JP2845681B2 - 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋 - Google Patents

易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋

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JP2845681B2 JP4251336A JP25133692A JP2845681B2 JP 2845681 B2 JP2845681 B2 JP 2845681B2 JP 4251336 A JP4251336 A JP 4251336A JP 25133692 A JP25133692 A JP 25133692A JP 2845681 B2 JP2845681 B2 JP 2845681B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引裂きが容易な易裂性
ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋に関
し、例えば食品、薬品、工業製品等の包装袋として使用
することができる。
【0002】
【背景技術】近年、食品、薬品等の包装袋のシール基材
(シーラント)フィルムとして直鎖状低密度ポリエチレ
ン(L-LDPE)等のフィルムが多用されている。しかし、こ
のL-LDPEフィルムは、シール強度が優れているため安全
であるが、引裂き抵抗が大きいため使用時に切れ目に沿
って真っ直ぐに切れず、開封の際に問題があった。そこ
で、従来、フィルムに易裂性や直線カット性を付与する
ための種々の提案がなされている。
【0003】例えば、(a) 一軸延伸フィルム(特公昭58
-38320号公報、特公昭55-31725号公報)を中間層として
有するラミネートフィルムとした構成、(b) 表基材フィ
ルムの表面に微細な傷を付けて開封し易くした構成、
(c) フィルムの開封部に開封用テープを装着するように
した構成、等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した(a) に係る構
成では、中間層が一つ増えて材料費やラミネートのため
の加工代が高くなる。また、中間層に一軸延伸フィルム
を介在させているが、この一軸延伸フィルムは、強度面
で余り寄与するものとはなっていない。前記(b) に係る
構成では、表基材フィルムに微細な傷を付けて開封し易
くしても直線カット性は基材の特性に支配される。ま
た、微細であっても表面に傷を付けるので、強度面での
不安がある。
【0005】前記(c) に係る構成では、開封用テープに
よりコスト高となり、また生産性も不良となる。そこ
で、本発明は、優れた易裂性と直線カット性を有すると
共に、充分な強度も備えた易裂性ラミネートフィルム及
びこれを使用した易裂性袋を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、手で
直線状に引き裂くために用いる易裂性ラミネートフィル
ムであって、ナイロン6−66共重合体(Ny6−6
6)を40〜85重量部及びメタキシリレンアジパミド(M
XD6)を15〜60重量部(但し、Ny6−66+MXD
6=100 重量部)含有し、同時二軸延伸時におけるMD
方向(フィルムの移動方向)及びTD方向(フィルムの
幅方向)の倍率を共に2.8 倍以上として直線カット性を
有し、MD方向及びTD方向のいずれの方向についても
引裂き強度が7.5kg/cm以下の易裂性フィルムを構成し、
この易裂性フィルムが複数層の一層として形成されてい
ることを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る易裂性袋は、前記易裂
性ラミネートフィルムを使用して構成したことを特徴と
する。前記MXD6の化学式を下記の化1に示す。
【0008】
【化1】
【0009】前記Ny6−66及びMXD6の含有割合
は、Ny6−66を40〜85重量部、MXD6を15〜60重
量部(但し、Ny6−66+MXD6=100 重量部)と
するが、好ましくはNy6−66を50〜80重量部、MX
D6を20〜50重量部とする。前記MXD6が15重量部よ
り少ない場合には、易裂性と直線カット性が劣るように
なる。また、前記MXD6が60重量部より多い場合に
は、衝撃強度が大幅に低下して実用性に乏しくなる。そ
して、Ny6−66を含有させることにより、易裂性ラ
ミネートフィルムに収縮性も付与することができる。
【0010】前記易裂性フィルムは、Ny6−66を40
〜85重量部及びMXD6を15〜60重量部(但し、Ny6
−66+MXD6=100 重量部)含有する原料を混合
し、混合物を溶融押出しした後、冷却した原反フィルム
をMD方向及びTD方向共に 2.8倍以上の倍率で延伸す
ることにより製造できる。
【0011】前記原反フィルムの延伸倍率は、MD方向
及びTD方向共に 2.8倍以上とするが、好ましくは3.0
倍以上とする。延伸倍率が 2.8倍より小さい場合には、
易裂性と直線カット性が劣るようになる。また、衝撃強
度が低下して実用性に問題が生ずる。前記延伸は、チュ
ーブラー法による同時二軸延伸により行うのがよい。
【0012】なお、前記易裂性フィルムには、必要な添
加剤を適宜添加することができる。このような添加剤と
して、例えばアンチブロッキング剤(無機フィラー
等)、はっ水剤(エチレンビスステアリン酸エステル
等)、滑剤(ステアリン酸カルシウム等)を挙げること
ができる。
【0013】本発明に係る易裂性ラミネートフィルム
は、前記易裂性フィルムを少なくとも一層として含み、
2層、3層等何層であってもよい。例えば、第1層を前
記易裂性フィルム、第2層を各種基材フィルム、第3層
を各種シーラントフィルムとして易裂性ラミネートフィ
ルムを構成することができる。この場合、第1層と第2
層の構成を逆にしてもよい。
【0014】前記基材フィルムの材料としては、例えば
PET(ポリエチレンテレフタレート)、EVOH(エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物)、PVA(ポリ
ビニルアルコール)、PP(ポリプロピレン)、PVD
C(ポリ塩化ビニリデン)、HDPE(高密度ポリエチ
レン)、PS(ポリスチレン)等の二軸若しくは一軸延
伸フィルム又は無延伸フィルムを使用できる。なお、こ
のような樹脂系フィルムの他、アルミニウム箔のような
金属フィルムを使用してもよい。
【0015】前記シーラントフィルムの材料としては、
L−LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、LDPE
(低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレ
ン)、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、PB
(ポリブテン−1)、CPP(未延伸ポリプロピレ
ン)、アイオノマー、PMMA(ポリメチルメタクリレ
ート)等及びこれらの混合物を使用できる。前記易裂性
ラミネートフィルムのラミネート方式としては、例えば
エクストルージョンラミネート、ホットメルトラミネー
ト、ドライラミネート、ウエットラミネート等がある。
【0016】
【実施例】実施例1 ナイロン6−66共重合体(Ny6−66)及びメタキ
シリレンアジパミド(MXD6)をそれぞれ80重量部及
び20重量部の割合で混合したものを押出機中、260℃で
溶融混練した後、溶融物を直径90mmのダイスから円筒状
のフィルムとして押出し、引き続き水で急冷して原反フ
ィルムを作製した。
【0017】前記Ny6−66として使用したものは、
宇部興産(株)製ナイロン6−66共重合体〔UBEナ
イロン 5023 (商品名)、相対粘度ηr =3.6 〕であ
り、MXD6として使用したものは、三菱ガス化学
(株)製メタキシリレンアジパミド〔MXナイロン 60
07(商品名)、相対粘度ηr =2.7 〕である。
【0018】次に、図1に示すように、この原反フィル
ム11を一対のニップロール12間に挿通した後、中に気体
を圧入しながらヒータ13で加熱すると共に、延伸開始点
にエアーリング14よりエアー15を吹き付けてバブル16に
膨張させ、下流側の一対のニップロール17で引き取るこ
とにより、チューブラー法によるMD方向及びTD方向
の同時二軸延伸を行った。この延伸の際の倍率は、MD
方向及びTD方向共に3.0倍であった。
【0019】次に、この延伸フィルム18をテンター式熱
処理炉に入れ、 160℃で熱固定を施して本実施例に係る
易裂性フィルム18を得た。次に、この易裂性フィルム
(厚さ15μm)を表基材フィルム、またL−LDPEフ
ィルム〔ユニラックス LS-722C (商品名)、出光石油
化学(株)製、厚さ50μm〕をシーラントフィルムとし
て、両者をドライラミネートして本実施例に係る易裂性
ラミネートフィルムを得た。次に、製袋機によりこの易
裂性ラミネートフィルムを使用して本実施例に係る易裂
性袋を製造した。
【0020】前記易裂性フィルムについて、引裂き強度
及び衝撃強度(フィルム・インパクト)を測定し、また
易裂性及び直線カット性を評価した。その結果を下記の
表1,2に示す。前記引裂き強度の測定は、フィルムの
MD方向とTD方向についてJIS-Z1702に準じてエレメ
ンドルフ引裂き強度(kg/cm )を測定することにより行
った。
【0021】前記衝撃強度の測定は、東洋精機(株)製
のフィルム・インパクト・テスターを使用し、固定され
たリング状のフィルムに半円球状の振り子(直径1/2 イ
ンチ、重量30kg-cm )を打ち付けて、フィルムの打ち抜
きに要した衝撃強度を測定することにより行った。そし
て、衝撃強度が4500kg・cm/cm 以上を○、4500kg・cm/c
m 未満を×として評価した。この衝撃強度が4500kg・cm
/cm より小さくなると、表基材としての性能が低下して
ゆき、液体包装用基材としての実用性が乏しくなる。
【0022】前記易裂性は、エレメンドルフ引裂き強度
の値Eについて、E≦7kg/cm を○、7kg/cm <E<9
kg/cm を△、E≧9kg/cm を×として評価した。Eが9
kg/cm 以上になると、裂け易さが顕著に低下してゆき、
特に直線カット性が急激に落ちてゆく。
【0023】前記直線カット性は、次のようにして評価
した。即ち、図2に示すように、20cm幅のフィルム18に
所定間隔Ws 例えば2cm間隔で切れ目21を入れ、これら
の切れ目21に沿ってフィルム18を引き裂いた後、フィル
ム片18A の他端22の幅We を測定し、元の間隔Ws との
偏差αを下記の通り求める。 α=〔(Ws −We )/Ws 〕×100
【0024】この測定を10枚のフィルム片18A に対して
行い、その平均値のα(%)が±10%未満のものを◎
(直線カット性が非常に良好)、±10%≦α≦±30%の
ものを○(直線カット性が良好)、α(%)が±30%を
越えるものを×(直線カット性が不良)として評価し
た。α(%)が±30%を越えるとフィルム18を真っ直ぐ
に切ることが困難になる。前記易裂性ラミネートフィル
ムについて、同様に易裂性と直線カット性を評価し、ま
た実用適性を評価するための袋についての落下強度の試
験を行った。その結果を下記の表3に示す。
【0025】前記落下強度の試験は、水と不凍液の等量
混合液体150cc の入った前記易裂性袋(130mm×150mm)を
高さ2mから袋を横向きにして、即ち袋の表面と裏面が
落下点と平行となるようにして1袋につき20回落とし、
破袋するかどうかを調べることにより行った。なお、試
験温度は、−20℃であった。この落下試験を10袋につい
て行い、破袋無しを◎(実用に好適)、1,2袋の破袋
有りを○(実用に耐える)、3袋以上の破袋有りを×
(実用に耐えない)、として評価した。
【0026】なお、表2,3,5,6の総合評価の欄
で、◎は非常に良好、○は良好、×は不良をそれぞれ示
す。また、下記の通り、このラミネートフィルム18の収
縮率を測定したところ、MD方向/TD方向=26%/25
%であった。前記収縮率は、フィルムに10cm間隔で標線
を引き、熱水処理前の標線の長さl0 と95℃での熱水処
理後の標線の長さlS との差ΔlS より(ΔlS
0 )× 100(%)で求めた。
【0027】実施例2〜11 上記実施例1において、Ny6−66とMXD6の混合
割合及び延伸倍率を表1に示すように変えて、実施例1
と同様の製造工程により実施例2〜11に係る易裂性フィ
ルム18を得た。次に、この易裂性フィルム(厚さ15μ
m)を表基材フィルム、また表3に示す各フィルムをシ
ーラントフィルムとして、両者をドライラミネートして
各実施例に係る易裂性ラミネートフィルムを得た。
【0028】なお、実施例2〜9で使用したシーラント
フィルムは厚さ50μmのL−LDPEフィルム、実施例
10で使用したシーラントフィルムは厚さ50μmのEVA
フィルム、実施例11で使用したシーラントフィルムは厚
さ60μmのL−LDPEフィルムにPEを厚さ20μmで
押出しラミネートしたフィルム(PE側に易裂性フィル
ムがラミネートされる)である。次に、製袋機によりこ
の易裂性ラミネートフィルムを使用して各実施例に係る
易裂性袋を製造した。
【0029】各実施例に係るフィルム18についても、実
施例1と同様に各種特性の測定及び評価を行った。その
結果を表1,2に示す。また、各実施例の易裂性ラミネ
ートフィルムについても、実施例1と同様に易裂性と直
線カット性を評価し、また袋についての落下強度の試験
を行った。その結果を下記の表3に示す。そして、実施
例4に係るラミネートフィルムの収縮率を測定したとこ
ろ、MD/TD=28%/26%であった。実施例6に係る
ラミネートフィルムの場合、MD/TD=29%/29%で
あった。
【0030】比較例1〜8 上記実施例1において、Ny6−66とMXD6の混合
割合及び延伸倍率を表4に示すように変えて、実施例1
と同様の製造工程により比較例1〜8に係る二軸延伸フ
ィルムを得た。次に、比較例1〜8に係る二軸延伸フィ
ルム(厚さ15μm)を表基材フィルム、またL−LDP
Eフィルム(厚さ50μm)をシーラントフィルムとし
て、両者をドライラミネートして比較例1〜8に係るラ
ミネートフィルムを得た。次に、製袋機により各ラミネ
ートフィルムを使用して各比較例に係る袋を製造した。
【0031】各比較例に係るフィルムについても、実施
例1と同様に各種特性の測定及び評価を行った。その結
果を表4,5に示す。また、各比較例のラミネートフィ
ルムについても、実施例1と同様に易裂性と直線カット
性を評価し、また袋についての落下強度の試験を行っ
た。その結果を下記の表6に示す。そして、比較例1に
係るラミネートフィルムの収縮率を測定したところ、M
D/TD=25%/23%であった。比較例2に係るラミネ
ートフィルムの場合、MD/TD=27%/26%であっ
た。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】実施例及び比較例の考察 表1,2より、本実施例に係る易裂性フィルム18は、N
y6−66及びMXD6を含有し、Ny6−66の含有
割合が40〜85重量部、MXD6の含有割合が15〜60重量
部であって、二軸延伸時におけるフィルムの延伸倍率が
MD方向及びTD方向共に 2.8倍以上であるため、いず
れも引裂き強度が7.5kg/cm以下で易裂性に優れ、直線カ
ット性も良好か非常に良好であることがわかる。また、
衝撃強度がいずれも6000kg・cm/cm以上で高い衝撃強度
を有している。
【0039】そして、表3より、易裂性フィルム18を表
基材フィルム、また表3に示す各フィルムをシーラント
フィルムとして、両者をドライラミネートして得られた
本実施例に係る易裂性ラミネートフィルムは、易裂性に
優れ、直線カット性も良好か非常に良好であり、また製
袋した場合において落下試験での破袋が殆どか全くな
く、充分な実用強度を有していることがわかる。
【0040】一方、表4,5より、比較例1,2,3に
係るフィルムは、延伸倍率は本発明に係る範囲内である
が、Ny6−66の含有割合が85重量部より多く、一方
MXD6の含有割合が15重量部より少ない(0も含む)
ので、衝撃強度は充分であっても、直線カット性に劣っ
ている。
【0041】そして、表6より、比較例1,2,3に係
るフィルムを表基材フィルム、また表6に示す各フィル
ムをシーラントフィルムとして、両者をドライラミネー
トして得られた比較例1,2,3に係るラミネートフィ
ルムは、落下試験での破袋がなく、実用強度は充分であ
っても、直線カット性に劣っている。
【0042】比較例4,5に係るフィルムは、延伸倍率
は本発明に係る範囲内であるが、Ny6−66の含有割
合が40重量部より少なく(0も含む)、一方MXD6の
含有割合が60重量部より多いので、易裂性と直線カット
性は良好であっても、衝撃強度が不良である。
【0043】そして、比較例4,5に係るフィルムを表
基材フィルム、また表6に示す各フィルムをシーラント
フィルムとして、両者をドライラミネートして得られた
比較例4,5に係るラミネートフィルムは、易裂性と直
線カット性については良好であるが、落下試験での破袋
がかなりあり、実用強度が不良である。
【0044】比較例6,7,8に係るフィルムは、Ny
6−66とMXD6の含有割合は本発明に係る範囲内で
あるが、延伸倍率がいずれも本発明に係る範囲より小さ
いので、易裂性、直線カット性及び衝撃強度が不良であ
る。そして、比較例6,7,8に係るフィルムを表基材
フィルム、また表6に示す各フィルムをシーラントフィ
ルムとして、両者をドライラミネートして得られた比較
例6,7,8に係るラミネートフィルムは、易裂性、直
線カット性及び落下強度のうち、少なくとも1つが不良
である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、優れた易裂性と直線カ
ット性を有すると共に、充分な強度も備えた易裂性ラミ
ネートフィルム及び易裂性袋が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る易裂性フィルムの製造方
法において使用する二軸延伸装置の概略図である。
【図2】直線カット性の評価方法を示す図である。
【符号の説明】
11 原反フィルム 12,17 ニップロール 16 バブル 18 二軸延伸フィルム
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00 (56)参考文献 特開 昭53−83892(JP,A) 特開 平4−169231(JP,A) 特開 平6−55710(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手で直線状に引き裂くために用いる易裂
    性ラミネートフィルムであって、ナイロン6−66共重
    合体(Ny6−66)を40〜85重量部及びメタキシリレ
    ンアジパミド(MXD6)を15〜60重量部(但し、Ny
    6−66+MXD6=100 重量部)含有し、同時二軸延
    伸時におけるMD方向(フィルムの移動方向)及びTD
    方向(フィルムの幅方向)の倍率を共に2.8 倍以上とし
    て直線カット性を有し、MD方向及びTD方向のいずれ
    の方向についても引裂き強度が7.5kg/cm以下の易裂性フ
    ィルムを構成し、この易裂性フィルムが複数層の一層と
    して形成されていることを特徴とする易裂性ラミネート
    フィルム。
  2. 【請求項2】 手で直線状に引き裂くために用いる易裂
    性袋であって、ナイロン6−66共重合体(Ny6−6
    6)を40〜85重量部及びメタキシリレンアジパミド(M
    XD6)を15〜60重量部(但し、Ny6−66+MXD
    6=100 重量部)含有し、同時二軸延伸時におけるMD
    方向(フィルムの移動方向)及びTD方向(フィルムの
    幅方向)の倍率を共に2.8 倍以上として直線カット性を
    有し、MD方向及びTD方向のいずれの方向についても
    引裂き強度が7.5kg/cm以下の易裂性フィルムを構成し、
    この易裂性フィルムが複数層の一層として形成された易
    裂性ラミネートフィルムを使用したことを特徴とする易
    裂性袋。
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