JP2001099307A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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JP2001099307A
JP2001099307A JP27562299A JP27562299A JP2001099307A JP 2001099307 A JP2001099307 A JP 2001099307A JP 27562299 A JP27562299 A JP 27562299A JP 27562299 A JP27562299 A JP 27562299A JP 2001099307 A JP2001099307 A JP 2001099307A
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speed
shift
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gear
traveling
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English (en)
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Toshiaki Ishiguro
黒 稔 昌 石
Toshie Murahashi
橋 利 得 村
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 降坂路走行においてエンジンブレーキ効果を
発揮させるともに、頻繁な変速の発生を防止すること。 【解決手段】 通常走行時は検出車速と検出スロットル
開度と変速線とにより決定される変速段が達成される
(ステップ42)。一方、車両の運転状態が4速による
走行を禁止すべき状態であると判定されたときには(ス
テップ44,48)、4速から3速へと強制的にシフト
ダウンされる(ステップ52)。この強制的なシフトダ
ウンの実行後は、車速とスロットル開度と変速線とに基
づけば4速に変速するべきとの状態が所定時間以上継続
するまでは、4速へのシフトアップが禁止される(ステ
ップ56〜62)。これにより、強制的なシフトダウン
の実行直後に、一時的に4速を禁止すべき運転状態でな
くなった場合に同4速にシフトアップされることがない
ため、頻繁な変速の発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載され少
なくとも高速側変速段と低速側変速段とを有する自動変
速機の変速制御装置に関し、特に、降坂路走行状態等の
所定の運転状態において高速側変速段から低速側変速段
に強制的にシフトダウンする車両用自動変速機の変速制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用自動変速機の変速制御装
置は、例えば、特開平5−231542号公報に記載さ
れているように、車速とスロットル開度とに基づく実際
の運転状態と予め定められた変速線とにより決定される
変速段を達成するように変速制御を行うとともに、勾配
センサやスロットル開度センサ等の出力に基き、車両が
降坂路を走行していて且つスロットル開度が全閉状態に
あると判定すると、前記変速線に基づく変速制御にかか
わらずオーバードライブ(高速側変速段)から3速(低
速側変速段)に強制的にシフトダウンし、エンジンブレ
ーキ効果を有効に発揮させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、強制的なシフトダウンの実行直後
にアクセルペダルが踏込みまれてスロットル開度が全閉
状態でなくなると、直ちに変速線に基づく通常の変速制
御に移行するため、アクセルペダルの踏込み量や車速に
よってはオーバードライブにシフトアップされ、この直
後において、アクセルペダルの踏込みが解除されると、
降坂路を走行中であり且つスロットル開度が全閉である
という条件が再び成立するため、直ちに3速へシフトダ
ウンされる。従って、従来の技術によれば、頻繁な変速
が発生して運転性が低下するという問題がある。
【0004】
【発明の概要】本発明は、上記問題点に対処すべくなさ
れたものであり、その構成上の特徴は、車両に搭載され
少なくとも高速側変速段と低速側変速段とを含む複数の
変速段を有する変速機と、車速を検出する車速センサ
と、スロットル開度を検出するスロットル開度センサと
を備え、前記変速機の変速段が前記検出車速と前記検出
スロットル開度と予め定められた変速線とに基づいて決
定される変速段となるように前記変速機の変速を行う車
両用自動変速機の変速制御装置において、前記車両の運
転状態が前記高速側変速段による走行を禁止すべき状態
であるか否かを判定する判定手段と、前記車両の運転状
態が前記高速側変速段による走行を禁止すべき状態であ
ると判定され且つ前記変速機の変速段が前記高速側変速
段であるとき前記変速線に基づく制御にかかわらず前記
低速側変速段へ強制的にシフトダウンするシフトダウン
手段と、前記強制的なシフトダウンが実行された後は前
記検出車速と前記検出スロットル開度と前記変速線とに
基づいて決定される変速段が前記高速側変速段であると
判定されてから所定時間が経過するまで前記高速側変速
段へのシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段と
を備えたことにある。
【0005】これによれば、通常走行時は検出車速と検
出スロットル開度と変速線により決定される変速段が達
成される。一方、車両の運転状態が高速側変速段による
走行を禁止すべき状態であると判定され且つ変速機の変
速段が前記高速側変速段であるときには、前記変速線に
基づく制御にかかわらず低速側変速段へ強制的にシフト
ダウンされる。この強制的なシフトダウンが実行された
後は、検出される車速と検出されるスロットル開度と変
速線とに基づいて決定される変速段が高速側変速段とな
ってから所定時間が経過するまで前記高速側変速段への
シフトアップが禁止される。
【0006】従って、上記特徴を備えた変速制御装置
は、車両の運転状態が高速側変速段による走行を禁止す
べき状態であるとの判定に基づいて低速側変速段へ強制
的にシフトダウンした後、車両の運転状態が高速側変速
段による走行を禁止すべき状態でなくなったとしても、
車速とスロットル開度と変速線とに基づいて決定される
変速段が高速側変速段となってから少なくとも所定時間
経過するまでは、前記高速側変速段へシフトアップされ
ることがなく、また、その結果、前記強制的なシフトダ
ウンも行われないので、変速の頻繁な発生を防止し得る
ものとなる。
【0007】この場合において、前記判定手段は、前記
車両が降坂路を走行中であるか否かを判定する降坂路判
定手段と、前記車両のアクセルペダルが踏込まれている
か否かを判定するアクセル踏込み量判定手段とを含み、
前記車両が降坂路を走行中であり且つ前記アクセルペダ
ルが踏込まれていないと判定されたとき前記高速側変速
段による走行を禁止すべき状態であると判定するように
構成することが望ましい。
【0008】これによれば、降坂路走行中でアクセルペ
ダルが踏込まれていない状態となると、高速側変速段か
ら低速側変速段へ変速されるので、エンジンブレーキ効
果が有効に発揮される。また、降坂路走行中に一時的に
アクセルペダルが踏込まれたとしても、直ちに高速側変
速段にシフトアップされることはないので、変速の頻繁
な発生による運転性の低下を防止し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明すると、図1は、本発明による車
両用自動変速機の変速制御装置の一実施形態をブロック
図により示している。この変速制御装置は、車両に搭載
され前進4段の変速段を有する変速機の変速段の一つを
選択的に動力伝達可能状態とするものであり、車速セン
サ11と、スロットル開度センサ12と、電気制御装置
20と、前記変速機の変速を実行する変速機アクチュエ
ータ30とから構成されている。
【0010】車速センサ11は、前記変速機の出力軸の
近傍に備えられ同出力軸の回転数(N0)を検出するこ
とにより前記車両の速度(車速)に応じた信号Vを発生
するようになっている。スロットル開度センサ12は、
前記車両に搭載されたエンジンのスロットルバルブ近傍
に設けられ、スロットルバルブの開度(スロットル開
度)に応じた信号θを発生するようになっている。な
お、本実施形態においては、スロットル開度θとアクセ
ルペダル踏み込み量とは比例関係にあるので、アクセル
ペダル踏み込み量センサによりスロットル開度θを検出
することもでき、スロットル開度センサによりアクセル
ペダル踏み込み量を検出することもできる。
【0011】電気制御装置20は、CPU(マイクロコ
ンピュータ)21と、同CPU21にバスを介して接続
された入力ポート22及び出力ポート23とを備えてい
る。CPU21は、ROM,RAMからなるメモリ21
aを内蔵していて、メモリ21aは、後述のプログラム
及び変速線を含む変速マップ等を記憶している。入力ポ
ート22には、前記車速センサ11及び前記スロットル
開度センサ12が接続され、この入力ポート22を介し
てCPU21が各センサの信号を入力するようになって
いる。
【0012】変速機アクチュエータ30は、油圧回路切
換えバルブを含む油圧回路31と、油圧回路切換えバル
ブを制御して油圧回路31の油路を切換えるための複数
のソレノイド32a〜32cとを有している。この複数
のソレノイド32a〜32cは、出力ポート23を介し
てCPU21と接続されていて、CPU21からの信号
により励磁状態又は非励磁状態にそれぞれ切換え制御さ
れ、これにより前記変速機の変速段を所定の変速段とす
る(所定の変速段を動力伝達可能状態とする)ようにな
っている。
【0013】次に、上記のように構成された変速制御装
置の作動について、CPU21が実行するプログラムを
フローチャートにて示した図2を参照しつつ説明する。
CPU21は、図示しない車両のイグニッションスイッ
チが投入されると、図示しないイニシャルルーチンを実
行して、後述のフラグFODの値を「0」とする等の初
期処理を行った後、本プログラムの処理をステップ40
から開始し、ステップ42に進んで変速マップ制御(シ
フトパターン制御又は自動変速スケジュール走行とも称
する。)に伴う処理を行う。
【0014】ここで、上記変速マップ制御について説明
すると、CPU21はメモリ21a内に図3に示した変
速マップを記憶している。この変速マップは、車速V
(トランスミッション出力軸回転数N0)とスロットル
開度θとによって定まる6本の変速線C1〜C6から構
成されていて、変速線C1,C2,C3は、それぞれ1
速から2速、2速から3速、3速から4速(オーバード
ライブ)へ変速(シフトアップ)すべき変速点の連なり
からなり、変速線C4,C5,C6は、それぞれ2速か
ら1速、3速から2速、4速から3速へ変速(シフトダ
ウン)すべき変速点の連なりからなっている。
【0015】CPU21は、前記変速線C1〜C6のう
ちから現在の変速段(CPU21がソレノイド32a〜
32cへの出力状態に基づいて認識している変速段)に
応じた変速線を選択する。即ち、現在の変速段が1速で
あれば1速から2速への変速が必要となるので変速線C
1を選択し、現在の変速段が2速であれば2速から3
速、及び2速から1速への変速が必要となるので変速線
C2,C4を選択する。同様に、現在の変速段が3速で
あれば変速線C3,C5を選択し、現在の変速段が4速
であれば変速線C6を選択する。このように選択された
変速線により、車速とスロットル開度とにより表される
運転可能領域は現在の変速段に応じた複数の領域に区画
される。
【0016】そして、CPU21は、検出された車速
(現在の車速)Vと検出されたスロットル開度(現在の
スロットル開度)θとにより表される現在の運転状態
が、上記複数の領域のうちのどの領域に属しているかを
判定し、変速が必要であるか否かを判断する。
【0017】例えば、現在の変速段が3速であれば、C
PU21は現在の運転状態が変速線C5とC3とで区画
された領域内に属するのか、変速線C3よりも図3にお
いて右側の領域(以下、便宜上、この領域を領域Aとい
う。)に属するのか、或いは変速線C5よりも図3にお
いて左側の領域に属するのかを判定し、領域Aに属して
いれば4速への変速が必要であり、変速線C5よりも左
側の領域に属していれば2速への変速が必要であり、変
速線C5と変速線C3との間の領域に属していれば変速
は必要ないものと判断する。また、現在の変速段が4速
であれば、CPU21は現在の運転状態が変速線C6よ
りも右側の領域に属するのか、変速線C6よりも左側の
領域に属するのかを判定し、変速線C6よりも左側の領
域に属していれば3速への変速が必要であり、変速線C
6よりも右側の領域に属していれば変速は必要ないもの
と判断する。現在の変速段が1速又は2速である場合に
ついても同様である。
【0018】以上から理解されるように、変速線で区画
された上記各領域は変速すべき変速段と対応付けられて
いて、CPU21は、変速が必要であると判断した場合
には、現在の運転状態が属する領域に対応付けられてい
る変速段を達成すべき(動力伝達可能状態となるように
選択すべき)変速段であると決定し、この決定に基づい
て変速機アクチュエータ30の各ソレノイド32a〜3
2cを駆動するための信号を発生する。これにより、変
速機は運転状態に応じた変速段に変速される。以上が変
速マップ制御である。なお、上記変速マップ制御は、検
出された車速Vと検出されたスロットル開度θとにより
表される運転状態が上記選択された変速線を横切ったか
否かを判定し、変速線を横切ったと判定したときに、そ
の変速線に応じたシフトアップ又はシフトダウンを行う
方法によるものと機能上同一である。
【0019】CPU21は、ステップ42にて上記変速
マップ制御を実行した後にステップ44に進み、車両が
降坂路を走行中であるか否かを判定する。具体的には、
CPU21は検出された車速Vと所定時間前に検出され
た車速V0との差から車両の加速度αを算出する。ま
た、CPU21は、メモリ21a内にスロットル開度の
増大とともに増大する基準加速度α0を記憶していて、
検出されたスロットル開度θに応じて基準加速度α0を
読出す。そして、CPU21は、算出した加速度αと基
準加速度α0とを比較して、算出した加速度αが基準加
速度α0以上であれば車両が降坂路を走行中であると判
定し、基準加速度α0未満であれば降坂路を走行中でな
いと判定する。なお、勾配センサを車両に取付けて、同
勾配センサの出力から降坂路走行中か否かを判定するよ
うに構成することもできる。
【0020】ここで、車両が平坦路を走行しており、降
坂路を走行中ではないものとして説明を進めると、CP
U21はステップ44を「No」と判定してステップ4
6に進み、同ステップ46にてフラグFODの値が
「1」であるか否かを判定する。このフラグFODは、
その値が「1」であるときに4速(高速側変速段)によ
る走行が禁止されている状態にあることを示すものであ
り、この段階においては前述したイニシャルルーチンに
て「0」に設定されている。このため、CPU21はス
テップ46にて「No」と判定し、上記ステップ42へ
と戻る。以降においては、車両が降坂路走行へと移行し
ない限り、ステップ42,44,46が繰り返し実行さ
れ、変速マップ制御に従う変速制御が実行される。
【0021】次に、車両が平坦路走行から降坂路走行に
移行した場合について説明すると、車両が平坦路を走行
している場合、CPU21は前述のステップ42,4
4,46を繰り返し実行している。このため、CPU2
1は、車両が降坂路走行に移行すると、ステップ44に
て「Yes」と判定してステップ48に進み、同ステッ
プ48にてアクセルペダルが踏込まれているか否かをス
ロットル開度θが0(%)であるか否かに基づいて判定
する。
【0022】このとき、アクセルペダルが踏込まれてい
ると、CPU21はステップ48にて「Yes」と判定
して前記ステップ46に進み、同ステップ46にてフラ
グFODの値が「1」であるか否かを判定する。現段階
では、フラグFODの値は「0」であるため、CPU2
1はステップ42へと戻って変速マップ制御を実行す
る。従って、降坂路走行に移行してもアクセルペダルが
踏み込まれている場合には、ステップ42の変速マップ
制御が繰り返し実行されることになる。
【0023】一方、上記ステップ48の実行時におい
て、運転者がアクセルペダルを戻していると(全く踏み
込んでいないと)、CPU21はステップ48にて「N
o」と判定してステップ50に進み、同ステップ50に
おいて現在の変速段が4速であるか否かを判定する。そ
して、CPU21は、現在の変速段が4速でない場合
(1〜3速である場合)には、ステップ50にて「N
o」と判定し前記ステップ44に戻る。また、現在の変
速段が4速であるときには、ステップ50にて「Ye
s」と判定してステップ52に進み、同ステップ52に
て変速段を3速にシフトダウンするべく変速機アクチュ
エータ30のソレノイド32a〜32cに必要な信号を
出力する。これにより、高速側変速段である4速による
走行が禁止され、低速側変速段である3速へと強制的に
シフトダウンされる。CPU21は、ステップ52の実
行後ステップ54へと進んでフラグFODの値を「1」
に設定し、前記ステップ44へと戻る。
【0024】以上から理解されるように、ステップ44
及びステップ48は、車両の運転状態が自動変速機の最
高速段である4速による走行を禁止すべき運転状態にあ
るか否かを判定するものであり、同4速による走行を禁
止すべき運転状態にあって、その時点の変速段が4速に
あるとき、変速段は3速へと強制的にシフトダウンされ
る。
【0025】次に、上記4速での走行が禁止され、3速
に強制的にシフトダウンされた後の作動について説明す
る。この3速への強制シフトダウン直後においては、C
PU21はステップ44,48,50を繰り返し実行
し、車両が降坂路を走行中であるか否かをステップ44
にて、アクセルペダルが踏込みまれたか否かをステップ
48にて繰り返し判定している。
【0026】従って、降坂路走行は継続しているがアク
セルペダルが踏込まれた状態になると、CPU21は、
ステップ44及びステップ48の両ステップにおいて
「Yes」と判定しステップ46に進む。この段階にお
いては、先のステップ54にてフラグFODの値は
「1」に設定されているため、CPU21はステップ4
6にて「Yes」と判定してステップ56へと進み、同
ステップ56にて検出された車速Vと検出されたスロッ
トル開度θから定まる現在の運転状態が図3に示した変
速マップにおける領域Aに属しているか否かを判定す
る。
【0027】このとき、運転状態が領域Aに属していな
ければ、CPU21はステップ56にて「No」と判定
してステップ42へと戻り、変速マップ制御を実行す
る。この変速マップ制御においては、現在の変速段が3
速であることから、変速線図C3,C5が選択される
が、車両の運転状態は図3において変速線C3よりも左
側の領域(即ち、領域A以外の領域)に属しているの
で、変速段は3速に維持されるか又は2速にシフトダウ
ンされ、4速にシフトアップされることはない。従っ
て、この直後にアクセルペダルが戻され、ステップ44
に続くステップ48からステップ50以降へ進んだとし
ても、4速から3速への変速は発生しない。
【0028】一方、上記ステップ56に進んだときの運
転状態が領域Aに属している場合には、CPU21はス
テップ58に進んでタイマTによる計時を開始する(具
体的には、タイマTの値を「0」にリセットした後に所
定時間毎に「1」づつ増大させ始める)。次いで、CP
U21は、ステップ60に進んで運転状態が領域Aに属
しているか否かを判定する。この場合、先のステップ5
6にて運転状態が領域Aに属するものと判定した直後で
あることから、現在の運転状態も領域Aに属している。
従って、CPU21はステップ60にて「Yes」と判
定し、ステップ62に進んでタイマTの値が予め定めら
れた所定時間T0以上となったか否かを判定する。この
時点におていは、タイマTの計時が開始された直後であ
るので、CPU21はステップ62にて「No」と判定
しステップ60に戻る。
【0029】以降、CPU21はステップ60にて運転
状態が領域Aに属するか否かの判定を繰り返し、領域A
に属している場合にはステップ62にてタイマTの値が
所定時間T0以上となったか否かを判定し続ける。そし
て、タイマTの値が所定時間T0以上になると(タイマ
Tが所定時間T0を計時すると)、CPU21はステッ
プ64に進んで変速段が4速となるようにソレノイド3
2a〜32cに信号を出力し、これにより4速へのシフ
トアップが実行される。次いで、CPU21はステップ
66に進んでフラグFODの値を「0」に設定し、その
後ステップ42に戻って変速マップ制御を実行する。以
降においては、CPU21はステップ42,44,48
を経由してステップ46に進むが、先のステップ66に
てフラグFODの値が「0」に設定されたことから、ス
テップ46にて「No」と判定して再びステップ42に
戻るようになり、変速マップ制御が継続して実行され
る。
【0030】一方、上記タイマTが計時を実行中である
がその値が所定時間T0未満の場合に、運転状態が領域
Aに属さなくなると、CPU21はステップ60にて
「No」と判定し、ステップ42に戻って変速マップ制
御を実行する。この場合においては、ステップ56から
ステップ42へと進んだ場合と同様に、現在の運転状態
が領域A以外の領域に属していることから、ステップ4
2の変速マップ制御によって4速にシフトアップされる
ことはない。また、以降において、運転状態が領域Aに
属することとなった場合であっても、ステップ44,4
8,50を繰り返す状態となったときは4速にシフトア
ップされることはなく、ステップ42,44,48を経
由してステップ46へと進む状態となったときは、フラ
グFODの値が「1」に維持されているので、上述した
ステップ56以降に進むため、タイマTが再び計時を開
始し、その値が所定時間T0に至るまでは4速にシフト
アップされることはない。
【0031】最後に、ステップ52において変速段が4
速から3速に強制的にシフトダウンした後に降坂路走行
状態でなくなった場合について説明すると、この場合、
CPU21はステップ44にて「No」と判定してステ
ップ46に進むため、以降においては、上述の3速への
強制シフトダウン実行後において降坂路走行を継続して
いるがアクセルペダルが踏込まれた場合と同様に作動す
る。
【0032】以上説明したように、本実施形態において
は、降坂路走行中であってアクセルペダルが踏込まれて
いないと判定された場合には、4速から3速に強制的に
シフトダウンされるため、エンジンブレーキ効果を有効
に発揮させることができる。
【0033】また、そのシフトダウンがなされた後にお
いては、車両の運転状態が領域Aに所定時間以上継続し
て属した場合(ステップ62でタイマTの値が所定時間
T0以上となった場合)、即ち検出される車速Vと検出
されるスロットル開度θとその時点での変速段(3速)
に応じて選択される変速線とに基づいて決定される変速
段が4速である状態が所定時間以上継続した場合にのみ
4速へのシフトアップが許容される。換言すれば、強制
的な3速へのシフトダウン後に運転者がアクセルを僅か
だけ踏込んだとしても、少なくとも前記所定時間の間は
4速にシフトアップされることが禁止されるため、その
直後にアクセルペダルが戻されて再び4速による走行を
禁止すべき運転状態となったとしても、4速から3速へ
のシフトダウンが発生することはない。従って、本実施
形態によれば、降坂路走行中において、頻繁な変速が発
生することが回避され、良好な運転性が確保される。
【0034】なお、上記実施形態は前進4速の自動変速
機の制御装置に係るものであったが、本発明は少なくと
も高速側変速段及び低速側変速段を有する前進2速以上
の自動変速機に対して適用され得るものであり、5速自
動変速機或いは6速自動変速機等に対しても当然に適用
し得る。例えば、本発明を前進5速の自動変速機に適用
する場合には、図2に示したフローチャートのステップ
50を「5速であるか否か」を判定するステップに変更
し、ステップ52を「5速を禁止して4速に変速する」
ためのステップとし、ステップ64を「5速に変速す
る」ためのステップとし、更に、ステップ56及びステ
ップ60における領域Aを、図4に示した5速自動変速
機用の4速から5速への変速線C7よりも右側の領域と
すればよい。
【0035】また、上記実施形態は、強制的なシフトダ
ウンがなされた後、車両の運転状態が領域Aに属する時
間が所定時間以上となるまで、4速へのシフトアップを
禁止するものであったが、本発明はこれに限定されるこ
とはなく、例えば、図2のステップ60とステップ64
を省略し、強制的なシフトダウンがなされた後、車両の
運転状態が領域Aに属すると判定された時点(ステップ
56)でタイマTの計時を開始(ステップ58)すると
ともに、その後は領域Aに属するか否かにかかわらず同
タイマTの計時を続行し、そのタイマTが所定時間T0
を計時するまで、4速へのシフトアップを禁止するよう
に構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車両用自動変速機の変速制御装
置のブロック図である。
【図2】 図1示したCPUが実行するプログラムを示
すフローチャートである。
【図3】 図2に示したCPUが変速マップ制御にて使
用する変速線図(変速マップ)である。
【図4】 本発明の変形例においてCPUが変速マップ
制御にて使用する変速線図(変速マップ)である。
【符号の説明】
11…車速センサ、12…スロットル開度センサ、20
…電気制御装置、21…CPU、21a…メモリ、22
…入力ポート、23…出力ポート、30…変速機アクチ
ュエータ、31…油圧回路、32a〜32c…ソレノイ
ド。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載され少なくとも高速側変速段と
    低速側変速段とを含む複数の変速段を有する変速機と、
    車速を検出する車速センサと、スロットル開度を検出す
    るスロットル開度センサとを備え、前記変速機の変速段
    が前記検出車速と前記検出スロットル開度と予め定めら
    れた変速線とに基づいて決定される変速段となるように
    前記変速機の変速を行う車両用自動変速機の変速制御装
    置において、 前記車両の運転状態が前記高速側変速段による走行を禁
    止すべき状態であるか否かを判定する判定手段と、 前記車両の運転状態が前記高速側変速段による走行を禁
    止すべき状態であると判定され且つ前記変速機の変速段
    が前記高速側変速段であるとき前記変速線に基づく制御
    にかかわらず前記低速側変速段へ強制的にシフトダウン
    するシフトダウン手段と、 前記強制的なシフトダウンが実行された後は前記検出車
    速と前記検出スロットル開度と前記変速線とに基づいて
    決定される変速段が前記高速側変速段であると判定され
    てから所定時間が経過するまで前記高速側変速段へのシ
    フトアップを禁止するシフトアップ禁止手段とを備えた
    ことを特徴とする車両用自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】前記判定手段は、前記車両が降坂路を走行
    中であるか否かを判定する降坂路判定手段と、前記車両
    のアクセルペダルが踏込まれているか否かを判定するア
    クセル踏込み量判定手段とを含み、前記車両が降坂路を
    走行中であり且つ前記アクセルペダルが踏込まれていな
    いと判定されたときに前記高速側変速段による走行を禁
    止すべき状態であると判定するように構成された請求項
    1に記載の車両用自動変速機の変速制御装置。
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