JPH08229039A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JPH08229039A JPH08229039A JP19969695A JP19969695A JPH08229039A JP H08229039 A JPH08229039 A JP H08229039A JP 19969695 A JP19969695 A JP 19969695A JP 19969695 A JP19969695 A JP 19969695A JP H08229039 A JPH08229039 A JP H08229039A
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- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
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Abstract
することでその検出精度を向上させ、操作者の負担を軽
減でき、さらに、診断時間を著しく短縮できる超音波診
断装置を提供する。 【解決手段】 被検体内に超音波を送受波し、これによ
り得られた受信信号からドプラ信号を抽出し、このドプ
ラ信号を処理して周波数スペクトル信号を得、この周波
数スペクトル信号を表示するとともに、前記周波数スペ
クトル信号の各周波数についての最高周波数を自動的に
検出する超音波診断装置において、前記周波数スペクト
ルの各周波数の強度を示すデータ値を検索して閾値と比
較し、閾値を所定の周波数幅中で所定数越えた時、その
最初に越えた位置を最高周波数とすることを特徴とす
る。
Description
果を利用して血液等、被検体内の運動状態を診断する超
音波診断装置に係り、特に高精度でドプラ偏移の最高周
波数を検出する超音波診断装置に関する。
ス反射法とを併用することによって一つの超音波プロー
ブで血流情報と断層像(白黒Bモード像)情報を得、血
流情報をリアルタイムで表示するようにした超音波診断
装置が知られている。
ロック図を示している。図11に示すように、従来の超
音波診断装置100は、超音波振動子101と、パルサ
103と、前置増幅器105と、ミキサ107と、ロー
パスフィルタ109と、サンプルホールド回路111
と、バンドパスフィルタ113と、高速フーリエ変換器
(以下FFTと記す)115と、表示器117と、レン
ジゲート回路119と、パルス発生回路121とを備え
ている。
て血流速度を測定する場合の動作原理を図11と図12
を用いて説明する。
パルスaを発振し、このクロックパルスaをレンジゲー
ト回路119に出力する。また、パルス発生回路121
は、分周回路およびゲート回路等を備え、このクロック
パルスaに基づき超音波繰り返し周波数に相当するレー
トパルスbを発生し、パルサ103およびレンジゲート
回路119に出力する。
bから高電圧の駆動パルスを作り、超音波振動子101
を駆動する。超音波振動子101は、電気信号を機械振
動に変換し、生体表面Pを介して生体内へ超音波を送波
する。この超音波は生体内の血管壁および血管内の血流
(主に赤血球)により一部反射され、そのエコー信号は
同一の超音波振動子101で受信され、電気信号dに変
換される。
る血流に対して超音波パルスを送波すると、この超音波
ビームの中心周波数fcは、流動する血流によって散乱
され、ドプラ偏移を受けて周波数fdだけ変化する。こ
のため、受信周波数fはf=fc+fdとなる。このと
き、周波数fc,fdは、次の式(1)により現され
る。 fd=(2・V・cosθ/C)・fc …(1) ここで、Vは血流速度、θは超音波ビームと血流との成
す角度、Cは生体内の音速(約1530m/S)を表し
ている。
とによって血流速度Vを得ることができる。
から入力する前記電気信号dを増幅した後、ミキサ10
7に入力する。ミキサ107は前置増幅器105から入
力する電気信号dとクロックパルス発生部121から入
力するクロックパルスaとを混合する。そしてローパス
フィルタ109は、ミキサ107から入力する混合信号
の内、超音波周波数等の高周波成分を除去する。
置Oだけのドプラ信号を抽出するために、ローパスフィ
ルタ109からの信号をサンプルホールド回路111に
出力する。
意に設定できるが、ここでは、超音波が超音波振動子1
01からレンジゲート位置(サンプリングポイント位
置)Oまでの往復する時間だけ、信号dより遅延させ、
設定された長さに対応する幅を有するサンプリングパル
スcをサンプルホールド回路111に加える。
断層像中の血流信号を得たい血管に、トラックボールや
ジョイスティック等のポインティングデバイスを用いて
自由に位置を合わせることが可能である。
ングパルスcによりローパスフィルタ109の出力信号
をサンプルホールドする。バンドパスフィルタ113
は、サンプルホールド回路111でのサンプリングによ
り生じた高周波成分並びに血管等の固定反射信号または
比較的ゆっくりした動きによるドプラ偏移周波数を除去
し、血流によるドプラ信号のみを抽出する。次に周波数
分析器としてのFFT115を介して周波数スペクトル
パターンを表示器117に表示する。
血流速度に対応するドプラ偏移周波数を検出、表示する
とともに、最高周波数を検出して表示している。
ムを図13に示す周波数スペクトルが得られた場合を例
に説明する。従来の超音波診断装置100は、図13
(a),(b)に示すようにパワー値のピーク値を基準
にし、このピーク値より所定の比率低い値を閾値とし、
この閾値を最初に越える所のドプラ偏移周波数を最高周
波数としている。
方向(超音波プローブに近付く方向)の場合は図13
中、(+)f側、逆流方向(超音波プローブから遠ざか
る方向)の場合は図13中、(−)f側)から0Hz側へ
向かってパワー値をサーチしていき、パワー値が閾値を
最初に越えた所のドプラ偏移周波数としている。また、
前記流れの方向は、周波数スペクトラムにて最大周波数
fpeakまたは平均周波数fmeanがプラス側((+)f
側)にあれば順流方向、マイナス側((−)f側)にあ
れば逆流方向となる。
超音波診断装置の最高周波数の検出アルゴリズムでは、
閾値を比率Aに設定した場合、図13(a)に示すよう
に低S/N比のときに検出される最高周波数(fmax-A
)は良いが、図13(b)に示すように高S/N比の
ときに検出される最高周波数(fmax-A )は低めの値と
なり、閾値を比率Bに設定した場合、図13(b)に示
すように高S/N比のときに検出される最高周波数(f
max-B )は良いが、図13(a)に示すように低S/N
比のときに検出される最高周波数(fmax-B )は高めの
値になるという問題がある。
の検出アルゴリズムでは、閾値を最初に越える所のドプ
ラ偏移周波数を最高周波数としているので、ノイズ成分
でも最高周波数と検出する場合があった。
数の検出アルゴリズムでは、平均処理をしていない周波
数スペクトルを用いて最高周波数の検出を行っているた
め、ノイズ成分でも最高周波数と検出する場合があっ
た。
が掛かり、操作者の大きな負担となっていたと同時に、
診断に非常に多くの時間が掛かっていた。
あり、その目的は、ノイズの影響を少なくして最高周波
数を検出することでその検出精度を向上させ、操作者の
負担を軽減でき、さらに、診断時間を著しく短縮できる
超音波診断装置を提供することにある。
響により少しの期間だけ最高周波数の時間経過に伴う推
移(最高周波数のトレース)を誤った場合に、操作者の
介入によりこの誤りを修正することが可能な超音波診断
装置を提供することにある。
めに本発明は、被検体内に超音波を送受波し、これによ
り得られた受信信号からドプラ信号を抽出し、このドプ
ラ信号を処理して周波数スペクトラムを得、この周波数
スペクトラムを表示するとともに、前記周波数スペクト
ラムの各周波数についての最高周波数を検出する超音波
診断装置において、前記周波数スペクトラムの各周波数
の信号強度を示すデータ値について、流れ方向側端部か
ら周波数0Hzの方向に向かって順に検索し、該データ
値が予め設定された閾値を所定の周波数幅中で所定回数
以上越えた時、その最初に越えた位置を最高周波数とす
るか、或いは最も信号強度の大きい周波数ないし平均周
波数から流れ方向側端部の方向に向かって順に検索し、
該データ値が予め設定された閾値を所定の周波数幅中で
所定回数以上越えなかった時、その最初に越えなかった
位置を最高周波数とすることを要旨とする。
側端部から周波数0Hzに向かって順に検索する場合、
検索開始当初は各データ値は予め設定された閾値より信
号強度が低く、ノイズによる不規則な変動を伴って徐々
に信号強度が高くなると考えられる。そして各周波数の
信号強度を示すデータ値が所定の周波数幅中で所定回数
以上閾値を越える時、その最初に閾値を越える位置を最
高周波数とする。
信号強度の大きい周波数ないし平均周波数から流れ方向
側端部に向かって順に検索する場合、検索開始当初は各
データ値は予め設定された閾値より信号強度が高く、ノ
イズによる不規則な変動を伴って徐々に信号強度が低く
なると考えられる。そして各周波数の信号強度を示すデ
ータ値が所定の周波数幅中で所定回数以上閾値を越えな
い時、その最初に閾値を越えない位置を最高周波数とす
る。
時間方向、周波数方向の少なくとも一方向について平均
処理する平均処理手段と、前記平均処理手段により平均
処理された周波数スペクトラムの各周波数の信号強度を
示すデータ値について、流れ方向側端部から周波数0H
zの方向に向かって順に検索し、該データ値が予め設定
された閾値を所定の周波数幅中で所定回数以上越えた
時、その最初に越えた位置を最高周波数とするか、或い
は最も信号強度の大きい周波数ないし平均周波数から流
れ方向側端部の方向に向かって順に検索し、該データ値
が予め設定された閾値を所定の周波数幅中で所定回数以
上越えなかった時、その最初に越えなかった位置を最高
周波数とする最高周波数抽出手段と、を備えることを要
旨とする。
時間方向、周波数方向の少なくとも一方向について平均
処理する平均処理手段と、前記平均処理手段により平均
処理された周波数スペクトラムの各周波数について、そ
の信号値とノイズ値とを基に、最高周波数の閾値を演算
する閾値演算手段とをさらに備え、前記平均処理手段に
より平均処理された周波数スペクトラムに対して、前記
演算された閾値を用いて最高周波数を検索することがで
きる。
示する場合は、所定の演算処理を省いて最高周波数を求
め、前記最高周波数を画像フリーズ後に表示させる命令
が出力されたときは全ての演算処理を行って最高周波数
を求める。さらに、前記周波数スペクトラムをフリーズ
して表示させる命令が出力されたときのみ前記最高周波
数を求める。これらにより、前記平均処理手段、前記最
高周波数抽出手段、前記閾値演算手段に掛かる負担を軽
減させる。
理手段により平均処理された周波数スペクトラムの各周
波数について、そのデータ中の最大値もしくは平均値を
その周波数の信号値とするとともに、前記各周波数につ
いて、そのデータ中の所定の領域をノイズとし、前記ノ
イズとする領域のデータの平均値をノイズ値として前記
最高周波数の閾値を演算することを特徴としている。
周波数スペクトラムの周波数軸において、データ値が最
大となる最大周波数または周波数スペクトラムの平均周
波数が周波数0に対して位置する側を流れ方向として検
出する。
し、これにより得られた受信信号からドプラ信号を抽出
し、このドプラ信号を処理して周波数スペクトラムを
得、該周波数スペクトラムの各周波数についての最高周
波数を検出し、前記周波数スペクトラムと前記最高周波
数との時間経過に伴う推移を表示する超音波診断装置に
おいて、一定期間前記最高周波数が検出できなかったと
き、該期間の直前の期間における最高周波数値及び又は
該期間の直後の期間における最高周波数値を用いて該期
間の最高周波数値を補間することを特徴とする。
た”とは、最高周波数が実際に検出されず、検出出力が
0Hzになる場合と、直前の期間で検出された最高周波
数値から当該期間に検出された最高数周波数値が所定以
上離れている場合を含むものとする。
ある。なお、実時間で周波数スペクトラム及び最高周波
数を検出して表示するリアルタイムオートトレースを行
う場合には、最後に検出された最高周波数値を検出でき
なかった期間の最高周波数値とするホールドを行う。
し、これにより得られた受信信号からドプラ信号を抽出
し、このドプラ信号を処理して周波数スペクトラムを
得、該周波数スペクトラムの各周波数についての最高周
波数を検出し、前記周波数スペクトラムと前記最高周波
数との時間経過に伴う推移を表示する超音波診断装置に
おいて、第1の期間において第1の最高周波数値が検出
されたとき、第1の期間に引き続く第2の期間における
最高周波数検出窓を前記第1の最高周波数値から所定の
範囲内とし、該最高周波数検出窓の範囲以外の最高周波
数値が検出されたときは、最高周波数が検出できなかっ
たとすることを特徴とする。
最高周波数値をf1とすると、定数a,b(0<b<
1)を使用して、 (f1−a)≦fw≦(f1+a) …(2) または、
ても良い。
し、これにより得られた受信信号からドプラ信号を抽出
し、このドプラ信号を処理して周波数スペクトラムを
得、該周波数スペクトラムの各周波数についての最高周
波数を検出し、前記周波数スペクトラムと前記最高周波
数との時間経過に伴う推移を表示する超音波診断装置に
おいて、前記周波数スペクトラム及び前記最高周波数が
表示された画面上に第1の時刻及び第2の時刻を指定す
ることが可能な入力手段と、第1の時刻及び第2の時刻
で挟まれた期間に検出された最高周波数値を除外し、該
期間以外に検出された最高周波数値を用いて該期間内の
最高周波数値を補間する補間手段と、を備えたことを特
徴とする。この補間方法には、直線補間や曲線補間があ
る。
し、これにより得られた受信信号からドプラ信号を抽出
し、このドプラ信号を処理して周波数スペクトラムを
得、該周波数スペクトラムの各周波数についての最高周
波数を検出し、前記周波数スペクトラムと前記最高周波
数との時間経過に伴う推移を表示する超音波診断装置に
おいて、前記周波数スペクトラム及び前記最高周波数が
表示された画面上に第1の時刻及び第2の時刻を指定す
るととももに、任意の最高周波数値を入力することが可
能な入力手段と、第1の時刻及び第2の時刻で挟まれた
期間に検出された最高周波数値を除外し、前記入力手段
より入力された最高周波数値に基づいて、該期間内の最
高周波数値を修正する修正手段と、を備えたことを特徴
とする。
よる第1の時刻及び第2の時刻で挟まれた修正期間を指
定する段階と、入力手段より修正期間中の任意の時刻の
最高周波数値を入力する段階と、入力された最高周波数
値に基づいて補間または近似により修正する段階を含ん
でもよい。
ぞれ指定し、第1の時刻及び第2の時刻で挟まれた修正
期間中の任意の時刻と最高周波数値との組からなる点を
1点、または数点入力し、期間両端の2つの最高周波数
値を持つ点とこれら入力された点の値を折れ線や2次曲
線、3次曲線またはスプライン曲線で結んでも良い。ス
プライン曲線には、入力された点列を通過する内挿スプ
ライン曲線と、必ずしも点列を通らない近似スプライン
曲線とがあり、いずれを使用してもよい。さらに、グラ
フイック入力手段により、修正期間中の最高周波数値を
示す曲線そのものを入力してもよいし、この入力された
曲線に対して適当な平均化または平滑化を施してもよ
い。
の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る超音波
診断装置の実施の形態を示す機能ブロック図である。
装置10は、電子走査型超音波プローブ(以下超音波プ
ローブと記す)11と、電子走査装置アナログ部13
と、走査変換手段(ディジタル・スキャン・コンバー
タ,以下DSCと記す)30と、D/A変換器31と、
表示器33と、入力手段としてのトラックボール35
と、ミキサ40と、90゜位相器41と、ローパスフィ
ルタ43と、スペクトラムドプラ演算部50と、最高周
波数検出部80とを備えている。
準信号発生器20と、ディレーライン21と、パルサ2
3と、プリアンプ25と、加算器27と、検波器29と
から成る。
基準信号発生器20から出力される基準信号を基に、デ
ィレーライン21により超音波プローブ11の振動子の
駆動タイミングが制御された後、パルサ23により超音
波プローブ11の振動子が駆動される。これにより超音
波プローブ11の振動子は生体内に超音波を送波する。
また、その反射波信号がプリアンプ23により増幅さ
れ、ディレーライン21により受信タイミングが制御さ
れて加算器25により加算される。
方は検出器29に供給され、そこで対数増幅処理、包絡
線検波処理を経てDSC30へ送られBモード像として
形成され、D/A変換器31を介して表示器33に表示
される。
にも加えられる。また、90゜位相器41よって基準信
号発生器20からの基準信号f0 が90゜の位相差でミ
キサ40に加えられる。
ラ偏移信号fdと(2f0 +fd)信号が入力され、ロ
ーパスフィルタ43によって高周波成分が除去されてド
プラ偏移信号fdのみが得られる。これは血流情報演算
のための位相検波出力信号となる。
検波出力信号はスペクトラムドプラ演算部50に加えら
れる。なお、血流が流れている深さの位置だけのドプラ
信号を抽出するために、前記ローパスフィルタ43から
の位相検波出力信号はサンプルホールド回路61に出力
する。
に設定できるが、ここでは、超音波が超音波プローブ1
1の振動子からレンジゲート位置(サンプリングポイン
ト位置)までの往復する時間だけレートパルスより遅延
させ、設定された長さに対応する幅を有するサンプリン
グパルスをサンプリングホールド回路61に加える。サ
ンプルホールド回路61は、サンプリングパルスにより
ローパスフィルタ43の出力信号をサンプルホールドす
る。バンドパスフィルタ63は、サンプルホールド回路
61でのサンプリングにより生じた高周波成分並びに血
管等の固定反射信号または比較的ゆっくりした動きによ
るドプラ偏移周波数を除去し、血流によるドプラ信号の
みを抽出する。バンドパスフィルタ63からの出力は、
A/D変換器65でディジタル信号に変換された後、周
波数分析器としてのFFT67を介して周波数スペクト
ルに変換され、DSC30、D/A変換器31を介して
表示器33に表示される。
信号は、最高周波数検出部80に送られる。これを基に
最高周波数検出部80では最高周波数が検出される。こ
の検出された最高周波数も表示器33に表示される。
クトルとともにドプラ周波数の最高周波数の時間経過に
伴う推移を表示し、その表示は、横軸(X軸)に時間、
縦軸(Y軸)にドプラ偏移周波数、輝度軸(Z軸)に信
号強度または信号パワーを表示しており、この表示は通
常ソナグラム表示と呼ばれている。
ム及び最高周波数の時間経過に伴う推移が表示された表
示器33の画面上で、ノイズなどの影響により異常な最
高周波数が表示されている期間をオペレータが指定して
補間させたり、この期間の推測される最高周波数値をオ
ペレータが入力する際に使用される入力手段である。こ
の入力手段は、トラックボールに限らず、マウス、ライ
トペン、キーボード等の他の入力手段であってもかまわ
ない。
特徴である最高周波数検出部80を示す機能ブロック図
である。最高周波数検出部80は、並べ変え部81と、
リニア軸変換部83と、スペクトラム平均部85と、ノ
イズ検出部87と、信号値検出部89と、閾値演算部9
1と、流れ方向検出部93と、最高周波数抽出部95
と、最高周波数補間部96と、平均処理部97と、最高
周波数補正部98とから成る。
に変換された信号は最高周波数検出手段80の並べ変え
部81に供給される。並べ変え部81は、FFT67か
ら供給された周波数スペクトルの各周波数軸について平
均周波数もしくは最大周波数が中心に位置にするように
データ列の並べ換えを行う。
ルの時系列がFFT67から供給されたとする。このと
き、図3に示すある時刻における一周波数軸について、
周波数に対するパワー値(輝度値)を示すと図4(a)
のようになり、ドプラ偏移周波数0が中心となってい
る。なお、図3、図4中、tは時間、fは周波数、Pは
パワー値を表し、以下図5〜図7についても同様とす
る。
り返りにより正確な処理が行えないため、図4(b)に
示すように平均周波数fmean(または最大周波数)が中
心にくるようにデータ列の並べ変えを行う。なお、デー
タの折り返りが生じない範囲の周波数帯である場合、こ
の処理は省略しても良い。
ログ変換されたデータをリニア軸の数に変換する。な
お、前記ログ変換されたデータを用いて演算処理を行っ
ても誤差が少ない場合、この処理は省略しても良いし、
上端、下端どちらか一方でも良い。
部81によりデータ列の並べ変え、前記リニア軸変換部
83によりリニア軸の数に変換された周波数スペクトラ
ムについて、周波数軸方向、時間軸方向に平均処理を行
う。なお、前記周波数軸方向、時間軸方向の内、いずれ
か一方向について平均処理するようにしても良い。
85により平均処理された周波数スペクトラムの各周波
数軸について、上端側、下端側それぞれ所定の領域をノ
イズ領域Nrとし、このノイズ領域Nr内のパワー値の
平均をノイズ値Nとする。例えば、図5(a)に示す一
周波数軸についてのノイズ領域Nrは、図5(b)に示
すような領域となる。なお、ここでは各周波数軸につい
て、上端側、下端側それぞれ所定の領域をノイズ領域N
rとしてノイズ値を求めているが、これに限らず、複数
の周波数軸について、上端側、下端側それぞれ所定の領
域をノイズ領域Nrとしてノイズ値を求めるようにして
も良い。
一定時間幅を指示して行う場合には、その時間幅内の所
定領域をNrとしても良い。
85により平均処理された周波数スペクトラムの各周波
数軸について、パワー値の最大値を信号値Sとする。例
えば図6に示すような周波数スペクトルがスペクトラム
平均部85により供給されたとき、図6に示す一周波数
軸については図6(b)に示すように、パワー値の最大
値(Peak)が信号値Sとなる。
前後所定数の周波数に対応するパワー値の平均もしくは
平均周波数に対応するパワー値を信号値Sとするように
しても良い。
りノイズ値、信号値検出部89により信号値が得られる
と、前記得られたノイズ値と信号値を基に以下に示す式
(4)ないし式(6)のいずれかを用いて閾値Thを演
算する。 Th=(S+N)/2 …(4) またはTh=(S/N)1/2 *N …(5) またはTh=N*C(const.) …(6)
部85により平均処理された周波数スペクトラムの各周
波数軸について、最大周波数fpeak(または平均周波数
fmean)がプラス側にある場合は、流れの方向を順流方
向(超音波プローブに近付く方向)とし、最大周波数f
peak(または平均周波数fmean)がマイナス側にある場
合は、流れの方向を逆流方向(超音波プローブから遠ざ
かる方向)とする。また、スペクトラム平均部85によ
り平均処理された周波数スペクトラムを最高周波数抽出
部95に供給する。
がスペクトラム平均部85により供給され、このとき、
図6に示す一周波数軸について、周波数に対するパワー
値を示すと図6(b)に示すようになる。この場合、最
大周波数はプラス側にあるので流れの方向は順流方向と
検出される。なお、前記流れの方向および閾値は、操作
者が入力するようにしても良い。
により閾値が演算されるとともに、流れ方向検出部93
により流れ方向が検出され、かつ、流れ方向検出部93
から周波数スペクトラムが供給されると、前記周波数ス
ペクトラムの各周波数軸について、前記検出された流れ
の方向の端部から0Hz側に向かってパワー値をサーチし
て行き、前記パワー値が閾値を連続してN個越えた最初
の位置のドプラ偏移周波数を最高周波数fmax とする。
位置のドプラ偏移周波数を最高周波数fmax とするよう
に最高周波数抽出部95に設定し、そして、図7(a)
に示すような周波数スペクトラムがスペクトラム平均部
85から流れ方向検出部93を介して供給され、図7
(a)に示す一周波数について、周波数に対するパワー
値が図7(b)に示すように得られたとする。このと
き、流れの方向は順流方向であるので、最高周波数抽出
部95はプラス側の端部から0Hz側に向かってサーチし
ていき、図7(b)に示すように閾値を連続して4個越
えた最初の位置のドプラ偏移周波数を最高周波数fmax
とする。
してN個越えた最初の位置のドプラ偏移周波数を最高周
波数fmax としているが、連続して越えていなくても、
M個中R個越えた場合は、その最初に越えた位置のドプ
ラ偏移周波数を最高周波数fmax とするようにしても良
い。さらに、スペクトラム平均部85により時間軸方向
に平均処理を行った場合は、その平均幅の分、元に戻す
ように最高周波数を補正しても良い。
トラムのサーチにおいて、上記のように流れ方向端部か
らサーチする他に、パワー値が最大となる最大周波数ま
たはパワー値が平均となる平均周波数から流れ方向端部
に向かってサーチしても良い。この場合には、閾値より
十分大きいパワー値を持つ周波数から検索を開始して、
各周波数のパワー値が閾値を下回る周波数を求めること
となるので、例えば、閾値を連続して4個下回った最初
の位置のドプラ偏移周波数を最高周波数fmaxとする。
数抽出において、最高周波数検出窓という概念を導入
し、最高周波数抽出の耐ノイズ性を高めることも考えら
れる。即ち、ある時刻t1の周波数スペクトルから最高
周波数f1が抽出されたとしたとき、次の時刻t2の周
波数スペクトルから抽出される最高周波数はf1から大
きく離れているとは考えられないので、f1に基づいて
妥当な範囲であるfwを定数a,bを使用して、 (f1−a)≦fw≦(f1+a) …(2) または、
抽出される最高周波数は、このfwの範囲に入る最高周
波数値のみを有効な値とし、この範囲に入らない値はノ
イズ等による誤りとして最高周波数値が検出されなかっ
たとする。
高周波数値が実際に検出されず0Hzとなった場合、そ
の期間の最高周波数値の軌跡は、0Hzとなり不自然な
表示となっていたが、本発明を適用すれば、最高周波数
値が実際に検出されず0Hzとなった場合、または上記
最高周波数検出窓の範囲に入らなかった場合に、その期
間が一定範囲内であれば、この期間の最高周波数値を補
間することができる。この補間機能は、最高周波数補間
部96のソフトウェアにより実現され、最高周波数値が
検出されなかった期間の前後の期間に抽出された最高周
波数値を用いて、最高周波数値を補間するものであり、
その表示は図8(b)に示すようになる。補間方法に
は、直線補間、2次曲線補間、3次曲線補間等があり、
いずれの補間方法を選んでも良い。
高周波数を検出して表示するリアルタイムオートトレー
スを行う場合には、最後に検出された最高周波数値をホ
ールドし、この値を最高周波数が検出されなかった期間
の最高周波数値として表示し、これ以後新たに最高周波
数値が検出されるとその値を表示するようにしてもよ
い。
により最高周波数が求められると、この最高周波数に対
し、時間軸方向に平均処理を施す。なお、平均処理部9
7による平均処理は省略しても良い。こうして得られた
最高周波数はDSC30に供給され、D/A変換器31
を介して表示器33に表示される。
では、周波数分析器であるFFT67から供給される周
波数スペクトラムを各周波数軸について、データ列の並
べ変え、リニア軸の数への変換および平均処理を行った
後、ノイズ値と信号値を求め、それを基に閾値を演算す
るとともに流れ方向を検出し、前記検出された流れの方
向の端部から0Hz側に向かって、または最大のパワー値
を持つ最大周波数ないし平均のパワー値を持つ平均周波
数から流れ方向端部へ向かって、パワー値をサーチして
行き、前記パワー値が閾値を連続してN個越えた最初の
位置のドプラ偏移周波数を最高周波数fmax としている
ので、ノイズの影響を少なくすることができ、そのた
め、最高周波数の検出精度を向上させることが可能とな
る。また、特別な操作を行うこと無く前記検出精度を向
上させることができるので、操作者の負担が軽減し、さ
らに、診断時間を著しく短縮することができる。
場合は、演算処理時間を短縮させるために所定の演算処
理(並べ変え部81によるデータ列の並べ変え、リニア
軸変換部83によるリニア軸の数への変換、スペクトラ
ム平均部85による周波数軸方向の平均処理または時間
軸方向の平均処理、平均処理部97による平均処理の
内、少なくとも一つ)を省いて最高周波数を求め、ま
た、最高周波数をフリーズ後に表示させる命令が出力さ
れたときは全ての演算処理を行って最高周波数を求める
ようにしても良い。さらに、本実施例の超音波診断装置
10では、最高周波数をリアルタイムで求める場合を例
に説明したが、これに限らず、例えば、周波数スペクト
ルをフリーズさせる命令が図示しない入力手段を介して
オペレータにより出されたときのみ前記最高周波数を求
めるようにしても良い。これらにより、スペクトラム平
均部85、閾値演算部91、最高周波数抽出部95に掛
かる負担を軽減させることができる。
83とスペクトラム平均部85とノイズ検出部87と信
号値検出部89と流れ方向検出部93と閾値演算部91
と最高周波数抽出部95と平均処理部97の各処理につ
いては、その一部または全てをソフトウェアで行うよう
にしても良い。
により最高周波数の時間経過をマニュアルで修正するこ
とができる。このマニュアル修正機能は、最高周波数補
間部96及び最高周波数修正部98のソフトウェアによ
って実現され、ノイズなどの影響を受けた周波数スペク
トラムにより上記の自動最高周波数検出を行った結果、
ほんの僅かの最高周波数のミストレースが生じた場合、
この僅かのミストレースのために再度データを収集、分
析するのではなく、ノイズによりミストレースした部分
をマニュアル修正するものである。
正機能による最高周波数トレースの修正の様子を示す周
波数スペクトラム及び最高周波数を表示する画面の変遷
である。また図10は、マニュアル修正の操作を示すフ
ローチャートである。
ドプラ周波数偏移の周波数スペクトラム及び自動検出さ
れた最高周波数の時間経過であるトレースが表示器33
に表示される(ステップS10)。この表示が例えば、
図9(a)に示すようにノイズ等の影響により、ドプラ
周波数偏移トレースの一部に最高周波数が高い値へ突出
していたとする。
て、再度データを取るか、マニュアル修正機能を使用し
てデータを修正するかを決め、マニュアル修正をする場
合、修正作業開始を入力する(ステップS12)。修正
作業開始の入力には、修正作業開始スイッチを別途設け
て認識してもよいし、トラックボールにより修正作業開
始のアイコンを指定するか又はトラックボール35の作
動を検知して入力作業開始を認識してもよい。
修正期間の始点t1にトラックボールによりカーソルを
合わせて始点t1を指定する(ステップS14)。次い
で、修正期間の終点t2にトラックボールによりカーソ
ルを合わせて終点t2を指定する(ステップS16)。
始点と終点とが指定された状態を図9(b)に示す。な
お、始点と終点の指定は順序が入れ替わってもよい。こ
こで、修正期間が指定されると同時に修正期間の最高周
波数の自動トレースを消してもよいが、補間によるトレ
ースまたはマニュアルトレースにより最高周波数トレー
スが確定するまで異なる色で2つのトレースを表示して
もよい。
アルで入力するか、入力しないで修正期間の前後の期間
の値から補間するかを指定する(ステップS18)。こ
れは極めて僅かのミストレースであれば、人手により修
正値を入力しなくても補間により十分修正できるからで
ある。
ップS18でNoの場合)、修正期間の前後の期間の最
高周波数値から補間を行い(ステップS30)、修正期
間の最高周波数値を補間曲線(または補間直線)により
代替して(ステップS32)、終了する。
テップS18でYesの場合)、トラックボールにより
カーソルを移動させて、時間軸座標と周波数軸座標とか
らなる修正点を入力する(ステップS20)。修正点を
入力した状態を図9(c)に示す。修正点は複数入力し
てもよい。修正点の入力が終了すれば(ステップS22
でYes)、修正期間両端の2つの最高周波数値と、入
力された修正点(または修正点列)よりスプライン曲線
を計算して表示器の画面に描画する(ステップS2
4)。次いで、修正期間の最高周波数値をスプライン曲
線により代替して(ステップS26)、マニュアル修正
作業を終了する。
または複数の修正点を入力してスプライン曲線により最
高周波数トレースを修正するとしたが、トレース(修正
曲線)そのものを入力してもよい。この場合には、入力
されたトレースを自動的に滑らかにする平均化ないし平
滑化をさらに行ってもよい。
用いた場合を例にして説明したが、これに限らず、連続
波ドプラを用いた場合でも、本発明を適用できることは
明らかである。
波数スペクトルの各周波数について、そのデータ値の
内、流れ方向側端部から順にサーチしていき、該値が予
め設定されている閾値を所定のデータ幅中で所定数越え
た時、その最初に越えた位置を最高周波数としているの
で、ノイズの影響を少なくすることができ、そのため、
最高周波数の検出精度を向上させることが可能となる。
また、特別な操作を行うこと無く前記検出精度を向上さ
せることができるので、操作者の負担が軽減し、さら
に、診断時間を著しく短縮することができる。
波数方向の少なくとも一方向について平均処理した後、
その周波数スペクトルの各周波数について、そのデータ
値の内、流れ方向側端部から順にサーチしていき、該値
が予め設定されている閾値を所定のデータ幅中で所定数
越えた時、その最初に越えた位置を最高周波数としてい
るので、ノイズの影響を少なくすることができ、そのた
め、最高周波数の検出精度を向上させることが可能とな
る。また、特別な操作を行うこと無く前記検出精度を向
上させることができるので、操作者の負担が軽減し、さ
らに、診断時間を著しく短縮することができる。
周波数方向の少なくとも一方向について平均処理した
後、その周波数スペクトルの各周波数について、その信
号値とノイズ値とを基に、最高周波数の閾値を演算する
とともに、前記平均処理された周波数スペクトルの各周
波数について、そのデータ値の内、流れ方向側端部から
順にサーチしていき、該値が前記閾値演算手段により演
算された閾値を所定のデータ幅中で所定数越えた時、そ
の最初に越えた位置を最高周波数としているので、ノイ
ズの影響を少なくすることができ、そのため、最高周波
数の検出精度を向上させることが可能となる。また、特
別な操作を行うこと無く前記検出精度を向上させること
ができるので、操作者の負担が軽減し、さらに、診断時
間を著しく短縮することができる。
る場合は、所定の演算処理を省いて最高周波数を求め、
前記最高周波数をフリーズ後に表示させる命令が出力さ
れたときは全ての演算処理を行って最高周波数を求める
ようにしているので、前記演算処理に掛かる負担を軽減
させることができる。
せる命令が出力されたときのみ前記最高周波数を求める
ようにしているので、前記演算処理に掛かる負担を軽減
させることができる。
数トレースが少しだけ誤った場合には、マニュアルで誤
った期間を修正期間と指定し、修正期間の前後の期間の
最高周波数値から補間したり、必要ならば推測される正
しい値である修正点ないし修正トレースそのものをマニ
ュアルで入力することにより、誤ったデータを簡単に修
正することができるので、再度データ収集する必要がな
くなり、診断時間を短縮し、操作者の負担を軽減するこ
とができる。
機能ブロック図である。
80を示す機能ブロック図である。
いて、周波数に対するパワー値を示す説明図である。
(a))と、周波数スペクトルの一周波数軸についての
ノイズ領域Nr(図5(ba))を示す説明図である。
について、パワー値の最大値(図6(b))を示す説明
図である。
について、最高周波数fmax (図7(b))を示す説明
図である。
含むトレース(図8(a))、及び本発明による最高周
波数値の補間を含むトレース(図8(b))を示す説明
図である。
の修正の様子を示す周波数スペクトラム及び最高周波数
値を表示する画面の変遷を示す説明図である。
である。
である。
ックパルスと、レートパルスと、サンプリングパルスお
よび超音波診断装置により受信されたエコー信号を示す
説明図である。
示す説明図である。
3 電子走査装置アナログ部、 20 基準信号発生
器、 21 ディレーライン、 23 パルサ、25
プリアンプ、 27 加算器、 29 検波器、 30
DSC、 31 D/A変換器、 33 表示器、
35 トラックボール、 40 ミキサ、 41 90
゜位相器、 43 ローパスフィルタ、 50 スペク
トラムドプラ演算部、 60 レンジゲート回路、 6
1 サンプルホールド回路、 63 バンドパスフィル
タ、 65 A/D変換器、 67 FFT、 80
最高周波数検出部、 81 並べ変え部、 83 リニ
ア軸変換部、 85 スペクトラム平均部、 87 ノ
イズ検出部、 89 信号値検出部、 91 閾値演算
部、 93 流れ方向検出部、 95 最高周波数抽出
部、 96 最高周波数補間部、 97 平均処理部、
98 最高周波数修正部。
Claims (12)
- 【請求項1】 被検体内に超音波を送受波し、これによ
り得られた受信信号からドプラ信号を抽出し、このドプ
ラ信号を処理して周波数スペクトラムを得、この周波数
スペクトラムを表示するとともに、前記周波数スペクト
ラムの各周波数についての最高周波数を検出する超音波
診断装置において、 前記周波数スペクトラムの各周波数の信号強度を示すデ
ータ値について、 流れ方向側端部から周波数0Hzの方向に向かって順に
検索し、該データ値が予め設定された閾値を所定の周波
数幅中で所定回数以上越えた時、その最初に越えた位置
を最高周波数とするか、 或いは最も信号強度の大きい周波数ないし平均周波数か
ら流れ方向側端部の方向に向かって順に検索し、該デー
タ値が予め設定された閾値を所定の周波数幅中で所定回
数以上越えなかった時、その最初に越えなかった位置を
最高周波数とすることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項2】 被検体内に超音波を送受波し、これによ
り得られた受信信号からドプラ信号を抽出し、このドプ
ラ信号を処理して周波数スペクトラムを得、この周波数
スペクトラムを表示するとともに、前記周波数スペクト
ラムの各周波数についての最高周波数を検出する超音波
診断装置において、 前記周波数スペクトラムを時間方向、周波数方向の少な
くとも一方向について平均処理する平均処理手段と、 前記平均処理手段により平均処理された周波数スペクト
ラムの各周波数の信号強度を示すデータ値について、流
れ方向側端部から周波数0Hzの方向に向かって順に検
索し、該データ値が予め設定された閾値を所定の周波数
幅中で所定回数以上越えた時、その最初に越えた位置を
最高周波数とするか、或いは最も信号強度の大きい周波
数ないし平均周波数から流れ方向側端部の方向に向かっ
て順に検索し、該データ値が予め設定された閾値を所定
の周波数幅中で所定回数以上越えなかった時、その最初
に越えなかった位置を最高周波数とする最高周波数抽出
手段と、 を備えることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項3】 被検体内に超音波を送受波し、これによ
り得られた受信信号からドプラ信号を抽出し、このドプ
ラ信号を処理して周波数スペクトラムを得、この周波数
スペクトラムを表示するとともに、前記周波数スペクト
ラムの各周波数についての最高周波数を検出する超音波
診断装置において、 前記周波数スペクトラムを時間方向、周波数方向の少な
くとも一方向について平均処理する平均処理手段と、 前記平均処理手段により平均処理された周波数スペクト
ラムの各周波数について、その信号値とノイズ値とを基
に、最高周波数の閾値を演算する閾値演算手段と、 前記平均処理手段により平均処理された周波数スペクト
ラムの各周波数の信号強度を示すデータ値について、流
れ方向側端部から周波数0Hzの方向に向かって順に検
索し、該データ値が予め設定された閾値を所定の周波数
幅中で所定回数以上越えた時、その最初に越えた位置を
最高周波数とするか、或いは最も信号強度の大きい周波
数ないし平均周波数から流れ方向側端部の方向に向かっ
て順に検索し、該データ値が予め設定された閾値を所定
の周波数幅中で所定回数以上越えなかった時、その最初
に越えなかった位置を最高周波数とする最高周波数抽出
手段と、 を備えることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項4】 前記閾値演算手段は、前記平均処理手段
により平均処理された周波数スペクトラムの各周波数軸
でその信号値とノイズ値との比を基に、最高周波数の閾
値を演算することを特徴とする請求項3記載の超音波診
断装置。 - 【請求項5】 前記閾値演算手段は、前記平均処理手段
により平均処理された周波数スペクトラムの各周波数に
ついて、そのデータ中の最大値もしくは平均値をその周
波数の信号値とするとともに、前記各周波数について、
そのデータ中の所定の領域をノイズとし、前記ノイズと
する領域のデータの平均値をノイズ値として前記最高周
波数の閾値を演算することを特徴とする請求項3または
請求項4いずれか記載の超音波診断装置。 - 【請求項6】 被検体内に超音波を送受波し、これによ
り得られた受信信号からドプラ信号を抽出し、このドプ
ラ信号を処理して周波数スペクトラムを得、この周波数
スペクトラムを表示するとともに、前記周波数スペクト
ラムの各周波数についての最高周波数を検出する超音波
診断装置において、 前記最高周波数をリアルタイム表示する場合は、所定の
演算処理を省いて最高周波数を求め、前記最高周波数を
画像フリーズ後に表示させる命令が出力されたときは全
ての演算処理を行って最高周波数を求めることを特徴と
する請求項1乃至請求項5いずれか1項記載の超音波診
断装置。 - 【請求項7】 被検体内に超音波を送受波し、これによ
り得られた受信信号からドプラ信号を抽出し、このドプ
ラ信号を処理して周波数スペクトラムを得、この周波数
スペクトラムを表示するとともに、前記周波数スペクト
ラムの各周波数についての最高周波数を検出する超音波
診断装置において、 前記周波数スペクトラムをフリーズさせる命令が出力さ
れたときのみ前記最高周波数を求めることを特徴とする
請求項1乃至請求項5いずれか1項記載の超音波診断装
置。 - 【請求項8】 前記周波数スペクトラムの周波数軸にお
いて、データ値が最大となる最大周波数または周波数ス
ペクトラムの平均周波数が周波数0に対して位置する側
を流れ方向として検出する手段を備えたことを特徴とす
る請求項1乃至請求項7いずれか1項記載の超音波診断
装置。 - 【請求項9】 被検体内に超音波を送受波し、これによ
り得られた受信信号からドプラ信号を抽出し、このドプ
ラ信号を処理して周波数スペクトラムを得、該周波数ス
ペクトラムの各周波数についての最高周波数を検出し、
前記周波数スペクトラムと前記最高周波数との時間経過
に伴う推移を表示する超音波診断装置において、 一定期間前記最高周波数が検出できなかったとき、該期
間の直前の期間における最高周波数値及び又は該期間の
直後の期間における最高周波数値を用いて該期間の最高
周波数値を補間することを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項10】 被検体内に超音波を送受波し、これに
より得られた受信信号からドプラ信号を抽出し、このド
プラ信号を処理して周波数スペクトラムを得、該周波数
スペクトラムの各周波数についての最高周波数を検出
し、前記周波数スペクトラムと前記最高周波数との時間
経過に伴う推移を表示する超音波診断装置において、 第1の期間において第1の最高周波数値が検出されたと
き、第1の期間に引き続く第2の期間における最高周波
数検出窓を前記第1の最高周波数値から所定の範囲内と
し、該最高周波数検出窓の範囲以外の最高周波数値が検
出されたときは、最高周波数が検出できなかったとする
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項11】 被検体内に超音波を送受波し、これに
より得られた受信信号からドプラ信号を抽出し、このド
プラ信号を処理して周波数スペクトラムを得、該周波数
スペクトラムの各周波数についての最高周波数を検出
し、前記周波数スペクトラムと前記最高周波数との時間
経過に伴う推移を表示する超音波診断装置において、 前記周波数スペクトラム及び前記最高周波数が表示され
た画面上に第1の時刻及び第2の時刻を指定することが
可能な入力手段と、 第1の時刻及び第2の時刻で挟まれた期間に検出された
最高周波数値を除外し、該期間以外に検出された最高周
波数値を用いて該期間内の最高周波数値を補間する補間
手段と、 を備えたことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項12】 被検体内に超音波を送受波し、これに
より得られた受信信号からドプラ信号を抽出し、このド
プラ信号を処理して周波数スペクトラムを得、該周波数
スペクトラムの各周波数についての最高周波数を検出
し、前記周波数スペクトラムと前記最高周波数との時間
経過に伴う推移を表示する超音波診断装置において、 前記周波数スペクトラム及び前記最高周波数が表示され
た画面上に第1の時刻及び第2の時刻を指定するととも
もに、任意の最高周波数値を入力することが可能な入力
手段と、 第1の時刻及び第2の時刻で挟まれた期間に検出された
最高周波数値を除外し、前記入力手段より入力された最
高周波数値に基づいて該期間内の最高周波数値を修正す
る修正手段と、 を備えたことを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6-326021 | 1994-12-27 | ||
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JPH08229039A true JPH08229039A (ja) | 1996-09-10 |
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