JPH0735085Y2 - パワーウインドレギュレータの制御装置 - Google Patents

パワーウインドレギュレータの制御装置

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JPH0735085Y2
JPH0735085Y2 JP14038089U JP14038089U JPH0735085Y2 JP H0735085 Y2 JPH0735085 Y2 JP H0735085Y2 JP 14038089 U JP14038089 U JP 14038089U JP 14038089 U JP14038089 U JP 14038089U JP H0735085 Y2 JPH0735085 Y2 JP H0735085Y2
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motor
circuit
contact
window glass
turned
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守 小栗
茂夫 原
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、ウインドガラスをモータによって開閉動作さ
せるようにしたパワーウインドレギュレータの制御装
置、特には自動復帰形の操作スイッチに設けられたオー
トモード接点が一旦オンされたときに、そのオン操作解
除後においてもウインドガラスを閉鎖位置或は開放位置
まで自動的に移動させる機能を備えたパワーウインドレ
ギュレータの制御装置に関する。
(従来の技術) 例えば自動車の運転席側ドア用のウインドガラスを上下
動させるためのパワーウインドレギュレータの制御装置
にあっては、第1及び第2のマニュアルモード接点並び
に第1及び第2のオートモード接点を有した自動復帰形
の操作スイッチと、正方向通電に応じてウインドガラス
を上方向(閉鎖方向)へ移動させると共に逆方向通電に
応じてウインドガラスを下方向(開放方向)へ移動させ
るモータとが設けられており、一般的には次のように構
成されている。
即ち、上記モータに対する通電はリレーによって制御す
る構成となっており、前記各マニュアルモード接点がオ
ンされた状態では、前記リレーが動作されたモータの正
方向或は逆方向通電路が形成されるようになっている。
この結果、各マニュアルモード接点がオンされた状態で
は、そのオン期間中のみウインドガラスが上下動される
ものであり、これによりウインドガラスを任意の位置へ
移動させることができる。
また、各オートモード接点のオンにより前記リレーが動
作されたときには、その動作状態(つまりモータの正方
向或は逆方向通電路を形成した状態)を上記オートモー
ド接点のオフ後においても保持する保持回路を設けると
共に、斯様な保持状態に伴うモータへの通電時にロック
電流が流れたときにこれを検知して上記保持回路による
リレーの動作状態の保持を解除するオートストップ回路
を設ける構成となっている。この結果、第1或は第2の
オートモード接点をワンタッチ操作により一旦オンさせ
れば、その接点のオフ後においても保持回路によりリレ
ーが動作状態に保持されるため、モータの通電状態が継
続されてウインドガラスが上方向或は下方向に移動され
る。
そして、斯様な移動によりウインドガラスが全閉鎖位置
或は全開放位置に達したときには、これに伴うモータの
ロック電流を検知したオートストップ回路によりリレー
の動作状態が解除され、以てウインドガラスが全閉鎖位
置或は全開放位置まで移動されたときにモータに対する
通電が自動的に停止されるようになる。
(考案が解決しようとする課題) モータにロック電流が一旦流れ始めた場合には、その巻
線温度の上昇に伴いロック電流が減少するものであり、
場合によってはオートストップ回路にロック電流検知の
ために設定された所定のしきい値レベル以下になること
がある。このような事態に陥った場合には、保持回路に
よる保持状態がいつまで経っても解除されないため、モ
ータに対する通電が不用意に継続されることになり、モ
ータが過熱したり、電源である車載バッテリの消耗が増
大する事態を招く。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、ウインドガラス移動用のモータがロック状態にな
った場合に、そのロック状態が不用意に長く継続される
事態を確実に防止できると共に、ウインドガラスを全閉
鎖位置或は全開放位置まで自動的に移動させるというオ
ートモード動作のキャンセル機能を付与した場合に、オ
ートモード動作がその途中で誤ってキャンセルされる事
態を招く虞がなくなるなどの効果を奏するパワーウイン
ドレギュレータの制御装置を提供するにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するために、正方向通電に応じ
てウインドガラスを閉鎖方向へ移動させると共に逆方向
通電に応じてウインドガラスを開放方向へ移動させるモ
ータを備え、自動復帰形の操作スイッチが有する第1或
は第2のマニュアルモード接点のオン期間のみ前記ウイ
ンドガラスを前記モータにより閉鎖方向或は開放方向へ
移動させると共に、上記操作スイッチが有する第1或は
第2のオートモード接点が一旦オンされたときには、ウ
インドガラスをモータにより閉鎖位置或は開放位置まで
自動的に移動させる構成のパワーウインドレギュレータ
の制御装置において、前記第1のマニュアルモード接点
及び第1のオートモード接点の各オン状態で前記モータ
の正方向通電路を形成すると共に前記第2のマニュアル
モード接点及び第2のオートモード接点の各オン状態で
前記モータの逆方向通電路を形成するスイッチング回
路、前記第1及び第2のオートモード接点の何れかがオ
ンされたときに所定時間のタイマ動作を行うと共にその
タイマ動作期間中のみ上記接点のオンに伴う前記スイッ
チング回路の通電路形成状態を保持するタイマ回路、前
記モータに流れる負荷電流が所定のしきい値以上になっ
たときに前記タイマ回路を初期化する第1のキャンセル
回路、前記モータの両端子の電位が双方ともに電源電圧
レベルに達したときに検知信号を出力する検知回路、上
記検知信号が出力されたときに前記タイマ回路を初期化
する第2のキャンセル回路を設ける構成としたものであ
る。
(作用) スイッチング回路は、第1のマニュアルモード接点のオ
ン状態でモータの正方向通電路を形成してウインドガラ
スを閉鎖方向へ移動させ、第2のマニュアルモード接点
のオン状態でモータの逆方向通電路を形成してウインド
ガラスを開放方向へ移動させる。従って、上記各マニュ
アルモード接点のオンに応じてウインドガラスを任意の
位置へ移動させることができる。
一方、スイッチング回路は、第1及び第2のオートモー
ド接点の各オン状態時においても、夫々モータの正方向
通電路及び逆方向通電路を形成する。また、第1及び第
2のオートモード接点の何れかがオンされたときには、
タイマ回路が所定時間のタイマ動作を行って、そのタイ
マ動作期間中のみ上記のようなスイッチング回路の通電
路形成状態を保持する。従って、第1及び第2のオート
モード接点がオンされたときには、そのオフ後において
もモータの正方向或は逆方向通電路の形成状態が保持さ
れ、これによりウインドガラスが閉鎖方向或は開放方向
へ自動的に移動される。このような移動によりウインド
ガラスが全閉鎖位置或は全開放位置まで移動されたとき
には、モータがロック状態となって大きな負荷電流が流
れるため、そのモータ電流が所定のしきい値以上にな
り、これに応じて第1のキャンセル回路がタイマ回路を
初期化する。すると、そのタイマ回路が前記スイッチン
グ回路による通電路形成状態を解除するようになる。つ
まり、第1或は第2のオートモード接点がオンされたと
きには、ウインドガラスが全閉鎖位置或は全開放位置ま
で移動された時点モータが自動的に断電されるというオ
ートモード動作が行われる。
しかして、モータにロック電流が一旦流れ始めた場合に
その巻線温度の上昇に伴いロック電流が減少し、以て上
記のような第1のキャンセル回路による自動断電動作が
行われなかった場合には、その後にタイマ回路のタイマ
動作が終了したときに前記スイッチング回路によるモー
タの通電路形成状態が解除されるから、モータに対し不
用意に長く通電される虞がなくなる。
上述のようなオートモード動作が行われている途中で、
その動作をキャンセルする必要が生じた場合には、ウイ
ンドガラスの実際の移動方向とは逆方向に設定されたマ
ニュアルモード接点をオンさせる。即ち、ウインドガラ
スが閉鎖方向に移動されているときには、ウインドガラ
スを開放方向へ移動させるための第2のマニュアルモー
ド接点をオンさせ、ウインドガラスが開放方向に移動さ
れているときには、ウインドガラスを閉鎖方向へ移動さ
せるための第1のマニュアルモード接点をオンさせる。
すると、このようなオン時には、スイッチング回路がモ
ータの正方向通電路及び逆方向通電路を同時に形成した
状態、つまりモータの両端子の電位が双方とも電源電圧
レベルに達した状態となるため、検知回路から検知信号
が出力される。この結果、第2のキャンセル回路がタイ
マ回路を初期化するようになり、これに応じて前記オー
トモード動作がキャンセルされる。
また、タイマ回路がコンデンサ,抵抗及びコンパレータ
により構成されていた場合には、そのタイマ動作時間
は、コンデンサ及び抵抗の時定数のみに依存して決定さ
れるようになり、そのタイマ動作時間の設定を無駄が出
ないように正確に行うことが可能になる。
(実施例) 以下、本考案を自動車用パワーウインドレギュレータに
適用した一実施例について図面を参照しながら説明す
る。
図において、1は自動車の運転席側に設けられた自動復
帰形の操作スイッチで、これは中立位置から例えば前後
方向へ回動操作可能な操作ノブ(図示せず)の他に、共
通接点C、第1及び第2のマニュアルモード接点M1及び
M2、並びに第1及び第2のオートモード接点A1及びA2
有する。
この操作スイッチ1は、操作ノブが中立位置にある状態
(非操作状態)ではオフ状態にあるが、操作ノブが前方
向へ所定量回動されたときに、可動接点Cを第1のマニ
ュアルモード接点M1に当接させてこれをオンし、この状
態から操作ノブがさらに前方向へ回動されたときに、可
動接点Cを第1のオートモード接点A1に当接させてこれ
も同時にオンするという二段動作を行うように構成され
ている。
また、操作スイッチ1は、操作ノブが中立位置から後方
向へ所定量回動されたときに、可動接点Cを第2のマニ
ュアルモード接点M2に当接させてこれをオンし、この状
態から操作ノブがさらに後方向へ回動されたときに、可
動接点Cを第2のオートモード接点A2に当接させてこれ
も同時にオンするという二段動作を行うように構成され
ている。尚、スイッチ装置1には周知の節度機構が設け
られており、上記のような二段動作時には、操作ノブに
対し節度感が与えられるようになっている。
このとき、上記操作スイッチ1にあっては、その可動接
点Cがプラス電位の直流電源端子2に接続され、第1及
び第2のマニュアルモード接点M1及びM2がライン3及び
4に夫々接続され、さらに第1及び第2のオートモード
接点A1,A2がライン5に共通に接続されている。尚、図
示しないが、上記直流電源端子2は、車載バッテリに対
しイグニッションスイッチを介して接続されている。
6はウインドレギュレータ駆動用の直流モータで、これ
は、正方向(図中矢印E方向)に通電されたときに図示
しない運転席側ドア用のウインドガラスを上方向(閉鎖
方向)へ移動させると共に、逆方向(反矢印E方向)に
通電されたときに上記ウインドガラスを下方向(開放方
向)へ移動させるように構成されている。斯かるモータ
6にあっては、その一方の端子がリレースイッチ7aの共
通接点cに接続されていると共に、他方の端子がリレー
スイッチ8aの共通接点cに接続されている。また、上記
リレースイッチ7a及び8aは、各常開接点aが前記直流電
源端子2に接続されていると共に、各常閉接点bが電流
検出用のシャント抵抗9を介してグランド端子に接続さ
れている。
上記リレースイッチ7aの励磁コイル7bは、その一端が図
示極性のダイオード10を介して前記ライン3に接続さ
れ、他端がnpn形トランジスタ11のコレクタ・エミッタ
間を介してグランド端子に接続されている。また、前記
リレースイッチ8aの励磁コイル8bは、その一端が図示極
性のダイオード12を介して前記ライン4に接続され、他
端がnpn形トランジスタ13のコレクタ・エミッタ間を介
してグランド端子に接続されている。しかして、上記各
トランジスタ11及び13は、リレースイッチ7a,8a及び励
磁コイル7b,8bなどと共にスイッチング回路14を構成す
るものであり、一方のトランジスタ11のベースは、図示
極性のダイオード15及び抵抗16を介してライン3に接続
され、他方のトランジスタ13のベースは、図示極性のダ
イオード17及び抵抗18を介してライン4に接続されてい
る。尚、リレースイッチ7aの共通接点cと励磁コイル7b
の電源側との間、並びにリレースイッチ8aの共通接点c
と励磁コイル8bの電源側との間は、夫々図示極性のダイ
オード19或は20を介して接続されている。
21は定電圧電源回路で、これは直流電源端子2とグラン
ド端子との間に抵抗22及び図示極性の定電圧ダイオード
23の直列回路を接続して構成されている。
24はタイマ回路で、これは次のような構成となってい
る。即ち、このタイマ回路24はコンデンサ25及び放電用
抵抗26の時定数を時限要素としたものであり、そのコン
デンサ25は、一端が出力取出点Pに接続されていると共
に、他端がグランド端子に接続されており、抵抗26はコ
ンデンサ25と並列に接続されている。この場合、上記出
力取出点Pは、抵抗27を介してライン5に接続されてい
ると共に、図示極性のダイオード28を介して前記定電圧
電源回路21が有する補助電源端子21aに接続されてい
る。29は基準電圧発生回路で、これは補助電源端子21a
とグランド端子との間に抵抗29a及び29bを直列接続して
成り、それらの共通接続点から基準電圧Vs1を発生す
る。
また、タイマ回路24において、30はコンパレータで、こ
れは前記出力取出点Pから得られるコンデンサ25の端子
電圧Vcと前記基準電圧Vs1とを比較して、Vc≧Vs1の関係
にある期間にはハイレベル信号より成るオン信号Son
出力すると共に、Vc<Vs1の関係になったときに出力を
ローレベル信号に反転させて上記オン信号Sonの出力を
停止するようになっている。
つまり、タイマ回路24にあっては、コンデンサ25に対す
る充電電荷を抵抗26を通じて放電することによりタイマ
動作を行うものであり、そのタイマ動作期間(Vc≧Vs1
の関係にある期間)中はオン信号Sonを継続的に出力す
るものである。
そして、斯かるタイマ回路24の出力端子(コンパレータ
30の出力端子)は、プルアップ抵抗31を介して前記補助
電源端子21aに接続されていると共に、図示極性のダイ
オード32或は33を介して前記トランジスタ11,13の各ベ
ースに接続されている。尚、トランジスタ11,13の各ベ
ース間には抵抗34,35が直列に接続されており、それら
の共通接続点はグランド端子に接続されている。
一方、前記シャント抵抗9は、その一端(グランド端子
と反対側の端子)から、前記モータ6に流れる負荷電流
に比例したレベルの検知電圧Vdを出力するのであり、そ
の検知電圧Vdをコンパレータ36の反転入力端子(−)に
与えるようになっている。
上記コンパレータ36は、第1のキャンセル回路37の主要
部を構成するもので、そのオープンコレクタタイプの出
力端子が抵抗36aを介して前記信号取出点Pに接続され
ている。また、第1のキャンセル回路37において、38は
コンパレータ36の非反転入力端子(+)に与えるための
基準電圧Vs2を発生する基準電圧発生回路で、これは補
助電源端子21a及びグランド端子間に抵抗38a,38bを直列
接続して成る。この場合、上記基準電圧Vs2は、前記シ
ャント抵抗9にモータ6のロック電流に相当したしきい
値電流が流れた場合に当該シャント抵抗9の一端から出
力される検知電圧Vdと等しく設定されている。従って、
コンパレータ36にあっては、モータ6に流れる負荷電流
がロック電流以上となった状態時(Vd≧Vs2の状態時)
に、その出力端子をグランド端子に接続した状態を呈す
る。
39は検知回路で、これは各アノードが抵抗40を介して直
流電源端子2に接続されたダイオード41,42を有し、こ
れらの各カソードを夫々モータ6の両端子に接続すると
共に、その出力点J(ダイオード41,42の共通接続点)
を抵抗43を介してグランド端子に接続することにより構
成されている。
44は第2のキャンセル回路で、これはベースが前記出力
点Jに接続されたnpn形のトランジスタ45を有し、その
トランジスタ45のコレクタを抵抗46を介して前記出力取
出点Pに接続すると共、エミッタをグランド端子に接続
することにより構成されている。
次に、上記構成の作用について説明する。今、操作スイ
ッチ1において第1のマニュアルモード接点M1がオンさ
れたときには、トランジスタ11にベースバイアス電圧が
供給される。このため、トランジスタ11がオンされて励
磁コイル7bに通電されるようになり、これに応じてリレ
ースイッチ7aが接点(c−a)間オン状態に切換えられ
る。この結果、スイッチング回路14が、モータ6の正方
向(矢印E方向)通電路をシャント抵抗9を介した状態
で形成するようになり、図示しないウインドガラスが閉
鎖方向たる上方向へ移動される。この状態から第1のマ
ニュアルモード接点M1がオフされたときには、トランジ
スタ11がオフされてリレースイッチ7aが接点(c−b)
間オン状態に戻されるため、モータ6が断電されてウイ
ンドガラスの移動が停止される。
また、操作スイッチ1において第2のマニュアルモード
接点M2がオンされたときには、トランジスタ13のオンに
応じた励磁コイル8bへの通電によりリレースイッチ8aが
接点(c−a)間オン状態に切換えられる。このため、
スイッチング回路14が、モータ6の逆方向(反矢印E方
向)通電路をシャント抵抗9を介した状態で形成するよ
うになり、ウインドガラスが開放方向たる下方向へ移動
される。この状態から第2のマニュアルモード接点M2
オフされたときには、トランジスタ13のオフによりレー
スイッチ8aが接点(c−b)間オン状態に戻されるた
め、モータ6が断電されてウインドガラスの移動が停止
される。従って、各マニュアルモード接点M1,M2を適宜
にオンさせることによって、ウインドガラスを任意の位
置へ移動させ得る。
一方、操作スイッチ1において第1のオートモード接点
A1がオンされたときには、そのオン過程でトランジスタ
11がオンされてモータ6の正方向通電路が前述同様に形
成されると共に、ライン5から抵抗27を通じてコンデン
サ25に充電されてタイマ回路24がタイマ動作を開始する
ようになり、これからオン信号Sonが出力される。この
ため、ウインドガラスの上方向への移動が開始されると
共に、トランジスタ11のオン状態が上記オン信号Son
より保持されるようになり、これにより、スイッチング
回路14によるモータ6の正方向通電路形成状態が保持さ
れる。従って、その後において第1のオートモード接点
A1がオフされたとしても、ウインドガラスの上方向への
移動が自動的に継続される。
このような移動によりウインドガラスが全閉鎖位置まで
移動されたときには、モータ6がロック状態となって大
きな負荷電流が流れ、シャント抵抗9からの検知電圧Vd
が第1のキャンセル回路37に設定された基準電圧Vs2
上になる。すると、コンパレータ36が、その出力端子を
グランド端子に接続した状態を呈するため、コンデンサ
25の充電電荷が抵抗36aを介して放電され、これに伴い
タイマ回路24が初期化されてオン信号Sonが出力停止さ
れる。これによりトランジスタ11がオフされるため、ス
イッチング回路14による前述の通電路形成状態が解除さ
れる。つまり、ウインドガラスが全閉鎖位置まで移動さ
れた時点でモータ6が自動的に断電されるようになる。
ここで、上述のようにモータ6にロック電流が一旦流れ
始めた場合には、そのモータ6の巻線温度の上昇に伴い
ロック電流が減少し、場合によっては第1のキャンセル
回路37によるタイマ回路24の初期化動作が行われないこ
とがある。しかし、この場合には、コンデンサ25の放電
進行によりタイマ回路24のタイマ動作が終了したとき
に、オン信号Sonの出力停止に応じてトランジスタ11が
オフされてスイッチング回路14によるモータ6の通電路
形成状態が解除されるから、モータ6に対し不用意に長
く通電される虞はない。
しかして、前述した第1のオートモード接点A1のオンに
応じてウインドガラスが上方向へ自動的に移動されると
いうオートモード動作が行われている途中で、その動作
をキャンセルする必要が生じた場合には、第2のマニュ
アルモード接点M2をオンさせる。すると、トランジスタ
13にベースバイアス電圧が与えられて、これがオンする
ため、励磁コイル8bに通電されてリレースイッチ8aが接
点(c−a)間オン状態に切換えられる。この結果、モ
ータ6の両端がリレースイッチ7a,8aの各接点(c−
a)間により短絡されるため、そのモータ6に制動がか
けられると共に、このときにはモータ6の両端子が直流
電源端子2に接続された状態となて、その両端子の電圧
が双方ともに電源電圧レベルに達する。
この場合、検知回路39にあっては、出力点Jの電位が抵
抗40を通じて電源電圧レベルまで上がるようになり、そ
の出力点Jからハイレベル信号より成る検知信号Szを出
力するようになる。すると、第2のキャンセル回路44内
のトランジスタ45がオンされるため、コンデンサ25の充
電電荷が抵抗46を介して放電される。従って、この場合
にもタイマ回路24が初期化されてトランジスタ11がオフ
されるため、スイッチング回路14による前述の通電路形
成状態が解除されて、上述のオートモード動作がキャン
セルされるようになる。
尚、第2のオートモード接点A2がオンされたときの作用
は上述と同様であり、また、斯様なオンにより行われる
オートモード動作(ウインドガラスが全開放位置まで自
動的に移動される動作)のキャンセルも、第1のマニュ
アルモード接点M1のオンに応じて上述同様に行われるも
のであるから、その説明を省略した。
以上要するに、上記した本実施例によれば、ウインドガ
ラスのオートモード動作時において、そのウインドガラ
スが全閉鎖位置或は全開放位置まで移動されたときのモ
ータ6のロック電流に基づいてそのモータ6を断電する
という機能が損われたとしても、所定時間経過後にタイ
マ回路24によりモータ6を断電できるものであり、従来
のようにモータ6に対する通電が不用意に継続される虞
がないものである。
このとき、上記タイマ回路24は、そのタイマ動作時間
を、コンデンサ25及び抵抗26の放電時定数を利用して決
定しているが、そのコンデンサ25の端子電圧Vcの処理を
行う出力段に入力インピーダンスが大なるコンパレータ
30を利用する構成となっているから、上記タイマ動作時
間は、コンデンサ25及び抵抗26の時定数のみに依存する
ようになり、その設定を無駄が出ないように正確に行い
得るようになる。因みに、タイマ回路の出力段に例えば
コンデンサーの端子電圧によりオンされるトランジスタ
を利用する場合には、そのトランジスタのhFEのばらつ
きに起因してタイマ動作時間が大きく変動することにな
る。従って、この場合にはタイマ動作時間を長めに設定
する必要があり、そのタイマ動作に伴う無駄が大きくな
る虞が多大である。
また、本実施例では、前記オートモード動作が行われて
いる途中で、その動作を解除するときには、ウインドガ
ラスの実際の移動方向(上方向或は下方向)とは逆方向
に設定された第2或は第1のマニュアルモード接点M2
はM1のオンに応じてコンデンサ25を放電させ、以てタイ
マ回路24を初期化する構成であるから、タイマ回路24を
設けたことに起因してウインドガラスの移動状態の切換
制御が複雑化する虞がないものである。但し、このよう
な構成とする場合、上記のようなマニュアルモード接点
M2或はM1のオンに応じてスイッチング回路14がモータ6
の正方向通電路及び逆方向通電路を同時に形成した状態
を検知してタイマ回路24を初期化する必要がある。
ところで、斯かる検知を行うための一つの手段として、
シャント抵抗9からの検知電圧Vdが比較基準レベルであ
る零レベルになったことをコンパレータを利用して検知
することが考えらる。このような構成とする場合、上記
比較基準レベルは、ノイズ対策のために実際には0Vでは
なく10mV程度に設定する必要がある。これに対して、モ
ータ6のロック時には非常に大きな負荷電流が流れるた
め、シャント抵抗9の抵抗値はそれ程大きくできず、10
mΩ程度に設定される。しかしながら、近年において
は、定常時におけるモータ電流はウインドレギュレータ
部分の改良などにより小さくなる傾向にあり、特にウイ
ンドガラスの下降時にはモータ電流が1A近くまで下がる
場合もある。従って、このような場合には、シャント抵
抗9からの検知電圧Vdが10mV程度まで下がることにな
り、前記比較基準レベルに対する電圧マージンが殆どな
くなってしまう。このため、タイマ回路24の初期化がノ
イズにより誤って行われる可能性が高くなり、このよう
に誤動作した場合には、オートモードによるウインドガ
ラスの下降時において、これが途中で停止されてしまう
という不具合を招く。
これに対して、本実施例では、モータ6の両端子の電位
が双方とも電源電圧レベルに達したときに検知信号Sz
出力する検知回路39を設け、この検知信号Szに基づいて
タイマ回路24の初期化を行う構成、つまりスイッチング
回路14がモータ6の正方向通電路及び逆方向通電路を同
時に形成した状態をデジタル的に検出する構成としてい
るから、オートモード動作キャンセル時におけるタイマ
回路24の初期化を適正なタイミングで正確に行うことが
でき、以て上述のような不具合を来たす虞が全くなくな
るものである。
[考案の効果] 以上の説明によって明らかなように、請求項1のパワー
ウインドレギュレータの制御装置によれば、ウインドガ
ラス移動用のモータがロック状態になった場合に、その
ロック状態が不用意に長く継続される事態を確実に防止
できると共に、ウインドガラスを全閉鎖位置或は全開放
位置まで自動的に移動させるというオートモード動作の
キャンセル機能を付与した場合に、オートモード動作が
その途中で誤ってキャンセルされる事態を招く虞がなく
なるなどの効果を奏するものである。
また、請求項2のパワーウインドレギュレータの制御装
置によれば、タイマ動作時間がコンデンサ及び抵抗の時
定数のみに依存して決定される構成としたから、そのタ
イマ動作時間の設定を無駄が出ないように正確に行うこ
とが可能になるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す回路構成図である。 図中、1は操作スイッチ、M1は第1のマニュアルモード
接点、M2は第2のマニュアルモード接点、A1は第1のオ
ートモード接点、A2は第2のオートモード接点、6はモ
ータ、7a,8aはリレー接点、9はシャント抵抗、14はス
イッチング回路、24はタイマ回路、25はコンデンサ、26
は抵抗、30はコンパレータ、37は第1のキャンセル回
路、39は検知回路、44は第2のキャンセル回路を示す。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2のマニュアルモード接点並び
    に第1及び第2のオートモード接点を有した自動復帰形
    の操作スイッチと、正方向通電に応じてウインドガラス
    を閉鎖方向へ移動させると共に逆方向通電に応じて前記
    ウインドガラスを開放方向へ移動させるモータとを備
    え、前記第1或は第2のマニュアルモード接点のオン期
    間のみ前記ウインドガラスを前記モータにより閉鎖方向
    或は開放方向へ移動させると共に、前記第1或は第2の
    オートモード接点が一旦オンされたときにはウインドガ
    ラスをモータにより全閉鎖位置或は全開放位置まで自動
    的に移動させ構成のパワーウインドレギュレータの制御
    装置において、前記第1のマニュアルモード接点及び第
    1のオートモード接点の各オン状態で前記モータの正方
    向通電路を形成すると共に前記第2のマニュアルモード
    接点及び第2のオートモード接点の各オン状態で前記モ
    ータの逆方向通電路を形成するスイッチング回路と、前
    記第1及び第2のオートモード接点の何れかがオンされ
    たときに所定時間のタイマ動作を行うと共にそのタイマ
    動作期間中のみ上記接点のオンに応じた前記スイッチン
    グ回路の通電路形成状態を保持するタイマ回路と、前記
    モータに流れる負荷電流が所定のしきい値以上になった
    ときに前記タイマ回路を初期化する第1のキャンセル回
    路と、前記モータの両端子の電位が双方ともに電源電圧
    レベルに達したときに検知信号を出力する検知回路と、
    上記検知信号が出力されたときに前記タイマ回路を初期
    化する第2のキャンセル回路とを具備したことを特徴と
    するパワーウインドレギュレータの制御装置。
  2. 【請求項2】タイマ回路は、第1及び第2のオートモー
    ド接点の何れかがオンされたときに充電されるコンデン
    サと、このコンデンサの充電電荷を放電する抵抗と、前
    記コンデンサの端子電圧を基準電圧と比較するコンパレ
    ータとを備えて成り、このコンパレータの比較出力に基
    づいて上記接点のオンに応じたスイッチング回路の通電
    路形成状態を保持するように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載のパワーウインドレギュレータの制
    御装置。
JP14038089U 1989-12-04 1989-12-04 パワーウインドレギュレータの制御装置 Expired - Lifetime JPH0735085Y2 (ja)

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