JPH08233063A - トルクコンバータの結合構造 - Google Patents

トルクコンバータの結合構造

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JPH08233063A
JPH08233063A JP4069795A JP4069795A JPH08233063A JP H08233063 A JPH08233063 A JP H08233063A JP 4069795 A JP4069795 A JP 4069795A JP 4069795 A JP4069795 A JP 4069795A JP H08233063 A JPH08233063 A JP H08233063A
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JP
Japan
Prior art keywords
torque converter
spline
sleeve
flex plate
converter case
Prior art date
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Pending
Application number
JP4069795A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Omori
謙一 大森
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP4069795A priority Critical patent/JPH08233063A/ja
Publication of JPH08233063A publication Critical patent/JPH08233063A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関のクランク軸端に取付けられたフレ
ックスプレートとトルクコンバータケースとを結合する
スプライン歯面の摩耗を少なくして寿命を大きくすると
ともに、内燃機関の回転による振動を低減する。 【構成】 内燃機関のクランク軸端に取付けられるフレ
ックスプレートのスリーブ内周と、このフレックスプレ
ートにスプライン結合部によって結合されるトルクコン
バータケースの外周との間に摩擦材を間挿する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の動力伝達機構
に利用する。本発明は、内燃機関クランク軸の回転をト
ルクコンバータケースに伝達する結合構造の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のクランク軸端に取付けられた
フレックスプレートと、トルクコンバータケースとの間
には、スプライン結合部が設けられ、クランク軸の回転
をトルクコンバータに伝達する構造になっている。フレ
ックスプレートは、わずかに弾性を持つ材料により構成
されていて、クランク軸とトルクコンバータの回転軸と
の間の小さい軸ずれその他の不整合を吸収する。一般
に、フレックスプレートの内側にスリーブ・スプライン
が設けられ、トルクコンバータケースの外側にハブスプ
ラインが設けられる。トルクコンバータの分解調整時に
は、スプライン結合部を回転軸に平行な方向に引き抜く
ことにより、簡単にトルクコンバータを切り離すことが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スプライン結合部を設
ける構造は、結合部に回転滑りを生じることがなく、し
かも分解組立が容易である優れた構造であるが、スプラ
インには工作精度を含めてわずかなバックラッシュを設
けておくことが必要である。このために内燃機関のトル
ク変動にしたがってスプラインの歯面が摩耗する。スプ
ライン歯面の摩耗はひとたび始まると急速に拡大するこ
とがある。スプライン歯面の摩耗は内燃機関の振動の原
因ともなる。
【0004】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、スプライン歯面の摩耗を少なくすることを目的
とする。本発明は、内燃機関の回転振動を低減させるこ
とを目的とする。本発明は、スプラインの寿命を大きく
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関のク
ランク軸端に取付けらたフレックスプレートとトルクコ
ンバータケースを結合するスプラインの歯面の寿命を大
きくするとともに、内燃機関の回転による振動を低減す
ることを特徴とする。
【0006】すなわち、本発明は、内燃機関のクランク
軸端に取付けられたフレックスプレートと、トルクコン
バータケースとの間に、スプライン結合部が設けられた
トルクコンバータの結合構造において、前記フレックス
プレートのスリーブ内周と、前記トルクコンバータケー
ス外周との間に摩擦材が間挿されたことを特徴とする。
【0007】前記スリーブには複数のスリットが形成さ
れ、そのスリーブの外周に締付ベルトが設けられ、スリ
ーブ端部では複数のスリットが内向きに付勢されるよう
に形成されることが望ましく、前記摩擦材はプラスチッ
クで形成することができ、その形状は環状であることが
望ましい。
【0008】
【作用】スプライン結合部にはわずかなバックラッシュ
が設けてある。機関の回転駆動力とそれを利用する負荷
(駆動車軸)との間には、車両の加速および減速に伴い
発生する大きいトルク変動のほか、内燃機関特有の細か
いトルク変動がある。これは、例えば、変速機がニュー
トラル位置にあるなど負荷が軽いときに、内燃機関の1
回転の間に数回、ないしは内燃機関の数回転の間に1回
発生する。従来構造では、この細かいトルク変動のたび
に、スプライン結合部のバックラッシュに起因する細か
い振動が発生する。本発明では、摩擦材を設けることに
よりこの細かいトルク変動が発生しても、スプライン結
合部のバックラッシュを前後して回転トルクの伝達が行
われるようなことがなく、細かい振動を抑圧することが
できる。細かい振動を抑圧することにより、スプライン
歯面の摩耗はいちじるしく小さくなるから、歯面の摩耗
が急速に拡大するような障害をほとんどなくすることが
できる。
【0009】したがって、フレックスプレートとトルク
コンバータとの間にこの摩耗材を介して伝達されるトル
クは小さい値で十分に効果がある。つまり、摩耗材を締
付ける締付力は、内燃機関の駆動トルクそのものを負荷
に伝達するためのものである必要はなく、負荷が軽いと
きに小さい振動を抑圧する程度の小さい締付力でよいこ
とになる。小さい締付力で保持されている状態では、大
きいトルク変動があると当然にスプライン結合部のバッ
クラッシュを前後する振動は発生する。
【0010】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0011】(第一実施例)図1は本発明第一実施例の
フレックスプレートとトルクコンバータケースとの結合
時の構成状態を示す部分断面図、図2は本発明第一実施
例のフレックスプレートとトルクコンバータケースとの
結合前の状態を示す部分断面図、図3は本発明第一実施
例におけるフレックスプレートの外周形状を示す図2の
A矢視図、図4は本発明第一実施例にかかわるスプライ
ン結合を説明する斜視図である。
【0012】本発明第一実施例は、内燃機関のクランク
軸端1に取付けられその端面部外周にリングギヤ11が
固定されたフレックスプレート2と、トルクコンバータ
ケース3との間に、スプライン結合部4が設けられ、フ
レックスプレート2のスリーブ2aの内周とトルクコン
バータケース3の外周との間に摩擦材5が間挿される。
スリーブ2aには図3に示すようにその端部が内向きに
付勢されるように複数のスリット6が形成される。摩擦
材5の材料にはプラスチック形成品を用い、その形状は
環状に形成する。
【0013】スプライン結合部4は図4に示すように、
フレックスプレート2の内側面に固定されたボス7と、
トルクコンバータケース3の端部外周に固定されたスプ
ライン8とにより構成され、スプライン8を形成するオ
ス形のスプライン8aがボス7のスプライン溝7aに嵌
合して結合される。その条数は任意であるが一般的には
6、8、10のいずれかが選択される。
【0014】本発明第一実施例の場合は、図2に示すよ
うに、スリーブ2aの内側に摩擦材5を配置し、トルク
コンバータケース3をa矢方向に押し込むと、個々のス
リーブ2aがb矢方向に押し拡げられ、図1に示すよう
に摩擦材5がフレックスプレート2のスリーブ2a内周
とトルクコンバータケース3の外周との間に間挿され
る。スリーブ2aのそれぞれはその端部が内向きに付勢
されるように形成されているので、摩擦材5はトルクコ
ンバータケース3の外周に向けて押圧されて固定され
る。
【0015】一方、トルクコンバータケース3に固定さ
れたスプライン8がフレックスプレート2の内側面に固
定されたボス7に嵌合し、フレックスプレート2とトル
クコンバータケース3とは機械的に結合する。内燃機関
からの動力は、クランク軸端1に取付けられたフレック
スプレート2に伝達し、さらにスプライン結合部4から
トルクコンバータケース3に伝達される。
【0016】スプライン結合部4はオス形のスプライン
8aとスプライン溝7aとが嵌合して結合する構造のた
めにバックラッシュがあり、内燃機関のトルク変動によ
ってスプライン8とスプライン溝7aが形成されたボス
7とは相互に振動しようとするが、トルクコンバータケ
ース3の外周が摩擦材5を介してフレックスプレート2
の内周に強く固定されているために、フレックスプレー
ト2からの振動は摩擦材5によって減衰する。これによ
り、スプライン結合部4のボス7の歯面とスプライン8
の歯面との摩擦が減少し、この摩擦によって生じる摩耗
が防止される。
【0017】(第二実施例)図5は本発明第二実施例の
フレックスプレートとトルクコンバータケースとの結合
時の構成状態を示す部分断面図、図6は本発明第二実施
例におけるフレックスプレートの外周構造を示す部分平
面図、図7は本発明第二実施例におけるフレックスプレ
ートの外周形状を示す図5のB矢視図である。
【0018】本発明第二実施例は、内燃機関のクランク
軸端1に取付けられその端面外周にリングギヤ11が固
定されたフレックスプレート12と、トルクコンバータ
ケース3との間に、スプライン結合部4が設けられ、フ
レックスプレート12のスリーブ12aの内周とトルク
コンバータケース3の外周との間に摩擦材5が間挿され
る。スリーブ12aには図7に示すように複数のスリッ
ト16が形成され、このスリーブ12aの外周が締付ベ
ルト9により締付けられる。締付ベルト9の締付けはボ
ルト9aおよびナット9bにより行われ、スリーブ12
aの一部には締付ベルト9の移動を防止する凸状のベル
ト係止部10が形成される。摩擦材5の材質と形状、お
よびスプライン結合部4は第一実施例同様に構成され
る。
【0019】本発明第二実施例の場合も、スリーブ12
aの内側に摩擦材5を配置し、トルクコンバータケース
3を挿通することによって、図5に示すように摩擦材5
がフレックスプレート2のスリーブ12aとトルクコン
バータケース3の外周との間に間挿される。本第二実施
例の場合は、スリーブ12aが第一実施例のようにその
端部が内向きに付勢されるように形成されていないの
で、トルクコンバータケース3の挿通は大きな力を要せ
ずに行うことができる。
【0020】この状態で締付ベルト9をスリーブ12a
の外周に、ベルト係止部10の内側に入るように配置
し、ボルト9aおよびナット9bにより締め付けると、
個々のスリーブ12aが内側に向けて変位し、摩擦材5
がトルクコンバータケース3の外周に押し付けられて固
定する。スプライン結合部4の結合は第一実施例同様に
行われる。
【0021】この第二実施例の場合も、フレックスプレ
ート2からの振動は摩擦材5によって減衰され、スプラ
イン結合部4のボス7の歯面とスプライン8の歯面との
摩擦を減少させることができ、この摩擦によって生じる
摩耗を防止することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
燃機関のクランク軸端に取付けられたフレックスプレー
トとトルクコンバータケースとを結合するスプライン結
合部の歯面の摩擦を少なくして摩耗を減少させることが
でき、これにより寿命を大きくすることができるとと
も、スプライン結合部のバックラッシュに起因して生じ
る内燃機関の回転に伴う振動を低減することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例のフレックスプレートとトル
クコンバータケースとの結合時の構成状態を示す部分断
面図。
【図2】本発明第一実施例のフレックスプレートとトル
クコンバータケースとの結合前の状態を示す部分断面
図。
【図3】本発明第一実施例におけるフレックスプレート
の外周形状を示す図2のA矢視図。
【図4】本発明第一実施例にかかわるスプライン結合を
説明する斜視図。
【図5】本発明第二実施例のフレックスプレートとトル
クコンバータケースとの結合時の構成状態を示す部分断
面図。
【図6】本発明第二実施例におけるフレックスプレート
の外周の構造を示す部分平面図。
【図7】本発明第二実施例におけるフレックスプレート
の外周形状を示す図5のB矢視図。
【符号の説明】
1 クランク軸端 2、12 フレックスプレート 2a、12a スリーブ 3 トルクコンバータケース 4 スプライン結合部 5 摩擦材 6、16 スリット 7 ボス 7a スプライン溝 8 スプライン 8a オス形のスプライン 9 締付ベルト 9a ボルト 9b ナット 10 ベルト係止部 11 リングギヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランク軸端に取付けられた
    フレックスプレートと、トルクコンバータケースとの間
    に、スプライン結合部が設けられたトルクコンバータの
    結合構造において、 前記フレックスプレートのスリーブ内周と、前記トルク
    コンバータケース外周との間に摩擦材が間挿されたこと
    を特徴とするトルクコンバータの結合構造。
  2. 【請求項2】 前記スリーブには複数のスリットが形成
    され、そのスリーブの外周に締付ベルトが設けられた請
    求項1記載のトルクコンバータの結合構造。
  3. 【請求項3】 前記スリーブには、スリーブ端部が内向
    きに付勢されるように複数のスリットが形成された請求
    項1記載のトルクコンバータの結合構造。
  4. 【請求項4】 前記摩擦材はプラスチックである請求項
    1記載のトルクコンバータの結合構造。
  5. 【請求項5】 前記摩擦材の形状は環状である請求項1
    ないし3のいずれかに記載のトルクコンバータの結合構
    造。
JP4069795A 1995-02-28 1995-02-28 トルクコンバータの結合構造 Pending JPH08233063A (ja)

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JP4069795A JPH08233063A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 トルクコンバータの結合構造

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JP4069795A JPH08233063A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 トルクコンバータの結合構造

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JPH08233063A true JPH08233063A (ja) 1996-09-10

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ID=12587763

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JP4069795A Pending JPH08233063A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 トルクコンバータの結合構造

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JP (1) JPH08233063A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008185212A (ja) * 2007-01-27 2008-08-14 Zf Friedrichshafen Ag 自動車両用駆動システム
JP2013113348A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Toyota Motor Corp 捩り振動低減装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008185212A (ja) * 2007-01-27 2008-08-14 Zf Friedrichshafen Ag 自動車両用駆動システム
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