JPH08223448A - Pll回路及びこれを用いた画像表示装置 - Google Patents
Pll回路及びこれを用いた画像表示装置Info
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- JPH08223448A JPH08223448A JP7030855A JP3085595A JPH08223448A JP H08223448 A JPH08223448 A JP H08223448A JP 7030855 A JP7030855 A JP 7030855A JP 3085595 A JP3085595 A JP 3085595A JP H08223448 A JPH08223448 A JP H08223448A
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】入力される複合ビデオ信号の周波数が変動して
も表示される画像への影響を抑制する。 【構成】複合同期信号C−Syncから水平同期信号H
Dを分離する水平同期分離回路31と、この水平同期分
離回路31で得た水平同期信号とフィードバック入力さ
れる位相信号PHの反転信号とを比較してその誤差信号
PDを出力する位相比較器13と、この位相比較器13
の出力する誤差信号PDの高周波成分を除去して直流制
御電圧Vcを得、この直流制御電圧Vcを次段のVCO
15に供給すると共に、上記水平同期分離回路31に水
平同期信号HDのパルス幅を制御する信号として供給す
るローパスフィルタ14とを備える。
も表示される画像への影響を抑制する。 【構成】複合同期信号C−Syncから水平同期信号H
Dを分離する水平同期分離回路31と、この水平同期分
離回路31で得た水平同期信号とフィードバック入力さ
れる位相信号PHの反転信号とを比較してその誤差信号
PDを出力する位相比較器13と、この位相比較器13
の出力する誤差信号PDの高周波成分を除去して直流制
御電圧Vcを得、この直流制御電圧Vcを次段のVCO
15に供給すると共に、上記水平同期分離回路31に水
平同期信号HDのパルス幅を制御する信号として供給す
るローパスフィルタ14とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PLL回路及びこれを
用いたテレビ受信装置等の画像表示装置に関する。
用いたテレビ受信装置等の画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶テレビ装置等において、映像
の表示制御を行なう回路では、表示する映像信号に同期
させてVCOで発振させた基本クロックを用いて動作す
る。その際に回路側の信号を映像信号の周波数に正確に
一致させ、ある一定の位相にロックさせる回路としてP
LL回路が用いられる。
の表示制御を行なう回路では、表示する映像信号に同期
させてVCOで発振させた基本クロックを用いて動作す
る。その際に回路側の信号を映像信号の周波数に正確に
一致させ、ある一定の位相にロックさせる回路としてP
LL回路が用いられる。
【0003】図5は液晶テレビ装置のPLL回路周辺の
構成を例示するものである。同図で、複合ビデオ信号は
同期分離回路11に入力され、ここで複合同期信号C−
Syncと映像信号とに分離されて、複合同期信号C−
Syncは水平同期分離回路12及び表示コントローラ
16へ、映像信号は液晶表示パネル及びその駆動回路で
なる表示回路17へそれぞれ送出される。
構成を例示するものである。同図で、複合ビデオ信号は
同期分離回路11に入力され、ここで複合同期信号C−
Syncと映像信号とに分離されて、複合同期信号C−
Syncは水平同期分離回路12及び表示コントローラ
16へ、映像信号は液晶表示パネル及びその駆動回路で
なる表示回路17へそれぞれ送出される。
【0004】水平同期分離回路12は、その構成及び詳
細な動作は後述するが、送られてきた複合同期信号C−
Syncから外乱要素としての垂直同期信号を除去して
水平同期信号HDを得、これを位相比較器13に送出す
る。
細な動作は後述するが、送られてきた複合同期信号C−
Syncから外乱要素としての垂直同期信号を除去して
水平同期信号HDを得、これを位相比較器13に送出す
る。
【0005】この位相比較器13は、図6に示すような
スイッチング回路20を用いた構成をとっており、水平
同期分離回路12からの水平同期信号HDと、上記表示
コントローラ16から送られてくる位相信号PHの反転
信号とを比較することで、周波数を一致させ、位相をあ
る一定の値にロックさせるような誤差信号PDを発生し
てローパスフィルタ(LPF)14へ送出する。
スイッチング回路20を用いた構成をとっており、水平
同期分離回路12からの水平同期信号HDと、上記表示
コントローラ16から送られてくる位相信号PHの反転
信号とを比較することで、周波数を一致させ、位相をあ
る一定の値にロックさせるような誤差信号PDを発生し
てローパスフィルタ(LPF)14へ送出する。
【0006】ローパスフィルタ14は、図7に示すよう
にコンデンサC1と抵抗R1とからなるもので、誤差信
号PDの高周波成分を除去することで直流制御電圧Vc
を生成し、VCO15に印加する。
にコンデンサC1と抵抗R1とからなるもので、誤差信
号PDの高周波成分を除去することで直流制御電圧Vc
を生成し、VCO15に印加する。
【0007】VCO15は、例えば図8に示すようにバ
リキャップ(variable capacitanc
e diode)VC1、可変抵抗VR1、抵抗R2〜
R4、コンデンサC2〜C4、コイルL1及びインバー
タ21,22を用いて構成されるもので、ローパスフィ
ルタ14からの直流制御電圧Vcに応じた周波数の基本
クロックOSCを発振し、表示コントローラ16に供給
する。
リキャップ(variable capacitanc
e diode)VC1、可変抵抗VR1、抵抗R2〜
R4、コンデンサC2〜C4、コイルL1及びインバー
タ21,22を用いて構成されるもので、ローパスフィ
ルタ14からの直流制御電圧Vcに応じた周波数の基本
クロックOSCを発振し、表示コントローラ16に供給
する。
【0008】表示コントローラ16は、図9に示す如く
1Hカウンタ23と制御回路を含むデコーダ24とを有
し、VCO15からの基本クロックOSCを分周して上
記位相信号PHの反転信号を得、これを上記位相比較器
13にフィードバックさせるもので、これら位相比較器
13から表示コントローラ16に至る一連のループによ
りPLL回路が構成されるものである。
1Hカウンタ23と制御回路を含むデコーダ24とを有
し、VCO15からの基本クロックOSCを分周して上
記位相信号PHの反転信号を得、これを上記位相比較器
13にフィードバックさせるもので、これら位相比較器
13から表示コントローラ16に至る一連のループによ
りPLL回路が構成されるものである。
【0009】しかるに、上記表示コントローラ16はま
た、上記位相信号PHの反転信号の他に、映像信号のど
の部分を表示するかを決定するサンプリング信号TSや
その他表示に必要な様々な制御信号を生成し、上記表示
回路17へ供する。
た、上記位相信号PHの反転信号の他に、映像信号のど
の部分を表示するかを決定するサンプリング信号TSや
その他表示に必要な様々な制御信号を生成し、上記表示
回路17へ供する。
【0010】表示回路17では、同期分離回路11から
の映像信号をサンプリング信号TSによってサンプリン
グし、デジタル化して内部の表示ドライバにより映像を
表示出力する。
の映像信号をサンプリング信号TSによってサンプリン
グし、デジタル化して内部の表示ドライバにより映像を
表示出力する。
【0011】しかるに、上記水平同期分離回路12は図
10に示すように2つのワンショットマルチバイブレー
タ25,26、アンド回路27、抵抗RW ,RM 及びコ
ンデンサCW ,CM で構成される。
10に示すように2つのワンショットマルチバイブレー
タ25,26、アンド回路27、抵抗RW ,RM 及びコ
ンデンサCW ,CM で構成される。
【0012】すなわち、ワンショットマルチバイブレー
タ25の入力端子Aに複合同期信号C−Syncが入力
され、反転入力端子B,CDに電圧Vccが印加される。
そして、このワンショットマルチバイブレータ25の時
定数端子T2 に一端に電圧Vccが印加された抵抗RW の
他端が接続され、同時定数端子T2 ,T1 間にコンデン
サCW が接続されて、同出力端子Qからの信号がアンド
回路27に入力される。
タ25の入力端子Aに複合同期信号C−Syncが入力
され、反転入力端子B,CDに電圧Vccが印加される。
そして、このワンショットマルチバイブレータ25の時
定数端子T2 に一端に電圧Vccが印加された抵抗RW の
他端が接続され、同時定数端子T2 ,T1 間にコンデン
サCW が接続されて、同出力端子Qからの信号がアンド
回路27に入力される。
【0013】このアンド回路27の出力がワンショット
マルチバイブレータ26の反転入力端子Bに与えられる
と共に、水平同期信号HDとして次段の位相比較器13
に送出される。
マルチバイブレータ26の反転入力端子Bに与えられる
と共に、水平同期信号HDとして次段の位相比較器13
に送出される。
【0014】ワンショットマルチバイブレータ26の入
力端子Aは接地され、反転入力端子CDは電圧Vccが印
加される。そして、このワンショットマルチバイブレー
タ26の時定数端子T2 に一端に電圧Vccが印加された
抵抗RM の他端が接続され、同時定数端子T2 ,T1 間
にコンデンサCM が接続されて、同反転出力端子Qから
の信号がアンド回路27に入力される。
力端子Aは接地され、反転入力端子CDは電圧Vccが印
加される。そして、このワンショットマルチバイブレー
タ26の時定数端子T2 に一端に電圧Vccが印加された
抵抗RM の他端が接続され、同時定数端子T2 ,T1 間
にコンデンサCM が接続されて、同反転出力端子Qから
の信号がアンド回路27に入力される。
【0015】上述した如く水平同期分離回路12は、複
合同期信号C−Syncから外乱要素としての垂直同期
信号を除去して水平同期信号HDを得るためのもので、
特に映像信号が第2フィールドから次のフレームの第1
フィールドに移行する垂直同期期間での複合同期信号C
−Syncを図11(a)に、同水平同期信号HDを図
11(b)に示す。
合同期信号C−Syncから外乱要素としての垂直同期
信号を除去して水平同期信号HDを得るためのもので、
特に映像信号が第2フィールドから次のフレームの第1
フィールドに移行する垂直同期期間での複合同期信号C
−Syncを図11(a)に、同水平同期信号HDを図
11(b)に示す。
【0016】ここで、ワンショットマルチバイブレータ
25に接続された抵抗RW 及びコンデンサCW の値が水
平同期信号HDのパルス幅Wを決定し、ワンショットマ
ルチバイブレータ26に接続された抵抗RM 及びコンデ
ンサCM の垂直同期期間の等化パルス、切込みパルスの
不要部をマスクする信号の幅を決定するものである。
25に接続された抵抗RW 及びコンデンサCW の値が水
平同期信号HDのパルス幅Wを決定し、ワンショットマ
ルチバイブレータ26に接続された抵抗RM 及びコンデ
ンサCM の垂直同期期間の等化パルス、切込みパルスの
不要部をマスクする信号の幅を決定するものである。
【0017】水平同期信号HDの標準周波数fH は、N
TSC方式で約15.75[KHz]であるが、複合ビ
デオ信号はビデオテープレコーダ等の特殊再生等で該周
波数fH が変動する場合があり、上述したPLL回路は
その変動をある程度吸収して良好にロックする特性が要
求される。
TSC方式で約15.75[KHz]であるが、複合ビ
デオ信号はビデオテープレコーダ等の特殊再生等で該周
波数fH が変動する場合があり、上述したPLL回路は
その変動をある程度吸収して良好にロックする特性が要
求される。
【0018】図12は上記PLL回路における標準状態
でのロックの様子を示すものである。図12(1)に示
す複合同期信号C−Syncに対し、水平同期分離回路
12は図12(2)に示す如くパルス幅Wの水平同期信
号HDを作成して位相比較器13に送出する。
でのロックの様子を示すものである。図12(1)に示
す複合同期信号C−Syncに対し、水平同期分離回路
12は図12(2)に示す如くパルス幅Wの水平同期信
号HDを作成して位相比較器13に送出する。
【0019】このとき位相比較器13には、表示コント
ローラ16から図12(3)に示すように水平同期信号
HDに対してロック位相時間tPHだけ遅れた位相信号P
Hの反転信号が入力され、その比較結果として得られる
図12(4)に示す誤差信号PDをローパスフィルタ1
4に送出する。
ローラ16から図12(3)に示すように水平同期信号
HDに対してロック位相時間tPHだけ遅れた位相信号P
Hの反転信号が入力され、その比較結果として得られる
図12(4)に示す誤差信号PDをローパスフィルタ1
4に送出する。
【0020】この誤差信号PDがローパスフィルタ14
を介して図12(5)に示すような直流制御電圧Vcと
してVCO15に印加される。VCO15では直流制御
電圧Vcが(1/2)Vcc付近となるように上記図8で
示した可変抵抗VR1を調整し、標準信号時のPLLを
かける。このとき、図12(6)に示すサンプリング信
号TSの期間の中央と画像信号のセンタ位置とがちょう
ど一致し、画像が表示画面の中央に表示されることとな
る。
を介して図12(5)に示すような直流制御電圧Vcと
してVCO15に印加される。VCO15では直流制御
電圧Vcが(1/2)Vcc付近となるように上記図8で
示した可変抵抗VR1を調整し、標準信号時のPLLを
かける。このとき、図12(6)に示すサンプリング信
号TSの期間の中央と画像信号のセンタ位置とがちょう
ど一致し、画像が表示画面の中央に表示されることとな
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】次に、複合ビデオ信号
が上記標準時に対して10%速くなった場合の上記PL
L回路でのロックの様子を図13に示す。この場合、図
13(1)に示す複合同期信号C−Syncが速く(間
隔が短く)なるため、図13(2)に示す水平同期信号
HDのパルス幅は標準時より小さくなり、図13(3)
に示すように位相信号PHの反転信号のロック位相時間
tPHは逆に大きくなる。
が上記標準時に対して10%速くなった場合の上記PL
L回路でのロックの様子を図13に示す。この場合、図
13(1)に示す複合同期信号C−Syncが速く(間
隔が短く)なるため、図13(2)に示す水平同期信号
HDのパルス幅は標準時より小さくなり、図13(3)
に示すように位相信号PHの反転信号のロック位相時間
tPHは逆に大きくなる。
【0022】その結果、誤差信号PDが図13(4)
に、直流制御電圧Vcが図13(5)にそれぞれ示すよ
うになり、図13(6)に実線で示す画像信号のセンタ
位置に対して、サンプリング信号TSの期間が標準時よ
り遅れ、表示される画像が画面の右側にずれることとな
る。
に、直流制御電圧Vcが図13(5)にそれぞれ示すよ
うになり、図13(6)に実線で示す画像信号のセンタ
位置に対して、サンプリング信号TSの期間が標準時よ
り遅れ、表示される画像が画面の右側にずれることとな
る。
【0023】反対に、複合ビデオ信号が上記標準時に対
して10%遅くなった場合の上記PLL回路でのロック
の様子を図14に示す。この場合、図14(1)に示す
複合同期信号C−Syncが遅く(間隔が長く)なるた
め、図14(2)に示す水平同期信号HDのパルス幅は
標準時より大きくなり、図14(3)に示すように位相
信号PHの反転信号のロック位相時間tPHは逆に小さく
なる。
して10%遅くなった場合の上記PLL回路でのロック
の様子を図14に示す。この場合、図14(1)に示す
複合同期信号C−Syncが遅く(間隔が長く)なるた
め、図14(2)に示す水平同期信号HDのパルス幅は
標準時より大きくなり、図14(3)に示すように位相
信号PHの反転信号のロック位相時間tPHは逆に小さく
なる。
【0024】その結果、誤差信号PDが図14(4)
に、直流制御電圧Vcが図14(5)にそれぞれ示すよ
うになり、図14(6)に実線で示す画像信号のセンタ
位置に対して、サンプリング信号TSの期間が標準時よ
り早まり、表示される画像が画面の左側にずれることと
なる。
に、直流制御電圧Vcが図14(5)にそれぞれ示すよ
うになり、図14(6)に実線で示す画像信号のセンタ
位置に対して、サンプリング信号TSの期間が標準時よ
り早まり、表示される画像が画面の左側にずれることと
なる。
【0025】このように液晶テレビ装置に使用される従
来のPLL回路では、複合ビデオ信号の周波数の変動に
よって表示される画像が左右にずれてしまうという不具
合を生じていた。
来のPLL回路では、複合ビデオ信号の周波数の変動に
よって表示される画像が左右にずれてしまうという不具
合を生じていた。
【0026】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、入力される複合ビ
デオ信号の周波数が変動しても表示される画像に影響を
及ぼすことのないPLL回路及びこれを用いたテレビ受
信装置を提供することにある。
たもので、その目的とするところは、入力される複合ビ
デオ信号の周波数が変動しても表示される画像に影響を
及ぼすことのないPLL回路及びこれを用いたテレビ受
信装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、テレ
ビ受信機に用いられるPLL回路であって、複合同期信
号から水平同期信号を分離する水平同期分離回路と、こ
の水平同期分離回路で得た水平同期信号とフィードバッ
ク入力される位相信号とを比較してその誤差信号を出力
する位相比較器と、この位相比較器の出力する誤差信号
の高周波成分を除去して直流制御電圧を得、この直流制
御電圧を次段のVCO(電圧制御発信器)に供給すると
共に、上記水平同期分離回路に水平同期信号のパルス幅
を制御する信号として供給するローパスフィルタとを備
えるようにしたものである。
ビ受信機に用いられるPLL回路であって、複合同期信
号から水平同期信号を分離する水平同期分離回路と、こ
の水平同期分離回路で得た水平同期信号とフィードバッ
ク入力される位相信号とを比較してその誤差信号を出力
する位相比較器と、この位相比較器の出力する誤差信号
の高周波成分を除去して直流制御電圧を得、この直流制
御電圧を次段のVCO(電圧制御発信器)に供給すると
共に、上記水平同期分離回路に水平同期信号のパルス幅
を制御する信号として供給するローパスフィルタとを備
えるようにしたものである。
【0028】
【作用】上記のような構成とすることにより、入力され
る複合ビデオ信号の周波数が変動してもこれを充分に吸
収し、表示される画像が左右にずれてしまうのを防止す
ることができる。
る複合ビデオ信号の周波数が変動してもこれを充分に吸
収し、表示される画像が左右にずれてしまうのを防止す
ることができる。
【0029】
【実施例】以下本発明を液晶テレビ装置のPLL回路に
適用した場合の一実施例について図面を参照して説明す
る。図1はその回路構成を示すもので、基本的な構成は
上記図5に示したものと同様であるので、同一部分には
同一符号を付してその説明は省略する。
適用した場合の一実施例について図面を参照して説明す
る。図1はその回路構成を示すもので、基本的な構成は
上記図5に示したものと同様であるので、同一部分には
同一符号を付してその説明は省略する。
【0030】しかして、同期分離回路11で得られた複
合同期信号C−Syncに対して、水平同期分離回路3
1が垂直同期信号の部分を除去して水平同期信号HDを
得、これを位相比較器13に送出する。このとき水平同
期分離回路31は、ローパスフィルタ14から送られて
くる直流制御電圧Vcに基づいて水平同期信号HDのパ
ルス幅を加減制御する。
合同期信号C−Syncに対して、水平同期分離回路3
1が垂直同期信号の部分を除去して水平同期信号HDを
得、これを位相比較器13に送出する。このとき水平同
期分離回路31は、ローパスフィルタ14から送られて
くる直流制御電圧Vcに基づいて水平同期信号HDのパ
ルス幅を加減制御する。
【0031】図2はこの水平同期分離回路31の詳細な
回路構成を例示するもので、やはり基本的な構成は上記
図10に示したものと同様であるので、同一部分には同
一符号を付してその説明は省略する。
回路構成を例示するもので、やはり基本的な構成は上記
図10に示したものと同様であるので、同一部分には同
一符号を付してその説明は省略する。
【0032】しかるに、ワンショットマルチバイブレー
タ25の時定数端子T2 には図10の抵抗RW に代えて
回路32が接続される。この回路32は、NPNタイプ
のトランジスタTr1、PNPタイプのトランジスタT
r2及び抵抗RW ′,RE ,R11,R12から構成さ
れる。
タ25の時定数端子T2 には図10の抵抗RW に代えて
回路32が接続される。この回路32は、NPNタイプ
のトランジスタTr1、PNPタイプのトランジスタT
r2及び抵抗RW ′,RE ,R11,R12から構成さ
れる。
【0033】すなわち、トランジスタTr1のベースに
上記ローパスフィルタ14からの直流制御電圧Vcが、
同コレクタに電圧Vccがそれぞれ印加され、同エミッタ
が一端を接地した抵抗RE の他端と抵抗R11の一端と
に接続される。抵抗R11の他端は、一端を接地した抵
抗R12の他端とトランジスタTr2のベースとに接続
される。そして、同トランジスタTr2のエミッタに抵
抗RW ′を介して電圧Vccが印加され、同コレクタが上
記ワンショットマルチバイブレータ25の時定数端子T
2 に接続される。
上記ローパスフィルタ14からの直流制御電圧Vcが、
同コレクタに電圧Vccがそれぞれ印加され、同エミッタ
が一端を接地した抵抗RE の他端と抵抗R11の一端と
に接続される。抵抗R11の他端は、一端を接地した抵
抗R12の他端とトランジスタTr2のベースとに接続
される。そして、同トランジスタTr2のエミッタに抵
抗RW ′を介して電圧Vccが印加され、同コレクタが上
記ワンショットマルチバイブレータ25の時定数端子T
2 に接続される。
【0034】水平同期分離回路31をこのような構成と
することにより、トランジスタTr1のベースに印加さ
れた直流制御電圧Vcは、トランジスタTr1によるエ
ミッタフォロワを介した後にR11,R12によって適
宜電圧に変換され、それからトランジスタTr2と抵抗
RW ′とによる定電流回路に入力される。
することにより、トランジスタTr1のベースに印加さ
れた直流制御電圧Vcは、トランジスタTr1によるエ
ミッタフォロワを介した後にR11,R12によって適
宜電圧に変換され、それからトランジスタTr2と抵抗
RW ′とによる定電流回路に入力される。
【0035】したがって、直流制御電圧Vcの値に応じ
てワンショットマルチバイブレータ25の時定数端子T
2 に流れ込む電流iの量を制御することで、コンデンサ
CWへの充電時間を加減して、水平同期信号HDのパル
ス幅を調整することができるようになるものである。
てワンショットマルチバイブレータ25の時定数端子T
2 に流れ込む電流iの量を制御することで、コンデンサ
CWへの充電時間を加減して、水平同期信号HDのパル
ス幅を調整することができるようになるものである。
【0036】次に上記のようなPLL回路の構成とした
場合の動作について説明する。図3は同期分離回路11
に入力される複合ビデオ信号が標準時に対して10%速
くなった場合の上記PLL回路でのロックの様子を示す
ものである。
場合の動作について説明する。図3は同期分離回路11
に入力される複合ビデオ信号が標準時に対して10%速
くなった場合の上記PLL回路でのロックの様子を示す
ものである。
【0037】この場合、図3(1)に示す複合同期信号
C−Syncが速く(間隔が短く)なると、一時的に上
記図13で示した如くローパスフィルタ14の出力する
直流制御電圧Vcの値が低下する。
C−Syncが速く(間隔が短く)なると、一時的に上
記図13で示した如くローパスフィルタ14の出力する
直流制御電圧Vcの値が低下する。
【0038】そのため水平同期分離回路31では、この
直流制御電圧Vcによりワンショットマルチバイブレー
タ25の上記端子T2 に流れ込む電流iの量が増大し、
コンデンサCW への充電時間が短くなるので、図3
(2)に示す如く水平同期信号HDのパルス幅が小さく
なる。
直流制御電圧Vcによりワンショットマルチバイブレー
タ25の上記端子T2 に流れ込む電流iの量が増大し、
コンデンサCW への充電時間が短くなるので、図3
(2)に示す如く水平同期信号HDのパルス幅が小さく
なる。
【0039】この水平同期信号HDのパルス幅の変化に
より、ある割合で図3(3)に示す位相信号PHの反転
信号のロック位相時間tPHも減少する。その結果、誤差
信号PDが図3(4)に、直流制御電圧Vcが図3
(5)にそれぞれ示すようになり、図3(6)に実線で
示す画像信号のセンタ位置に対して、サンプリング信号
TSの期間が標準時と同じくほぼ一致し、表示される画
像が画面の中央に正しく位置することとなる。
より、ある割合で図3(3)に示す位相信号PHの反転
信号のロック位相時間tPHも減少する。その結果、誤差
信号PDが図3(4)に、直流制御電圧Vcが図3
(5)にそれぞれ示すようになり、図3(6)に実線で
示す画像信号のセンタ位置に対して、サンプリング信号
TSの期間が標準時と同じくほぼ一致し、表示される画
像が画面の中央に正しく位置することとなる。
【0040】また、図4は、上記とは反対に同期分離回
路11に入力される複合ビデオ信号が標準時に対して1
0%遅くなった場合の上記PLL回路でのロックの様子
を示すものである。
路11に入力される複合ビデオ信号が標準時に対して1
0%遅くなった場合の上記PLL回路でのロックの様子
を示すものである。
【0041】この場合、図4(1)に示す複合同期信号
C−Syncが遅く(間隔が長く)なると、一時的に上
記図14で示した如くローパスフィルタ14の出力する
直流制御電圧Vcの値が上昇する。
C−Syncが遅く(間隔が長く)なると、一時的に上
記図14で示した如くローパスフィルタ14の出力する
直流制御電圧Vcの値が上昇する。
【0042】そのため水平同期分離回路31では、この
直流制御電圧Vcによりワンショットマルチバイブレー
タ25の上記端子T2 に流れ込む電流iの量が減少し、
コンデンサCW への充電時間が長くなるので、図4
(2)に示す如く水平同期信号HDのパルス幅が大きく
なる。
直流制御電圧Vcによりワンショットマルチバイブレー
タ25の上記端子T2 に流れ込む電流iの量が減少し、
コンデンサCW への充電時間が長くなるので、図4
(2)に示す如く水平同期信号HDのパルス幅が大きく
なる。
【0043】この水平同期信号HDのパルス幅の変化に
より、ある割合で図4(3)に示す位相信号PHの反転
信号のロック位相時間tPHも増加する。その結果、誤差
信号PDが図4(4)に、直流制御電圧Vcが図4
(5)にそれぞれ示すようになり、図4(6)に実線で
示す画像信号のセンタ位置に対して、サンプリング信号
TSの期間が標準時と同じくほぼ一致し、表示される画
像が画面の中央に正しく位置することとなる。
より、ある割合で図4(3)に示す位相信号PHの反転
信号のロック位相時間tPHも増加する。その結果、誤差
信号PDが図4(4)に、直流制御電圧Vcが図4
(5)にそれぞれ示すようになり、図4(6)に実線で
示す画像信号のセンタ位置に対して、サンプリング信号
TSの期間が標準時と同じくほぼ一致し、表示される画
像が画面の中央に正しく位置することとなる。
【0044】なお、上記実施例では液晶テレビ装置に適
用した場合について例示したが、他にも例えばビデオテ
ープレコーダのモニタ装置等の画像表示装置にも容易に
適用可能であることは勿論である。
用した場合について例示したが、他にも例えばビデオテ
ープレコーダのモニタ装置等の画像表示装置にも容易に
適用可能であることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上詳記した如く本発明によれば、複合
ビデオ信号の周波数に変動を生じたとしても充分にこれ
を吸収し、表示される画像が左右にずれてしまうことな
く、常に画面の中央に位置するように制御することが可
能なPLL回路及びこれを用いた画像表示装置を提供す
ることができる。
ビデオ信号の周波数に変動を生じたとしても充分にこれ
を吸収し、表示される画像が左右にずれてしまうことな
く、常に画面の中央に位置するように制御することが可
能なPLL回路及びこれを用いた画像表示装置を提供す
ることができる。
【図1】本発明の一実施例に係る回路構成を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図2】図1の水平同期分離回路の詳細な回路構成を例
示する図。
示する図。
【図3】同実施例に係る動作を説明するためのタイミン
グチャート。
グチャート。
【図4】同実施例に係る動作を説明するためのタイミン
グチャート。
グチャート。
【図5】従来の液晶テレビ装置のPLL回路周辺の構成
を例示するブロック図。
を例示するブロック図。
【図6】図5の位相比較器の具体回路構成を例示する
図。
図。
【図7】図5のローパスフィルタの具体回路構成を例示
する図。
する図。
【図8】図5のVCOの具体回路構成を例示する図。
【図9】図5の表示コントローラの具体回路構成を例示
する図。
する図。
【図10】図5の水平同期分離回路の詳細な回路構成を
例示する図。
例示する図。
【図11】図10の回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャート。
ングチャート。
【図12】図5の回路の動作を説明するためのタイミン
グチャート。
グチャート。
【図13】図5の回路の動作を説明するためのタイミン
グチャート。
グチャート。
【図14】図5の回路の動作を説明するためのタイミン
グチャート。
グチャート。
11…同期分離回路 12,31…水平同期分離回路 13…位相比較器 14…ローパスフィルタ(LPF) 15…VCO(電圧制御発振器) 16…表示コントローラ 17…表示回路 20…スイッチング回路 23…1Hカウンタ 24…デコーダ 25,26…ワンショットマルチバイブレータ
Claims (2)
- 【請求項1】 画像表示装置に用いられるPLL回路で
あって、 複合同期信号から水平同期信号を分離する水平同期分離
回路と、 この水平同期分離回路で得た水平同期信号とフィードバ
ック入力される位相信号とを比較してその誤差信号を出
力する位相比較器と、 この位相比較器の出力する誤差信号の高周波成分を除去
して直流制御電圧を得、この直流制御電圧を次段のVC
O(電圧制御発信器)に供給すると共に、上記水平同期
分離回路に水平同期信号のパルス幅を制御する信号とし
て供給するローパスフィルタとを具備したことを特徴と
するPLL回路。 - 【請求項2】 複合ビデオ信号から複合同期信号を分離
する同期分離回路と、 この同期分離回路で得た複合同期信号から水平同期信号
を分離する水平同期分離回路と、 この水平同期分離回路で得た水平同期信号とフィードバ
ック入力される位相信号とを比較してその誤差信号を出
力する位相比較器と、 この位相比較器の出力する誤差信号の高周波成分を除去
して直流制御電圧を得、この直流制御電圧を次段のVC
O(電圧制御発信器)に供給すると共に、上記水平同期
分離回路に水平同期信号のパルス幅を制御する信号とし
て供給するローパスフィルタとを具備したことを特徴と
するPLL回路を用いた画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7030855A JPH08223448A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | Pll回路及びこれを用いた画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7030855A JPH08223448A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | Pll回路及びこれを用いた画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08223448A true JPH08223448A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12315335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7030855A Pending JPH08223448A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | Pll回路及びこれを用いた画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08223448A (ja) |
-
1995
- 1995-02-20 JP JP7030855A patent/JPH08223448A/ja active Pending
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