JPH0610220Y2 - 高弾性継手の安全装置 - Google Patents

高弾性継手の安全装置

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JPH0610220Y2
JPH0610220Y2 JP5997390U JP5997390U JPH0610220Y2 JP H0610220 Y2 JPH0610220 Y2 JP H0610220Y2 JP 5997390 U JP5997390 U JP 5997390U JP 5997390 U JP5997390 U JP 5997390U JP H0610220 Y2 JPH0610220 Y2 JP H0610220Y2
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JP
Japan
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flywheel
inner ring
input shaft
safety device
joint
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Application number
JP5997390U
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JPH0418722U (ja
Inventor
▲まさ▼之 久保
温通 中田
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ヤンマーディーゼル株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジンのフライホイールとクラッチ入力軸と
の間に配置され、トルク振動等を吸収する高弾性継手の
安全装置に関する。
(従来技術) この種高弾性継手は機関出力の向上に対応するクラッチ
を小型化するために、例えば小型船舶等に備えられるこ
とが多くなってきており、一般に外側リングと内側リン
グとを弾性エレメントを介して連結して、外側リングを
フライホイールに、内側リングをクラッチ入力軸に結合
している。
そして上記のように高弾性継手を備える場合には、疲労
による弾性エレメントの損傷あるいは突発事故時等の異
常負荷による弾性エレメントの損傷を考慮して、そのよ
うな損傷時でも船舶を安全に航行して帰港できるように
安全装置を備える必要がある。
従来の高弾性継手の安全装置は、例えば特公昭52-24617
のように弾性エレメントに空洞を数箇所形成し、該空洞
内に外側リングと内側リングの非常時トルク伝達用爪部
を突出させ、非常時に両爪部を係合させてトルク伝達す
るようになっている。
しかしながら弾性エレメントに数箇所の空洞を形成して
いるために弾性エレメントの容量が少なく、伝達トルク
の容量が小さくなる。また空洞を形成していることによ
り弾性エレメント自体の強度も不足する傾向にある。
また上記のような弾性エレメント内に爪部を収納する構
造の外に、弾性継手の外部に新たな内外のリングを備
え、それらに爪部を形成して安全装置としているものも
あるが、装置の大型化、重量の増過、コストアップ等の
不具合がある。
(本考案の目的) 本考案の目的は、高弾性継手を設けることにより機関の
小型化を図ると共に、高弾性継手の伝達トルク及び強度
の向上、安全装置用の部品点数の節約等を図ることであ
る。
(目的を達成するための技術的手段) 上記目的を達成するために本考案は、エンジン側フライ
ホイールとクラッチ入力軸との間を弾性的に連結する高
弾性継手において、金属製の外側リングと金属製の内側
リングとの間に断面形状が一様な環状の弾性エレメント
を連結して高弾性継手を構成し、外側リングをフライホ
イールの外周側部分に結合し、内側リングをクラッチ入
力軸に結合し、内側リングにフライホイール側へ軸方向
に突出する非常時トルク伝達用爪部を一体に形成し、フ
ライホイールには上記爪部に対して回転方向に間隔を隔
てて対向する爪部を一体に形成している。
(作用) 通常運転時、エンジンの回転力はフライホイールから外
側リング、弾性エレメント及び内側リングを介してクラ
ッチ入力軸に伝達され、上記弾性エレメントの回転方向
の撓み(ねじれ)によりトルク変動が低減される。また
非常時用の爪部は回転方向に間隔を隔てた状態で維持さ
れ、係合しない。
突発事故により異常負荷がかかって弾性エレメントが損
傷した時、あるいは疲労により弾性エレメントが損傷し
た時には、フライホイールが内側リングに対して相対的
に回転し、フライホイールの内周側部分の爪部と内側リ
ングの爪部が係合する。それによりフライホイールから
両爪部及び内側リングを介してクラッチ入力軸に回転力
が伝達される。
(実施例) 第1図は本考案による安全装置付の高弾性継手を備えた
小型船舶の動力伝達部の縦断面図であり、エンジン(図
示せず)に固着されたフライホイールハウジング2にマ
ウンティングフランジ3が結合され、該マウンティング
フランジ3にクラッチケース6が結合されている。クラ
ッチケース6内にはクラッチ入力軸13が回転自在に支
持されると共に、クラッチ7が内蔵され、クラッチ入力
軸13からクラッチ7及び減速ギヤ(図示せず)を介し
て例えばプロペラ軸に動力が伝達されるようになってい
る。
フライホイールハウジング2内にはフライホイール8が
配置され、フライホイール8の内周側ボス部11はエン
ジンのクランク軸1にボルト12により固着されてい
る。一方クラッチ入力軸13の先端部にはフランジ部1
6がスプライン等により結合されている。上記クラッチ
入力軸側フランジ部16とフライホイール8の外周端部
の間を高弾性継手17により弾性的に連結している。
高弾性継手17は金属製の外側リング20と、金属製の
内側リング21と、両リング20、21間の環状のゴム
エレメント22から構成されている。ゴムエレメント2
2の内周端面は焼付け等により内側リング21の外周面
に接着されており、ゴムエレメント22の外周端面には
多数の軸方向のスプライン溝26が形成され、該スプラ
イン溝26は外側リング20の内周面に形成された多数
のスプライン突起26にスプライン嵌合している。ゴム
エレメント22の断面形状は回転方向の全周に亘って一
様な形状(第1図の形状)になっている。即ち切欠きあ
るいは空洞等が存在していない。
外側リング20はフライホイール8の外周端部の環状段
部8aに嵌め込まれ、複数本の外側ボルト25によりフ
ライホイール8に結合されている。内側リング21は入
力軸側フランジ部16の環状段部16aに嵌め込まれ、
複数本の内側ボルト24によりフランジ部16に結合さ
れている。
非常時の安全装置として、内側リング21のフライホイ
ール側の端面には、フライホイール側に軸方向に突出す
る非常時トルク伝達用爪部29が一体に形成され、フラ
イホイール8には上記爪部29に対して回転方向に対向
する爪部30が一体に形成されている。
第2図において、内側リング21の爪部29は回転方向
に等間隔を隔てて例えば2個形成され、一方フライホイ
ール8の爪部30も2個形成されている。高弾性継手組
付け時において、両爪部29、30は通常運転時のゴム
エレメント22の回転方向ねじれの範囲では互いに係合
しないような回転方向の間隔Dを隔てて位置している。
外側リング20のスプライン突起27とゴムエレメント
22のスプライン溝26とは、原則としてバックラッシ
ュCを有するように噛み合わせてあるが、それらのうち
例えば4箇所の噛合い部分Aについてはノーバックラシ
ュとして、ねじり振動による異音防止効果を向上させて
いる。
作動を説明する。通常運転時、第1図のクランク軸1の
回転力はフライホイール8から外側リング20、ゴムエ
レメント22、内側リング21及びフランジ部16を介
してクラッチ入力軸13に伝達され、さらにクラッチ7
から減速ギヤを介してプロペラ軸に伝達される。エンジ
ンの回転トルク変動は上記ゴムエレメント22の回転方
向の撓み(ねじれ)により低減される。
また非常時用の爪部29、30同志は、間隔D間隔を隔
てていることにより、係合しない。
突発事故等により異常負荷がかかったり、あるいは疲労
によりゴムエレメント22が損傷した時には、フライホ
イール8及び外側リング20が内側リング21に対して
相対的に回転することにより両爪部29、30が係合す
る。それにより第1図のフライホイール8から両爪部2
9、30、内側リング21及びフランジ部16を介して
クラッチ入力軸13に回転力が伝達される。
(別の実施例) (1)爪部29、30の数はそれぞれ3個以上設けるこ
ともできる。
(2)また第2図のスプライン溝26とスプライン突起
27の噛合部分に関し、ノーバックラシュの箇所Aは弾
性継手のトルク伝達容量等に応じて増減することもでき
る。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によると、高弾性継手をフラ
イホイール8とクラッチ入力軸13との間に配置するこ
とにより、クラッチ及び機関を小型化できるのは勿論の
こと、次のような利点がある。
(1)安全装置の非常時トルク伝達用爪部29、30を、
既存の部品、即ちフライホイール8及び内側リング21
にそれぞれ一体に形成しているので、安全装置専用の新
たな部品を備える必要はなく、部品点数及び部品コスト
を削減できる。
(2)弾性エレメント(ゴムエレメント22)を、断面形
状が一様な環状に形成しているので、特公昭52-24617の
ような弾性エレメントに空洞を形成している従来構造に
比べ、大型化することなく弾性エレメントの容量を増加
でき、大きな伝達トルクを確保できる。しかも弾性エレ
メントの強度も向上する。
(3)両爪部29、30をそれぞれ軸方向に突出するよう
に形成しているので、軸芯から爪部29、30までの半
径方向の距離を長くとることができ、それにより非常時
のトルク伝達容量を確保しながらも爪部29、30を小
形化でき、フライホイール8及び高弾性継手の重量化及
び回転不釣合量の増加を防ぐことができる。
(4)またフライホイール8のボス部11に半径方向外向
きの爪部を形成する場合に比べ、ボス部11のコンパク
ト化及び軽量化を確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した安全装置付きの高弾性継手を
備えた船舶用動力伝達部の縦断面図、第2図は第1図の
高弾性継手のII矢視図、第3図は内側リングの爪部の斜
視図である。1……クランク軸、8……フライホイー
ル、13……クラッチ入力軸、17……高弾性継手、2
0……外側リング、21……内側リング、22……ゴム
エレメント(弾性エレメント)、29、30……爪部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン側フライホイールとクラッチ入力
    軸との間を弾性的に連結する高弾性継手において、金属
    製の外側リングと金属製の内側リングとを、断面形状が
    一様な環状の弾性エレメントを介して連結して高弾性継
    手を構成し、外側リングをフライホイールの外周側部分
    に結合し、内側リングをクラッチ入力軸に結合し、内側
    リングにフライホイール側へ軸方向に突出する非常時ト
    ルク伝達用爪部を一体に形成し、フライホイールには上
    記爪部に対して回転方向に間隔を隔てて対向する爪部を
    一体に形成した高弾性継手の安全装置。
JP5997390U 1990-06-05 1990-06-05 高弾性継手の安全装置 Expired - Lifetime JPH0610220Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5997390U JPH0610220Y2 (ja) 1990-06-05 1990-06-05 高弾性継手の安全装置

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JP5997390U JPH0610220Y2 (ja) 1990-06-05 1990-06-05 高弾性継手の安全装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0418722U JPH0418722U (ja) 1992-02-17
JPH0610220Y2 true JPH0610220Y2 (ja) 1994-03-16

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ID=31586948

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JP5997390U Expired - Lifetime JPH0610220Y2 (ja) 1990-06-05 1990-06-05 高弾性継手の安全装置

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