JPH08223953A - 駆動装置の定位置停止装置 - Google Patents

駆動装置の定位置停止装置

Info

Publication number
JPH08223953A
JPH08223953A JP2507695A JP2507695A JPH08223953A JP H08223953 A JPH08223953 A JP H08223953A JP 2507695 A JP2507695 A JP 2507695A JP 2507695 A JP2507695 A JP 2507695A JP H08223953 A JPH08223953 A JP H08223953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
voltage
relay switch
state
exciting coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2507695A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Koiwa
篤史 小岩
Kouki Imaeda
功旗 今枝
Takafumi Ichikawa
隆文 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2507695A priority Critical patent/JPH08223953A/ja
Publication of JPH08223953A publication Critical patent/JPH08223953A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stopping Of Electric Motors (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータのロック電流を検出するための抵抗要
素の寿命を長期化すると共に、モータ及びその動力伝達
のための機構部分の耐久性の面でも有利にすること。 【構成】 モータ11は、矢印H方向に通電されたとき
にミラーハウジングを格納位置方向へ回動させ、反矢印
H方向へ通電されたときにミラーハウジングを使用位置
方向へ回動させる。コンデンサ16は、操作スイッチ1
2の操作に応じてバッテリ13から充電される。リレー
14は、コンデンサ16の充電電流により通電される励
磁コイル14bを備え、その通電に応じて、リレースイ
ッチ14aを介したモータ11の通電路を形成する。定
電圧要素18及び21は順方向の電圧が印加された状態
で一定電圧を分担する。トランジスタ24及び28は、
リレースイッチ14aのオン状態で定電圧要素18或い
は21による分担電圧がモータ11の通電路に介在され
た抵抗17の両端電圧より高い状態にあるときにオン
し、そのオン状態でリレースイッチ14aを介した励磁
コイル14bの自己保持回路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータを駆動源とした
移動体の移動が拘束されて上記モータがロック状態とな
ったときに、そのモータを断電するようにした駆動装置
の定位置停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、車両用電動ドアミラー
の制御装置などに利用されるものであり、その例として
は実開平4−76196号公報に記載された図4のよう
な構成のものが知られている。
【0003】即ち、この図4において、モータ1は、矢
印H方向へ通電されたときに移動体であるドアミラーを
ギア機構などを含む動力伝達機構を通じて格納位置方向
へ回動させ、反矢印H方向へ通電されたときにドアミラ
ーを上記動力伝達機構を通じて使用位置方向へ回動させ
るようになっている。上記モータ1の通電路に介在され
た正特性サーミスタ2は、モータ1のロック電流を検出
するために設けられたもので、温度上昇に応じて抵抗値
が急激に増大する構成となっている。リレー3は、自身
が有する常開形リレースイッチ3aのオフ状態では、そ
の励磁コイル3bに対しコンデンサ4及び正特性サーミ
スタ2を介して通電され、リレースイッチ3aのオン状
態では、励磁コイル3bに対し当該リレースイッチ3
a、抵抗5及び正特性サーミスタ2を介して通電されて
自己保持回路を形成する構成となっている。
【0004】操作スイッチ6は、2回路切換形に構成さ
れており、接点(c1 −a1 )間及び接点(c2 −a2
)間がオンされたときには、リレー3の励磁コイル3
bに対し、バッテリ7からコンデンサ4及び正特性サー
ミスタ2を介して通電されて、当該リレー3のリレース
イッチ3aがオンされる。これにより、モータ1に対す
る矢印H方向の通電路が、操作スイッチ6、リレースイ
ッチ3a及び正特性サーミスタ2を介して形成されるた
め、ドアミラーが格納位置方向へ回動される。また、こ
のようにリレースイッチ3aがオンした後には、励磁コ
イル3bの通電路が、リレースイッチ3a、抵抗5及び
正特性サーミスタ2を介して形成されるようになり、リ
レー3が動作状態を保持するようになる。
【0005】この後に、ドアミラーが格納位置まで回動
されると、モータ1がロック状態となって過電流(ロッ
ク電流)が流れるため、正特性サーミスタ2の内部温度
が上昇してその抵抗値が増大する。すると、正特性サー
ミスタ2の分担電圧が大きくなって、励磁コイル3bに
対する印加電圧がその動作を保持できる電圧以下に低下
するため、リレースイッチ3aがオフされる。これによ
り、リレー3の動作状態が解除されると共に、モータ1
が断電されてドアミラーが格納位置に停止される。
【0006】一方、操作スイッチ6の接点(c1 −b1
)間及び接点(c2 −b2 )間がオンされた状態で
は、そのオン時においてリレー3の励磁コイル3bに対
して、バッテリ7から正特性サーミスタ2及びコンデン
サ4を介して通電されて、リレースイッチ3aがオンさ
れる。これにより、モータ1に対する反矢印H方向の通
電路が、操作スイッチ6、正特性サーミスタ2及びリレ
ースイッチ3aを介して形成されるため、ドアミラーが
使用位置方向へ回動される。また、このようにリレース
イッチ3aがオンした後にも、リレー3が動作状態を保
持する。
【0007】この後に、ドアミラーが使用位置まで回動
されると、モータ1がロック状態となるのに応じて正特
性サーミスタ2の分担電圧が大きくなるため、励磁コイ
ル3bに対する印加電圧がその動作を保持できる電圧以
下に低下してリレースイッチ3aがオフされる。これに
より、リレー3の動作状態が解除されると共に、モータ
1が断電されてドアミラーが使用位置に停止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、ド
アミラーが格納位置及び使用位置にある各状態を検知す
るための位置検出手段が不要になるなど、全体構成の簡
単化を実現できる利点がある。しかしながら、従来構成
の装置では、ドアミラーが格納位置及び使用位置に到達
する毎に正特性サーミスタ2が比較的高い温度で1.5
〜2秒程度ずつ発熱することになるため、その正特性サ
ーミスタ2の寿命が早期に低下するという問題点があっ
た。また、ドアミラーが格納位置及び使用位置に到達す
る毎にモータ1のロック電流が比較的長い時間ずつ流れ
ることになるため、モータ1やその動力をミラーハウジ
ングに伝えるための動力伝達機構の負担が大きく、モー
タや動力伝達機構の寿命にも悪影響が及ぶという問題点
があった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、モータのロック電流を検出するため
の抵抗要素の寿命を長期化できると共に、モータやその
動力伝達のための機構部分の耐久性の面でも有利になる
駆動装置の定位置停止装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、モータの駆動により移動する移動体を備え
た駆動装置であって、前記移動体の移動が拘束されて前
記モータがロック状態となったときに当該モータを断電
するようにした駆動装置の定位置停止装置において、操
作スイッチの操作に応じて電源から充電されるコンデン
サと、このコンデンサに充電電流が流れるのに応じて通
電される励磁コイル並びにこの励磁コイルへの通電に応
じてオンされて前記モータの通電路を形成する常開形の
リレースイッチを備えたリレーと、前記モータの通電路
に介在された抵抗要素と、前記電源電圧が印加されるよ
うに設けられその電圧印加状態で予め設定された一定電
圧だけ分担する定電圧要素と、前記リレースイッチのオ
ン状態で前記定電圧要素による分担電圧が前記抵抗要素
の両端電圧より高い状態にあるときにオンするように設
けられ、そのオン状態で前記リレースイッチを介した前
記励磁コイルの自己保持回路を形成するスイッチング素
子とを備えた構成としたものである(請求項1)。
【0011】この場合、前記定電圧要素を、所定個数の
ダイオードを直列接続して構成し、それらダイオードの
順方向電圧降下を前記分担電圧として利用する構成とす
ることもできる(請求項2)。
【0012】また、前記抵抗要素を、正特性サーミスタ
により構成することもできる(請求項3)。
【0013】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の装置では、操作
スイッチが操作されると電源からコンデンサに充電され
るようになり、このように充電電流が流れるのに応じ
て、リレーの励磁コイルに通電されるようになる。する
と、当該リレーが有する常開形のリレースイッチがオン
されて、モータの通電路が形成されるようになるため、
移動体の移動が開始されるようになる。この場合、定電
圧要素は、電圧印加状態で予め設定された一定電圧だけ
分担するようになり、また、移動体の移動がロックされ
ることなく継続される状態、つまりモータに定常電流が
流れている状態では、そのモータの通電路に介在された
抵抗要素の両端電圧が比較的低く抑制されるものであ
る。
【0014】このため、前述したようにリレースイッチ
がオンされた後には、前記定電圧要素による分担電圧が
前記抵抗要素の両端電圧より高い状態に保持されて、ス
イッチング素子がオンするようになり、そのオンに応じ
て上記リレースイッチを介した前記励磁コイルの自己保
持通電路が形成されるようになる。従って、その後にコ
ンデンサの充電が終了した後においても、リレースイッ
チを介したモータの通電路が保持される。尚、上記のよ
うなモータへの通電開始時には、そのモータに流れる突
入電流によって抵抗要素の両端電圧が前記定電圧要素の
分担電圧より高くなることがあるが、この時点ではコン
デンサの充電電流により励磁コイルに対する通電が継続
された状態にあるから、リレースイッチのオン状態がそ
のまま継続されることになる。
【0015】上述のようなモータへの通電継続により移
動体が定位置まで移動されて、その移動が拘束されたと
きには、モータがロック状態となって比較的大きなロッ
ク電流が流れるようになる。このようにロック電流が流
れると、モータの通電路に直列に介在された抵抗要素の
両端電圧が上昇するのに伴い、前記定電圧要素の分担電
圧が当該抵抗の両端電圧以下になるため、スイッチング
素子がオン状態からオフ状態に反転するようになる。す
ると、前記リレースイッチを介した前記励磁コイルの自
己保持通電路が遮断されて当該リレースイッチがオフさ
れるため、モータが断電されて前記移動体が定位置に停
止されることになる。
【0016】この場合、モータのロック電流を検出する
手段である抵抗要素の両端電圧が、定電圧要素に設定さ
れた一定電圧以上に上昇した時点で、リレースイッチを
オフしてモータを断電する構成となっているから、モー
タのロック後に比較的短い時間が経過した時点でモータ
を断電できることになる。このため、当該抵抗要素は、
従来構成の正特性サーミスタのように比較的高い温度で
発熱する必要がなくなり、結果的にその抵抗要素の寿命
が早期に低下する虞がなくなる。また、モータがロック
状態になった場合には、抵抗要素の温度上昇を待つこと
なく当該モータの断電動作が行われるから、モータにロ
ック電流が流れる時間が無闇に長引くことがなくなっ
て、モータやその動力伝達のための機構部分の耐久性の
面でも有利になる。
【0017】請求項2記載の装置では、前記定電圧要素
が、直列接続された所定個数のダイオードにより構成さ
れていて、それらの順方向電圧降下を前述した分担電圧
として利用するようになっているから、ダイオードの接
続個数を変えることによって、モータを断電するときの
ロック電流の値を容易に変更設定できるようになり、実
用上において便利となる。
【0018】請求項3記載の装置では、前記抵抗要素が
正特性サーミスタにより構成されているから、前述した
ようなモータロック時の断電機能が喪失して、モータに
ロック電流が連続的に流れる状態が継続した場合には、
そのモータと直列に接続された正特性サーミスタ(抵抗
要素)が発熱して抵抗値が増大することにより、上記ロ
ック電流のレベルを抑制するようになる。この結果、大
きなレベルのロック電流が不用意に長い期間流れ続ける
事態を未然に防止できるようになる。また、上記正特性
サーミスタにより、電流検出機能とモータの自動断電機
能が喪失した場合におけるロック電流抑制機能との双方
を兼用でき、部品点数の削減を図り得るようになる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を車両用電動ドアミラーの制御
装置に適用した第1実施例について図1を参照しながら
説明する。図1には、車両に左右一対設けられる電動ド
アミラーを格納位置と使用位置との間で往復移動させる
ための回路構成が、一方の電動ドアミラー用のコントロ
ーラ部CRに対応した部分だけ示されている。
【0020】図1において、電動ドアミラーのミラーハ
ウジング(本発明でいう移動体に相当)に内蔵されたモ
ータ11は、正回転方向(矢印H方向)に通電されたと
きに対応するミラーハウジングをギア機構などを含む図
示しない動力伝達機構を通じて格納位置方向へ回動さ
せ、逆回転方向(反矢印H方向)へ通電されたときにミ
ラーハウジングを上記動力伝達機構を通じて使用位置方
向へ回動させる構成となっており、その両端がコントロ
ーラ部CRの端子T1及びT2間に接続される。いる。
尚、上記ドアミラーハウジングは、格納位置及び使用位
置に機械力により保持される構成となっている。
【0021】操作スイッチ12は、車室内における運転
者が操作し易い位置に設けられるものであり、外部操作
に応じて、接点(c1 −a1 )間及び接点(c2 −a2
)間をオンした格納指令位置と、接点(c1 −b1 )
間及び接点(c2 −b2 )間をオンした復帰指令位置と
に選択的に切換えられると共に、その操作を解除したと
きでも各操作位置に保持される構成となっている。尚、
上記操作スイッチ12には、必要に応じて中立位置が設
定される。この場合、操作スイッチ12にあっては、共
通接点c1 及びc2 がコントローラ部CRの端子T3及
びT4にそれぞれ接続され、切換接点a1 及びb2 が電
源であるバッテリ13のプラス側端子に接続され、切換
接点a2 及びb1 がバッテリ13のマイナス側端子に接
続されている。
【0022】以下においては、前記コントローラ部CR
の具体的な構成について説明する。リレー14は、常開
形のリレースイッチ14a及び励磁コイル14bを備え
た構成となっており、上記リレースイッチ14aは、一
端が過負荷保護用の正特性サーミスタ15を介して端子
T3に接続され、他端が電源ラインL1に接続されてい
る。また、励磁コイル14bは、一端がコンデンサ16
及び前記正特性サーミスタ15を介して端子T3に接続
され、他端が端子T2及びT4間を繋ぐ電源ラインL2
に接続されている。さらに、上記電源ラインL1と端子
T1との間には、抵抗要素としての抵抗17が接続され
ている。これにより、抵抗17は、電源ラインL1及び
L2間に形成される前記モータ11の通電路に介在され
た状態で設けられる構成となっている。
【0023】電源ラインL1及びL2間には、2個のダ
イオード18a及び18bを図示極性状態で直列接続し
て成る定電圧要素18、抵抗19及び図示極性のダイオ
ード20の直列回路が接続されると共に、2個のダイオ
ード21a及び21bを図示極性状態で直列接続して成
る定電圧要素21、抵抗22及び図示極性のダイオード
23の直列回路が接続される。
【0024】前記端子T1(抵抗17及びモータ11の
共通接続点)と、前記コンデンサ16及び励磁コイル1
4bの共通接続点との間には、本発明でいうスイッチン
グ素子に相当したpnp形トランジスタ24のエミッタ
・コレクタ間、図示極性のダイオード25及び抵抗26
が直列に接続される。また、上記ダイオード25及び抵
抗26の共通接続点(ダイオード25のカソード)と、
端子T1との間には、図示極性のダイオード27及び本
発明でいうスイッチング素子に相当したnpn形トラン
ジスタ28のコレクタ・エミッタ間が直列に接続され
る。さらに、トランジスタ24のベースは、抵抗29を
介して前記定電圧要素18及び抵抗19の共通接続点に
接続され、トランジスタ28のベースは、抵抗30を介
して前記定電圧要素21及び抵抗22の共通接続点に接
続される。
【0025】次に、上記構成の作用について説明する。
今、ミラーハウジングが使用位置にある状態を想定す
る。この場合において、操作スイッチ12が復帰指令位
置から格納指令位置(接点(c1 −a1 )間及び接点
(c2 −a2 )間をオンした位置)へ操作されたときに
は、コンデンサ16の充電電流が、正特性サーミスタ1
5及びリレー14の励磁コイル14bを介して流れるよ
うになるため、当該リレー14のリレースイッチ14a
がオンされる。これにより、操作スイッチ12、正特性
サーミスタ15、リレースイッチ14a及び抵抗17を
介したモータ11の正回転通電路(矢印H方向の通電
路)が形成されるため、ミラーハウジングが格納位置方
向へ回動開始されるようになる。
【0026】このようにリレースイッチ14aがオンさ
れた場合には、順方向の電圧が印加された状態となる定
電圧要素18が、予め設定された一定電圧(ダイオード
18a及び18bの順方向電圧降下の合計である1.4
V程度)だけ分担するようになる。一方、ミラーハウジ
ングの回動がロックされることなく継続される状態、つ
まりモータ11に定常電流が流れている状態では、その
モータ11の通電路に介在された抵抗17の両端電圧が
比較的低く抑制されるものである。
【0027】このため、前述したようにリレースイッチ
14aがオンされた後には、前記定電圧要素18による
分担電圧が前記抵抗17の両端電圧より高い状態に保持
される。このため、pnp形トランジスタ24のエミッ
タ・ベース間が順バイアスされて、当該トランジスタ2
4がオンするようになり、上記リレースイッチ14a及
びトランジスタ24などを介した前記励磁コイル14b
の自己保持通電路が形成されるようになる。従って、そ
の後にコンデンサ16の充電が終了した後においても、
リレースイッチ14aを介したモータ11の通電路が保
持される。
【0028】尚、上記のようなモータ11への通電開始
時には、そのモータ11に流れる突入電流によって抵抗
17の両端電圧が上昇して定電圧要素18の分担電圧よ
り高くなることがあるが、この時点ではコンデンサ16
の充電電流が励磁コイル14bに流れ続ける状態にある
から、リレースイッチ14aのオン状態がそのまま継続
されることになる。
【0029】上記のようなモータ11への通電継続によ
り、ミラーハウジングが格納位置まで回動されると、モ
ータ11がロック状態となって過電流(ロック電流)が
流れるようになる。このようにロック電流が流れると、
モータ11の通電路に直列に介在された抵抗17の両端
電圧が上昇するのに伴い、前記定電圧要素18の分担電
圧が当該抵抗17の両端電圧以下に低下するようになる
ため、トランジスタ24がオン状態からオフ状態に反転
するようになる。すると、前記リレースイッチ14aを
介した励磁コイル14bの自己保持通電路が遮断されて
当該リレースイッチ14aがオフされるため、モータ1
1が断電されてミラーハウジングが格納位置に停止され
ることになる。
【0030】一方、ミラーハウジングが格納位置にある
状態で、操作スイッチ12が格納指令位置から復帰指令
位置(接点(c1 −b1 )間及び接点(c2 −b2 )間
をオンした位置)へ操作されたときには、コンデンサ1
6の充電電流が、リレー14の励磁コイル14b及び正
特性サーミスタ15を介して流れるようになるため、当
該リレー14のリレースイッチ14aがオンされる。こ
れにより、操作スイッチ12、抵抗17リレースイッチ
14a及び正特性サーミスタ15を介したモータ11の
逆回転通電路(反矢印H方向の通電路)が形成されるた
め、ミラーハウジングが使用位置方向へ回動開始される
ようになる。
【0031】このようにリレースイッチ14aがオンさ
れた場合には、順方向の電圧が印加された状態となる定
電圧要素21が、予め設定された一定電圧(ダイオード
21a及び21bの順方向電圧降下の合計である1.4
V程度)だけ分担するようになり、また、ミラーハウジ
ングの回動がロックされることなく継続される状態で
は、前にも述べたようにモータ11の通電路に介在され
た抵抗17の両端電圧が比較的低く抑制されるようにな
る。
【0032】このため、前述したようにリレースイッチ
14aがオンされた後には、前記定電圧要素21による
分担電圧が前記抵抗17の両端電圧より高い状態に保持
される。このため、npn形トランジスタ28のベース
・エミッタ間が順バイアスされて、当該トランジスタ2
8がオンするようになり、上記リレースイッチ14a及
びトランジスタ28などを介した前記励磁コイル14b
の自己保持通電路が形成されるようになる。従って、そ
の後にコンデンサ16の充電が終了した後においても、
リレースイッチ14aを介したモータ11の通電路が保
持される。
【0033】尚、上記のようなモータ11への通電開始
時においても、そのモータ11に流れる突入電流によっ
て抵抗17の両端電圧が上昇して定電圧要素21の分担
電圧より高くなることがあるが、この時点ではコンデン
サ16の充電電流が励磁コイル14bに流れ続ける状態
にあるから、リレースイッチ14aのオン状態がそのま
ま継続されることになる。
【0034】上記のようなモータ11への通電継続によ
り、ミラーハウジングが使用位置まで回動されると、モ
ータ11がロック状態となって過電流(ロック電流)が
流れるようになる。このようにロック電流が流れると、
モータ11の通電路に直列に介在された抵抗17の両端
電圧が上昇して、前記定電圧要素21の分担電圧が当該
抵抗17の両端電圧以下に低下するようになるため、ト
ランジスタ28がオン状態からオフ状態に反転するよう
になる。すると、前記リレースイッチ14aを介した励
磁コイル14bの自己保持通電路が遮断されるため、モ
ータ11が断電されてミラーハウジングが使用位置に停
止されることになる。
【0035】尚、上述したようなモータ11の自動的な
断電機能が喪失して、モータ11にロック電流が連続的
に流れる状態が継続した場合には、正特性サーミスタ1
5が発熱して抵抗値が増大することにより、上記ロック
電流のレベルを抑制するようになる。
【0036】要するに、上記した本実施例によれば、モ
ータ11の駆動に応じて移動されるミラーハウジング
が、定位置である格納位置或いは使用位置まで回動され
たときには、モータ11のロック電流を検出する手段で
ある抵抗17の両端電圧が、定電圧要素18或いは21
に設定された一定電圧以上に上昇した時点で、リレース
イッチ14aをオフしてモータ11を断電するものであ
る。従って、ミラーハウジングが格納位置及び使用位置
まで移動された各状態を検知するための位置検出手段が
不要になるなど、全体構成の簡単化を実現できるように
なる。しかも、モータ11のロック後に比較的短い時間
(例えば数10ミリ秒程度)が経過した時点でモータ1
1を断電できることになるから、上記抵抗17は、従来
構成の正特性サーミスタのように比較的高い温度で発熱
する必要がなくなり、結果的にその抵抗17の寿命が早
期に低下する虞がなくなる。
【0037】また、モータ11がロック状態になった場
合には、抵抗17の温度上昇を待つことなく当該モータ
11の断電動作が行われるから、モータ11にロック電
流が流れる時間が無闇に長引くことがなくなって、モー
タ11やその動力伝達のための機構部分の耐久性の面で
も有利になる。さらに、上記のようなモータ11の断電
機能が喪失した場合には、正特性サーミスタ15が発熱
してロック電流のレベルを抑制するようになるから、大
きなレベルのロック電流が不用意に長く流れ続ける事態
を未然に防止できるようになる。
【0038】加えて、前記定電圧要素18及び21は、
直列接続された複数個ずつのダイオード18a、18b
及び21a、21bにより構成されていて、それらの順
方向電圧降下を前述した分担電圧として利用するように
なっているから、ダイオードの接続個数を変えることに
よって、モータ11を断電するときのロック電流の値を
容易に変更設定できるようになり、実用上において便利
となる。
【0039】尚、図2に示す本発明の第2実施例のよう
に、左右一対の電動ドアミラー用のコントローラ部CL
及びCR(両者は同一構成)を同じ操作スイッチ12に
接続する構成とする場合には、上記コントローラ部CL
及びCRの端子T2を除去し、各電動ドアミラー用のモ
ータ11及び11′の一方を共通のリード線31を介し
てコントローラ部CL及びCRの端子T4に接続する構
成とすれば良く、このような構成とすれば、必要となる
リード線本数を減らすことができる。
【0040】また、本発明の第3実施例を示す図3のよ
うに、上記第1実施例における端子T3とリレースイッ
チ14aとの間に設けられた正特性サーミスタ15を除
去してそれらの間を短絡すると共に、抵抗17に代えて
抵抗要素としての正特性サーミスタ32を設ける構成と
しても第1実施例と同様の作用効果を奏するものであ
り、特に本実施例の場合には、上記正特性サーミスタ3
2によって、電流検出機能とモータ11の自動断電機能
が喪失した場合におけるロック電流抑制機能との双方を
兼用でき、部品点数の削減を図り得るようになる。
【0041】尚、上記した各実施例では、定電圧要素1
8及び21をそれぞれダイオード18a、18b及び2
1a、21bにより構成したが、定電圧ダイオードを定
電圧要素として利用する構成としても良いものである。
また、本発明は上記した第1〜第3実施例で適用した車
両用電動ドアミラーの制御装置に限らず、モータにより
移動される移動体を備えた駆動装置の定位置停止装置に
広く適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気回路構成図
【図2】本発明の第2実施例を示す概略的な電気回路構
成図
【図3】本発明の第3実施例を示す電気回路構成図
【図4】従来例を示す電気回路構成図
【符号の説明】
図中、11はモータ、12は操作スイッチ、13はバッ
テリ、14はリレー、14aはリレースイッチ、14b
は励磁コイル、15は正特性サーミスタ、16はコンデ
ンサ、17は抵抗(抵抗要素)、18、21は定電圧要
素、18a、18b、21a、21bはダイオード、2
4、28はトランジスタ(スイッチング素子)、32は
正特性サーミスタ(抵抗要素)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動により移動する移動体を備
    えた駆動装置であって、前記移動体の移動が拘束されて
    前記モータがロック状態となったときに当該モータを断
    電するようにした駆動装置の定位置停止装置において、 操作スイッチの操作に応じて電源から充電されるコンデ
    ンサと、 このコンデンサに充電電流が流れるのに応じて通電され
    る励磁コイル並びにこの励磁コイルへの通電に応じてオ
    ンされて前記モータの通電路を形成する常開形のリレー
    スイッチを備えたリレーと、 前記モータの通電路に介在された抵抗要素と、 前記電源電圧が印加されるように設けられその電圧印加
    状態で予め設定された一定電圧だけ分担する定電圧要素
    と、 前記リレースイッチのオン状態で前記定電圧要素による
    分担電圧が前記抵抗要素の両端電圧より高い状態にある
    ときにオンするように設けられ、そのオン状態で前記リ
    レースイッチを介した前記励磁コイルの自己保持回路を
    形成するスイッチング素子とを備えたことを特徴とする
    駆動装置の定位置停止装置。
  2. 【請求項2】 前記定電圧要素は、所定個数のダイオー
    ドを直列接続して構成され、それらダイオードの順方向
    電圧降下を前記分担電圧として利用するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の駆動装置の定位
    置停止装置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗要素は、正特性サーミスタによ
    り構成されていることを特徴とする請求項1または2記
    載の駆動装置の定位置停止装置。
JP2507695A 1995-02-14 1995-02-14 駆動装置の定位置停止装置 Pending JPH08223953A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2507695A JPH08223953A (ja) 1995-02-14 1995-02-14 駆動装置の定位置停止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2507695A JPH08223953A (ja) 1995-02-14 1995-02-14 駆動装置の定位置停止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08223953A true JPH08223953A (ja) 1996-08-30

Family

ID=12155841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2507695A Pending JPH08223953A (ja) 1995-02-14 1995-02-14 駆動装置の定位置停止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08223953A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6726586B2 (en) 2001-11-09 2004-04-27 Shimano Inc. Motorized bicycle actuator assembly
US6767308B2 (en) 2001-03-09 2004-07-27 Shimano Inc. Method of controlling bicycle assembly

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6767308B2 (en) 2001-03-09 2004-07-27 Shimano Inc. Method of controlling bicycle assembly
US6726586B2 (en) 2001-11-09 2004-04-27 Shimano Inc. Motorized bicycle actuator assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5239954A (en) Starter protection circuit
JP3237446B2 (ja) 直流モータ駆動制御回路
JPH08223953A (ja) 駆動装置の定位置停止装置
JP2003204681A (ja) インバータの充放電制御回路
JPH08223950A (ja) 駆動装置の定位置停止装置
US4425535A (en) Erroneous start preventing device for battery-powered vehicle
JPH08214574A (ja) 駆動装置の定位置停止装置
JPH08223951A (ja) 駆動装置の定位置停止装置
JPH0974780A (ja) 駆動装置の定位置停止装置
JPH08223952A (ja) 駆動装置の定位置停止装置
JP4128478B2 (ja) ワイパモータ制御回路
JPS631001B2 (ja)
JP2557133B2 (ja) パワーウインドレギュレータの制御装置
JP2000211429A (ja) モ―タ駆動制御回路
JPH08223954A (ja) 駆動装置の定位置停止装置
JPH0452461Y2 (ja)
JP2778198B2 (ja) バッテリ直並列切替制御装置
JP2000168446A (ja) ドアミラー用電動格納装置
JP4190895B2 (ja) 電動格納式ミラー装置用電源供給制御回路
JP2557130B2 (ja) パワーウインドレギュレータの制御装置
JPH0734121Y2 (ja) パワーウインドレギュレータの制御装置
JPH08214575A (ja) 駆動装置の定位置停止装置
JPH10191673A (ja) 駆動装置の定位置停止装置
JPH0429527Y2 (ja)
JP2002027769A (ja) 電動格納ドアミラーモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040622