JP2001168629A - F形アンテナ - Google Patents

F形アンテナ

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JP2001168629A
JP2001168629A JP35291999A JP35291999A JP2001168629A JP 2001168629 A JP2001168629 A JP 2001168629A JP 35291999 A JP35291999 A JP 35291999A JP 35291999 A JP35291999 A JP 35291999A JP 2001168629 A JP2001168629 A JP 2001168629A
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Japan
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circuit board
printed circuit
ground plate
rectangular
antenna
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JP35291999A
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Inventor
Tetsuya Shimazaki
哲哉 島崎
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Iwatsu Electric Co Ltd
Original Assignee
Iwatsu Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンテナのグランド板の寸法を小さくしても必
要な性能を維持することのできるF形アンテナを提供す
る。 【解決手段】矩形状プリント基板を用い、この矩形状プ
リント基板上の一方の面上にまとめるか、又は、一方の
面上と他方の面上に、それぞれ、F形導体膜のアンテナ
エレメントと矩形導体膜のグランド板とが形成されると
ともに、矩形状プリント基板のグランド板を形成した面
とは異なる面上にF型導体膜の給電端からグランド板の
縁までマイクロストリップ線路が形成されており、グラ
ンド板がマイクロストリップ線路に対してはグランドと
して働くが、アンテナエレメントに対してはグランドで
はなくアンテナエレメントとして働くように形成されて
いる。グランド板の電気長は、約1/4波長のときが最
も安定したSWR特性を示している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、F形の構造をもつ
無線通信用のアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の無線通信用アンテナとして、小
型に構成することが可能な逆Fアンテナが従来提案され
ていた。しかし、この逆Fアンテナは小型で携帯機用ア
ンテナとして使用可能な特性を備えているが、構造が複
雑で、製造に工数を要し、製造コストが高くなる欠点が
ある。
【0003】このような逆Fアンテナの欠点が解消する
ための無線通信用アンテナの一つとして、特に一枚のプ
リント基板から低コストで作成できる板状逆Fアンテナ
が提案されている〔特開平5−22018号公報参
照〕。このアンテナは板状逆Fアンテナの放射素子とグ
ランドパターンを同一平面上に配置し、入力インピーダ
ンスを50オームに整合することによって低コストで充
分な性能を得るものである。この板状逆Fアンテナの性
能に関していえば、通常の立体的な逆Fアンテナとはア
ンテナの使用周波数帯域はほぼ同等で、アンテナ利得に
おいても同等であるが、製造コストが遙かに安い。この
板状逆Fアンテナにおいては、同軸給電のほかにマイク
ロストリップ線路での給電も提案されており、高周波回
路のプリント基板の一部を用いてアンテナを作成するこ
とができる利点がある。また、その指向性が水平面内無
指向性を示しているため、固定局用のアンテナとしても
利用することができる。立体的な板状逆Fアンテナでは
グランドパターンは大地に対して平行に配置されるが、
板状逆Fアンテナでは大地に対して垂直に配置される。
このように大地に垂直に配置した場合には、一般に入力
インピーダンスを50オームに整合することは困難であ
ると考えられるが特別の工夫によって整合をとってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この板
状逆Fアンテナはグランド板の構造によって指向性に大
きな影響を受ける性質がある。例えば、グランド板はあ
る程度の大きさを有することが必要であるが,大きすぎ
ても小さすぎても水平面内の利得が低下する欠点を有し
ていた。また、従来の板状逆Fアンテナにおいてマイク
ロストリップで給電する場合、グランド板がある程度よ
り小さくなるとグランド板が理想的なグランド板(無限
平面板)の寸法から大きく外れるため、グランド板にも
進行波とグランド端部からの反射波の重ね合わさった定
在波が生じて、アンテナの入力インピーダンスに影響を
及ぼすことになる。また、ストリップラインを給電点か
らグランド端部まで伸ぱし、そこから同軸給電をする構
成も考えられるが、そのときにグランド板が小さいと同
軸ケーブルの外被に漏れて電流が流れて指向性を乱すだ
けでなく、入力インピーダンスの安定牲を乱す原因にも
なっていた。特に、この現象は共振周波数が数GHz以
上の場合に顕著である。
【0005】図11は、この場合のSWR特性であり、
同図(a)は通常の使用状態での特性であり、同図
(b)は給電用同軸ケーブルの一部に手を触れた場合の
特性である。いずれの特性でも、使用周波数の1例であ
る2484MHzでは望ましいSWR≒1の値より高い
値を示している。
【0006】本発明の目的は、アンテナのグランド板の
寸法を小さくしても必要な性能を維持することのできる
F形アンテナを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明によるF形アンテナは、第1の構成例では、
矩形状プリント基板と、該矩形状プリント基板の一方の
面上で該プリント基板の一つの辺に沿う縁部近傍に最長
幹部が形成されたF形導体膜よりなるアンテナエレメン
トと、前記矩形状プリント基板の他方の面上で該プリン
ト基板の前記一つの辺に対向する他の辺の側に前記F形
導体膜の二つの枝部の端と対向する位置まで形成された
矩形状導体膜よりなるグランド板と、前記矩形状プリン
ト基板の前記一方の面上で、前記アンテナエレメントの
F形導体膜の前記二つの枝部のうちの中央側枝部の給電
端から、前記矩形状プリント基板の前記他の辺側の端部
まで、または、前記一つの辺と他の辺とは異なる相対向
する二つの辺の一方の辺側の端部まで、前記グランド板
の中央側の縁に直交するように形成された導体膜よりな
るマイクロストリップ線路と、前記F形導体膜の二つの
枝部のうちの外側枝部の端と前記グランド板の矩形状導
体膜とを接続するように形成されたスルーホールと、を
備えて、前記マイクロストリップ線路の前記辺側端部か
ら前記グランド板の導体膜により形成される導体膜路の
他端までの電気長が使用周波数波長の1/4程度になる
ように形成されたことを特徴とする構成を有している。
【0008】次に、本発明によるF形アンテナは、第2
の構成では、矩形状プリント基板と、該矩形状プリント
基板の一方の面上で該プリント基板の一つの辺に沿う縁
部近傍に最長幹部が形成されたF形導体膜を主要構成要
素とし該F形導体膜の二つの枝部のうちの中央側枝部の
先端延長部分は該矩形状プリント基板の他方の面上に形
成されているアンテナエレメントと、前記矩形状プリン
ト基板の該一方の面上で該プリント基板の前記一つの辺
に対向する他の辺の側に前記F形導体膜の二つの枝部の
うちの外側の枝部の端と接続されかつ中央側枝部への給
電端の位置まで形成された矩形状導体膜よりなるグラン
ド板と、前記矩形状プリント基板の他方の面上で、前記
アンテナエレメントのF形導体膜の前記二つの枝部のう
ちの中央側枝部の給電端から、前記矩形状プリント基板
の前記他の辺側の端部まで、または、前記一つの辺と他
の辺とは異なる相対向する二つの辺の一方の辺側の端部
まで、前記グランド板の中央側の縁に直交するように形
成され、前記給電端では前記F形導体膜の中央側枝部の
先端延長部分の一端と接続された導体膜よりなるマイク
ロストリップ線路と、前記F形導体膜の前記主要構成要
素における前記中央側枝部の端部と前記先端延長部分の
他端とを接続するように形成されたスルーホールと、を
備えて、前記マイクロストリップ線路の前記辺側端部か
ら前記グランド板の導体膜により形成される導体路の他
端までの電気長が使用周波数波長の1/4程度になるよ
うに形成されたことを特徴とする構成を有している。
【0009】また、本発明によるF形アンテナは、第3
の構成では、矩形状プリント基板と、該プリント基板の
一つの辺に沿う縁部近傍に形成された最長幹部と該最長
幹部に直交するように形成された二つの枝部とを有する
F形導体膜よりなり、該二つの枝部のうちの内側枝部と
交さする位置までの前記最長幹部の大部分は前記矩形状
プリント基板の一方の面上に形成され、該二つの枝部の
うちの外側枝部と前記最長幹部の残余の部分とより形成
されるかぎ形部は、前記交さする位置に近い部分が該矩
形状プリント基板の一方の面上に形成されるとともに前
記交さする位置から遠い部分が該矩形状プリント基板の
他面上に形成されているアンテナエレメントと、前記矩
形状プリント基板の他方の面上で該プリント基板の前記
一つの辺に対向する他の辺の側に前記F形導体膜の二つ
の枝部のうちの中央側の枝部の端と対向する位置まで形
成された矩形状導体膜よりなるグランド板と、前記矩形
状プリント基板の前記一方の面上で、前記アンテナエレ
メントのF形導体膜の前記二つの枝部のうちの中央側枝
部の給電端から、前記矩形状プリント基板の前記他の辺
側の端部まで、または、前記一つの辺と他の辺とは異な
る相対向する二つの辺の一方の辺側の端部まで、前記グ
ランド板の中央側の縁に直交するように形成された導体
膜よりなるマイクロストリップ線路と、前記F形導体膜
を形成している前記かぎ形部のうちの前記矩形状プリン
ト基板の一方の面上に形成された部分の他端と他方の面
上に形成された部分の端部とを接続するように形成され
たスルーホールと、を備えて、前記マイクロストリップ
線路の前記辺側端部から前記グランド板の導体膜により
形成される導体路の他端までの電気長が使用周波数波長
の1/4程度になるように形成されたことを特徴とする
構成を有している。
【0010】
【発明の実施の形態】本願発明は、前記のように、矩形
状プリント基板を用い、この矩形状プリント基板上の一
方の面上にまとめるか、又は、一方の面上と他方の面上
に、それぞれ、F形導体膜のアンテナエレメントと矩形
導体膜のグランド板とが形成されるとともに、矩形状プ
リント基板のグランド板を形成した面とは異なる面上に
F型導体膜の給電端からグランド板の縁までマイクロス
トリップ線路が形成されており、グランド板がマイクロ
ストリップ線路に対してはグランドとして働くが、アン
テナエレメントに対してはグランドではなくアンテナエ
レメントとして働くように形成されている。グランド板
の電気長は、約1/4波長のときが最も安定したSWR
特性を示している。
【0011】
【実施例】本発明について図面を参照して説明する。図
1は、本発明の第1の構成による一実施例を示す。これ
は両面プリント基板1をエッチングして作られたもので
あり、実線は表面のパターンを示し、波線は裏面のグラ
ンド板を示す。2はそのグランド板であるが、裏面の半
分より下全部がグランドを構成している。3はアンテナ
のエレメントである。6は給電点でこれより上部がアン
テナエレメント3で、下部がマイクロストリップ線路6
aとなっている。このとき給電点6のアンテナ入力イン
ピーダンスとマイクロストリップ線路6aの特性インピ
ーダンスが一致している。通常は50オームである。4
はマイクロストリップ線路6aと同軸ケーブルを接続す
る端部(接続面)であり、コネクタを取付けたり、直接
同軸ケーブルをはんだ付けしたりする。5はスルーホー
ルであり、表面のアンテナエレメント3と裏面のグラン
ド板2を電気的に接続している。前記のグランド板2
は、マイクロストリップ線路6aが所望の特性インピー
ダンスで動作するに必要な幅を持つように形成されてい
ればよい。
【0012】本発明のアンテナの特徴は、グランド板2
がマイクロストリップ線路6aに対してはグランドとし
て働くが、アンテナエレメント3に対してはグランドで
はなくアンテナエレメントとして働くことである。この
ときグランド板2の電気長は約l/4波長のときに最も
安定したSWR及び指向性を示す。そのためグランド板
2の大きさは通常のグランドより遥かに小さくすること
ができ、しかもその性能は、理想的なグランド板が用い
られている場合と同等である。このとき、グランド板2
には同軸ケーブル接続面4で最大となり、その反対の端
面7で0となる電流分布が発生しているものと考えられ
る。これは、l/4波長のモノポールアンテナを電源に
接続したときに共振現象が起こり、電流分布が給電点付
近で最大になるのと同じ原理である。このときアンテナ
給電点6での電流分布の値も比較的大きい。一方、アン
テナエレメント3の電流分布は、通常の逆Fアンテナの
ものと同等であるから、1/4波長のときに共振してア
ンテナ先端部で0となり、アンテナ給電部6で比較的大
きい。このため、給電点6でのアンテナエレメント3の
電流分布値とグランド板2の電流分布値のバランスが保
たれて、グランド板2を小さくしても安定した性能を有
するアンテナが得られる。
【0013】実験したところSWRは非常に安定で、指
向性は水平面内無指向性、利得は理想的なグランド板
(ある程度の大きさのグランド板)のものと同等の優れ
た性能を示した。すなわち、図3は図1に示す本発明の
実施例のSWR特性であり、前記の図11の場合と同様
に、同図(a)は通常の使用状態での特性であり、同図
(b)は給電用同軸ケーブルの一部に手を触れた場合の
特性である。いずれの特性でも、使用周波数の1例であ
る248MHzでは、望ましいSWR≒1の値の特性が
得られている。図4は、水平面内指向特性Iと垂直面内
指向特性IIを示している。
【0014】図2は本発明の第1の構成による第2の実
施例を示した図であり、1から6までの素子は図1の実
施例のものと全く同じである。第1の実施例では横方両
の長さLが1/4波長であったが、第2の実施例では横
方向に1/4波長の長さがとれない場合の例を示す。こ
のときにはグランド板2にスリット8を設けて接続端面
4からその反対側端7までの電気長を約l/4波長にし
ている。この様に、グランド板2の電気長は直線である
必要はない。第2の実施例でも本発明によるアンテナは
SWRにおいて安定した特性を示す。
【0015】以上の実施例は、アンテナエレメント3と
グランド板2とをプリント基板1の一方の面上と他方の
面上に分離して形成する本発明の第1の構成をとるもの
であった。しかしながら、本発明は、このような第1の
構成をとるもののみではなく、プリント基板1の一方の
面上に分離してアンテナエレメント3とグランド板2を
形成する第2の構成をとることもできる。
【0016】図5と図6はこの第2の構成をとる本発明
の実施例であり、矩形状プリント基板1と、該矩形状プ
リント基板1の一方の面上で該プリント基板1の一つの
辺に沿う縁部近傍に最長幹部が形成されたF形導体膜を
主要構成要素とし該F形導体膜の二つの枝部のうちの中
央側枝部の先端延長部分3−1は該矩形状プリント基板
1の他方の面上に形成されているアンテナエレメント3
aと、前記矩形状プリント基板1の該一方の面上で該プ
リント基板1の前記一つの辺に対向する他の辺の側に前
記F形導体膜の二つの枝部のうちの外側の枝部の端と接
続されかつ中央側枝部への給電端6の位置まで形成され
た矩形状導体膜よりなるグランド板2aと、前記矩形状
プリント基板1の他方の面上で、図5のように、前記ア
ンテナエレメント3aのF形導体膜の前記二つの枝部の
うちの中央側枝部の給電端6から、前記矩形状プリント
基板1の前記他の辺側の端部(接続面4)まで、また
は、図6のように前記一つの辺と他の辺とは異なる相対
向する二つの辺の一方の辺側の端部(接続面4)まで、
前記グランド板2aの中央側の縁に直交するように形成
され、前記給電端6では前記F形導体膜の中央側枝部の
先端延長部分3−1の一端と接続された導体膜よりなる
マイクロストリップ線路6bと、前記F形導体膜の前記
主要構成要素における前記中央側枝部の端部と前記先端
延長部分3−1の他端とを接続するように形成されたス
ルーホール5aと、を備えて、前記マイクロストリップ
線路6bの前記辺側端部(接続面4)から前記グランド
板2aの導体膜により形成される導体路の他端までの電
気長が使用周波数波長の1/4程度になるように形成さ
れている。この第2の構成においても、前記グランド板
2aには、前記電気長を延長するために、前記アンテナ
エレメント3aの方向に直交する方向の幅の両端の一方
から、又は、一方からと他方からの交互に、該幅の中間
部に達する少なくとも一つのスリット8を設けることが
できる。
【0017】図7,図8は、第3の構成をとる本発明の
実施例であり、矩形状プリント基板1と、該プリント基
板1の一つの辺に沿う縁部近傍に形成された最長幹部と
該最長幹部に直交するように形成された二つの枝部とを
有するF形導体膜よりなり、該二つの枝部のうちの内側
枝部と交さする位置3−2までの前記最長幹部の実線で
描かれている大部分は前記矩形状プリント基板1の一方
の面上に形成され、該二つの枝部のうちの外側枝部と前
記最長幹部の点線で描かれている残余の部分とより形成
される点線で描かれたかぎ形部3−3は、前記交さする
位置3−2に近い部分が該矩形状プリント基板の一方の
面上に形成されるとともに前記交さする位置3−2から
遠い部分が該矩形状プリント基板1の他面上に形成され
ているアンテナエレメント3aと、前記矩形状プリント
基板1の他方の面上で該プリント基板1の前記一つの辺
に対向する他の辺の側に前記F形導体膜の二つの枝部の
うちの中央側の枝部の端と対向する位置まで形成された
矩形状導体膜よりなるグランド板2aと、前記矩形状プ
リント基板1の前記一方の面上で、図7のように、前記
アンテナエレメント3aのF形導体膜の前記二つの枝部
のうちの中央側枝部の給電端6から、前記矩形状プリン
ト基板1の前記他の辺側の端部(接続面4)まで、また
は、図8のように、前記一つの辺と他の辺とは異なる相
対向する二つの辺の一方の辺側の端部(接続面4)ま
で、前記グランド板の中央側の縁に直交するように形成
された導体膜よりなるマイクロストリップ線路6aと、
前記F形導体膜を形成している前記かぎ形部3−3のう
ちの前記矩形状プリント基板1の一方の面上に形成され
た部分の他端と他方の面上に形成された部分の端部とを
接続するように形成されたスルーホール5bと、を備え
て、前記マイクロストリップ線路6bの前記辺側端部か
ら前記グランド板2aの導体膜により形成される導体路
の他端までの電気長が使用周波数波長の1/4程度にな
るように形成されている。この第3の構成においても、
前記グランド板2aには、前記電気長を延長するため
に、前記アンテナエレメント3aの方向に直交する方向
の幅の両端の一方から、又は、一方からと他方からの交
互に、該幅の中間部に達する少なくとも一つのスリット
8を設けることができる。
【0018】次に本発明を2.4GHz帯の無線LAN
用に応用した実施例を示す。図9は、本発明のアンテナ
を用いてPCMCIAカードタイプの無線LAN端末装
置を作製し、パソコンに実装した例である。11が本発
明によるF形アンテナを構成している部分であり、最適
な角度になるように回転機構12が設けられている。1
3はパソコンに挿入されているが、無線回路及びインタ
ーフェース回路である。14,15はそれぞれノートパ
ソコンのディスプレイとキーボードである。この図9か
らわかるように本発明のアンテナは平面タイプであるた
め、PCMCIAカードタイプの無線LAN装置に容易
に適用可能である。
【0019】図10はアンテナ部分11の内部構成を示
す拡大構成図である。アンテナ11の回転の中心となる
辺は、この図では11−1である。また、アンテナの給
電端11−2,11−3はここから同軸ケーブルや平面
タイプのフレキシブルストリップ線路で無線回路13に
接続される。この図10ではダイバーシチを行っている
ため本発明のアンテナの2個を同一平面基板上に作製し
ている。この例では、それぞれのアンテナの最大放射方
向を90度偏位させているため、偏波ダイバーシチを行
うことができる。このように、本発明を用いてPCMC
IAカードを構成すれば、小型で外観上も好ましいデザ
インの無線LAN装置を提供することができる。本実施
例では2つのアンテナの最大放射方向を90度異ならせ
た偏波ダイバーシチ用アンテナの例を示したが、2つの
アンテナの最大放射方向を同一にしたダイバーシチ用ア
ンテナとしても無線LANに応用することができる。ま
た、本実施例では第1の構成によるアンテナの2個を組
み合わせてダイバーシチアンテナを構成したが、第1の
構成によるアンテナ,第2の構成によるアンテナ,第3
の構成によるアンテナから適宜に選択した2つのアンテ
ナを組み合わせて、ダイバーシチアンテナを構成するこ
とができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明では
従来の逆Fアンテナをマイクロストリップ給電にして、
さらに従来のグランド板をアンテナエレメントとして作
用させる構成を採用したことにより、性能を全く低下さ
せずにアンテナの寸法を大幅に小さくすることができる
ので、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の構成による一実施例を示す斜視
図である。
【図2】本発明の第1の構成による他の実施例を示す斜
視図である。
【図3】図1に示す本発明の実施例のSWR特性図であ
る。
【図4】図1に示す本発明の実施例の水平面内及び垂直
面内指向性を示す特性図である。
【図5】本発明の第2の構成による一実施例を示す斜視
図である。
【図6】本発明の第2の構成による他の実施例を示す斜
視図である。
【図7】本発明の第3の構成による一実施例を示す斜視
図である。
【図8】本発明の第3の構成による他の実施例を示す斜
視図である。
【図9】本発明によるダイバーシチ用F形アンテナの使
用例を示す外観図である。
【図10】図9の使用例に用いるダイバーシチF形アン
テナの構成例を示す斜視図である。
【図11】従来の板状逆FアンテナのSWR特性図であ
る。
【符号の説明】
1 プリント基板 2,2a グランド板 3,3a アンテナエレメント 3−1 先端延長部分 3−2 交さする位置 3−3 かぎ形部 4 接続面 5,5a スルーホール 6 給電端 6a,6b マイクロストリップ線路 7 反対側端 8 スリット 11 F形アンテナを構成する部分 12 回転機構 13 無線回路及びインターフェース回路 14 パソコンのディスプレイ 15 パソコンのキーボード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状プリント基板と、 該矩形状プリント基板の一方の面上で該プリント基板の
    一つの辺に沿う縁部近傍に最長幹部が形成されたF形導
    体膜よりなるアンテナエレメントと、 前記矩形状プリント基板の他方の面上で該プリント基板
    の前記一つの辺に対向する他の辺の側に前記F形導体膜
    の二つの枝部の端と対向する位置まで形成された矩形状
    導体膜よりなるグランド板と、 前記矩形状プリント基板の前記一方の面上で、前記アン
    テナエレメントのF形導体膜の前記二つの枝部のうちの
    中央側枝部の給電端から、前記矩形状プリント基板の前
    記他の辺側の端部まで、または、前記一つの辺と他の辺
    とは異なる相対向する二つの辺の一方の辺側の端部ま
    で、前記グランド板の中央側の縁に直交するように形成
    された導体膜よりなるマイクロストリップ線路と、 前記F形導体膜の二つの枝部のうちの外側枝部の端と前
    記グランド板の矩形状導体膜とを接続するように形成さ
    れたスルーホールと、 を備えて、 前記マイクロストリップ線路の前記辺側端部から前記グ
    ランド板の導体膜により形成される導体路の他端までの
    電気長が使用周波数波長の1/4程度になるように形成
    されたF形アンテナ。
  2. 【請求項2】 矩形状プリント基板と、 該矩形状プリント基板の一方の面上で該プリント基板の
    一つの辺に沿う縁部近傍に最長幹部が形成されたF形導
    体膜を主要構成要素とし該F形導体膜の二つの枝部のう
    ちの中央側枝部の先端延長部分は該矩形状プリント基板
    の他方の面上に形成されているアンテナエレメントと、 前記矩形状プリント基板の該一方の面上で該プリント基
    板の前記一つの辺に対向する他の辺の側に前記F形導体
    膜の二つの枝部のうちの外側の枝部の端と接続されかつ
    中央側枝部への給電端の位置まで形成された矩形状導体
    膜よりなるグランド板と、 前記矩形状プリント基板の他方の面上で、前記アンテナ
    エレメントのF形導体膜の前記二つの枝部のうちの中央
    側枝部の給電端から、前記矩形状プリント基板の前記他
    の辺側の端部まで、または、前記一つの辺と他の辺とは
    異なる相対向する二つの辺の一方の辺側の端部まで、前
    記グランド板の中央側の縁に直交するように形成され、
    前記給電端では前記F形導体膜の中央側枝部の先端延長
    部分の一端と接続された導体膜よりなるマイクロストリ
    ップ線路と 前記F形導体膜の前記主要構成要素における前記中央側
    枝部の端部と前記先端延長部分の他端とを接続するよう
    に形成されたスルーホールと、 を備えて、 前記マイクロストリップ線路の前記辺側端部から前記グ
    ランド板の導体膜により形成される導体路の他端までの
    電気長が使用周波数波長の1/4程度になるように形成
    されたF形アンテナ。
  3. 【請求項3】 矩形状プリント基板と、 該プリント基板の一つの辺に沿う縁部近傍に形成された
    最長幹部と該最長幹部に直交するように形成された二つ
    の枝部とを有するF形導体膜よりなり、該二つの枝部の
    うちの内側枝部と交さする位置までの前記最長幹部の大
    部分は前記矩形状プリント基板の一方の面上に形成さ
    れ、該二つの枝部のうちの外側枝部と前記最長幹部の残
    余の部分とより形成されるかぎ形部は、前記交さする位
    置に近い部分が該矩形状プリント基板の一方の面上に形
    成されるとともに前記交さする位置から遠い部分が該矩
    形状プリント基板の他面上に形成されているアンテナエ
    レメントと、 前記矩形状プリント基板の他方の面上で該プリント基板
    の前記一つの辺に対向する他の辺の側に前記F形導体膜
    の二つの枝部のうちの中央側の枝部の端と対向する位置
    まで形成された矩形状導体膜よりなるグランド板と、 前記矩形状プリント基板の前記一方の面上で、前記アン
    テナエレメントのF形導体膜の前記二つの枝部のうちの
    中央側枝部の給電端から、前記矩形状プリント基板の前
    記他の辺側の端部まで、または、前記一つの辺と他の辺
    とは異なる相対向する二つの辺の一方の辺側の端部ま
    で、前記グランド板の中央側の縁に直交するように形成
    された導体膜よりなるマイクロストリップ線路と前記F
    形導体膜を形成している前記かぎ形部のうちの前記矩形
    状プリント基板の一方の面上に形成された部分の他端と
    他方の面上に形成された部分の端部とを接続するように
    形成されたスルーホールと、 を備えて、 前記マイクロストリップ線路の前記辺側端部から前記グ
    ランド板の導体膜により形成される導体路の他端までの
    電気長が使用周波数波長の1/4程度になるように形成
    されたF形アンテナ。
  4. 【請求項4】 前記グランド板には、前記電気長を延長
    するために、前記アンテナエレメントの方向に直交する
    方向の幅の両端の一方から、又は、一方からと他方から
    の交互に、該幅の中間部に達する少なくとも一つのスリ
    ットが設けられていることを特徴とする請求項1又は2
    又は3に記載のF形アンテナ。
  5. 【請求項5】 前記第1項乃至第4項のいずれかに記載
    されたアンテナの2個が、前記矩形状プリント基板上に
    最大放射方向が同一であるか又は90°で交さするよう
    に配置されてダイバーシチ効果を有するように構成され
    ていることを特徴とするF形アンテナ。
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