JPH08223952A - 駆動装置の定位置停止装置 - Google Patents

駆動装置の定位置停止装置

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JPH08223952A
JPH08223952A JP1897695A JP1897695A JPH08223952A JP H08223952 A JPH08223952 A JP H08223952A JP 1897695 A JP1897695 A JP 1897695A JP 1897695 A JP1897695 A JP 1897695A JP H08223952 A JPH08223952 A JP H08223952A
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JP
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motor
relay
turned
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switch
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JP1897695A
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English (en)
Inventor
Kouki Imaeda
功旗 今枝
Atsushi Koiwa
篤史 小岩
Takafumi Ichikawa
隆文 市川
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータのロック電流を検出するための抵抗要
素の寿命を長期化すると共に、モータの耐久性の面でも
有利にすること。 【構成】 モータ11は、矢印H方向に通電されたとき
にミラーハウジングを格納位置方向へ回動させ、反矢印
H方向へ通電されたときにミラーハウジングを使用位置
方向へ回動させる。リレー14は、励磁コイル14aの
断電状態でリレースイッチ14bの接点(c−b)間を
オンしており、操作スイッチ12の操作に応じて、モー
タ11の通電路を上記接点(c−b)間を介して形成す
る。スイッチ回路16は、モータ11の通電路に直列に
介在された抵抗15の両端電圧が設定レベル以上となっ
たときにオンするトランジスタ19、21を有し、その
オンに応じてリレー14の励磁コイル14aに通電して
リレースイッチ14bを接点(c−b)間をオンした状
態に切換え、以てモータ11を断電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータを駆動源とした
移動体の移動が拘束されて上記モータがロック状態とな
ったときに、そのモータを断電するようにした駆動装置
の定位置停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、車両用電動ドアミラー
の制御装置などに利用されるものであり、その例として
は実開平4−76196号公報に記載された図3のよう
な構成のものが知られている。
【0003】即ち、この図3において、モータ1は、矢
印H方向へ通電されたときに移動体であるドアミラーを
格納位置方向へ回動させ、反矢印H方向へ通電されたと
きにドアミラーを使用位置方向へ回動させるようになっ
ている。上記モータ1の通電路に介在された正特性サー
ミスタ2は、モータ1のロック電流を検出するために設
けられたもので、温度上昇に応じて抵抗値が急激に増大
する構成となっている。リレー3は、自身が有する常開
形リレースイッチ3aのオフ状態では、その励磁コイル
3bに対しコンデンサ4及び正特性サーミスタ2を介し
て通電され、リレースイッチ3aのオン状態では、励磁
コイル3bに対し当該リレースイッチ3a、抵抗5及び
正特性サーミスタ2を介して通電されて自己保持回路を
形成する構成となっている。
【0004】操作スイッチ6は、2回路切換形に構成さ
れており、接点(c1 −a1 )間及び接点(c2 −a2
)間がオンされたときには、リレー3の励磁コイル3
bに対し、バッテリ7からコンデンサ4及び正特性サー
ミスタ2を介して通電されて、当該リレー3のリレース
イッチ3aがオンされる。これにより、モータ1に対す
る矢印H方向の通電路が、操作スイッチ6、リレースイ
ッチ3a及び正特性サーミスタ2を介して形成されるた
め、ドアミラーが格納位置方向へ回動される。また、こ
のようにリレースイッチ3aがオンした後には、励磁コ
イル3bの通電路が、リレースイッチ3a、抵抗5及び
正特性サーミスタ2を介して形成されるようになり、リ
レー3が動作状態を保持するようになる。
【0005】この後に、ドアミラーが格納位置まで回動
されると、モータ1がロック状態となって過電流(ロッ
ク電流)が流れるため、正特性サーミスタ2の内部温度
が上昇してその抵抗値が増大する。すると、正特性サー
ミスタ2の分担電圧が大きくなって、励磁コイル3bに
対する印加電圧がその動作を保持できる電圧以下に低下
するため、リレースイッチ3aがオフされる。これによ
り、リレー3の動作状態が解除されると共に、モータ1
が断電されてドアミラーが格納位置に停止される。
【0006】一方、操作スイッチ6の接点(c1 −b1
)間及び接点(c2 −b2 )間がオンされた状態で
は、そのオン時においてリレー3の励磁コイル3bに対
して、バッテリ7から正特性サーミスタ2及びコンデン
サ4を介して通電されて、リレースイッチ3aがオンさ
れる。これにより、モータ1に対する反矢印H方向の通
電路が、操作スイッチ6、正特性サーミスタ2及びリレ
ースイッチ3aを介して形成されるため、ドアミラーが
使用位置方向へ回動される。また、このようにリレース
イッチ3aがオンした後にも、リレー3が動作状態を保
持する。
【0007】この後に、ドアミラーが使用位置まで回動
されると、モータ1がロック状態となるのに応じて正特
性サーミスタ2の分担電圧が大きくなるため、励磁コイ
ル3bに対する印加電圧がその動作を保持できる電圧以
下に低下してリレースイッチ3aがオフされる。これに
より、リレー3の動作状態が解除されると共に、モータ
1が断電されてドアミラーが使用位置に停止される。
【0008】尚、コンデンサ4は、操作スイッチ9を切
換えた直後のリレー6の起動及びリレースイッチ6aオ
フ後の励磁コイル6bへの通電を阻止するために設けら
れたものである。つまり、上述のようにドアミラーが格
納位置或いは使用位置まで回動された後に、操作スイッ
チ6のオン状態が継続された場合、コンデンサ4は、正
特性サーミスタ2がリレースイッチ3aのオフに伴い冷
却される前の時点で当該正特性サーミスタ2を通じて充
電された状態となるから、励磁コイル3bにはリレー3
を動作させるに足る電流が流れることがなく、これによ
りリレースイッチ3aの再オンが防止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、ド
アミラーが格納位置及び使用位置にある各状態を検知す
るための位置検出手段が不要になるなど、全体構成の簡
単化を実現できる利点がある。しかしながら、従来構成
の装置では、ドアミラーが格納位置及び使用位置に到達
する毎に正特性サーミスタ2が比較的高い温度で発熱す
る構成であるため、その正特性サーミスタ2の寿命が早
期に低下するという問題点があった。
【0010】因みに、図3に示した装置におけるリレー
3の復帰電圧(リレースイッチ3aをオンさせた動作状
態から動作停止状態に復帰するときの電圧)が1Vであ
った場合において、図4のように、バッテリ7の出力電
圧が12V、モータ1の内部抵抗が4.3Ω、正特性サ
ーミスタ2の初期抵抗値が0.5Ω、抵抗5の抵抗値及
び励磁コイル3bの抵抗値がそれぞれ250Ωであった
ときには、ロック電流が流れるのに応じて、励磁コイル
3bに対する印加電圧が1V以下に下がってリレースイ
ッチ3aがオフするためには、正特性サーミスタ2の抵
抗値が初期値(0.5Ω)から21.5Ωまで変化する
必要があり、従って、当該正特性サーミスタ2が比較的
高い温度で発熱することになる。
【0011】また、従来構成の装置では、モータ1がロ
ック状態になった場合に、正特性サーミスタが所定温度
まで上昇してリレースイッチ3aがオフされるまでの間
にある程度の遅れ時間を生ずることが避けられないた
め、モータ1にロック電流が流れる時間が長引くことに
なり、モータ1の耐久性の面でも問題が出てくる。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、モータのロック電流を検出するため
の抵抗要素の寿命を長期化できると共に、モータの耐久
性の面でも有利になる駆動装置の定位置停止装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、モータの駆動により移動する移動体を備え
た駆動装置であって、前記移動体の移動が拘束されて前
記モータがロック状態となったときに当該モータを断電
するようにした駆動装置の定位置停止装置において、励
磁コイルが断電された動作停止状態でオンする常閉接点
及び励磁コイルに通電された動作状態でオンする常開接
点を有し、操作スイッチが操作された状態で前記モータ
の通電路を前記常閉接点を介して形成するリレーと、前
記モータの通電路に直列に介在された抵抗要素と、この
抵抗要素の両端電圧が設定レベル以上となったときに動
作すると共に前記リレーの常開接点がオンされた状態で
動作するスイッチング素子を有し、そのスイッチング素
子の動作に応じて前記リレーの励磁コイルに通電して当
該リレーを動作状態に切換えるリレー制御手段とを備え
た構成としたものである(請求項1)。
【0014】この場合、前記抵抗要素に対してコンデン
サを並列に接続する構成としても良く(請求項2)、ま
た、前記抵抗要素を、正特性サーミスタにより構成する
こともできる(請求項3)。
【0015】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の装置では、常時
においては、リレーが励磁コイルを断電した動作停止状
態にあって当該リレーが有する常閉接点がオンされてお
り、このような状態で操作スイッチが操作されると、モ
ータの通電路が上記常閉接点を介して形成されるように
なり、その操作スイッチの操作期間中は、モータが連続
的に駆動されて移動体が移動されるようになる。この
後、移動体が定位置まで移動されて、その移動が拘束さ
れたときには、モータがロック状態となって比較的大き
なロック電流が流れるようになる。
【0016】このようにロック電流が流れて、モータの
通電路に直列に介在された抵抗要素の両端電圧が設定レ
ベル以上に上昇すると、リレー制御手段が有するスイッ
チング素子が動作するようになる。すると、斯様なスイ
ッチング素子の動作に応じて、前記リレーの励磁コイル
に通電されて当該リレーが常開接点をオンさせ且つ常閉
接点をオフさせた動作状態に切換えられるようになるか
ら、モータが断電されて前記移動体が定位置に停止され
る。また、上記のようにリレーの常開接点がオンされた
状態では、前記スイッチング素子が動作状態に保持され
るため、リレーの励磁コイルに通電された状態となっ
て、当該リレーが上述の動作状態を自己保持するように
なるから、モータの断電に伴い抵抗要素の両端電圧が下
がるという現象が発生したときでも、モータの断電状態
が継続されることになる。
【0017】この場合、モータのロック電流を検出する
手段として設けられた抵抗要素は、従来構成の正特性サ
ーミスタのように比較的高い温度で発熱する必要がない
から、その寿命が早期に低下する虞がなくなる。また、
モータがロック状態になった場合には、抵抗要素の温度
上昇を待つことなくリレー制御手段により当該モータの
断電動作が行われるから、モータにロック電流が流れる
時間が無闇に長引くことがなくなって、モータの耐久性
の面でも有利になる。
【0018】請求項2記載の装置では、前記抵抗要素に
対してコンデンサが並列に接続されているから、前記モ
ータに対する通電開始時には、当該モータに対する突入
電流が上記コンデンサに流れ込むようになって、前記抵
抗要素の両端電圧が前記設定レベル以上に上昇する事態
が阻止されるようになる。この結果、モータに対する突
入電流の影響によって前記リレー制御回路が誤動作する
事態を未然に防止できるようになって、移動体の移動制
御の信頼性が向上するようになる。また、モータにロッ
ク電流が流れるのに応じて、当該モータが前述のように
断電されたときには、前記抵抗要素の両端電圧が急激に
下がる事態がコンデンサの充電電荷により抑止されるか
ら、リレーの常閉接点がオフして常開接点がオンするま
での間にスイッチング素子が不用意に動作停止されるこ
とがなくなり、モータの断電状態を確実に継続させ得る
ようになって、定位置停止制御の信頼性も向上するよう
になる。
【0019】請求項3記載の装置では、前記抵抗要素が
正特性サーミスタにより構成されているから、前記リレ
ー制御手段によるモータの断電状態保持機能が喪失し
て、モータにロック電流が連続的に流れる状態が継続し
た場合には、そのモータと直列に接続された正特性サー
ミスタが発熱して抵抗値が増大することにより、上記ロ
ック電流のレベルを抑制するようになる。この結果、大
きなレベルのロック電流が不用意に長く流れ続ける事態
を未然に防止できるようになる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を車両用電動ドアミラーの制御
装置に適用した一実施例について図1を参照しながら説
明する。図1には、車両に左右一対設けられる電動ドア
ミラーを格納位置と使用位置との間で往復移動させるた
めの回路構成が、一方の電動ドアミラーに対応した部分
だけ示されている。
【0021】図1において、電動ドアミラーのミラーハ
ウジング(本発明でいう移動体に相当)に内蔵されたモ
ータ11は、正回転方向(矢印H方向)に通電されたと
きに対応するミラーハウジングを格納位置方向へ回動さ
せ、逆回転方向(反矢印H方向)へ通電されたときにミ
ラーハウジングを使用位置方向へ回動させる構成となっ
ている。尚、上記ドアミラーハウジングは、格納位置及
び使用位置に機械力により保持される構成となってい
る。
【0022】操作スイッチ12は、車室内における運転
者が操作し易い位置に設けられるものであり、外部操作
に応じて、接点(c1 −a1 )間及び接点(c2 −a2
)間をオンした格納指令位置と、接点(c1 −b1 )
間及び接点(c2 −b2 )間をオンした復帰指令位置と
に選択的に切換えられると共に、その操作が解除された
ときでも各操作位置に保持される構成となっている。こ
の場合、操作スイッチ12にあっては、共通接点c1 及
びc2 が端子T1及びT2にそれぞれ接続され、切換接
点a1 及びb2 が電源であるバッテリ13のプラス側端
子に接続され、切換接点a2 及びb1 がバッテリ13の
マイナス側端子に接続されている。
【0023】リレー14は、励磁コイル14aと、その
励磁コイル14aが断電された動作停止状態でオンする
常閉接点b及び励磁コイル14aに通電された動作状態
でオンする常開接点aを有したリレースイッチ14bを
備えた構成となっており、このリレースイッチ14bの
共通接点cは、端子T1に電源ラインL1を介して接続
されている。また、上記リレースイッチ14bは、その
常閉接点bが、前記モータ11及び抵抗要素としての抵
抗15の直列回路を介して電源ラインL2に接続され、
常開接点aが、本発明でいうリレー制御手段を構成する
後述のスイッチ回路16を介して電源ラインL2に接続
されている。さらに、上記励磁コイル14aは、一方の
端子が電源ラインL1に接続され、他方の端子がスイッ
チ回路16を介して電源ラインL2に接続されている。
尚、電源ラインL2は、端子T2に対し正特性サーミス
タ17を介して接続されている。
【0024】上記スイッチ回路16は、以下のような構
成となっている。即ち、スイッチ回路16において、前
記励磁コイル14aにおける電源ラインL1と反対側の
端子を、図示極性のダイオード18を介して電源ライン
L2に接続するためのnpn形トランジスタ19(本発
明でいうスイッチング素子に相当)と、電源ラインL2
を、図示極性のダイオード20を介して共通接続点Aに
接続するためのpnp形トランジスタ21(本発明でい
うスイッチング素子に相当)とを備えた構成となってお
り、トランジスタ19のコレクタ・エミッタ間並びにト
ランジスタ21のエミッタ・コレクタ間には、サージ電
圧吸収用の定電圧ダイオード19a及び21aがそれぞ
れ図示極性状態で接続されている。
【0025】また、スイッチ回路16において、リレー
スイッチ14bの常開接点aと電源ラインL2との間に
は、抵抗22a及び22b(これらの抵抗値は同じ値に
設定されている)の直列回路が接続されており、それら
抵抗22a及び22bの共通接続点Qが、前記トランジ
スタ19及び21の各ベースに対し、それぞれ図示極性
のダイオード23及び24を介して接続されている。さ
らに、上記抵抗22a及び22bの共通接続点Qは、前
記モータ11及び抵抗15の共通接続点に対し、抵抗2
5及び26の直列回路を介して接続されている。
【0026】一方、上記抵抗25及び26の共通接続点
と電源ラインL2との間には、コンデンサ27が接続さ
れている。これにより、上記コンデンサ27は、抵抗1
5に対して並列に接続された形態となっている。
【0027】次に、上記構成の作用について説明する。
今、ミラーハウジングが使用位置にある状態を想定す
る。この場合において、操作スイッチ12が復帰指令位
置にある状態においては、後述の説明から明らかなよう
にリレー14の励磁コイル14aが断電されているた
め、当該リレー14は、リレースイッチ14bの接点
(c−b)間をオンした動作停止状態を呈している。こ
のような状態から、操作スイッチ12が格納指令位置
(接点(c1 −a1 )間及び接点(c2 −a2 )間をオ
ンした位置)へ操作されたときには、モータ11の正回
転通電路(矢印H方向の通電路)が、上記リレースイッ
チ14bの接点(c−b)間を介して形成されるように
なる。このため、操作スイッチ12の操作期間中は、モ
ータ11が正回転方向へ通電されるのに応じて、ミラー
ハウジングが格納位置方向へ回動されるようになる。
【0028】上記のようなモータ11への通電により、
ミラーハウジングが格納位置まで回動されると、モータ
11がロック状態となって過電流(ロック電流)が流れ
るため、抵抗15の両端電圧が上昇するようになり、図
中Q点(抵抗22a及び22bの共通接続点)の電圧も
上昇する。そして、上記Q点の電圧が、スイッチ回路1
6内のダイオード23の順方向電圧降下及びトランジス
タ19のベース・エミッタ間電圧降下の合計(通常1.
5V程度)より大きくなると、そのトランジスタ19が
オンするようになる。すると、リレー14の励磁コイル
14aに通電されて、当該リレー14が、接点(c−
a)間をオンさせ且つ接点(c−b)間をオフさせた動
作状態に切換えられるようになるから、モータ11が断
電されてミラーハウジングが格納位置に停止される。
【0029】また、上記のようにリレースイッチ14b
の接点(c−a)間がオンされた状態では、Q点の電圧
が、バッテリ13の出力を抵抗22a及び22bにより
分圧したレベルとなって前記トランジスタ19のオン状
態が保持されるため、リレー14の励磁コイル14aに
通電された状態が継続されて、当該リレー14が接点
(c−a)間をオンさせた動作状態を自己保持するよう
になるから、モータ11の断電に伴い抵抗15の両端電
圧が下がるという現象が発生したときでも、モータ11
の断電状態が継続されることになる。
【0030】尚、モータ11への通電開始時には、その
モータ11に流れる突入電流がコンデンサ27に流れ込
むようになって、抵抗15の両端電圧が前記設定レベル
以上に上昇する事態が阻止されるようになる。また、モ
ータ11にロック電流が流れるのに応じて、モータ11
が前述のように断電されたときには、前記抵抗15の両
端電圧が急激に下がる事態がコンデンサ27の充電電荷
により抑止されるから、リレースイッチ14bの接点
(c−b)間がオフして接点(c−a)間がオンするま
での間にトランジスタ19が不用意にオフされることが
なくなる。
【0031】一方、ミラーハウジングが格納位置にある
状態から、操作スイッチ12が格納指令位置から復帰指
令位置(接点(c1 −b1 )間及び接点(c2 −b2 )
間をオンした位置)へ操作されたときには、モータ11
の逆回転通電路(反矢印H方向の通電路)が、上記リレ
ースイッチ14bの接点(c−b)間を介して形成され
るようになるため、操作スイッチ12の操作期間中は、
モータ11が逆回転方向へ通電されるのに応じて、ミラ
ーハウジングが格納位置方向へ回動されるようになる。
【0032】上記のようなモータ11への通電により、
ミラーハウジングが使用位置まで回動されると、モータ
11がロック状態となって過電流(ロック電流)が流れ
るため、抵抗15の両端電圧が上昇するようになり、図
中Q点の電圧も上昇する。そして、上記Q点の電圧が、
スイッチ回路16内のダイオード24の順方向電圧降下
及びトランジスタ21のベース・エミッタ間電圧降下の
合計(1.5V程度)より大きくなると、そのトランジ
スタ21がオンするようになる。すると、リレー14の
励磁コイル14aに通電されて、当該リレー14が、接
点(c−a)間をオンさせ且つ接点(c−b)間をオフ
させた動作状態に切換えられるようになるから、モータ
11が断電されてミラーハウジングが使用位置に停止さ
れる。
【0033】また、上記のようにリレースイッチ14b
の接点(c−a)間がオンされた状態では、Q点の電圧
が、バッテリ13の出力を抵抗22a及び22bにより
分圧したレベルとなって前記トランジスタ21のオン状
態が保持されるため、リレー14の励磁コイル14aに
通電された状態が継続されて、当該リレー14が接点
(c−a)間をオンさせた動作状態を自己保持するよう
になるから、モータ11の断電に伴い抵抗15の両端電
圧が下がるという現象が発生したときでも、モータ11
の断電状態が継続されることになる。
【0034】尚、この場合においても、モータ11への
通電開始時には、そのモータ11に流れる突入電流がコ
ンデンサ27に流れ込むようになって、抵抗15の両端
電圧が前記設定レベル以上に上昇する事態が阻止される
ようになる。また、モータ11にロック電流が流れるの
に応じて、モータ11が前述のように断電されたときに
は、前記抵抗15の両端電圧が急激に下がる事態がコン
デンサ27の充電電荷により抑止されるから、リレース
イッチ14bの接点(c−b)間がオフして接点(c−
a)間がオンするまでの間にトランジスタ21が不用意
にオフされることがなくなる。
【0035】さらに、上述したようなスイッチ回路16
によるモータ11の断電状態保持機能が喪失して、モー
タ11にロック電流が連続的に流れる状態が継続した場
合には、正特性サーミスタ17が発熱して抵抗値が増大
することにより、上記ロック電流のレベルを抑制するよ
うになる。
【0036】要するに、上記した本実施例によれば、モ
ータ11の駆動に応じて移動されるミラーハウジング
が、定位置である格納位置或いは使用位置まで回動され
たときには、スイッチ回路16が、そのミラーハウジン
グの移動が拘束されるのに応じて流れるモータ11のロ
ック電流を抵抗15を通じて検出して当該モータ11を
断電するものであり、従って、ミラーハウジングが格納
位置及び使用位置まで移動された各状態を検知するため
の位置検出手段が不要になるなど、全体構成の簡単化を
実現できるようになる。
【0037】この場合、モータ11のロック電流を検出
する手段として設けられた抵抗15は、ロック電流が頻
繁に流れることになるが、従来構成の正特性サーミスタ
のように比較的高い温度で発熱する必要がないから、そ
の寿命が早期に低下する虞がなくなる。また、モータ1
1がロック状態になった場合には、抵抗15の温度上昇
を待つことなくスイッチ回路16により当該モータ11
の断電動作が行われるから、モータ11にロック電流が
流れる時間が無闇に長引くことがなくなって、モータ1
1の耐久性の面でも有利になる。
【0038】また、上記のようなスイッチ回路16によ
るモータ11の断電状態保持機能が喪失した場合には、
正特性サーミスタ17が発熱してロック電流のレベルを
抑制するようになるから、大きなレベルのロック電流が
不用意に長く流れ続ける事態を未然に防止できるように
なる。
【0039】さらに、モータ11に対する通電開始時に
は、当該モータ11に対する突入電流がコンデンサ27
に流れ込むようになって、前記抵抗15の両端電圧が、
設定レベル(スイッチ回路16内のトランジスタ19或
いは21をオンさせるレベル)以上に上昇する事態が阻
止されるようになるから、モータ11に対する突入電流
の影響によって前記スイッチ回路16が誤動作する事態
を未然に防止できるようになって、ミラーハウジングの
移動制御の信頼性が向上するようになる。しかも、モー
タ11にロック電流が流れるのに応じて、モータ11が
前述のように断電されたときには、前記抵抗15の両端
電圧が急激に下がる事態がコンデンサ27の充電電荷に
より抑止されるから、リレースイッチ14bが接点(c
−b)間オン状態から接点(c−a)間オン状態に切換
わるまでの間に前記トランジスタ19或いは21が不用
意に動作停止されることがなくなる。この結果、モータ
11の断電状態を確実に継続させ得るようになって、定
位置停止制御の信頼性も向上するようになる。
【0040】尚、本発明の第2実施例を示す図2のよう
に、上記第1実施例における電源ラインL2と端子T2
との間に設けられた正特性サーミスタ17を除去してそ
れらの間を短絡すると共に、抵抗15に代えて抵抗要素
としての正特性サーミスタ28を設ける構成としても第
1実施例と同様の作用効果を奏するものであり、特に本
実施例の場合には、上記正特性サーミスタ28によっ
て、電流検出機能とスイッチ回路16によるモータ11
の断電状態保持機能が喪失した場合におけるロック電流
抑制機能との双方を兼用でき、部品点数の削減を図り得
るようになる。
【0041】因みに、図2に示した第2実施例の構成に
おいて、バッテリ13の出力電圧が12V、モータ11
の内部抵抗が4.3Ω、正特性サーミスタ28の初期抵
抗値が0.5Ω、ダイオード23の順方向電圧降下及び
トランジスタ19のベース・エミッタ間電圧降下の合
計、並びにダイオード24の順方向電圧降下及びトラン
ジスタ21のベース・エミッタ間電圧降下の合計がそれ
ぞれ1.5Vであった場合には、ロック電流が流れるの
に応じて、トランジスタ19、21がオンしてリレース
イッチ14bの接点(c−a)間がオンるためには、正
特性サーミスタ28の抵抗値が初期値である0.5Ωか
ら0.6Ωまで変化するだけで済む。従って、当該正特
性サーミスタ28が従来構成のように高い温度で発熱す
ることがないから、その寿命が早期に低下する虞がなく
なるものである。
【0042】尚、上記した実施例に限定されるものでは
なく、例えば、車両用電動ドアミラーの制御装置に限ら
ず、モータにより移動される移動体を備えた駆動装置の
定位置停止装置に広く適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気回路構成図
【図2】本発明の第2実施例を示す電気回路構成図
【図3】従来例を示す電気回路構成図
【図4】従来例の欠点を説明するための部分的な電気回
路構成図
【符号の説明】
図面中、11はモータ、12は操作スイッチ、13はバ
ッテリ、14はリレー、14aは励磁コイル、14bは
リレースイッチ(常閉接点、常開接点)、15は抵抗
(抵抗要素)、16はスイッチ回路(リレー制御手
段)、19、21はトランジスタ(スイッチング素
子)、27はコンデンサ、28は正特性サーミスタ(抵
抗要素)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動により移動する移動体を備
    えた駆動装置であって、前記移動体の移動が拘束されて
    前記モータがロック状態となったときに当該モータを断
    電するようにした駆動装置の定位置停止装置において、 励磁コイルが断電された動作停止状態でオンする常閉接
    点及び励磁コイルに通電された動作状態でオンする常開
    接点を有し、操作スイッチが操作された状態で前記モー
    タの通電路を前記常閉接点を介して形成するリレーと、 前記モータの通電路に直列に介在された抵抗要素と、 この抵抗要素の両端電圧が設定レベル以上となったとき
    に動作すると共に前記リレーの常開接点がオンされた状
    態で動作するスイッチング素子を有し、そのスイッチン
    グ素子の動作に応じて前記リレーの励磁コイルに通電し
    て当該リレーを動作状態に切換えるリレー制御手段とを
    具備したことを特徴とする駆動装置の定位置停止装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗要素に対してコンデンサを並列
    に接続したことを特徴とする請求項1記載の駆動装置の
    定位置停止装置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗要素は、正特性サーミスタによ
    り構成されていることを特徴とする請求項1または2記
    載の駆動装置の定位置停止装置。
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