JPH08231603A - カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の改質方法およびそれにより得られたカルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩 - Google Patents

カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の改質方法およびそれにより得られたカルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩

Info

Publication number
JPH08231603A
JPH08231603A JP3256895A JP3256895A JPH08231603A JP H08231603 A JPH08231603 A JP H08231603A JP 3256895 A JP3256895 A JP 3256895A JP 3256895 A JP3256895 A JP 3256895A JP H08231603 A JPH08231603 A JP H08231603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cmc
metal powder
solution
water
alkali salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3256895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3715343B2 (ja
Inventor
Katsuichi Nishizaki
勝一 西崎
Shiyougo Okamoto
正悟 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd filed Critical Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Priority to JP03256895A priority Critical patent/JP3715343B2/ja
Publication of JPH08231603A publication Critical patent/JPH08231603A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3715343B2 publication Critical patent/JP3715343B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ
塩の水溶液もしくは含水溶剤溶液を、加圧した状態でメ
タルパウダー層内を通過させる改質方法である。 【効果】上記改質方法により、不溶解成分の膨潤ゲル粒
子が細かく裁断されて水溶性が向上し高品質のカルボキ
シメチルセルロースエーテルアルカリ塩が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広範囲な分野に使用さ
れるカルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩
(以下「CMC」と略称す)の水溶性向上を図るCMC
の改質方法およびそれにより得られるCMCに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、CMCは、優れた増粘性、分散
安定性、保形性、保湿性等の機能を有することから合成
糊料として、繊維工業、食品工業、化学工業、塗料、接
着剤、建材、鉱業、土木関係、陶磁器、石油掘削、飼
料、化学肥料、合成洗剤等の非常に広範囲な用途に使用
されている。このCMCの製法としては、従来から、水
媒法と溶媒法の二通りの製法が知られている。前者の水
媒法は、セルロースに結合するエーテル化剤の有効利用
率が低いことから、後者の溶媒法が主流となっている。
この溶媒法は、例えば、つぎのようにして行われる。す
なわち、粉砕パルプ,イソプロピルアルコール,水酸化
ナトリウム、水を原料として、セルロースのアルセル化
反応を行い、ついで、モノクロール酢酸(エーテル化
剤)によりエーテル化反応を行う。そして、熟成した
後、酢酸で中和して、系中のイソプロピルアルコールを
遠心分離で除去して粗製CMCを製造する。この粗製C
MCに含水メタノールを加えて脱塩精製を行い、遠心分
離にかけた後、乾燥して粉砕することにより製品となる
CMCを製造する。このような工程を経由してCMCを
製造する方法が、現在、CMCの製法の主流である溶媒
法である(特公昭32−7491号公報、特公昭43−
23000号公報)。
【0003】上記溶媒法により得られる製品CMCに
は、充分なエーテル化がなされず、不溶解成分が含有さ
れている。このようなことから、エーテル化剤の均一反
応性を得る目的で、その合成条件を検討して水溶性を改
良したCMCの製法(特公昭46−194号公報、特公
昭46−2112号公報)や、超音波振動の下でエーテ
ル化反応を行うことによって水溶性を改良したCMCの
製法(特公平5−82842号公報)が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の水溶性を改良したCMCの製法にあっては、平均エ
ーテル化度が0.5〜1.5の製品CMC中には、置換
度の低いものが含まれ水に完全に溶解しないものが得ら
れる。すなわち、置換度が0.1〜0.4程度のものが
含まれると、水溶液系では、それが膨潤ゲル粒子(以下
「ミクロゲル」と称す)となって水に溶解しない。この
ような水に不溶解性のものが存在する製品CMCでは、
各種用途に用いた際に、満足のいく性能が得られないば
かりか、様々な問題が発生する。特に、精密濾過を伴う
食品、化粧品、加工飲料、印刷、塗料液等において問題
が生じる。さらに、捺染業界でのロータリースクリーン
捺染法やフラットスクリーン捺染法に用いられる捺染用
糊剤として用いた場合、しばしば不溶解成分の存在によ
り目詰まり等が発生するという問題が生じる。このよう
に、反応条件等の改良が試みられてはいるが、平均エー
テル化度が0.5〜1.0のような低いエーテル化度の
製品CMCでは、ミクロゲルを含まない、水溶性の良好
なCMCが得られていないのが現状である。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、実質上、水不溶解物を減少させて全体の良好な
水溶解性を付与することのできるCMCの改質方法およ
びそれにより得られるCMCの提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、CMCの水溶液もしくは含水溶剤溶液
を、加圧した状態でメタルパウダー層内を通過させるC
MCの改質方法を第1の要旨とし、1%濃度の水溶液の
透明度が600mm以上に設定されているCMCを第2
の要旨とする。
【0007】
【作用】すなわち、本発明者らは、CMCの製造により
生成するミクロゲルを、従来のような製造条件である反
応条件によってその生成を抑制させることは非常に困難
であることを研究の過程で突き止め、反応条件とは別の
アプローチから水溶性の改質向上を図った。そして、そ
の研究の過程で、生成したミクロゲル自身に着目し、こ
れをより細かく処理することにより水溶性の向上が図れ
ないか思索し、様々な方法を検討をした。その結果、上
記不溶解成分であるミクロゲルを含有するCMC水溶液
もしくはCMC含水溶剤溶液を、加圧した状態でメタル
パウダー層内を通過させると、上記ミクロゲルがメタル
パウダーに接触して細かく裁断されることを突き止め
た。そして、細かく裁断されたミクロゲルは当然のごと
く水に溶け易いために、CMC全体の水溶性が向上する
ことを見出し本発明に到達した。そして、上記メタルパ
ウダー層に続いて、さらにステンレスフィルターを通過
させることにより、一層ミクロゲルの裁断効果が向上し
より効果的である。
【0008】つぎに、本発明を詳しく説明する。
【0009】本発明のCMCの改質方法において、その
水溶性の改質対象となるCMCは、従来の水媒法および
溶媒法のいずれの合成方法によって得られるCMCでも
よい。また、そのアルカリ塩としては、ナトリウム塩、
カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩等があげられ
るが、通常、ナトリウム塩である。また、そのエーテル
置換度として、0.4〜1.5程度の範囲のものがあげ
られるが、水溶液中のミクロゲルの不溶解物を比較的多
く含有するエーテル置換度1.0以下のCMCを用いる
とより効果的である。さらに、対象となるCMCとして
は、水媒法および溶媒法により得られた製品CMC、ま
た溶媒法において、エーテル化した後、酸成分で中和し
て溶媒を除去した粗製CMC、さらに、この粗製CMC
を用い副生塩を除去した工程を経由して得られる精製C
MCのいずれを用いてもよい。特に、溶媒法において、
本発明のCMCの改質法を行うタイミング、製造コスト
の面から、粗製CMCを用いることが好ましい。
【0010】つぎに、本発明のCMCの改質方法に使用
するCMCの水溶液もしくは含水溶剤溶液中のCMCの
含有量(濃度)は、水溶液および含水溶剤溶液とも1〜
20重量%(以下「%」と略す)の範囲に設定すること
が好ましい。特に好ましくは、溶液の流動性および経済
性を考慮して4〜15%である。すなわち、CMCの含
有量が1%未満ではその経済性からみて好ましいもので
はなく、CMCの含有量が20%を超えると、全体が増
粘して流動しなくなり、メタルパウダー層中を通過させ
ることが高圧をかけても非常に困難となるからである。
そして、高粘度物性を有するCMCにおいては、その含
有量が20%以下に設定しても、団子状に固化する場合
があり、このようなCMCの水溶液もしくは含水溶剤溶
液は改質処理工程に輸送可能な濃度まで下げ調整しなけ
ればならない。
【0011】そして、上記CMCでは、含有するミクロ
ゲルを膨潤させてメタルパウダーで裁断処理を容易にす
るという点から、水単独に溶解させ、CMC水溶液とす
ることが好ましい。また、粘度が高い場合、その粘度を
下げる目的から、含水溶剤液としてもよい。この場合、
含水溶剤溶液における水と溶剤の混合割合は、重量比
で、水/溶剤=60/40〜100/0に設定すること
が好ましい。特に、粘度が高く溶剤が必須となる場合
は、水/溶剤=60/40〜90/10に設定すること
が好ましい。しかし、溶剤の混合割合が多くなると、C
MCが析出してCMCの溶解性が悪くなる場合があるた
め、できるだけミクロゲルの膨潤性のよい水溶液側、す
なわち、できるだけ水を多く混合した系中で本発明の操
作を行うことが好ましい。
【0012】上記含水溶剤溶液に用いる溶剤としては、
炭素数1〜4の低級アルコールを用いることが好まし
く、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール等があげられる。これらは単独で
もしくは2種以上併せて用いられる。
【0013】本発明において、CMCの水溶液もしくは
含水溶剤溶液(以下「CMC溶液」と総称する)の粘度
は、10万mPa・s以下に設定され、かつCMC溶液
の輸送が可能であればよい。また、改質処理工程に供す
る際には、処理の容易さからCMC溶液を100℃以下
の温度に設定保持することが好ましく、より好ましくは
30〜70℃である。
【0014】本発明のCMCの改質方法において、CM
C溶液を通過させるメタルパウダー層を構成するメタル
パウダーの素材としては、特に限定するものではなく、
例えば、鉄、ステンレス、チタン、銅、アルミニウム等
の金属材料があげられる。通過させる対象が水分を含有
するCMC溶液であるという点、およびコスト等の点か
ら、通常、ステンレスが用いられる。また、上記メタル
パウダーの形状は、ミクロゲルを細かく裁断するという
点から、球状に近いものは好ましくなく、突起を有する
形状、例えば、テトラポット状、三角形状、または星形
状等があげられる。なかでも、裁断効果の高いテトラポ
ット状のものが好ましい。さらに、その粒径として、1
0〜5000μmの範囲のものが用いられる。特に好ま
しくは、メタルパウダー層の密度とCMC溶液の通過性
という点から、50〜1000μmである。すなわち、
メタルパウダーの粒径が10μm未満のような非常に微
細なものでは、メタルパウダー層が緻密に充填されるた
め、CMC溶液の通過性が悪くなることと、メタルパウ
ダーの突起サイズがCMC溶液中のミクロゲルより小さ
くなるため、裁断効果が低下する。また、粒径が500
0μmを超えるものでは、メタルパウダー層の空隙率が
高まるため、CMC溶液の通過が速くなりすぎて処理さ
れずに通過するため、裁断効果が低下するからである。
【0015】本発明のCMCの改質方法は、例えば、ま
ず、従来の方法によりCMC(粗製CMC、精製CM
C、製品CMC)を製造し、このCMCを用いてCMC
溶液を準備する。ついで、所定の容器にメタルパウダー
を充填して形成したメタルパウダー層内に、上記CMC
溶液を、100℃以下の温度に保持した状態で加圧しな
がら通過させることにより行われる。また、上記工程以
外に、メタルパウダーを充填した容器内にCMC溶液を
充填した後、この容器ごとCMC溶液を所定の圧力で加
圧して改質処理を行ってもよい。
【0016】上記メタルパウダー層の厚みは、例えば、
5〜50cmの範囲に設定することが好ましい。さら
に、所定の容器に充填して形成されるメタルパウダー層
の嵩密度としては、1.0〜3.0に設定することが好
ましく、特に好ましくは1.5〜2.5に設定すること
である。
【0017】また、上記加圧条件としては、5〜200
kg/cm2 ・Gに設定することが好ましく、特に好ま
しくは50〜150kg/cm2 ・Gに設定することで
ある。上記範囲で加圧することにより、CMC溶液を良
好にメタルパウダー層内に通過させてCMC溶液中のミ
クロゲルを細かく裁断することが可能となる。すなわ
ち、5kg/cm2 ・G未満の加圧では、ミクロゲルを
裁断する効果が低下し、逆に200kg/cm2 ・Gを
超える高圧では、メタルパウダーの圧縮変形が高まり、
新しいメタルパウダーへの交換頻度が増加するため、経
済的でなくなるからである。
【0018】さらに、上記のように、CMC溶液をメタ
ルパウダー層内を通過させた後、続いて、メタルパウダ
ーの流出を防止する意味からも、メタルパウダーを充填
した所定の容器の底部に、ステンレスフィルターを設け
ることが好ましい。このステンレスフィルターを設ける
ことにより、CMCの一層の水溶性の改質向上を図るこ
ともできる。すなわち、上記メタルパウダー層に続い
て、ステンレスフィルターを通過させることにより、ミ
クロゲルの微細裁断効果が一層向上し、その結果、水溶
性の改質効果の向上が図れるからである。
【0019】上記ステンレスフィルターは、例えば、2
層のステンレス製金網の間に、リボン状のステンレス製
フィルムを不規則に束ね圧縮成形した板状のフィルター
を挟持したサンドイッチ構造のものがあげられる。この
リボン状のステンレス製フィルムを不規則に束ね圧縮成
形した形状としては、平状、捩れた状態、丸まった状態
等があげられる。そして、上記構成からなるステンレス
フィルターにおいて、ステンレス製金網は、目開き5〜
100μmに設定されたものを用いることが好ましく、
その厚みは、0.3〜2.5mmのものを用いることが
好ましい。そして、上記板状フィルターの厚みとして
は、1〜5mmのものを用いることが好ましい。さら
に、ステンレスフィルター全体の総厚みは、1〜10m
mに設定することが好ましい。
【0020】また、上記メタルパウダー層に続いて好適
に設けられるものとしては、特にステンレスフィルター
に限定するものではないが、CMC溶液を通過させる際
に加圧するため、この高圧条件に耐えるものでなければ
ならない。このことから、ステレスフィルターに代え
て、鉄等の金属製の焼結フィルターがあげられる。
【0021】このステンレスフィルターを併用する場合
の形態としては、例えば、上記メタルパウダーを充填し
た容器の底部をステンレスフィルターに構成する形態が
あげられる。
【0022】つぎに、本発明のCMCの改質方法を、C
MCの製造工程中に組み込んだ状態を溶媒法を例に説明
する。まず、粉砕パルプ、有機溶媒、アルカリ成分、水
を原料としてアルセル化を行う。ついで、エーテル化剤
(モノクロール酢酸)を添加してエーテル化反応を行
い、熟成させ、酸成分(酢酸)を添加して過剰アルカリ
成分を中和した後、遠心分離等により系中の有機溶媒を
除去して粗製CMCを作製する。つぎに、この粗製CM
Cを用いて、CMC溶液を調製し、本発明のCMCの改
質方法を適用する。すなわち、上記CMC溶液をメタル
パウダー層中を通過させ、好ましくは続いて、ステンレ
スフィルターを通過させる。上記工程を経たCMC溶液
に、有機溶媒を添加して含水率を下げることより、CM
Cを不溶性にして析出させて遠心分離等により有機溶媒
を分離してウエット状のCMCを得る。つぎに、このウ
エット状のCMCに含水メタノールを加えて脱塩精製し
た後、遠心分離等によりCMCを分離させ精製CMCを
作製する。このCMCを乾燥し粉砕することにより製品
CMCを製造する。
【0023】また、上記のように粗製CMCを本発明の
CMCの改質方法に適用する以外に、上記溶媒法におい
て、粗製CMCを作製し、続いて改質処理工程を経由せ
ず、従来の溶媒法に従って精製CMCを作製し、この精
製CMCを用いてCMC溶液を準備し、これを本発明の
CMCの改質方法に適用してもよい。さらに、上記従来
の溶媒法に従って製品CMCを作製し、この製品CMC
を用いて処理対象のCMC溶液を準備し、これを本発明
のCMCの改質方法に適用してもよい。
【0024】本発明のCMCの改質方法により処理され
たCMC溶液では、そのCMC溶液中に含まれ、完全に
溶解せずに膨潤したミクロゲルの大きさが、2000μ
mから、10μm以下の大きさに裁断される。したがっ
て、このように処理されたCMC溶液を乾燥、粉砕処理
した製品CMCでは、これを水溶液とした場合、ミクロ
ゲルが微細に裁断されており、水溶性が向上することか
ら、透明性が向上する。さらに、ミクロゲルの裁断によ
りこれが水に良好に溶解するため、スクリーン透過性が
良好となり、例えば、捺染用糊剤に使用された場合、目
詰まりが生じない。
【0025】このように、本発明のCMCの改質方法に
より処理され得られたCMCは、1%濃度の水溶液の透
明度が600mm以上に設定された高い透明度を有す
る。この透明度は、つぎのようにして測定される値であ
る。すなわち、長さ700mm×内径25mmで底部の
厚みが2mmの光学ガラスからなる円筒状ガラスに、処
理されたCMCの濃度1%の水溶液を充填する。これ
に、内径が異なる(内径15mm)だけの円筒状ガラス
を挿入する。そして、外側の円筒状ガラスの底部に、幅
1mmで1mm間隔の黒い平行線を描いたものを敷き、
内側の円筒状ガラスを上下させる。そして、底部の黒い
平行線が目視により判別不可能となったときの液の高さ
(mm)を測定し、その値を透明度とする。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明のCMCの改質方
法は、CMC溶液を、加圧した状態でメタルパウダー層
内を通過させることによりCMCの水溶性を改質する方
法である。この改質方法により、処理前のCMC中に含
有する不溶解成分であるミクロゲルが、上記メタルパウ
ダーに接触して細かく裁断され、この細かく裁断された
ミクロゲルが水に容易に溶解する。この結果、従来法に
より得られるCMCに比べてはるかに水溶性が向上す
る。そして、上記メタルパウダー層に続いて、さらにス
テンレスフィルターを通過させることにより、より一層
ミクロゲルの微細裁断効果が向上して水溶性の改質効果
が向上する。このことから、不溶解成分のミクロゲルの
含有量が減少して高品質のCMCが得られ、このCMC
水溶液の透明度およびスクリーン透過性が良好となる。
したがって、高い透明性およびスクリーン透過性が要求
される繊維工業、食品工業、医薬品工業等の広い分野に
有用である。具体的には、このような改質処理を経て得
られたCMCは、合成糊料として、上記繊維工業、食品
工業等以外に、化学工業、塗料、接着剤、建材、鉱業、
土木関係、陶磁器、石油掘削、飼料、化学肥料、合成洗
剤等の非常に広範囲な用途に優れた品質を提供すること
ができる。
【0027】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0028】まず、処理対象となるCMCを作製した。 〔溶媒法によるCMCの作製〕原料パルプ〔興人社製、
NDSP(サルフェート法パルプ)〕を粉砕機にかけ
て、直径0.3mmまで粉砕して水分5%のパルプを得
た。ついで、イソプロピルアルコール25.0kgと水
2.5kgからなる混合液を充填した30リットルのS
US製反応釜に、この粉砕パルプ1.0kgを加えて2
0℃で約20分間攪拌した。そして、これに、40%苛
性ソーダ水溶液1.0kgを5分間かけて加え、30℃
で60分間攪拌することによりアルセル化反応を行っ
た。続いて、これに50%のモノクロール酢酸イソプロ
ピルアルコール溶液0.78kgを5分かけて添加し
た。そして、約30分かけて70℃まで昇温した後、こ
の70℃の状態で90分間エーテル化反応を行った。そ
の後、10分かけて40℃に冷却し、50%酢酸水溶液
0.3kgを加えて、系中の苛性ソーダを中和した。そ
して、これを遠心分離機で脱液濾過してエーテル化度が
0.6の粗製CMC(ナトリウム塩)を作製した。この
粗製CMCは、CMCが65%、水11.4%、イソプ
ロピルアルコールが23.6%であった。
【0029】
【実施例1】上記溶媒法にて作製された粗製CMC(ウ
エット状)1kgを、水8kgとイソプロピルアルコー
ル2kgの混合溶媒に溶解し、濾過処理の対象となるC
MC溶液を準備し、50℃に保持した。このCMC溶液
中のCMC含有量は5.9%で、残りの水とイソプロピ
ルアルコール(水8.114kg、イソプロピルアルコ
ール2.236kg)において水/イソプロピルアルコ
ールの混合重量比は、3.6/1であった。
【0030】一方、長さ40cmのステンレス製円筒状
容器に、底部に直径10cmのステンレスフィルター
(総厚み5mm)を設け、容器内にメタルパウダーを3
0cmの層厚み(嵩密度2.1)となるよう充填し濾過
器を作製した。上記メタルパウダーは、ステンレス製の
テトラポット形状を有し、粒径50μm、粒径100μ
m、粒径200μm(3種類)のメタルパウダーをそれ
ぞれ1/3ずつ(重量比)の割合で混合した合計重量3
000gのものを用いた。また、上記ステンレスフィル
ターは、2層のステンレス製金網の間に、リボン状のス
テンレス製フィルムを不規則に束ね、平状に圧縮成形し
た板状のフィルターを挟持したサンドイッチ構造のもの
である。そして、上記ステンレス製金網は、目開き25
μm、厚み1mmのものであって、板状フィルターの厚
みは2mmであった。
【0031】つぎに、高圧ポンプを用い、先に準備した
CMC溶液を、120kg/cm2・Gの圧力をかけて
上記メタルパウダーを充填した濾過器に通した。そし
て、この濾過器を通過したCMC溶液にイソプロピルア
ルコール6kgを加えてCMCを不溶性物として析出さ
せて濾液分離した。続いて、分離したCMCに20%含
水メタノール8kgを加え脱塩精製を行った。そして、
これを洗浄濾過した後、90℃で乾燥して製品CMCを
得た。
【0032】
【実施例2】上記溶媒法にて作製された粗製CMC(ウ
エット状)1kgを、水15kgに溶解し、濾過処理の
対象となるCMC溶液を準備し、50℃に保持した。こ
のCMC溶液中のCMC含有量は4.1%であり、残り
の水およびイソプロピルアルコールにおいて、水/イソ
プロピルアルコールの混合重量比は、64/1であっ
た。
【0033】つぎに、実施例1と同様の濾過器および加
圧条件で、上記CMC溶液を高圧ポンプを用い、先に準
備したCMC溶液を濾過器に通した。そして、この濾過
器を通過したCMC溶液にイソプロピルアルコール20
kgを加えてCMCを不溶性物として析出させて濾液分
離した。続いて、実施例1と同様に処理して製品CMC
を得た。
【0034】
【実施例3】上記溶媒法にて作製された粗製CMC(ウ
エット状)を乾燥させ溶剤分および水分が0%の粗製C
MCを準備した。この粗製CMC1kgを、水20kg
に溶解し、濾過処理の対象となるCMC水溶液を準備
し、50℃に保持した。このCMC水溶液中のCMC含
有量は4.8%であり、残りはすべて水であった。
【0035】つぎに、実施例1と同様の濾過器および加
圧条件で、上記CMC水溶液を高圧ポンプを用い、先に
準備したCMC水溶液を濾過器に通した。そして、この
処理したCMC水溶液を実施例1と同様に処理して製品
CMCを得た。
【0036】
【実施例4】メタルパウダーとして、粒径100μmの
ステンレス製テトラポットのみを用い、これをステンレ
ス製円筒状容器内に30cmの層厚み(嵩密度2.0)
となるよう充填しそれ以外は実施例1と同様の構成の濾
過器を作製した。
【0037】つぎに、高圧ポンプを用い、実施例1と同
様のCMC溶液を、50kg/cm 2 ・Gの圧力をかけ
て上記メタルパウダーを充填した濾過器に通した。その
後は、実施例1と同様にして製品CMCを得た。
【0038】
【実施例5】直径10cmのステンレスフィルターに代
えて、直径10cmの鉄製の焼結フィルター(平板状)
(厚み2mm、細穴径25μm)を用いた。それ以外は
実施例1と同様にして製品CMCを得た。
【0039】
【実施例6】上記溶媒法にて作製された粗製CMC(ウ
エット状)に、20%含水メタノール8kgを加え脱塩
精製を行い精製CMCを得た。この精製CMC1kgに
水15kgを加えて溶解して濾過処理の対象となるCM
C溶液を準備し、50℃に保持した。このCMC溶液中
のCMC含有量は4.1%で、残りの水とイソプロピル
アルコールにおいて水/イソプロピルアルコールの混合
重量比は、64/1であった。
【0040】
【実施例7】高圧ポンプによる加圧条件を5kg/cm
2 ・Gに変えた。それ以外は実施例1と同様のCMC溶
液を用い、および同様の処理工程を経由して製品CMC
を得た。
【0041】
【実施例8】上記溶媒法にて作製された粗製CMC(ウ
エット状)1kgを、水1.75kgとイソプロピルア
ルコール0.5kgの混合溶媒に溶解し、濾過処理の対
象となるCMC溶液を準備し、50℃に保持した。この
CMC溶液中のCMC含有量は20.0%で、残りの水
とイソプロピルアルコール(水1.864kg、イソプ
ロピルアルコール0.736kg)において水/イソプ
ロピルアルコールの混合重量比は、2.5/1であっ
た。
【0042】このCMC溶液を用い、実施例1と同様の
濾過器により処理を行った。このときの高圧ポンプによ
る加圧条件を200kg/cm2 ・Gに変えた。それ以
外は実施例1と同様のCMC溶液を用い、および同様の
処理工程を経由して製品CMCを得た。
【0043】
【実施例9】メタルパウダーとして、粒径10μmのス
テンレス製テトラポットのみを用い、これをステンレス
製円筒状容器内に30cmの層厚み(嵩密度2.2)と
なるよう充填しそれ以外は実施例1と同様の構成の濾過
器を作製した。
【0044】つぎに、高圧ポンプを用い、実施例1と同
様のCMC溶液を、150kg/cm2 ・Gの圧力をか
けて上記メタルパウダーを充填した濾過器に通した。そ
の後は、実施例1と同様にして製品CMCを得た。
【0045】
【実施例10】メタルパウダーとして、粒径5000μ
mのステンレス製テトラポットのみを用い、これをステ
ンレス製円筒状容器内に30cmの層厚み(嵩密度1.
9)となるよう充填しそれ以外は実施例1と同様の構成
の濾過器を作製した。
【0046】つぎに、高圧ポンプを用い、実施例1と同
様のCMC溶液を、30kg/cm 2 ・Gの圧力をかけ
て上記メタルパウダーを充填した濾過器に通した。その
後は、実施例1と同様にして製品CMCを得た。
【0047】
【比較例1】メタルパウダーを用いず、ステンレスフィ
ルターのみによる濾過処理を120kg/cm2 ・Gの
加圧条件で行った。それ以外は実施例1と同様にして製
品CMCを得た。
【0048】
【比較例2】上記比較例1で得られた製品CMCを、平
均粒子径が20μmで、最大粒径が40μmとなるよ
う、乾式粉砕機で微粉処理して製品CMCを得た。
【0049】
【比較例3】メタルパウダー層およびステンレスフィル
ターを通さなかった。それ以外は実施例1と同様にして
製品CMCを得た(溶媒法により得られた従来の製品C
MC)。
【0050】このようにして得られた各製品CMCにつ
いて、下記の方法に従い物性(透明度、スクリーン透過
性、粘度)を測定した。その結果を後記の表1に示す。
【0051】〔透明度〕長さ700mm×内径25mm
で底部の厚みが2mmの光学ガラスからなる円筒状ガラ
スに、製品CMCの濃度1%の水溶液を充填した。これ
に、内径が異なる(内径15mm)だけの円筒状ガラス
を挿入した。そして、外側の円筒状ガラスの底部に、幅
1mmで1mm間隔の黒い平行線を描いたものを敷き、
内側の円筒状ガラスを上下させた。そして、底部の黒い
平行線が目視により判別不可能となったときの液の高さ
(mm)を測定し、その値を透明度とした。
【0052】〔スクリーン透過性〕製品CMCを用い
て、2%濃度のCMC水溶液を調製した。そして、面積
100cm2 の200メッシュポリエステルスクリーン
にて、このCMC水溶液を自然濾過した。このとき、3
分間で通過した液量(g)を測定し、その値を透過性と
した。
【0053】〔CMC粘度〕製品CMCを用いて、2%
濃度のCMC水溶液を調製した。このCMC水溶液を2
4時間放置した後、25℃におけるB型回転粘度計で粘
度(mPa・s)を測定した。
【0054】
【表1】
【0055】上記表1の結果から、実施例品および比較
例品の粘度は全て同程度であったが、各比較例品は透明
度が低く、スクリーン透過性の試験結果も非常に悪い。
これに対して、全ての実施例品は透明度も高く、スクリ
ーン透過性の試験結果も比較例品に比べてはるかに優れ
たものであった。このように、同程度の粘度を有しなが
ら、このような結果が得られたのは、各比較例品には不
溶解物が多く存在するため、透明度が低く、スクリーン
透過性においても目詰まりが生じることから測定結果は
悪くなったものであり、一方、全ての実施例品では、不
溶解物がメタルパウダーおよびフィルターにより細かく
裁断されたため、この不溶解物は小さくなり、水溶性が
向上して水に溶解したからであると考えられる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシメチルセルロースエーテルア
    ルカリ塩の水溶液もしくは含水溶剤溶液を、加圧した状
    態でメタルパウダー層内を通過させることを特徴とする
    カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の改質
    方法。
  2. 【請求項2】 上記メタルパウダー層を構成するメタル
    パウダーの粒子形状が、突起状構造を有するものである
    請求項1記載のカルボキシメチルセルロースエーテルア
    ルカリ塩の改質方法。
  3. 【請求項3】 上記メタルパウダーの粒子径が、10〜
    5000μmである請求項1または2記載のカルボキシ
    メチルセルロースエーテルアルカリ塩の改質方法。
  4. 【請求項4】 上記加圧圧力が、5〜200kg/cm
    2 ・Gに設定されている請求項1〜3のいずれか一項に
    記載のカルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩
    の改質方法。
  5. 【請求項5】 上記カルボキシメチルセルロースエーテ
    ルアルカリ塩の水溶液もしくは含水溶剤溶液を、メタル
    パウダー層内を通過させた後、続いてステンレスフィル
    ターを通過させる請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の改質
    方法。
  6. 【請求項6】 1%濃度の水溶液の透明度が600mm
    以上に設定されていることを特徴とするカルボキシメチ
    ルセルロースエーテルアルカリ塩。
JP03256895A 1995-02-21 1995-02-21 カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の改質方法 Expired - Fee Related JP3715343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03256895A JP3715343B2 (ja) 1995-02-21 1995-02-21 カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の改質方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03256895A JP3715343B2 (ja) 1995-02-21 1995-02-21 カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の改質方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08231603A true JPH08231603A (ja) 1996-09-10
JP3715343B2 JP3715343B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=12362521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03256895A Expired - Fee Related JP3715343B2 (ja) 1995-02-21 1995-02-21 カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の改質方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3715343B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011205953A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Morinaga Milk Ind Co Ltd ゼリー入り飲食品の製造方法
JP2014011077A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Toyota Motor Corp 非水電解質二次電池の製造方法および非水電解質二次電池
JP2018154837A (ja) * 2012-12-07 2018-10-04 日本製紙株式会社 カルボキシメチル化セルロースの繊維

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011205953A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Morinaga Milk Ind Co Ltd ゼリー入り飲食品の製造方法
JP2014011077A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Toyota Motor Corp 非水電解質二次電池の製造方法および非水電解質二次電池
JP2018154837A (ja) * 2012-12-07 2018-10-04 日本製紙株式会社 カルボキシメチル化セルロースの繊維

Also Published As

Publication number Publication date
JP3715343B2 (ja) 2005-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11718734B2 (en) Polysaccharide suspension, method for its preparation, and use thereof
US3539365A (en) Dispersing and stabilizing agent comprising beta-1,4 glucan and cmc and method for its preparation
CN104136681B (zh) 处理原纤维纤维素的方法和设备以及原纤维纤维素产品
EP2552968B1 (en) New high viscosity carboxymethyl cellulose and method of preparation
JP2000503703A (ja) セルロースナノフィブリルへの低い置換度を有するカルボキシセルロースの補充
CN110945031A (zh) 用于生产纳米纤维素材料的方法
SK3499A3 (en) Additivation of essentially amorphous cellulose nanofibrils with carboxyl cellulose with a high degree of substitution
DE1468048B2 (de) Verfahren zur Herstellung von Hydroxypropyl-methylcellulosen
EP0954536A1 (de) Verfahren zur herstellung von feinteiligen polysaccharidderivaten
EP3290443B1 (en) Hypromellose phthalate and method for producing hypromellose phthalate
KR20010080592A (ko) 저점도의 수용성 셀룰로오스 에테르의 제조 방법
KR20010087250A (ko) 셀룰로즈 에테르의 산-촉매작용 가수분해성 해중합 방법
EP3242896B1 (en) Process for producing a water-soluble cellulose derivative having a reduced content of water-insoluble particles
JPH08231603A (ja) カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の改質方法およびそれにより得られたカルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩
EP2061815B1 (de) Verfahren zur wäsche von polysaccharidderivaten
WO2019059901A1 (en) SOLUBLE AND FILTRABLE BIOPOLYMER SOLIDS
JP6971201B2 (ja) 水溶性セルロースエーテルの製造方法
US20020111480A1 (en) Finely divided polysaccharide derivatives
CN109206526B (zh) 水溶性纤维素醚及其生产方法
FI66882B (fi) Foerfarande foer framstaellning av vattenfattig alkalicellulosa
JP4190043B2 (ja) 溶解速度に優れたカルボキシメチルセルロースアルカリ塩粉体及び養魚飼料用粘結剤
MXPA02010035A (es) Metodo para la produccion de eteres de celulosa, no ionicos en povo, por lo menos alquilados solubles en agua y facilmente humedecibles.
US3424744A (en) Cellulose alkoxyl ether product and the aqueous dispersions thereof
JP2966769B2 (ja) カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒方法および粒状カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩
JPH037693B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040907

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20041013

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050809

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20050825

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees