JPH08207536A - 後輪懸架装置 - Google Patents

後輪懸架装置

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Publication number
JPH08207536A
JPH08207536A JP1792895A JP1792895A JPH08207536A JP H08207536 A JPH08207536 A JP H08207536A JP 1792895 A JP1792895 A JP 1792895A JP 1792895 A JP1792895 A JP 1792895A JP H08207536 A JPH08207536 A JP H08207536A
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JP
Japan
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axle beam
bushes
rear wheel
wheel suspension
trailing
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Application number
JP1792895A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Otake
浩文 大竹
Yasuhiro Morita
康裕 森田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • B60G2200/314Rigid axle suspensions with longitudinally arranged arms articulated on the axle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • B60G2200/314Rigid axle suspensions with longitudinally arranged arms articulated on the axle
    • B60G2200/315Rigid axle suspensions with longitudinally arranged arms articulated on the axle at least one of the arms having an A or V shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/10Constructional features of arms
    • B60G2206/122Constructional features of arms the arm having L-shape

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はトレーリングアームによりアクスルビ
ームを支持する後輪懸架装置に関し、横力に対する剛性
を向上することを目的とする。 【構成】両端部に車輪32,33が装着されるアクスル
ビーム21と、一端が車体に揺動可能に連結されると共
に他端がアクスルビーム21の軸線後方位置まで延出し
てアクスルビーム21に連結されかつ車体連結位置から
アクスルビーム連結位置の中間位置において第1のブッ
シュ24,25を介してアクスルビーム21を支持する
トレーリングアーム22,23と、アクスルビーム21
とトレーリングアーム22,23との連結位置に設けら
れており、軸線が鉛直軸線方向に配置された第2のブッ
シュ26,27とを設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は後輪懸架装置に係り、特
にトレーリングアームによりアクスルビームを支持する
構成の後輪懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、前輪駆動車の後輪懸架装置とし
て、後輪が装着されるアクスルビームを、車体の横方向
の両側部に配置される一対のトレーリングアームにより
支持する懸架装置が知られている。
【0003】この種の後輪懸架装置として、例えば実開
昭62−156504号公報に開示されたものがある。
同公報に開示された後輪懸架装置は、後輪が装着される
アクスルビームを、車体の横方向に両側部に配設された
一対のトレーリングアームにより支持する構成とされて
いる。また、各トレーリングアームは、車体に対し弾性
体を介して揺動可能に連結され、アクスルビームに対し
て弾性体を介して揺動可能に2箇所にて連結された構成
とされている。
【0004】図8は、上記の公報に開示された従来構成
の後輪懸架装置1を平面視した概略構成図である。同図
に示されるように、車輪2,3はアクスルビーム4の両
端部に配設されている。また、アクスルビーム4は一対
のトレーリングアーム5,6により支持されており、各
トレーリングアーム5,6は、ダイアゴナルロッド7,
8とトレーリングロッド9,10とにより構成されてい
る。
【0005】ダイアゴナルロッド7,8の車体側端部と
トレーリングロッド9,10の車体側端部は共に車体
(図示せず)に接続されたブッシュ11,12に共に剛
付け接合されている。また、ダイアゴナルロッド7,8
のアクスルビーム側端部はアクスルビーム4に接続され
たブッシュ13,14に剛付け接合されており、同様に
トレーリングロッド9,10のアクスルビーム側端部は
アクスルビーム4に接続されたブッシュ15,16に剛
付け接合されている。また、ブッシュ13,14とブッ
シュ15,16は所定距離離間して配置されている。
【0006】また、図9は他の従来構成の後輪懸架装置
を平面視した概略構成図である。尚、同図において、図
8に示した後輪懸架装置1の構成と対応する構成につい
ては同一符号を付してその説明を省略する。図9に示す
後輪懸架装置は、ダイアゴナルロッド7,8をアクスル
ビーム4に接続するブッシュ13,14の位置が、アク
スルビーム4の軸線(車軸)に対して車両前方に位置し
た構成の懸架装置である。同図に示す例では、ブッシュ
13,14はアクスルビーム4の軸線に対して寸法hだ
け前方に位置している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図8に示され
る従来構成の後輪懸架装置1において、図中矢印Fで示
す横力が作用した場合の後輪懸架装置1の動作について
考察する。横力Fが後輪懸架装置1に作用すると、ブッ
シュ11,12を中心として各トレーリングアーム5,
6は点線で示すように回転変位する。このように各トレ
ーリングアーム5,6が回転すると、アクスルビーム4
及びこれに配設されている車輪2,3は共に横方向に変
位してしまい(図8に示す例では、矢印Cで示す量だけ
移動する)、横力Fに対する後輪懸架装置1の剛性が低
くなってしまうという問題点があった。
【0008】また同様に、図9に示す後輪懸架装置にお
いて、図中矢印Fで示す横力が作用した場合の後輪懸架
装置の動作について考察する。後輪懸架装置に横力Fが
作用すると、図8に示される後輪懸架装置1と同様に、
各トレーリングアーム5,6はブッシュ11,12を中
心として回転変位し、これに伴いアクスルビーム4及び
これに配設されている車輪2,3は横方向に変位する。
よって、図9に示す後輪懸架装置においても横力に対す
る剛性は低い。
【0009】また、ブッシュ11,12はアクスルビー
ム4の軸線に対して前方に位置しているため、横力Fの
印加により上記の横方向への変位と共に、後輪懸架装置
には図中Rで示す点を中心に、M=F×hで示されるモ
ーメントMが作用する。このように、後輪懸架装置に作
用するモーメントMにより、各ブッシュ11〜14はア
クスルビーム4を時計方向に回転させようとする方向、
即ち横力オーバ側に変位する。
【0010】このため、アクスルビーム4及び車輪2,
3は、図9に破線で示すように横力印加時においてトー
アウト側に変位してしまうという問題点があった。本発
明は上記の点に鑑みてなされたものであり、トレーリン
グアームのアクスルビーム側端部或いは車両取付側端部
に鉛直軸線方向に配置されたブッシュを介してアクスル
ビーム或いは車両に取り付ることにより、横力に対する
剛性の向上を図った後輪懸架装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記の手段を
講じることにより解決することができる。請求項1記載
の発明によれば、両端部に後輪が装着されるアクスルビ
ームと、一端が車体に揺動可能に連結されると共に他端
が前記アクスルビームの軸線後方位置まで延出して前記
アクスルビームに連結され、かつ車体連結位置からアク
スルビーム連結位置の中間位置において第1の連結部材
を介して前記アクスルビームを支持するトレーリングア
ームと、前記アクスルビームと前記トレーリングアーム
との連結位置に設けられており、軸線が鉛直軸線方向に
配置された第2の連結部材とを具備することを特徴とす
るものである。
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、両端
部に後輪が装着されるアクスルビームと、一端が前記ア
クスルビームに連結されると共に、他端が車体に第1の
連結部材を介して結合されることにより支持されるトレ
ーリングアームと、一端が前記トレーリングアームに連
結され、他端が前記トレーリングアームとの連結位置よ
り車両前方かつ前記トレーリングアームの軸線より変位
した位置に軸線が鉛直軸方向に配設された第2の連結部
材を介して車体に支持される構成とされた補助アームと
を具備することを特徴とするものである。
【0013】
【作用】上記の各手段は下記のように作用する。請求項
1記載の発明によれば、トレーリングアームは軸線が鉛
直軸線方向に配置された第2の連結部材によりアクスル
ビームに連結されているため、横力がアクスルビームに
作用した場合、この横力は第2の連結部材に印加され
る。しかるに、上記のように第2の連結部材は軸線が鉛
直軸線方向に配置されているため車体横方向に対する剛
性が大であり、従って横力が印加されても第2の連結部
材によりアクスルビームの横方向に対する変位は抑制さ
れる。
【0014】また、アクスルビームとトレーリングアー
ムとの連結点、即ち第2の連結部材の配設位置をアクス
ルビームの中心軸線よりも後方に位置することにより、
アクスルビームに横力を受けると、各トレーリングアー
ムは第2の連結部材の配設位置を中心として回転変位す
る挙動を示す。また、各トレーリングアームの回転方向
は、アクスルビームを旋回中心方向に変位させる方向と
なる。よって、横力の入力により車輪はいわゆるトーイ
ンの方向に変位する。
【0015】また、請求項2の発明によれば、屈曲した
補助アームをトレーリングアーム前方に設けることによ
り、第1の連結部材を中心とするトレーリングアームの
回転変位は規制され、よってアクスルビームの横方向の
変位も規制されるため、横方向に対する剛性を向上させ
ることができる。
【0016】また、ロール時においては、アクスルビー
ムの両端部に配設された後輪のストロークは逆相ストロ
ークとなる。このロール時では、リバウンド側のトレー
リングアームは第1の連結部材を中心とし、アクスルビ
ームとの連結位置が車両上方に変位すると共に補助アー
ムは車両下方に変位する。また、バウンド側のトレーリ
ングアームは第1の連結部材を中心とし、アクスルビー
ムとの連結位置が車両下方に変位すると共に補助アーム
は車両上方に変位する。従って、第2の連結部材が配設
された補助アーム先端においては、ロールによる上下変
位が相殺されるため、第2の連結部材の上下動(即ち、
軸線方向の移動)は小さくなりロール剛性への影響を抑
制できる。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。図1及び図2は本発明の第1実施例である後輪懸
架装置20を示している。図1は後輪懸架装置20を平
面視した状態を示しており、図2は後輪懸架装置20を
アクスルビーム21側より側面視した状態を示してい
る。
【0018】後輪懸架装置20は、大略するとアクスル
ビーム21、トレーリングアーム22,23、第1の連
結部材24,25(以下、第1のブッシュ24,25と
いう)、第2の連結部材26,27(以下、第2のブッ
シュ26,27という)、及び第3の連結部材28,2
9(以下、第3のブッシュ28,29という)、及び図
示しないスプリング及びショックアブソーバ等により構
成されている。
【0019】アクスルビーム21は、その横方向両端部
に車輪取付部30,31が配設されており、この車輪取
付け部30,31には後輪32,33が取り付けられ
る。尚、図中二点鎖線で示す(矢印Aで示す)のはアク
スルビーム21の軸線である。トレーリングアーム2
2,23は共に略L字形状を有した部材であり、横方向
延出部22a,23aと前後方向延出部22b,23b
とをプレス成形により一体的に形成した構成とされてい
る。横方向延出部22a,23aはアクスルビーム21
と略平行に延在しており、その端部には第2のブッシュ
26,27が配設されている。また、前後方向延出部2
2b,23bはアクスルビーム21を前後に横切るよう
に延在しており、その端部には第3のブッシュ28,2
9が配設されている。
【0020】第2のブッシュ26,27は、その軸線
(図2に矢印Bで示す)が鉛直軸線方向(車両の上下方
向)に延在するよう配設されており、例えばブラケット
34,35を介してアクスルビーム21に連結されてい
る。この第2のブッシュ26,27は、主に横力を支え
る機能を奏し、よって横方向に高い剛性を有した構成と
されている。
【0021】また、図示されるように第2のブッシュ2
6,27の配設位置は、アクスルビーム21の軸線Aに
対し車両後方位置に配設位置が設定されている。具体的
には、本実施例においては第2のブッシュ26,27の
配設位置は、アクスルビーム21の軸線Aに対し寸法H
(図1に示す)だけ車両後方に位置するよう構成されて
いる。
【0022】また、第3のブッシュ28,29はトレー
リングアーム22,23を車体(図示せず)に連結する
機能を有したブッシュであり、その軸線(図1に矢印C
で示す)は車両の横方向に延在するよう配設されてい
る。よって、トレーリングアーム22,23は第3のブ
ッシュ28,29を中心として車体に対し揺動可能な構
成とされている。
【0023】また、トレーリングアーム22,23が第
3のブッシュ28,29を介して車体に連結される車体
連結位置から、トレーリングアーム22,23が第2の
ブッシュ26,27を介してアクスルビーム21に連結
されるアクスルビーム連結位置の中間位置、具体的には
横方向延出部22a,23aの所定位置には第1のブッ
シュ24,25が配設されている。第1のブッシュ2
4,25は、各トレーリングアーム22,23に夫々2
個づつ設けられており、アクスルビーム21をトレーリ
ングアーム22,23に連結する機能を奏する。この第
1のブッシュ24,25は、主にブレーキトルク(即
ち、前後力)を受ける機能を奏する。尚、図1におい
て、36はスペアタイヤを示しており、また37は燃料
タンクを示している。
【0024】続いて、上記構成とされた後輪懸架装置2
0において、横力が入力された時における動作について
説明する。図3は後輪懸架装置20のリンク構成を示す
スケルトン図である。同図において、実線で示すのは横
力Fが印加されていない状態であり、また破線で示すの
は横力Fが印加された状態である。
【0025】先ず、比較的小さな横力Fが印加された場
合について説明する。横力Fが比較的小さな場合には、
第2のブッシュ26,27の配設位置がアクスルビーム
21の軸線Aに対し寸法Hだけ車両後方に位置していて
も、これにより発生する回転モーメントM(M=F×
H)により後輪懸架装置20が受ける影響は小さい。よ
って、横力Fが比較的小さい場合には、アクスルビーム
21の横方向変位のみを考慮すればよい。以下、比較的
小さな横力Fが印加された場合の後輪懸架装置20の動
作を説明する。
【0026】上記のように、トレーリングアーム22,
23は、軸線Bが鉛直軸線方向に配置された第2のブッ
シュ26,27によりアクスルビーム21に連結されて
いる。このため、横力Fがアクスルビーム21に作用し
た場合、この横力Fはアクスルビーム21に剛接合され
たブラケット34,35を介して第2のブッシュ26,
27に印加される。
【0027】しかるに、上記のように第2のブッシュ2
6,27は軸線Bが鉛直軸線方向に配置されているた
め、車体横方向に対する剛性は大きな特性を有してい
る。従って、横力Fが印加されても第2のブッシュ2
6,27によりアクスルビーム21の横方向に対する変
位は抑制される。即ち、本実施例の構成の後輪懸架装置
20によれば、横剛性を向上させることができ、横力入
力時における車両の安定性を向上させることができる。
【0028】続いて、比較的大きな横力Fが印加された
場合における後輪懸架装置20の動作について説明す
る。上記のように、アクスルビーム21とトレーリング
アーム22,23との連結点、即ち第2のブッシュ2
6,27の配設位置をアクスルビーム21の中心軸線A
よりも後方に配置し、かつアクスルビーム21に比較的
大きな横力Fが作用すると、各トレーリングアーム2
2,23及び各ブッシュ24〜29には上記した回転モ
ーメントM(M=F×H)による変位が発生する。
【0029】具体的には、各トレーリングアーム22,
23及び各ブッシュ24〜29に回転モーメントMが作
用すると、各トレーリングアーム22,23は第2のブ
ッシュ26,27の配設位置近傍を中心として(正確に
は、各トレーリングアーム22,23の瞬間中心Gを中
心として)回転変位する挙動を示す。
【0030】この際、トレーリングアーム22は瞬間中
心Gを中心として図3における反時計方向の回転とな
り、またトレーリングアーム23は瞬間中心Gを中心と
して図3における時計方向の回転となる。この各トレー
リングアーム22,23の回転方向は、アクスルビーム
21を旋回中心方向に変位させる方向である。よって、
横力Fの入力により車輪32,33はいわゆるトーイン
の方向に変位することとなる。
【0031】また、本実施例の構成では、各トレーリン
グアーム22,23は横方向延出部22a,23aと前
後方向延出部22b,23bとをプレス成形により一体
的に形成した略L字形状とされている。従って、第2の
ブッシュ26,27と第3のブッシュ28,29との間
に後輪懸架装置20を構成する構成要素は存在せず、よ
って第2のブッシュ26,27と第3のブッシュ28,
29との間にアームを配設した構成に比べて、図1にハ
ッチングで示す領域分だけ燃料タンク37の容量を増大
させることができ、スペース効率の向上を図ることがで
きる。
【0032】図4及び図5は第2実施例に係る後輪懸架
装置40を示している。尚、図4及び図5に示す第2実
施例に係る後輪懸架装置40において、図1及び図2を
用いて説明した第1実施例に係る後輪懸架装置20と同
一構成については同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0033】本実施例に係る後輪懸架装置40は、大略
するとアクスルビーム21、トレーリングアーム41,
42、第1の連結部43,44(以下、第1のブッシュ
43,44という)、第2の連結部45,46(以下、
第2のブッシュ45,46という)、第3の連結部4
7,48(以下、第3のブッシュ47,48という)、
第4の連結部49,50(以下、第4のブッシュ49,
50という)、補助アーム55,56及び図示しないス
プリング及びショックアブソーバ等により構成されてい
る。
【0034】トレーリングアーム41,42は、トレー
リングロッド51,52とダイアゴナルロッド53,5
4とにより構成されている。トレーリングロッド51,
52とダイアゴナルロッド53,54は、図4に示され
るように、車両外側にトレーリングロッド51,52が
車両前後方向に延在するように配設されると共に、車両
内側にダイアゴナルロッド53,54が配設された構成
とされており、平面視で夫々略V字状に配設された構成
とされている。
【0035】また、トレーリングロッド51,52及び
ダイアゴナルロッド53,54の車両前方端部は、第1
のブッシュ43,44にいわゆる剛付け接合がされてい
る。この第1のブッシュ43,44は車体に連結されて
おり、従ってトレーリングアーム41,42はこの第1
のブッシュ43,44により車体に支持された構成とな
っている。また、第1のブッシュ43,44の軸線は図
4に符号Dで示す方向(車両の横方向)となるよう配設
されている。
【0036】また、トレーリングロッド51,52の車
両後方側端部には第3のブッシュ47,48が配設され
ており、各第3のブッシュ47,48はアクスルビーム
21に連結されている。また、ダイアゴナルロッド5
3,54の車両後方側端部には第4のブッシュ49,5
0がブラケット57,58を介してアクスルビーム21
に連結されている。
【0037】前記のようにトレーリングロッド51,5
2とダイアゴナルロッド53,54とは、平面視で逆V
字状に配設された構成とされているため、第3のブッシ
ュ47,48と第4のブッシュ49,50とはアクスル
ビーム21の軸線方向に所定距離だけ離間して配設され
た構成となっている。また、トレーリングロッド51,
52、第1のブッシュ43,44及び第3のブッシュ4
7,48は主にブレーキトルク(即ち、前後力)を受け
る機能を奏し、ダイアゴナルロッド53,54及び第4
のブッシュ49,50は主に横力を受ける機能を奏す
る。
【0038】一方、補助アーム55,56は、一端が第
1のブッシュ43,44に剛付け接合されることにより
トレーリングアーム41,42に連結され、他端は車体
に連結された第2のブッシュ45,46に剛付け接合さ
れた構成とされている。この補助アーム55,56は、
図4に示す平面視で略L字形状とされており、具体的に
はトレーリングアーム41,42との連結位置(即ち、
第1のブッシュ43,44の配設位置)より車両前方に
延出すると共に所定位置より車両側方に屈曲された形状
とされている。
【0039】また、補助アーム55,56の端部に配設
された第2のブッシュ45,46は、その軸線(図5に
矢印Eで示す)が鉛直軸線方向(車両の上下方向)に延
在するよう配設されており、横方向に高い剛性を有した
構成とされている。次に、前記構成とされた第2実施例
に係る後輪懸架装置40の動作について説明する。
【0040】上記したように、本実施例に係る後輪懸架
装置40は、トレーリングアーム41,42の車体側端
部に屈曲した形状を有する補助アーム55,56を設け
た構成とされている。いま、説明の便宜上、補助アーム
55,56の形状が本実施例のようにL字形状ではなく
直線状のアームであった場合を想定し、先ずこの構成の
後輪懸架装置の動作について説明する。
【0041】図6は補助アーム55,56が直線状アー
ムとされた後輪懸架装置のリンク構成を示すスケルトン
図である。同図において、実線で示すのは横力Fが印加
されていない状態であり、また破線で示すのは横力Fが
印加された状態である。先に図8を用いて説明したよう
に、補助アーム55,56が設けられてない後輪懸架装
置1では、横力Fが印加されるとブッシュ11,12を
中心として各トレーリングアーム5,6は回転変位し、
よってアクスルビーム4及びこれに配設されている車輪
2,3は共に横方向に変位してしまい横力Fに対する後
輪懸架装置1の剛性が低くなってしまう。
【0042】しかるに、図6に示されるようにトレーリ
ングアーム41,42の車体側端部に補助アーム55,
56を設けることにより、横力Fを印加された場合にお
けるトレーリングアーム41,42の回転は補助アーム
55,56により規制される。従って、横力Fが印加さ
れてもアクスルビーム21の横方向に対する変位(図6
に矢印C’で示す)は抑制され、横力入力時における車
両の安定性を向上させることができる。尚、図6に示す
構成では第2のブッシュ45,46は、その軸方向が横
方向となるよう配置されている。
【0043】ところが、図6に示されたような補助アー
ム55,56の形状が直線状のアーム形状では、車両走
行に伴い車輪32,33が同相にストロークした際、第
1のブッシュ43,44及び第2のブッシュ45,46
にこじりが発生し、更に第2のブッシュ45,46は上
下方向に動く必要があるため、各ブッシュ43〜46に
生じる摩擦量が増加しホイールレート(サスペンション
レート)が増大してしまう。
【0044】これは、本実施例のようなダイアゴナルロ
ッド53,54を有したダイアゴナルビーム式サスペン
ションでは、車体がロールした時に、図7に示すように
トレーリングロッド51,52及びダイアゴナルロッド
53,54が、第3のブッシュ47,48を通る車両前
後方向の軸回りに回転するために生じる。
【0045】そこで、上記した摩擦力を低減するため
に、本実施例では図4に示すように補助アーム55,5
6をトレーリングアーム41,42との連結位置より車
両前方に延出させると共に所定位置より車両側方に屈曲
された略L字形状とし、かつ補助アーム55,56の車
体側端部に軸線Eが鉛直軸線方向となるよう配置された
第2のブッシュ45,46を設けた。
【0046】このように補助アーム55,56の形状を
略L字形状とすることにより、第3のブッシュ47,4
8の配設位置はトレーリングロッド51,52の延在方
向に対して補助アーム55,56が横方向に屈曲された
寸法分だけオフセットするため、トレーリングロッド5
1,52及びダイアゴナルロッド53,54の第3のブ
ッシュ47,48を通る軸線回りの回動は規制される。
また、第2のブッシュ45,46はその軸線Eが鉛直軸
線方向となるよう配置されているため、上下動可能な構
成となっている。よって、車輪32,33が同相にスト
ロークした際、各ブッシュ43〜46に生じる摩擦量を
低減でき、これに伴いホイールレート(サスペンション
レート)の増大を防止することができる。
【0047】また、ロール時においては、アクスルビー
ム21の両端部に配設された車輪32,33のストロー
クは逆相ストロークとなる。このロール時においては、
図7に示す例では、バウンド側のトレーリングアーム2
1は第1のブッシュ44を中心とし、アクスルビーム2
1との連結位置が車両上方に変位すると共に補助アーム
56は車両下方に変位する。また、リバウンド側のトレ
ーリングアーム21は第1のブッシュ43を中心とし、
アクスルビーム21との連結位置が車両下方に変位する
と共に補助アーム55は車両上方に変位する。
【0048】上記のように、ロール時においては(車輪
32,33が逆相に変位する場合には)、バウンド側の
補助アーム56は車両下方に変位すると共にリバウンド
側の補助アーム55は車両上方に変位するため、各補助
アーム55,56の車体側先端においては、ロールによ
る上下変位が相殺される。このため、第2のブッシュ4
5,46の上下動(即ち、軸線方向の移動)は小さくな
りロール剛性への影響を抑制することができる。
【0049】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、下記の種々
の効果を実現することができる。請求項1記載の発明に
よれば、第2の連結部材は軸線が鉛直軸線方向に配置さ
れているため車体横方向に対する剛性が大であり、従っ
て横力が印加されても第2の連結部材によりアクスルビ
ームの横方向に対する変位は抑制される。
【0050】また、アクスルビームとトレーリングアー
ムとの連結点、即ち第2の連結部材の配設位置をアクス
ルビームの中心軸線よりも後方に位置することにより、
アクスルビームに横力を受けた場合、各トレーリングア
ームの回転方向はアクスルビームを旋回中心方向に変位
させる方向となるため、横力の入力により車輪はいわゆ
るトーインの方向に変位となり車両挙動を安定化するこ
とができる。
【0051】また、請求項2の発明によれば、トレーリ
ングアームの軸線から変位した位置に連結された補助ア
ームをトレーリングアーム前方に設けることにより、第
1の連結部材を中心とするトレーリングアームの回転変
位は規制され、よってアクスルビームの横方向の変位も
規制されるため、横方向に対する剛性を向上させること
ができる。
【0052】また、ロール時においては、第2の連結部
材が配設された各補助アーム先端においては、ロールに
よる上下変位が相殺されるため、第2の連結部材の上下
動は小さくなりロール剛性への影響を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る後輪懸架装置を平面視した状
態を示す図である。
【図2】第1実施例に係る後輪懸架装置をアクスルビー
ム側から側面視した状態を示す図である。
【図3】第1実施例に係る後輪懸架装置のスケルトン図
(平面視)を示す図である。
【図4】第2実施例に係る後輪懸架装置を平面視した状
態を示す図である。
【図5】第2実施例に係る後輪懸架装置をアクスルビー
ム側から側面視した状態を示す図である。
【図6】第2実施例に係る後輪懸架装置のスケルトン図
(平面視)である。
【図7】第2実施例に係る後輪懸架装置においてロール
時における動作を説明するためのスケルトン図(平面
視)である。
【図8】従来における後輪懸架装置の問題点を説明する
ための図である。
【図9】従来における後輪懸架装置の問題点を説明する
ための図である。
【符号の説明】
20,40 後輪懸架装置 21 アクスルビーム 22,23,41,42 トレーリングアーム 24,25,43,44 第1のブッシュ 26,27,45,46 第2のブッシュ 28,29,47,48 第3のブッシュ 32,33 後輪 37 燃料タンク 49,50 第4のブッシュ 51,52 トレーリングロッド 53,54 ダイアゴナルロッド 55,56 補助アーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部に後輪が装着されるアクスルビー
    ムと、 一端が車体に揺動可能に連結されると共に他端が前記ア
    クスルビームの軸線後方位置まで延出して前記アクスル
    ビームに連結され、かつ車体連結位置からアクスルビー
    ム連結位置の中間位置において第1の連結部材を介して
    前記アクスルビームを支持するトレーリングアームと、 前記アクスルビームと前記トレーリングアームとの連結
    位置に設けられており、軸線が鉛直軸線方向に配置され
    た第2の連結部材とを具備することを特徴とする後輪懸
    架装置。
  2. 【請求項2】 両端部に後輪が装着されるアクスルビー
    ムと、 一端が前記アクスルビームに連結されると共に、他端が
    車体に第1の連結部材を介して結合されることにより支
    持されるトレーリングアームと、 一端が前記トレーリングアームに連結され、他端が前記
    トレーリングアームとの連結位置より車両前方かつ前記
    トレーリングアームの軸線より変位した位置に軸線が鉛
    直軸方向に配設された第2の連結部材を介して車体に支
    持される構成とされた補助アームとを具備することを特
    徴とする後輪懸架装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001019627A1 (en) * 1999-09-14 2001-03-22 Land Rover Group Limited Vehicle suspensions
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WO2016023677A1 (de) * 2014-08-11 2016-02-18 Zf Friedrichshafen Ag Aufhängevorrichtung für eine fahrzeugachse eines fahrzeugs

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