JP2966769B2 - カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒方法および粒状カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩 - Google Patents

カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒方法および粒状カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩

Info

Publication number
JP2966769B2
JP2966769B2 JP18150595A JP18150595A JP2966769B2 JP 2966769 B2 JP2966769 B2 JP 2966769B2 JP 18150595 A JP18150595 A JP 18150595A JP 18150595 A JP18150595 A JP 18150595A JP 2966769 B2 JP2966769 B2 JP 2966769B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cmc
carboxymethyl cellulose
cellulose ether
granular
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18150595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0931102A (ja
Inventor
勝一 西▲崎▼
和人 神野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAIICHI KOGYO SEIYAKU KK
Original Assignee
DAIICHI KOGYO SEIYAKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DAIICHI KOGYO SEIYAKU KK filed Critical DAIICHI KOGYO SEIYAKU KK
Priority to JP18150595A priority Critical patent/JP2966769B2/ja
Publication of JPH0931102A publication Critical patent/JPH0931102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2966769B2 publication Critical patent/JP2966769B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液中処理を特徴と
するカルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩
(以下「CMC」と称す)の造粒方法と、造粒品である
粒状CMCに関するものであって、CMCの粉体管理
上、発塵防止による作業環境の保全や、移送時の搬出入
の自動化、容器への付着を防止する目的と、水への溶解
性を改良し速溶性に優れ、各種分野でのハンドリング性
の向上を図ることができる粒状CMCと、CMCの造粒
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種用途に用いられるCMC
は、パルプ等を原料とし、アルセル化反応の後、エーテ
ル化反応を行い、ついで、酢酸等で中和し、脱液濾過し
て粗製CMCを作製する。その後、この粗製CMCに、
含水率が30重量%(以下「%」と略す)以下のメタノ
ール水溶液を加えて脱塩精製を行う。つぎに、濾過され
た精製CMCを熱風乾燥して粉砕することにより製造さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記工
程により得られるCMCは、下記に示す問題を有してい
る。
【0004】得られたCMCの粒径が不均一であり、
かつ微粉(粒径75μm以下)で繊維状のものが多く含
有されているため、粉立ちが多く作業性に問題がある。 上記微粉のCMCを使用する際に、粉塵が発生し、作
業環境に悪影響をおよぼす。 得られたCMCの粒径が不均一、かつ、繊維状の微粉
が多いため、水に対する溶解において、継粉が生成し、
しかも溶解性が悪く溶解に長時間を要する。 CMCが微粉であるため、吸湿し易く、積圧で固化し
ハンドリング性が悪化する。
【0005】上記のような問題を有するために、流動性
が良好で、かつコンパクト化されたCMCの造粒化が検
討されている。例えば、CMCの造粒方法として、CM
Cの製造工程において、CMCの反応後、この反応に用
いた溶媒を分離して、いわゆるパサパサしたウエット状
の粗製CMCを作製する。そして、この粗製CMCに、
攪拌混合下でCMCに対して1〜2倍量の水を噴霧して
繊維状のCMCを一部溶かし込み固めて(角質化)造粒
化したCMCを作製する。続いて、脱水目的で、多量の
メタノールに上記造粒化したCMCを浸漬して、このメ
タノールを分離し脱水した後、乾燥して造粒品となる粒
状CMCを得るというCMCの造粒方法があげられる
(米国特許第2715124号)。しかしながら、上記
造粒方法では、上記のように水の噴霧によるゲル状CM
Cが不均一であるため、製品として粒度が均一な造粒品
が得られないという問題がある。また、上記のように、
ゲル状CMCが密着して粒状に成長するため、その粒形
状態はこんぺい糖のような表面に凹凸形状が形成された
粒子に形成され、その結果、流動性が悪くなるという問
題を有している。さらに、高エーテル置換度のCMCは
水溶性が高く、溶解し易いことから、装置への付着が強
く、さらにCMCが粘着して粒子にならないため、造粒
化できない等の問題がある。また、全体に、上記造粒方
法は、製品CMCの収率が悪くコスト高である。
【0006】一方、本願出願人は、先に、CMCの溶剤
−水含有スラリーを、回転円盤上に流下させて霧化させ
ることにより、噴霧乾燥して造粒化する方法を提案して
いる(特願平6−215058号)。しかし、この方法
によって得られるCMC造粒品は、かさ密度が小さく、
CMCの流動性とコンパクト化という点で好ましいもの
ではないことがわかった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、得られる乾燥粉末の粒径が均一で、かつ微粉の
生成が抑制され、しかもかさ密度の高いハンドリング性
に優れたCMCを得ることのできるCMCの造粒方法、
および、粒状CMCの提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、塊状CMCを含水イソプロピルアルコー
ル中で解砕することにより液中で造粒するCMCの造粒
方法を第1の要旨とし、粒径149〜2000μmの範
囲内の粒子が全体の80%以上含有され、かつ、かさ密
度が0.4g/ml以上である粒状CMCを第2の要旨
とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、エーテル置換度に関係
なく、低エーテル置換度から高エーテル置換度まで、す
なわち、水溶性の高いCMCであっても、高品質のCM
Cの造粒品を得るために、塊状CMCを水含有のイソプ
ロピルアルコール(以下「IPA」と称す)中で解砕す
ることにより液中で造粒する方法である。この液中造粒
において、原料となる塊状CMCを含有する含水IPA
溶液からなる系を、CMCの含有割合が系全体の5〜3
0%、IPAの含有割合が系全体の55〜80%、水分
含有割合が系全体の15〜40%に設定することによ
り、均一な粒径で、かつ、微粉の生成が抑制されたかさ
密度の高いCMC造粒品(粒状CMC)が得られより効
果的である。さらに、上記液中造粒法において、塊状C
MCを含有する含水IPA溶液系の流動特性を示すレイ
ノルズ数(Re)を、1000以上に設定した条件下で
行うことにより、均一な粒径で、かつ、粒径が75μm
以下の微粉の生成が抑制された粒状CMCが得られる。
したがって、得られた粒状CMCを水に溶解する際に、
従来見られた継粉の生成現象が生じず、速やかに水に溶
解する。この結果、各種用途での使用時の溶解時間が大
幅に短縮され、さらに、粉立ちが少なく流動性が良好で
あるため、ハンドリング性にも優れている。また、粒状
CMC使用時に粉塵の発生が少なく、作業環境の悪化を
招くこともない。
【0010】そして、粒状CMCとして、粒径149〜
2000μmの範囲内に全粒子の80%以上が存在し、
かつ、かさ密度が0.4g/ml以上に設定されたもの
は、流動性および溶解性に優れ、発塵問題も生じず、し
かも、良好なハンドリング性を有するようになる。
【0011】つぎに、本発明を詳しく説明する。
【0012】本発明のCMCの造粒方法において、対象
となるCMCは、平均エーテル置換度が0.4〜3.0
であって、結着性を有するCMCにも適用できるという
点でいずれのCMCにも適用可能であるが、特に、親水
性の高い平均エーテル置換度が1.5〜3.0のCMC
が好適対象となる。また、アルカリ塩の種類としては、
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等があげら
れるが、通常は、ナトリウム塩である。さらに、CMC
は、粗製CMC、また、この粗製CMCを用い、副生塩
を除去する工程を経由して得られる精製CMCのいずれ
であってもよい。なお、本発明により造粒化した後、脱
塩精製すると精製効果が劣ることから、精製CMCを用
いることが好ましい。
【0013】本発明のCMCの造粒方法は、例えば、つ
ぎのようにして行われる。すなわち、従来公知の方法で
ある、パルプを原料に用い、アルセル化反応およびエー
テル化反応を経由して中和処理を行い、脱液濾過するこ
とによって粗製CMCを準備する。一方、水とIPA
を、重量比で、水/IPA=40/60〜70/30の
範囲内で混合した混合溶剤(含水IPA)を準備し、上
記粗製CMCに対して、この混合溶剤を上記粗製CMC
の重量の5〜20倍量投入し、30〜75℃で0.5〜
1時間攪拌して脱塩処理を行う(脱塩工程)。そして、
遠心分離機、デカンタ、スクリュー式連続分液機、濾過
器等により脱液してウエット状の精製CMCを作製す
る。ここで作製された精製CMCは、CMC固形分が2
0〜40%、水が45〜65%、IPAが15〜35%
の組成からなり、結着性を有する寒天状から蒟蒻状のよ
うな弾力のある塊状物である。このようにして得られる
塊状精製CMCは上記脱塩工程において、45〜65%
の高含水率となる。
【0014】つぎに、所定の混合機に、上記で得られた
ウエット状で塊状の精製CMCと、含水率20%以下の
IPA(溶媒)を投入して、精製CMC中に残存する水
分を、IPAである溶媒中に移行させて精製CMCの脱
水処理を行う。この脱水処理を行うとともに、混合機内
で、羽根攪拌して塊状の精製CMCを解砕することによ
り細かく切断して液中造粒を行う。上記液中造粒で用い
る含水率20%以下のIPAは、前記精製CMCが高含
水率であるため、その含水率を5〜30%の範囲に調整
するために用いられる。すなわち、含水率20%以下の
IPAは、造粒時の再結着が防止でき、同時に精製CM
Cの脱水処理を行うことができる有用な溶剤である。そ
して、IPA以外の、他の有機溶剤、例えば低級アルコ
ールである、メタノール、エタノールの使用は、CMC
の水溶性と付着性が高いため、溶解してしまい液中造粒
を行うことが不可能となり好ましくない。また、ブタノ
ールの使用は、臭気が強く脱気し難いため、経済的に高
価となり好ましくない。
【0015】つぎに、液中造粒したCMCは遠心分離機
により溶媒を除去し、続いて、流動乾燥機または減圧式
乾燥機等を用いて60〜110℃で5〜60分間乾燥を
行う。このようにして粒状CMCが得られる。
【0016】上記液中造粒において、精製CMCと含水
IPAを投入する混合機としては、図1に示すようなミ
キサー式混合機があげられる。すなわち、この混合機内
において、所定のレイノルズ数で攪拌した含水IPA溶
液3中で、ナイフ型攪拌羽根1を回転させて、塊状の精
製CMC2を小さく切断して回転を加えながら液中造粒
を行う。
【0017】上記液中造粒において、塊状の精製CMC
2を含有する含水IPA溶液3系の流動特性を示す値の
レイノルズ数(Re)を1000以上の強い羽根攪拌で
行うことが好ましい。特に好ましくはレイノルズ数(R
e)が4000〜30000である。すなわち、レイノ
ルズ数(Re)を1000以上に設定することにより、
均一な粒径で、かつ、粒径が75μm以下の微粉の生成
が抑制された粒状CMCが得られるようになる。なお、
上記レイノルズ数(Re)は、下記に示す式(1)によ
り算出される。
【0018】
【数2】Re=(D・U・ρ)/μ ・・・(1) 〔式(1)において、Dは羽根直径(cm)、Uは羽根
周速(cm/sec)、ρは液密度(g/cm3 )、μ
は液粘度(g/cm・sec)である〕
【0019】さらに、上記液中造粒において、攪拌時の
回転数は100〜2000rpmの範囲内で、投入する
塊状の精製CMC量等に応じて適宜に設定される。さら
に、投入する塊状の精製CMCの温度は10〜50℃
に、攪拌時間は5〜30分間に設定される。
【0020】そして、液中造粒に際して、塊状の精製C
MCの供給は、連続的に供給してもよいし、回分式に加
えてもよい。また、バッチ式で一度に加えてもよく、ま
た供給量を限定するものではない。
【0021】このような液中造粒工程での造粒形成過程
を詳しく説明する。
【0022】すなわち、粗製CMC製造時の、エーテル
反応後のCMCは繊維状態を保っており、嵩張りのある
密度の低いものである。この粗製CMCに含まれる副生
塩等の不純物を除去する目的で、通常は、低含水溶媒で
脱塩精製を行う。しかし、本発明では、前述のように、
液中造粒に供与するに先立って、予め、含水率が40〜
70%の高含水IPAで脱塩精製する。この高含水IP
Aで脱塩処理を行い、濾液分離すると水分を45〜65
%含んだウエット状の塊状精製CMCが得られる。この
工程で、繊維状のCMCは水分を含むため、溶着して寒
天状から蒟蒻状の塊状固形物に変化する。この固形物
は、IPA系溶媒では溶解することなく、また、攪拌に
より分散性の良好な状態が保持される。
【0023】ついで、濾液分離した後、蒟蒻状の塊状精
製CMCは、液中造粒および塊状精製CMCの脱水を目
的に、20%以下の含水IPA(溶媒)とともに投入
し、ここで、攪拌羽根を回転させ攪拌混合する。そし
て、塊状精製CMCは、液中で直ちに解砕され、粒径約
1mm程度に造粒切断される。ここで、解砕と同時に、
IPAへの水分移行による脱水が進行し、回転により球
状の粒子が得られる。
【0024】このようにして得られた粒状CMCは、全
体の80%以上の粒子が粒径149〜2000μmの範
囲内の粒度を有するものであり、粒径75μm以下の微
粉を含有しないものである。もしくは、粒径75μm以
下の微粉を含有したとしても、粉塵による悪影響および
継粉生成による溶解性の低下を招くことのない程度の極
少量の含有である。上記粒径の測定は、標準篩(JIS
Z8801に記載されている)によって測定され、全
体の粒度分布を確認することができる。このような粒度
分布で構成される粒状CMCは、さらに、かさ密度が
0.4g/ml以上、特に0.4〜0.8g/mlのか
さ密度の高いものである。
【0025】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0026】まず、本発明の造粒に際して原料となる、
エーテル化度(DS)の異なる3種類の精製CMCを作
製した。
【0027】〔溶媒法による精製CMCの作製〕原料
パルプ〔興人社製,NDSP(サルフェート法パル
プ)〕を粉砕機にかけて直径0.3mmまで粉砕して水
分5%含有のパルプを得た。続いて、IPA20重量部
(以下「部」と略す)と水2部とからなる含水IPAを
充填した30リットルのSUS製反応釜に、この粉砕パ
ルプ0.8部を加えて、20℃で約20分間攪拌した。
そして、これに100%苛性ソーダのフレーク品1.1
部を5分かけて加え、30℃で60分間攪拌することに
よりアルセル化反応を行った。つぎに、これに50%モ
ノクロル酢酸含有IPA溶液2.4部を10分かけて添
加した。続いて、約30分かけて70℃まで昇温した
後、再び、30℃まで冷却して100%苛性ソーダのフ
レーク品1.1部を5分かけて添加し、この30分後に
50%モノクロ酢酸含有IPA溶液2.4部を10分か
けて2度目の添加を行った。その後、30分かけて70
℃まで昇温し、この70℃の状態で60分間のエーテル
化反応を完結させた。エーテル化反応の後、10分かけ
て40℃まで冷却し、50%酢酸水溶液0.3部を加え
て、系中の過剰の苛性ソーダを中和した。そして、これ
を遠心分離機で脱液濾過して、エーテル化度(DS)
2.1の粗製CMC(ナトリウム塩)を8.7部作製し
た。この粗製CMCの組成は、CMCが52%、水が1
9.5%、IPAが28.5%であった。
【0028】上記粗製CMC1部に、水6部とIPA4
部の60%含水溶媒を加え、50℃で60分間攪拌を行
い脱塩処理を行った。その後、遠心分離機で脱液濾過し
てウエット状の塊状精製CMC(ナトリウム塩)0.8
部を得た。このようにして得られた精製CMCは、固形
分30%、水48%、IPA22%の組成からなり、寒
天状の軟らかさと脆さを有する塊状物であった。
【0029】〔溶媒法による精製CMCの作製〕原料
パルプ〔興人社製,NDSP(サルフェート法パル
プ)〕を粉砕機にかけて直径0.3mmまで粉砕して水
分5%含有のパルプを得た。続いて、IPA25部と水
2.5部とからなる含水IPAを充填した30リットル
のSUS製反応釜に、この粉砕パルプ1.0部を加え
て、20℃で約20分間攪拌した。そして、これに40
%苛性ソーダ水溶液1.0部を5分かけて加え、30℃
で60分間攪拌することによりアルセル化反応を行っ
た。つぎに、これに50%モノクロル酢酸含有IPA溶
液0.78部を5分かけて添加した。続いて、約30分
かけて70℃まで昇温した。この70℃の状態で90分
間のエーテル化反応を行った。エーテル化反応の後、1
0分かけて40℃まで冷却し、50%酢酸水溶液0.3
部を加えて、系中の過剰の苛性ソーダを中和した。そし
て、これを遠心分離機で脱液濾過して、エーテル化度
(DS)0.6の粗製CMC(ナトリウム塩)を2.5
部作製した。この粗製CMCの組成は、CMCが65
%、水が11.4%、IPAが23.6%であった。
【0030】上記粗製CMC1部に、水7部とIPA3
部の70%含水溶媒を加え、50℃で30分間攪拌を行
い脱塩処理を行った。その後、遠心分離機で脱液濾過し
てウエット状の塊状精製CMC(ナトリウム塩)2.3
部を得た。このようにして得られた精製CMCは、固形
分21%、水57%、IPA22%の組成からなり、蒟
蒻状の弾力と脆さを有する塊状物であった。
【0031】〔溶媒法による精製CMCの作製〕原料
パルプ〔興人社製,NDSP(サルフェート法パル
プ)〕を粉砕機にかけて直径0.3mmまで粉砕して水
分5%含有のパルプを得た。続いて、IPA25部と水
2.5部とからなる含水IPAを充填した30リットル
のSUS製反応釜に、この粉砕パルプ1.0部を加え
て、20℃で約20分間攪拌した。そして、これに40
%苛性ソーダ水溶液2.7部を5分かけて加え、30℃
で60分間攪拌することによりアルセル化反応を行っ
た。つぎに、これに50%モノクロル酢酸含有IPA溶
液2.3部を5分かけて添加した。続いて、約30分か
けて70℃まで昇温した。この70℃の状態で90分間
のエーテル化反応を行った。エーテル化反応の後、10
分かけて40℃まで冷却し、50%酢酸水溶液0.3部
を加えて、系中の過剰の苛性ソーダを中和した。そし
て、これを遠心分離機で脱液濾過して、エーテル化度
(DS)1.5の粗製CMC(ナトリウム塩)を5.6
部作製した。この粗製CMCの組成は、CMCが58
%、水が14.7%、IPAが27.3%であった。
【0032】上記粗製CMC1部に、水9部とIPA6
部の60%含水溶媒を加え、50℃で30分間攪拌を行
い脱塩処理を行った。その後、遠心分離機で脱液濾過し
てウエット状の塊状精製CMC(ナトリウム塩)1.4
部を得た。このようにして得られた精製CMCは、固形
分26%、水50%、IPA24%の組成からなり、蒟
蒻状の弾力と脆さを有する塊状物であった。
【0033】
【実施例1〜15、比較実施例1〜6】上記のようにし
て作製した精製CMC,,を用いて、本発明によ
る造粒をつぎのようにして行った。すなわち、まず、図
1に示すような、ナイフ型攪拌羽根1を備えた容積10
リットルの大型ミキサー式混合機(国産遠心器社製)を
用い、これに後記の表1に示す塊状精製CMCの固形分
1部と、この8倍量の10%含水IPAを加えた。この
ときの系全体のCMC、IPA、水分の各含有割合を後
記の表1に示す。そして、直ちに、室温(25℃)で攪
拌を開始し、溶液の流動を示すレイノルズ数を後記の表
2に示す値に設定して攪拌を行った。上記混合機による
造粒条件を後記の表2に示す。なお、上記レイノルズ数
は、前記式(1)により算出した値であり、レイノルズ
数の算出に必要とする各因子、羽根直径D(cm)、羽
根周速U(cm/sec)、液密度ρ(g/cm3 )、
液粘度μ(g/cm・sec)の各値を後記の表2に併
せて示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】上記攪拌の結果、塊状精製CMCは含水I
PA液中で、小さく解砕されると同時に、液中で回転す
ることから小粒子の球状に形成された粒状CMCが得ら
れた。なお、実施例1品の粒状CMCの光学顕微鏡写真
を図2に示す。このように液中造粒により得られた粒状
CMCは全体が略球状であることがわかる。また、塊状
精製CMCに含まれていた多量の水分は上記攪拌の際
に、IPA液中に移行した。この結果、造粒されたCM
C表面は、脱水とともに角質化が進行し、固化と密度の
上昇が生起した。このため、CMC粒子はさらさら状で
装置類に付着し難く、良好なCMCの造粒品が得られ
た。そして、上記造粒処理工程は5〜20分間で行わ
れ、また、連続式もしくはバッチ式のいずれの方法でも
行うことができる。
【0037】上記造粒処理後、遠心分離機にて、脱液分
離した後、温風乾燥機で100℃の温風で2時間の乾燥
を行った。このようにして粒状CMCを得た。
【0038】
【比較例1〜4】前述の精製CMC〜の製造工程中
に作製されたエーテル化度の異なる粗製CMC〜を
用い、これに20%含水メタノールを10倍量加え脱塩
洗浄を2回にわたって行い、精製CMCを得た。そし
て、上記精製CMCを、水分含有量を上記実施例と合わ
せるため、水を噴霧して増加させ、その後、8倍量の1
0%含水メタノール系により、上記実施例と同様の混合
機を用い、後記の表3に示す条件で造粒化を行った(比
較例1〜3)。また、一方では、脱液した精製CMCを
熱風乾燥機で100℃×2時間の乾燥を行った後、衝撃
式微粉砕機(ホソカワミクロン社製)で粉砕して粒状C
MCを得た(比較例4)。
【0039】
【表3】
【0040】
【従来例】前述の精製CMCの製造工程中に作製され
たエーテル化度1.5の粗製CMCを用い、これに2
0%含水メタノールを15倍量加え脱塩洗浄を2回にわ
たって行い、精製CMCを得た(精製CMC中のCM
C:65%、水分5%、メタノール30%)。そして、
この精製CMCを、水分含有量を上記実施例と合わせる
ため、水を噴霧して水分含有量50%まで増加させて繊
維状CMCの一部を溶かし込み固め(角質化)造粒した
CMCを作製した。続いて、脱水目的で、このCMCに
10倍量の100%IPAを加えて、溶媒を分離して脱
水した後、60℃の熱風乾燥処理を行うことにより粒状
CMCを得た。得られた従来例品の粒状CMCの光学顕
微鏡写真を図3に示す。このように、得られた粒状CM
Cは粒形状がこんぺい糖のような表面全体に凹凸形状が
形成されたものであった。
【0041】このようにして得られた実施例品、比較実
施例品、比較例品および従来品の各粒状CMCにおい
て、液中造粒下で造粒した粒状CMCの状態および得ら
れた粒状CMCの収率および含有水分量を後記の表4お
よび表5に示す。なお、上記粒状CMCの収率は下記の
式により算出される。
【0042】
【数3】収率(%)=〔(粒状CMCの純分)/(精製
CMCの純分)〕×100
【0043】また、得られた各粒状CMCのかさ密度、
粒状CMC全体に対する粒径149〜2000μmの範
囲内の粒子の含有割合、および粒径75μm以下の粒子
の含有割合を標準篩(JIS Z8801)により測定
し、その結果を下記の表4および表5に示す。
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】上記コールカウンターの測定のなかから、
実施例5品(エーテル置換度1.5)および実施例9品
(エーテル置換度2.1)の標準篩(JIS Z880
1)での測定による粒度分布を示すチャート図を図4
(実施例5品)および図5(実施例9品)にそれぞれ示
し、その測定により得られた数値を下記の表6(実施例
5品)および表7(実施例9品)に示す。なお、上記コ
ールカウンター測定による実施例5品の平均粒径は81
4.41μm、標準偏差は381.52μm、実施例9
品の平均粒径は597.28μm、標準偏差は267.
09μmであった。
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】さらに、得られた各CMCの溶解性および
溶解速度、発塵性、発塵量、付着性、流動性を下記の方
法にしたがって測定し評価した。その結果を後記の表8
に示す。
【0050】〔粒状CMCの溶解性および溶解速度〕1
000mlビーカーに水800mlを入れ、この中にC
MC試料8g(1%濃度)を加えた。その結果、すぐに
分散状となり水溶解が素早く行えたものを○、すぐに継
粉状の塊が形成され、水溶解に長時間を要したものを
×、上記中間の評価のものを△として表示した。また、
軽く攪拌してCMC試料が溶解するまでの時間を測定し
た。
【0051】〔CMCの発塵性〕CMC試料を、100
mlスクリュー管に1/2容量充填し、これを上下に攪
拌した。その結果、微粉の埃立ちがなかったものを○、
微粉の埃立ちが多かったものを×、上記中間の評価のも
のを△として表示した。
【0052】〔CMCの発塵量〕300mlマイヤーフ
ラスコに、CMC試料を10g入れ、上下10cmに3
回振った後、浮遊するCMC粉塵を円筒濾紙をセットし
た吸引捕集器で吸収し発塵量を測定した。
【0053】〔CMCの付着性〕1リットルのポリエチ
レン袋にCMC試料を200g充填し、1日放置した
後、袋口を下向きにして、CMC試料を自然落下させ袋
内から取り出した。そして、袋内に付着して残ったCM
C粉末量を測定し付着率を算出した。
【0054】〔CMCの流動性〕高さ20cmの所か
ら、出口下部の内径が10mmのロートを通して、CM
C試料50gをガラス板上に自然落下させた。そして、
落下してガラス板上に円状に広がったCMCの直径を測
定した。当然、直径の大きいものは流動性が高いといえ
る。
【0055】
【表8】
【0056】上記表8の結果から、比較例品は溶解性に
劣り、発塵量も高い。さらに、高付着性で流動性にも劣
っていることがわかる。これに対して、比較実施例品
は、比較例品よりも各特性に優れている。さらに、レイ
ノルズ数を1000以上に特定して得られた実施例品
は、溶解性および流動性に非常に優れており、しかも、
発塵量および付着量ともなく、各特性において好結果が
得られたことが明らかである。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明は、塊状CMCを
含水IPA中で解砕することにより液中で造粒する方法
である。この液中造粒方法では、吸湿性が高く水溶性の
大きい高エーテル置換度のCMCを原料として用いて
も、例えば、従来のような水の噴霧による方法ではない
ため、溶解粘着による凹凸の形成された粒子ではなく均
一な粒度の粒状CMCを容易に製造することができる。
また、得られる粒状CMCは、その粒径が均一であり、
かつ、粒径75μm以下の繊維状CMCの微粉CMCの
生成が抑制される。
【0058】そして、この液中造粒において、原料とな
る塊状CMCを含有する含水IPA溶液からなる系を、
CMCの含有割合が系全体の5〜25%、IPAの含有
割合が系全体の70〜90%、水分含有割合が系全体の
5〜40%に設定することにより、均一な粒径で、か
つ、微粉の生成が抑制されたかさ密度の高い粒状CMC
が得られ効果的である。さらに、上記液中造粒を、塊状
CMCを含有する含水IPA溶液系の流動特性を示すレ
イノルズ数(Re)が、1000以上の強い攪拌条件下
で行うことにより、均一な粒径で、かつ、粒径が75μ
m以下の微粉の生成が抑制された粒状CMCが得られ
る。したがって、得られた粒状CMCを水に溶解する際
に、従来見られる継粉の生成現象が生じず、速やかに水
に溶解する。この結果、粒状CMC使用時の溶解時間の
大幅な短縮化が実現し、さらに、流動性が良好であるた
め、ハンドリング性にも優れている。また、粒状CMC
の使用時での粉塵の発生が少なく、作業環境の向上が図
られる。しかも、得られた粒状CMCは流動性が良好で
あることから、使用に際して定量供給の自動化が可能と
なり、紙パルプ工業や食品工業等の生産工程でのオート
メーション化が図られ好ましい。
【0059】そして、粒状CMCとして、粒径149〜
2000μmの範囲内に全粒子の80%以上が存在し、
かつ、かさ密度が0.4g/ml以上のものは、流動性
および溶解性に優れ、発塵問題も生じず、しかも、良好
なハンドリング性を有するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCMCの造粒方法で用いられるミキサ
ー式混合機の構成を示す模式図である。
【図2】液中造粒により得られた実施例1品の粒状CM
Cの粒子構造を示す倍率50倍の光学顕微鏡写真であ
る。
【図3】従来の製法により得られた粒状CMCの粒子構
造を示す倍率50倍の光学顕微鏡写真である。
【図4】実施例5品(エーテル置換度1.5)である粒
状CMCの粒度分布を標準篩(JIS Z8801)に
より測定した結果の一例を示すチャート図である。
【図5】実施例9品(エーテル置換度2.1)である粒
状CMCの粒度分布をコールカウンターにより測定した
結果の一例を示すチャート図である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塊状カルボキシメチルセルロースエーテ
    ルアルカリ塩を含水イソプロピルアルコール中で解砕す
    ることにより液中で造粒することを特徴とするカルボキ
    シメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒方法。
  2. 【請求項2】 上記液中で造粒する際の、塊状カルボキ
    シメチルセルロースエーテルアルカリ塩を含有する含水
    イソプロピルアルコールからなる系において、カルボキ
    シメチルセルロースエーテルアルカリ塩の含有割合が系
    全体の5〜30重量%、イソプロピルアルコールの含有
    割合が系全体の55〜80重量%、水分含有割合が系全
    体の15〜40重量%に設定されている請求項1記載の
    カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒
    方法。
  3. 【請求項3】 上記液中の解砕において、塊状カルボキ
    シメチルセルロースエーテルアルカリ塩を含有する含水
    イソプロピルアルコール溶液系の流動特性を示す下記の
    式(1)により算出されるレイノルズ数(Re)が、1
    000以上である請求項1または2記載のカルボキシメ
    チルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒方法。 【数1】Re=(D・U・ρ)/μ ・・・(1) 〔式(1)において、Dは羽根直径(cm)、Uは羽根
    周速(cm/sec)、ρは液密度(g/cm3 )、μ
    は液粘度(g/cm・sec)である〕
  4. 【請求項4】 粒径149〜2000μmの範囲内の粒
    子が全体の80重量%以上含有され、かつ、かさ密度が
    0.4g/ml以上である粒状カルボキシメチルセルロ
    ースエーテルアルカリ塩。
JP18150595A 1995-07-18 1995-07-18 カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒方法および粒状カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩 Expired - Fee Related JP2966769B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18150595A JP2966769B2 (ja) 1995-07-18 1995-07-18 カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒方法および粒状カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18150595A JP2966769B2 (ja) 1995-07-18 1995-07-18 カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒方法および粒状カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0931102A JPH0931102A (ja) 1997-02-04
JP2966769B2 true JP2966769B2 (ja) 1999-10-25

Family

ID=16101942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18150595A Expired - Fee Related JP2966769B2 (ja) 1995-07-18 1995-07-18 カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒方法および粒状カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2966769B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004033083A2 (en) * 2002-10-09 2004-04-22 Novozymes A/S A method for improving particle compositions
BRPI1006289A2 (pt) * 2009-03-31 2020-10-06 Dow Global Technologies Inc estabilizante de sal tartárico para vinho e método para estabilizar vinho para prevenir a formação de sal tartárico
JP7481812B2 (ja) * 2019-07-29 2024-05-13 ダイセルミライズ株式会社 カルボキシメチルセルロースまたはその塩およびその組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0931102A (ja) 1997-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001240602A (ja) 蒸気を含む過熱ガス混合物を用いる水溶性セルロース誘導体粒子の製造方法
US9359450B2 (en) Process for reducing the amount of water-insoluble fibers in a water-soluble cellulose derivative
EP2694041A1 (en) Process for producing cellulose derivatives of high bulk density, good flowability and improved dispersibility in cold water
JP6794216B2 (ja) 溶解性に優れる細孔水溶性非イオン性セルロースエーテル及びその製造方法
JP6271817B1 (ja) 水不溶性粒子の含有量を減少させた水溶性セルロース誘導体を生成するための方法
JP2966769B2 (ja) カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒方法および粒状カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩
JP2974123B2 (ja) カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒方法およびそれにより得られた粒状カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩
JP6971201B2 (ja) 水溶性セルロースエーテルの製造方法
KR102544101B1 (ko) 벌크 밀도가 높은 분말상 수용성 비이온성 셀룰로오스에테르의 제조 방법
JPS5975903A (ja) 水溶性ナトリウムカルボキシメチルセルロ−スの製造方法
JP4190043B2 (ja) 溶解速度に優れたカルボキシメチルセルロースアルカリ塩粉体及び養魚飼料用粘結剤
JP3408398B2 (ja) 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース粉末の製造方法
JP5711243B2 (ja) 多糖類誘導体を乾式粉砕するための方法
JP3516358B2 (ja) カルボキシメチルセルロースエーテルアルカリ塩の造粒乾燥方法
JP4149792B2 (ja) カルボキシメチルセルロース塩の製造法
JP2617410B2 (ja) 嵩密度の高いカルボキシメチルセルロースの製造方法
JP6644656B2 (ja) ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルの製造方法
JPH07121962B2 (ja) 嵩密度の高いカルボキシメチルセルロースの製造方法
JPS6049129B2 (ja) 耐揺変性に優れた湿潤ゼオライト粉粒体及びその製造法
WO2022152760A1 (en) Improved method for the preparation of colloidal microcrystalline cellulose
JP2003231701A (ja) ヒドロキシエチルセルロース粒子およびその製造法
JP2014201582A (ja) 粉末状水溶性多糖の水系溶媒に対する溶解速度を向上させる方法
KR20200092743A (ko) 셀룰로오스 에테르의 제조방법 및 셀룰로오스 에테르
JP2013256635A (ja) 粉末セルロースの製造方法
BE488733A (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees