JPH0749074Y2 - エンジン補機用動力伝達装置 - Google Patents
エンジン補機用動力伝達装置Info
- Publication number
- JPH0749074Y2 JPH0749074Y2 JP1989057104U JP5710489U JPH0749074Y2 JP H0749074 Y2 JPH0749074 Y2 JP H0749074Y2 JP 1989057104 U JP1989057104 U JP 1989057104U JP 5710489 U JP5710489 U JP 5710489U JP H0749074 Y2 JPH0749074 Y2 JP H0749074Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power transmission
- engine
- coupling
- drive shaft
- spline
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、エンジン動力を補機に伝達するための動力伝
達装置に関する。
達装置に関する。
〈従来の技術〉 パワーステアリングオイルポンプ、バキュームポンプ、
エアコンプレッサ及びオルタネータ等のエンジン補機類
は、エンジンからの動力により駆動されるようになって
いる。このようなエンジン補機類へエンジン動力を伝達
する従来の動力伝達機構としては、エンジン出力軸の回
転動力をベルトやギヤを用いて補機類に伝達する構成が
一般的である。
エアコンプレッサ及びオルタネータ等のエンジン補機類
は、エンジンからの動力により駆動されるようになって
いる。このようなエンジン補機類へエンジン動力を伝達
する従来の動力伝達機構としては、エンジン出力軸の回
転動力をベルトやギヤを用いて補機類に伝達する構成が
一般的である。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、従来のベルトやギヤによる動力伝達機構の場
合、補機毎に駆動用のギヤやベルトを設けてエンジンか
らの動力を個別に伝達している。このため、動力伝達用
のギヤやベルトが補機の数だけ必要であり、また、これ
らの設置スペースを確保しなければならない。更に、エ
ンジン出力軸の前後方向と直角の面に、各補機が重なら
ないように配置する必要があり、エンジン周囲にかなり
の補機配置用スペースを確保しなければならなかった。
合、補機毎に駆動用のギヤやベルトを設けてエンジンか
らの動力を個別に伝達している。このため、動力伝達用
のギヤやベルトが補機の数だけ必要であり、また、これ
らの設置スペースを確保しなければならない。更に、エ
ンジン出力軸の前後方向と直角の面に、各補機が重なら
ないように配置する必要があり、エンジン周囲にかなり
の補機配置用スペースを確保しなければならなかった。
尚、エンジンルームのコンパクト化を図るためのものと
して、例えば実開昭59-119906号公報等に示されたもの
があるが、これはエンジン補機同士を同軸上に結合する
ものではない。
して、例えば実開昭59-119906号公報等に示されたもの
があるが、これはエンジン補機同士を同軸上に結合する
ものではない。
本考案は上記の事情に鑑みなされたもので、2つの補機
の駆動軸を同一軸上に結合可能で、且つその結合巾の狭
いコンパクトなエンジン補機用動力伝達装置を提供する
ことを目的とする。
の駆動軸を同一軸上に結合可能で、且つその結合巾の狭
いコンパクトなエンジン補機用動力伝達装置を提供する
ことを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため本考案は、一方のエンジン補機の駆動軸上に固
定され、外周に他方のエンジン補機側に延びる筒状部を
有し該筒状部内周にネジ部を有しエンジン出力軸の回転
動力を当該駆動軸に伝達する動力伝達部材と、略円筒状
をなし外周部に前記動力伝達部材のネジ部と螺合するネ
ジ部と筒状部内周端部にインロー結合するインロー部と
を有すると共に内周部に前記他方のエンジン補機の駆動
軸に形成したスプラインにスプライン結合するスプライ
ンを有するカップリングとを備えると共に、前記動力伝
達部材と前記カップリングの互いに螺合するネジ部を、
補機駆動時に互いに締付け方向に力が作用するよう形成
するようにした。
定され、外周に他方のエンジン補機側に延びる筒状部を
有し該筒状部内周にネジ部を有しエンジン出力軸の回転
動力を当該駆動軸に伝達する動力伝達部材と、略円筒状
をなし外周部に前記動力伝達部材のネジ部と螺合するネ
ジ部と筒状部内周端部にインロー結合するインロー部と
を有すると共に内周部に前記他方のエンジン補機の駆動
軸に形成したスプラインにスプライン結合するスプライ
ンを有するカップリングとを備えると共に、前記動力伝
達部材と前記カップリングの互いに螺合するネジ部を、
補機駆動時に互いに締付け方向に力が作用するよう形成
するようにした。
〈作用〉 上記の構成によれば、2つのエンジン補機を、補機間の
結合巾を狭くして同軸上に配置することができ、エンジ
ン周囲のスペースを有効に使用することができる。ま
た、インロー部により2つのエンジン補機を同軸上に配
置する際の位置決めが容易にできる。また、動力伝達部
材とカップリングの互いに螺合するネジ部が、補機駆動
時に、互いに締付け方向に力が作用するので、補機駆動
時に両者の結合が緩む心配がない。
結合巾を狭くして同軸上に配置することができ、エンジ
ン周囲のスペースを有効に使用することができる。ま
た、インロー部により2つのエンジン補機を同軸上に配
置する際の位置決めが容易にできる。また、動力伝達部
材とカップリングの互いに螺合するネジ部が、補機駆動
時に、互いに締付け方向に力が作用するので、補機駆動
時に両者の結合が緩む心配がない。
〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
本考案の実施例を示す図において、一方のエンジン補
機、例えばパワーステアリングオイルポンプ1の駆動軸
2上に、動力伝達部材としてのギヤ3をナット4で締付
け固定する。5は座金である。
機、例えばパワーステアリングオイルポンプ1の駆動軸
2上に、動力伝達部材としてのギヤ3をナット4で締付
け固定する。5は座金である。
前記ギヤ3は、図示しないエンジン出力軸であるクラン
クシャフトに形成されるクランクギヤに噛合して、エン
ジンの動力をパワーステアリングオイルポンプ1の駆動
軸2に伝達するもので、外周に形成した筒状部3A外周に
クランクギヤと噛合する歯3aを有し、筒状部3A内周にネ
ジ部3bを有する。
クシャフトに形成されるクランクギヤに噛合して、エン
ジンの動力をパワーステアリングオイルポンプ1の駆動
軸2に伝達するもので、外周に形成した筒状部3A外周に
クランクギヤと噛合する歯3aを有し、筒状部3A内周にネ
ジ部3bを有する。
また、前記パワーステアリングオイルポンプ1と同軸上
に配置される他方のエンジン補機、例えばバキュームポ
ンプ6の駆動軸7外周には、インボリュートスプライン
(以下、スプラインという)8を形成してあり、パワー
ステアリングオイルポンプ1側に固定したギヤ3とバキ
ュームポンプ6側の駆動軸7とをカップリング10で結合
している。
に配置される他方のエンジン補機、例えばバキュームポ
ンプ6の駆動軸7外周には、インボリュートスプライン
(以下、スプラインという)8を形成してあり、パワー
ステアリングオイルポンプ1側に固定したギヤ3とバキ
ュームポンプ6側の駆動軸7とをカップリング10で結合
している。
前記カップリング10は、略円筒状をなし外周部には、前
記ギヤ3の筒状部3A内周のネジ部3bに螺合するネジ部11
と、筒状部3A内周端部にインロー結合するインロー部12
とを有し、内周部には、バキュームポンプ6側の駆動軸
7のスプライン8と嵌合するスプライン13を有してい
る。カップリング10のネジ部11とギヤ3のネジ部3bの方
向は、ギヤ3が駆動されたときカップリング10に対して
図中右方向へのスラスト力が作用するようにネジを切っ
てある。
記ギヤ3の筒状部3A内周のネジ部3bに螺合するネジ部11
と、筒状部3A内周端部にインロー結合するインロー部12
とを有し、内周部には、バキュームポンプ6側の駆動軸
7のスプライン8と嵌合するスプライン13を有してい
る。カップリング10のネジ部11とギヤ3のネジ部3bの方
向は、ギヤ3が駆動されたときカップリング10に対して
図中右方向へのスラスト力が作用するようにネジを切っ
てある。
次に、かかる動力伝達装置の動作を説明する。
クランクシャフトが回転するとクランクギヤに噛合った
ギヤ3が回転する。ギヤ3はパワーステアリングオイル
ポンプ1の駆動軸2に固定されているので、これによ
り、パワーステアリングオイルポンプ1が駆動される。
また、ギヤ3が回転すると、ギヤ3のネジ部3bに螺合す
るカップリング10もパワーステアリングオイルポンプ1
の駆動軸2と同様に回転する。このカップリング10の回
転は、当該カップリング10とスプライン嵌合するバキュ
ームポンプ6の駆動軸7に伝達され、バキュームポンプ
6が駆動される。
ギヤ3が回転する。ギヤ3はパワーステアリングオイル
ポンプ1の駆動軸2に固定されているので、これによ
り、パワーステアリングオイルポンプ1が駆動される。
また、ギヤ3が回転すると、ギヤ3のネジ部3bに螺合す
るカップリング10もパワーステアリングオイルポンプ1
の駆動軸2と同様に回転する。このカップリング10の回
転は、当該カップリング10とスプライン嵌合するバキュ
ームポンプ6の駆動軸7に伝達され、バキュームポンプ
6が駆動される。
かかる構成によれば、2つのエンジン補機を同一軸上に
配置して1つのギヤにより同軸駆動することができ、補
機毎に動力伝達用のギヤを組付ける必要がなくなる。ま
た、補機間の結合間隔も狭くでき2つの補機をコンパク
トに結合できる。従って、補機組付けのための必要スペ
ースを少なくできる。更には、ギヤ3とカップリング10
とをインロー結合してあるので、補機取付け時の芯出し
作業が容易にでき、両補機の同心度が良好となり、駆動
時のぶれ等の発生を防止できる。更に加えて、ギヤ3と
カップリング10のネジ結合部が、駆動時に互いに締付け
方向に力が作用するように構成してあるので、駆動時に
両者間の結合が緩む心配がない。
配置して1つのギヤにより同軸駆動することができ、補
機毎に動力伝達用のギヤを組付ける必要がなくなる。ま
た、補機間の結合間隔も狭くでき2つの補機をコンパク
トに結合できる。従って、補機組付けのための必要スペ
ースを少なくできる。更には、ギヤ3とカップリング10
とをインロー結合してあるので、補機取付け時の芯出し
作業が容易にでき、両補機の同心度が良好となり、駆動
時のぶれ等の発生を防止できる。更に加えて、ギヤ3と
カップリング10のネジ結合部が、駆動時に互いに締付け
方向に力が作用するように構成してあるので、駆動時に
両者間の結合が緩む心配がない。
尚、本実施例では、一方のエンジン補機に固定する動力
伝達部材をギヤとしたが、ベルトプーリにしてもよいこ
とは言うまでもない。
伝達部材をギヤとしたが、ベルトプーリにしてもよいこ
とは言うまでもない。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、2つのエンジン補
機を同軸上に配置して1つの動力伝達部材により同軸駆
動でき、しかも、補機間の結合間隔を狭くできるので、
エンジン補機の組付けスペースを少なくできる。また、
インロー部を設けたので、エンジン補機の取付け時に2
つのエンジン補機間の芯出し作業が容易となり、取付け
作業性が良好である。また、動力伝達部材とカップリン
グのネジ結合部の結合が、補機駆動時に互いに締付け方
向に力が作用するので、補機駆動時に両者の結合が緩む
心配が全くなく、信頼性の高いものである。
機を同軸上に配置して1つの動力伝達部材により同軸駆
動でき、しかも、補機間の結合間隔を狭くできるので、
エンジン補機の組付けスペースを少なくできる。また、
インロー部を設けたので、エンジン補機の取付け時に2
つのエンジン補機間の芯出し作業が容易となり、取付け
作業性が良好である。また、動力伝達部材とカップリン
グのネジ結合部の結合が、補機駆動時に互いに締付け方
向に力が作用するので、補機駆動時に両者の結合が緩む
心配が全くなく、信頼性の高いものである。
図面は本考案の一実施例を示す構成図である。 1……パワーステアリングオイルポンプ、3……ギヤ、
3b……ネジ部、6……バキュームポンプ、8……スプラ
イン、10……カップリング、11……ネジ部、12……イン
ロー部、13……スプライン
3b……ネジ部、6……バキュームポンプ、8……スプラ
イン、10……カップリング、11……ネジ部、12……イン
ロー部、13……スプライン
Claims (1)
- 【請求項1】一方のエンジン補機の駆動軸上に固定さ
れ、外周に他方のエンジン補機側に延びる筒状部を有し
該筒状部内周にネジ部を有しエンジン出力軸の回転動力
を当該駆動軸に伝達する動力伝達部材と、略円筒状をな
し外周部に前記動力伝達部材のネジ部と螺合するネジ部
と筒状部内周端部にインロー結合するインロー部とを有
すると共に内周部に前記他方のエンジン補機の駆動軸に
形成したスプラインにスプライン結合するスプラインを
有するカップリングとを備えると共に、前記動力伝達部
材と前記カップリングの互いに螺合するネジ部を、補機
駆動時に互いに締付け方向に力が作用するよう形成して
構成されることを特徴とするエンジン補機用動力伝達装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989057104U JPH0749074Y2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | エンジン補機用動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989057104U JPH0749074Y2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | エンジン補機用動力伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02150416U JPH02150416U (ja) | 1990-12-26 |
JPH0749074Y2 true JPH0749074Y2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=31581514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989057104U Expired - Lifetime JPH0749074Y2 (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | エンジン補機用動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0749074Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60147722U (ja) * | 1984-03-13 | 1985-10-01 | ヤンマーディーゼル株式会社 | 内燃機関のフライホイ−ル締付け装置 |
JPS6185723U (ja) * | 1984-11-09 | 1986-06-05 |
-
1989
- 1989-05-19 JP JP1989057104U patent/JPH0749074Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02150416U (ja) | 1990-12-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5687612A (en) | Power transmitting apparatus for vehicle | |
JPH0727277Y2 (ja) | 二重反転軸の動力伝達装置 | |
EP0841128B1 (en) | Wrist mechanism for an industrial robot | |
WO1995001884A1 (de) | Antriebsanordnung für ein hybridfahrzeug | |
JP2598799B2 (ja) | 船内外機用カップリング | |
US6041901A (en) | Torque transmitter connection assembly with vibration damper and method of making same | |
JP2002089664A (ja) | ギヤ支持構造及びそれを用いたハイブリッド駆動装置 | |
US4896550A (en) | Construction of starter motor for taking off power to outside | |
US20210252962A1 (en) | Vehicle driving apparatus | |
JPH0749074Y2 (ja) | エンジン補機用動力伝達装置 | |
JPH0810019B2 (ja) | ワンウェイクラッチを組込んだ遊星歯車変速機構 | |
US20080282840A1 (en) | Drive Shaft Moving Device | |
CA2159158A1 (en) | System for Outputting Power from a Crankshaft | |
JP2002103999A (ja) | 回転部材支持構造及びそれを用いたハイブリッド駆動装置 | |
US4070925A (en) | Power transmission for motorcycles | |
JP3935685B2 (ja) | 補機駆動歯車装置及びその製造方法 | |
EP1130253A2 (en) | Flexible shaft starter | |
JPH08233063A (ja) | トルクコンバータの結合構造 | |
KR100284835B1 (ko) | 트랜스밋션의 동력전달장치 | |
JP2653518B2 (ja) | 内燃機関のバランサ装置 | |
JP3458449B2 (ja) | エンジンのオルターネータ駆動装置 | |
KR200151300Y1 (ko) | 오토 트랜스미션의 조립용 지그 | |
KR200169735Y1 (ko) | 수동 변속 차량의 후진 공전축 결합 구조 | |
JPH11221698A (ja) | プレス機械のメインドライブの位相出し装置 | |
JPH05157147A (ja) | Vベルト式変速装置の動力伝達部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |