフトアップ特性線とシフトダウン特性線を設け
て、両変速特性線の間にヒステリシスを持たせることが
行なわれている。
【0004】特公昭62−40575号は、所定の運転
状態(キックダウン)が検出されたとき、スロットルが
全閉になるまでの時間を検出することにより、アクセル
ペダルから足を急激に離してスロットルを全閉にした場
合にのみ、シフトアップ信号の出力をせずに現在のギア
位置を保持する自動変速機の制御装置を開示している。
シフトを保持する必要のない車速になった場合には、通
常の変速制御に戻るように制御される。
【0005】安定走行及び乗り心地の点から運転者の意
志に反したシフトアップを防止するものであり、その必
要がなくなった所定の車速以上になった場合、シフト保
持を解除するものである。
【0006】特公平6−37932号には、設定車速以
下のときにシフトアップ信号の出力を設定時間遅延させ
ることにより変速のハンチングを防止しつつ、車速が設
定車速よりも大きくなったときにはこの遅延を強制的に
解除するようにした自動変速機の制御装置が開示されて
いる。変速の遅延に伴う運転者の違和感を解消するよう
にしたものである。
【0007】このように所定条件でシフトアップの時間
を遅延させる技術の他に、所定条件下で変速特性線を通
常の状態から高車速側に変更する技術も知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、遅延時間だけ
の設定や、アップシフト領域の変更だけでは、屈曲路等
の走行環境に対する運転者の加減速意志、クルーズ意志
等車両の様々な運転状態に最適な変速特性を設定するこ
とは困難であった。
【0009】例えば、加減速を伴うような屈曲路等を走
行の際、コーナー侵入時アクセルペダルを戻すとアップ
シフトしてしまい減速感が得られず、逆に減速Gが抜け
加速フィーリングを伴い車両挙動が乱れる傾向があっ
た。
【0010】また、コーナーを抜け再加速しようとアク
セルペダルを踏みこむと、高ギア段にてコーナーを抜け
てきた後なので不要なダウンシフトを伴い再び車両挙動
を乱す要因となり、安定・安心した走行の妨げとなって
いた。
【0011】よって、本発明の目的は、シフトビジーを
軽減し、最適な変速特性を設定可能な車両用自動変速機
の変速制御装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による
と、車速とスロットル開度に応じて設定された第1の変
速特性に基づいてアップシフト及びダウンシフトの変速
信号を出力する変速制御手段と、予め定められた車速と
スロットル開度の領域を越えて、且つ、第1の変速特性
に基づいてダウンシフトの変速信号が出力されたことを
判定するダウンシフト判定手段と、ダウンシフト判定手
段によりダウンシフトが判定されたときに、第1の変速
特性に対しアップシフトの変速信号を出力する領域を高
車速側に偏倚した第2の変速特性に変更する変速特性変
更手段とを備えた車両用自動変速機の変速制御装置が提
供される。
【0013】変速制御装置はさらに、車両の運転状態を
検出する運転状態検出手段と、第2の変速特性に基づい
てアップシフトの変速信号を出力すべき領域となった場
合に、該アップシフトの変速信号の出力を運転状態検出
手段の検出した車両の運転状態に基づいて所定の遅延時
間遅延させる遅延手段とを備えている。
【0014】この構成によると、第2の変速特性により
アップシフト領域を高車速側に変更することにより、例
えば、4−5−4変速などのシフトビジーを軽減し、車
両のクルーズ性能を向上させることができる。
【0015】また、アップシフトの変速信号の出力を設
定時間遅延させることにより、一過性のスロットル開度
の戻し時等を判断し、減速Gの安定化及び再加速時のス
ムーズ性を向上させることができる。
【0016】好ましくは、請求項2の発明のように、変
速特性変更手段は、スロットル開度の変化量が所定値以
下、車速変化量の平均値が所定値以下、現在の車速とス
ロットル開度の状態で、アップシフトした場合の推定加
速度が所定値以上の条件にて、変更した第2の変速特性
から第1の変速特性に復帰させる。
【0017】即ち、加減速意志が殆どなく、走行環境も
安定していると推定され、また、アップシフトしても駆
動力が十分と推定されるときには、第1の変速特性に復
帰させる。
【0018】請求項3の発明によると、遅延手段は、車
速の変化量の平均値が小さいほど短く、スロットル開度
の変化量の平均値が小さいほど短く、車速が高いほど短
く遅延時間を設定する。
【0019】即ち、加減速意志があまりなく、走行環境
もいくらか安定していると推定されるときには、遅延時
間を短く設定する。
【0020】請求項4の発明によると、遅延手段は、車
両が減速状態の場合には、加速状態の場合よりも長く遅
延時間を設定する。即ち、減速度が欲しいと推定される
ときには、遅延時間を長く設定して運転者の違和感を解
消する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付し
た図面に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明実施形態の変速制御装置の概
略的システム構成図である。図1において、2はエンジ
ン、4は自動変速機であり、エンジン2の出力が自動変
速機4を介して図示しない駆動輪へ伝達される。
【0023】自動変速機4は、トルクコンバータ6と多
段変速歯車機構8とから構成されている。このトルクコ
ンバータ6は、図示を省略したロックアップクラッチを
備えており、ロックアップ用のソレノイド10を制御す
ることにより、ロックアップクラッチがオン(締結)、
オフ(締結解除)される。
【0024】多段変速歯車機構8は、本実施形態では前
進5段とされ、既知のように変速操作手段としての複数
個の変速用ソレノイド12の励磁、消磁の組み合わせを
変更することにより、所望の速度段とされる。もちろ
ん、上記各ソレノイド10,12は、ロックアップ用或
いは変速用の油圧式アクチュエータの作動態様を切り換
えるものである。
【0025】符号14はマイクロコンピュータを利用し
て構成された制御ユニットであり、スロットル開度セン
サ16、車速センサ18及びギア位置センサ20からの
信号が制御ユニット14に入力される。
【0026】スロットル開度センサ16は、スロットル
弁22の開度即ちスロットル開度を検出するものであ
る。車速センサ18は車速を検出し、ギア位置センサ2
0は自動変速機4の現在のギア位置、即ち変速段を検出
するものである。
【0027】制御ユニット14からは、ソレノイド10
に対してロックアップクラッチのオン,オフ用の制御信
号が、またソレノイド12に対して変速制御用の信号が
出力される。
【0028】制御ユニット14は、基本的にはCPU,
ROM,RAM,クロック(ソフトタイマー)を備える
他、A/D変換器或いはD/A変換器、さらには入出力
インターフェースを有するが、これらはマイクロコンピ
ュータを利用する場合の既知の構成なので、その説明は
省略する。
【0029】なお、以下の説明で用いる変速特性マップ
等は、制御ユニット14のROMに記憶されているもの
である。制御ユニット14による変速制御について、以
下に説明する。
【0030】図2は本実施形態の変速特性マップを示し
ている。図2において、アップシフト特性線は実線で示
されており、ダウンシフト特性線は一点鎖線で示されて
いる。
【0031】24は4速から5速へのシフトアップ特性
線、26は5速から4速へのシフトダウン特性線を示し
ている。28は制御開始スロットル開度ライン(トリガ
ーライン)であり、30は4速領域拡大シフトアップ特
性線である。
【0032】なお、本実施形態では、5速から4速又は
3速へのキックダウン操作があったときに、4速領域の
拡大及びソレノイド12へのシフトアップ信号出力の遅
延を行なわせるようにした例について説明する。
【0033】図2及び図3のフローチャートを参照し
て、本実施形態の自動変速機の変速制御について説明す
る。まず図3のステップS10において、イニシャライ
ズを行なう。このイニシャライズは制御禁止条件、即ち
故障の検知を行なって本発明の変速制御を行なってもよ
いかを確認するためのものである。
【0034】このイニシャライズステップで、シフトレ
ンジがエンジンブレーキ用の2速レンジなどが選択され
ている場合及びいずれのシフトレンジ位置が検出されて
いない場合には、本制御を中止する。さらに、ソレノイ
ド系の故障の検知、カウンターシャフト回転数センサの
故障の検知、メインシャフト回転数センサの故障の検
知、油圧回路系の故障の検知、スロットルセンサの故障
の検知等を行なって、何れかに故障がある場合には本制
御を中止する。
【0035】次いで、ステップS11に進んで、スロッ
トル開度センサ16からスロットル開度及び車速センサ
18から車速を制御ユニット14に入力する。これらの
車速及びスロットル開度に基づいて、ステップS12で
図2に示した変速特性マップを参照する。
【0036】今、車速が制御開始判断下限車速Vmin
以上で制御上限車速Vmax以下であり、ギアが第5速
に入っていたとする。本実施形態では、Vminは約5
0km/h,Vmaxは約180km/hである。
【0037】そして、運転者がキックダウン操作を行な
って、図2で矢印32で示すようにトリガーライン28
及び5速から4速へのシフトダウン特性線26を超えて
スロットル開度が大きくなったとする。なお、シフトダ
ウンは5速から3速へのシフトダウンであってもよい。
【0038】この場合には、制御開始条件である所定車
速以上、所定スロットル開度以上、且つトリガーライン
28を超えて5速から4速へのシフトダウンがあったの
で、4−5アップ制限実行フラグを立て、ステップS1
3で4速から5速へのシフトアップ特性線を符号30で
示すように変更する。これにより、矢印34で示すよう
に4速領域が拡大される。
【0039】ステップS13で上述した制御開始条件を
一つでも満たさないと判断された場合には、シフトアッ
プ特性線を変更することなく、本制御を終了する。
【0040】ステップS14のドライバ操作判定処理で
は、4−5アップ制限実行フラグが立っており、スロッ
トル開度が高車速側に変更されたシフトアップ特性線3
0よりも大きい場合には、変更されたシフトアップ特性
線30を維持する。
【0041】一方、アクセルペダルの踏み込み量の変化
量、即ちスロットル開度の変化量が所定値以下、且つ過
去数秒間の車速変化量ΔVの平均値が所定値以下、且つ
現在の車速と所定スロットル開度の状態で、5速にアッ
プシフトした場合の推定加速度が所定値以上の場合に
は、高車速側に偏倚したシフトアップ特性線30を矢印
36で示すように通常のシフトアップ特性線24に復帰
させる。
【0042】即ち、加減速意志がほとんどなく、走行環
境も安定(それほどの屈曲路でも登降坂路でもない)し
ていると推定され、また、アップシフトしても駆動力が
十分と推定されるときには、4速領域を拡大したアップ
シフト特性線30を通常のアップシフト特性線24に復
帰させる。
【0043】ステップS14のドライバ操作判定処理が
終了すると、ステップS15のディレータイマー処理に
進む。ステップS15では、(1)4−5アップ制限実
行フラグが立っており、(2)ディレーカウンターが所
定値以下の場合には、4速から5速へのシフトアップの
ディレー処理を開始する。
【0044】即ち、ディレーカウンターが所定値以下の
場合には、4速から5速へのシフトアップを所定の遅延
時間遅延させる。(1)又は(2)の何れかが不成立の
場合には、4−5アップディレー処理を終了する。
【0045】ディレーカウンターが加算されるためには
以下の条件が必要である。
【0046】(3)4速の定常モードか或いは3速から
4速へのシフトアップ中であること。
【0047】(4)4−5アップ領域であること。即
ち、通常のシフトアップ特性線24より右下側にいるこ
と。
【0048】(5)4速領域を拡大した4−5アップ領
域にいること。即ち、4速領域を拡大したシフトアップ
特性線30よりも右下側にいること。
【0049】(6)アクセルペダルの変化量、即ちスロ
ットル開度の変化量は小さいこと。
【0050】(7)ブレーキがオフであること。
【0051】以上の(1)及び(3)〜(7)が全て成
立すると、ディレーカウンターを加算する。そして、デ
ィレーカウンターが加算されて所定値になると、即ち所
定の遅延時間経過すると、ディレー処理を終了し、4速
から5速へアップシフトする。
【0052】どれか一つでも不成立の場合には、ディレ
ーカウンターを零にクリアする。このようにディレーカ
ウンターが零にクリアされると、遅延時間が更に延ばさ
れる。その後、零になったディレーカウンターが所定値
になるまでの間を含めて、全体が遅延時間ということに
なる。
【0053】図4は減速領域判定テーブルを示してい
る。図4において、横軸は車速であり縦軸はスロットル
開度である。減速領域以外は定常走行及び加速走行を含
んでいる。図4から明らかなように、車速が高くなるに
つれて、減速領域を判断するスロットル開度が、大きめ
になっていく設定となっている。
【0054】今、減速領域以外にいるとする。この状態
から2本のラインを乗り越えて減速領域に入ると、ディ
レーカウンターをクリアする。或いは、減速領域の状態
から、2本のラインを乗り越えて減速領域以外の領域に
入ると、ディレーカウンターをクリアする。
【0055】これは、減速領域から加速領域への移行な
ど、運転領域の変化がある状態では、シフトアップせず
にシフト保持をした方が、運転者の望む加減速により応
えることができるためである。
【0056】さらに、減速領域で且つブレーキオン中
は、ディレーカウンターをクリアする。これは、運転者
の減速要求が明らかな場合であるので、その減速要求に
応えるためである。
【0057】次に、図5(A)及び図5(B)を参照し
て、減速時及び加速時についてディレーカウンターのタ
イマー設定の相違について説明する。
【0058】図5(A)は減速側のタイマー設定であ
り、図5(B)は加速側のタイマー設定を示している。
図5(A)及び図5(B)でA,B,C及びDの各曲線
は、図6の各領域A〜Dにおけるディレーカウンターの
タイマー設定を示している。
【0059】図6において、横軸は車速変化量の平均値
を、縦軸はスロットル開度変化量の平均値をそれぞれ示
している。これは、様々な道路環境においてテスト走行
を行ない、その結果に基づいて、想定される道路環境、
運転者の要求意志に合うように、それらを反映している
車速の変化量の平均値、スロットル開度変化量の平均値
を用いている。この領域分けは任意に、予め最適な設定
を行うことが可能である。
【0060】図5(A)及び図5(B)を比較すると明
らかなように、車両が減速状態の場合には、加速状態の
場合よりも長く遅延時間を設定している。図5(A)及
び図5(B)で設定している遅延時間は、ディレーカウ
ンターの所定値に対応する。
【0061】即ち、車両が減速状態の場合には、ディレ
ーカウンターの所定値を加速状態の場合よりも大きく設
定している。そのように設定された所定値にディレーカ
ウンターがなるまでの間、上述した(1)及び(3)〜
(7)のどれか一つでも不成立の場合には、ディレーカ
ウンターがクリアされ、(1)及び(3)〜(7)が全
て成立すると、再びディレーカウンターが所定値になる
まで加算される。
【0062】さらに、車速の変化量の平均値が小さいほ
ど短く、スロットル開度の変化量の平均値が小さいほど
短く、車速が高いほど短く遅延時間を設定する。
【0063】即ち、加減速意志があまりなく、走行環境
もいくらか安定(それほどの屈曲路でも登降坂路でもな
い)していると推定されるときには、遅延時間を短く設
定する。
【0064】所定の遅延時間に達したならば、4速から
5速へのアップシフトの変速信号を出力し、自動変速機
のギアが4速から5速に切り換えられる。
【0065】本発明のシフト保持(ギア段保持)制御は
ステップS16の解除処理により終了される。即ち、
(a)自動変速機のギアが5速以外になったとき、或い
は(b)4速から5速へのアップシフトが開始されたと
き、或いは(c)車速が上限車速以上になったとき、或
いは(d)車速が下限車速以下になったとき、本発明の
ギア段保持制御は終了される。
【0066】以上、本発明の変速制御を4速と5速の間
の変速制御に適用した例について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、他の速度段の変速制御
にも同様に適用可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、第2の変速特性により
アップシフト領域を変更することにより、例えば、4−
5−4変速などのシフトビジーを軽減し、車両のクルー
ズ性能を向上させることができる。
【0068】また、アップシフトの変速信号の出力を設
定時間遅延させることにより、一過性のスロットル開度
の戻し時等を判断し、減速Gの安定化、再加速時のスム
ーズ性を向上させることができ、最適な変速特性を設定
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の変速制御装置の概略的システ
ム構成図である。
【図2】本発明の変速特性マップ(シフトマップ)であ
る。
【図3】本発明の変速処理のフローチャートである。
【図4】本発明実施形態の減速領域判定テーブルを示す
図である。
【図5】図5(A)は減速側タイマー設定を示す図であ
り、図5(B)は加速側タイマー設定を示す図である。
【図6】車速の平均値とスロットル開度の平均値に応じ
た遅延時間に関連したマップである。
【符号の説明】
2 エンジン 4 自動変速機 6 トルクコンバータ 8 多段変速歯車機構 10 ロックアップ用ソレノイド 12 変速用ソレノイド 14 制御ユニット 16 スロットル開度センサ 18 車速センサ 20 ギア位置センサ 24 通常の4−5シフトアップ特性線 26 5−4シフトダウン特性線 28 トリガーライン(制御開始判断ライン) 30 拡大された4−5シフトアップ特性線
フロントページの続き (72)発明者 寺山 公司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 宮本 修秀 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3J552 MA01 MA12 NA01 NB01 PA19 RA04 RA08 RA27 SB22 SB25 SB30 TB12 TB15 VA74Z VA76W VB01W VB04W VC03W VC04W VD01Z VD16Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速とスロットル開度に応じて設定され
    た第1の変速特性に基づいてアップシフト及びダウンシ
    フトの変速信号を出力する変速制御手段と、 予め定められた車速とスロットル開度の領域を越えて、
    且つ、前記第1の変速特性に基づいてダウンシフトの変
    速信号が出力されたことを判定するダウンシフト判定手
    段と、 前記ダウンシフト判定手段によりダウンシフトが判定さ
    れたときに、前記第1の変速特性に対しアップシフトの
    変速信号を出力する領域を高車速側に偏倚した第2の変
    速特性に変更する変速特性変更手段と、 前記車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 前記第2の変速特性に基づいてアップシフトの変速信号
    を出力すべき領域となった場合に、該アップシフトの変
    速信号の出力を前記運転状態検出手段の検出した前記車
    両の運転状態に基づいて所定の遅延時間遅延させる遅延
    手段と、 を具備したことを特徴とする車両用自動変速機の変速制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記変速特性変更手段は、 スロットル開度の変化量が所定値以下、 車速変化量の平均値が所定値以下、 現在の車速と所定スロットル開度の状態で、アップシフ
    トした場合の推定加速度が所定値以上、 の条件にて変更した前記第2の変速特性から前記第1の
    変速特性に復帰させることを特徴とする請求項1記載の
    車両用自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記遅延手段は、 車速の変化量の平均値が小さいほど短く、 スロットル開度の変化量の平均値が小さいほど短く、 車速が高いほど短く、 前記遅延時間を設定することを特徴とする請求項1又は
    2記載の車両用自動変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記遅延手段は、前記車両が減速状態の
    場合には、加速状態の場合よりも長く前記遅延時間を設
    定することを特徴とする請求項3記載の車両用自動変速
    機の変速制御装置。
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