JP2971306B2 - 2軸配向ポリアミドフイルム及びその製造法 - Google Patents

2軸配向ポリアミドフイルム及びその製造法

Info

Publication number
JP2971306B2
JP2971306B2 JP28431893A JP28431893A JP2971306B2 JP 2971306 B2 JP2971306 B2 JP 2971306B2 JP 28431893 A JP28431893 A JP 28431893A JP 28431893 A JP28431893 A JP 28431893A JP 2971306 B2 JP2971306 B2 JP 2971306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
mxd6
biaxially oriented
longitudinal direction
oriented polyamide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28431893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07113015A (ja
Inventor
俊一 川北
知宏 濱田
幸利 高坂
稔 岸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUNICHIKA KK
Original Assignee
YUNICHIKA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17677003&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2971306(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by YUNICHIKA KK filed Critical YUNICHIKA KK
Priority to JP28431893A priority Critical patent/JP2971306B2/ja
Publication of JPH07113015A publication Critical patent/JPH07113015A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2971306B2 publication Critical patent/JP2971306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Polyamides (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N6とMXD6とから
なる長手方向に引き裂いた際の直進性に優れ、かつ、優
れた透明性、実用強度、寸法安定性を有し、スープ、ジ
ャム、レトルトパウチなどの食品をはじめ、薬品、日用
品、トイレタリーなどの包装材料として好適な2軸配向
ポリアミドフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品、医薬品、雑貨などの包装には、各
種のプラスチックフィルム製包装袋が多く使用されてお
り、2軸配向プラスチックフィルムとヒートシール可能
な無配向プラスチックフィルムを2層あるいは3層以上
ラミネートした包装袋が広く使用されている。特に耐ピ
ンホール性、耐衝撃性、耐落袋性などが要求される食品
包装分野などでは、2軸配向フィルムとしてフラット同
時2軸延伸法、フラット逐次2軸延伸法、チューブラ法
などを用いて製造した高強度のポリアミド2軸配向フィ
ルムが使用されている。
【0003】ところで、多くの包装袋には、手による開
封性を良くする工夫としてヒートシール部にノッチが付
されている。しかし、このノッチから引き裂いた際に、
包装袋の縦あるいは横方向に容易にあるいは直線的に引
き裂けない現象がしばしば発生する。このような場合に
は、開封と同時に内容物が飛散して無駄になるばかりで
なく、特に内容物が液状、半流動性あるいは粉状の場合
には衣服などを汚したりする事故が起き易い。従来のポ
リアミド2軸配向フィルムとヒートシール可能な無配向
ポリオレフィンフィルムなどをラミネートした包装袋で
は、このような問題が発生するため改良が求められてい
る。
【0004】また、フィルムを引き裂いた際に直進性に
優れる易開封性材料としては、1軸延伸ポリオレフィン
フィルムを中間層としてラミネートしたものがある。例
えば、2軸延伸ポリアミドフィルム/1軸延伸ポリオレ
フィンフィルム/無配向ポリオレフィンフィルムの3層
ラミネートフィルムがある。しかし、これによれば1軸
延伸フィルムの延伸方向の引裂直進性は改良されるもの
の、引裂直進性改良のためだけに新たな中間層を設ける
多層構成になるため、高価になるなどの問題が残ってお
り、用途が限定されていた。
【0005】最近、易引裂性フィルムとして、N6に15
〜60重量%のMXD6を混合した混合ポリアミドからな
る2軸延伸フィルム及びそのラミネートフィルムが、特
開平5−220837号公報及び同5−200958号公報で提案さ
れている。しかし、このようなMXD6の割合の大きい
フィルムでは、耐ピンホール性、特に屈曲疲労によるピ
ンホールの発生頻度が多いという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決しようとするものであり、ポリアミドフィルム
の強靭性と優れた透明性及び特に食品などの包装材料と
して強く要求される耐ピンホール性やボイル、レトルト
などの後加熱処理での寸法安定性を有すると共に、フィ
ルムの長手方向に引き裂いた際の引裂直進性に極めて優
れたフィルムであって、これを包装袋を構成するフィル
ムの1層以上に用いた場合に、包装袋の開封性を極めて
容易にする易開封性包装用材料として好適な2軸配向ポ
リアミドフィルムを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するために鋭意検討した結果、N6とMX
D6との混合物を製膜する際に、N6中にMXD6がフ
ィルムの長手方向に細長い島上に分散するような条件を
選ぶことにより、MXD6を多量に混合しなくても易引
裂性が得られ、長手方向の引裂直進性を有すると共に耐
ピンホール性を保持することができることを見出し、本
発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、次のとおりで
ある。 1.N6とMXD6との重量比80〜95/20〜5の混合物
からなる2軸配向ポリアミドフィルムであって、N6中
にMXD6がフィルム長手方向に長い島状に分散してお
り、フィルムの長手方向断面上に観察されるMXD6の
分散粒子断面のフィルム長手方向の長さの数平均値をL
M(μm)、フィルムの巾方向断面上に観察されるMXD
6の分散粒子断面のフィルム巾方向の長さの数平均値を
LT(μm)、さらにフィルムの巾方向断面上に観察され
るMXD6の分散粒子の個数をN(個/μm2)とすると
き、次の式 (1)〜(3) を満足することを特徴とする長手
方向の引裂直進性を有する2軸配向ポリアミドフィル
ム。 0.1≦LT≦0.5 (1) LM/LT≧4 (2) N≧10 (3) 2.N6とMXD6とからなり、それらの重量比が80〜
95/20〜5で、N6に対するMXD6の溶融粘度の比
(R)が 0.2〜2.5 である混合物を口金孔の間隙とシー
トの厚さとの比(DR)が5以上となる条件で口金孔か
らシート状に吐出し、冷却して得られたシートを水分率
1〜6重量%に調整した後、 150〜220 ℃の温度で延伸
倍率 3.0〜4.0 倍の範囲で同時2軸延伸し、続いて 190
〜220 ℃の温度で熱処理することを特徴とする長手方向
の引裂直進性を有する2軸配向ポリアミドフィルムの製
造法。
【0009】なお、本発明において、N6及びMXD6
は、ホモポリマーのほか、それぞれの単位を90モル%以
上含有するコポリマーを含むものである。また、ポリア
ミドの混合物は、本発明の効果を損なわない範囲で、他
のポリアミドやポリアミド用の各種添加剤を含有してい
てもよい。
【0010】本発明のフィルムは、N6とMXD6との
重量比80〜95/20〜5の混合物からなることが必要であ
る。MXD6の割合が5重量%未満であると長手方向の
引裂直進性が発現せず、20重量%を超えるとフィルムの
耐ピンホール強力などの強度性能が低下して好ましくな
い。
【0011】また、本発明のフィルムは、N6中にMX
D6が前記式(1) 〜(3) を満足するように長手方向に島
状に分散していることが必要である。式(1) は、MXD
6の分散粒子の大きさを示しており、LTが 0.1μm 未
満にまで細かく分散すると引裂直進性が得られず、0.5
μm より大きい粗い分散状態となると耐ピンホール性が
低下するため、好ましくない。
【0012】式(2) は、MXD6の粒子の形状がフィル
ムの長手方向に長い棒状になっていることを示してお
り、長手方向と巾方向の長さの比が4以上の場合に優れ
た長手方向の引裂直進性を有するようになる。
【0013】MXD6がN6中に島状に分散したフィル
ムでは、MXD6とN6との界面部分での相互の分子間
力が弱く、上記のようにMXD6が棒状に分散している
と、この分子間力の弱い界面がフィルムの長手方向に強
く配向した状態となるため、長手方向の引裂直進性が発
現するものと考えられる。MXD6がフィルムの長手方
向に長い棒状に分散していることが、フィルムにこの方
向の引裂直進性を与えるために非常に重要な要件であ
る。
【0014】式(3) は、N6中に存在するMXD6粒子
の個数を示しており、これが一定以上、すなわち、10個
/μm2以上存在しないと、引裂直進性が発現しない。
【0015】次に、本発明のフィルムの製造法について
説明する。本発明においては、前述のように、N6とM
XD6との重量比80〜95/5〜20の混合物を用いるが、
N6に対するMXD6の溶融粘度の比(R)が 0.2〜2.
5、好ましくは 0.3〜1.5 となるように両ポリアミドを
選択する必要がある。このRが 2.5より大きいとMXD
6の分散粒子が大きくなって、分散粒子の個数が引裂直
進性を発現するのに不十分となり、本発明のフィルムを
得ることができない。一方、Rが 0.2未満であるとMX
D6の分散粒子が小さくなりすぎて引裂直進性が低下す
るとともに、両者の粘度差が大きすぎ、良好に製膜する
ことができない。
【0016】次に、混合した原料を押出機に投入し、加
熱溶融した後、フラットな口金孔からシート状に吐出す
る。口金孔から吐出されて軟化状態にあるシートは、次
いで、冷却ドラムに巻きつけられて急冷される。この
際、口金孔の間隙とシート厚さとの比(DR)を5以
上、好ましくは7以上とすることが必要である。N6中
に分散するMXD6の粒子の形状は、溶融状態でのポリ
マーの流れによる変形と、口金と冷却ドラムとの間での
溶融シートの引張変形によって左右されるが、後者の変
形が大きく作用する。DRは、この口金と冷却ドラムと
の間での見掛けの変形量を示しており、DRを大きくす
るほど、N6中のMXD6粒子の形状が細長くなってフ
ィルムの長手方向に分散し、引裂直進性が発現するので
ある。
【0017】続いて、得られた未延伸シートを次のよう
にして同時2軸延伸して2軸配向フィルムとする。
【0018】まず、未延伸シートを水に浸し、シートの
水分率を1〜6重量%に調整する。この吸水処理を施さ
ないと、延伸する際に、フィルムに局部的な延伸斑が発
生し、好ましくない。
【0019】次いで、吸水処理を施したシートを同時2
軸延伸機に送り込み、予熱延伸温度150 〜220 ℃で延伸
倍率 3.0〜4.0 倍の範囲で同時2軸延伸する。予熱延伸
温度は、フィルムの熱寸法安定性を良くするために、15
0 ℃以上とすることが必要であるが、220 ℃以上にする
とシートの結晶化が進行し、得られるフィルムの曇度が
高くなったり、延伸斑が発生したりして好ましくない。
また、延伸倍率が 3.0倍未満であるとフィルムの強度が
低く、4.0 倍を超えると延伸工程でのフィルムの破断が
多発するので好ましくない。
【0020】2軸延伸されたフィルムを引き続き熱処理
して2軸配向を固定させる。この熱処理の条件として
は、温度 190〜220 ℃、処理時間3〜10秒間、巾方向弛
緩率0〜10%の範囲とするのが望ましい。この熱処理条
件のうちで特に本発明フィルム製造上で重要な条件は、
熱処理温度である。すなわち、熱処理温度が 190℃より
低いとフィルムの寸法安定性が悪くなり、一方、熱処理
温度が 220℃より高いとフィルムの強靭性が損なわれ
る。
【0021】延伸、熱処理して得られた2軸配向フィル
ムは、必要に応じて、易接着性を付与するために、片面
又は両面に物理的、化学的表面処理が施される。
【0022】本発明のポリアミドフィルムは、優れた強
靭性、耐ピンホール性、寸法安定性に加え、フィルムの
長手方向に優れた引裂直進性を有するので、包装袋用と
して好適である。本発明のフィルムを包装袋用として使
用する場合、通常、ヒートシール性を付与したり、ガス
バリヤー性を高めたりするために、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエス
テルなどの他のプラスチックフィルム、紙、アルミニウ
ムなどの金属箔などと積層して用いられる。この場合、
本発明のフィルムは、少なくとも1層に用いられ、積層
フィルムが引裂直進性を有する限り、積層数などは特に
限定されない。このような積層フィルムを、本発明のフ
ィルムの長手方向が引裂方向となるように製袋すること
により、易開封性包装袋が得られる。そして、この包装
袋は、優れた引裂直進性を有するので、スープ、ジャ
ム、レトルトパウチなどの食品をはじめ、医薬品、日用
品、トイレタリーなどの包装袋として有用である。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、測定及び評価法は、次のとおりである。 (a) ポリアミドの溶融粘度 100 ℃で10時間真空乾燥した樹脂の溶融粘度を、直径
0.5mm、長さ 2.0mmのノズルを取り付けたフローテスタ
ー(島津製作所製 CFT−500)を用い、270 ℃で予熱時間
180秒の条件で、荷重を変えて4点測定した。得られた
剪断速度−溶融粘度曲線より、剪断速度 1000sec-1時の
見かけの溶融粘度を読みとった。 (b) MXD6の分散粒子の寸法 四酸化オスミウムで電子染色を施したフィルムをエポキ
シ樹脂に包埋し、超ミクロトーム(Reicher−Nissei社製
ULTRACUT N) によってフィルムの長手方向及び巾方向の
断面の薄膜試料を作製した。この試料について、透過型
電子顕微鏡(日本電子社製JEM-200CX)を用い、フィルム
の長手方向及び巾方向の断面写真を撮影した。この写真
を用いて長手方向断面の50μm2の範囲に観察される全て
のMXD6の分散粒子の寸法を測定し、その数平均値を
LMとした。同様に、巾方向断面の50μm2の範囲に観察
される全てのMXD6の分散粒子の寸法を測定し、その
数平均値をLTとした。 (c) MXD6の分散粒子個数 上記の断面写真より、フィルム巾方向断面の50μm2の範
囲に観察される全てのMXD6の分散粒子の個数を数
え、これを面積で割って求めた。 (d) 長手方向の引裂直進性 延伸フィルムより長手方向(MD)に 205mm、巾方向
(TD)に20mmの短冊状のフィルム片を切り出し、この
フィルム片の一方のTD辺の中央部に長さ5mmの切り込
みを入れた試料を10本作製する(図1)。次に、切り込
みより長辺方向に手で引き裂き、図2(a) のように引き
裂き伝播端が切り込みを入れた辺に向かい合う短辺に到
達した試料本数を評価値とした。(評価値:0〜10) なお、評価は、延伸後巻き取ったフィルムの左端部、中
央部及び右端部のそれぞれについて実施した。 (e) 耐屈曲ピンホール性 20℃、65%RHの条件下で調湿した8×11インチの長方
形のフィルムを理学工業社製ゲルボフレックステスター
に装着して、 3.5インチ直進中に 440゜回転し、さらに
2.5インチ直進し、その後、逆の行程で元の位置に戻る
までの動きを1回と数えて、10000 回の屈曲テストを行
った。屈曲テスト後のフィルムについて、着色液(三菱
瓦斯化学社製エージレスシールチェック)をフィルムの
片面に塗布し、液が反対面に浸透した個数をピンホール
数として計測した(測定面積77平方インチ) 。
【0024】実施例1 溶融粘度 200Pa・S のN6(ユニチカ社製、商品名:A1
030BRF)及び溶融粘度280Pa・S のMXD6(三菱瓦斯
化学社製、商品名:MXナイロン6007)を90/10の重量比
で混合した組成物を調製した(R=1.3)。この組成物
を、コートハンガーTダイを具備した65mmφ押出機を使
用して溶融し、樹脂温度 270℃で押出し、20℃に温調さ
れた冷却ドラムに密着させて急冷し、厚さ約 160μm の
シートを得た。(この時のTダイのスリットの間隔は約
1.4mmで、DR=8.8 である) 得られたシートを50℃に調整した温水槽に送り、2分間
の浸水処理を施して水分率 4.1%に調整した。このシー
トの端部をテンター式同時2軸延伸機のクリップに保持
させ、 180℃の条件下で縦横両軸方向に 3.3倍に延伸し
た後、横方向の弛緩率を5%として、 210℃で4秒間の
熱処理を施し、室温まで徐冷し、厚さ15μm の延伸フィ
ルムを得た。
【0025】実施例2〜6及び比較例1〜6 N6とMXD6との混合重量比、R及びDRを表1のよ
うに変えた以外は実施例1と同様にして延伸フィルムを
得た。なお、R=0.4 の例では、MXD6として溶融粘
度92Pa・S のMXD6(三菱瓦斯化学社製、商品名:MX
ナイロン6001)を用い、R=2.8 の例では、MXD6と
して溶融粘度 620Pa・S のMXD6(三菱瓦斯化学社
製、商品名:MXナイロン6121)を用いた。
【0026】上記の実施例1〜6の結果を表1に、比較
例1〜6の結果を表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】実施例7〜14及び比較例7〜12 表3に示した包材構成の積層フィルムをドライラミネー
ト法で作製し、耐ピンホール性の評価を実施した。次
に、これらの積層フィルムを用いて、長手方向及び巾方
向に各 200mmからなる4方シール袋を作製し、引裂直進
性の評価を実施した。包材構成の略号は、次のものを示
す。 ON1;実施例1で得られた延伸フィルム ON2;実施例2で得られた延伸フィルム ON(1) ;比較例1で得られた延伸フィルム ON(2) ;比較例2で得られた延伸フィルム LLDPE;線状低密度ポリエチレンフィルム(東京セ
ロファン紙社製、TUX-TC、厚さ60μm) PET;ポリエチレンテレフタレートフィルム(ユニチ
カ社製、厚さ12μm) CPP;未延伸ポリプロピレンフィルム(東レ社製、厚
さ60μm) AL;アルミ箔 (昭和アルミニウム社製、厚さ7μm) 耐ピンホール性及び引裂直進性を評価した結果を表3に
示す。
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、ポリアミドフィルムの
強靱性、透明性、特に食品などの包装材料として強く要
求される耐ピンホール性や、ボイル、レトルトなどの後
加熱処理での寸法安定性を有すると共に、フィルムの長
手方向の引裂直進性に優れたフィルムが提供される。ま
た、これを包装袋を構成するフィルムの一層以上に用い
ることによって優れた易開封性包装袋が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムの長手方向の引裂直進性評価に用いた
試験片の形状を示す。
【図2】(a) は引裂直進性が良好な試料の引き裂き後の
試験片の例、(b) は引裂直進性が不良な試料の引き裂き
後の試験片の例を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 77/02 77:10) B29K 77:00 B29L 7:00 9:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 77/00 - 77/12 C08J 5/18 B29C 55/00 - 55/30 B32B 27/00 - 27/42 B65D 33/00 - 33/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ−ε−カプラミド(N6という。)
    とポリメタキシリレンアジパミド(MXD6という。)
    との重量比80〜95/20〜5の混合物からなる2軸配向ポ
    リアミドフィルムであって、N6中にMXD6がフィル
    ム長手方向に長い島状に分散しており、フィルムの長手
    方向断面上に観察されるMXD6の分散粒子断面のフィ
    ルム長手方向の長さの数平均値をLM(μm)、フィルム
    の巾方向断面上に観察されるMXD6の分散粒子断面の
    フィルム巾方向の長さの数平均値をLT(μm)、さらに
    フィルムの巾方向断面上に観察されるMXD6の分散粒
    子の個数をN(個/μm2)とするとき、次の式 (1)〜
    (3) を満足することを特徴とする長手方向の引裂直進性
    を有する2軸配向ポリアミドフィルム。 0.1≦LT≦0.5 (1) LM/LT≧4 (2) N≧10 (3)
  2. 【請求項2】 N6とMXD6とからなり、それらの重
    量比が80〜95/20〜5で、N6に対するMXD6の溶融
    粘度の比(R)が 0.2〜2.5 である混合物を口金孔の間
    隙とシートの厚さとの比(DR)が5以上となる条件で
    口金孔からシート状に吐出し、冷却して得られたシート
    を水分率1〜6重量%に調整した後、150〜220 ℃の温
    度で延伸倍率 3.0〜4.0 倍の範囲で同時2軸延伸し、続
    いて 190〜220 ℃の温度で熱処理することを特徴とする
    長手方向の引裂直進性を有する2軸配向ポリアミドフィ
    ルムの製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の2軸配向ポリアミドフィ
    ルムを少なくとも1層に使用した引裂直進性を有する積
    層フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の積層フィルムを使用し、
    2軸配向ポリアミドフィルムの長手方向が引裂方向とな
    るように製袋した易開封性包装袋。
JP28431893A 1993-10-18 1993-10-18 2軸配向ポリアミドフイルム及びその製造法 Expired - Fee Related JP2971306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28431893A JP2971306B2 (ja) 1993-10-18 1993-10-18 2軸配向ポリアミドフイルム及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28431893A JP2971306B2 (ja) 1993-10-18 1993-10-18 2軸配向ポリアミドフイルム及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07113015A JPH07113015A (ja) 1995-05-02
JP2971306B2 true JP2971306B2 (ja) 1999-11-02

Family

ID=17677003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28431893A Expired - Fee Related JP2971306B2 (ja) 1993-10-18 1993-10-18 2軸配向ポリアミドフイルム及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2971306B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5183022B2 (ja) * 2005-10-06 2013-04-17 三菱樹脂株式会社 直線カット性ポリアミド系フィルム及びその製造方法
JP2008179102A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 Dainippon Printing Co Ltd バリア性フィルム
JP5068084B2 (ja) * 2007-01-31 2012-11-07 グンゼ株式会社 ポリアミド系多層フィルム
JP5376773B2 (ja) * 2007-04-12 2013-12-25 ユニチカ株式会社 ポリアミド樹脂フィルム
JP5845575B2 (ja) * 2010-12-24 2016-01-20 大日本印刷株式会社 直線引き裂き性透明積層フィルム並びにこれを用いた積層体及び包装袋
JP5933309B2 (ja) * 2012-03-28 2016-06-08 ユニチカ株式会社 直線カット性ガスバリア包装体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07113015A (ja) 1995-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7205040B2 (en) Peelable polyester film having improved oxygen barrier, process for its production and its use
US7186452B2 (en) Coextruded, hot-sealable and peelable polyester film having high peeling resistance, process for its production and its use
US20040229060A1 (en) Coextruded, heatsealable and peelable polyester film, process for its production and its use
US20040213966A1 (en) Coextruded, heatsealable and peelable polyester film having strong peelability, process for its production and its use
US20050061708A1 (en) Coextruded, hot-sealable and peelable polyester film having high peeling resistance, process for its production and its use
US20050042468A1 (en) Coextruded, hot-sealable and peelable polyester film, process for its production and its use
US7442427B2 (en) Coextruded, hot-sealable and peelable polyester film, process for its production and its use
US20040213968A1 (en) Coextruded, heatsealable and peelable polyester film, process for its production and its use
JP2971306B2 (ja) 2軸配向ポリアミドフイルム及びその製造法
US7223459B2 (en) Coextruded, hot-sealable and peelable polyester film, process for its production and its use
WO2000003871A1 (fr) Film barriere stratifie se dechirant facilement et produit de sac fabrique au moyen de celui-ci
JP3227413B2 (ja) 易裂性シュリンクラミネートフィルム及びこれを使用した袋製品
JP2845684B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋
JP2845683B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋
JP5166688B2 (ja) 直線カット性ポリアミド系熱収縮フィルム及びその製造方法
JPH10287753A (ja) 二軸延伸ポリアミドフィルム
JP3602240B2 (ja) 二軸配向ポリアミドフィルム
JPH09157410A (ja) 2軸配向ポリアミドフィルムおよびその製造方法
JP2661844B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋
JPH08183092A (ja) 2軸配向ポリエステルフイルムおよびその製造方法
JP2845681B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋
JP2845680B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム及びこれを使用した易裂性袋
JP5183022B2 (ja) 直線カット性ポリアミド系フィルム及びその製造方法
JP3124709B2 (ja) 易裂性ラミネートフィルム、易裂性袋及びこれらの製造方法
JPH08208950A (ja) 2軸配向ポリエステルフイルムおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees