JPH08230429A - 自動車のリヤサスペンション - Google Patents
自動車のリヤサスペンションInfo
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- JPH08230429A JPH08230429A JP3641895A JP3641895A JPH08230429A JP H08230429 A JPH08230429 A JP H08230429A JP 3641895 A JP3641895 A JP 3641895A JP 3641895 A JP3641895 A JP 3641895A JP H08230429 A JPH08230429 A JP H08230429A
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- trailing
- arm
- suspension
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2200/00—Indexing codes relating to suspension types
- B60G2200/30—Rigid axle suspensions
- B60G2200/312—Rigid axle suspensions with one of the two trailing arms being rigidly connected to the axle
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】左右の後輪に上下逆相となる入力があったとき
にトレーリングアームとビームとの連結部に応力集中が
生じるような事態を適切に解消し、上記連結部の強度の
観点からサスペンション機能に種々の制約を受けるとい
った不具合を無くし、また車幅方向のビームやラテラル
ロッドによってスペース効率が悪くなるといった難点も
解消する。 【構成】一対のトレーリングアーム1A,1Bのうち一
方のトレーリングアーム1Aは、鉛直方向(z軸方向)
の軸線周りに曲げ変形可能に形成され、その後端部は、
この後端部とビーム2の一端部とが少なくとも上下方向
に相対揺動可能なように揺動連結手段3を介して上記ビ
ーム2の一端部に連結されており、かつ、他方のトレー
リングアーム1Bは、上記一方のトレーリングアーム1
Aよりも車幅方向(y軸方向)の剛性が大きく形成さ
れ、その後端部が上記ビーム2の他端部に剛結されてい
る。
にトレーリングアームとビームとの連結部に応力集中が
生じるような事態を適切に解消し、上記連結部の強度の
観点からサスペンション機能に種々の制約を受けるとい
った不具合を無くし、また車幅方向のビームやラテラル
ロッドによってスペース効率が悪くなるといった難点も
解消する。 【構成】一対のトレーリングアーム1A,1Bのうち一
方のトレーリングアーム1Aは、鉛直方向(z軸方向)
の軸線周りに曲げ変形可能に形成され、その後端部は、
この後端部とビーム2の一端部とが少なくとも上下方向
に相対揺動可能なように揺動連結手段3を介して上記ビ
ーム2の一端部に連結されており、かつ、他方のトレー
リングアーム1Bは、上記一方のトレーリングアーム1
Aよりも車幅方向(y軸方向)の剛性が大きく形成さ
れ、その後端部が上記ビーム2の他端部に剛結されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自動車のリヤサスペ
ンション、さらに詳しくはトレーリングアーム式のリヤ
サスペンションに関する。
ンション、さらに詳しくはトレーリングアーム式のリヤ
サスペンションに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のリヤサスペンションとし
ては、たとえば実開平2−141508号公報や実開昭
58−58906号公報などに所載のいわゆる3リンク
式サスペンションと称されるものがある。すなわち、こ
の従来のサスペンションは、本願の図6に示すように、
車体への取付支点C1を中心として上下方向に揺動可能
な左右一対のトレーリングアーム7,7と、これら一対
のトレーリングアーム7,7の各後端部に連結されたビ
ーム8とから構成されており、このビーム8の両端部に
後輪W,Wが取付けられている。
ては、たとえば実開平2−141508号公報や実開昭
58−58906号公報などに所載のいわゆる3リンク
式サスペンションと称されるものがある。すなわち、こ
の従来のサスペンションは、本願の図6に示すように、
車体への取付支点C1を中心として上下方向に揺動可能
な左右一対のトレーリングアーム7,7と、これら一対
のトレーリングアーム7,7の各後端部に連結されたビ
ーム8とから構成されており、このビーム8の両端部に
後輪W,Wが取付けられている。
【0003】また、上記従来のリヤサスペンションで
は、上記ビーム8は、トーションビームとして機能する
ように配慮されており、左右の後輪W,Wに上下逆相と
なる入力があったときには、このビーム8の捩じり変形
によって左右のトレーリングアーム7,7間に発生する
捩じり力を吸収させて、その反力を発揮させ得るように
なっている。さらに、上記一対のトレーリングアーム
7,7は、車幅方向の剛性が小さくなるように形成され
ており、左右の後輪W,Wに上下逆相の入力があったと
きの車体とビーム8との相対的な角度変化や、ビーム8
とトレーリングアーム7,7との連結箇所の変位など
を、各トレーリングアーム7の捩じり変形や曲げ変形に
よって吸収させるように構成されている。
は、上記ビーム8は、トーションビームとして機能する
ように配慮されており、左右の後輪W,Wに上下逆相と
なる入力があったときには、このビーム8の捩じり変形
によって左右のトレーリングアーム7,7間に発生する
捩じり力を吸収させて、その反力を発揮させ得るように
なっている。さらに、上記一対のトレーリングアーム
7,7は、車幅方向の剛性が小さくなるように形成され
ており、左右の後輪W,Wに上下逆相の入力があったと
きの車体とビーム8との相対的な角度変化や、ビーム8
とトレーリングアーム7,7との連結箇所の変位など
を、各トレーリングアーム7の捩じり変形や曲げ変形に
よって吸収させるように構成されている。
【0004】一方、上記とは異なるサスペンションとし
て、従来では、たとえば図7に示すような、いわゆるコ
ンパウンドクランクサスペンションと称されるものもあ
る。この従来のものは、上記図6で示した前者のものと
比較して、トレーリングアーム7a,7aの剛性が大き
く、またビーム8aが車体前方寄りへ配置された構造で
ある。
て、従来では、たとえば図7に示すような、いわゆるコ
ンパウンドクランクサスペンションと称されるものもあ
る。この従来のものは、上記図6で示した前者のものと
比較して、トレーリングアーム7a,7aの剛性が大き
く、またビーム8aが車体前方寄りへ配置された構造で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の図6に示し
た前者のリヤサスペンションでは、2本のトレーリング
アーム7,7の車幅方向の剛性が充分でない。したがっ
て、車幅方向の剛性を高めるとともに、車軸となるビー
ム8の車幅方向の位置決めを図るには、車幅方向の強度
を補うための長寸法のラテラルロッド9を車幅方向に沿
って追加して取付ける必要がある。その結果、ラテラル
ロッド9およびラテラルロッド用のブラケット類9a,
9bなどの部品点数の増加に原因し、製造コストの上昇
を招く他、ラテラルロッド9を取付けるためのスペース
確保の点でも苦慮していた。
た前者のリヤサスペンションでは、2本のトレーリング
アーム7,7の車幅方向の剛性が充分でない。したがっ
て、車幅方向の剛性を高めるとともに、車軸となるビー
ム8の車幅方向の位置決めを図るには、車幅方向の強度
を補うための長寸法のラテラルロッド9を車幅方向に沿
って追加して取付ける必要がある。その結果、ラテラル
ロッド9およびラテラルロッド用のブラケット類9a,
9bなどの部品点数の増加に原因し、製造コストの上昇
を招く他、ラテラルロッド9を取付けるためのスペース
確保の点でも苦慮していた。
【0006】また、上記従来の前者のリヤサスペンショ
ンでは、ビーム8に作用する捩じり力をこのビーム8の
捩じり変形によって吸収させる構造としているために、
この捩じ力を受けるビーム8の両端部と剛体の車輪支持
部材6との連結部E,Eにその応力が集中する傾向が見
られる。このため、従来では、サスペンション強度を充
分に高めることが難しくなっていた。したがって、従来
では、サスペンション強度の観点から、たとえば後輪
W,Wの上下ストローク範囲を大きく設定することがで
きないなど、種々の負荷条件について大きな制約を受け
るという難点もあった。
ンでは、ビーム8に作用する捩じり力をこのビーム8の
捩じり変形によって吸収させる構造としているために、
この捩じ力を受けるビーム8の両端部と剛体の車輪支持
部材6との連結部E,Eにその応力が集中する傾向が見
られる。このため、従来では、サスペンション強度を充
分に高めることが難しくなっていた。したがって、従来
では、サスペンション強度の観点から、たとえば後輪
W,Wの上下ストローク範囲を大きく設定することがで
きないなど、種々の負荷条件について大きな制約を受け
るという難点もあった。
【0007】さらに、上記従来の前者のサスペンション
では、ビーム8を捩じり変形させてトーションビームと
して機能させるものであるために、このビーム8を車幅
方向に沿った直線形状に形成する必要がある。すなわ
ち、ビーム8に車体の前後方向に沿った屈曲部などを形
成したのでは、このビーム8の捩じり変形が抑制される
ため適切でない。したがって、ビーム8の形状などに制
約を受け、たとえばこのビーム8をオフセットさせて他
の装置または機器類の取付けに便宜を図るような配慮を
図ることができないといった難点も生じていた。
では、ビーム8を捩じり変形させてトーションビームと
して機能させるものであるために、このビーム8を車幅
方向に沿った直線形状に形成する必要がある。すなわ
ち、ビーム8に車体の前後方向に沿った屈曲部などを形
成したのでは、このビーム8の捩じり変形が抑制される
ため適切でない。したがって、ビーム8の形状などに制
約を受け、たとえばこのビーム8をオフセットさせて他
の装置または機器類の取付けに便宜を図るような配慮を
図ることができないといった難点も生じていた。
【0008】一方、上記従来の図7に示した後者のリヤ
サスペンションでは、トレーリングアーム7a,7aの
車幅方向の剛性が高められているために、上記従来の前
者の場合とは異なり、ラテラルロッドを必ずしも追加し
て設ける必要はない。
サスペンションでは、トレーリングアーム7a,7aの
車幅方向の剛性が高められているために、上記従来の前
者の場合とは異なり、ラテラルロッドを必ずしも追加し
て設ける必要はない。
【0009】ところが、この後者のサスペンションにお
いても、上記前者のものと同様に、ビーム8aをトーシ
ョンビームとして機能させて、捩じり力を受ける構造で
あるために、トレーリングアーム7a,7aとビーム8
aの両端部との連結部E1,E2に応力集中が生じ易
く、これらの連結強度を充分に高めることが難しくなっ
ていた。また、ビーム8aの形状などに制約を受けると
いう難点もあった。
いても、上記前者のものと同様に、ビーム8aをトーシ
ョンビームとして機能させて、捩じり力を受ける構造で
あるために、トレーリングアーム7a,7aとビーム8
aの両端部との連結部E1,E2に応力集中が生じ易
く、これらの連結強度を充分に高めることが難しくなっ
ていた。また、ビーム8aの形状などに制約を受けると
いう難点もあった。
【0010】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、左右の後輪に上下逆相となる入
力があったときにトレーリングアームとビームとの連結
部に応力集中が生じるような事態を適切に解消して、上
記連結部の強度の観点からサスペンション機能に種々の
制約を受けるといった不具合を無くすとともに、車幅方
向に沿って設けられるビームやラテラルロッドによって
スペース効率が悪くなるといった難点も適切に解消させ
ることをその課題としている。
出されたものであって、左右の後輪に上下逆相となる入
力があったときにトレーリングアームとビームとの連結
部に応力集中が生じるような事態を適切に解消して、上
記連結部の強度の観点からサスペンション機能に種々の
制約を受けるといった不具合を無くすとともに、車幅方
向に沿って設けられるビームやラテラルロッドによって
スペース効率が悪くなるといった難点も適切に解消させ
ることをその課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0012】すなわち、本願発明は、車体の前後方向に
延び、車体に取付けられる前端部の取付支点を中心とし
て上下方向に揺動可能な左右一対のトレーリングアーム
と、車幅方向に延び、両端部に自動車の後輪が取付けら
れるビームと、を備えた自動車のリヤサスペンションで
あって、上記一対のトレーリングアームのうち一方のト
レーリングアームは、鉛直方向の軸線周りに曲げ変形可
能に形成されているとともに、この一方のトレーリング
アームの後端部は、この後端部と上記ビームの一端部と
が少なくとも上下方向に相対揺動可能なように揺動連結
手段を介して上記ビームの一端部に連結されており、か
つ、上記一対のトレーリングアームのうち他方のトレー
リングアームは、上記一方のトレーリングアームよりも
車幅方向の剛性が大きく形成され、かつその後端部が上
記ビームの他端部に剛結されていることを特徴としてい
る。
延び、車体に取付けられる前端部の取付支点を中心とし
て上下方向に揺動可能な左右一対のトレーリングアーム
と、車幅方向に延び、両端部に自動車の後輪が取付けら
れるビームと、を備えた自動車のリヤサスペンションで
あって、上記一対のトレーリングアームのうち一方のト
レーリングアームは、鉛直方向の軸線周りに曲げ変形可
能に形成されているとともに、この一方のトレーリング
アームの後端部は、この後端部と上記ビームの一端部と
が少なくとも上下方向に相対揺動可能なように揺動連結
手段を介して上記ビームの一端部に連結されており、か
つ、上記一対のトレーリングアームのうち他方のトレー
リングアームは、上記一方のトレーリングアームよりも
車幅方向の剛性が大きく形成され、かつその後端部が上
記ビームの他端部に剛結されていることを特徴としてい
る。
【0013】
【発明の作用および効果】本願発明においては、一対の
トレーリングアームのうち、一方のトレーリングアーム
は、鉛直方向の軸線周りに曲げ変形可能に形成されてい
るとともに、その後端部が揺動連結手段を介してビーム
の一端部に相対揺動可能に連結されているために、左右
の後輪に上下逆相となる入力があったときには、上記ビ
ームに作用する捩じり力をこのビームと上記一方のトレ
ーリングアームとの相対的な揺動動作によって吸収させ
ることができる。また、上下逆相の入力が生じることに
よってビームが上下方向に傾斜し、このビームと各トレ
ーリングアームの後端部との連結位置が車幅方向に変化
する事態を生じても、これは上記一方のトレーリングア
ームの車幅方向に沿う曲げ変形によって適切に吸収させ
ることができることとなる。
トレーリングアームのうち、一方のトレーリングアーム
は、鉛直方向の軸線周りに曲げ変形可能に形成されてい
るとともに、その後端部が揺動連結手段を介してビーム
の一端部に相対揺動可能に連結されているために、左右
の後輪に上下逆相となる入力があったときには、上記ビ
ームに作用する捩じり力をこのビームと上記一方のトレ
ーリングアームとの相対的な揺動動作によって吸収させ
ることができる。また、上下逆相の入力が生じることに
よってビームが上下方向に傾斜し、このビームと各トレ
ーリングアームの後端部との連結位置が車幅方向に変化
する事態を生じても、これは上記一方のトレーリングア
ームの車幅方向に沿う曲げ変形によって適切に吸収させ
ることができることとなる。
【0014】したがって、本願発明では、左右の後輪に
上下逆相となる入力が生じたときに、リヤサスペンショ
ンや車体などに不具合を生じさせないことは勿論のこ
と、ビームに大きな捩じり力が発生することを解消する
ことが可能となり、このビームとこのビームに連結され
るトレーリングアームとの連結部に、ビームの捩じり力
に原因する応力集中が生じ難い構造とすることができ
る。その結果、ビームとトレーリングアームとの連結強
度を高めことができ、従来とは異なり、ビームとトレー
リングアームとの連結強度の観点から種々の負荷条件に
対して大きな制約を受けるようなことを解消することが
できるという格別な効果が得られる。本願発明では、た
とえば後輪の上下ストローク範囲を従来よりも大きく設
定することができるなど、サスペンション機能の向上が
図れる。
上下逆相となる入力が生じたときに、リヤサスペンショ
ンや車体などに不具合を生じさせないことは勿論のこ
と、ビームに大きな捩じり力が発生することを解消する
ことが可能となり、このビームとこのビームに連結され
るトレーリングアームとの連結部に、ビームの捩じり力
に原因する応力集中が生じ難い構造とすることができ
る。その結果、ビームとトレーリングアームとの連結強
度を高めことができ、従来とは異なり、ビームとトレー
リングアームとの連結強度の観点から種々の負荷条件に
対して大きな制約を受けるようなことを解消することが
できるという格別な効果が得られる。本願発明では、た
とえば後輪の上下ストローク範囲を従来よりも大きく設
定することができるなど、サスペンション機能の向上が
図れる。
【0015】また、本願発明では、上記したとおり、ビ
ームに大きな捩じり力を発生させることがなく、このビ
ームをトーションビームとして機能させる必要がないた
めに、たとえばこのビームを曲げ加工するなどしてオフ
セットさせても、サスペンション機能に何ら支障を生じ
ない。したがって、自動車の他の装置類または機器類の
取付けに際して、ビームが障害とならないように種々配
慮することができるという効果も得られる。
ームに大きな捩じり力を発生させることがなく、このビ
ームをトーションビームとして機能させる必要がないた
めに、たとえばこのビームを曲げ加工するなどしてオフ
セットさせても、サスペンション機能に何ら支障を生じ
ない。したがって、自動車の他の装置類または機器類の
取付けに際して、ビームが障害とならないように種々配
慮することができるという効果も得られる。
【0016】さらに、本願発明では、他方のトレーリン
グアームの車幅方向の剛性を大きくし、このトレーリン
グアームの後端部をビームに剛結させているために、こ
の他方のトレーリングアームとビームとの連結構造によ
ってビームの車幅方向の位置決めが図れるとともに、サ
スペンション全体の車幅方向の剛性を確保できることと
なる。したがって、車幅方向の剛性確保などのためのラ
テラルロッドを必ずしも設ける必要はなくなり、部品点
数の削減によるコストダウンが図れる。また、ラテラル
ロッドを車幅全体にわたって設けるスペースを確保する
必要をなくし、スペース効率を良好にできるという効果
も得られる。
グアームの車幅方向の剛性を大きくし、このトレーリン
グアームの後端部をビームに剛結させているために、こ
の他方のトレーリングアームとビームとの連結構造によ
ってビームの車幅方向の位置決めが図れるとともに、サ
スペンション全体の車幅方向の剛性を確保できることと
なる。したがって、車幅方向の剛性確保などのためのラ
テラルロッドを必ずしも設ける必要はなくなり、部品点
数の削減によるコストダウンが図れる。また、ラテラル
ロッドを車幅全体にわたって設けるスペースを確保する
必要をなくし、スペース効率を良好にできるという効果
も得られる。
【0017】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0018】図1は、本願発明に係る自動車のリヤサス
ペンションの一例を示す一部断面平面図である。図2
は、図1のX1−X1線断面図。図3は、図1のX2−
X2線断面図。図4は、図1に示すリヤサスペンション
の動作状態の一例を示し、自動車の後部側から見た背面
図である。
ペンションの一例を示す一部断面平面図である。図2
は、図1のX1−X1線断面図。図3は、図1のX2−
X2線断面図。図4は、図1に示すリヤサスペンション
の動作状態の一例を示し、自動車の後部側から見た背面
図である。
【0019】図1に示すリヤサスペンションは、互いに
相違した形状に形成された左右一対のトレーリングアー
ム1A,1B、車幅方向に延びるアクスルビーム2、お
よびこのアクスルビーム2の一端部に外嵌装着された揺
動ベアリング3などを具備して構成されている。なお、
同図において、x軸方向が車体前後方向であり、矢印x
1方向が車体前方である。また、y軸方向が車幅方向、
z軸方向が鉛直方向である。
相違した形状に形成された左右一対のトレーリングアー
ム1A,1B、車幅方向に延びるアクスルビーム2、お
よびこのアクスルビーム2の一端部に外嵌装着された揺
動ベアリング3などを具備して構成されている。なお、
同図において、x軸方向が車体前後方向であり、矢印x
1方向が車体前方である。また、y軸方向が車幅方向、
z軸方向が鉛直方向である。
【0020】上記一対のトレーリングアーム1A,1B
は、何れも車体の前後方向に延びるように設けられてお
り、その前端部にゴムブッシュ4,4を具備している。
これらゴムブッシュ4,4は、トレーリングアーム1
A,1Bを車体Nの各ブラケット5に連結させるための
ものであり、これら一対のトレーリングアーム1A,1
Bは、上記各ゴムブッシュ4の取付支点Cを中心として
上下方向に揺動可能である。
は、何れも車体の前後方向に延びるように設けられてお
り、その前端部にゴムブッシュ4,4を具備している。
これらゴムブッシュ4,4は、トレーリングアーム1
A,1Bを車体Nの各ブラケット5に連結させるための
ものであり、これら一対のトレーリングアーム1A,1
Bは、上記各ゴムブッシュ4の取付支点Cを中心として
上下方向に揺動可能である。
【0021】上記一対のトレーリングアーム1A,1B
のうち、一方のトレーリングアーム1Aは、従来例とし
て説明した図6の3リンク式サスペンションのトレーリ
ングアームと同様な構造に形成可能であり、たとえば平
板状に形成されたアーム部10aを具備している。この
アーム部10aは、図2に示すように、その車幅方向
(y軸方向)の厚みtが上下方向の幅寸法Sに比べてか
なり小さく設定されており、鉛直方向(z軸方向)の軸
線周りに大きな撓み量で曲げ変形可能である。ただし、
このアーム部10aは、車幅方向のy軸周りの曲げ剛性
は大きくなっている。
のうち、一方のトレーリングアーム1Aは、従来例とし
て説明した図6の3リンク式サスペンションのトレーリ
ングアームと同様な構造に形成可能であり、たとえば平
板状に形成されたアーム部10aを具備している。この
アーム部10aは、図2に示すように、その車幅方向
(y軸方向)の厚みtが上下方向の幅寸法Sに比べてか
なり小さく設定されており、鉛直方向(z軸方向)の軸
線周りに大きな撓み量で曲げ変形可能である。ただし、
このアーム部10aは、車幅方向のy軸周りの曲げ剛性
は大きくなっている。
【0022】上記トレーリングアーム1Aの後端部は、
上記揺動ベアリング3に連結(剛結)されており、この
揺動ベアリング3を介して上記アクスルビーム2の一端
部に間接的に連結されている。
上記揺動ベアリング3に連結(剛結)されており、この
揺動ベアリング3を介して上記アクスルビーム2の一端
部に間接的に連結されている。
【0023】上記揺動ベアリング3は、この揺動ベアリ
ング3内に組み込まれている内筒体と外筒体(何れも図
示略)とが互いに相対して揺動できるように構成された
ものである。この揺動ベアリング3の内筒体は、アクス
ルビーム2の一端部に外嵌して固定されており、外筒体
は上記アクスルビーム2の長軸方向の中心線C2を中心
として揺動可能となっている。上記トレーリングアーム
1Aの後端部は、この揺動ベアリング3の外筒体に相当
する部位に連結されている結果、トレーリングアーム1
Aの後端部とアクスルビーム2とは互いに相対的に揺動
可能となっている。
ング3内に組み込まれている内筒体と外筒体(何れも図
示略)とが互いに相対して揺動できるように構成された
ものである。この揺動ベアリング3の内筒体は、アクス
ルビーム2の一端部に外嵌して固定されており、外筒体
は上記アクスルビーム2の長軸方向の中心線C2を中心
として揺動可能となっている。上記トレーリングアーム
1Aの後端部は、この揺動ベアリング3の外筒体に相当
する部位に連結されている結果、トレーリングアーム1
Aの後端部とアクスルビーム2とは互いに相対的に揺動
可能となっている。
【0024】一方、他方のトレーリングアーム1Bは、
上記一方のトレーリングアーム1Aとは異なり、従来例
として説明した図7のコンパウンドクランクに適用され
ているトレーリングアームと同様な構造とすることがで
きる。具体的には、このトレーリングアーム1Bのアー
ム部10bは、金属板をプレス成形するなどして構成さ
れており、たとえば図3に示すように、一端側が開口し
た断面略U字状に形成されている。
上記一方のトレーリングアーム1Aとは異なり、従来例
として説明した図7のコンパウンドクランクに適用され
ているトレーリングアームと同様な構造とすることがで
きる。具体的には、このトレーリングアーム1Bのアー
ム部10bは、金属板をプレス成形するなどして構成さ
れており、たとえば図3に示すように、一端側が開口し
た断面略U字状に形成されている。
【0025】この他方のトレーリングアーム1Bは、上
記のような断面形状に形成されることによって、x,
y,z軸の何れの方向についてもその剛性が大きくなる
ように構成されている。その結果、y軸に沿う車幅方向
の剛性については、少なくとも一方のトレーリングアー
ム1Aの剛性よりも大きくなっている。そして、この他
方のトレーリングアーム1Bの後端部は、アクスルビー
ム2の他端部に溶接されて剛結されている。
記のような断面形状に形成されることによって、x,
y,z軸の何れの方向についてもその剛性が大きくなる
ように構成されている。その結果、y軸に沿う車幅方向
の剛性については、少なくとも一方のトレーリングアー
ム1Aの剛性よりも大きくなっている。そして、この他
方のトレーリングアーム1Bの後端部は、アクスルビー
ム2の他端部に溶接されて剛結されている。
【0026】上記アクスルビーム2は、トーションビー
ムとして機能するものではなく、中空または中実の棒状
部材、あるいは断面コ字状にプレス成形された金属板な
どによって形成され、x,y,z軸の各軸周りの曲げ剛
性が全て大きくなるように配慮されている。また、この
アクスルビーム2の両端の軸部20,20には後輪Wが
各々取付けられている他、地面から上方へ突き上げる力
を吸収するためのスプリングやショックアブソーバなど
の下端部を連結するためのブラケット部(図示略)など
も適宜設けられている。
ムとして機能するものではなく、中空または中実の棒状
部材、あるいは断面コ字状にプレス成形された金属板な
どによって形成され、x,y,z軸の各軸周りの曲げ剛
性が全て大きくなるように配慮されている。また、この
アクスルビーム2の両端の軸部20,20には後輪Wが
各々取付けられている他、地面から上方へ突き上げる力
を吸収するためのスプリングやショックアブソーバなど
の下端部を連結するためのブラケット部(図示略)など
も適宜設けられている。
【0027】上記構成のリヤサスペンションにおいて
は、たとえば図4に示すように、左右の車輪W,Wに上
下逆相となる入力Fa,Fbが生じ、片側の車輪W(W
a)が他方の車輪W(Wb)よりも上昇すると、アクス
ルビーム2およびこのアクスルビーム2の両端に連結さ
れた一対のトレーリングアーム1A,1Bには、上下方
向に沿った捩じり力が発生することとなる。ところが、
このリヤサスペンションでは、上記捩じり力によって、
揺動ベアリング3が揺動動作を行い、アクスルビーム2
と一方のトレーリングアーム1Aとの連結角度が円滑に
変化することによって、上記捩じり力を吸収させて逃が
すことができる。また、トレーリングアーム1Aの捩じ
り変形によっても上記捩じり力を吸収させることができ
る。
は、たとえば図4に示すように、左右の車輪W,Wに上
下逆相となる入力Fa,Fbが生じ、片側の車輪W(W
a)が他方の車輪W(Wb)よりも上昇すると、アクス
ルビーム2およびこのアクスルビーム2の両端に連結さ
れた一対のトレーリングアーム1A,1Bには、上下方
向に沿った捩じり力が発生することとなる。ところが、
このリヤサスペンションでは、上記捩じり力によって、
揺動ベアリング3が揺動動作を行い、アクスルビーム2
と一方のトレーリングアーム1Aとの連結角度が円滑に
変化することによって、上記捩じり力を吸収させて逃が
すことができる。また、トレーリングアーム1Aの捩じ
り変形によっても上記捩じり力を吸収させることができ
る。
【0028】したがって、トレーリングアーム1A,1
Bとアクスルビーム2との各連結部(トレーリングアー
ム1Aについては揺動ベアリング3とトレーリングアー
ム1Aの後端部との連結部)に、捩じり力に原因する応
力集中が発生する虞れを無くすことが可能となる。
Bとアクスルビーム2との各連結部(トレーリングアー
ム1Aについては揺動ベアリング3とトレーリングアー
ム1Aの後端部との連結部)に、捩じり力に原因する応
力集中が発生する虞れを無くすことが可能となる。
【0029】なお、片側の車輪W(Wa)が上昇し、ア
クスルビーム2が傾斜すれば、これに伴って他方のトレ
ーリングアーム1Bも同様に傾斜するが、この傾斜はこ
のトレーリングアーム1Bのゴムブッシュ4に内装され
たゴムの変形によって許容される。
クスルビーム2が傾斜すれば、これに伴って他方のトレ
ーリングアーム1Bも同様に傾斜するが、この傾斜はこ
のトレーリングアーム1Bのゴムブッシュ4に内装され
たゴムの変形によって許容される。
【0030】また、上記片側の車輪Waが上昇したとき
には、揺動ベアリング3が揺動してトレーリングアーム
1Aの前端部のゴムブッシュ4の高さ方向の変化を吸収
するが、上記揺動ベアリング3は剛であるため、その位
置は車幅方向の外側へ変位することとなる。ところが、
この揺動ベアリング3に連結されているトレーリングア
ーム1Aは、z軸周りに曲げ変形可能であるために、こ
のトレーリングアーム1Aの曲げ変形によってこのトレ
ーリングアーム1Aに発生する曲げ力が吸収され、上記
揺動ベアリング3とトレーリングアーム1Aとの連結部
の変位も適切に許容されることとなる。
には、揺動ベアリング3が揺動してトレーリングアーム
1Aの前端部のゴムブッシュ4の高さ方向の変化を吸収
するが、上記揺動ベアリング3は剛であるため、その位
置は車幅方向の外側へ変位することとなる。ところが、
この揺動ベアリング3に連結されているトレーリングア
ーム1Aは、z軸周りに曲げ変形可能であるために、こ
のトレーリングアーム1Aの曲げ変形によってこのトレ
ーリングアーム1Aに発生する曲げ力が吸収され、上記
揺動ベアリング3とトレーリングアーム1Aとの連結部
の変位も適切に許容されることとなる。
【0031】なお、上述の説明は、揺動ベアリング3と
の連結が図られている一方のトレーリングアーム1A側
の車輪Waが上昇した場合を一例としているが、このリ
ヤサスペンションでは、上記とは逆に他方の車輪Wbが
上昇した場合についても上記の場合と同様な作用が得ら
れる。したがって、上記したような上下逆相の入力F
a,Fbによって、トレーリングアーム1A,1Bやア
クスルビーム2などの各部に損傷が発生するようなこと
はない。
の連結が図られている一方のトレーリングアーム1A側
の車輪Waが上昇した場合を一例としているが、このリ
ヤサスペンションでは、上記とは逆に他方の車輪Wbが
上昇した場合についても上記の場合と同様な作用が得ら
れる。したがって、上記したような上下逆相の入力F
a,Fbによって、トレーリングアーム1A,1Bやア
クスルビーム2などの各部に損傷が発生するようなこと
はない。
【0032】また、上記したように、このリヤサスペン
ションでは、アクスルビーム2に捩じり変形を積極的に
生じさせるものではなく、このアクスルビーム2をトー
ションビームとして機能させるものではない。このた
め、アクスルビーム2の捩じり変形を考慮する必要がな
くなり、アクスルビーム2の強度確保が容易となる。ま
た、アクスルビーム2の断面形状を種々の形状に形成す
ることが可能となり、設計の幅を広げることも可能とな
る。その他、たとえば図5に示すように、アクスルビー
ム2を屈曲させて、適当な寸法Lだけオフセットさせる
ことも可能となり、車体に他の装置または機器類を取付
ける際に、アクスルビーム2がそれら機器類などの取付
けの支障になるようなことも適切に回避できることとな
る。
ションでは、アクスルビーム2に捩じり変形を積極的に
生じさせるものではなく、このアクスルビーム2をトー
ションビームとして機能させるものではない。このた
め、アクスルビーム2の捩じり変形を考慮する必要がな
くなり、アクスルビーム2の強度確保が容易となる。ま
た、アクスルビーム2の断面形状を種々の形状に形成す
ることが可能となり、設計の幅を広げることも可能とな
る。その他、たとえば図5に示すように、アクスルビー
ム2を屈曲させて、適当な寸法Lだけオフセットさせる
ことも可能となり、車体に他の装置または機器類を取付
ける際に、アクスルビーム2がそれら機器類などの取付
けの支障になるようなことも適切に回避できることとな
る。
【0033】さらに、リヤサスペンションには、上記以
外の力が種々作用する。すなわち、リヤサスペンション
には、たとえばy軸に沿った車幅方向の力が入力される
場合があるが、この力は、トレーリングアーム1B、お
よびこのトレーリングアーム1Bを支持するゴムブッシ
ュ4の部位で受けることができる。このトレーリングア
ーム1Bは、一方のトレーリングアーム1Aとは異な
り、車幅方向の剛性が大きいために、上記y軸方向の入
力に対して充分な強度をもたせることが可能である。
外の力が種々作用する。すなわち、リヤサスペンション
には、たとえばy軸に沿った車幅方向の力が入力される
場合があるが、この力は、トレーリングアーム1B、お
よびこのトレーリングアーム1Bを支持するゴムブッシ
ュ4の部位で受けることができる。このトレーリングア
ーム1Bは、一方のトレーリングアーム1Aとは異な
り、車幅方向の剛性が大きいために、上記y軸方向の入
力に対して充分な強度をもたせることが可能である。
【0034】また、上記トレーリングアーム1Bの車幅
方向の剛性が確保されていることにより、アクスルビー
ム2についての車幅方向の位置決めも適切に図られる。
したがって、このリヤサスペンションでは、必ずしもラ
テラルロッドを追加して設ける必要はなく、部品点数の
削減、ならびに他の装置または機器類を取付けるための
スペースの確保が容易となる。
方向の剛性が確保されていることにより、アクスルビー
ム2についての車幅方向の位置決めも適切に図られる。
したがって、このリヤサスペンションでは、必ずしもラ
テラルロッドを追加して設ける必要はなく、部品点数の
削減、ならびに他の装置または機器類を取付けるための
スペースの確保が容易となる。
【0035】さらに、上記以外の力としては、たとえば
z軸に沿う鉛直方向の力、あるいはx軸に沿う車体前後
方向の力などがこのリヤサスペンションに入力される
が、z軸方向の力は、一般のリヤサスペンションと同様
に、このリヤサスペンションに付属して設けられるスプ
リング、ショクアブソーバ、ストッパなどによって受け
ることができる。x軸方向の力に対しては、左右一対の
トレーリングアーム1A,1Bで受けることとなるが、
これらトレーリングアーム1A,1Bは、x軸方向に大
きな強度を有するものであるから、何ら支障はない。さ
らに、トレーリングアーム1A側のブレーキ力について
は、このトレーリングアーム1Aにブレーキのバッキン
グプレートを直結することによって、このトレーリング
アーム1Aによって受けることでき、上記同様に支障は
生じない。
z軸に沿う鉛直方向の力、あるいはx軸に沿う車体前後
方向の力などがこのリヤサスペンションに入力される
が、z軸方向の力は、一般のリヤサスペンションと同様
に、このリヤサスペンションに付属して設けられるスプ
リング、ショクアブソーバ、ストッパなどによって受け
ることができる。x軸方向の力に対しては、左右一対の
トレーリングアーム1A,1Bで受けることとなるが、
これらトレーリングアーム1A,1Bは、x軸方向に大
きな強度を有するものであるから、何ら支障はない。さ
らに、トレーリングアーム1A側のブレーキ力について
は、このトレーリングアーム1Aにブレーキのバッキン
グプレートを直結することによって、このトレーリング
アーム1Aによって受けることでき、上記同様に支障は
生じない。
【0036】なお、上記実施例では、揺動ベアリング3
を用いることによって、アクスルビーム2に作用する捩
じり力を逃がすようにしているが、本願発明はこれに限
定されない。本願発明にいう揺動連結手段は、必ずしも
揺動ベアリングによって構成されている必要はない。た
とえば、揺動ベアリングを用いることなく、アクスルビ
ーム2とトレーリングアーム1Aとの連結部に適宜の加
工を施すことによって、これら両者を相対的に揺動可能
な構造としてもよい。また、この揺動連結は、アクスル
ビームとトレーリングアームとに発生する上下方向の捩
じり力を吸収して逃がすためのものであるから、トレー
リングアームの後端部とアクスルビームとは少なくとも
上下方向に相対揺動可能であればよい。
を用いることによって、アクスルビーム2に作用する捩
じり力を逃がすようにしているが、本願発明はこれに限
定されない。本願発明にいう揺動連結手段は、必ずしも
揺動ベアリングによって構成されている必要はない。た
とえば、揺動ベアリングを用いることなく、アクスルビ
ーム2とトレーリングアーム1Aとの連結部に適宜の加
工を施すことによって、これら両者を相対的に揺動可能
な構造としてもよい。また、この揺動連結は、アクスル
ビームとトレーリングアームとに発生する上下方向の捩
じり力を吸収して逃がすためのものであるから、トレー
リングアームの後端部とアクスルビームとは少なくとも
上下方向に相対揺動可能であればよい。
【0037】その他、本願発明はトレーリングアームや
ビームなどの各部の具体的な構成も上記実施例のように
限定されず、各部の具体的な構成は種々に設計変更自在
である。
ビームなどの各部の具体的な構成も上記実施例のように
限定されず、各部の具体的な構成は種々に設計変更自在
である。
【図1】本願発明に係る自動車のリヤサスペンションの
一例を示す一部断面平面図。
一例を示す一部断面平面図。
【図2】図1のX1−X1線断面図。
【図3】図1のX2−X2線断面図。
【図4】図1に示すリヤサスペンションの動作状態の一
例を示し、自動車の後部側から見た背面図。
例を示し、自動車の後部側から見た背面図。
【図5】本願発明に係る自動車のリヤサスペンションの
他の例を示す背面図。
他の例を示す背面図。
【図6】従来のリヤサスペンションの一例を示す平面
図。
図。
【図7】従来のリヤサスペンションの他の例を示す平面
図。
図。
1A,1B トレーリングアーム 2 アクスルビーム(ビーム) 3 揺動ベアリング(揺動連結手段) W 車輪
Claims (1)
- 【請求項1】 車体の前後方向に延び、車体に取付けら
れる前端部の取付支点を中心として上下方向に揺動可能
な左右一対のトレーリングアームと、 車幅方向に延び、両端部に自動車の後輪が取付けられる
ビームと、 を備えた自動車のリヤサスペンションであって、 上記一対のトレーリングアームのうち一方のトレーリン
グアームは、鉛直方向の軸線周りに曲げ変形可能に形成
されているとともに、 この一方のトレーリングアームの後端部は、この後端部
と上記ビームの一端部とが少なくとも上下方向に相対揺
動可能なように揺動連結手段を介して上記ビームの一端
部に連結されており、かつ、 上記一対のトレーリングアームのうち他方のトレーリン
グアームは、上記一方のトレーリングアームよりも車幅
方向の剛性が大きく形成され、かつその後端部が上記ビ
ームの他端部に剛結されていることを特徴とする、自動
車のリヤサスペンション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3641895A JPH08230429A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 自動車のリヤサスペンション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3641895A JPH08230429A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 自動車のリヤサスペンション |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08230429A true JPH08230429A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12469286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3641895A Pending JPH08230429A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 自動車のリヤサスペンション |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08230429A (ja) |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP3641895A patent/JPH08230429A/ja active Pending
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