JP2661844B2 - 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋 - Google Patents

易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引裂きが容易な易裂性
ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋に関
し、例えば食品、薬品、工業製品等の包装袋として使用
することができる。
【0002】
【背景技術】近年、食品、薬品等の包装袋のシール基材
(シーラント)フィルムとして直鎖状低密度ポリエチレ
ン(L-LDPE)等のフィルムが多用されている。しかし、こ
のL-LDPEフィルムは、シール強度が優れているため安全
であるが、引裂き抵抗が大きいため使用時に切れ目に沿
って真っ直ぐに切れず、開封の際に問題があった。そこ
で、従来、フィルムに易裂性や直線カット性を付与する
ための種々の提案がなされている。
【0003】例えば、(a) 一軸延伸フィルム(特公昭58
-38320号公報、特公昭55-31725号公報)を中間層として
有するラミネートフィルムとした構成、(b) 表基材フィ
ルムの表面に微細な傷を付けて開封し易くした構成、
(c) フィルムの開封部に開封用テープを装着するように
した構成、等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した(a) に係る構
成では、中間層が一つ増えて材料費やラミネートのため
の加工代が高くなる。また、中間層に一軸延伸フィルム
を介在させているが、この一軸延伸フィルムは、強度面
で余り寄与するものとはなっていない。前記(b) に係る
構成では、表基材フィルムに微細な傷を付けて開封し易
くしても直線カット性は基材の特性に支配される。ま
た、微細であっても表面に傷を付けるので、強度面での
不安がある。
【0005】前記(c) に係る構成では、開封用テープに
よりコスト高となり、また生産性も不良となる。そこ
で、本発明は、優れた易裂性と直線カット性を有すると
共に、充分な強度も備えた易裂性ラミネートフィルム及
びこれを使用した易裂性袋を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明に係る易
裂性ラミネートフィルムは、ナイロン6(Ny6)とメ
タキシリレンアジパミド(MXD6)を含有する第1〜
3の層を、前記第1及び第3の層のNy6含量を60〜95
重量部、MXD6含量を5〜40重量部、前記第2の層の
Ny6含量を40〜85重量部、MXD6含量を15〜60重量
部とし(但し、各層ともNy6+MXD6=100 重量部
とし、かつ第2の層のMXD6含量が第1及び第3の層
のMXD6含量より多い)、前記第1〜3の層の層比が
1:8:1〜4:2:4かつ第1(又は第3)と第2の
層の層比が1:8〜2:1、第1と第3の層の層比が
1:2〜2:1であって、延伸時におけるMD方向(フ
ィルムの移動方向)及びTD方向(フィルムの幅方向)
の倍率を共に2.8 倍以上として易裂性フィルムを構成
し、この易裂性フィルムが複数層の一層として形成され
ていることを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る易裂性袋は、前記易裂
性ラミネートフィルムを使用して構成したことを特徴と
する。前記第1及び第3の層中のNy6及びMXD6の
含有割合は、Ny6を60〜95重量部、MXD6を5〜40
重量部とするが、好ましくはNy6を70〜90重量部、M
XD6を10〜30重量部とする。前記Ny6が60重量部よ
り少ない場合には、耐ピンホール性が低下する。また、
Ny6が95重量部より多い場合には、直線カット性が低
下する。
【0008】前記第2の層中のNy6及びMXD6の含
有割合は、Ny6を40〜85重量部、MXD6を15〜60重
量部とするが、好ましくはNy6を50〜80重量部、MX
D6を20〜50重量部とする。前記Ny6が15重量部より
少ない場合には、易裂性と直線カット性が劣るようにな
る。また、前記Ny6が60重量部より多い場合には、衝
撃強度が大幅に低下して実用性に乏しくなる。前記MX
D6の化学式を下記の化1に示す。
【0009】
【化1】
【0010】前記第1〜3の層の層比を1:8:1〜
4:2:4とするが、好ましくは15:70:15〜35:30:
35とする。また、第1(又は第3)と第2の層の層比を
1:8〜2:1とするが、好ましくは15:70〜35:30と
する。1/8より小さい場合には耐ピンホール性が低下
する。
【0011】易裂性フィルム中の層構成は、前記第1〜
第3の層を有していれば何層であっても任意である。例
えば、図1に示すように、第1の層31、第2の層32及び
第3の層33を順番に重ねた3層構造、図2に示すよう
に、第1、第2の層31,32 と第3の層33の間に第4の層
34を介在させた4層構造等がある。この第4の層34は、
全層を混合し、全層の中間的な配合比率となったリサイ
クル層或いはこのリサイクル層に新たな成分(Ny6又
はMXD6)を加えたものでもよい。新たな成分は、第
1、第2の層の中間のNy6又はMXD6配合量が好ま
しい。
【0012】前記原反フィルムの延伸倍率は、MD方向
及びTD方向共に 2.8倍以上とするが、好ましくは3.0
倍以上とする。延伸倍率が 2.8倍より小さい場合には、
易裂性と直線カット性が劣るようになる。また、衝撃強
度が低下して実用性に問題が生ずる。前記延伸は、チュ
ーブラー法による同時二軸延伸により行うのがよい。
【0013】なお、前記易裂性フィルムには、必要な添
加剤を適宜添加することができる。このような添加剤と
して、例えばアンチブロッキング剤(無機フィラー
等)、はっ水剤(エチレンビスステアリン酸エステル
等)、滑剤(ステアリン酸カルシウム等)を挙げること
ができる。
【0014】本発明に係る易裂性ラミネートフィルム
は、前記易裂性フィルムを一層として含み、2層、3層
等何層であってもよい。例えば、第1層を前記易裂性フ
ィルム、第2層を各種基材フィルム、第3層を各種シー
ラントフィルムとした3層構造の易裂性ラミネートフィ
ルムを構成することができる。この場合、第1層と第2
層の構成を逆にしてもよい。また、第1層を前記易裂性
フィルム、第2層を各種シーラントフィルムとした2層
構造の易裂性ラミネートフィルムとしてもよい。
【0015】前記基材フィルムの材料としては、例えば
PET(ポリエチレンテレフタレート)、EVOH(エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物)、PVA(ポリ
ビニルアルコール)、PP(ポリプロピレン)、PVD
C(ポリ塩化ビニリデン)、HDPE(高密度ポリエチ
レン)、PS(ポリスチレン)等の二軸若しくは一軸延
伸フィルム又は無延伸フィルムを使用できる。なお、こ
のような樹脂系フィルムの他、アルミニウム箔のような
金属フィルムを使用してもよい。
【0016】前記シーラントフィルムの材料としては、
L−LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、LDPE
(低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレ
ン)、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、PB
(ポリブテン−1)、CPP(未延伸ポリプロピレ
ン)、アイオノマー、PMMA(ポリメチルメタクリレ
ート)等及びこれらの混合物を使用できる。前記易裂性
ラミネートフィルムのラミネート方式としては、例えば
エクストルージョンラミネート、ホットメルトラミネー
ト、ドライラミネート、ウエットラミネート等がある。
【0017】
【実施例】実施例1 第1の層となる、ナイロン6(Ny6)及びメタキシリ
レンアジパミド(MXD6)をそれぞれ95重量部及び5
重量部の割合で混合したもの、第2の層となる、Ny6
及びMXD6をそれぞれ40重量部及び60重量部の割合で
混合したもの及び第3の層となる、Ny6及びMXD6
をそれぞれ95重量部及び5重量部の割合で混合したもの
を3台の押出機(直径40mm)中、 270℃で溶融混練した
後、溶融物を直径90mmの多層サーキュラーダイより第1
の層/第2の層/第3の層(層比は1:2:1)の3層
フィルムとして押出し、引き続き水で急冷して円筒状の
原反フィルムを作製した。なお、このフィルムは、図1
に示す3層構造に該当する。
【0018】前記Ny6として使用したものは、宇部興
産(株)製ナイロン6〔UBEナイロン 1023 FD(商品
名)、相対粘度ηr =3.7 〕であり、MXD6として使
用したものは、三菱ガス化学(株)製メタキシリレンア
ジパミド〔MXナイロン 6007(商品名)、相対粘度η
r =2.7 〕である。
【0019】次に、図3に示すように、この原反フィル
ム11を一対のニップロール12間に挿通した後、中に気体
を圧入しながらヒータ13で加熱すると共に、延伸開始点
にエアーリング14よりエアー15を吹き付けてバブル16に
膨張させ、下流側の一対のニップロール17で引き取るこ
とにより、チューブラー法によるMD方向及びTD方向
の同時二軸延伸を行った。この延伸の際の倍率は、MD
方向及びTD方向共に3.0 倍であった。
【0020】次に、この延伸フィルム18をテンター式熱
処理炉に入れ、 210℃で熱固定を施して本実施例に係る
易裂性フィルム18を得た。次に、この易裂性フィルム
(厚さ15μm)を表基材フィルム、またL−LDPEフ
ィルム〔ユニラックス LS-722C (商品名)、出光石油
化学(株)製、厚さ50μm〕をシーラントフィルムとし
て、両者をドライラミネートして本実施例に係る易裂性
ラミネートフィルムを得た。次に、製袋機によりこの易
裂性ラミネートフィルムを使用して本実施例に係る易裂
性袋を製造した。
【0021】前記易裂性フィルムについて、引裂き強度
及び衝撃強度(フィルム・インパクト)を測定し、また
易裂性及び直線カット性を評価した。その結果を下記の
表1に示す。前記引裂き強度の測定は、フィルムのMD
方向とTD方向についてJIS-Z1702に準じてエレメンド
ルフ引裂き強度(kg/cm )を測定することにより行っ
た。
【0022】前記衝撃強度の測定は、東洋精機(株)製
のフィルム・インパクト・テスターを使用し、固定され
たリング状のフィルムに半円球状の振り子(直径1/2 イ
ンチ、重量30kg-cm )を打ち付けて、フィルムの打ち抜
きに要した衝撃強度を測定することにより行った。そし
て、衝撃強度が4500kg・cm/cm 以上を○、4500kg・cm/c
m 未満を×として評価した。この衝撃強度が4500kg・cm
/cm より小さくなると、表基材としての性能が低下して
ゆき、液体包装用基材としての実用性が乏しくなる。
【0023】前記易裂性は、エレメンドルフ引裂き強度
の値Eについて、E≦7kg/cm を○、7kg/cm <E<9
kg/cm を△、E≧9kg/cm を×として評価した。Eが9
kg/cm 以上になると、裂け易さが顕著に低下してゆき、
特に直線カット性が急激に落ちてゆく。
【0024】前記直線カット性は、次のようにして評価
した。即ち、図4に示すように、20cm幅のフィルム18に
所定間隔Ws 例えば2cm間隔で切れ目21を入れ、これら
の切れ目21に沿ってフィルム18を引き裂いた後、フィル
ム片18A の他端22の幅We を測定し、元の間隔Ws との
偏差αを下記の通り求める。 α=〔(Ws −We )/Ws 〕×100
【0025】この測定を10枚のフィルム片18A に対して
行い、その平均値のα(%)が±10%未満のものを◎
(直線カット性が非常に良好)、±10%≦α≦±30%の
ものを○(直線カット性が良好)、α(%)が±30%を
越えるものを×(直線カット性が不良)として評価し
た。α(%)が±30%を越えるとフィルム18を真っ直ぐ
に切ることが困難になる。前記易裂性ラミネートフィル
ムについて、同様に易裂性と直線カット性を評価し、ま
た実用適性を評価するための落下強度の試験を行った。
その結果を下記の表2に示す。
【0026】前記落下強度の試験は、水と不凍液の等量
混合液体150cc の入った前記易裂性袋(130mm×150mm)を
高さ2mから袋を横向きにして、即ち袋の表面と裏面が
落下点と平行となるようにして1袋につき20回落とし、
破袋するかどうかを調べることにより行った。なお、試
験温度は、−20℃であった。この落下試験を10袋につい
て行い、破袋無しを◎(実用に好適)、1,2袋の破袋
有りを○(実用に耐える)、3袋以上の破袋有りを×
(実用に耐えない)、として評価した。なお、表3,6
の総合評価の欄で、◎は非常に良好、○は良好、×は不
良をそれぞれ示す。
【0027】実施例2〜19 上記実施例1において、第1〜第3層におけるNy6と
MXD6の混合割合、層構成比及び延伸倍率を表1に示
すように変えて、実施例1と同様の製造工程により実施
例2〜16に係る二軸延伸フィルム18を得た。次に、この
易裂性フィルム(厚さ15μm)を表基材フィルム、また
表2に示す各フィルムをシーラントフィルムとして、両
者をドライラミネートして各実施例に係る易裂性ラミネ
ートフィルムを得た。
【0028】なお、実施例2〜15で使用したシーラント
フィルムは厚さ50μmのL−LDPEフィルム、実施例
16で使用したシーラントフィルムは厚さ50μmのEVA
フィルム、実施例17で使用したシーラントフィルムは厚
さ60μmの無延伸PP、実施例18で使用したシーラント
フィルムは厚さ60μmのL−LDPEフィルムにPEを
厚さ20μmで押出しラミネートしたフィルム(PE側に
易裂性フィルムがラミネートされる)、実施例19で使用
したシーラントフィルムは厚さ80μmのL−LDPEフ
ィルムである。
【0029】次に、製袋機によりこの易裂性ラミネート
フィルムを使用して各実施例に係る易裂性袋を製造し
た。各実施例に係る易裂性フィルム18についても、実施
例1と同様に各種特性の測定及び評価を行った。その結
果を表2に示す。また、各実施例の易裂性ラミネートフ
ィルムについても、実施例1と同様に易裂性と直線カッ
ト性を評価し、また袋についての落下強度の試験を行っ
た。その結果を下記の表3に示す。
【0030】比較例1〜11 上記実施例1において、第1〜第3層におけるNy6と
MXD6の混合割合、層構成比及び延伸倍率を表4に示
すように変えて、実施例1と同様の製造工程により比較
例1〜11に係る二軸延伸フィルムを得た。なお、比較例
1〜4は単層フィルムである。次に、比較例1〜11に係
る二軸延伸フィルム(厚さ15μm)を表基材フィルム、
また表6に示す各フィルムをシーラントフィルムとし
て、両者をドライラミネートして比較例1〜14に係るラ
ミネートフィルムを得た。
【0031】比較例1 〜11で使用したシーラントフィル
ムは厚さ50μmのL−LDPEフィルムである。次に、
製袋機により各ラミネートフィルムを使用して各比較例
に係る袋を製造した。
【0032】各比較例に係るフィルムについても、実施
例1と同様に各種特性の測定及び評価を行った。その結
果を表5に示す。また、各比較例のラミネートフィルム
についても、実施例1と同様に易裂性と直線カット性を
評価し、また袋についての落下強度の試験を行った。そ
の結果を下記の表6に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】実施例及び比較例の考察 表1、2より、本実施例に係るフィルム18は、ナイロン
6(Ny6)とメタキシリレンアジパミド(MXD6)
を含有する第1〜3の層を、第1及び第3の層のNy6
含量を60〜95重量部、MXD6含量を5〜40重量部、第
2の層のNy6含量を40〜85重量部、MXD6含量を15
〜60重量部とし(但し、各層ともNy6+MXD6=10
0 重量部とし、かつ第2の層のMXD6含量が第1及び
第3の層のMXD6含量より多い)、第1〜3の層の層
比を1:8:1〜4:2:4かつ第1(又は第3)と第
2の層の層比を1:8〜2:1、第1と第3の層の層比
を1:2〜2:1とし、二軸延伸時におけるフィルムの
延伸倍率がMD方向及びTD方向共に 2.8倍以上である
ため、いずれも引裂き強度が7.0kg/cm以下で易裂性に優
れ、直線カット性も良好か非常に良好であることがわか
る。また、衝撃強度がいずれも6500kg・cm/cm 以上で高
い衝撃強度を有している。
【0040】そして、表3より、易裂性フィルム18を表
基材フィルム、また表2に示す各フィルムをシーラント
フィルムとして、両者をドライラミネートして得られた
本実施例に係る易裂性ラミネートフィルムは、易裂性に
優れ、直線カット性も良好か非常に良好であり、また製
袋した場合において落下試験での破袋が殆どか全くな
く、充分な実用強度を有していることがわかる。
【0041】一方、表4,5より、比較例1,2に係る
フィルムは、Ny6より成る単層フィルムであるため、
引裂き強度が大きく、かつ直線カット性に劣っている。
比較例3に係るフィルムは、Ny6とMXD6を含有す
る単層フィルムであるため、直線カット性に劣ってい
る。比較例4に係るフィルムは、MXD6より成る単層
フィルムであるため、衝撃強度が劣っている。
【0042】比較例5〜7に係るフィルムは、第1と第
3の層はあっても、これらの層のNy6とMXD6の含
量割合が本発明に係る含量割合から外れているので、直
線カット性に劣っている。比較例8に係るフィルムは、
第1〜第3の層はあっても、第1と第3の層の層のNy
6とMXD6の含量割合が本発明に係る含量割合から外
れ、また層比が本発明に係る層比から外れているので、
易裂性と直線カット性に劣っている。
【0043】比較例9〜11に係るフィルムは、第1〜3
の層のNy6とMXD6の含量割合が本発明に係る含量
割合に含まれ、かつ第1〜3の層の層比が本発明に係る
層比内のものであるが、二軸延伸時におけるフィルムの
延伸倍率がMD方向及びTD方向共に 2.8倍より小さい
ため、引裂き強度、直線カット性及び衝撃強度のいずれ
か1つ以上において劣っている。そして、表6より、比
較例1〜11に係るフィルムを表基材フィルム、また表4
に示す各フィルムをシーラントフィルムとして、両者を
ドライラミネートして得られた比較例7〜9に係るラミ
ネートフィルムは、易裂性、直線カット性及び落下強度
のうち、少なくとも1つが不良である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、優れた易裂性と直線カ
ット性を有すると共に、充分な強度も備えた易裂性ラミ
ネートフィルム及び易裂性袋が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る易裂性フィルムの一構成を示す断
面図である。
【図2】本発明に係る易裂性フィルムの他の構成を示す
断面図である。
【図3】本発明の実施例に係る易裂性フィルムの製造方
法において使用する二軸延伸装置の概略図である。
【図4】直線カット性の評価方法を示す図である。
【符号の説明】
11 原反フィルム 12,17 ニップロール 16 バブル 18 易裂性フィルム 31 第1の層 32 第2の層 33 第3の層 34 第4の層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロン6(Ny6)とメタキシリレン
    アジパミド(MXD6)を含有する第1〜3の層を、前
    記第1及び第3の層のNy6含量を60〜95重量部、MX
    D6含量を5〜40重量部、前記第2の層のNy6含量を
    40〜85重量部、MXD6含量を15〜60重量部とし(但
    し、各層ともNy6+MXD6=100 重量部とし、かつ
    第2の層のMXD6含量が第1及び第3の層のMXD6
    含量より多い)、 前記第1〜3の層の層比が1:8:1〜4:2:4かつ
    第1(又は第3)と第2の層の層比が1:8〜2:1、
    第1と第3の層の層比が1:2〜2:1であって、延伸
    時におけるMD方向(フィルムの移動方向)及びTD方
    向(フィルムの幅方向)の倍率を共に2.8 倍以上として
    易裂性フィルムを構成し、この易裂性フィルムが複数層
    の一層として形成されていることを特徴とする易裂性ラ
    ミネートフィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の易裂性ラミネートフィル
    ムを使用したことを特徴とする易裂性袋。
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