JP3866334B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の蔵する技術分野】
本発明は、カラーフローマッピング(以下、CFMと略す)のための送受信と1ポイントドプラ(以下、FFTと略す)のための送受信とを混成してスキャンする超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8に示すように、CFMは、血流の2次元情報をカラーでリアルタイムに提供するための技法であり、FFTは、CFM画像上に設定したPWサンプルマーカで指定された局所の血流の速度分散(エコー信号の周波数スペクトラム)の時間変化を提供する技法である。
【0003】
図9に従来のスキャン方法を示している。超音波パルスは一定のレート周期(1/fr )で繰り返し送信され、そして次の送信までの間にエコーの受信がなされる。CFMのための送受信と、FFTのための送受信とは交互に行われる。なお、CFMのための送受信は所定回数毎にラスタを順次移動していくが、FFTのための送受信はPWサンプルマーカに対応する特定のラスタで固定されている。超音波パルスの送信周波数(中心周波数)は、CFMとFFTとの間で同じに設定されている。同様に、キャリアを除去するためにエコー信号に対してミキシングされる受信リファレンス周波数も、CFMとFFTとの間で同じに設定されている。
【0004】
FFTのために、エコー信号に対してレンジゲートがかけられ、PWサンプルマーカの深さに相当する信号部分が切り出される。周波数スペクトラムを取得するために、切り出された信号部分は高速フーリエ変換を施される。
【0005】
従来のCFMとFFTとの混成スキャンは、次のような問題を抱えている。 図10(a)に示すように、レンジゲートで切り出された信号部分に、この1周期前のCFMのために送信された超音波パルスの残留エコー成分が混入することがある。残留エコーは、図10(b)に示すように、非常に深いところにある横隔膜等の強反射体での反射に起因して発生する。残留エコー成分の混入の影響は、図11に示すように、FFT像にレールロードノイズと呼ばれるアーチファクトとして現れる。
【0006】
残留エコーが超音波プローブに到着する到着タイミングが、レンジゲートが開いている期間からずらすように、レート周期を長期化することにより、レールロードノイズを解消させることができるが、CFM、FFT共に時間分解能が低下するという別な問題が生じてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、混成スキャンにおいて、時間分解能を低下させることなく、残留エコー成分の混入の影響によるノイズを低減させることのできる超音波診断装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、血流の2次元情報をカラーでリアルタイムに提供するための第1の送受信と、サンプルマーカで指定された局所の血流の速度分散の時間変化を提供するための第2の送受信とを混成して被検体の断面をスキャンする超音波診断装置において、前記サンプルマーカの深さに応じて前記第1の送受信における送受信条件を変えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、血流の2次元情報をカラーでリアルタイムに提供するための第1の送受信と、サンプルマーカで指定された局所の血流の速度分散の時間変化を提供するための第2の送受信とを混成して被検体の断面をスキャンする超音波診断装置において、前記第2の送受信における送信フォーカスの深さに応じて前記第1の送受信における送受信条件を変えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、血流の2次元情報をカラーでリアルタイムに提供するために被検体の断面を超音波でスキャンする超音波診断装置において、前記超音波の送信フォーカスの深さに応じて送受信条件を変えることを特徴とする。
(作用)
サンプルマーカの深さに応じて、超音波の基本周波数と受信リファレンス周波数を変更する、やや具体的にはサンプルマーカの深さが浅くなる(超音波プローブに近くなる)ほど基本周波数と受信リファレンス周波数を高くして、逆にサンプルマーカの深さが深くなる(超音波プローブから遠くなる)ほど基本周波数と受信リファレンス周波数を低くすることにより、時間分解能を低下させずに、レールロードノイズを軽減することを実現する。これは、超音波の周波数が高周波になるほど減衰が大きくなり、低周波になるほど減衰が小さくなるという性質を利用したものであり、つまり残留エコーの減衰を調整して、レンジゲートで切り出された信号部分に混入する残留エコー成分の強度をレールロードノイズが顕在化しない程度にまで低下させるというものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による超音波診断装置の一実施形態を説明する。なお、スキャン方式としては、機械式、電子式のいずれでもよいし、またセクタ、リニア、コンベックス等いずれのタイプであってもよい。ここでは電子式セクタスキャンとして説明する。
【0012】
図1に、本実施形態に係る超音波診断装置の構成を示している。本実施形態に係る超音波診断装置は、超音波プローブ1、送信部6、プリアンプ2、受信部3、Bモード処理部4、ドプラ検波部5、CFM部8、1ポイントドプラ処理系9、DSC部13、色変換&GDC部16、タイミング生成部7、メインコントローラ14、操作パネル15、モニタ部17から構成されている。
【0013】
超音波プローブ1の先端には、並設されたN個の超音波トランスジューサが装備されている。超音波トランスジューサは、超音波信号/電気信号の可逆的変換素子である。超音波トランスジューサを介して被検体側と装置側との間で超音波信号が媒介される。
【0014】
送信部6は、超音波プローブ1に高周波パルスを供給して、超音波プローブ1からビーム状に収束された超音波パルスを被検体に送信させるために、図示はしていないが、パルス発生器と、送信遅延回路、パルサ等から構成されている。超音波パルスの送信タイミングは、タイミング生成部7からのタイミング信号により制御される。このタイミング信号は、一定のレート周期(1/fr )で繰り返し発生される。
【0015】
パルス発生器は、タイミング信号を受けて、N個のレートパルスを発生する。送信遅延回路は、超音波をビーム状に収束させ、且つその方向(振り角)を決定するために、N個のレートパルスをそれぞれ異なる時間だけ遅延させる。パルサは、N個用意され、N個の超音波トランスジューサに対して1対1に接続されている。N個のパルサそれぞれは、供給されるレートパルスをトリガとして、対応する超音波トランスジューサに高周波の駆動パルスを印加する。これによりN個の超音波トランスジューサから、ビーム状の超音波パルスが予定された方向に送信される。なお、周知の通り、この超音波パルスの基本周波数(中心周波数)は、駆動パルスの周波数に一致している。
【0016】
なお、N個のパルサは、可変共振回路を有しており、メインコントローラ14の制御信号にしたがって、駆動パルスの周波数を変調することが可能に構成されている。駆動パルスの周波数が変更されると、それに応じて超音波パルスの基本周波数も変化する。
【0017】
送信された超音波パルスは、音響インピーダンスの境界でその一部が反射し、また残りが通過し、これの反射/通過の現象を繰り返しながら被検体内を深く伝播していく。なお、音響インピーダンスの境界とは、例えば臓器表面であり、骨表面であり、また血球表面である。超音波の周波数は、血球等の移動体からドプラ効果を受けて、送信方向に関する移動体の速度成分に応じて偏移される(ドプラシフト)。エコーの振幅は音響インピーダンスの格差、つまり反射強度の情報を提供し、エコーの偏移周波数は移動体の送信方向に関する速度成分の情報を提供するものである。
【0018】
音響インピーダンスの境界で反射したエコーは、超音波プローブ1のN個の超音波トランスジューサで電気信号に変換される。上記エコーの2つの情報は、電気信号の振幅と周波数とに維持される。N個の電気信号は、プリアンプ2で個別に増幅され、そして受信部3に取り込まれる。受信部3は、送信した方向を逆に仙って返ってくるエコー成分を取り出す(強調する)ために、送信時とは逆の遅延時間をN個の電気信号それぞれに与え、遅延されたN個の電気信号を加算して、エコー信号を生成する。
【0019】
なお、被検体の扇形断面のスキャンは、上述した送受信の遅延時間を順次変更していくことにより、実現される。
Bモード処理部4は、エコー信号から振幅情報(反射強度情報)を取り出し、Bモード信号を得るために、対数増幅回路と包絡線検波回路とを含めて構成される。
【0020】
ドプラ検波部5は、エコー信号からキャリア成分を除去し偏移周波数信号(送信方向に関する移動体の速度情報)を取り出すために、エコー信号に受信リファレンス信号を掛け合わせるミキサと、この出力からリファレンス周波数の2倍以上の高周波成分を除去するためのローパスフィルタと、エコー信号に90°移相された受信リファレンス信号を掛け合わせるミキサと、この出力からリファレンス周波数の2倍以上の高周波成分を除去するためのローパスフィルタとを含めて構成される。なお、2系統のミキサとローパスフィルタとは直交位相検波回路を構成し、ドプラ検波部5により虚数と実数との2系統の偏移周波数信号を生成する。なお、偏移周波数信号には、血流情報だけでなく、本来必要とされない心臓壁等のクラッタ成分が含まれている。
【0021】
カラーフローマッピング処理部(CFM)8は、扇形断面に関する血流情報を得るために、MTIフィルタと周波数解析器と演算部とを含めて構成されている。MTIフィルタは、偏移周波数信号からクラッタ成分を除去し、血流成分だけを取り出す。周波数解析器は、クラッタ成分が除去された偏移周波数信号を周波数解析する。演算部は、周波数解析結果に基づいて、血流の平均速度情報、分散情報及びパワー情報を演算する。
【0022】
1ポイントドプラ処理系9は、扇形断面内の任意の関心点(ボリューム)に関する周波数スペクトラムを取得するために、偏移周波数信号から関心点の深さに対応する信号部分を切り取るためのレンジゲート部(RG)10と、切り取った信号部分に対して高速フーリエ変換処理を施して周波数スペクトラムを取得する高速フーリエ変換処理部(FFT)11と、1ポイントドプラコントローラ12とを含めて構成されている。なお、偏移周波数信号から関心点の深さ情報は、メインコントローラ14からレンジゲート部10に供給される。
【0023】
ディジタルスキャンコンバータ(DSC)13は、Bモード信号と血流信号と周波数スペクトラム信号とを適当に組み合わせて、例えば血流信号と周波数スペクトラム信号とを組み合わせて1フレームを構成し、TVスキャン方式にしたがって画像信号として出力する。カラー処理部16は、ディジタルスキャンコンバータ13からの画像信号をカラー信号、例えばRGB信号に変換して、モニタ部17に供給する。図4、図6に、血流信号に対応するカラー血流画像(以下、CFM画像と称する)と周波数スペクトラム信号に対応する画像(以下、FFT画像と称する)とが並列に表示されたモニタ部17の表示画面の一例を示している。
【0024】
図2に図1の操作パネル15の一例を示している。オペレータは、1ポイントドプラのための扇形断面内の関心点の位置を設定するために、トラックボール30を操作して、CFM画像上のサンプルマーカの位置を変更することができるようになっている。トラックボール30の機能は、マルチファンクション選択スイッチ31により例えば次の複数の機能の中から選択できるようになっている。
(1)1ポイントドプラモードとカラーフローマッピングモードとを併用するときに、関心点の位置を設定するためのサンプルマーカの位置を移動し、確定する機能
(2)Bモードとカラーフローマッピングモードとを併用するときに、Bモード像に合成されるカラーフローマッピング領域を設定するためのラーROIの大きさを変更し、位置を移動し、確定する機能
また、オペレータは、スイッチ32を操作することにより、Bモード、カラーフローマッピングモード、Bモードとカラーフローマッピングモードとを併用するB/CFMモード、Bモードとカラーフローマッピングモードとを併用するFFT/CFMモードと、その他のモードの中から特定の1モードを選択できるようになっている。
【0025】
また、オペレータは、スイッチ33を操作することにより、スキャンの深さを調整できるようになっている、
また、オペレータは、スイッチ34を操作することにより、プリアンプのゲインを調整することができるようになている。スイッチ35はフルキーボード、スイッチ36はBモード像において深さ方向にゲインを微調するためのSTCゲインスイッチである。
【0026】
さらに、スイッチ37はTCS(Touch Comand Screenの略)であり、図3にカラーフローマッピングモード又はそれと他のモードを併用するモードが選択されたときに表示されるコマンドメニューをの一例を示している。
【0027】
スイッチ40は、FFT/CFMモードが選択されたときに、カラーフローマッピングのための送受信の基本周波数及び受信リファレンス周波数を関心点(サンプルマーカ)の深さに応じて変更するオートモードと、カラーフローマッピングのための送受信の基本周波数及び受信リファレンス周波数をマニュアルで変更するマニュアルモードとをオペレータが選択するためのスイッチである。
【0028】
スイッチ41は、例えばRESO(高周波)、NORM(中間周波数)、PENE(低周波数)の3種類の中からカラーフローマッピングの送受信にはどれを使用するかの選択するためのスイッチである。スイッチ42は図示されていない色相変調を担うカラースケールをオペレータが選択するのためのスイッチである。
【0029】
スイッチ43は、カラーフローマッピングカラーのゼロレベルシフトをオペレータが調整するためのスイッチである。スイッチ44は、測定したいカラーフローマッピングカラーの流速レンジをオペレータが調整するためのスイッチである。スイッチ45は、クラッタ成分を除去するためのMTIフィルタのカットオフ値をオペレータが調整するためのスイッチである。スイッチ46は、レート周期(1/fr )をオペレータが調整するためのスイッチである。スイッチ47は、小診断部位(例えば、けい動脈、甲状腺、PV ete)をオペレータが選択するためのスイッチである。
【0030】
メインコントローラ14は、トラックボール30により設定されたサンプルマーカの座標に基づいて、1ポイントドプラのための関心点に対応する送受信の方向(振り角)と、関心点の深さを認識する。認識された関心点の深さにしたがって、1ポイントドプラコントローラ12は、認識された関心点からのエコー信号成分(信号部分)を切り出すためにレンジゲート部10でのレンジゲートをかけるタイミング、つまりレート周期の始点からレンジゲートまでのインターバルの長さを制御する。
【0031】
次の、本実施形態の作用について説明する。まず、FFT/CFMモードが選択された場合について説明する。図4にこのモードが選択されたときのモニタ部17の表示画面例を示す。図4の左側がFFT画像、右側がCFM像である。
図5に、FFT/CFMモードが選択されたときのスキャン方法を示している。
【0032】
レートパルスは、一定のレート周期(1/fr )で繰り返し発生される。レートパルスにしたがって、超音波パルスが一定のレート周期(1/fr )で繰り返し送信され、そして次の送信までの間にエコーの受信がなされる。
【0033】
カラーフローマッピングのための送受信と、1ポイントドプラのための送受信とは交互に行われる。カラーフローマッピングのための送受信は、所定回数、例えば6回続けて同じ方向に対して行われ、その方向が6回毎に順次移動される。一方、1ポイントドプラのための送受信は、関心点を通る方向で固定されている。
【0034】
1ポイントドプラのための送受信のフォーカスは、関心点に合わせられている。
ここで、レールロードノイズがFFT像に発生する原因について簡単に説明する。レールロードノイズは、レンジゲート部10で切り出された信号部分に、当該1ポイントドプラのための送信の1周期前にカラーフローマッピングのために送信された超音波が非常に深いところにある横隔膜等の強反射体で反射してそのエコー成分(残留エコー)が混入することに起因して生じる。つまり、1周期前に送信された超音波パルスが横隔膜で反射し、そのエコーが、次の周期の1ポイントドプラのためのレンジゲートを開いている期間に超音波プローブ1に到着したとき、レールロードノイズが発生する。
【0035】
この原因を取り除くには、残留エコーが超音波プローブに到着する到着タイミングが、レンジゲートが開いている期間からずれるように、レート周期を長期化することが考えられる。しかしこれには次のような問題があり実現できなかった。フレームレートFは、次の(1)式で与えられる。
【0036】
F=1/((1/fr )×M1×N+M2)×1/2 …(1)
ここで、fr :レート周波数
M1:カラーフローマッピングの1断面あたりのラスタ本数
N:カラーフローマッピングの同一ラスタに対する送受信の繰り返し回数
M2:1ポイントドプラの一ラスタに対する送受信の繰り返し回数
この(1)式からレート周期(1/fr )を長すると、フレームレートが下がり、時間分解能が低下するという問題が生じてしまう。
【0037】
本実施形態では、関心点(サンプルマーカ)の深さに応じて、超音波の基本周波数と受信リファレンス周波数を変更する、やや具体的には関心点(サンプルマーカ)の深さが浅くなる(超音波プローブ1に近くなる)ほど基本周波数と受信リファレンス周波数を高くして、関心点(サンプルマーカ)の深さが深くなる(超音波プローブ1から遠くなる)ほど基本周波数と受信リファレンス周波数を低くすることにより、時間分解能を低下させずに、レールロードノイズを軽減することを実現する。これは、超音波の周波数が高周波になるほど減衰が大きくなり、低周波になるほど減衰が小さくなるという性質を利用したものであり、つまり残留エコーの減衰を調整して、レンジゲート部10で切り出された信号部分に混入する残留エコー成分の強度をレールロードノイズが顕在化しない程度にまで低下させるというものである。
【0038】
例えば、サンプルマーカの深さは、図4に示すように、最も浅い深さレンジD1、中間の深さレンジD2、最も深いレンジD3の3段階で認識される。
サンプルマーカの深さが、最も深い深さレンジD3に含まれるとき、カラーフローマッピングのために送信される超音波パルスの基本周波数は、f1 に調整される。これに応じてカラーフローマッピングの受信のための受信リファレンス周波数もf1 に調整される。このとき、1ポイントドプラのために送信される超音波パルスの基本周波数と受信のための受信リファレンス周波数は、f1 に調整される。
【0039】
サンプルマーカの深さが、中間の深さレンジD2に含まれるとき、カラーフローマッピングのために送信される超音波パルスの基本周波数は、f1 より高いf2 に調整される。これに応じてカラーフローマッピングの受信のための受信リファレンス周波数もf2 に調整される。このとき、1ポイントドプラのために送信される超音波パルスの基本周波数と受信のための受信リファレンス周波数は、f0 に調整される。
【0040】
サンプルマーカの深さが、最も浅い深さレンジD1に含まれるとき、カラーフローマッピングのために送信される超音波パルスの基本周波数は、f2 より高いf3 に調整される。これに応じてカラーフローマッピングの受信のための受信リファレンス周波数もf3 に調整される。このとき、1ポイントドプラのために送信される超音波パルスの基本周波数と受信のための受信リファレンス周波数は、f0 に調整される。
【0041】
これら周波数の関係は、“f0 ≦f1 <f2 <f3 (MHz)”である。つまり、関心点(サンプルマーカ)の深さが浅くなるほどカラーフローマッピングのための送受信の基本周波数と受信リファレンス周波数が高くされ、関心点(サンプルマーカ)の深さが深くなるほどカラーフローマッピングのための送受信の基本周波数と受信リファレンス周波数が低くてもよい。
【0042】
関心点(サンプルマーカ)の深さが深いとき、残留エコーがレンジゲートで切り出された信号部分に混入する可能性は低い。なぜなら、1周期前に送信タイミングから、次の周期の1ポイントドプラのためのレンジゲートを開いている期間までの時間インターバルが長いので、レート周期を長期化することと同等の効果が生じるからである。したがって減衰の少ない比較的低い基本周波数の超音波パルスの使用が許され、その基本周波数の低い超音波パルスを使って高画質のCFM像を獲得することができる。
【0043】
逆に、関心点(サンプルマーカ)の深さが浅いとき、レンジゲートで切り出された信号部分に残留エコーが混入する可能性は高い。なぜなら、1周期前に送信タイミングから、次の周期の1ポイントドプラのためのレンジゲートを開いている期間までの時間インターバルが短く、深いところからの残留エコーがレンジゲートを開いている期間に超音波プローブ1に到着する可能性が高いからである。
【0044】
しかしこのとき、1周期前のカラーフローマッピングのために送信された超音波パルスの基本周波数は最も高く調整されている。上述したように、超音波パルスの減衰は基本周波数が高いほど大きくなるので、残留エコーの強度は十分弱まっており、したがってレンジゲート部10で切り出された信号部分に混入する残留エコー成分の強度は、図6に示すように、レールロードノイズが顕在化しない程度にまで低下している。
【0045】
ここで、横隔膜等の強反射体のある深さをDx cmとすると、これによる生体減衰の程度Ax は次の(2)式で与えられる。
x =2×Dx ×k×f3 [dB] …(2)
ここで、k;生体減衰率
例えば、肝臓でDx =10cm、k=0.5dB/cm/MHz、f3 =4MHzとすると、(2)式により、Ax =2×10×0.5×4=40dBとなり、大きな減衰量となるため1レート後の1ポイントドプラモードの信号部分には影響を与えないことがわかる。
【0046】
また、1ポイントドプラ/カラーフローマッピングモードにおけるカラーフローマッピングの最低流速検出能(Vmin )は次の(3)式にて示される。
min =(C×fr )/(2×N×P×f3 ×cos θ) …(3)
ここで、C:音速
P:低流速検出能改善比(特願平5−79822号に開示)
θ:超音波ビームと血流のなす角度
この(3)式からわかるようにカラーフローマッピング側の送信周波数(f3 )を高くすれば最低流速検出能(Vmin )も改善される。
【0047】
以上のように1ポイントドプラ/カラーフローマッピングモードにおいてレールロートノイズが軽減され、フレームレートが低下することはなく、しかもカラーフローマッピングの血流検出能が改善されるという一石三鳥のメリットがある。
【0048】
なお、サンプルマーカの深さが、中間の深さレンジD2に含まれるときの基本周波数f2 は、高くすれば減衰が大きくなってCFM像の画質が低下し、低くすれば残留エコー成分が強度が大きくなってレールロードノイズへの影響が懸念されるので、生体減衰値がf3 MHzのときと等しくなるように設定されている。最も深いときのf1 も生体減衰値がf3 MHzのときと等しくなるように設定されている。
【0049】
以上の例ではサンプルマーカの深さに連動させてカラーフローマッピング/1ポイントドプラモードにおけるカラーフローマッピングの送受信条件(送信超音波の基本周波数及び受信リファレンス周波数)を変えたが、サンプルマーカの深さに対応するカラーフローマッピング側の送信フォーカス位置に連動させて前記カラーフローマッピング/1ポイントドプラ同時モードにおけるカラーフローマッピングの送受信条件を変えてもよい。
【0050】
次にBモード/カラーフローマッピングモードの場合について図7により説明する。カラーフローマッピングを実行する領域が、Bモード像上のカラーROIにより設定される。カラーフローマッピングのための送受信のフォーカスは、カラーROIの中心位置(重心位置)に設定される。
【0051】
Bモード/カラーフローマッピングモードでも、1ポイントドプラ/カラーフローマッピングモードと同様に、カラーフローマッピングのフォーカスが深さD1の範囲内にあるとき、Bモードの送信の基本周波数はf3 MHz、深さD2の範囲内にあるときはf2 MHz、深さD3にあるときはf1 MHzに設定される。
【0052】
カラーフローマッピングのフォーカスが生体減衰の少ない比較的浅い位置にあるときはBモードのための超音波を比較的高い基本周波数f3 MHzで送信することにより、Bモードのための送信超音波の残留エコーの影響を軽減することができる。また、カラーフローマッピングのフォーカスが生体減衰の少ない比較的浅い位置にあるとき、カラーフローマッピングのための超音波も、比較的高い基本周波数f3 MHzで送信することにより、速度検出能を向上させることができる。
【0053】
また、従来のサンプルマーカ位置やカラーROIの位置によらずカラーフローマッピング側の送受信条件を図3で示されるRESO/NORM/PENEモード選択スイッチ41で選択された状態で使用したい観察者のためにスイッチ40で示されるAUTO/MANUAL切り換えスイッチがありAUTOに選択されていれば本発明を、MANUALに選択されていれば従来の様にスイッチ41の設定状態がFIXされたままの使用となる。
【0054】
ちなみにスイッチ41においてカラーフローマッピングの送受信周波数は以下の様に選択できる。
Figure 0003866334
また、スイッチ40のAUTOかMANUALか及びスイッチ41のRESO、NORM、PENEはプリセットメニューによりプリセットできるものとする。
本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々変形して実施可能である。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、混成スキャンにおいて、時間分解能を低下させることなく、残留エコー成分の混入の影響によるノイズを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による超音波診断装置のブロック図。
【図2】図1の操作パネルの表面外観図。
【図3】図1の操作パネルのタッチセンサーパネルにCFM/FFTモード選択時に表示されるメニューを示す図。
【図4】本実施形態で区別されるべきサンプルマーカの3種の深さ範囲を示す図。
【図5】本実施形態によるスキャン方法の説明図。
【図6】ディスプレイ上に表示した中間調画像の写真。
【図7】本実施形態の変形例を補足するためにB/CFMモード選択時のカラーROIとCFM送信フォーカスを示す図。
【図8】CFM像とFFT像とを示す図。
【図9】従来のCFM/FFTモードのためのスキャン方法を示す図。
【図10】レールロードノイズの発生原因の説明図。
【図11】FFT像に現れるレールロードノイズを示す図。
【符号の説明】
1…超音波プローブ、
2…プリアンプ、
3…受信部、
4…Bモード処理部、
5…ドプラ検波部、
6…送信部、
7…タイミング生成部、
8…カラーフローマッピング処理部、
9…1ポイントドプラ処理部、
10…レンジゲート、
11…高速フーリエ変換部、
12…FFTコントローラ、
13…ディジタルスキャンコンバータ、
14…メインコントローラ、
15…操作パネル、
16…カラー処理部、
17…モニタ。

Claims (24)

  1. 血流の2次元情報をカラーでリアルタイムに提供するための第1の送受信と、サンプルマーカで指定された局所の血流の速度分散の時間変化を提供するための第2の送受信とを混成して被検体の断面をスキャンする超音波診断装置において、
    前記サンプルマーカの深さに応じて前記第1の送受信における送受信条件を変えることを特徴とする超音波診断装置。
  2. 前記変えられる送受信条件は、送信周波数、送信波数、受信リファレンス周波数の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 前記送信周波数は前記サンプルマーカが深いほど低くされることを特徴とする請求項2記載の超音波診断装置。
  4. 前記受信リファレンス周波数は前記送信周波数に応じて変えられることを特徴とする請求項3記載の超音波診断装置。
  5. 前記送信波数は前記サンプルマーカが深いほど低くされることを特徴とする請求項2記載の超音波診断装置。
  6. 血流の2次元情報をカラーでリアルタイムに提供するための第1の送受信と、サンプルマーカで指定された局所の血流の速度分散の時間変化を提供するための第2の送受信とを混成して被検体の断面をスキャンする超音波診断装置において、
    前記第2の送受信における送信フォーカスの深さに応じて前記第1の送受信における送受信条件を変えることを特徴とする超音波診断装置。
  7. 前記変えられる送受信条件は、送信周波数、送信波数、受信リファレンス周波数の少なくとも1つであることを特徴とする請求項6記載の超音波診断装置。
  8. 前記送信周波数は前記送信フォーカスの深さが深いほど低くされることを特徴とする請求項7記載の超音波診断装置。
  9. 前記受信リファレンス周波数は前記送信周波数に応じて変えられることを特徴とする請求項8記載の超音波診断装置。
  10. 前記送信波数は前記送信フォーカスの深さが深いほど低くされることを特徴とする請求項7記載の超音波診断装置。
  11. 第1の送受信と、指定された領域の情報を提供するための第2の送受信とを混成して前記被検体をスキャンする超音波診断装置において、
    前記指定された領域の深さに応じて前記第1の送受信における送受信条件を変えることを特徴とする超音波診断装置。
  12. 前記第1の送受信が血流の2次元情報で、前記第2の送受信がサンプルマーカで指定された局所の血流の速度分散の時間変化であることを特徴とする請求項11記載の超音波診断装置。
  13. 前記第1の送受信がBモードで、前記第2の送受信がカラーROIで指定された領域の血流の2次元情報であることを特徴とする請求項11記載の超音波診断装置。
  14. 前記変えられる送受信条件は、送信周波数、送信波数、受信リファレンス周波数の少なくとも1つであることを特徴とする請求項11記載の超音波診断装置。
  15. 前記送信周波数は前記指定された領域が深いほど低くされることを特徴とする請求項14記載の超音波診断装置。
  16. 前記受信リファレンス周波数は前記送信周波数に応じて変えられることを特徴とする請求項15記載の超音波診断装置。
  17. 前記送信波数は前記指定された領域が深いほど低くされることを特徴とする請求項14 記載の超音波診断装置。
  18. 第1の送受信と、指定された領域の情報を提供するための第2の送受信とを混成して前記被検体をスキャンする超音波診断装置において、
    前記第2の送受信における送信フォーカスの深さに応じて前記第1の送受信における送受信条件を変えることを特徴とする超音波診断装置。
  19. 前記第1の送受信が血流の2次元情報で、前記第2の送受信がサンプルマーカで指定された局所の血流の速度分散の時間変化であることを特徴とする請求項18記載の超音波診断装置。
  20. 前記第1の送受信がBモードで、前記第2の送受信がカラーROIで指定された領域の血流の2次元情報であることを特徴とする請求項18記載の超音波診断装置。
  21. 前記変えられる送受信条件は、送信周波数、送信波数、受信リファレンス周波数の少なくとも1つであることを特徴とする請求項18記載の超音波診断装置。
  22. 前記送信周波数は前記送信フォーカスが深いほど低くされることを特徴とする請求項21記載の超音波診断装置。
  23. 前記受信リファレンス周波数は前記送信周波数に応じて変えられることを特徴とする請求項22記載の超音波診断装置。
  24. 前記送信波数は前記送信フォーカスが深いほど低くされることを特徴とする請求項21記載の超音波診断装置。
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