JPH0823217A - 小形無線受信機用アンテナ - Google Patents

小形無線受信機用アンテナ

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JPH0823217A
JPH0823217A JP17617094A JP17617094A JPH0823217A JP H0823217 A JPH0823217 A JP H0823217A JP 17617094 A JP17617094 A JP 17617094A JP 17617094 A JP17617094 A JP 17617094A JP H0823217 A JPH0823217 A JP H0823217A
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loop
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Kanemi Sasaki
金見 佐々木
Naoki Onishi
直樹 大西
Toshihiro Tsuchiya
俊浩 土屋
Yoshikuni Makino
儀邦 牧野
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】無線呼出受信機を人体に装着したとき、人体効
果による感度低下を軽減してアンテナ利得が向上するよ
うにする。 【構成】回路基板1に取付けるループアンテナを構成す
るアンテナ素子2−2,2−3の一方の素子2−3を、
回路基板1に対して約45度の傾斜を有するように配置
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小形携帯無線機、特
に、ページャなどの無線呼出受信機のアンテナの構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】図1は従来のアンテナが取り付けられた
受信機の部分斜視図である。ページャなど小形無線呼出
受信機には、図1に示すような小形ループアンテナが使
われている。図において、1は受信機の回路基板、2は
アンテナ、3は電池である。回路基板1には両面に印刷
配線導体が設けられ、受信機の回路部品が表裏両面に実
装されているが図示を省略した。アンテナ2は小形ルー
プアンテナであり、回路基板1の上側の部分のアンテナ
素子2−1と下側の部分のアンテナ素子2−2とが一体
化形成されている。図1(b),(c)はアンテナ2の
回路基板1への取付け構造の詳細を示す部分斜視図であ
る。A部,C部は、回路基板1の上下から、僅かな間隙
を有する配線導体のランドにそれぞれはんだ付けされて
励振部(給電点)となる。B部は同図(c)のように回
路基板1の縁部をくわえるように挟んで印刷導体にはん
だ付けされている。
【0003】このような小形ループアンテナは、携帯電
話機などに使われているホイップアンテナに比べると、
自由空間においては、極めて放射効率が小さいアンテナ
である。例えば、280MHz帯のページャのアンテナ
利得は、最大で−20dBdである。しかし、ページャ
はワイシャツや背広のポケットに入れて使用される機会
が多く、この場合、ホイップアンテナは人体により大幅
に利得が劣化するのに対し、小形ループアンテナは人体
に近接した際に生じる鏡像アンテナの影響を受けて、利
得が最大で5〜6dB向上する。図2はこの人体効果の
実施例を示す受信機の感度特性例図である。ところで、
人体装着時の利得向上は、自由空間時のアンテナ指向特
性の最大利得が0度で得られるようにするとその効果が
著しい。これは、ループ面が人体に直角になるようにな
ったとき得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のページ
ャのアンテナは、図1のようにループ面が回路基板1に
直角になるようにアンテナ1を配置しても、図3のアン
テナ指向特性が示すように、最大放射方向が30度ずれ
てしまうことが起こる。これは、回路基板1のアース導
体パターンや回路部品の配置の影響を受けるためと考え
られる。人体効果を期待するページャ用小形ループアン
テナとしてはこれはまことに都合の悪い現象である。
【0005】本発明の目的は、上記従来の課題を解決
し、人体効果によってアンテナ利得が増大するようにし
た小形無線受信機用アンテナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の小形無線受信機
用アンテナは、方形状のループの中間に回路基板が位置
し給電端と該給電端に対向する連結端で該回路基板に固
定され該回路基板の上側のアンテナ素子と下側のアンテ
ナ素子とから構成された小形無線受信機用アンテナにお
いて、前記上側のアンテナ素子と下側のアンテナ素子の
いずれか一方、または両方の素子が前記回路基板に対し
て30°乃至60°の傾斜角度を有して配置されたこと
を特徴とするものである。さらに、前記アンテナ素子
は、板状ループアンテナ、または棒状ループアンテナで
あることを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】図4は本発明の第1の実施例を示す斜視図で
あり、ループアンテナ2の上側の素子2−3が傾斜して
回路基板1に実装されている。回路基板1への取付け
は、図1(b),(c)と同様であり、素子2−2と2
−3は個別に作って取付けてもよいし、一体化して取付
けてもよい。これにより、第1の実施例のアンテナの指
向特性は図5のようになり、その最大利得方向が0度を
向くようになる。この実施例では、上側のアンテナ素子
2−3の回路基板1に対する傾斜角は約45度である
が、30度乃至60°の範囲が好ましい。この結果、受
信機を装着したとき、実効的に人体とループ面が直角の
状態となり、人体による利得向上効果が十分に得られ
る。
【0008】図6は本発明の第2の実施例を示す斜視図
である。上記の第1の実施例と同様の人体効果を得る目
的で、上側の素子2−4と下側の素子2−5を一体化形
成したループアンテナを回路基板1に傾斜させて取り付
けた例である。傾斜角度は第1の実施例と同様に30度
乃至60度の範囲が好ましい。
【0009】図7は本発明の第3の実施例を示す斜視図
であり、板状のアンテナ素子を、棒状のアンテナ素子2
−6にした例である。上述の第2の実施例も、この第3
の実施例も、図5に示された人体効果が得られる。
【0010】
【発明の効果】本発明を実施することにより、部品を増
やすことなく、人体効果によって利得が向上するアンテ
ナ指向特性を得ることができ、小形無線受信機用アンテ
ナとして実用上、極めて効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のループアンテナ構造を示す斜視図であ
る。
【図2】従来のループアンテナを用いたページャの感度
実測特性例図である。
【図3】従来のページャ用アンテナの指向特性例図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明による特性改善例図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 回路基板 2 アンテナ 3 電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 儀邦 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 鈴木 浩 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形状のループの中間に回路基板が位置
    し給電端と該給電端に対向する連結端で該回路基板に固
    定され該回路基板の上側のアンテナ素子と下側のアンテ
    ナ素子とから構成された小形無線受信機用アンテナにお
    いて、 前記上側のアンテナ素子と下側のアンテナ素子のいずれ
    か一方、または両方の素子が前記回路基板に対して30
    °乃至60°の傾斜角度を有して配置されたことを特徴
    とする小形無線受信機用アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記アンテナ素子は、板状ループアンテ
    ナであることを特徴とする請求項1記載の小形無線受信
    機用アンテナ。
  3. 【請求項3】 前記アンテナ素子は、棒状ループアンテ
    ナであることを特徴とする請求項1記載の小形無線受信
    機用アンテナ。
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