JPH08225868A - 耐摩耗性Cu基合金 - Google Patents

耐摩耗性Cu基合金

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JPH08225868A
JPH08225868A JP7053262A JP5326295A JPH08225868A JP H08225868 A JPH08225868 A JP H08225868A JP 7053262 A JP7053262 A JP 7053262A JP 5326295 A JP5326295 A JP 5326295A JP H08225868 A JPH08225868 A JP H08225868A
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Noboru Takayanagi
登 高柳
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弘巳 野村
Akio Sato
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Katsuhana Kanazawa
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Kensuke Hidaka
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Shozo Nagai
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Abstract

(57)【要約】 【目的】靱性を向上させて、肉盛時の凝固割れを効果的
に防止する。 【構成】Ni:10.0〜30.0wt%、Fe:2.
0〜15.0wt%、Co:2.0〜15.0wt%、
Si:0.5〜5.0wt%、Cr:1.0〜10.0
%、並びにMo、W、Nb及びVよりなる群から選ばれ
る1種又は2種以上:2.0〜15.0wt%を含み、
Cの添加量をXwt%、Oの添加量をYwt%としたと
き、下記(1)〜(3)式のいずれも満たす範囲の添加
量のC及び/又はOを含み、 0≦X≦0.5 …(1) 0≦Y≦0.05 …(2) Y≧−0.8X+0.04 …(3) 残部Cuよりなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐摩耗性Cu基合金に関
する。本発明の耐摩耗性Cu基合金は、Al系等の母材
表面の耐摩耗性等を向上させるべく、レーザー、プラズ
マ、アセチレンガス、Tig等の高密度エネルギ−によ
り該母材表面にそのまま肉盛する際などに好適に利用す
ることができる。
【0002】
【従来の技術】従来、母材の表面加工処理として、耐摩
耗性、耐熱性、耐食性等を向上させる目的で、これらの
特性に優れた材料をアルミニウム系等の母材表面に肉盛
する技術が利用されている。例えば、特開平4−297
536号公報には、耐熱性、耐摩耗性、耐食性等に優れ
た銅系肉盛合金材料をアルミニウム系母材の表面にレー
ザービーム照射等の高密度エネルギーにより肉盛する技
術が開示されている。この肉盛技術に用いられる銅系肉
盛合金材料としての耐摩耗性Cu基合金は、Ni:1
0.0〜30.0wt%、Fe:2.0〜15.0wt
%、Cr:1.0〜10.0%、Si:0.5〜5.0
wt%、Co:2.0〜15.0wt%、並びにMo、
W、Nb及びVよりなる群から選ばれる1種以上:2.
0〜15.0wt%を含み、残部が銅及び不可避不純物
よりなるものである。
【0003】この耐摩耗性Cu基合金は、Mo、W、N
b及びVの一種以上を主体とする珪化物(Mo(W,N
b,V)シリサイド)硬質粒子を含む硬質相がCu−N
iのα相マトリックス中に分散した組織を有する。この
珪化物硬質粒子は、Hv1200〜1300程度の硬さ
を有しており、上記Cu−Niのα相マトリックスを強
化し、耐摩耗性の向上に貢献する。また、上記珪化物硬
質粒子は、500℃程度以上の温度で、しかも酸素分圧
の低い状態でも分解して酸化物(Mo、W、Nb及びV
の酸化物)を形成し易い。この酸化物は融点が低く、摺
動時に溶融してCu基合金表面を覆うため、Cu−Ni
のα相マトリックスが相手材と接触することを回避する
ことができ、これにより高い自己潤滑性が得られる。し
たがって、高温における耐摩耗性、耐凝着性を向上させ
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の耐
摩耗性Cu基合金を肉盛材料として用いてレーザー等の
高密度エネルギーにより肉盛すると、肉盛層(ビード)
に微細な割れが発生し易いという問題点があった。この
肉盛層の割れは、肉盛時に肉盛材料が凝固する際、肉盛
材料が有している破断強度が残留引張り応力(凝固収縮
応力)よりも低いために発生する。このような肉盛時
(凝固時)の割れの発生は、凝固収縮応力を緩和するこ
とによりある程度抑えることができるが、上記従来の耐
摩耗性Cu基合金ではそのような対策が講じられていな
かった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、靱性が高く、したがって肉盛時の凝固割れを効果
的に防止することのできる耐摩耗性Cu基合金を提供す
ることを解決すべき技術課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の耐摩耗性Cu基合金は、Ni:10.0〜3
0.0wt%、Fe:2.0〜15.0wt%、Co:
2.0〜15.0wt%、Si:0.5〜5.0wt
%、Cr:1.0〜10.0%、並びにMo、Ti、Z
r、Nb及びVよりなる群から選ばれる1種又は2種以
上:2.0〜15.0wt%を含み、Cの添加量をXw
t%、Oの添加量をYwt%としたとき、下記(1)〜
(3)式のいずれも満たす範囲の添加量のC及び/又は
Oを含み、残部Cuよりなることを特徴とするものであ
る。
【0007】 0≦X≦0.5 …(1) 0≦Y≦0.05 …(2) Y≧−0.8X+0.04 …(3) また、上記課題を解決する請求項2記載の耐摩耗性Cu
基合金は、Ni:10.0〜30.0wt%、Fe:
2.0〜15.0wt%、Co:2.0〜15.0wt
%、Si:0.5〜5.0wt%、Cr:1.0〜1
0.0%、並びにMo、Ti、Zr、Nb及びVよりな
る群から選ばれる1種又は2種以上:2.0〜15.0
wt%を含み、Cの添加量をXwt%、Oの添加量をY
wt%としたとき、下記(1)、(2)及び(4)式の
いずれも満たす範囲の添加量のC及び/又はOを含み、
残部Cuよりなり、不可避不純物としてのPbの添加量
を0.02wt%以下にしたことを特徴とするものであ
る。
【0008】 0≦X≦0.5 …(1) 0≦Y≦0.05 …(2) Y≧−0.6X+0.03 …(4)
【0009】
【作用】請求項1記載の耐摩耗性Cu基合金は、C及び
/又はOが特定の添加量で添加されており、これらの元
素のそれぞれの作用により肉盛時の割れを効果的に抑制
することができる。Co、Mo、Ti、Zr、Nb、V
がSiとともに添加されたCu−Ni系合金において
は、Cu−Niのα相マトリックス中に珪化物(Mo、
Co、Ti、Zr、Nb、V等の珪化物)を含む硬質相
が分散した組織となる。この珪化物とCu−Niのα相
とは、液相状態において混じり合わない、いわゆる2液
相分離型である。そして、珪化物の比重はCu−Niの
α相の比重と比較して大きい。例えば、MoSi2 の比
重が9.2、WSi2 の比重が19.3であるのに対し
て、Cu−Niのα相の比重は8.9である。このた
め、液状状態においては、比重差により珪化物が下部に
凝集する。
【0010】しかし、Cが添加されていると、例えばM
2 C等の炭化物(比重:8.2〜8.9)が硬質相の
核として生成し、この比重の小さい炭化物の周囲にC
o、Mo、Ti、Zr、Nb、V等の珪化物が生成、付
着したような高融点複合化合物が生成される。このよう
に、珪化物は比重の小さい炭化物(Mo、Nb、V、T
i、Zr炭化物)の周囲に生成、付着することにより、
均一に分散され、液相状態における珪化物の凝集が抑制
される。そして、上記高融点複合化合物よりなる硬質相
がCu−Niのα相マトリックス中に均一に微細分散し
た組織となり、これにより靱性が向上し、したがって肉
盛時の割れを効果的に防止することができる。
【0011】ここで、請求項1記載の耐摩耗性Cu基合
金において、Cの添加量が0.05wt%未満(X<
0.05)では、上記炭化物を核とする複合化合物の生
成による割れ抑制効果が不十分となる。したがって、C
の添加量は0.05wt%以上(0.05≦X)とする
ことが好ましい。なお、Cの添加量が0.05wt%以
上(0.05≦X)であれば、Oが添加されていなくて
も、すなわちY=0であっても十分な割れ抑制効果を発
揮する。一方、Cの添加量が0.5wt%を越えると
(0.5<X)、上記偏析抑止作用は失わないが、合金
中に遊離炭素が析出し、靱性が低下する。したがって、
Cの添加量の上限は0.5wt%とする(X≦0.
5)。
【0012】一方、Oを添加することにより、肉盛層表
面にSiO2 の保護膜が形成される。このSiO2 の保
護膜により、凝固時に徐冷効果が発揮されるので、凝固
収縮応力を緩和することができ、肉盛時の割れを効果的
に防止することができる。ここで、請求項1記載の耐摩
耗性Cu基合金において、Oの添加量が少な過ぎると、
上記SiO2 保護膜による割れ抑制効果が不十分とな
る。なお、Oの添加量が0.04wt%以上(0.04
≦Y)であれば、Cが添加されていなくても、すなわち
X=0であっても十分な割れ抑制効果を発揮する。した
がって、Oの添加量は0.04wt%以上(0.04≦
Y)とすることが好ましい。一方、Oの添加量が多過ぎ
ると、本発明合金を肉盛材としてアルミニウム系母材に
肉盛する場合、溶融層加熱温度が急激に上昇し、アルミ
ニウム系母材の過大溶融と過大希釈を招き、アルミニウ
ム系母材からの水素ガスによって肉盛層内部にピンホー
ル(ガス欠陥)が多量に発生したり、O自身も肉盛層内
部に残存してガス欠陥となったりする。したがって、O
の添加量の上限は0.05wt%とする(Y≦0.0
5)。
【0013】なお、請求項1記載の耐摩耗性Cu基合金
において、Cの添加量が0.05wt%未満(0<X<
0.05)の場合、前記(3)式、すなわちY≧−0.
8X+0.04を満たす範囲でOの添加量(Yの値)を
設定すれば、十分な割れ抑制効果を発揮する。これは、
C又はOの添加によるそれぞれの割れ抑制効果は小さい
ものの、C及びOの双方の割れ抑制効果が発揮されるた
めである。
【0014】また、請求項2記載の耐摩耗性Cu基合金
は、C及び/又はOが特定の添加量で添加されるととも
に、不可避不純物としてのPbの添加量が0.02wt
%以下とされているため、請求項1記載の作用、効果の
他に、Pb量を0.02wt%以下とすることによる以
下の作用、効果も奏する。すなわち肉盛層の割れは、そ
の材料強度の不足か、凝固収縮応力の過大によるもので
ある。また、凝固収縮応力は液相〜固相までの温度差に
よって変化する。ここで、Pbは低融点金属であり、ま
た本発明の合金に含まれる他の元素とほとんど溶解度を
もたない。因みに、本発明の合金の初晶第1相の融点は
約1400℃であるのに対し、Pbの融点は327℃で
ある。このため、肉盛凝固時において、Pbは最終凝固
まで液相として残り、その間の温度差は約1000℃も
ある。このように、Pbは凝固が完了するまでの時間が
長くかかり、このため収縮応力も多く発生し、この最終
凝固するPbを起点として割れが発生する。請求項2記
載の耐摩耗性Cu基合金では、このように割れに対して
悪影響を及ぼすPbの添加量を0.02wt%以下とす
ることにより、肉盛時の割れを効果的に防止する。
【0015】したがって、不可避不純物としてのPbの
添加量を0.02wt%以下とした請求項2記載の耐摩
耗性Cu基合金では、C及びOの添加量の範囲を請求項
1記載のCu基合金と比べて少量側に拡大しても、十分
な割れ抑制効果を発揮する。すなわち、請求項2記載に
耐摩耗性Cu基合金において、Cの添加量が0.05w
t%未満(0<X<0.05)の場合、前記(4)式、
すなわちY≧−0.6X+0.03を満たす範囲でOの
添加量(Yの値)を設定すれば、十分な割れ抑制効果を
発揮する。なお、請求項1記載のCu基合金と同様に、
Cの添加量が0.05wt%以上(0.05≦X)であ
れば、Oが添加されていなくても、すなわちY=0であ
っても十分な割れ抑制効果を発揮するため、Cの添加量
は0.05wt%以上(0.05≦X)とすることが好
ましい。また、Oの添加量が0.03wt%以上(0.
03≦Y)であれば、Cが添加されていなくても、すな
わちX=0であっても十分な割れ抑制効果を発揮するた
め、Oの添加量は0.03wt%以上(0.03≦Y)
とすることが好ましい。一方、C又はOの添加量の上限
は、請求項1記載のCu基合金と同様の理由により、C
は0.5wt%(C≦0.5)、Oは0.05wt%以
下(O≦0.05)とする。
【0016】さらに、請求項1及び請求項2記載のCu
基合金では、上記したように溶融状態において、珪化物
の凝集が抑えられており、微細な複合化合物が均一分散
しているため、溶融状態から粉末あるいは棒状に製造す
る際に、以下に示す作用がある。すなわち、溶融状態か
ら例えばガスアトマイズ法により粉末を製造する際に、
珪化物が凝集していると、凝集した珪化物がタンディッ
シュノズルに詰まって、溶解歩留りが低下したり、粉末
成分のバラツキが大きくなるといった不都合がある。こ
れに対して、請求項1及び請求項2記載のCu基合金で
は、このような不都合がない。また、溶融状態から棒状
物を製造する場合の成分バラツキの変動も小さい。
【0017】次に、他の組成成分の限定理由を以下に示
す。 (Ni)Niは、一部はCuに溶解してCu−Ni相を
形成し、また他の一部はNi珪化物を形成してマトリッ
クス部を強化する。また、Niは、耐摩耗性を向上させ
る成分であるCo、Mo、Ti、Zr、Nb、V、Cr
及びFeを含有せしめるために必要な成分である。Ni
の添加量が10.0wt%未満では、従来のCu−Ni
系合金の特性、特に耐食性、耐摩耗性が出現せず、さら
に上記Co、Mo、Ti、Zr、Nb、V、Cr及びF
eを添加できる量が少なくなる。一方、Niの増加によ
り、合金の溶解性は良くなるが、合金中のCu固溶体相
が減少し、Cu基合金本来の性質(高熱伝導性、相手材
とのなじみ性)が損なわれるため、上限を30.0wt
%未満とした。したがって、Niの添加量の範囲は1
0.0〜30.0wt%とした。
【0018】(Fe)Feは、合金の溶解性において、
Ni、Coと同様の働きをし、それらの一部と置き換え
ることができる。このため、Ni、Coの一部をFeに
置き換えることにより、Mo、Ti、Zr、Nb、Vの
溶解原料に、フェロモリブデンを使用することができ、
コスト低下による経済的効果をもたらす。Feの添加量
の範囲は、使用するフェロモリブデン中のFe含有量と
合金のMo、Ti、Zr、Nb、V所定量から、2.0
〜15.0wt%とした。
【0019】(Co)Coは、Cu中にはほとんど溶解
せず、Niの一部と合金化し、Si、Ti、Zr、N
b、V、Cr及びCとともに高融点複合化合物を形成
し、合金の耐摩耗性を向上させる。Coの添加量が2.
0wt%未満では、形成される高融点複合化合物の量が
不十分であり、耐摩耗性が低下する。一方、Coの添加
量が15.0wt%を越えると、高融点複合化合物が過
剰に形成され、合金の靱性が低下するとともに、液相線
温度が上昇して粉末製造が困難となる。したがって、C
oの添加量の範囲は2.0〜15.0wt%とした。
【0020】(Si)Siは、Niと珪化物を形成して
マトリックス部を強化する。また、Siは、耐摩耗性を
向上させる成分であるCo、Mo、Ti、Zr、Nb、
V、Cr及びCとともに高融点複合化合物を形成し、合
金の耐摩耗性を向上させる。Siの添加量が0.5wt
%未満では、形成される高融点複合化合物の量が不十分
であり、耐摩耗性が低下する。一方、Siの添加量が
5.0wt%を越えると、Ni珪化物及び高融点複合化
合物が過剰に形成され、合金の靱性が低下する。したが
って、Siの添加量の範囲は0.5〜5.0wt%とし
た。
【0021】(Cr)Crは、Cu中にはほとんど溶解
せず、Niの一部及びCoと合金化して、耐酸化性を向
上させる。また、Crは、Si、Co、Mo、Ti、Z
r、Nb、V及びCとともに高融点複合化合物を形成
し、合金の耐摩耗性を向上させる。さらに、Crは、レ
ーザ粉末肉盛を行う場合に、Oと結合して安定した酸化
皮膜を形成し、レーザ肉盛溶接性を向上させる働きもす
る。Crの添加量が1.0wt%未満では、形成される
高融点複合化合物の量が不十分であり、耐摩耗性が低下
する。一方、Coの添加量が10.0wt%を越える
と、高融点複合化合物が過剰に形成され、合金の靱性が
低下するとともに、液相線温度が上昇して粉末製造が困
難となる。したがって、Coの添加量の範囲は2.0〜
15.0wt%とした。
【0022】(Mo、Ti、Zr、Nb、V)Mo、T
i、Zr、Nb、Vは、Cuに対して溶解度がないので
Cu中には溶解せず、Co及び一部のNiの一部と合金
化して、耐熱性を向上させる。また、Mo、Ti、Z
r、Nb、Vは、Si、Co、Cr及びCとともに高融
点複合化合物を形成し、合金の耐摩耗性を向上させる。
Mo、Ti、Zr、Nb及びVよりなる群から選ばれる
1種又は2種以上の添加量が2.0wt%未満では、形
成される高融点複合化合物の量が不十分であり、耐摩耗
性が低下する。一方、Mo、Ti、Zr、Nb及びVよ
りなる群から選ばれる1種又は2種以上の添加量が1
5.0wt%を越えると、高融点複合化合物が過剰に形
成され、合金の靱性が低下するとともに、液相線温度が
上昇して粉末製造が困難となる。したがって、Mo、T
i、Zr、Nb及びVよりなる群から選ばれる1種又は
2種以上の添加量の範囲は2.0〜15.0wt%とし
た。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。 (実施例1)表1に示した組成の耐摩耗性Cu基合金粉
末(80〜350メッシュ)をガスアトマイズ法により
製造した。この方法は、各合金粉末を炉内で1700℃
程度に加熱して約100kgの金属溶湯とし、これを底
面にノズルが設けられた容器(タンディッシュ)に入
れ、ノズルから注出する金属溶湯にN2 ガスを噴霧する
ことにより金属溶湯を粉化し、そのままN2 ガス雰囲気
中で冷却して粉末とするものである。
【0024】なお、Oの添加量は、アトマイズ・チャン
バー内の酸素量を調整することにより制御することがで
きる。また、本実施例1では、不可避不純物としてのP
bや、Al、P、S、Sn、Zn、Bi、Sb、Mg等
の添加量については特に制御していない。このため不可
避不純物としてのPbは0.03wt%程度含有されて
おり、Al、P、S、Sn、Zn、Bi、Sb、Mg等
は合計で0.5wt%程度含有されているものと考えら
れる。
【0025】(粉末製造作業性の評価)表1に示す本発
明合金及び比較例合金について、粉末製造作業性を評価
した。これは、約100kgの金属溶湯から上記アトマ
イズ法により粉末を製造する際、ノズル閉塞が起こるか
否かを調べること、及び製造された粉末の偏析の有無に
ついて1500℃から約15℃/minの冷却速度で凝
固させたインゴットの総断面の観察をして調べることに
より行った。その結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、本発明合金N
o.1〜6は、粉末の偏析及びノズル閉塞がみられなか
った。これに対し、Cの添加量が少な過ぎる比較例合金
No.7は、粉末の偏析及びノズル閉塞がみられた。こ
れは、比較例合金No.7では、C添加による偏析抑止
作用が十分に発揮されず、Mo等の珪化物が凝集したた
めである。
【0028】(靱性評価)表1に示す本発明合金及び比
較例合金について、靱性を評価した。これは、アトマイ
ズ作業に先立ち、各合金の溶湯を採取し、シェルモール
ドに鋳造し、10×10×55mmに仕上げたものをシ
ャルピー衝撃試験することにより衝撃値(単位:kgf
・m/cm2 )を測定することにより行った。その結果
を表1に併せて示す。表1から明らかなように本発明合
金No.1〜6は、衝撃値がいずれも1.0kgf・m
/cm2 以上あり、比較例合金No7、8と比べて靱性
が向上した。これは、C添加による偏析抑止作用、すな
わち炭化物を核とする複合化合物の生成により珪化物の
凝集が抑制され、硬質相としての上記複合化合物が均一
に微細分散しているためと考えられる。一方、Cの添加
量が少な過ぎる比較例合金No.7は、C添加による偏
析抑止作用が十分に発揮されず、Mo等の珪化物が凝集
したためと考えられる。また、Cの添加量が多過ぎる比
較例合金No.8は、合金中に遊離炭素が析出したため
に靱性が低下したものと考えられる。
【0029】なお、上記実施例1において、Moの代わ
りにTi、Zr、Nb又はVを添加した場合や、Mo、
Ti、Zr、Nb及びVよりなる群から選ばれる2種以
上を添加した場合も、上記と同様の結果が得られた。 (実施例2)Ni、Si、Co、Mo、Cr、Fe及び
Oの添加量を、それぞれNi:16.0wt%、Si:
2.80wt%、Co:7.40wt%、Fe:4.9
0wt%、O:0.0030wt%一定とし、Cの添加
量を種々変更して、上記実施例1と同様の方法により、
80〜350メッシユの合金粉末を得た。なお、本実施
例2では、不可避不純物としてのPbや、Al、P、
S、Sn、Zn、Bi、Sb、Mg等の添加量について
は特に制御していない。このため、不可避不純物として
のPbは0.03wt%程度含有されており、Al、
P、S、Sn、Zn、Bi、Sb、Mg等は合計で0.
5wt%程度含有されているものと考えられる。
【0030】一方、図1及び図2に示すように、アルミ
ニウム合金(JIS AC2B相当、Cu:2〜4wt
%,Si:5〜7wt%,Mg:0.5wt%以下、Z
n:1.0wt%以下、Fe:1.0wt%以下、M
n:0.5wt%以下、Ni:0.5wt%以下、T
i:0.2wt%以下、Al:残部)よりなり、外径:
該50mm、高さ:40mmの円筒状テストピース1を
準備した。なお、テストピース1の上面には、中心側が
低い傾斜面1aが設けられている。
【0031】そして、上記各合金粉末を用いて、テスト
ピース1の傾斜面1aに下記の条件でレーザ肉盛を行
い、肉盛層2を形成した。 レーザ出力 :4.5kW 肉盛巾 :3〜10mm、 肉盛速度 :900mm/min シールドガス :Ar シールドガス流量 :10リットル/min 肉盛厚さ :1.5〜2.5mm (肉盛割れ評価)上記実施例2で得られた各肉盛層2に
ついて、割れの発生状況を調べた。その結果を図3に示
す。なお、割れ発生率は、全テストピース数を100個
として、下記式により求めたものである。
【0032】(割れ発生率)={(割れが発生したテス
トピース数)/(全テストピース数)}×100(%) 図3から明らかなように、Cの添加量を0.05wt%
以下とすることにより、割れ発生率を急激に低下させて
0.05%以下とすることができた。これは、Cを添加
していないか又はCの添加量が少な過ぎる場合、硬質珪
化物の凝集が起こるのに対して、Cが添加されている
と、Mo2 C等の炭化物の周囲に珪化物が生成、付着し
たような高融点複合化合物が生成され、この複合化合物
がCu−Niのα相マトリックス中に均一に微細分散し
た組織となり、これにより靱性が向上したためと考えら
れる。また、レーザ肉盛の場合、珪化物が凝集している
と、この珪化物硬質相において光の吸収率が局部的に2
0倍程度増加し、アルミニウム系母材の過大溶融を引き
起こす。これにより、Cu−Niのα相マトリックス中
にアルミニウム系母材が希釈され、Cu−AlやNi−
Al等の金属間化合物を生成する。これらCu−Alや
Ni−Al等の金属間化合物は、ビード破断歪みが0.
1%以下であり、凝固収縮応力に耐えられず、これを起
点に割れが発生したものと考えられる。
【0033】ここで、割れ発生率についてふれると、例
えば16個のバルブシートを有するシリンダヘッドの各
バルブシート部にCu基耐摩耗性合金を肉盛する場合、
Cを添加していない場合、図3より肉盛層の割れ発生率
は5.5%以上あり、シリンダヘッドでは88%の割れ
発生率(不良率)となり、実用上使用不可能である。こ
れに対し、Cが0.05wt%以上添加されていると、
割れ発生率は0.05%以下となり、シリンダヘッドで
は0.8%以下の割れ発生率(不良率)となり、実用上
使用可能な合金材料となる。
【0034】(肉盛層破断歪み量の評価)上記実施例2
で得られた各肉盛層2について、破断歪み量(%)を調
べた。すなわち、破断試験を行い、破断歪み量(%)を
下記式より求めた。その結果を図4に示す。 {(A−B)/A}×100(%) A:試験前のテストピース長さ B:破断後(試験後)のテストピース長さ 図4から明らかなように、Cの添加量が増大するにつれ
て破断歪み量も増大し、割れが発生し難くなっているこ
とがわかる。但し、Cの添加量が0.4wt%を越える
と、破断歪み量も低減し、熱収縮により割れが発生し易
くなる傾向にある。このようにCの添加量が0.4wt
%を越えると、破断歪み量が低減するのは、MO2 Cの
過剰析出のためと考えられる。したがって、Cの添加量
の上限は0.4wt%とすることが好ましい。
【0035】(硬質層の構成形態変化の評価)上記実施
例2において、Cの添加量を0.05wt%、0.5w
t%、0.7wt%とした3種類の肉盛層2について、
走査型電子顕微鏡写真(SEM)により金属組織を観察
した結果を図5〜図22に示す。なお、図5〜図10が
Cの添加量を0.05wt%としたものに係り、図11
〜図16がCの添加量を0.5wt%としたものに係
り、図17〜図22がCの添加量を0.7wt%とした
ものに係る。また、図6〜図10、図12〜図16、及
び図18〜図22中、白く見える部分が各成分の濃度が
高い部分であることを示す。
【0036】これらの図から明らかなように、炭化物
(MoC)の回りに珪化物が付着するように複合化合物
として形成されていることがわかる。なお、図17〜図
22に示すCの添加量を0.7wt%とした比較例に係
る合金では、図22から明らかなように、遊離炭素(白
く棒状に見えるもの)が析出していることがわかる。
【0037】(硬質相の分散性評価)上記実施例2にお
いて、Cの添加量を0.0006wt%、0.01wt
%、0.03wt%、0.05wt%、0.1wt%、
0.2wt%、0.5wt%、0.7wt%と変化さ
せ、それぞれ1500℃の金属溶湯とした後、鋳造によ
り得られたインゴット試験片の断面組織を観察した実体
顕微鏡写真を図23〜図30に示す。なお、鋳造時は、
徐冷(冷却速度:10〜102 ℃/sec)により凝固
させた。
【0038】図26〜図30に示すように、Cの添加量
(X)を0.05wt%以上とすることにより、炭化物
を核として珪化物が付着した複合化合物が生成され、こ
れがCu−Niのαマトリックス中に均一に微細分散す
ることがわかる。これに対し、図23〜図25に示すよ
うに、Cの添加量が0.05wt%未満(X<0.0
5)の場合、珪化物(黒く見える部分)が下部に凝集し
ていることがわかる。
【0039】(実施例3)Ni、Si、Co、Mo、C
r及びFeの添加量を、それぞれNi:16.0wt
%、Si:2.80wt%、Co:7.40wt%、F
e:4.90wt%一定とし、C及びOの添加量を種々
変更して、上記実施例1と同様の方法により、80〜3
50メッシユの合金粉末を得た。なお、本実施例3で
は、不可避不純物としてのPbや、Al、P、S、S
n、Zn、Bi、Sb、Mg等の添加量については特に
制御していない。このため、不可避不純物としてのPb
は0.03wt%程度含有されており、Al、P、S、
Sn、Zn、Bi、Sb、Mg等は合計で0.5wt%
程度含有されているものと考えられる。
【0040】そして、上記実施例2と同様に、レーザ肉
盛を行い、肉盛層2を形成した。 (肉盛割れ評価)上記実施例3で得られた各肉盛層2に
ついて、割れやピンホールの発生状況を調べた。その結
果を図31に示す。なお、図31中、○印は割れ発生率
が0.05%以下、△印は割れ発生率が0.05〜1.
0%、×印は割れ発生率が1.0%以上であり、▲印は
ピンホールの発生が認められたことを示す。また割れ発
生率は、全テストピース数を100個として、下記式に
より求めたものである。
【0041】(割れ発生率)={(割れが発生したテス
トピース数)/(全テストピース数)}×100(%) 図31から明らかなように、Cの添加量(X)及びOの
添加量(Y)を前記(1)〜(3)式のいずれも満たす
範囲とすることにより、割れ発生率を0.05%以下と
することができるとともに、ピンホールの発生を防止す
ることができた。なお、図31中、A点(0.05、
0)と、B点(0、0.04)とを結ぶ直線がY=−
0.8X+0.04である。
【0042】(実施例4)不可避不純物としてのPb
や、Al、P、S、Sn、Zn、Bi、Sb、Mg等の
添加量を、溶解〜アトマイズ工程にて混入しない様に制
御することにより、以下のように制御すること以外は、
上記実施例2と同様に、Ni、Si、Co、Mo、C
r、Fe及びOの添加量を一定とし、かつ、Cの添加量
を種々変更して合金粉末を得た。
【0043】すなわち、Pbの添加量は0.01wt%
とし、Al、P、S、Sn、Zn、Bi、Sb及びMg
の添加量は合計で0.5wt%とした。そして、上記実
施例2と同様に、レーザ肉盛を行い、肉盛層2を形成し
た。 (肉盛割れ評価)上記実施例4で得られた各肉盛層2に
ついて、実施例2と同様に割れの発生率を調べた結果を
図32に示す。
【0044】(実施例5)不可避不純物としてのPbの
添加量を0.01wt%とし、かつ、Al、P、S、S
n、Zn、Bi、Sb及びMgの合計の添加量を0.0
5wt%とすること以外は、上記実施例3と同様に、N
i、Si、Co、Mo、Cr及びFeの添加量を一定と
し、かつ、C及びOの添加量を種々変更して合金粉末を
得た。
【0045】そして、上記実施例3と同様に、レーザ肉
盛を行い、肉盛層2を形成した。 (肉盛割れ評価)上記実施例5で得られた各肉盛層2に
ついて、実施例3と同様に割れやピンホールの発生状況
を調べた。その結果を図33に示す。図33から明らか
なように、Cの添加量(X)及びOの添加量(Y)を前
記(1)、(2)及び(4)式のいずれも満たす範囲と
することにより、割れ発生率を0.05%以下とするこ
とができるとともに、ピンホールの発生を防止すること
ができた。なお、図33中、P点(0.05、0)と、
Q点(0、0.03)とを結ぶ直線がY=−0.6X+
0.03である。
【0046】(実施例6)Ni、Si、Co、Mo、C
r、Fe、C及びOの添加量を、それぞれNi:16w
t%、Si:2.8wt%、Co:7.4wt%、F
e:4.9wt%、C:0.1wt%、O:0.003
0wt%一定とし、かつ、Pbの添加量を種々変更して
合金粉末を得た。なお、本実施例6では、不可避不純物
としてのAl、P、S、Sn、Zn、Bi、Sb及びM
gの添加量については特に制御していない。このため、
不可避不純物としてのAl、P、S、Sn、Zn、B
i、Sb及びMgは合計で0.5wt%程度含有されて
いるものと考えられる。
【0047】そして、上記実施例2と同様に、レーザ肉
盛を行い、肉盛層2を形成した。 (肉盛割れ評価)上記実施例6で得られた各肉盛層2に
ついて、実施例2と同様に割れの発生率を調べた結果を
図34に示す。図34から明らかなように、Pb量が少
ないほど割れ発生率が低減して好ましいことがわかる。
一方、Pbの添加量が0.02wt%を越えると、急激
に割れ発生率が増大する。
【0048】なお、不可避不純物としてのAl、P、
S、Sn、Zn、Bi、Sb及びMgは、いずれも低融
点、低沸点の元素である。ただし、Al、P、S、S
n、Zn、Bi、Sb及びMgは、Pbと違って、本発
明合金系の元素に固溶する(微量であればCu−Niの
α相マトリックス中に固溶する)ため、最終凝固部に晶
出することはない。しかし、レーザ肉盛のような高熱源
を用いた肉盛法では、肉盛時における肉盛層の最高加熱
温度は2800〜3000℃程度に達する。このため、
Al、P、S、Sn、Zn、Bi、Sb及びMgは、微
量であってもガス成分となって肉盛層内部に残存し、ガ
ス欠陥となる。したがって、不可避不純物としてのA
l、P、S、Sn、Zn、Bi、Sb及びMgの添加量
はできるだけ少ない方が好ましく、具体的にはAl、
P、S、Sn、Zn、Bi、Sb及びMgの合計で0.
05wt%以下とすることが好ましい。
【0049】また、本発明合金をレーザ肉盛する場合、
Al、Y、ミッシュメタル、Ti、Zr及びHfよりな
る群から選ばれる1種又は2種以上を0.01〜0.1
wt%の範囲で添加することが好ましい。これらの元素
は、レーザ肉盛時に、Oと結合して安定な酸化皮膜を形
成する。この酸化被膜は、レーザビームを安定に吸収し
て、適正な溶融プールを形成するとともに、溶融プール
を鎮静化する。この作用は、Al、Y、ミッシュメタ
ル、Ti、Zr及びHfの元素を単独で添加した場合で
も、2種以上複合添加した場合でも、その合計で論ずる
ことができる。上記元素の合計の添加量が0.01wt
%未満では、形成される酸化被膜が少なく、レーザビー
ムの反射率が高くなるため、溶融プールの形成が不良と
なり、種々の肉盛欠陥が発生し易くなる傾向にある。一
方、上記元素の合計の添加量が0.1wt%を越える
と、酸化被膜が多くなり、レーザビーム吸収率の上昇に
よる加熱のため母材希釈量が増加する傾向にある。ま
た、粉末製造時の溶湯の流動性が低下する傾向にある。
【0050】なお、上述の実施例では、本発明合金をレ
ーザ粉末肉盛に適用する場合について説明したが、プラ
ズマ、アセチレンガス、Tig等の他の肉盛法において
も同様に適用することが可能と考えられる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る耐摩耗
性Cu基合金は、C及びOが特定範囲で添加されている
ことにより、肉盛時の割れを効果的に防止することがで
きるので、例えばアルミニウム系シリンダヘッドのバル
ブシート部に肉盛する際に実用レベルで大量生産可能と
なる。また、粉末製造性を向上させるとともに、成分バ
ラツキの変動を抑えることができ、粉末や棒状物の製造
コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いたテストピースの斜視図
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】C添加量(X)と割れ発生率との関係を示す図
である。
【図4】C添加量(X)とビード破断歪み量との関係を
示す図である。
【図5】C添加量を0.05wt%とした本発明合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真で
ある。
【図6】C添加量を0.05wt%とした本発明合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Cu成分のみを示すもの)である。
【図7】C添加量を0.05wt%とした本発明合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Ni成分のみを示すもの)である。
【図8】C添加量を0.05wt%とした本発明合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Mo成分のみを示すもの)である。
【図9】C添加量を0.05wt%とした本発明合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Si成分のみを示すもの)である。
【図10】C添加量を0.05wt%とした本発明合金
に係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(C成分のみを示すもの)である。
【図11】C添加量を0.5wt%とした本発明合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真で
ある。
【図12】C添加量を0.5wt%とした本発明合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Cu成分のみを示すもの)である。
【図13】C添加量を0.5wt%とした本発明合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Ni成分のみを示すもの)である。
【図14】C添加量を0.5wt%とした本発明合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Mo成分のみを示すもの)である。
【図15】C添加量を0.5wt%とした本発明合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Si成分のみを示すもの)である。
【図16】C添加量を0.5wt%とした本発明合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(C成分のみを示すもの)である。
【図17】C添加量を0.7wt%とした比較例合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真で
ある。
【図18】C添加量を0.7wt%とした比較例合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Cu成分のみを示すもの)である。
【図19】C添加量を0.7wt%とした比較例合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Ni成分のみを示すもの)である。
【図20】C添加量を0.7wt%とした比較例合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Mo成分のみを示すもの)である。
【図21】C添加量を0.7wt%とした比較例合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(Si成分のみを示すもの)である。
【図22】C添加量を0.7wt%とした比較例合金に
係り、肉盛層の金属組織を示す走査型電子顕微鏡写真
(C成分のみを示すもの)である。
【図23】C添加量を0.0006wt%とした比較例
合金に係り、鋳造インゴットの断面における金属組織を
示す電子顕微鏡写真である。
【図24】C添加量を0.01wt%とした比較例合金
に係り、鋳造インゴットの断面における金属組織を示す
電子顕微鏡写真である。
【図25】C添加量を0.03wt%とした比較例合金
に係り、鋳造インゴットの断面における金属組織を示す
電子顕微鏡写真である。
【図26】C添加量を0.05wt%とした本発明合金
に係り、鋳造インゴットの断面における金属組織を示す
電子顕微鏡写真である。
【図27】C添加量を0.1wt%とした本発明合金に
係り、鋳造インゴットの断面における金属組織を示す電
子顕微鏡写真である。
【図28】C添加量を0.2wt%とした本発明合金に
係り、鋳造インゴットの断面における金属組織を示す電
子顕微鏡写真である。
【図29】C添加量を0.5wt%とした本発明合金に
係り、鋳造インゴットの断面における金属組織を示す電
子顕微鏡写真である。
【図30】C添加量を0.7wt%とした比較例合金に
係り、鋳造インゴットの断面における金属組織を示す電
子顕微鏡写真である。
【図31】Cの添加量(X)及びOの添加量(Y)と割
れ発生率との関係を示す図である。
【図32】Cの添加量(X)と割れ発生率との関係を示
す図である。
【図33】Cの添加量(X)及びOの添加量(Y)と割
れ発生率との関係を示す図である。
【図34】Pbの添加量と割れ発生率との関係を示す図
である。
【符号の説明】
2は肉盛層である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高柳 登 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 野村 弘巳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 佐藤 彰夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 金澤 功華 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 日高 謙介 京都府京都市山科区西野山中臣町20番地 福田金属箔粉工業株式会社内 (72)発明者 永井 省三 京都府京都市山科区西野山中臣町20番地 福田金属箔粉工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ni:10.0〜30.0wt%、F
    e:2.0〜15.0wt%、Co:2.0〜15.0
    wt%、Si:0.5〜5.0wt%、Cr:1.0〜
    10.0%、並びにMo、Ti、Zr、Nb及びVより
    なる群から選ばれる1種又は2種以上:2.0〜15.
    0wt%を含み、 Cの添加量をXwt%、Oの添加量をYwt%としたと
    き、下記(1)〜(3)式のいずれも満たす範囲の添加
    量のC及び/又はOを含み、 0≦X≦0.5 …(1) 0≦Y≦0.05 …(2) Y≧−0.8X+0.04 …(3) 残部Cuよりなることを特徴とする耐摩耗性Cu基合
    金。
  2. 【請求項2】 Ni:10.0〜30.0wt%、F
    e:2.0〜15.0wt%、Co:2.0〜15.0
    wt%、Si:0.5〜5.0wt%、Cr:1.0〜
    10.0%、並びにMo、Ti、Zr、Nb及びVより
    なる群から選ばれる1種又は2種以上:2.0〜15.
    0wt%を含み、 Cの添加量をXwt%、Oの添加量をYwt%としたと
    き、下記(1)、(2)及び(4)式のいずれも満たす
    範囲の添加量のC及び/又はOを含み、 0≦X≦0.5 …(1) 0≦Y≦0.05 …(2) Y≧−0.6X+0.03 …(4) 残部Cuよりなり、不可避不純物としてのPbの添加量
    を0.02wt%以下にしたことを特徴とする耐摩耗性
    Cu基合金。
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