JPH08224844A - 易裂性フィルム及びその製造方法 - Google Patents

易裂性フィルム及びその製造方法

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JPH08224844A
JPH08224844A JP7305804A JP30580495A JPH08224844A JP H08224844 A JPH08224844 A JP H08224844A JP 7305804 A JP7305804 A JP 7305804A JP 30580495 A JP30580495 A JP 30580495A JP H08224844 A JPH08224844 A JP H08224844A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境に優しく、ガスバリアー性を有し、かつ
易裂性と強度を兼ね備えた易裂性フィルム及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 ナイロン6(Ny6)、メタキシリレン
アジパミド(MXD6)及びポリアミドエラストマー
(PAE)を含有する第1層〜第3層12〜14を有する。
第1と第3層のNy6含量を60〜85重量部、MXD6含
量を15〜40重量部、PAE含量を0.1〜10.0重量部と
し、第2層のNy6含量を0〜40重量部、MXD6含量
を60〜100重量部、PAE含量を0.1〜10.0重量部とす
る。第1〜3層の層比を1:8:1〜4:2:4とし、
かつ第1又は3層と第2層との層比を1:8〜2:1、
第1と第3層の層比を1:2〜2:1とする。延伸倍率
は2.8倍以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易裂性フィルム及
びその製造方法に関し、得られた易裂性フィルムは、例
えば食品、工業材料、医薬品等の包装袋に利用できる。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】従来、ガ
スバリアー性を有するフィルムとして、例えば塩化ビニ
リデン樹脂を塗布した二軸延伸ナイロンフィルムが使用
されている。しかし、このような二軸延伸ナイロンフィ
ルムは、焼却時に塩素ガスが発生して焼却炉を傷めた
り、環境を汚染したりするので好ましくない。
【0003】そこで、このような環境汚染の心配のな
い、いわゆる環境に優しいガスバリアー性フィルムとし
てエチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)フ
ィルムがよく使用されている。このEVOHフィルム
は、良好な特性を有している反面、ガスバリアー性の湿
度依存性が大きく、高湿度下での性能低下を起こしやす
いという欠点がある。また、EVOHフィルムは、100
℃を超える熱水処理(レトルト処理等)を施すと、白化
する等の問題が生じるため、用途上の制約を伴う。
【0004】これらの欠点を補うフィルムとして、ナイ
ロン(Ny)やメタキシリレンアジパミド(MXD6)
を使用して、Ny/EVOH/Ny、Ny/MXD6/
Ny等の多層延伸フィルムを作製することが提案されて
いる。しかし、これらのフィルムは、易裂性が乏しく手
で開封しにくいという実用上の問題がある。また、EV
OHやMXD6自体は剛性が高いため、ピンホールが生
じやすいという欠点もある。
【0005】前記易裂性に関して、近年、内容物の保護
を高める目的で、直鎖状低密度ポリエチレン( L-LDPE)
系シーラントを積層した多層フィルムの使用が伸びてき
ているが、強度の向上とは逆に開封性については悪化し
ており、易裂性と強度が両立したフィルムが要望されて
いる。
【0006】そこで、本発明は、環境に優しく、ガスバ
リアー性を有し、かつ易裂性と強度を兼ね備えた易裂性
フィルム及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
易裂性フィルムは、ナイロン6(Ny6)、メタキシリ
レンアジパミド(MXD6)及びポリアミドエラストマ
ー(PAE)を含有する第1層、第2層及び第3層を有
し、(1)各層の前記成分の含有量、(2)各層の層比
及び(3)延伸倍率を下記の通りとしたことを特徴とす
る。 (1)前記第1層及び第3層においてNy6含有量を60
〜85重量部、MXD6含有量を15〜40重量部、PAE含
有量を0.1〜10.0重量部とし、前記第2層においてNy
6含有量を0〜40重量部、MXD6含有量を60〜100重
量部、PAE含有量を0.1〜10.0重量部とする(但し、
各層において、Ny6+MXD6+PAE=100重量部
とし、かつ第2層のMXD6含有量は第1層及び第3層
のMXD6含有量より多い)。
【0008】前記PAEは、ゴム状弾性を受け持つソフ
トセグメントと、ハードセグメントとの組合せよりなる
共重合体である。ソフトセグメントとしては、ポリテト
ラメチレンエーテルグリコール、ポリプロピレングリコ
ール又は脂肪族ポリエステルジオールが用いられる。ま
た、ハードセグメントとしては、ナイロン12、ナイロ
ン6又は芳香族ポリアミドが用いられる。
【0009】各層におけるMXD6含有量が前記範囲を
下回る場合には、易裂性と直線カット性が劣って手で切
りにくくなる。一方、MXD6含有量が前記範囲を上回
る場合には、衝撃強度が大幅に低下して実用性に乏しく
なる。また、各層におけるPAE含有量が前記範囲を下
回る場合には、ピンホール性の改善が不充分になる。一
方、PAE含有量が前記範囲を上回る場合には、フィル
ムの光学特性が低下して商品価値が低下する。
【0010】なお、前記第1層及び第3層のNy6含有
量は60〜75重量部、MXD6含有量は25〜40重量部とす
るのが好ましい。また、前記第2層のNy6含有量は0
〜30重量部、MXD6含有量は70〜100重量部とするの
が好ましい。更に、各層のPAE含有量は0.5〜8.0重量
部とするのが好ましい。
【0011】(2)前記第1層〜第3層の層比を1:
8:1〜4:2:4とし、かつ第1層(又は第3層)と
第2層との層比を1:8〜2:1、第1層と第3層の層
比を1:2〜2:1とする。なお、前記第1層〜第3層
の層比は1:2:1〜2:1:2とし、かつ第1層(又
は第3層)と第2層との層比は1:2〜2:1、第1層
と第3層の層比は1:1.5〜1.5:1とするのが好まし
い。
【0012】(3)フィルムの移動方向(MD方向)及
びフィルムの幅方向(TD方向)共に2.8倍以上の倍率
で延伸されている。延伸倍率が2.8倍より小さい場合に
は、直線カット性が劣るようになり、また衝撃強度が低
下して実用性に問題が生じる。なお、延伸倍率は、3.0
倍以上とするのが好ましい。
【0013】なお、前記易裂性フィルムの中には、必要
な添加剤を適宜添加することができる。このような添加
剤として、例えばアンチブロッキング剤(無機フィラー
等)、はっ水剤(エチレンビスステアリン酸エステル剤
等)、滑剤(ステアリン酸カルシウム等)を挙げること
ができる。
【0014】本発明の第2発明は、ナイロン6(Ny
6)、メタキシリレンアジパミド(MXD6)及びポリ
アミドエラストマー(PAE)を含有する第1層、第2
層及び第3層を有する易裂性フィルムの製造方法であっ
て、(1)各層の前記原料の配合量、(2)各層の層比
及び(3)延伸条件を下記の通りとしたことを特徴とす
る。
【0015】(1)前記第1層及び第3層のためのNy
6配合量を60〜85重量部、MXD6配合量を15〜40重量
部、PAE配合量を0.1〜10.0重量部とし、前記第2層
のためのNy6配合量を0〜40重量部、MXD6配合量
を60〜100重量部、PAE配合量を0.1〜10.0重量部とす
る(但し、各層の配合量において、Ny6+MXD6+
PAE=100重量部とし、かつ第2層のMXD6配合量
は第1層及び第3層のMXD6配合量より多い)。
【0016】(2)前記第1層〜第3層の層比を1:
8:1〜4:2:4とし、かつ第1層(又は第3層)と
第2層との層比を1:8〜2:1、第1層と第3層の層
比を1:2〜2:1とする。 (3)第1層〜第3層となる前記原料を溶融混練し、フ
ィルム状に押し出して積層した後、冷却した原反フィル
ムをフィルムの移動方向(MD方向)及びフィルムの幅
方向(TD方向)の倍率を共に2.8倍以上として延伸す
る。このような延伸は、例えばチューブラー法等による
同時二軸延伸によって行う。
【0017】
【発明の実施の形態】第1層、第2層及び第3層となる
原料を混合したものをそれぞれ3台の押出し機(直径40
mm)中、270℃で溶融混練した後、溶融物を直径90mmの
多層サーキュラーダイから円筒状の3層フィルムとして
押出し、引き続き水で急冷して原反フィルムを作製し
た。この原反フィルムにおける第1層〜第3層の層比は
1:8:1〜4:2:4であり、かつ第1層(又は第3
層)と第2層との層比は1:8〜2:1、また第1層と
第3層の層比は1:2〜2:1である。
【0018】前記第1層の原料は、ナイロン6(Ny
6)、メタキシリレンアジパミド(MXD6)及びポリ
アミドエラストマー(PAE)をそれぞれ60〜85重量
部、15〜40重量部及び0.1〜10.0重量部の割合で混合し
たものである。また、前記第2層の原料は、Ny6、M
XD6及びPAEをそれぞれ0〜40重量部、60〜100重
量部及び0.1〜10.0重量部の割合で混合したものであ
る。また、前記第3層の原料は、Ny6、MXD6及び
PAEをそれぞれ60〜85重量部、15〜40重量部及び0.1
〜10.0重量部の割合で混合したものである。
【0019】次に、この原反フィルムを一対のニップロ
ール間に挿通した後、中に気体を圧入しながらヒータで
加熱すると共に、延伸開始点にエアーリングよりエアー
を吹き付けてバブルに膨張させ、下流側の一対のニップ
ロールで引き取ることにより、チューブラー法によるM
D方向及びTD方向の同時二軸延伸を行った。この延伸
の際の倍率は、MD方向、TD方向共に2.8倍以上であ
った。
【0020】次に、この延伸フィルムをテンター式熱処
理炉に入れ、210℃で熱固定を施して本実施形態に係る
易裂性フィルムを得た。図1に示すように、この易裂性
フィルム11は、第1層12、第2層13及び第3層14の3層
が積層された構造を有する。
【0021】
【実施例】
〔実施例1〜16〕上記実施形態において、第1層〜第3
層12〜14の原料の配合割合、層比及び延伸倍率を表1に
示すように変えて各実施例に係る易裂性フィルム11を得
た。前記Ny6として使用したものは、宇部興産(株)
製ナイロン〔UBEナイロン1023 FD (商品名)、相対
粘度ηr =3.6〕であり、前記MXD6として使用した
ものは三菱ガス化学(株)製メタキシリレンアジパミド
〔MXナイロン6007(商品名)、相対粘度ηr =2.7〕
である。
【0022】また、PAEとして使用したものは、ダイ
セル・ヒュルス(株)製ポリアミドエラストマー〔ダイ
アミド−PAE(商品名)〕である。このダイアミド−
PAEは、ポリエーテル成分のソフトセグメントとナイ
ロン12のハードセグメントを持つブロック共重合体の
ポリアミドエラストマーである。そして、実施例1〜15
については、ダイアミド−PAEのX40(グレー
ド)、実施例16については、ダイアミド−PAEのX4
442(グレード)を使用した。
【0023】得られた易裂性フィルムについて、引裂き
強度及び衝撃強度(フィルム−インパクト)を測定し、
また易裂性、直線カット性、耐ピンホール性、ガスバリ
アー性及び光学特性を評価した。それらの結果を表2に
示す。前記引裂き強度の測定は、フィルムの延伸方向に
ついてJIS-Z1702 に準じてエレメンドルフ引裂き強度(k
g/cm)を測定することにより行った。
【0024】前記衝撃強度の測定は、フィルム・インパ
クト・テスター〔東洋精機(株)製〕を使用し、固定さ
れたリング状のフィルムに半円球状の振り子(直径1/2
インチ、重量30kg)を打ち付けて、フィルムの打ち抜き
に要した衝撃強度を測定することにより行った。そし
て、衝撃強度の値Iが、I≧5000kg・cm/cm を○、I<
5000kg・cm/cm を×とした。I<5000kg・cm/cm となる
と、表基材としての性能が低下してゆき、液体包装用基
材としての実用性がなくなる。
【0025】前記易裂性は、前記エレメンドルフ引裂き
強度の値Eについて、E≦7kg/cmを○、7kg/cm <E
<9kg/cm を△、E≧9kg/cm を×として評価した。E
が9kg/cm 以上になると、裂け易さが顕著に低下してゆ
き、特に直線カット性が急激に悪化する。
【0026】前記直線カット性は、次のように評価し
た。即ち、20cm幅のフィルムに所定間隔Ws 、例えば2
cm間隔で切れ目を入れ、これらの切れ目に沿ってフィル
ムを引き裂いた後、フィルム片の他端の幅We を測定
し、元の間隔Ws との偏差αを下記の通り求める。 α=〔(Ws −We )/Ws 〕×100
【0027】この測定を10枚のフィルムに対して行い、
その平均値のα(%)が±10%未満のものを◎(直線カ
ット性が非常に良好)、±10%≦α≦±30%のものを○
(直線カット性が良好)、α(%)が±30%を超えるも
のを×(直線カット性が不良)として評価した。また、
試験品の8割以上が±10%≦α≦±30%であるが、2割
近くが±30%≦α≦±40%であるものを△(直線カット
性が若干不安定)として評価した。α(%)が±30%を
超えると、フィルムを真っ直ぐに切ることが困難にな
る。
【0028】前記耐ピンホール性の評価は、MIL規格
のゲルボテスターを使用した屈曲耐性の評価により行っ
た。サンプルとして、本実施例の易裂性フィルム(15μ
m)と直鎖状低密度ポリエチレン( L-LDPE、50μm) と
のラミネートフィルムを使用し、これを23℃、50%RHに
おいて3000回屈曲させた後、ピンホールチェッカー液で
発生した貫通孔の数を計測した。そして、評価は、貫通
孔の数が5個以内を○、6〜19個を△、20個以上を×と
した。
【0029】前記ガスバリアー性の評価は、モコン社製
のガス透過試験器を用いて60%RH下における酸素ガス透
過度を測定し、15cc/m2,24Hr 以下を○、15cc/m2,24Hr
を超える場合を×とした。前記光学特性の評価は、ASTM
D-1003 に準拠して霞度を測定し、7%以下の場合を
○、7%を超える場合を×とした。総合評価は、引裂き
強度、衝撃強度、易裂性、直線カット性、耐ピンホール
性、ガスバリアー性及び光学特性について、×のないも
のを○、1つでも×のあるものを×とした。
【0030】〔比較例1〜8〕実施例と同様にして、各
比較例に係るフィルムを得た。但し、層の構成、原料の
配合割合及び延伸倍率については、表3に示すように、
各比較例毎に異ならせた。そして、これらの比較例の易
裂性フィルムについても、実施例と同様に、引裂き強度
及び衝撃強度を測定し、また易裂性、直線カット性等を
評価した。それらの結果を表4に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】表1,2より、本実施例に係る易裂性フィ
ルムは、Ny6、MXD6及びPAEを含有する第1
層、第2層及び第3層を有し、(1)各層の前記成分の
含有量、(2)各層の層比及び(3)延伸倍率が本発明
に係る所定範囲内であるため、易裂性、直線カット性、
耐ピンホール性、ガスバリアー性及び光学特性が良好で
あることがわかる。また、本実施例に係る易裂性フィル
ムは、塩素系樹脂を含まないため、焼却時に塩素ガス発
生の虞れがなく、環境に優しいものである。
【0036】一方、表3,4より、比較例1によれば、
PAEを含有するNy6層のみであるため、直線カット
性とガスバリアー性が劣っている。比較例2によれば、
Ny6とMXD6を含有する1層だけであることに加え
て、MXD6含量が10%と少ないため、直線カット性と
ガスバリアー性が劣っている。比較例3によれば、PA
Eを含有する第1層〜第3層を有しているが、各層中に
Ny6及びMXD6が本発明に係る比率で含まれていな
いため、直線カット性が劣っている。
【0037】比較例4によれば、第1層〜第3層を有し
ているが、Ny6及びMXD6が本発明に係る比率で含
まれていないため、直線カット性が劣り、更に各層にP
AEが添加されていないため、耐ピンホール性も劣って
いる。比較例5によれば、本発明に係る第1層〜第3層
を有しているが、延伸倍率が2.5倍と低いため、易裂
性、直線カット性、耐ピンホール性及びガスバリアー性
が不良である。
【0038】比較例6によれば、MXD6の1層しか有
していないため、直線カット性、衝撃強度及び耐ピンホ
ール性が劣っている。比較例7によれば、PAEを含有
するMXD6の1層しか有していないため、直線カット
性、耐ピンホール性及び衝撃強度が劣っている。比較例
8によれば、PAEを含有する第1層〜第3層を有して
いるが、各層のPAE含量が本発明に係る割合より低い
ため、耐ピンホール性が不良である。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る易裂性フィルムによれば、
Ny6、MXD6及びPAEを含有する第1層、第2層
及び第3層を有し、(1)各層の前記成分の含有量、
(2)各層の層比及び(3)延伸倍率が本発明に係る所
定範囲内であるため、易裂性、直線カット性、耐ピンホ
ール性、ガスバリアー性及び光学特性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る易裂性フィルムの断面
図である。
【符号の説明】
11 易裂性フィルム 12 第1層 13 第2層 14 第3層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 77:00 B29L 7:00 9:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロン6(Ny6)、メタキシリレン
    アジパミド(MXD6)及びポリアミドエラストマー
    (PAE)を含有する第1層、第2層及び第3層を有
    し、(1)各層の前記成分の含有量、(2)各層の層比
    及び(3)延伸倍率を下記の通りとしたことを特徴とす
    る易裂性フィルム。 (1)前記第1層及び第3層においてNy6含有量を60
    〜85重量部、MXD6含有量を15〜40重量部、PAE含
    有量を0.1〜10.0重量部とし、前記第2層においてNy
    6含有量を0〜40重量部、MXD6含有量を60〜100重
    量部、PAE含有量を0.1〜10.0重量部とする(但し、
    各層において、Ny6+MXD6+PAE=100重量部
    とし、かつ第2層のMXD6含有量は第1層及び第3層
    のMXD6含有量より多い)。 (2)前記第1層〜第3層の層比を1:8:1〜4:
    2:4とし、かつ第1層(又は第3層)と第2層との層
    比を1:8〜2:1、第1層と第3層の層比を1:2〜
    2:1とする。 (3)フィルムの移動方向(MD方向)及びフィルムの
    幅方向(TD方向)共に2.8倍以上の倍率で延伸されて
    いる。
  2. 【請求項2】 ナイロン6(Ny6)、メタキシリレン
    アジパミド(MXD6)及びポリアミドエラストマー
    (PAE)を含有する第1層、第2層及び第3層を有す
    る易裂性フィルムの製造方法であって、(1)各層の前
    記原料の配合量、(2)各層の層比及び(3)延伸条件
    を下記の通りとしたことを特徴とする易裂性フィルムの
    製造方法。 (1)前記第1層及び第3層のためのNy6配合量を60
    〜85重量部、MXD6配合量を15〜40重量部、PAE配
    合量を0.1〜10.0重量部とし、前記第2層のためのNy
    6配合量を0〜40重量部、MXD6配合量を60〜100重
    量部、PAE配合量を0.1〜10.0重量部とする(但し、
    各層の配合量において、Ny6+MXD6+PAE=10
    0重量部とし、かつ第2層のMXD6配合量は第1層及
    び第3層のMXD6配合量より多い)。 (2)前記第1層〜第3層の層比を1:8:1〜4:
    2:4とし、かつ第1層(又は第3層)と第2層との層
    比を1:8〜2:1、第1層と第3層の層比を1:2〜
    2:1とする。 (3)第1層〜第3層となる前記原料を溶融混練し、フ
    ィルム状に押し出して積層した後、冷却した原反フィル
    ムをフィルムの移動方向(MD方向)及びフィルムの幅
    方向(TD方向)の倍率を共に2.8倍以上として延伸す
    る。
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