JP3698173B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、超音波のドプラ効果を利用して、血液等、体内の運動体の運動状態を診断する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、超音波パルスドプラ法と超音波パルス反射法とを併用し、一つの超音波プローブで断層像(白黒Bモード像)と血流情報とを得るとともに、少なくともその血流情報をリアルタイムで表示するようにした超音波ドプラ診断装置が知られている。
【0003】
この超音波ドプラ診断装置の一例を図12に基づき説明する。この診断装置は血流情報として血流速度を計測するものである。図12に示す診断装置は、超音波振動子201に接続された送信用のパルサ202及び受信用の前置増幅器203を有する。前置増幅器203の出力側には、ミキサ204、ローパルスフィルタ205、サンプルホールド回路206、バンドパスフィルタ207、及び周波数分析器208を介して表示器209に接続されている。
【0004】
この超音波ドプラ診断装置は、また送信制御及び受信制御のためのパルス発生回路210と、レンジゲート制御用のレンジゲート回路211とを備えている。パルス発生回路210は分周回路、ゲート回路などを備えており、所定周波数のクロックパルスa(図13参照)を発生させ、そのクロックパルスaをレンジゲート回路211及びミキサ204に供給するとともに、そのクロックパルスaに基づいて超音波繰返し周波数に相当するレートパルスb(図13参照)を生成し、そのレートパルスbをパルサ202及びレンジゲート回路211に供給する。
【0005】
上記パルサ202は、供給されたレートパルスbに基づいて高電圧の駆動電圧パルスを生成し、その駆動電圧パルスにより超音波振動子201を励振する。この励振に伴って、超音波振動子201は超音波パルス信号を生体P内に送波する。送波された超音波パルス信号の一部は、生体P内の血管壁BW及び血管内の血流B(主に赤血球)で反射して超音波エコー信号となる。この超音波エコー信号は再び同一の超音波振動子201により受信され、電圧エコー信号d(図13参照)に変換される。
【0006】
この電圧エコー信号dは、超音波のドプラ効果を反映した受信信号となる。つまり、生体P内を流れている血流に対して超音波パルスを送波すると、流動する血球によって散乱され、ドプラ偏移を受ける。このため、超音波ビームの中心周波数fcがfdだけ変化し、受信周波数fはf=fc+fdとなる。このドプラ偏移周波数fdは、血流速度v、超音波ビームと血管の成す角度θ、音速cとして、およそ以下のように表される。
【0007】
fd={(2・v・cos θ・fc)/c}・fc
このため、受信電圧信号fdからドプラ偏移周波数fdを検出することにより血流速度vを知ることができるから、この検知に向けて上述した受信経路が動作する。
【0008】
すなわち、前置増幅器203は電圧エコー信号dを増幅し、その増幅信号をミキサ204に出力する。ミキサ204は、増幅されたエコー信号dとクロックパルスaとを混合し、その混合信号を次段のローパスフィルタ205に出力する。ローパスフィルタ205は、入力する混合信号の内、超音波搬送周波数などの高周波成分を除去し、ドプラ偏移周波数fdを中心とする低周波分のみをサンプルホールド回路206に出力する。
【0009】
このサンプルホールド回路206は、血流Bの速度の観測位置、すなわちサンプリング・ラスタ上の血流Bに対するレンジゲート(サンプリングポイント、サンプリングボリュームともいう)の位置のみのドプラ偏移信号を抽出するための回路である。この信号抽出を行うために、サンプルホールド回路206にはレンジゲート回路211からサンプリングパルスcが供給される。レンジゲート回路211は遅延時間を任意に設定できる回路で、超音波パルスを振動子201とレンジゲート位置Oとの間を往復伝搬するに等しい時間だけレートパルスbよりも遅延させ、且つ、設定されたパルス幅のサンプリングパルスc(図13参照)を形成し、このパルスcをサンプルホールド回路206に供給する。なお、レンジゲート位置Oは、オペレータにより、Bモード断層上の血流速度を得たい血管の位置に、トラックボールやジョイスティックで任意に設定される。
【0010】
サンプルホールド回路206は、体表面からレンジゲート位置Oに対応したサンプリングパルスcでローパルスフィルタ205の出力信号をサンプル・ホールドし、そのホールド結果をバンドパスフィルタ207に出力する。バンドパスフィルタ207では、サンプルホールド回路206のサンプリングで生じた高調波成分や血管などの固定反射信号及び比較的遅い生体内の動きに拠るドプラ偏移周波数が除去され、血流Bのドプラ偏移周波数のみが抽出される。この抽出信号が次段の周波数分析器208に送られ、高速フーリエ変換などの周波数分析によってドプラ偏移周波数の周波数スペクトルパターン(ドプラスペクトラム)が演算される。この周波数スペクトルパターンは、時間(横軸)の経過に伴うドプラ偏移周波数(血流速度に対応:縦軸、各周波数成分の強度は輝度で表される)の変化を示すもので、表示器209にて例えば図14に示す如くリアルタイムに表示される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した超音波ドプラ診断装置では、検出された周波数がくり返し周波数(±1/2fr)を越えた場合、図15のように折り返されたような波形になる。これを図15に示す如く、折り返されていないものにするには、血流速度に応じてパルス繰り返し周波数(レート周波数)や0レベルシフトを操作者が適切に設定しなければならず、操作時間がかかり、操作者の大きな負担になっていた。また、同時に診断に非常に多くの時間がかかっていた。
【0012】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、煩わしい操作を行わずに、見易い表示形態のスペクトラムが観察できる超音波診断装置を提供することをその目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に記載の発明の超音波診断装置は、被検体内の運動体を含む診断部位との間で、所定のPRFで超音波ビームを送受信する送受信手段と、この送受信手段により得られた受信信号から所望のレンジゲートの位置の運動体に起因したドプラ信号を抽出する抽出手段と、前記所定のPRF及び所定の0Hz位置において抽出可能であるドプラ変位周波数の範囲、所定期間内に得られた前記ドプラ信号のうち所定以上のパワーを有する信号に対応して検知されるドプラ変位周波数の存在する範囲との関係に基づいて前記PRF及び0Hz位置を決定するPRF/0Hz位置決定手段と、前記決定されたPRF及び0Hz位置に基づいて、前記抽出手段が抽出したドプラ信号からドプラスペクトラムを演算するスペクトラム演算手段と、前記ドプラスペクトラムを表示するスペクトラム表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
【作用】
本発明の超音波診断装置によれば、煩わしい操作を行わずに、PRFや0Hz位置を調整した見易い表示形態のスペクトラムが観察できるので、操作者の負担を軽減することができる。
【0015】
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図1〜図11を参照して説明する。
【0016】
この実施例に係る超音波ドプラ診断装置は図1に示すように、電子走査型の超音波プローブ(以下、単にプローブという)11と、このプローブ11に接続された電子走査部12とを備えている。
【0017】
電子走査部12は、基準クロックを発生させる基準発振部20と、その基準クロックを受けて遅延駆動信号を生成するディレーライン21(後述する受信時の遅延も兼用)と、このディレーライン21からの遅延駆動信号を受けてプローブ11のアレイ型の圧電振動子群を励振させるパルサ22とを備えている。また、この電子走査部12には受信系の回路も内臓されている。つまり、プローブ11に接続された前置増幅器23と、この前置増幅器23の出力信号を遅延させるディレーライン21と、このディレーライン21の遅延信号を加算する加算器24と、この加算器24の出力信号を対数増幅及び包絡線検波に付す検波器25とを備えている。ディレーライン21と加算器24とにより受信エコー信号の整相加算が行われ、これにより電子走査に付される。
【0018】
検波器25の出力信号はBモード断層像の画像信号としてDSC(デジタル・スキャン・コンバータ)30に供給され、このDSC30において超音波走査から標準TV走査の信号に変換される。DSC30の変換信号は、D/A変換器31を介して表示器32(CRT)に送られる。
【0019】
加算器24の出力は、位相検波用のミキサ40を介してローパスフィルタ42にもあたえられる。また基準発振器20の出力は、ミキサ40の一方のチャンネルに直接与えられ、90度移相器41を介してミキサ40の他方のチャンネルに接続されている。このため、電子走査部12における整相加算された受信エコー信号がミキサ40に加えられるほか、基準発振器20からの基準信号f0 及び90度の位相差をもった基準信号f0 がミキサ40の2チャンネルに各々加えられる。これにより、ミキサ40はドプラ偏移信号fd と「2f0 +fd 」の信号をローパスフィルタ42に出力する。このローパスフィルタ42では、ミキサ40からの混合信号の内の高周波成分が除去され、ドプラ偏移信号fd のみが得られる。このドプラ偏移信号fd は血流情報に演算するための位相検波出力であり、次段のドプラスペクトラム演算部50に出力される。
【0020】
このドプラスペクトラム演算部50は、サンプリングパルスを出力するレンジゲート回路60と、そのサンプリングパルスを入力するサンプルホールド回路61と、このサンプルホールド回路61の出力をフィルタリングするバンドパスフィルタ62と、このフィルタ62の出力をデジタル化するA/D変換器63と、このA/D変換器63の変換出力を周波数解析する周波数分析器64とを備えている。サンプルホールド回路61、バンドパスフィルタ62、及びA/D変換器63は図示していないが共に2チャンネルである。周波数分析器64の出力端はスペクトラム平均回路70を通してDSC30に接続されている。
【0021】
サンプルホールド回路61は、生体内の所望深さ位置の血流だけのドプラ信号を抽出しようとするもので、前記ローパルスフィルタ42の位相検波出力信号がサンプルホールド回路61の入力信号となっている。
【0022】
レンジゲート回路60は、後述する操作パネル82から与えられるレンジゲート位置信号に基づいて遅延時間を任意に設定可能な回路構成になっており、プローブ11と所望のレンジゲート(サンプリングポイント、サンプリングボリュームともいう)の位置との間を超音波信号が往復するに相当する時間だけレートパルスよりも遅延させ、且つ、設定幅を有するサンプリングパルスをサンプルホールド回路61に供給する。これにより、サンプルホールド回路61は、ローパスフィルタ42からの位相検波出力信号をサンプリングパルスでサンプルホールドする。このサンプルホールドされた位相検波信号はその後、バンドパスフィルタ62を通過し、このフィルタ62により、サンプルホールド回路61でのサンプリングにより生じた高調波成分、血管壁などからの固定反射信号、さらには比較的遅い動きに拠るドプラ偏移周波数に相当した成分が除去され、血流に拠るドプラ信号のみが抽出される。
【0023】
周波数分析器64は、高速フーリエ変換回路を有し、バンドパスフィルタ62から入力したドプラ偏移周波数の周波数解析を行い、その解析結果、即ちドプラスペクトラム(周波数スペクトルパターン)をスペクトラム平均回路70を介してDSC30に出力する。これにより、表示器32には、Bモード断層像と並列にドプラスペクトルが分割表示されるようになっている。
【0024】
操作パネル82はオペレータが任意に操作可能なトラックボールやキーボードを備えており、このパネル82の操作を介して前述したレンジゲート位置信号及びフリーズ指令信号を出力する。また、操作パネル82は、後述するPRF/0Hz位置決定のための機能をON/OFFするスイッチを有する。
【0025】
PRF/0Hz位置決定手段80は、折り返りを検出して自動的に2つのパラメータ(PRF及び0Hz位置)を変化させるためのものである。PRF/0Hz位置決定手段80は、ある一定時間を検査域とし、まず、検査域内で血流信号の周波数軸の埋まる範囲が全周波数軸のX割となるようにPRFを決める。そして、埋まらない範囲の中心が表示領域の上下端となるように、0レベルをシフトさせる。こうして、自動的にドプラスペクトラムを見やすいようにする。
【0026】
コントローラ90は、操作パネル82からの操作に応じて電子走査部12を調整し、基準信号発生器20からのサンプリングパルスなどのクロックパルスを変化させ、ドプラスペクトラムの範囲の調整など装置各部の制御を行う。
【0027】
本実施例の全体動作を説明すると次のようになる。
【0028】
この超音波ドプラ診断装置が起動すると、電子走査部12は、基準信号発生器20から出力されるレートパルスによって、プローブ11を励振し、超音波信号を被検体内に送波させる。この超音波信号は被検体の各部で反射し、再びプローブ11で受信される。プローブ11からは超音波エコー信号に対応する電気信号に変換され、電子走査部12の加算器24で受信フォーカスが掛けられ、出力された指定ラスタアドレスの受信信号のうち一方は、検波器25に与えられ、対数増幅処理、包絡線検波処理され、指定ラスタアドレスの画像信号に検波・変換される。このBモード断層像を形成する画像信号はDSC30に供給される。
【0029】
電子走査部12の加算器24から出力された受信信号のうち一方は、ミキサ40で位相検波され、ドプラ偏移信号fdと周波数(2fo+fd)の成分を有する信号が得られ、ローパルスフィルタ42によって高周波成分が除去されてドプラ偏移信号fdのみが得られる。この血流情報演算のための位相検波出力信号はドプラスペクトラム演算部50に出力され、サンプルホールド回路61によって生体内の血流がながれている深さの位置だけの信号を抽出し、A/D変換して高速フーリエ変換することによってリアルタイムに周波数解析される。
【0030】
この演算部50では、レンジゲート回路60の遅延時間が任意に設定できる。これは、プローブ11からサンプリングポイント位置(レンジゲート位置)までの往復する時間を遅延し、設定された長さに対応する幅を有するサンプリングパルスをサンプルホールド回路61に与えることによってなされ、オペレータが指定したレンジゲートの位置のドプラ信号が得られるようになっている。
【0031】
こうして高速フーリエ変換することによって得られたドプラスペクトルは、DSC30に供給され、Bモードの画像データとともにドプラスペクトラムのデータは、標準TV走査方式の画像に合成・変換され、D/A変換器31を介して表示器32に供給される。この結果、表示器32には、診断部位のBモード断層像とドプラスペクトラムとが例えば分割表示される。
【0032】
一方、周波数分析器64からのドプラスペクトルは、PRF/0Hz位置決定手段80にも与えられる。PRF/0Hz位置決定手段80では、つぎの3つのステップに従って、自動的にドプラスペクトラムを見やすいように調整が行われる。
【0033】
第1ステップでは、まず、一周波数軸である閾値以上のパワーの周波数の値が1、閾値以下のパワーの周波数の値が0となるようなsMAPを作成する。例えば、図2のようなドプラスペクトラムがあった場合、時刻t1 での周波数軸上のドプラスペクトラムは図3のように示される。そして、閾値Thよりも大きければ1、小さければ0として、図4のような時刻t1 でのsMAPができる。図2の時間t軸のすべての時刻について、このようなsMAPを作成する。
【0034】
これを一定時間範囲の周波数軸に対して行い、それらの結果(sMAP)をOR演算して、SMAPを作成する。このSMAPの値が1の領域が信号存在領域である。ここで、検出可能周波数範囲に対する信号存在領域の占める割合を信号存在比率ということにする。例えば、図2のようなドプラスペクトラムでは周波数fのすべての値が存在することから、すべてのsMAPのOR演算を行うと、図5のようなSMAPになる(もちろん、このように2段階の処理を経ず、一気にSMAPを作成しても良い)。この場合、信号存在比率は1である。
【0035】
第2ステップでは、この信号存在比率が設定された一定の範囲内の値になるようにコントローラ90を介してサンプリングパルスを変化させてPRFを変化させる。求められた信号存在比率がこの範囲を越える場合にはPRFを変化させる。つまり、求められた信号存在比率がこの範囲を越える場合には、PRFを大きくし、この範囲を下回る場合にはPRFを小さくする。例えば、この範囲は0.6〜0.8などに設定される。図2のような場合、PRFを大きくし、図6のドプラスペクトラムのように、信号が存在しない領域ができるようにして図7のようなSMAPにする。
【0036】
第3ステップでは、信号存在比率が設定された範囲内になったら次に、信号存在領域の中心が周波数軸の上下端となるように、0Hz位置の移動を行う。この0Hz位置の移動は、コントローラ90を介してDSC30で表示を制御するか、FFT64からの出力フォーマットを制御することによって行われる。例えば、図8のようにドプラスペクトラムが折り返すように表示されている場合、図9のようなSMAPになる。そして、信号が存在しない領域の中心が両端にくるように0Hz位置の移動を行うことで、図10のような折り返しのないドプラスペクトラムが表示される。この折り返しのない場合、図11のようなSMAPになる。また、このOHz の位置の移動は信号存在領域の中心が周波数軸の上下端からある範囲以上ずれた場合に動作するようにしても良い。
【0037】
この様に、操作者の煩わしい操作なく、検出可能周波数範囲に対する信号存在領域を検出する事で、レート周波数、0レベルシフトを自動的に設定することにより、操作者の負担を軽減し、診断時間を著しく短縮できる。煩わしい操作はなく、折り返りのないスペクトラムが観察できる。
【0038】
なお、本機能のON/OFFスイッチを設けても良い。交互段数を変化させても良い。また、本実施例ではPRF/0Hz位置決定手段80の入力信号をFFT64の出力としたがDSC30の出力を用いても良い。さらに、第1ステップ前に、PRFを設定可能な最大に設定する手段をいれても良い。そして、PRFが変化した時に変化したことを示すマーカーを表示させても良い。
【0039】
【発明の効果】
本発明の超音波ドプラ診断装置によれば、ドプラスペクトラムの折り返りを検出して自動的にPRF及び0Hz位置という2つのパラメータを変化させ、折り返りを持たないドプラスペクトラムにすることによって、操作者の負担を軽減し、診断時間を著しく短縮できる。煩わしい操作はなく、折り返りのないスペクトラムが観察できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る超音波ドプラ診断装置の構成を示す図。
【図2】ドプラスペクトラムの一例を示す図。
【図3】図2の場合で、時刻t1 での周波数軸上のドプラスペクトラムの一例を示す図。
【図4】時刻t1 でのsMAPを示す図。
【図5】図2の場合のSMAPを示す図。
【図6】図2のような場合で、PRFを大きくしたときのドプラスペクトラムを示す図。
【図7】信号が存在しない領域がある場合のSMAPを示す図。
【図8】ドプラスペクトラムが折り返すように表示されている場合を示す図。
【図9】図8の場合のSMAPを示す図。
【図10】0Hz位置を移動させて、折り返しのないドプラスペクトラムを示す図。
【図11】折り返しのない場合のSMAPを示す図。
【図12】超音波ドプラ診断装置の一例を示す図。
【図13】図12の超音波ドプラ診断装置のタイミングチャートを示す図。
【図14】周波数スペクトルパターンを示す図。
【図15】周波数スペクトルパターンを示す図。
【符号の説明】
11 プローブ、 12 電子走査部、 30 DSC、
31 D/A変換器、 32 表示器、 40 ミキサ、
42 ローパスフィルタ、 50 ドプラスペクトラム演算部
80 PRF/0Hz位置決定手段、 82 操作パネル

Claims (4)

  1. 被検体内の運動体を含む診断部位との間で、所定のPRFで超音波ビームを送受信する送受信手段と、
    この送受信手段により得られた受信信号から所望のレンジゲートの位置の運動体に起因したドプラ信号を抽出する抽出手段と、
    前記所定のPRF及び所定の0Hz位置において抽出可能であるドプラ変位周波数の範囲と、所定期間内に得られた前記ドプラ信号のうち所定以上のパワーを有する信号に対応して検知されるドプラ変位周波数の存在する範囲との関係に基づいて前記PRF及び0Hz位置を決定するPRF/0Hz位置決定手段と、
    前記決定されたPRF及び0Hz位置に基づいて、前記抽出手段が抽出したドプラ信号からドプラスペクトラムを演算するスペクトラム演算手段と、
    前記ドプラスペクトラムを表示するスペクトラム表示手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 前記PRF/0Hz位置決定手段は、
    前記所定のPRFにおいて抽出可能であるドプラ変位周波数の範囲のうち、所定期間内に得られた前記ドプラ信号のうち所定以上のパワーを有する信号に対応して検知されるドプラ変位周波数の存在する範囲の占める比率に基づいて前記PRFを決定するPRF決定することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置
  3. 前記PRF/0Hz位置決定手段は、
    前記比率が所定範囲の値となるように、PRFを調節することを特徴とする請求項に記載の超音波診断装置。
  4. 前記PRF/0Hz位置決定手段は、
    前記所定期間内に得られたドプラ信号に対応して検知されるドプラ変位周波数の存在しない範囲が、前記所定の0Hz位置において抽出可能であるドプラ変位周波数の範囲における端値を含むように、前記0Hz位置を調節することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
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