JPH0822618A - 分解性情報記録カード - Google Patents

分解性情報記録カード

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JPH0822618A
JPH0822618A JP6152448A JP15244894A JPH0822618A JP H0822618 A JPH0822618 A JP H0822618A JP 6152448 A JP6152448 A JP 6152448A JP 15244894 A JP15244894 A JP 15244894A JP H0822618 A JPH0822618 A JP H0822618A
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潤 高木
Shigenori Terada
滋憲 寺田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常の使用時に支障の無い強度を持つ分解性
情報記録カードを提供する 【構成】 ポリ乳酸系重合体からなるシート状物で、面
配向度ΔPが3.0×10-3以上であり、かつシートを
昇温したときの結晶融解熱量ΔHmと昇温中の結晶化に
より発生する結晶化熱量ΔHcとの差(ΔHm−ΔH
c)が20J/g以上であることを特徴とする情報記録
カ−ド用基材。 【効果】 分解性を有するポリ乳酸から、実用強度に優
れた情報記録カード用の基材を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種プラスチックカー
ド、例えばクレジットカード、キャッシュカード、ID
カード、テレフォンカード(登録商標)や各種プリペイ
トカードなどの基材として分解可能なプラスチックを用
い、廃棄カードの公害を防止するものであって、特に十
分な実用強度を有する分解性情報記録カ−ドを提供する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、社会生活の各方面において大量の
各種プラスチックカードが使用されており、例えば、塩
化ビニル製シートを基材として用いたクレジットカー
ド、キャッシュカードやIDカード、あるいはポリエチ
レンテレフタレート製シートを用いたテレフォンカード
(登録商標)や各種プリペイドカードなどが広く用いら
れている。これらカード、特にテレフォンカード(登録
商標)やプリぺイドカードは、用済み後、電話ボック
ス、あるいはスキー場や遊園地などの行楽地に放置され
て公害を引き起こしたり、あるいは回収されて埋め立て
処理しても分解されずにそのまま残るため、埋立地の地
盤が安定せず、また埋立地の寿命を短くするなどの問題
を引き起こしていた。
【0003】この問題を解決するために、カード基材を
分解性(生分解性)のポリマーで作成したカードも提案
されている(特開平5−42786号、特開平5−85
088号)。しかし、これらは分解性の特性をもってい
ても、肝心のカードとしての強度は十分ではない。した
がって現在は、実用強度を持ち、かつ分解性のある情報
記録カードは出回っていないのが実情である。すなわ
ち、前記に提案されているカードは、いずれも強度や曲
げ強さが低く、カードとしては柔軟すぎて実用に供し難
い。
【0004】これらの問題を生じない生分解性カード用
材料としては、引張弾性率、曲げ弾性率が高く、いわゆ
る腰のある材料であるポリ乳酸が候補として挙げられ
る。ポリ乳酸は加工方法を工夫すれば透明性を付与する
ことができる点でも好ましい。しかし、ポリ乳酸はその
ままでは脆く、衝撃や折り曲げに弱い材料であり、繰り
返し使用されるカードの基材としては未だ満足し難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用・棄却
後、土壌中または水中において自然に加水分解が進行
し、土中に原形が残らず、次いで微生物により無害な分
解物となるポリ乳酸系重合体からなり、かつ透明性に優
れ、通常の使用時に支障の無い強度を持つ分解性情報記
録カードを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討の
結果、ポリ乳酸系重合体からなるシート状物で、面配向
度ΔPが3.0×10-3以上であり、かつシートを昇温
したときの結晶融解熱量ΔHmと昇温中の結晶化により
発生する結晶化熱量ΔHcとの差(ΔHm−ΔHc)が
20J/g以上である時、実用強度および熱寸法安定性
に優れた情報記録カード用基材になりうることを見い出
した。さらには、基材に情報記録部を設けて、厚さを
0.05mm以上、1mm以下とすると分解性情報記録
カードとして特に好適であることを見い出した。
【0007】以下、本発明を詳しく説明する。本発明に
用いられるポリ乳酸系重合体とは、ポリ乳酸または乳酸
と他のヒドロキシカルボン酸との共重合体、もしくはこ
れらの混合物であり、本発明の効果を阻害しない範囲で
他の高分子材料が混入されても構わない。また、成形加
工性、シート物性を調整する目的で、可塑剤、滑剤、無
機フィラー、紫外線吸収剤などの添加剤、改質剤を添加
することも可能である。
【0008】乳酸としては、L−乳酸、D−乳酸が挙げ
られ、他のヒドロキシカルボン酸としては、グリコール
酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒ
ドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキ
シカプロン酸などが代表的に挙げられる。
【0009】これらの重合法としては、縮合重合法、開
環重合法など公知のいずれの方法を採用することも可能
であり、さらには、分子量増大を目的として少量の鎖延
長剤、例えばジイソシアネート化合物、エポキシ化合
物、酸無水物などを使用しても構わない。重合体の重量
平均分子量としては、5万から100万が好ましく、か
かる範囲を下まわると実用物性がほとんど発現されず、
上まわる場合には、溶融粘度が高くなりすぎ成形加工性
に劣る。
【0010】このポリ乳酸系重合体から情報記録カード
用基材を得るには、ポリ乳酸系重合体をシート状に溶融
成形して急冷することにより未延伸シートとし、これに
延伸処理および熱処理を施すのが実用的である。
【0011】未延伸シートの製膜条件について説明する
と、ポリ乳酸系重合体を十分に乾燥し、水分を除去した
のち押出機で溶融する。溶融温度は組成によって変化す
るのでそれに対応して適宜選択することが好ましい。実
際には140から230℃の温度範囲が通常選ばれる。
【0012】シート状に溶融成形された重合体は、回転
するキャスティングドラム(冷却ドラム)に接触させて
急冷するのが好ましい。キャスティングドラムの温度は
50℃以下が適当である。これより高いとポリマーがキ
ャスティングドラムに粘着し、引き取れない。また、結
晶化が促進されて、球晶が発達し延伸が困難となるた
め、上記温度範囲に設定して急冷し実質上非晶性にする
ことが好ましい。
【0013】延伸方法は1軸延伸もしくは逐次2軸延伸
または同時2軸延伸のいずれでもかまわないが、使用目
的上、縦・横両方向の物性の改良が必要なので、2軸延
伸することが望ましい。本発明におけるシートの延伸倍
率は、縦方向、横方向それぞれ1.5〜5倍の範囲で、
延伸温度は50℃〜90℃の範囲で適宜選定し、無配向
シートでは1.0×10-3以下である面配向度ΔPを本
発明で規定する3.0×10-3以上に増大させることが
できる。
【0014】ΔPは、シートの厚み方向に対する面方向
の配向度を表し、通常直交3軸方向の屈折率を測定し以
下の式で算出される。 ΔP={(γ+β)/2}−α (α<β<γ) ここで、γ、βがシート面に平行な直交2軸の屈折率、
αはシート厚さ方向の屈折率である。
【0015】ΔPは結晶化度や結晶配向にも依存する
が、大きくはシート面内の分子配向に依存する。つまり
ΔPの増大はシート面内、特にシートの流れ方向および
/またはそれと直行する方向に対し分子配向を増大させ
ることにより達成され、それによりシートの強度を高
め、脆さを改良することができる。ΔPを増大させる方
法としては、既知のあらゆるシート延伸法に加え、電場
や磁場を利用した分子配向法を採用することもできる。
なおΔPの上限は30×10-3程度であり、これよりも
ΔPを高めようとすると、延伸が不安定ないし不可能に
なるという不利が生じる。
【0016】このようにΔPを3.0×10-3以上とす
ることにより強度面で顕著に改良されるとともに、無配
向シートの場合にみられる経時的構造変化による脆化を
防止することができる。
【0017】しかし反面、シートの熱寸法安定性が不良
となり、夏の暑い時期にはシートが収縮してしまい、カ
ード用基材として使い物にならなくなる。従って、常温
よりもやや高い温度、すなわち約50℃以上の温度雰囲
気下で収縮せず元の形でいられるようにすることが重要
である。
【0018】ΔPが3.0×10-3以上のポリ乳酸系シ
ートにおいて、実用的な熱寸法安定性を得るためには、
シートの(ΔHm−ΔHc)を20J/g以上に制御す
ることが重要である。すなわち、(ΔHm−ΔHc)が
20J/gを下回る場合は、シートの熱寸法安定性が不
良であり、室温よりもやや高い温度下での実用に適しな
いが、20J/g以上であれば、熱寸法安定性が良好と
なり、実用上支障がない。
【0019】ΔHm、ΔHcは、シートサンプルの示差
走査熱量測定(DSC)により求められるもので、ΔH
mは昇温速度10℃/分で昇温したときの全結晶を融解
させるのに必要な熱量であって、重合体の結晶融点付近
に現れる結晶融解による吸熱ピークの面積から求められ
る。またΔHcは、昇温過程で生じる結晶化の際に発生
する発熱ピークの面積から求められる。
【0020】ΔHmは、主に重合体そのものの結晶性に
依存し、結晶性が大きい重合体では大きな値を取る。ち
なみに共重合体のないホモのL−乳酸重合体では、約5
0J/gとなる。またΔHcは、重合体の結晶性に対す
るその時のシートの結晶化度に関係する指標であり、Δ
Hcが大きいときには、昇温過程でシートの結晶化が進
行する、すなわち重合体が有する結晶性を基準にシート
の結晶化度が相対的に低かったことを表す。逆にΔHc
が小さいときは、重合体が有する結晶性を基準にシート
の結晶化度が相対的に高かったことを表す。
【0021】すなわち、(ΔHm−ΔHc)を増大させ
るための1つの方向は、結晶性が高い重合体を原料に、
結晶化度の比較的高いシートをつくることである。シー
トの結晶化度は、重合体の組成に少なからず依存する
が、シートの成形加工条件によっても、大きく影響され
る。成形加工工程、特にテンタ法2軸延伸においてシー
トの結晶化度を上げるためには、延伸倍率を上げ配向結
晶化を促進する、延伸後に結晶化温度以上の雰囲気で熱
処理するなどが有用である。
【0022】なお熱処理温度は、シートの結晶化温度以
上で行うのが効果的であるが、シートの結晶化温度はΔ
Pが大きいほど低下する傾向があり、本発明の場合には
90℃〜160℃の範囲で5秒以上熱処理することで熱
寸法安定性が付与できる。
【0023】この様にして得られたシートに情報記録部
を設けることにより情報記録カードとする。情報記録部
は例えば、公知の磁性フエライトを樹脂バインダに分散
させた磁気インクを塗布したり、磁気転写箔から転写に
より磁性層を形成するなど、それ自体公知の方法により
形成することができる。情報記録カードは、強度、腰の
強さ、経済性などの面から0.05mm以上、1mm以
下の厚さとするのが好適であり、現在実用化されている
他材料基材のカードで一般的な0.1〜0.3mm程度
の厚さ範囲で良好に使用することができる。
【0024】以下に実施例を示すが、これらにより本発
明は何ら制限を受けるものではない。なお、実施例中に
示す測定値は次に示すような条件で測定を行い、算出し
た。
【0025】(1)ΔP アッベ屈折計によって直交3軸方向の屈折率(α,β,
γ)を測定し、次式で算出した。 ΔP={(γ+β)/2}−α (α<β<γ) γ:シート面内の最大屈折率 β:それに直交するシート面内方向の屈折率 α:シート厚さ方向の屈折率 (2)ΔHm−ΔHc パ−キンエルマー製DSC−7を用い、シートサンプル
10mgをJIS−K7122に基づいて、昇温速度1
0℃/分で昇温したときのサ−モグラムから結晶融解熱
量ΔHmと結晶化熱量ΔHcを求め、算出した。
【0026】(3)引張り強度と脆さ 引張り強度は東洋精機テンシロンII型機を用い、JI
S−K7127に基づいて測定した。引張り速度は10
0mm/分である。また、脆さは触感にて判断した。M
Dはフィルムの流れ方向、TDはフィルムの流れに対し
直交する方向を示す。
【0027】(4)引張り弾性率 カードの剛性を示すものとして引張り弾性率の測定を行
った。シートを長さ360mm、幅5mmに傷、シワ、
折り目などのないように採取し、秤線間を300mmに
設定して東洋精機テンシロンII型機を用い、引張速度
は5mm/分で測定した。MDはフィルムの流れ方向、
TDはフィルムの流れに対し直交する方向を示す。
【0028】(5)熱寸法安定性 シートサンプルを100mm×100mmに切り出し、
80℃の温水バスに10秒浸漬した後、縦横の寸法を計
り、その値を(縦×横)で表記し、熱寸法安定性の指標
とした。
【0029】(6)耐水性 シートサンプルを50mm×50mmに切り出し、30
℃の水中に48時間放置しておいた後の重量変化、外観
(透明性)および触感を調べた。重量保持率は、(浸漬
前のサンプル重量)−(浸漬後のサンプル重量)を浸漬
前のサンプル重量で割って%で表示した。
【0030】(7)水中浸漬分解性テスト 生分解性プラスチック研究会のフィ−ルドテストにおけ
る水中浸漬方法に準じて、テストを行った。すなわち、
シートを120mm×30mmに切り出し、それをステ
ンレス製サンプルホルダ−3枚の中央部にはさみこん
だ。サンプルホルダ−の中央部にはシートサンプルと同
形状の窓を開けておき、ステンレス製金網(40メッシ
ュ)2枚をかませて、シートがそのまま流れ出さず、か
つ水との接触が良好な状態にした。
【0031】淡水中に冬期3ヵ月間浸漬後、シートの重
量平均分子量保持率、外観および触感を調べた。重量平
均分子量は島津製作所製クロマトパックC−R4A型G
PCでシートサンプルをクロロホルムに溶解させて、濃
度約0.5(w/v)%に調製し、流速1.0m/分、
カラム温度40℃で測定し、ポリスチレン換算した。重
量平均分子量保持率は、(浸漬前のサンプル重量平均分
子量)−(浸漬後のサンプル重量平均分子量)を、浸漬
前のサンプル重量平均分子量で割って%で表示した。
【0032】(比較例1)3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒ
ドロキシ吉草酸との共重合体であるバイオポールD61
0G(ゼネカ社製)を30mm単軸押出機にて、Tダイ
温度180℃で押し出し、キヤステイングロールにて急
冷し、厚さ210μmのシートを得た。本シートには添
加剤は配合していない。得られたシートは不透明であっ
た。
【0033】(比較例2)デンプンブレンド系のマター
ビーAT05H(日本合成化学社販売)を30mm単軸
押出機にて、Tダイ温度160℃で押し出し、キヤステ
イングロールにて急冷し、厚さ180μmのシートを得
た。本シートには添加剤は配合していない。得られたシ
ートは若干ながら透明性があった。
【0034】(比較例3)重量平均分子量10万のポリ
−L−乳酸を30mm単軸押出機にて、Tダイ温度18
0℃で押し出し、キヤステイングロールにて急冷し、厚
さ210μmのシートを得た。
【0035】(比較例4)重量平均分子量10万のポリ
−L−乳酸を比較例3と同条件で押し出した後、引き続
いて長さ方向に2.6倍ロール延伸し、次いで幅方向に
3.3倍テンタ延伸した後、温度35℃でテンタ内で熱
処理して厚さ120μmのシートを得た。シートの流れ
速度は3m/分、延伸・熱処理各ゾーンの通過時間は各
々約20秒であった。
【0036】(実施例1,2)比較例4と同様にして溶
融押出、延伸を行った後、温度100℃または140℃
で熱処理して厚さ120μmのシートを得た。
【0037】(実施例3)比較例3と同様にして押し出
した後、続いて長さ方向に2.5倍ロール延伸し、次い
で幅方向に2.0倍テンタ延伸した後、温度100℃で
テンタ内で熱処理して厚さ210μmのシートを得た。
上記各シートについて、測定・評価を行った結果を表
1、2に示す。
【0038】
【表1】
【表2】
【0039】表1、2に結果を示すように、比較例1の
シートは分解性は優れているが、強度、弾性率が低く、
少なくともそのままでは実用に供せないものであった。
また比較例2のシートは、強度、弾性率が低く、また耐
水性も低いので少なくともそのままでは実用に供せない
ものであった。
【0040】比較例3のシートは、ポリ乳酸を使用した
ものであるが延伸されておらず、強度が低く、脆い材料
であった。また比較例4のシートは、延伸により面配向
度ΔPが3.0×10-3以上であり、強度が高く脆さも
改良されているが、熱寸法安定性に欠け実用的でない。
これに対し、ΔPおよび(ΔHm−ΔHc)が本発明の
規定範囲内にある実施例1〜3のシートは、強度および
熱寸法安定性などに優れ、かつ分解性も良好であった。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、分解性を有するポリ乳
酸から、実用強度に優れた情報記録カード用の基材およ
び情報記録カードを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67:04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ乳酸系重合体からなるシート状物
    で、面配向度ΔPが3.0×10-3以上であり、かつシ
    ートを昇温したときの結晶融解熱量ΔHmと昇温中の結
    晶化により発生する結晶化熱量ΔHcとの差(ΔHm−
    ΔHc)が20J/g以上であることを特徴とする情報
    記録カ−ド用基材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基材の上に情報記録部を
    設けてなる、厚さ0.05mm以上、1mm以下の分解
    性情報記録カ−ド。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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