JPH08225980A - 高純度チタンを製造する方法及び装置 - Google Patents

高純度チタンを製造する方法及び装置

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JPH08225980A
JPH08225980A JP33571695A JP33571695A JPH08225980A JP H08225980 A JPH08225980 A JP H08225980A JP 33571695 A JP33571695 A JP 33571695A JP 33571695 A JP33571695 A JP 33571695A JP H08225980 A JPH08225980 A JP H08225980A
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栄二 西村
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正美 黒木
Naoyuki Kikutake
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体分野でのスパッタリング用途に使用で
きる高純度のチタンを製造することができ、しかも工業
的に採算のとれるチタン精製技術の確立。 【解決手段】 溶融塩電解法により、アルカリ金属含有
率が0.1ppm 以下、放射性元素含有率が1ppb 以下、
重金属含有率が0.5ppm 以下、更に酸素含有率が10
0ppm 以下の高純度チタンを製造する方法及び装置。チ
タンスポンジをブリケット状に圧縮したチタン原料を使
用し、溶融塩が接触する部材を3N以上の高純度ニッケ
ルから構成した溶融塩電解装置により、チタンスポンジ
をバスケット8に収納してアノード11とカソード12
の間で電解操業する。ルツボ6、チタンスポンジバスケ
ット8、アノードパイプ7、カソード棒9等の溶融塩に
直接接触する部材をニッケルで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高純度チタンの製
造方法及び装置に関するものであり、特には半導体デバ
イス製造用の高純度チタンターゲットを製造するに適す
る高純度チタン材の製造を可能とする高純度チタンの製
造方法及び装置に関するものである。本発明を基礎とし
て作製されたチタンターゲットはVLSIの障壁層及び
アルミニウムに替わる配線材としての活用が有望視され
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体デバイスにおける層間の膜
バリヤ材としてはシリコン酸化膜が主に用いられてきた
が、LSIの高集積化に伴い、モリブデン、タングステ
ン等の高融点金属の一つとして特にチタンの活用に関心
が高まっている。また、従来から用いられてきたアルミ
ニウムに替えてチタンを配線材として用いる試みも進ん
でいる。こうしたチタン層間膜バリヤや配線は代表的
に、チタン製ターゲットをアルゴン中でスパッタするこ
とにより形成される。チタンターゲットは、市販のチタ
ン原料を成型、焼結及び溶解した後、機械加工を行なう
ことにより製造されている。
【0003】半導体デバイス素子の性能の信頼性を向上
するために、(1) Na、K、Li等のアルカリ金属、
(2) U、Th等の放射性元素、(3) Fe、Cr等の重金
属、(4) 酸素のような不純物の低減化が必要である。N
a、K等のアルカリ金属は、ゲート絶縁膜中を容易に移
動し、MOS−LSI界面特性の劣化の原因となる。U
等の放射性元素は該元素より放出するα線によって素子
のソフトエラーの原因となる。Fe等の重金属もまた界
面接合部のトラブルの原因となる。酸素は特性劣化を招
く。
【0004】ちなみに、最近の1MDRAM及び4MD
RAMで要求されるチタンターゲットの純度は5N(9
9.999%、但しガス成分を除く)となっている。即
ち、Na、K等のアルカリ金属含有率はそれぞれ0.1
ppm 以下、U、Th等の放射性元素含有率はそれぞれ1
ppb 以下、そしてFe、Cr等の重金属含有率はそれぞ
れ0.5ppm 以下とされ、更には酸素含有率は150pp
m 以下、好ましくは100ppm 以下であることが要求さ
れている。現在工業的に製造されている純チタンは上記
の重金属元素、ガス成分の他、アルカリ金属元素も多く
含有しており、このままの純度では半導体分野に用いる
ことは出来ない。
【0005】純チタンを更に高純度化する方法として、
特開昭62−294177及び294179号に記載さ
れるようなチタンヨウ化物熱分解法がある。しかし、こ
の方法は精製純度に限界があり、その実施例によると例
えばFeが50ppm と要求水準よりはるかに高く、半導
体用途に適さない。更に、チタンヨウ化物熱分解法は元
来実験規模向きの方法であり、工業規模での生産には適
さない。その理由はチタン析出速度があまりに小さいた
めであり、例えばTi0.225g/h ・cm2であり、チタ
ン板の直径を10cmとしても10時間で176g、単位
時間当り析出量は17.6に過ぎない。また、高温度
(1100〜1500℃)の熱分解を維持するために誘
導加熱を用いるが、単位電力当りのチタン析出量は0.
59g/kwhと非常に少ない。このように、チタンヨウ化
物熱分解法は、精製純度に限界があり、生産性が劣りし
かも極めて高価となる。
【0006】別の方法として溶融塩電解法が知られてい
る。溶融塩電解法はこれまでチタンの電解採取を目的に
研究されてきたが、チタンスポンジの精製も検討されて
いる。例えば、文献「Bureau of Mines 」 (1957
年)1〜43頁 Report of Investigation には、「Li
Cl- KCl の混合塩を鉄製のルツボに入れて溶融し、この
中でまずTi条にTiCl4 を吹き込んでTiCl2 を生成する。
次に、Tiスポンジを入れた鉄製バスケットとTiカソード
に入れ替えて、TiスポンジをアノードとしそしてTiCl2
をキャリアーとして電解を行ない、Tiカソードに純チタ
ンを析出させる。」方法が記載されている。析出チタン
のFe含有量は200ppm という非常に高い水準にある。
更に、軟鋼容器(cell) を使用して別の装置で同様の電
解精製を行なった結果も析出チタンのFe含有量は110
ppm であった。いずれも、鉄含有率が極めて高く、こう
した方法及び装置では本発明目的のFe<1ppm精製は到底
不可能であった。
【0007】鉄製ルツボ或いは容器に代えて、TiCl4
びTiCl2 を含む溶融塩に耐える構造材料として、ステン
レス鋼、黒鉛等が検討されてきたが、いずれも高温度の
(500〜850℃)の溶融塩に微量侵食されて溶出
し、析出するチタンを汚染した。更には、チタンスポン
ジは嵩密度が低いために、装入量が少量となり、生産性
を阻害する。精製物の酸素含有量も多かった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の現状に鑑み、本
発明は、半導体分野でのスパッタリング用途にでも使用
しうるに充分高純度の、すなわちアルカリ金属含有率が
0.1ppm 以下、放射性元素含有率が1ppb 以下そして
重金属含有率が0.5ppm 以下であり、更に酸素含有率
が100ppm 以下である高純度チタンを製造することが
でき、しかも工業的に採算のとれるチタン精製技術を確
立することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、基本的に溶
融塩電解法がこうした目的に最適と考え、溶融塩電解法
で使用可能な各種材料の検討の結果、全く意外にも、ニ
ッケルが溶融塩電解設備の各種部品及び部材を構成する
構造材料として適していることを見出すに至った。ニッ
ケルは、強度が弱いため構造材料としてその使用を検討
されたことはなく、しかも当初貴な金属であるため移行
量は少ないが、それでも少量の移行は避けられないとし
て考えられていたのであるが、意外にも、チタンを汚染
しないことがここに初めて判明したものである。チタン
スポンジをブリケット状に圧縮したチタン原料を使用す
ることにより酸素汚染も防止できることが判明した。
【0010】斯くして、本発明は、(1)溶融塩電解法
により、アルカリ金属含有率が0.1ppm 以下、放射性
元素含有率が1ppb 以下そして重金属含有率が0.5pp
m 以下であり、更に酸素含有率が100ppm 以下である
高純度チタンを製造する方法において、チタンスポンジ
をブリケット状に圧縮したチタン原料を使用しそして少
なくとも溶融塩が接触する部材乃至部品を3N(99.
9%)以上の純度の高純度ニッケルから構成した溶融塩
電解装置により電解操業することを特徴とする高純度チ
タン製造方法、並びに(2)溶融塩電解法により、アル
カリ金属含有率が0.1ppm 以下、放射性元素含有率が
1ppb 以下そして重金属含有率が0.5ppm 以下であ
り、更に酸素含有率が100ppm 以下である高純度チタ
ンを製造する装置において、少なくとも溶融塩が接触す
る部材乃至部品を3N(99.9%)以上の純度の高純
度ニッケルから構成したことを特徴とする高純度チタン
製造装置及び(3)カソード乃至アノードと関連するパ
イプ或いは棒の摺動シール部位において、ポリテトラフ
ルオロエチレン製スリーブを挿入して電気絶縁し、該ス
リーブを上下に分割しそしてその間にパッキングを介在
せしめる上記の装置を提供するものである。
【0011】本明細書において、アルカリ金属とは、周
期表第IA族に属する金属を指し、Na、K及びLiを
もって代表とする。放射性元素とは、U、Th等の放射
能を有する元素を指す。重金属とは、比較的原子量の重
いFe、Cr、Ni、Mn等を包括する。
【0012】ところで、特公昭59−14556号は、
隔膜を使用する溶融塩電解採取によるチタンの製造に際
しての隔膜の多孔性の一定化に関しての改善を主目的と
して、隔膜を使用する溶融塩電解採取により3N(9
9.9%)程度の純度を有するチタンの製造を記載す
る。その構成材質と関連して、溶融ハロゲン化物塩浴と
四塩化チタンとを収納する容器については、種々多数材
質が適しているが一般に金属、例えば鋼又はニッケルで
出来ていると記載し、陽極については、適当な陽極材料
は炭素又はグラファイトであると記載し、陰極について
は、例えば普通の炭素鋼又はチタンの様な金属又は炭素
のごとき材質であり、隔膜は、ニッケル又はコバルトを
付着(メッキ)した金網製とするのが好ましいとする。
ニッケルが容器や隔膜において随意的に使用可能である
ことを記載はするが、少なくとも溶融塩に直接接触する
部品或いは部材をニッケルで構成することの必要性まで
記載するものではない。例えば「鋼又はニッケル」と鋼
とニッケルとを構成材料として均等視している。これ
は、本発明が目的とする5N乃至6Nの高純度チタンを
製造する意図がなく、単に隔膜を用いた溶融塩電解採取
によって3N程度のチタンを安定して製造することを目
的とし、高純度化を目的としたものでないからに他なら
ない。
【0013】本発明の製造と係る装置において溶融塩が
接触する部材乃至部品を高純度ニッケルで構成する理由
は、当初の予想とは反対に、ニッケルがチタンを汚染し
ないことが初めて判明したことによるのに対して、上記
文献において例えば隔膜にニッケル(またはコバルト及
びこれらの合金)を使用する理由は、容器内の腐蝕性環
境に耐え又隔膜として働く規定温度において充分な強度
を保つことであり、チタン汚染防止ではない。チタンス
ポンジをブリケット状に圧縮したチタン原料を使用する
ことを記載しない。
【0014】いずれにせよ、この文献で製造されるチタ
ンは純度99.9%の3N程度のものであり、本発明の
ような5N乃至6Nという高純度のものを製造すること
はできない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明で用いるニッケルは3N
(99.9%)以上の純度のものである。上に述べたよ
うに、ニッケルは重金属であり、ニッケル自体によるチ
タン汚染が憂慮され、また特に高純度の材料は構造材と
しての使用は疑問視されそして溶融塩に少量は溶出する
ものと信ぜられていた。そうした予想とは反対に、ニッ
ケルは溶融塩電解装置の構成材料として非常に好適なこ
とが判明した。このニッケルで、溶融塩電解装置におい
て用いるルツボ、チタンスポンジバスケット、アノー
ド、カソード、槽内壁面その他温度計保護管等少なくと
も溶融塩に直接接触する部品或いは部材を構成する。溶
融塩蒸気が壁面に液滴として付着し、それが浴内に落下
することにより不純物汚染源となることもあるので、溶
融塩蒸気に曝露される装置内面もニッケルにて構成する
ことが好ましい。ここで「構成する」とは、部品或いは
部材をニッケル自体で作製することのみならず、その表
面を内張する或いはめっきその他の手段で被覆すること
をも包括するものである。
【0016】チタン溶融塩電解精製操業は、安定で、融
点が低くそして導電率の大きな塩化物、一般にNaClを溶
融塩として使用し、スポンジチタンを収納するバスケッ
トをアノード側に接続しそしてカソード側の陰極にチタ
ンを電析させることにより行なわれる。電解精製を行な
うに際して、電解浴のTi平均原子価が2.1〜2.3で
あれば良好な電解を行なうことが出来、純度の高い六角
板を含む結晶粒の大きな樹枝状電析チタンが得られる。
このため、チタンスポンジ底部にTiCl4 を導入して、浴
中に次の反応、 TiCl4 + Ti → 2TiCl2 TiCl2 + TiCl4 → 2TiCl3 を進行せしめ、NaCl浴中にTiCl2 及びTiCl3 を生成せし
める。が主反応である。これにより通常浴中のTiCl2
は5〜6重量%そしてTiCl3 は1.3〜1.8重量%、
平均でTiCl2.1-2.3 とされる。この平均原子価2.1〜
2.3は電解精製を行なう上で重要な条件である。
【0017】図1には、溶融塩電解装置の一例が示して
ある。電解槽容器1は電気炉2内にセットされ、その上
端には容器蓋3がゴム製O−リング等のシールを介して
装着される。容器蓋3にはゲートバルブ4を介して上チ
ャンバー5が設置されている。ニッケル製或いはニッケ
ルライニングルツボ6が容器1内部に装入される。2本
のニッケル製アノードパイプ7で支持した、チタンスポ
ンジ収納のためのニッケル製バスケット8が容器1内に
吊下される。ニッケル製カソード棒9が容器中央に懸吊
支持される。容器内雰囲気を排気するため或いは不活性
ガスを導入する為のパイプ10が容器蓋の直下に形成さ
れている。アノードパイプ7の上端にはアノード11が
形成され、他方カソード棒9の上端にはカソード12が
形成される。13aはカソード棒絶縁シールを表わし、
13bはアノードパイプ絶縁シールを表わす。容器温度
は適宜の保護管に挿入した温度計14で検出される。容
器蓋には、チタンスポンジの装入補加用のポート15が
設けられている。以上が溶融塩電解装置の概要である。
本発明においては、ルツボ6、チタンスポンジバスケッ
ト8、アノードパイプ7、カソード棒9、温度計保護管
等の溶融塩に直接接触する部品或いは部材をニッケルで
構成する。容器1と蓋3自体はステンレス鋼製とされる
が、溶融塩蒸気が壁面に液滴として付着しやすい容器上
方内面、容器蓋内面も好ましくはニッケルライニングを
施される。
【0018】図1の装置に基づいて溶融塩電解操業例を
説明する。先ず、ニッケル製ルツボ6に粉状無水精製塩
化ナトリウム(NaCl)を所定量装入しそして電解槽容器1
に挿入し、容器蓋3を密閉状態で取付け、これを電気炉
2にセットする。
【0019】粉状NaClの水分によるチタンスポンジの酸
化を避けるために、前操作として、NaClは一旦溶融凝固
せしめられる。パイプ10から真空ポンプで内部を排気
しながら電気炉2で約750℃まで加熱する。この加熱
によりNaCl中の水分は完全に除去される。次に、Arのよ
うな不活性ガスを大気圧以上に封入し、温度をNaClの融
点(801℃)以上に上げ、NaClを溶融する。そして
後、大気圧以下に圧力が下がらないようにしつつ冷却し
て、NaClを凝固せしめる。
【0020】容器蓋3を開放して、チタンスポンジを入
れたバスケット8を支持するアノードパイプ7を蓋3に
取付け、バスケットがNaClが凝固した上の空間に置かれ
るよう蓋3を再セットする。
【0021】次に、再び排気しながらNaClを再溶融し、
不活性ガスを封入し、チタンスポンジの入ったニッケル
バスケットを降下してNaCl浴内に沈める。
【0022】次の操作として、ニッケルパイプを通して
チタンスポンジ底部にTiCl4 (液体)をマイクロポンプ
によって所定の流量で導入して先に示した反応式及び
を進行せしめる。の主反応でNaCl浴中にTiCl2 が生
成し、同時にの反応も一部に起こってTiCl3 が生成す
る。充分高温に保持してTiCl2 の拡散を計ることが必要
である。TiCl4 注入量は通常浴中のTiCl2 が5〜6重量
%そしてTiCl3 が1.3〜1.8重量%、平均でTiCl
2.1-2.3 となるよう設定される。前述したように、この
平均原子価2.1〜2.3は電解精製を行なう上で重要
な条件である。
【0023】その後、カソード棒9が上チャンバーの上
部から降ろされ、その下端がルツボの底面の少し上とな
るように設定して固定する。同じく、バスケットも同様
の位置にパイプの調整を通して位置調整する。
【0024】こうして、アノード11を陽極そしてカソ
ード12を陰極として電解が行なわれる。カソード電流
密度は0.8〜1.2A/cm2 そして電解槽電圧は一般に
1.0〜1.4V範囲とされる。但しこれら値は条件に
よってかなり変化され得る。
【0025】電解により、アノードでは原料のTiと、Ti
より電極電圧が卑であるNa、K 、U、Th、Mn等の不純物
が溶出する。逆に、Tiより電極電圧が貴であるFe、Cr、
Ni、Cu等は溶出しないでスポンジ内に残留するかまたは
スライムで沈降する。一方で、カソードでは、Tiとそれ
より貴な金属だけが析出する。本発明では、浴中に溶け
出す不純物が実質皆無なので、チタン電析に当たってこ
うした不純物が一緒に析出することはない。
【0026】ある期間電解を継続すると、槽電圧は0.
6〜0.8Vに降下し、そうなると第1回電解操作を完
了する。
【0027】電解浴温度を保持したままカソード棒に電
析したチタンを上チャンバー内に引き上げて、ゲートバ
ルブ4を閉じる。電析チタンを酸化防止のため上チャン
バーの水冷ジャケットにて急速に冷やし後ゲートバルブ
上のフランジを外して取り出す。別のカソード棒を替わ
りにセットし、先と同じ条件で第2回電解操作を実施す
る。
【0028】原料チタンスポンジの量に応じて、電解操
作を繰返す。原料チタンスポンジの量が減少すると、バ
スケットを浴の上に引き上げ、ポート15よりチタンス
ポンジを装入して補加する。この際は、電解槽内に不活
性ガスを流して空気の侵入を防止する。
【0029】こうしてチタンスポンジの補加と、カソー
ド棒の取り替えを繰り返しながら電解操業が実施され
る。チタンスポンジの補加毎に、電解浴のTiCl2 とTiCl
3 濃度を分析して、平均原子価が2.1〜2.3であ
り、TiCl2 が5.5〜6%であることを確認するが、空
気の侵入がなければ上記の操作においては殆ど変化な
く、チタンスポンジの補加もそのまま電解を継続し得
る。
【0030】電解を連続して安定に行ないしかも酸素含
有量の少ない高品質の高純度チタンを得るには、上述の
通り侵入空気による酸化作用を極力回避することが必要
である。侵入空気は原料チタンスポンジに同伴するもの
と、装置周囲雰囲気からの漏入酸素が考慮し得る。
【0031】チタンスポンジは嵩密度が0.7〜1kg/l
と小さいために電解槽への装入量が少量となり、装置の
生産性を阻害し、チタンスポンジの補加回数を多くし、
それだけ空気漏入の危険性を増大する。更に、チタンス
ポンジの嵩密度が低いことはそれだけ空間率が大きいた
め電解浴への装入の際必然的に空気を同伴し、常時不活
性雰囲気への空気侵入によって電解浴のチタン原子価に
悪影響を与え、また直接電析チタンの酸素含有量を高め
る原因となる。従って原料及び補加するチタンスポンジ
は嵩密度が大きい程よい結果をもたらす。そこで、本発
明においては、チタンスポンジを金型等に入れてプレス
によりブリケットに成型する対策が採られる。チタンの
真空度4.5に対してスポンジ状で0.7〜1.0のも
のをブリケットで3.0以上とすることが好ましい。こ
のように、チタンスポンジのブリケット成型は漏入酸素
防止対策として有効のみならず、生産性向上及び円滑な
連続操業の観点からも有用である。
【0032】上の操業の説明で述べたように、アノード
パイプは浴調整、チタンスポンジの補加等の際浴から持
ち上げられ、またカソード棒も電析チタンを引き上げる
際持ち上げられる。従って、アノードパイプ或いはカソ
ード棒の絶縁シール13a、bの摺動時に空気漏入が起
こり易い。これを防止するために、本発明はアノードパ
イプ或いはカソード棒摺動部用の特殊シールを提供す
る。その実施例が図2に示される。ここではアノードパ
イプ或いはカソード棒を兼用して16として示してあ
る。この摺動部は、アノードパイプ或いはカソード棒1
6とフランジ接続のパイプ21との間にテフロン(ポリ
テトラフルオロエチレンの商品名)製スリーブ17を挿
入して電気絶縁するが、この場合該スリーブ17を分割
しそしてその間にゴム製O−リング18のようなパッキ
ングが介在せしめらられる。更に、好ましくは、ゴムガ
スケット19がパイプ21の上端とスリーブの下部分の
フランジとの間に挿し挟まれる。こうすることによっ
て、パイプ或いは棒16を上下に動かしても、シールが
確保される。スリーブ及びO−リングを熱破損から保護
するために水冷ジャケット20を設けることが好まし
い。
【0033】取り出した電析チタンは六角板を含む樹枝
状結晶であり、水洗及び酸洗い後、真空乾燥して高純度
チタンを得る。
【0034】高純度チタンは、電子ビーム真空溶解等の
方法によってインゴットとなし、鍛造加工などを経てス
パッタリング高純度チタンターゲットに仕上げる。不純
物除去効果の大きな電子ビーム溶解法の採用が好まし
い。電子ビーム溶解に供される成型体は冷間等圧加圧に
より得ることが好ましい。得られたインゴットは、最終
的に、所望の形態のターゲットへと加工される。塑性加
工、切断及び表面仕上げは汚染防止に留意しつつ従来の
方法により行われる。
【0035】このターゲットを用いて例えばアルゴンガ
ス中でスパッタすることにより膜或いは配線が形成され
る。
【0036】
【実施例】図1及び図2の装置を用いて高純度チタンを
溶融塩電解精製する実施例を示す。
【0037】ニッケル製ルツボに粉状無水精製塩化ナト
リウム40kgを装入しそしてこれを電解槽容器に挿入
し、容器蓋を密閉状態で取付けて、電気炉にセットし
た。粉状NaClの水分によるチタンスポンジの酸化を避け
るために、前操作として、NaClを真空ポンプで内部を排
気しながら約750℃まで加熱した。次いで、Arをゲー
ジ圧0.1kg/cm2まで封入し、温度を更に850℃に上
げ、NaClを溶融した。そして後、大気圧以下にAr圧力が
下がらないようにしつつ約500℃まで冷却した。
【0038】蓋開放後、20kgのチタンスポンジを入れ
た、ニッケル製バスケット(3φ多孔板)を支持するニ
ッケル製パイプを蓋に取付け、バスケットがNaClが凝固
した上の空間に置かれるよう蓋を再セットした。
【0039】次に、再び排気しながらNaClを再溶融し、
不活性ガスを封入し、チタンスポンジの入ったニッケル
バスケットを降下してNaCl浴内に沈めた。
【0040】次に、ニッケルパイプを通してチタンスポ
ンジ底部にTiCl4 (液体)をマイクロポンプによって毎
分15g づつの流量で2.5時間導入した。これによ
り、浴中のTiCl2 が5.5重量%そしてTiCl3 が1.5
重量%、従って平均原子価は2.1〜2.2となった。
【0041】カソード棒下端及びバスケットをルツボ底
面から3cmに設定した。カソード電流密度は1.0A/cm
2 そして電解槽電圧を1.2Vとして電解を行なった。
約70時間通電したところで、槽電圧は0.6〜0.8
Vに降下し、第1回電解操作を停止した。
【0042】電解浴温度を850℃に保持したままカソ
ード棒に電析したチタンを上チャンバー内に引き上げ
て、ゲートバルブ4を閉じ、電析チタンを50℃に冷や
した後ゲートバルブ上のフランジを外し、取り出した。
取り出した電析チタンは約5kgで、約1cmの六角板を含
む樹枝状結晶であった。水洗及び5%HCl 酸洗い後、真
空乾燥して高純度チタンを得た。こうして3回の電解を
断続して行ない、Niバスケットを浴の上に引き上げてポ
ートより50mmφチタンブリケット15kgを補加した。
チタンブリケット補加後も、そのまま電解を継続しえ
た。
【0043】チタンスポンジ及び電析チタンの分析値は
次の表1の通りであった:
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明によって純度5N乃至6Nの、ア
ルカリ金属含有率が0.1ppm 以下、放射性元素含有率
が1ppb 以下そして重金属含有率が0.5ppm 以下であ
り、更に酸素含有率が100ppm 以下であるチタン材が
高い採算性の下で得られる。これを用いることによっ
て、益々高集積化が進みつつある半導体デバイスにおい
て信頼性の高い、LSI用層間膜バリア材及び配線材等
の構成部品の作製を可能とするターゲットを工業規模で
低コストで製造することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶融塩電解装置の一例の正面図であ
る。
【図2】パイプ及びその摺動部の絶縁シールの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 電解槽容器 2 電気炉 3 容器蓋 4 ゲートバルブ 5 上チャンバー 6 ルツボ 7 アノードパイプ 8 バスケット 9 カソード棒 10 パイプ 11 アノード 12 カソード 13a カソード棒絶縁シール 13b アノードパイプ絶縁シール 14 温度計 15 チタンスポンジ補加用ポート 16 アノードパイプ或いはカソード棒 17 スリーブ 18 パッキング 19 ガスケット 20 水冷ジャケット 21 パイプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融塩電解法により、アルカリ金属含有
    率が0.1ppm 以下、放射性元素含有率が1ppb 以下そ
    して重金属含有率が0.5ppm 以下であり、更に酸素含
    有率が100ppm 以下である高純度チタンを製造する方
    法において、チタンスポンジをブリケット状に圧縮した
    チタン原料を使用しそして少なくとも溶融塩が接触する
    部材乃至部品を3N(99.9%)以上の純度の高純度
    ニッケルから構成した溶融塩電解装置により電解操業す
    ることを特徴とする高純度チタン製造方法。
  2. 【請求項2】 溶融塩電解法により、アルカリ金属含有
    率が0.1ppm 以下、放射性元素含有率が1ppb 以下そ
    して重金属含有率が0.5ppm 以下であり、更に酸素含
    有率が100ppm 以下である高純度チタンを製造する装
    置において、少なくとも溶融塩が接触する部材乃至部品
    を3N(99.9%)以上の純度の高純度ニッケルから
    構成したことを特徴とする高純度チタン製造装置。
  3. 【請求項3】 カソード乃至アノードと関連するパイプ
    或いは棒の摺動シール部位において、ポリテトラフルオ
    ロエチレン製スリーブを挿入して電気絶縁し、該スリー
    ブを上下に分割しそしてその間にパッキングを介在せし
    める請求項2の装置。
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