JPH053566U - パワーウインドレギユレータの制御装置 - Google Patents

パワーウインドレギユレータの制御装置

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JPH053566U
JPH053566U JP5962291U JP5962291U JPH053566U JP H053566 U JPH053566 U JP H053566U JP 5962291 U JP5962291 U JP 5962291U JP 5962291 U JP5962291 U JP 5962291U JP H053566 U JPH053566 U JP H053566U
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motor
turned
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JP5962291U
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明夫 加藤
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マニュアルモード接点がオンされたままの状
態でも、ウインドガラス移動用モータにロック電流が流
れる状態が無闇に長く継続される事態を防止する。 【構成】 タイマ回路21内のコンデンサ22に充電さ
れたオートモード動作時に於いて、ウインドガラスが目
的位置まで移動されたときには、モータ6にロック電流
が流れてシャント抵抗9からの検知電圧Vdが増大し、
これによりコンパレータ29の出力が零レベルに落ちて
コンデンサ22が放電されるため、トランジスタ11或
は13がオフされてモータ6が断電される。マニュアル
モード接点M1 或はM2 がオンされたままとなった場合
には、接点M1 或はM2を通じてトランジスタ11或は
13にベース電流が供給されたままになるが、補助キャ
ンセル回路39に於いて、コンパレータ29の出力が零
レベルに落ちたときにリレー接点38aがオンして供給
ベース電流をバイパスするため、トランジスタ11或は
13が強制的にオフされ、斯かるリレー接点38aのオ
ン状態は接点M1 、M2 がオフするまで自己保持され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ウインドガラスをモータによって開閉動作させるようにしたパワー ウインドレギュレータの制御装置、特には自動復帰形の操作スイッチに設けられ たオートモード接点が一旦オンされたときに、そのオン操作解除後においてもウ インドガラスを閉鎖位置或は開放位置まで自動的に移動させる機能を備えたパワ ーウインドレギュレータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車の運転席側ドア用のウインドガラスを上下動させるためのパワー ウインドレギュレータの制御装置にあっては、第1及び第2のマニュアルモード 接点並びにこれらマニュアルモード接点のオン状態でオンされるオートモード接 点を有した自動復帰形の操作スイッチと、正方向通電に応じてウインドガラスを 上方向(閉鎖方向)へ移動させると共に逆方向通電に応じてウインドガラスを下 方向(開放方向)へ移動させるモータとが設けられており、一般的には次のよう に構成されている。
【0003】 即ち、上記モータに対する通電はリレーによって制御する構成となっており、 前記各マニュアルモード接点がオンされた状態では、上記リレーが動作されてモ ータの正方向或は逆方向通電路が形成されるようになっている。この結果、各マ ニュアルモード接点がオンされた状態では、そのオン期間中のみウインドガラス が上下動されるものであり、これによりウインドガラスを任意の位置へ移動させ ることができる。また、各マニュアルモード接点のオン状態でオートモード接点 がオンされたときには、マニュアルモード接点のオンに伴う前記リレーの動作状 態(つまりモータの正方向或は逆方向通電路を形成した状態)を、上記マニュア ルモード接点及びオートモード接点のオフ後においても保持する保持回路を設け ると共に、斯様な保持状態に伴うモータへの通電時にロック電流が流れたときに これを検知して上記保持回路によるリレーの動作状態の保持を解除するオートス トップ回路を設ける構成となっている。
【0004】 この結果、オートモード接点をワンタッチ操作により一旦オンさせれば、その 接点のオフ後においても保持回路によりリレーが動作状態に保持されるため、モ ータの通電状態が継続されてウインドガラスが上方向或は下方向に移動される。 そして、斯様な移動によりウインドガラスが全閉鎖位置或は全開放位置に達した ときには、これに伴うモータのロック電流を検知したオートストップ回路により リレーの動作状態が解除され、以てウインドガラスが全閉鎖位置或は全開放位置 まで移動されたときにモータに対する通電が自動的に停止されるようになる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来構成では、ウインドガラスがオートモードにて移動されている状態、 つまりリレーの動作状態において、第1或は第2のマニュアルモード接点のオン 操作が継続されたままとなった場合、或は機械的な故障により第1或は第2のマ ニュアルモード接点がオンされたままの状態となった場合には、そのマニュアル モード接点を通じてリレーの動作状態が保持されたままになるため、その後にモ ータのロック電流が流れたときに、オートストップ回路によるリレーの動作状態 解除が不可能になる。このような事態に陥った場合には、モータにロック電流が 流れたままになるため、モータの過熱やロック電流検知回路の発熱を招いたり、 電源である車載バッテリの消耗が増大する事態を招く。尚、モータは、これの過 熱を防止するためのサーマルリレーを内蔵していることが多いが、このようなサ ーマルリレーを内蔵していた場合でも、上述のような事態に陥ったときにはサー マルリレーがオンオフを繰り返すことになるため、車載バッテリの消耗が増大す る。
【0006】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1或は第2の マニュアルモード接点がオンされたままの状態となった場合でも、ウインドガラ スを移動させるためのモータにロック電流が流れる状態が無闇に長く継続される 虞がなくなり、以て上記ロック電流に起因してモータが過熱状態となったり、或 は車載バッテリが不用意に消耗したりするなどの事態を未然に防止できるなどの 効果を奏するパワーウインドレギュレータの制御装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、正方向通電に応じてウインドガラスを閉 鎖方向へ移動させると共に逆方向通電に応じてウインドガラスを開放方向へ移動 させるモータを備え、自動復帰形の操作スイッチが有する第1或は第2のマニュ アルモード接点のオン期間のみ前記ウインドガラスを前記モータにより閉鎖方向 或は開放方向へ移動させると共に、上記各マニュアルモード接点のオン状態で操 作スイッチが有するオートモード接点が一旦オンされたときにはウインドガラス をモータにより閉鎖位置或は開放位置まで自動的に移動させる構成のパワーウイ ンドレギュレータの制御装置において、第1のマニュアルモード接点のオン状態 でモータの正方向通電路を形成すると共に第2のマニュアルモード接点のオン状 態でモータの逆方向通電路を形成するスイッチング回路、第1或は第2のマニュ アルモード接点のオン状態でオートモード接点がオンされたときに上記マニュア ルモード接点のオンに伴う前記スイッチング回路の通電路形成状態を保持する保 持回路、前記モータに流れる負荷電流を検知する電流検知回路、この電流検知回 路による検知電流が上限値以上となったときに動作されて保持回路を初期化する キャンセル回路、前記第1或は第2のマニュアルモード接点のオン状態でキャン セル回路が動作されたときにオンされるスイッチング手段を有しそのオンに応じ て前記スイッチング回路によるモータの通電路形成状態を強制的に解除した状態 を呈すると共にそのスイッチング手段のオン状態を上記第1或は第2のマニュア ルモード接点がオフされるまでの期間保持する補助キャンセル回路を設ける構成 としたものである。
【0008】
【作用】
スイッチング回路は、第1のマニュアルモード接点のオン状態でモータの正方 向通電路を形成してウインドガラスを閉鎖方向へ移動させ、第2のマニュアルモ ード接点のオン状態でモータの逆方向通電路を形成してウインドガラスを開放方 向へ移動させる。従って、上記各マニュアルモード接点のオンに応じてウインド ガラスを任意の位置へ移動させることができる。
【0009】 一方、保持回路は、第1或は第2のマニュアルモード接点のオン状態時、つま りスイッチング回路によりモータの正方向通電路或は逆方向通電路が形成された 状態で、オートモード接点がオンされたときには、上記のようなスイッチング回 路の通電路形成状態を保持する。従って、オートモード接点が一旦オンされたと きには、マニュアルモード接点及びオートモード接点のオフ後においてもモータ の正方向或は逆方向通電路の形成状態が保持され、これによりウインドガラスが 閉鎖方向或は開放方向へ自動的に移動される。
【0010】 このような移動によりウインドガラスが全閉鎖位置或は全開放位置まで移動さ れたときには、モータがロック状態となって大きな負荷電流が流れ、電流検知回 路による検知電流が上限値以上になる。すると、キャンセル回路が動作して前記 保持回路を初期化するため、その保持回路が前記スイッチング回路による通電路 形成状態を解除するようになる。つまり、オートモード接点が一旦オンされたと きには、ウインドガラスが全閉鎖位置或は全開放位置まで移動された時点でモー タが自動的に断電されるというオートモード動作が行なわれる。
【0011】 しかして、上記のようにキャンセル回路が動作したときには、補助キャンセル 回路が、スイッチング手段をオンして前記スイッチング回路によるモータの通電 路形成状態を強制的に解除した状態を呈すると共に、そのスイッチング手段のオ ン状態、つまりモータの通電路を強制的に遮断した状態を前記第1或は第2のマ ニュアルモード接点がオンされている期間保持するようになる。従って、第1或 は第2のマニュアルモード接点がオン状態のままになった場合でも、モータにロ ック電流が流れる状態が無闇に長く継続される虞がなくなる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案を自動車用パワーウインドレギュレータに適用した一実施例につ いて図面を参照しながら説明する。
【0013】 図1において、自動車の運転席側に設けられた自動復帰形の操作スイッチ1は 、中立位置から例えば前後方向へ回動操作可能な操作ノブ(図示せず)の他に、 第1及び第2のマニュアルモード接点M1 及びM2 、並びにオートモード接点A 0 を有する。
【0014】 この操作スイッチ1は、操作ノブが中立位置にある状態(非操作状態)ではオ フ状態にあるが、操作ノブが前方向へ所定量回動されたときに、マニュアルモー ド接点M1 をオンし、この状態から操作ノブがさらに前方向へ回動されたときに 、オートモード接点A0 も同時にオンするという二段動作を行なうように構成さ れている。また、操作スイッチ1は、操作ノブが中立位置から後方向へ所定量回 動されたときに、第2のマニュアルモード接点M2 をオンし、この状態から操作 ノブがさらに後方向へ回動されたときに、オートモード接点A0 も同時にオンす るという二段動作を行なうように構成されている。尚、スイッチ装置1には周知 の節度機構が設けられており、上記のような二段動作時には、操作ノブに対し節 度感が与えられるようになっている。
【0015】 このとき、上記操作スイッチ1の第1及び第2のマニュアルモード接点M1 及 びM2 並びにオートモード接点A0 は、各一端がプラス電位の直流電源端子2a に共通に接続され、各他端が夫々ライン3a、3b、3cに接続されている。尚 、上記直流電源端子2aは、グランド電位レベルの直流電源端子2bと対をなす ものであり、各端子2a、2bは、車載バッテリに対しイグニッションスイッチ (何れも図示せず)を介して接続されている。
【0016】 尚、上記各直流電源端子2a、2b間には抵抗4及び図示極性の定電圧ダイオ ード5の直列回路が接続されており、これらの共通接続点から定電圧電圧端子V ccに定電圧出力が与えられるようになっている。
【0017】 ウインドレギュレータ駆動用の直流モータ6は、正方向(図中矢印E方向)に 通電されたときに図示しない運転席側ドア用のウインドガラスを上方向(閉鎖方 向)へ移動させると共に、逆方向(反矢印E方向)に通電されたときに上記ウイ ンドガラスを下方向(開放方向)へ移動させる構成となっている。斯かるモータ 6にあっては、その一方の端子がリレースイッチ7aの共通接点cに接続されて いると共に、他方の端子がリレースイッチ8aの共通接点cに接続されている。 また、上記リレースイッチ7a及び8aは、各常開接点aが前記直流電源端子2 aに接続されていると共に、各常閉接点bが電流検知回路たるシャント抵抗9を 介して直流電源端子2b(グランド端子)に接続されている。
【0018】 上記リレースイッチ7aの励磁コイル7bは、その一端が図示極性のダイオー ド10を介して前記ライン3aに接続され、他端がnpn形トランジスタ11を 介してグランド端子に接続されている。また、前記リレースイッチ8aの励磁コ イル8bは、その一端が図示極性のダイオード12を介して前記ライン3bに接 続され、他端がnpn形トランジスタ13を介してグランド端子に接続されてい る。
【0019】 尚、上記トランジスタ11及び13の各コレクタ・エミッタ間には、サージ電 圧吸収用の定電圧ダイオード11a及び11bが夫々図示極性状態で接続されて いる。また、トランジスタ11及び13の各ベース・エミッタ間にはバイアス用 抵抗11b及び13bが夫々接続されている。
【0020】 しかして、上記各トランジスタ11及び13は、リレースイッチ7a、8a及 び励磁コイル7b、8bなどと共にスイッチング回路14を構成するものであり 、一方のトランジスタ11のベースは、図示極性のダイオード15及び抵抗16 を介してライン3aに接続され、他方のトランジスタ13のベースは、図示極性 のダイオード17及び抵抗18を介してライン3bに接続されている。尚、リレ ースイッチ7aの共通接点cと励磁コイル7bとの間、並びにリレースイッチ8 aの共通接点cと励磁コイル8bとの間は、夫々図示極性のダイオード19或は 20を介して接続されている。
【0021】 保持回路たるタイマ回路21は、これは次のような構成となっている。即ち、 このタイマ回路21はコンデンサ22を時限要素としたものであり、そのコンデ ンサ22は、一端が出力取出点Pに接続されていると共に、他端がグランド端子 に接続されている。この場合、上記出力取出点Pは、図示極性のダイオード23 及び抵抗24を介してライン3cに接続されていると共に、抵抗25及び図示極 性のダイオード26或は27を介して前記トランジスタ11、13の各ベースに 接続されている。尚、このタイマ回路21は、コンデンサ22の充電電荷をトラ ンジスタ11のベース電流として放出することによりタイマ動作を行なうもので ある。また、コンデンサ22には、図示極性の定電圧ダイオード28が並列接続 されており、これによりコンデンサ22の充電電圧のピーク値の安定化に伴う上 記タイマ動作の安定化を図るようになっている。
【0022】 一方、前記シャント抵抗9は、その電源側端子から前記モータ6に流れる負荷 電流に比例したレベルの検知電圧Vdを出力するのであり、その検知電圧Vdを 第1のコンパレータ29の反転入力端子(−)及び第2のコンパレータ30の非 反転入力端子(+)に与えるようになっている。
【0023】 上記第1のコンパレータ29は、キャンセル回路31の主要部を構成するもの で、そのオープンコレクタタイプの出力端子が図示極性のダイオード32及び抵 抗33を介して前記信号取出点Pに接続されている。また、キャンセル回路31 において、基準電圧発生回路34は、定電圧電源端子+Vcc及びグランド端子間 に抵抗34a、34bを直列接続して成り、それらの共通接続点から基準電圧V s1を発生して第1のコンパレータ29の非反転入力端子(+)に与えるようにな っている。
【0024】 この場合、上記基準電圧Vs1は、前記シャント抵抗9にモータ6のロック電流 に相当した上限値の電流が流れた場合に当該シャント抵抗9の一端から出力され る検知電圧Vdと等しく設定されている。従って、第1のコンパレータ29にあ っては、モータ6に流れる負荷電流がロック電流以上となった状態時(Vd≧V s1の状態時)に、その出力端子をグランド端子に接続した状態を呈する。
【0025】 前記第2のコンパレータ30は、そのオープンコレクタタイプの出力端子が、 抵抗35を介して前記信号取出点Pに接続されていると共に、図示極性のダイオ ード36を介して前記ダイオード23のアノードに接続されている。また、基準 電圧発生回路37は、定電圧電源端子+Vcc及びグランド端子間に抵抗37a、 37bを直列接続して成り、それらの共通接続点から基準電圧Vs2を発生して第 2のコンパレータ30の反転入力端子(−)に与えるようになっている。尚、第 2のコンパレータ30の反転入力端子(−)とグランド端子との間にはコンデン サ38が接続されている。
【0026】 この場合、上記基準電圧Vs2は、零レベルに低い所定の限度レベルに設定され ている。従って、第2のコンパレータ30にあっては、モータ6に流れる負荷電 流が零レベルに近い限度レベルより下がった状態時(Vd<Vs2の状態時)に、 その出力端子をグランド端子に接続した状態を呈する。
【0027】 さて、スイッチング手段としてのリレースイッチ38aを備えた補助キャンセ ル回路39は、次のように構成されている。
【0028】 即ち、上記リレースイッチ38aは、その一端が、図示極性のダイオード40 及び41を各別に介して前記ダイオード15及び17のアノードに夫々接続され ていると共に、図示極性のダイオード42を介してnpn形トランジスタ43の コレクタに接続されており、他端がグランド端子に接続されている。
【0029】 リレースイッチ38aの励磁コイル38bは、その一端が、図示極性のダイオ ード44及び45を各別に介して前記信号ライン3a及び3bに夫々接続されて おり、他端が前記トランジスタ43のコレクタ・エミッタ間を介してグランド端 子に接続されている。
【0030】 上記トランジスタ43のベースは、npn形トランジスタ46のコレクタ・エ ミッタ間を介してグランド端子に接続されている。このトランジスタ46にあっ ては、そのコレクタが抵抗47を介してダイオード44のカソードに接続され、 ベースが抵抗48を介して前記第1のコンパレータ29の出力端子に接続されて いる。尚、トランジスタ46のベース・エミッタ間には、バイアス用の抵抗49 及び動作遅延用にコンデンサ50の並列回路が接続されている。また、補助キャ ンセル回路39は、定電圧電源端子Vccと第1のコンパレータ29の出力端子と の間に接続されたプルアップ抵抗51を有する。
【0031】 次に、上記構成の作用について説明する。今、操作スイッチ1において第1の マニュアルモード接点M1 がオンされたときには、トランジスタ11にベースバ イアス電圧が供給される。このため、トランジスタ11がオンされて励磁コイル 7bに通電されるようになり、これに応じてリレースイッチ7aが接点(c−a )間オン状態に切換えられる。この結果、スイッチング回路14が、モータ6の 正方向(矢印E方向)通電路をシャント抵抗9を介した状態で形成するようにな り、図示しないウインドガラスが閉鎖方向たる上方向へ移動される。この状態か ら第1のマニュアルモード接点M1 がオフされたときには、トランジスタ11が オフされてリレースイッチ7aが接点(c−b)間オン状態に戻されるため、モ ータ6が断電されてウインドガラスの移動が停止される。
【0032】 また、操作スイッチ1において第2のマニュアルモード接点M2 がオンされた ときには、トランジスタ13のオンに応じた励磁コイル8bへの通電によりリレ ースイッチ8aが接点(c−a)間オン状態に切換えられる。このため、スイッ チング回路14が、モータ6の逆方向(反矢印E方向)通電路をシャント抵抗9 を介した状態で形成するようになり、ウインドガラスが開放方向たる下方向へ移 動される。この状態から第2のマニュアルモード接点M2 がオフされたときには 、トランジスタ11のオフによりレースイッチ8aが接点(c−b)間オン状態 に戻されるため、モータ6が断電されてウインドガラスの移動が停止される。
【0033】 従って、各マニュアルモード接点M1 、M2 を適宜にオンさせることによって 、ウインドガラスを任意の位置へ移動させ得る。
【0034】 一方、操作スイッチ1において、第1のマニュアルモード接点M1 及びオート モード接点A0 がオンされたときには、その接点M1 のオン過程でトランジスタ 11がオンされてモータ6の正方向通電路が前述同様に形成されると共に、抵抗 24、ダイオード23を通じてコンデンサ22に充電されるようになり、出力取 出点Pの電位が上昇する。
【0035】 このため、ウインドガラスの上方向への移動が開始されると共に、トランジス タ11のベースに対して、上記出力取出点Pから抵抗25、ダイオード26を介 してベース電流が供給されるようになり、これによりタイマ回路21のタイマ動 作が開始されて、トランジスタ11のオン状態が保持される。このようにトラン ジスタ11がオンされた状態では、励磁コイル7bに対する通電路が、第1のマ ニュアルモード接点M1 とは関係なく、リレースイッチ8aの接点(c−a)間 及びダイオード19を介して維持されるようになり、以てスイッチング回路14 によるモータ6の正方向通電路形成状態が保持される。従って、その後において オートモード接点A0 及びマニュアルモード接点M1 がオフされたとしても、ウ インドガラスの上方向への移動が自動的に継続される。
【0036】 このような移動によりウインドガラスが全閉鎖位置まで移動されたときには、 モータ6がロック状態となって大きな負荷電流が流れ、シャント抵抗9からの検 知電圧Vdがキャンセル回路31内の基準電圧発生回路34に設定された基準電 圧Vs1以上になる。
【0037】 すると、第1のコンパレータ29が、その出力端子をグランド端子に接続した 状態を呈するため、コンデンサ22の充電電荷が抵抗33、ダイオード32を介 して放電され、これに伴いタイマ回路21が初期化されてトランジスタ11がオ フされ、これに応じてスイッチング回路14による前述の通電路形成状態が解除 される。つまり、ウインドガラスが全閉鎖位置まで移動された時点でモータ6が 自動的に断電されるようになる。
【0038】 ここで、上述のようにモータ6にロック電流が一旦流れ始めた場合には、その モータ6の巻線温度の上昇に伴いロック電流が減少し、場合によってはキャンセ ル回路31によるタイマ回路21の初期化動作が行なわれないことがある。しか し、この場合には、その後におけるコンデンサ22の放電進行によりタイマ回路 21のタイマ動作が終了したときに、トランジスタ11がオフされてスイッチン グ回路14によるモータ6の通電路形成状態が解除されるから、モータ6に対し 不用意に長く通電される虞はない。
【0039】 また、前述したオートモード接点A0 のオンに応じてウインドガラスが上方向 へ自動的に移動されるというオートモード動作が行なわれている途中で、その動 作をキャンセルする必要が生じた場合には、第2のマニュアルモード接点M2 を オンさせる。すると、トランジスタ13にベースバイアス電圧が与えられて、こ れがオンするため、励磁コイル8bに通電されてリレースイッチ8aが接点(c −a)間オン状態に切換えられる。この結果、モータ6の両端がリレースイッチ 7a、8aの各接点(c−a)間により短絡されるため、そのモータ6に制動が かけられると共に、シャント抵抗9に流れる負荷電流が零になる。従って、シャ ント抵抗9からの検知電圧Vdも零レベルとなって、第2のコンパレータ30が 、その出力端子をグランド端子に接続した状態を呈するため、コンデンサ22の 充電電荷が抵抗35を介して放電される。これにより、タイマ回路21が初期化 されてトランジスタ11がオフされるため、スイッチング回路14による前述の 通電路形成状態が解除されて、上述のオートモード動作がキャンセルされるよう になる。
【0040】 尚、第2のマニュアルモード接点M2 及びオートモード接点A0 がオンされた ときの作用は上述と同様であり、また、斯様なオンにより行なわれるオートモー ド動作(ウインドガラスが全開放位置まで自動的に移動される動作)のキャンセ ルも、第1のマニュアルモード接点M1 のオンに応じて上述同様に行なわれるも のであるから、その説明を省略した。
【0041】 しかして、上述のようにオートモード接点Ao のオン操作に伴いウインドガラ スがオートモードにて移動される状態、つまりリレースイッチ7a或は8aのオ ン状態において、第1のマニュアルモード接点M1 或は第2のマニュアルモード 接点M2 のオン操作が継続されたままとなった場合、或は機械的な故障により上 記接点M1 或はM2 がオンされたままの状態となった場合には、そのマニュアル モード接点M1 或はM2 を通じて、トランジスタ11或は13のオン状態、ひい てはリレースイッチ7a或は8aのオン状態が保持されることになる。このため 、その後にモータ6のロック電流が流れたときに、キャンセル回路31により前 述したタイマ回路21の初期化動作が行われた場合でも、スイッチング回路14 によりモータ6の通電路が形成された状態が保持されるようになる。
【0042】 しかし、この場合には、補助キャンセル回路39が機能してモータ6の通電路 形成状態が強制的に解除されるものであり、以下においてはこの補助キャンセル 回路39の機能について説明する。
【0043】 つまり、補助キャンセル回路39においては、コンデンサ50が、常時におい て定電圧電源端子Vccから抵抗51、48を介して充電された状態を呈しており 、これによりトランジスタ46がオンされている、従って、常時においては、ト ランジスタ43がオフされて励磁コイル38bが断電されており、リレースイッ チ38aはオフされている。
【0044】 この状態から、前述のようにタイマ回路21が初期化されたにも拘らずスイッ チング回路14によりモータ6の通電路が形成されたままになったときには、ウ インドガラスが全閉鎖位置或は全開放位置まで移動されることになり、これに応 じて、キャンセル回路31内の第1のコンパレータ29の出力端子が前述のよう にグランド端子に接続された状態を呈するようになる。
【0045】 すると、補助キャンセル回路39にあっては、コンデンサ50の充電電荷が抵 抗48を介して放電されるため、所定の遅れ時間経過後にトランジスタ46がオ フされると共にトランジスタ43がオンされるようになり、これに応じて励磁コ イル38bに通電されてリレースイッチ38aがオンされる。このようにリレー スイッチ38aがオンされると、第1のマニュアルモード接点M1 或は第2のマ ニュアルモード接点M2 からトランジスタ11或は13に供給されていたベース 電流が、ダイオード40或は41を介してグランド端子にバイパスされるように なるため、それまでの間オン状態にあったトランジスタ11或は13が強制的に オフされて、スイッチング回路14によるモータ6の通電路形成状態が解除され るようになる。
【0046】 また、このときには、励磁コイル38bの通電路が、第1のマニュアルモード 接点M1 或は第2のマニュアルモード接点M2 、ダイオード44或は45、ダイ オード42、リレースイッチ38aを介して保持されるため、そのリレースイッ チ38aのオン状態が自己保持されるようになり、これによって、リレースイッ チ38aのオン状態、つまりモータ6の通電路を強制的に遮断した状態が、前記 マニュアルモード接点M1 或はM2 がオンされている期間中だけ保持するように なる。従って、第1のマニュアルモード接点M1 或は第2のマニュアルモード接 点M2 が前述のようにオン状態のままになった場合でも、モータ6にロック電流 が流れる状態が無闇に長く継続される虞がなくなる。
【0047】 以上要するに、上記した本実施例によれば、ウインドガラスがオートモードに て移動されている状態において、第1のマニュアルモード接点M1 或は第2のマ ニュアルモード接点M2 のオン操作が継続されたままとなった場合、或は機械的 な故障により上記接点M1 或はM2 がオンされたままの状態となった場合でも、 その後にウインドガラスが全閉鎖位置或は全開放位置まで移動されるのに応じて モータ6のロック電流が流れたときに、そのモータ6の通電路形成状態が補助キ ャンセル回路39により強制的に解除されるものである。従って、第1のマニュ アルモード接点M1 或は第2のマニュアルモード接点M2 のオン状態が継続され た場合でも、従来のように、モータ6にロック電流が流れたままになることがな くなり、モータ6の過熱やシャント抵抗9の発熱を招いたり、車載バッテリの消 耗が増大する事態を招く虞がなくなるものである。
【0048】 また、本実施例では、ウインドガラスのオートモード動作時において、そのウ インドガラスが全閉鎖位置或は全開放位置まで移動されたときのモータ6のロッ ク電流を検知してモータ6を断電するという機能が損われたとしても、所定時間 経過後にタイマ回路21によりモータ6を断電できるものであり、モータ6に対 する通電が不用意に継続される虞がないものである。
【0049】 特に、本実施例では、前記オートモード動作が行なわれている途中で、その動 作を解除するときには、ウインドガラスの実際の移動方向(上方向或は下方向) とは逆方向に設定された第1のマニュアルモード接点M1 或は第2のマニュアル モード接点M2 のオンに応じてコンデンサ22を放電させ、以てタイマ回路21 を初期化する構成であるから、タイマ回路21を設けたことに起因してウインド ガラスの移動状態の切換制御が複雑化する虞がないものである。
【0050】
【考案の効果】
本考案によれば以上の説明によって明らかなように、モータに流れる負荷電流 が上限値以上となったときに動作されてスイッチング回路によるモータの通電路 形成状態を解除するキャンセル回路の他に、第1或は第2のマニュアルモード接 点のオン状態で前記キャンセル回路が動作されたときにオンされるスイッチング 手段を有しそのオンに応じて前記スイッチング回路によるモータの通電路形成状 態を強制的に解除した状態を呈すると共にそのスイッチング手段のオン状態を上 記第1或は第2のマニュアルモード接点がオフされるまでの間保持する補助キャ ンセル回路を設ける構成としたので、前記第1或は第2のマニュアルモード接点 がオンされたままの状態となった場合でも、ウインドガラスを移動させるための モータにロック電流が流れる状態が無闇に長く継続される虞がなくなり、以て上 記ロック電流に起因してモータが過熱状態となったり、或は車載バッテリが不用 意に消耗したりするなどの事態を未然に防止できるという優れた効果を奏するも のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す回路構成図
【符号の説明】
図面中、1は操作スイッチ、M1 は第1のマニュアルモ
ード接点、M2は第2のマニュアルモード接点、A0 は
第1のオートモード接点、6はモータ、7a、8aはリ
レー接点、9はシャント抵抗(電流検知回路)、14は
スイッチング回路、21はタイマ回路(保持回路)、2
2はコンデンサ、27は第1のコンパレータ、28は第
2のコンパレータ、29はキャンセル回路、38aはリ
レースイッチ(スイッチング手段)、38bは励磁コイ
ル、39は補助キャンセル回路、50はコンデンサを示
す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 第1及び第2のマニュアルモード接点並
    びにオートモード接点を有した自動復帰形の操作スイッ
    チと、正方向通電に応じてウインドガラスを閉鎖方向へ
    移動させると共に逆方向通電に応じて前記ウインドガラ
    スを開放方向へ移動させるモータとを備え、前記第1或
    は第2のマニュアルモード接点のオン期間のみ前記ウイ
    ンドガラスを前記モータにより閉鎖方向或は開放方向へ
    移動させると共に、上記各マニュアルモード接点のオン
    状態で前記オートモード接点が一旦オンされたときには
    ウインドガラスをモータにより全閉鎖位置或は全開放位
    置まで自動的に移動させる構成のパワーウインドレギュ
    レータの制御装置において、前記第1のマニュアルモー
    ド接点のオン状態で前記モータの正方向通電路を形成す
    ると共に前記第2のマニュアルモード接点のオン状態で
    前記モータの逆方向通電路を形成するスイッチング回路
    と、前記第1或は第2のマニュアルモード接点のオン状
    態で前記オートモード接点がオンされたときに上記マニ
    ュアルモード接点のオンに伴う前記スイッチング回路の
    通電路形成状態を保持する保持回路と、前記モータに流
    れる負荷電流を検知する電流検知回路と、この電流検知
    回路による検知電流が上限値以上となったときに動作さ
    れて前記保持回路を初期化するキャンセル回路と、前記
    第1或は第2のマニュアルモード接点のオン状態で前記
    キャンセル回路が動作されたときにオンされるスイッチ
    ング手段を有しそのオンに応じて前記スイッチング回路
    によるモータの通電路形成状態を強制的に解除した状態
    を呈すると共にそのスイッチング手段のオン状態を上記
    第1或は第2のマニュアルモード接点がオフされるまで
    の間保持する補助キャンセル回路とを具備したことを特
    徴とするパワーウインドレギュレータの制御装置。
JP5962291U 1991-07-03 1991-07-03 パワーウインドレギユレータの制御装置 Pending JPH053566U (ja)

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Cited By (2)

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