JPH08265026A - 携帯無線機 - Google Patents
携帯無線機Info
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- JPH08265026A JPH08265026A JP7094503A JP9450395A JPH08265026A JP H08265026 A JPH08265026 A JP H08265026A JP 7094503 A JP7094503 A JP 7094503A JP 9450395 A JP9450395 A JP 9450395A JP H08265026 A JPH08265026 A JP H08265026A
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- Japan
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- antenna
- microstrip antenna
- wireless device
- radio equipment
- portable wireless
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 携帯電話機等の無線機本体にアンテナを内蔵
した携帯無線機において、無線機本体内の金属部の長さ
や人体の手の影響を受けずに、良好に送受信できるよう
にする。 【構成】 回路基板１０、シールドケース１２，１５等
の金属物を実装するとともに、正面側上部に受話器１１
を配置した携帯無線機において、受話器１１の背面側に
配設される金属物、即ち、シールドケース１５に対し
て、受話器１１と対向する背面側の位置にλ／４マイク
ロストリップアンテナ１６を設ける。しかも、このλ／
４マイクロストリップアンテナ１６は、シールドケース
１５に接続する接地部１８を下側にして配置する。
した携帯無線機において、無線機本体内の金属部の長さ
や人体の手の影響を受けずに、良好に送受信できるよう
にする。 【構成】 回路基板１０、シールドケース１２，１５等
の金属物を実装するとともに、正面側上部に受話器１１
を配置した携帯無線機において、受話器１１の背面側に
配設される金属物、即ち、シールドケース１５に対し
て、受話器１１と対向する背面側の位置にλ／４マイク
ロストリップアンテナ１６を設ける。しかも、このλ／
４マイクロストリップアンテナ１６は、シールドケース
１５に接続する接地部１８を下側にして配置する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アンテナを内蔵した携
帯電話機等の携帯無線機に関するものである。
帯電話機等の携帯無線機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近々、ＰＨＳ（パーソナルハンディホー
ンシステム）のサービスが開始されるようになることか
ら、携帯用情報端末機としての携帯電話はより一層の普
及が期待されている。携帯電話機は、小型軽量化を目指
して開発が進められており、携帯性・扱い易さ・デザイ
ンの自由度の点から、小型で内蔵可能なアンテナの開発
が望まれている。ところで、アンテナとしては、従来一
般によく使われているものとして、ホイップアンテナ、
板状の逆Ｆ形アンテナ等がある（例えば、特公昭６３−
８６５５号公報、特開平２−１３１００１号公報参
照）。
ンシステム）のサービスが開始されるようになることか
ら、携帯用情報端末機としての携帯電話はより一層の普
及が期待されている。携帯電話機は、小型軽量化を目指
して開発が進められており、携帯性・扱い易さ・デザイ
ンの自由度の点から、小型で内蔵可能なアンテナの開発
が望まれている。ところで、アンテナとしては、従来一
般によく使われているものとして、ホイップアンテナ、
板状の逆Ｆ形アンテナ等がある（例えば、特公昭６３−
８６５５号公報、特開平２−１３１００１号公報参
照）。
【０００３】例えば、従来例として逆Ｆ形アンテナを使
用した携帯無線機を図４（ａ），（ｂ），（ｃ）に示
し、図中、４０は回路基板、４１は受話器、４２はシー
ルドケース、４３は送話器、４４は電池、４５はシール
ドケース、４６は逆Ｆ形アンテナ、４７はアンテナ素
子、４８は接地部、４９は給電部である。なお、ここで
は、筐体ケースおよび詳細部品等を省略している。この
携帯無線機は、図示のように、無線機の回路が構成され
る回路基板４０の正面側には、上部に受話器４１が、そ
の下側の中間部にシールドケース４２が、下部に送話器
４３がそれぞれ配置されている。
用した携帯無線機を図４（ａ），（ｂ），（ｃ）に示
し、図中、４０は回路基板、４１は受話器、４２はシー
ルドケース、４３は送話器、４４は電池、４５はシール
ドケース、４６は逆Ｆ形アンテナ、４７はアンテナ素
子、４８は接地部、４９は給電部である。なお、ここで
は、筐体ケースおよび詳細部品等を省略している。この
携帯無線機は、図示のように、無線機の回路が構成され
る回路基板４０の正面側には、上部に受話器４１が、そ
の下側の中間部にシールドケース４２が、下部に送話器
４３がそれぞれ配置されている。
【０００４】また、回路基板４０の背面側には、下部に
電池４４が、その上側の中間部に他のシールドケース４
５が、上部に逆Ｆ形アンテナ４６がそれぞれ配置されて
いる。この逆Ｆ形アンテナ４６は、その方形板状のアン
テナ素子４７が接地部４８を上側にして回路基板４０の
背面上部に取り付けられている。この接地部４８は、ア
ンテナ素子４７の隅部に位置して、その下側に給電部４
９が位置している。このような逆Ｆ形アンテナ４６を回
路基板４０の背面上部に接地部４８を上側にして取り付
けた携帯無線機は、使用者が受話器４１を耳に当てて通
話する場合、人体頭部の影響が比較的少なく、また、垂
直、水平両偏波成分の送受信に適している。
電池４４が、その上側の中間部に他のシールドケース４
５が、上部に逆Ｆ形アンテナ４６がそれぞれ配置されて
いる。この逆Ｆ形アンテナ４６は、その方形板状のアン
テナ素子４７が接地部４８を上側にして回路基板４０の
背面上部に取り付けられている。この接地部４８は、ア
ンテナ素子４７の隅部に位置して、その下側に給電部４
９が位置している。このような逆Ｆ形アンテナ４６を回
路基板４０の背面上部に接地部４８を上側にして取り付
けた携帯無線機は、使用者が受話器４１を耳に当てて通
話する場合、人体頭部の影響が比較的少なく、また、垂
直、水平両偏波成分の送受信に適している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ように、従来の逆Ｆ形アンテナ４６を内蔵した携帯無線
機では、回路基板４０等の金属物の上下方向の長さによ
りアンテナ利得（水平面内垂直偏波）の指向性が変化し
てしまう。特に、携帯無線機の上下方向が小型化設計さ
れる場合や、使用者が本体上部を手で持って使用する場
合には、アンテナ素子４７と手が近接し、指向性、効率
等が劣化し、実効利得の減少は避けられないものとなっ
てしまう。
ように、従来の逆Ｆ形アンテナ４６を内蔵した携帯無線
機では、回路基板４０等の金属物の上下方向の長さによ
りアンテナ利得（水平面内垂直偏波）の指向性が変化し
てしまう。特に、携帯無線機の上下方向が小型化設計さ
れる場合や、使用者が本体上部を手で持って使用する場
合には、アンテナ素子４７と手が近接し、指向性、効率
等が劣化し、実効利得の減少は避けられないものとなっ
てしまう。
【０００６】図５は従来の逆Ｆ形アンテナを用いた実装
モデルを示すもので、（ａ）は逆Ｆ形アンテナを取り付
けた面側から見た背面図、（ｂ）は同じく側面図であ
り、図中、５１は金属導体箱、５２は金属導体板、５３
は逆Ｆ形アンテナ、５４はアンテナ素子、５５は接地
部、５６は給電部である。なお、各諸元寸法中、例え
ば、長さＬ＝１２０ｍｍ、幅Ｗ＝４０ｍｍ、厚さＴ＝１
０ｍｍである。このような逆Ｆ形アンテナを用いた実装
モデルによるｘｚ面内における指向性のシミュレーショ
ン結果を図６に示している。
モデルを示すもので、（ａ）は逆Ｆ形アンテナを取り付
けた面側から見た背面図、（ｂ）は同じく側面図であ
り、図中、５１は金属導体箱、５２は金属導体板、５３
は逆Ｆ形アンテナ、５４はアンテナ素子、５５は接地
部、５６は給電部である。なお、各諸元寸法中、例え
ば、長さＬ＝１２０ｍｍ、幅Ｗ＝４０ｍｍ、厚さＴ＝１
０ｍｍである。このような逆Ｆ形アンテナを用いた実装
モデルによるｘｚ面内における指向性のシミュレーショ
ン結果を図６に示している。
【０００７】以上のような逆Ｆ形アンテナ５３を用いた
実装モデルによると、使用周波数の波長（λ）のおおよ
そ１／２（λ／２）を越えると、図６に示したシミュレ
ーション結果から明らかなように、逆Ｆ形アンテナ５３
を取り付けた背面側のメインローブは水平面より下方に
向き、実効利得が低下してしまう問題があった。
実装モデルによると、使用周波数の波長（λ）のおおよ
そ１／２（λ／２）を越えると、図６に示したシミュレ
ーション結果から明らかなように、逆Ｆ形アンテナ５３
を取り付けた背面側のメインローブは水平面より下方に
向き、実効利得が低下してしまう問題があった。
【０００８】本発明の課題は、携帯電話機等の無線機本
体にアンテナを内蔵した携帯無線機において、無線機本
体内の金属部の長さや人体の手の影響を受けずに、良好
に送受信できるようにすることである。
体にアンテナを内蔵した携帯無線機において、無線機本
体内の金属部の長さや人体の手の影響を受けずに、良好
に送受信できるようにすることである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明は、回路基板、シールドケース等の金属物を実装
するとともに、正面側上部に受話器を配置した携帯無線
機において、前記受話器の背面側に配設される前記金属
物に対して、前記受話器と対向する背面側の位置にλ／
４マイクロストリップアンテナを設け、かつ、このλ／
４マイクロストリップアンテナは、前記金属物に接続す
る接地部を下側にして配置した構成を特徴としている。
本発明は、回路基板、シールドケース等の金属物を実装
するとともに、正面側上部に受話器を配置した携帯無線
機において、前記受話器の背面側に配設される前記金属
物に対して、前記受話器と対向する背面側の位置にλ／
４マイクロストリップアンテナを設け、かつ、このλ／
４マイクロストリップアンテナは、前記金属物に接続す
る接地部を下側にして配置した構成を特徴としている。
【００１０】
【作用】本発明によれば、受話器の背面側に配設される
金属物に対して、受話器と対向する背面側の位置に、接
地部を下側にしてλ／４マイクロストリップアンテナを
配置した携帯無線機なので、λ／４マイクロストリップ
アンテナは、その接地部と反対側の上端側に磁流が形成
され、この磁流が放射特性にかなりの割合で寄与する。
そして、実使用状態において、人体頭部と反対方向の指
向性は、極端なヌル点も生じず、メインローブが水平面
より下方に向くことがないので、従来の逆Ｆ形アンテナ
を用いた場合のような実効利得の低下は生じない。ま
た、放射特性に影響度が大きいアンテナの磁流が、携帯
無線機の上端側に位置するので、人体の手による影響を
受け難く、指向性劣化や人体吸収による効率低下が少な
い。さらに、λ／４マイクロストリップアンテナは、逆
Ｆ形アンテナと比べて投影面積が大きいものの同一帯域
幅を確保しつつ高さ方向ではおおよそ半分程度に低くで
きるので、金属物の背面側に配設することにより、携帯
無線機の長さ方向を小型化することが可能となる。
金属物に対して、受話器と対向する背面側の位置に、接
地部を下側にしてλ／４マイクロストリップアンテナを
配置した携帯無線機なので、λ／４マイクロストリップ
アンテナは、その接地部と反対側の上端側に磁流が形成
され、この磁流が放射特性にかなりの割合で寄与する。
そして、実使用状態において、人体頭部と反対方向の指
向性は、極端なヌル点も生じず、メインローブが水平面
より下方に向くことがないので、従来の逆Ｆ形アンテナ
を用いた場合のような実効利得の低下は生じない。ま
た、放射特性に影響度が大きいアンテナの磁流が、携帯
無線機の上端側に位置するので、人体の手による影響を
受け難く、指向性劣化や人体吸収による効率低下が少な
い。さらに、λ／４マイクロストリップアンテナは、逆
Ｆ形アンテナと比べて投影面積が大きいものの同一帯域
幅を確保しつつ高さ方向ではおおよそ半分程度に低くで
きるので、金属物の背面側に配設することにより、携帯
無線機の長さ方向を小型化することが可能となる。
【００１１】
【実施例】以下に、本発明に係る携帯無線機の実施例を
図１から図３に基づいて説明する。先ず、図１は本発明
を適用した一例としてのλ／４マイクロストリップアン
テナを使用した携帯無線機を示すもので、（ａ）はλ／
４マイクロストリップアンテナを取り付けない面側から
見た正面図、（ｂ）は同じく側面図、（ｃ）はλ／４マ
イクロストリップアンテナを取り付けた面側から見た背
面図である。この図１において、１０は回路基板、１１
は受話器、１２はシールドケース、１３は送話器、１４
は電池、１５はシールドケース、１６はλ／４マイクロ
ストリップアンテナ、１７はアンテナ素子、１８は接地
部、１９は給電部である。なお、ここでは、筐体ケース
および詳細部品等を省略している。
図１から図３に基づいて説明する。先ず、図１は本発明
を適用した一例としてのλ／４マイクロストリップアン
テナを使用した携帯無線機を示すもので、（ａ）はλ／
４マイクロストリップアンテナを取り付けない面側から
見た正面図、（ｂ）は同じく側面図、（ｃ）はλ／４マ
イクロストリップアンテナを取り付けた面側から見た背
面図である。この図１において、１０は回路基板、１１
は受話器、１２はシールドケース、１３は送話器、１４
は電池、１５はシールドケース、１６はλ／４マイクロ
ストリップアンテナ、１７はアンテナ素子、１８は接地
部、１９は給電部である。なお、ここでは、筐体ケース
および詳細部品等を省略している。
【００１２】この携帯無線機は、図示のように、無線機
の回路が構成される回路基板１０の正面側には、上部に
受話器１１が、その下側の中間部に前記回路の電磁波遮
蔽用のシールドケース１２が、下部に送話器１３がそれ
ぞれ配置されている。また、回路基板１０の背面側に
は、下部に電池１４が、その上側の中間部から上端部に
かけて前記回路の電磁波遮蔽用の他のシールドケース１
５がそれぞれ配置されている。そして、このシールドケ
ース１５の背面側に、λ／４マイクロストリップアンテ
ナ１６が配置されている。
の回路が構成される回路基板１０の正面側には、上部に
受話器１１が、その下側の中間部に前記回路の電磁波遮
蔽用のシールドケース１２が、下部に送話器１３がそれ
ぞれ配置されている。また、回路基板１０の背面側に
は、下部に電池１４が、その上側の中間部から上端部に
かけて前記回路の電磁波遮蔽用の他のシールドケース１
５がそれぞれ配置されている。そして、このシールドケ
ース１５の背面側に、λ／４マイクロストリップアンテ
ナ１６が配置されている。
【００１３】このλ／４マイクロストリップアンテナ１
６は、その方形板状のアンテナ素子１７が接地部１８を
下側にしてシールドケース１５の背面上に取り付けられ
ている。この接地部１８は、アンテナ素子１７の下辺部
に沿って設けられていて、その上側の略中央部に給電部
１９が位置している。なお、このλ／４マイクロストリ
ップアンテナ１６において、その方形板状のアンテナ素
子１７の上下方向の辺（接地部１８に直交する辺）の長
さは、約１／４波長に設定されており、また、アンテナ
素子１７上の給電部１９の位置は、整合がとれるように
決められている。
６は、その方形板状のアンテナ素子１７が接地部１８を
下側にしてシールドケース１５の背面上に取り付けられ
ている。この接地部１８は、アンテナ素子１７の下辺部
に沿って設けられていて、その上側の略中央部に給電部
１９が位置している。なお、このλ／４マイクロストリ
ップアンテナ１６において、その方形板状のアンテナ素
子１７の上下方向の辺（接地部１８に直交する辺）の長
さは、約１／４波長に設定されており、また、アンテナ
素子１７上の給電部１９の位置は、整合がとれるように
決められている。
【００１４】以上のようにして構成された携帯無線機に
おいて、λ／４マイクロストリップアンテナ１６は、そ
の接地部１８と反対側の上端側に磁流が形成され、この
磁流が放射特性にかなりの割合で寄与する。
おいて、λ／４マイクロストリップアンテナ１６は、そ
の接地部１８と反対側の上端側に磁流が形成され、この
磁流が放射特性にかなりの割合で寄与する。
【００１５】図２は以上のようなλ／４マイクロストリ
ップアンテナを用いた実装モデルを示すもので、（ａ）
はλ／４マイクロストリップアンテナを取り付けた面側
から見た背面図、（ｂ）は同じく側面図であり、図中、
２１は金属導体箱、２２は金属導体板、２３はλ／４マ
イクロストリップアンテナ、２４はアンテナ素子、２５
は接地部、２６は給電部である。なお、各諸元寸法中、
例えば、長さＬ＝１２０ｍｍ、幅Ｗ＝４０ｍｍ、厚さＴ
＝１０ｍｍである。ここで、図示のように、λ／４マイ
クロストリップアンテナ２３と平行して縦方向の上向き
にｚ軸を、λ／４マイクロストリップアンテナ２３と垂
直方向で外向きにｘ軸を、λ／４マイクロストリップア
ンテナ２３と平行して図示右方向にｙ軸をとった座標系
とする。
ップアンテナを用いた実装モデルを示すもので、（ａ）
はλ／４マイクロストリップアンテナを取り付けた面側
から見た背面図、（ｂ）は同じく側面図であり、図中、
２１は金属導体箱、２２は金属導体板、２３はλ／４マ
イクロストリップアンテナ、２４はアンテナ素子、２５
は接地部、２６は給電部である。なお、各諸元寸法中、
例えば、長さＬ＝１２０ｍｍ、幅Ｗ＝４０ｍｍ、厚さＴ
＝１０ｍｍである。ここで、図示のように、λ／４マイ
クロストリップアンテナ２３と平行して縦方向の上向き
にｚ軸を、λ／４マイクロストリップアンテナ２３と垂
直方向で外向きにｘ軸を、λ／４マイクロストリップア
ンテナ２３と平行して図示右方向にｙ軸をとった座標系
とする。
【００１６】このようなλ／４マイクロストリップアン
テナを用いた実装モデルによるｘｚ面内における指向性
のシミュレーション結果を図３に示している。この図３
から明らかなように、ｘ方向（実使用状態にて、人体頭
部と反対方向）の指向性は、極端なヌル点も生じず、メ
インローブが水平面より下方（−ｚ方向）に向くことな
く、実効利得の低下を生じない。また、放射特性に影響
度が大きいアンテナの磁流が、携帯無線機の上端側に位
置するため、使用者が携帯無線機を持つ手の影響を受け
難く、指向性劣化や人体吸収による効率低下が少ない。
テナを用いた実装モデルによるｘｚ面内における指向性
のシミュレーション結果を図３に示している。この図３
から明らかなように、ｘ方向（実使用状態にて、人体頭
部と反対方向）の指向性は、極端なヌル点も生じず、メ
インローブが水平面より下方（−ｚ方向）に向くことな
く、実効利得の低下を生じない。また、放射特性に影響
度が大きいアンテナの磁流が、携帯無線機の上端側に位
置するため、使用者が携帯無線機を持つ手の影響を受け
難く、指向性劣化や人体吸収による効率低下が少ない。
【００１７】さらに、λ／４マイクロストリップアンテ
ナは、逆Ｆ形アンテナと比べて投影面積が大きいものの
同一帯域幅を確保しつつ高さ方向（図２のｕ寸法）では
おおよそ半分程度に低くできる。このため、図１に示し
たように、シールドケース１５の背面側にλ／４マイク
ロストリップアンテナ１６を配設することにより、携帯
無線機の長さ方向（図２のＬ寸法）を小型化することが
可能となる。
ナは、逆Ｆ形アンテナと比べて投影面積が大きいものの
同一帯域幅を確保しつつ高さ方向（図２のｕ寸法）では
おおよそ半分程度に低くできる。このため、図１に示し
たように、シールドケース１５の背面側にλ／４マイク
ロストリップアンテナ１６を配設することにより、携帯
無線機の長さ方向（図２のＬ寸法）を小型化することが
可能となる。
【００１８】以上の通り、本発明では、携帯無線機にお
いて、受話器１１と対向する背面側上部、即ち、シール
ドケース１５の背面側にλ／４マイクロストリップアン
テナ１６を接地部１８が下側になるように配置したの
で、安定した指向性が得られ、かつ、使用者の手の影響
が低く、実効利得が低下しない利点がある。
いて、受話器１１と対向する背面側上部、即ち、シール
ドケース１５の背面側にλ／４マイクロストリップアン
テナ１６を接地部１８が下側になるように配置したの
で、安定した指向性が得られ、かつ、使用者の手の影響
が低く、実効利得が低下しない利点がある。
【００１９】なお、以上の実施例においては、シールド
ケース上にλ／４マイクロストリップアンテナを配設し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、回路基
板上や他のケース上にλ／４マイクロストリップアンテ
ナを配設してもよい。このようにしても、指向特性につ
いては同様の効果が得られる。また、その他、具体的な
細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論
である。
ケース上にλ／４マイクロストリップアンテナを配設し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、回路基
板上や他のケース上にλ／４マイクロストリップアンテ
ナを配設してもよい。このようにしても、指向特性につ
いては同様の効果が得られる。また、その他、具体的な
細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論
である。
【００２０】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る携帯無線機
によれば、受話器の背面側に配設される金属物に対し
て、受話器と対向する背面側の位置に、接地部を下側に
してλ／４マイクロストリップアンテナを配置したた
め、実使用状態での人体頭部と反対方向の指向性には、
極端なヌル点も生じず、メインローブが水平面より下方
に向くことがなく、安定した指向性が得られ、従来の逆
Ｆ形アンテナを用いた場合のような実効利得が低下しな
い利点がある。そして、放射特性に影響度が大きい磁流
が携帯無線機の上端側に位置するため、人体の手による
影響が低く、指向性劣化や人体吸収による効率低下が少
ないものとなる。また、手による影響が低い上に、アン
テナの高さを低くできるため、金属物の背面側に配設す
ることにより、携帯無線機を小型化することができる。
によれば、受話器の背面側に配設される金属物に対し
て、受話器と対向する背面側の位置に、接地部を下側に
してλ／４マイクロストリップアンテナを配置したた
め、実使用状態での人体頭部と反対方向の指向性には、
極端なヌル点も生じず、メインローブが水平面より下方
に向くことがなく、安定した指向性が得られ、従来の逆
Ｆ形アンテナを用いた場合のような実効利得が低下しな
い利点がある。そして、放射特性に影響度が大きい磁流
が携帯無線機の上端側に位置するため、人体の手による
影響が低く、指向性劣化や人体吸収による効率低下が少
ないものとなる。また、手による影響が低い上に、アン
テナの高さを低くできるため、金属物の背面側に配設す
ることにより、携帯無線機を小型化することができる。
【図１】本発明を適用した一例としてのλ／４マイクロ
ストリップアンテナを使用した携帯無線機を示すもの
で、筐体ケースおよび詳細部品等を省略して示したもの
であり、（ａ）はλ／４マイクロストリップアンテナを
取り付けない面側から見た正面図、（ｂ）は同じく側面
図、（ｃ）はλ／４マイクロストリップアンテナを取り
付けた面側から見た背面図である。
ストリップアンテナを使用した携帯無線機を示すもの
で、筐体ケースおよび詳細部品等を省略して示したもの
であり、（ａ）はλ／４マイクロストリップアンテナを
取り付けない面側から見た正面図、（ｂ）は同じく側面
図、（ｃ）はλ／４マイクロストリップアンテナを取り
付けた面側から見た背面図である。
【図２】本発明によるλ／４マイクロストリップアンテ
ナを用いた実装モデルを示すもので、（ａ）はλ／４マ
イクロストリップアンテナを取り付けた面側から見た背
面図、（ｂ）は同じく側面図である。
ナを用いた実装モデルを示すもので、（ａ）はλ／４マ
イクロストリップアンテナを取り付けた面側から見た背
面図、（ｂ）は同じく側面図である。
【図３】図２のλ／４マイクロストリップアンテナを用
いた実装モデルのシミュレーションによるアンテナ利得
（水平面内垂直偏波）の指向性を示す図である。
いた実装モデルのシミュレーションによるアンテナ利得
（水平面内垂直偏波）の指向性を示す図である。
【図４】従来例として逆Ｆ形アンテナを使用した携帯無
線機を示すもので、筐体ケースおよび詳細部品等を省略
して示したものであり、（ａ）は逆Ｆ形アンテナを取り
付けない面側から見た正面図、（ｂ）は同じく側面図、
（ｃ）は逆Ｆ形アンテナを取り付けた面側から見た背面
図である。
線機を示すもので、筐体ケースおよび詳細部品等を省略
して示したものであり、（ａ）は逆Ｆ形アンテナを取り
付けない面側から見た正面図、（ｂ）は同じく側面図、
（ｃ）は逆Ｆ形アンテナを取り付けた面側から見た背面
図である。
【図５】従来の逆Ｆ形アンテナを用いた実装モデルを示
すもので、（ａ）は逆Ｆ形アンテナを取り付けた面側か
ら見た背面図、（ｂ）は同じく側面図である。
すもので、（ａ）は逆Ｆ形アンテナを取り付けた面側か
ら見た背面図、（ｂ）は同じく側面図である。
【図６】図５の逆Ｆ形アンテナを用いた実装モデルのシ
ミュレーションによるアンテナ利得（水平面内垂直偏
波）の指向性を示す図である。
ミュレーションによるアンテナ利得（水平面内垂直偏
波）の指向性を示す図である。
１０ 回路基板 １１ 受話器 １２ シールドケース １３ 送話器 １４ 電池 １５ シールドケース １６ λ／４マイクロストリップアンテナ １７ アンテナ素子 １８ 接地部 １９ 給電部 ２１ 金属導体箱 ２２ 金属導体板 ２３ λ／４マイクロストリップアンテナ ２４ アンテナ素子 ２５ 接地部 ２６ 給電部
Claims (1)
- 【請求項１】 回路基板、シールドケース等の金属物を
実装するとともに、正面側上部に受話器を配置した携帯
無線機において、 前記受話器の背面側に配設される前記金属物に対して、
前記受話器と対向する背面側の位置に１／４波長マイク
ロストリップアンテナを設け、 かつ、この１／４波長マイクロストリップアンテナは、
前記金属物に接続する接地部を下側にして配置したこと
を特徴とする携帯無線機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7094503A JPH08265026A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 携帯無線機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7094503A JPH08265026A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 携帯無線機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08265026A true JPH08265026A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=14112124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7094503A Pending JPH08265026A (ja) | 1995-03-27 | 1995-03-27 | 携帯無線機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08265026A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0851531A2 (en) * | 1996-12-23 | 1998-07-01 | Nokia Mobile Phones Ltd. | Antenna assembly |
| EP0871236A2 (en) * | 1997-04-11 | 1998-10-14 | Nokia Mobile Phones Ltd. | An antenna arrangement for small-size radio communication devices |
| GB2327572A (en) * | 1997-07-22 | 1999-01-27 | Matsushita Communication Ind | Telephone with multiple antenna comfiguration for reduced user irradiation |
| US6028555A (en) * | 1996-12-27 | 2000-02-22 | Nec Corporation | Mobile communication antenna device |
| GB2367189A (en) * | 2000-08-17 | 2002-03-27 | Nec Corp | Portable communication unit and internal antenna therefor |
| JP2002353841A (ja) * | 2001-05-25 | 2002-12-06 | Mitsumi Electric Co Ltd | ブルートゥース用モジュール装置 |
| EP1331691A1 (en) * | 2002-01-28 | 2003-07-30 | Sony International (Europe) GmbH | Mobile terminal with grounded radiation shielding frame |
-
1995
- 1995-03-27 JP JP7094503A patent/JPH08265026A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0851531A2 (en) * | 1996-12-23 | 1998-07-01 | Nokia Mobile Phones Ltd. | Antenna assembly |
| US6028555A (en) * | 1996-12-27 | 2000-02-22 | Nec Corporation | Mobile communication antenna device |
| EP0871236A2 (en) * | 1997-04-11 | 1998-10-14 | Nokia Mobile Phones Ltd. | An antenna arrangement for small-size radio communication devices |
| EP0871236B1 (en) * | 1997-04-11 | 2005-05-11 | Nokia Corporation | An antenna arrangement for small-size radio communication devices |
| GB2327572A (en) * | 1997-07-22 | 1999-01-27 | Matsushita Communication Ind | Telephone with multiple antenna comfiguration for reduced user irradiation |
| GB2327572B (en) * | 1997-07-22 | 1999-06-02 | Matsushita Communication Ind | Telephone with multiple antenna configuration |
| GB2367189A (en) * | 2000-08-17 | 2002-03-27 | Nec Corp | Portable communication unit and internal antenna therefor |
| GB2367189B (en) * | 2000-08-17 | 2003-01-15 | Nec Corp | Portable communication unit and internal antenna therefor |
| US7483728B2 (en) | 2000-08-17 | 2009-01-27 | Nec Corporation | Portable communication unit and internal antenna used for same |
| JP2002353841A (ja) * | 2001-05-25 | 2002-12-06 | Mitsumi Electric Co Ltd | ブルートゥース用モジュール装置 |
| EP1331691A1 (en) * | 2002-01-28 | 2003-07-30 | Sony International (Europe) GmbH | Mobile terminal with grounded radiation shielding frame |
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