JP3277432B2 - フェイズ・ロックド・ループ回路 - Google Patents

フェイズ・ロックド・ループ回路

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JP3277432B2
JP3277432B2 JP15903694A JP15903694A JP3277432B2 JP 3277432 B2 JP3277432 B2 JP 3277432B2 JP 15903694 A JP15903694 A JP 15903694A JP 15903694 A JP15903694 A JP 15903694A JP 3277432 B2 JP3277432 B2 JP 3277432B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン信号受信
装置における水平同期回路等を構成するものとされる、
パルス信号を扱うフェイズ・ロックド・ループ回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン信号受信装置においては、
テレビジョン信号に含まれる水平同期信号に同期した水
平パルスを得る水平同期回路が備えられ、その水平同期
回路から得られる水平パルスによって水平偏向回路が駆
動される。斯かるテレビジョン信号受信装置における水
平同期回路は種々の形式をとるものとされるが、それら
のうちの一つとして、フェイズ・ロックド・ループ回路
(PLL回路)が利用されて構成され、PLL回路に含
まれる電圧制御発振部の発振出力信号に基づいて水平パ
ルスを得るものが提案されている。
【0003】テレビジョン信号受信装置における水平同
期回路に用いられる従来のPLL回路は、例えば、図4
に示される如くに構成される。この図4に示されるPL
L回路にあっては、位相比較部11に、比較パルス信号
として、水平同期信号SHが供給されるとともに、基準
パルス信号として、電圧制御発振部(VCO)12の発
振出力パルス信号Poに分周部13による1/N分周
(Nは正整数)が施されて得られるパルス信号Prが供
給される。そして、位相比較部11において、水平同期
信号SHとパルス信号Prとについての位相比較がなさ
れて比較出力電圧Vcが得られ、それが低域通過フィル
タ部(LPF)14を通じて制御電圧Vqとされ、その
制御電圧VqがVCO12に供給されて、VCO12の
発振周波数が制御電圧Vqにより制御される。その結
果、VCO12の発振出力パルス信号Poが、水平同期
信号SHに同期したものとされることになる。
【0004】このようなPLL回路における位相比較部
11及びその出力端に接続されるLPF14が含まれる
部分は、例えば、図5に示される如くの具体構成を有す
るものとされる。図5に示される位相比較部11及びL
PF14が含まれる部分にあっては、トランジスタ15
のベースに接続された端子16に水平同期信号SHが供
給されるとともに、トランジスタ17のベースに接続さ
れた端子18に分周部13からのパルス信号Prが供給
され、エミッタがトランジスタ17のエミッタと共通接
続されたトランジスタ19のコレクタに抵抗素子20を
介して接続された端子21に制御電圧Vqが得られる。
【0005】位相比較部11は、端子16からトランジ
スタ19のコレクタに接続されたキャパシタンス素子2
2までを含み、さらに、キャパシタンス素子22と並列
に、バイアス回路部を形成する抵抗素子23と電圧源部
24との直列接続が設けられたものとして形成されてお
り、キャパシタンス素子22の一端が、位相比較部11
の出力端とされている。また、LPF14は、キャパシ
タンス素子22の一端に接続された、抵抗素子20,抵
抗素子25及びキャパシタンス素子26を含むラグリー
ドフィルタによって形成されている。抵抗素子23と電
圧源部24との直列接続により形成されるバイアス回路
部は、位相比較部11の出力端に、電圧源部24からの
電圧に基づく所定のバイアス電圧を供給している。
【0006】斯かる図5に示される構成のもとにおいて
は、端子16に供給される比較パルス信号としての水平
同期信号SHと端子18に供給される基準パルス信号と
してのパルス信号Prとが適正な同期状態にあるとき、
水平同期信号SH及びパルス信号Prは、例えば、図6
のA及びBに夫々示される如くの位相関係にあり、水平
同期信号SHの幅により設定される水平同期信号期間T
hの中央にパルス信号Prの高レベルから低レベルへの
エッジ部が位置するものとされる。図6において、TH
は、テレビジョン信号における水平期間をあらわす。
【0007】位相比較部11にあっては、端子16から
トランジスタ15のベースに供給される水平同期信号S
Hによって、トランジスタ17及び19の夫々における
共通接続されたエミッタにコレクタが接続されたトラン
ジスタ30が、水平同期信号期間Thにおいてオン状態
とされ、また、エミッタがトランジスタ30のエミッタ
と共通接続されるともに電流源部31が接続されるもの
となされたトランジスタ32が、水平同期信号期間Th
においてオフ状態とされる。それにより、ベースに端子
18からのパルス信号Prが供給されるトランジスタ1
7とベースに電圧源部34からの一定の電圧が供給され
るトランジスタ19とにより、水平同期信号期間Thに
おいて、水平同期信号SHとパルス信号Prとについて
の位相比較が行われる。それに対して、水平同期信号期
間Th以外の期間、従って、各水平期間THにおける水
平同期信号期間Thに続く映像期間を含む期間において
は、トランジスタ30がオフ状態とされるとともにトラ
ンジスタ32がオン状態とされるので、トランジスタ1
7とトランジスタ19とによる位相比較は行われない。
即ち、各水平同期信号期間Thが、位相比較が行われる
位相検出期間とされるのである。
【0008】斯かる位相比較は、水平同期信号期間Th
において、パルス信号Prが高レベルをとるとき、トラ
ンジスタ17がオン状態とされるとともにトランジスタ
19がオフ状態とされ、それにより、電源+Bからカレ
ントミラー回路部33を通じて流れる電流Ipがキャパ
シタンス素子22に流入し、また、水平同期信号期間T
hにおいて、パルス信号Prが低レベルをとるとき、ト
ランジスタ17がオフ状態とされるとともにトランジス
タ19がオン状態とされ、それにより、キャパシタンス
素子22から流出する電流Inがトランジスタ19を通
じて流れることにより行われる。それにより、各水平同
期信号期間Thにおいて、図6のCに示される如くに、
カレントミラー回路部32からの電流Ipとキャパシタ
ンス素子22から流出する電流Inとで成る位相比較部
11の出力電流Icが得られ、キャパシタンス素子22
の一端とされる位相比較部11の出力端には、図6のD
に示される如くに、電流Ipのキャパシタンス素子22
への流入及び電流Inのキャパシタンス素子22からの
流出に応じてレベルが変化する比較出力電圧Vcが得ら
れる。
【0009】また、水平同期信号期間Th以外の期間、
即ち、各水平期間THにおける水平同期信号期間Thに
続く映像期間を含む期間においては、その直前における
水平同期信号期間Thの終端時点において位相比較部1
1の出力端に得られる比較出力電圧Vcが、キャパシタ
ンス素子22によって保持される。斯かる水平同期信号
期間Thに続く映像期間を含む期間において位相比較部
11の出力端に得られる比較出力電圧Vcは、水平同期
信号SHとパルス信号Prとが適正な同期状態にあるも
とにあっては、抵抗素子23と電圧源部24との直列接
続により形成されるバイアス回路部により供給されるバ
イアス電圧に等しいものとされる。
【0010】このようにして得られる図6のDに示され
る如くの、各水平同期信号期間Thにおけるレベル変化
を伴うものとされる比較出力電圧Vcは、抵抗素子2
0,抵抗素子25及びキャパシタンス素子26を含むラ
グリードフィルタによって形成されたLPF14を通じ
て、端子21に制御電圧Vqとして導出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに、位相検
出期間とされる各水平同期信号期間Thにおいて水平同
期信号SHとパルス信号Prとについての位相比較が行
われ、それにより、図6のDに示される如くの、各水平
同期信号期間Thにおけるレベル変化を伴った比較出力
電圧Vcが形成され、それに基づく制御電圧Vqが得ら
れる位相比較部11及びLPF14が用いられるものと
される、図4に示される如くのPLL回路にあっては、
制御電圧Vqに含まれる、比較出力電圧Vcが伴う各水
平同期信号期間Thにおけるレベル変化に基づくレベル
変化によって、VCO12の発振周波数が変動せしめら
れることになる。即ち、水平同期信号SHとパルス信号
Prとが適正な同期状態にないときのみならず、水平同
期信号SHとパルス信号Prとが適正な同期状態にある
ときにも、VCO12からの発振出力パルス信号Po
が、各水平同期信号期間Thにおいて、制御電圧Vqに
含まれるレベル変動に起因する周波数変動を生じるもの
とされるのである。
【0012】斯かるVCO12からの発振出力パルス信
号Poにおける周波数変動は、水平同期信号期間Thに
おいて生じるものゆえ、図4に示される如くのPLL回
路が適用されるテレビジョン信号受信装置が従来におけ
る通常のものである場合には、別段の不都合をもたらさ
ないものとされる。しかしながら、近年、再生画像形成
に際しての水平走査及び垂直走査を通常のものに比して
2倍の走査周波数をもって行うべく、水平走査及び垂直
走査についての倍速処理が行われるテレビジョン信号受
信装置が提案されているが、図4に示される如くのPL
L回路が斯かる水平走査及び垂直走査についての倍速処
理が行われるテレビジョン信号受信装置に適用される場
合に、上述されたVCO12からの発振出力パルス信号
Poにおける水平同期信号期間Thにおける周波数変動
が、水平走査ラインにおけるライン毎の変動をもたら
し、再生画像の画質を劣化させるという問題が生じる。
【0013】また、図5に示される位相比較部11にお
ける、抵抗素子23と電圧源部24との直列接続により
形成されるバイアス回路部は、VCO12の自走発振周
波数を安定化すべく設けられているが、斯かる抵抗素子
23を含むバイアス回路部の存在により、位相比較部1
1が、その直流ゲインの低下がまねかれて、定常位相誤
差特性が悪化するものとされてしまうという不都合が生
じる。
【0014】このような不都合を軽減すべく、抵抗素子
23の抵抗値を極めて大とすることが考えられるが、そ
の際には、抵抗素子23とキャパシタンス素子22とに
よって形成されるLPFにより、PLL回路の過渡応答
特性が大幅に劣化してしまう。そこで、斯かる事態を回
避すべく、キャパシタンス素子22の容量値を小となす
と、位相比較部11から得られる比較出力電圧Vcが伴
う各水平同期信号期間Thにおけるレベル変化の振幅が
増大して、位相比較部11の出力ダイナミックレンジを
容易に越えるものとなってしまう。
【0015】図5に示される構成に関わるこれらの問題
を解消すべく、図7に示される如くに、位相比較部11
及びLPF14が含まれる部分を、図5に示される構成
における位相比較部11の出力端とLPF14との間に
スイッチ部35が設けられたものに相当する構成をとる
ものとなし、スイッチ部35に端子36を通じて水平同
期信号SHを制御信号として供給し、スイッチ部35を
各水平同期信号期間Thにおいてオフ状態とするととも
に水平同期信号期間Th以外の期間においてオン状態と
なすようにすることも考えられる。スイッチ部35は、
例えば、MOS型電界効果トランジスタ(MOS・FE
T)によって形成されるものとされる。
【0016】このような図7に示される構成によれば、
各水平同期信号期間Thにおいてスイッチ部35がオフ
状態にされることにより、位相比較部11の出力端とさ
れるキャパシタンス素子22の一端に得られる比較出力
電圧Vcが伴う各水平同期信号期間Thにおけるレベル
変化は、抵抗素子20,抵抗素子25及びキャパシタン
ス素子26を含むラグリードフィルタによって形成され
たLPF14には供給されず、水平同期信号期間Thに
おいては、抵抗素子23と電圧源部24との直列接続に
より形成されるバイアス回路部からのバイアス電圧がL
PF14に供給され、また、水平同期信号期間Th以外
の期間においてスイッチ部35がオン状態にされること
により、水平同期信号期間Th以外の期間においては、
位相比較部11の出力端とされるキャパシタンス素子2
2の一端に得られる比較出力電圧VcがLPF14に供
給される。従って、LPF14を通じて端子21に導出
される制御電圧Vqは、各水平同期信号期間Thでのレ
ベル変化部分を除いた比較出力電圧Vcと水平同期信号
期間Thにおけるバイアス回路部からのバイアス電圧と
に基づいて得られるものとされる。
【0017】それゆえ、図7に示される構成をとる位相
比較部11及びLPF14が用いられるものとされる、
図4に示される如くのPLL回路にあっては、VCO1
2からの発振出力パルス信号Poが、各水平同期信号期
間Thにおける制御電圧Vqのレベル変動に起因する周
波数変動を生じないものとされる。また、バイアス回路
部を形成する抵抗素子23の抵抗値を比較的大となすこ
とが可能とされ、それにより、位相比較部11における
定常位相誤差特性の改善が図られることになる。
【0018】しかしながら、図7に示される構成にあっ
ては、MOS・FET等によって形成されるスイッチ部
35が回路集積化の妨げになるという問題が生じてしま
う。また、バイアス回路部を形成する抵抗素子23の抵
抗値を比較的大とできる状態を実現するには、回路の動
作電流の値を比較的大なるもの、例えば、数mA程度に
設定することが要求され、それにより消費電力及び発熱
量の増大がもたらされることになってしまう。
【0019】斯かる点に鑑み、本発明は、パルス信号を
扱うものとされて、位相比較部により、比較パルス信号
とVCOからの発振出力パルス信号が分周されて得られ
る基準パルス信号とについての位相比較が、周期的に到
来する位相検出期間毎に断続的に行われ、それにより得
られる比較出力電圧に基づいてVCOからの発振出力パ
ルス信号の周波数が制御されるようになされるにあた
り、回路集積化が妨げられない構成がとられるもとで、
位相検出期間におけるVCOからの発振出力パルス信号
の不所望な周波数変動が確実に回避され、さらには、位
相比較部における定常位相誤差特性の改善が図られるこ
とになって、テレビジョン信号受信装置における水平同
期回路に用いられるに好適なPLL回路を提供すること
を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るPLL回路は、基準パルス信号と比較
パルス信号とについての位相比較を周期的に到来する位
相検出期間毎に断続的に行い、各位相検出期間において
は基準パルス信号と比較パルス信号との間の位相差に応
じた出力電圧を発生するとともに、非位相検出期間にお
いては、その直前の位相検出期間における終端時点に得
られる出力電圧を維持する位相比較部と、位相比較部か
ら得られる出力電圧が供給されるサンプルホールド部
と、サンプルホールド部から得られる電圧が供給される
LPFと、LPFを経て得られる電圧により発振周波数
が制御されるVCOと、VCOからの発振出力パルス信
号を分周して分周出力パルス信号を得、その分周出力パ
ルス信号を基準パルス信号として位相比較部に供給する
分周部とを備え、サンプルホールド部が、非位相検出期
間においては、位相比較部から得られる出力電圧と同等
の電圧を導出するとともに、位相検出期間においては、
その直前の非位相検出期間における終端時点において位
相比較部から得られる出力電圧をサンプルホールドして
得られる電圧を導出するものとされて、構成される。
【0021】また、本発明に係るPLL回路の一例は、
位相比較部が、出力電圧が得られる出力端に所定のバイ
アス電圧を供給する抵抗素子を含んだバイアス回路部が
接続されたものとされるとともに、LPFがラグリード
フィルタによって形成され、斯かるもとで、位相比較部
の出力端とLPFにおける抵抗素子とキャパシタンス素
子との間の接続点との間が抵抗素子により連結されたも
のとされる。
【0022】
【作用】このように構成される本発明に係るPLL回路
にあっては、各位相検出期間において位相比較部から得
られる、基準パルス信号と比較パルス信号との間の位相
差に応じた、レベル変動を伴うものとされる出力電圧
と、各非位相検出期間において位相比較部から得られ
る、その直前の位相検出期間における終端時点での出力
電圧が維持されたものとされる出力電圧とが、サンプル
ホールド部に供給される。そして、サンプルホールド部
から、各非位相検出期間においては、位相比較部からの
出力電圧と同等の電圧が導出されるとともに、各位相検
出期間においては、その直前の非位相検出期間の終端時
点において位相比較部から得られる出力電圧がサンプル
ホールドされて得られる電圧が導出される。
【0023】このようにしてサンプルホールド部から得
られる電圧は、各非位相検出期間において位相比較部か
ら得られる出力電圧に対応する部分を含み、さらに、各
位相検出期間において位相比較部から得られるレベル変
動を伴うものとされる出力電圧に対応する部分に代え
て、上述のサンプルホールド部により得られる電圧から
成る部分を含むものとされ、斯かるサンプルホールド部
からの電圧が、LPFを通じてVCOに供給され、それ
により、VCOから得られる発振出力パルス信号の周波
数が制御される。従って、位相検出期間におけるVCO
からの発振出力パルス信号の不所望な周波数変動が確実
に回避される。
【0024】また、サンプルホールド部は、位相比較部
を形成する複数の回路構成素子と同様な複数の回路構成
素子によって、位相比較部の出力端側に形成されるもの
とされる。従って、サンプルホールド部が備えられるこ
とによって、回路集積化が妨げられることになる虞はな
い。
【0025】さらに、本発明に係るPLL回路の一例に
あっては、位相比較部が、その出力端に所定のバイアス
電圧を供給する抵抗素子を含んだバイアス回路部が接続
されたものとされ、また、LPFが、抵抗素子とキャパ
シタンス素子とを含むラグリードフィルタによって形成
されるもとで、位相比較部の出力端とLPFにおける抵
抗素子とキャパシタンス素子との間の接続点との間が抵
抗素子により連結されたものとされることによって、バ
イアス回路部を形成する抵抗素子がその抵抗値を比較的
大なるものとされ得ることになり、それによって、位相
比較部における定常位相誤差特性の改善が図られること
になる。
【0026】このような、本発明に係るPLL回路は、
テレビジョン信号受信装置における水平同期回路を構成
すべく用いられ、位相比較部に供給される比較パルス信
号が水平同期信号とされて、VCOから得られる発振出
力パルス信号が水平同期信号に同期したものとされるに
好適である。
【0027】
【実施例】図1は、本発明に係るPLL回路の一例を示
し、この例は、テレビジョン信号受信装置における水平
同期回路を構成するものとされている。この図1に示さ
れる例にあっては、位相比較部41に、比較パルス信号
として、テレビジョン信号における水平同期信号SHが
供給されるとともに、基準パルス信号として、VCO4
2の発振出力パルス信号POに分周部43による1/N
分周(Nは正整数)が施されて得られるパルス信号PR
が供給される。そして、位相比較部41において、水平
同期信号SHとパルス信号PRとについての位相比較が
なされて比較出力電圧VCが得られ、その比較出力電圧
VCがサンプルホールド部44に供給される。それによ
り、サンプルホールド部44から得られる電圧VSが、
LPF45を通じて制御電圧VQとされ、その制御電圧
VQがVCO42に供給されて、VCO42の発振周波
数が制御電圧VQにより制御される。その結果、VCO
42の発振出力パルス信号POが、水平同期信号SHに
同期したものとされることになる。
【0028】このような本発明に係るPLL回路の一例
における位相比較部41,その出力端に接続されるサン
プルホールド部44及びLPF45が含まれる部分は、
例えば、図2に示される如くの具体構成を有するものと
される。図2に示される位相比較部41,サンプルホー
ルド部44及びLPF45が含まれる部分にあっては、
トランジスタ51のベースに接続された端子52に水平
同期信号SHが供給されるとともに、トランジスタ53
のベースに接続された端子54に分周部43からのパル
ス信号PRが供給され、エミッタがトランジスタ53の
エミッタと共通接続されたトランジスタ55のコレクタ
に接続されたキャパシタンス素子56の一端に、比較出
力電圧VCが得られる。そして、比較出力電圧VCが、
サンプルホールド部44を形成するトランジスタ57の
ベースに供給され、サンプルホールド部44におけるエ
ミッタがトランジスタ57のエミッタと共通接続された
トランジスタ58のベースとトランジスタ59のエミッ
タとの接続点から電圧VSが導出されて、その電圧VS
が、LPF45を形成する抵抗素子60及び61とキャ
パシタンス素子62とで成るラグリードフィルタを通じ
て、抵抗素子60と抵抗素子61との間の接続点に接続
された端子63に制御電圧VQとして導出される。
【0029】位相比較部41は、端子52からトランジ
スタ55のコレクタに接続されたキャパシタンス素子5
6までを含み、さらに、キャパシタンス素子56と並列
に、バイアス回路部を形成する抵抗素子64と電圧源部
65との直列接続が設けられたものとして形成されてお
り、比較出力電圧VCが得られるキャパシタンス素子5
6の一端が、位相比較部41の出力端とされている。ま
た、サンプルホールド部44は、図2における一点鎖線
により囲まれた部分をもって形成され、トランジスタ5
7のベースが入力端とされるとともに、電流源部66が
接続された、トランジスタ58のベースとトランジスタ
59のエミッタとの接続点が出力端とされている。
【0030】斯かる図2に示される構成のもとにおいて
は、端子52に供給される比較パルス信号としての水平
同期信号SHと端子54に供給される基準パルス信号と
してのパルス信号PRとは、適正な同期状態にあると
き、例えば、図6のA及びBに夫々示される水平同期信
号SHとパルス信号Prとの位相関係と同様な位相関係
にあるものとされ、水平同期信号SHの幅に対応して設
定される水平同期信号期間の中央にパルス信号PRの高
レベルから低レベルへのエッジ部が位置するものとされ
る。
【0031】そして、位相比較部41にあっては、端子
52からトランジスタ51のベースに供給される水平同
期信号SHによって、トランジスタ53及び55の夫々
における共通接続されたエミッタにコレクタが接続され
たトランジスタ67が、水平同期信号期間においてオン
状態とされ、また、エミッタがトランジスタ67のエミ
ッタと共通接続されるともに電流源部68が接続される
ものとなされたトランジスタ69が、水平同期信号期間
においてオフ状態とされる。それにより、ベースに端子
54からのパルス信号PRが供給されるトランジスタ5
3とベースに電圧源部70からの一定の電圧が供給され
るトランジスタ55とにより、水平同期信号期間におい
て、水平同期信号SHとパルス信号PRとについての位
相比較が行われる。それに対して、水平同期信号期間以
外の期間、従って、テレビジョン信号における各水平期
間における水平同期信号期間に続く映像期間を含む期間
においては、トランジスタ67がオフ状態とされるとと
もにトランジスタ69がオン状態とされるので、トラン
ジスタ53とトランジスタ55とによる位相比較は行わ
れない。即ち、各水平同期信号期間が、水平同期信号S
Hとパルス信号PRとについての位相比較が行われる位
相検出期間とされているのである。
【0032】斯かる水平同期信号SHとパルス信号PR
とについての位相比較は、図5に示される構成のもとに
おける水平同期信号SHとパルス信号Prとについての
位相比較と同様のものとされ、水平同期信号期間におい
て、パルス信号PRが高レベルをとるとき、トランジス
タ53がオン状態とされるとともにトランジスタ55が
オフ状態とされ、それにより、電源+Bからカレントミ
ラー回路部71を通じて流れる電流IPがキャパシタン
ス素子56に流入し、また、水平同期信号期間におい
て、パルス信号PRが低レベルをとるとき、トランジス
タ53がオフ状態とされるとともにトランジスタ55が
オン状態とされ、それにより、キャパシタンス素子56
から流出する電流INがトランジスタ55を通じて流れ
ることにより行われる。それにより、位相検出期間であ
る水平同期信号期間において、キャパシタンス素子56
の一端とされる位相比較部41の出力端に、カレントミ
ラー回路部71からの電流IPのキャパシタンス素子5
6への流入、及び、電流INのキャパシタンス素子56
からの流出に応じてレベルが変化するものとなる比較出
力電圧VCが得られる。
【0033】また、水平同期信号期間以外の非位相検出
期間、即ち、各水平期間における水平同期信号期間に続
く映像期間を含む期間においては、その直前における位
相検出期間である水平同期信号期間の終端時点において
位相比較部41の出力端に得られる比較出力電圧VC
が、キャパシタンス素子56によって保持される。斯か
る非位相検出期間において位相比較部41の出力端に得
られる比較出力電圧VCは、水平同期信号SHとパルス
信号PRとが適正な同期状態にあるもとにあっては、抵
抗素子64と電圧源部65との直列接続により形成され
るバイアス回路部により供給されるバイアス電圧に等し
いものとされる。
【0034】このようにして得られる、位相検出期間毎
のレベル変化を伴うものとされる比較出力電圧VCは、
サンプルホールド部44における入力端であるトランジ
スタ57のベースに供給される。サンプルホールド部4
4にあっては、端子52に水平同期信号SHが供給され
る水平同期信号期間以外の期間、即ち、位相比較部41
において水平同期信号SHとパルス信号PRとについて
の位相比較が行われる位相検出期間以外の期間である非
位相検出期間において、トランジスタ57及び58の夫
々における共通接続されたエミッタにコレクタが接続さ
れたトランジスタ72がオン状態とされ、また、エミッ
タがトランジスタ72のエミッタと共通接続されるとと
もに電流源部73が接続されたトランジスタ74がオフ
状態とされる。それにより、トランジスタ58のベー
ス、従って、トランジスタ57及び58の夫々のコレク
タ側に設けられたカレントミラー回路部75とトランジ
スタ58との接続点にベースが接続されたトランジスタ
76のエミッタがベースに接続されたトランジスタ59
のエミッタ、及び、電流源部66が接続されたサンプル
ホールド部44の出力端には、トランジスタ57のベー
スと同等の電圧が得られることになる。即ち、非位相検
出期間においては、サンプルホールド部44の出力端
に、位相比較部41からの比較出力電圧VCと同等の電
圧が、電圧VSとして得られることになる。
【0035】また、端子52に水平同期信号SHが供給
される水平同期信号期間、即ち、位相比較部41におい
て水平同期信号SHとパルス信号PRとについての位相
比較が行われる位相検出期間においては、端子52から
トランジスタ51のベースに供給される水平同期信号S
Hによって、トランジスタ74がオン状態とされるとと
もにトランジスタ72がオフ状態とされる。それによ
り、電源+Bからカレントミラー回路部75及びトラン
ジスタ57及び58を通じる電流は流れず、トランジス
タ57及び58が非動作状態におかれて、トランジスタ
76のベースに接続されたキャパシタンス素子77によ
り保持された電圧に基づく電圧が、トランジスタ59の
エミッタ、即ち、トランジスタ58のベース及び電流源
部66が接続されたサンプルホールド部44の出力端に
導出される。
【0036】キャパシタンス素子77により保持される
電圧は、トランジスタ72がオフ状態とされる直前の電
圧、従って、当該位相検出期間の直前の非位相検出期間
の終端時点における電圧であるので、このときサンプル
ホールド部44の出力端に導出される電圧は、当該位相
検出期間の直前の非位相検出期間の終端時点における位
相比較部41からの比較出力電圧VCと同等の電圧とな
る。即ち、位相検出期間にあっては、その直前の非位相
検出期間の終端時点における比較出力電圧VCがサンプ
ルホールドされて得られる電圧が、電圧VSとしてサン
プルホールド部44の出力端に得られることになる。
【0037】このようにして、サンプルホールド部44
の出力端には、各非位相検出期間において位相比較部4
1から得られる比較出力電圧VCに対応する部分を含む
とともに、各位相検出期間において位相比較部41から
得られるレベル変動を伴う比較出力電圧VCに対応する
部分は含むことなく、それに代えて、各位相検出期間の
直前の非位相検出期間の終端時点における比較出力電圧
VCがサンプルホールドされて得られる電圧の部分を含
むものとされる電圧VSが導出されることになる。そし
て、斯かる比較出力電圧VCが各位相検出期間において
伴うレベル変動に対応するレベル変動を伴わないものと
された電圧VSは、抵抗素子60,抵抗素子61及びキ
ャパシタンス素子62を含むラグリードフィルタによっ
て形成されたLPF45を通じて、端子63に制御電圧
VQとして導出される。
【0038】このようにしてLPF45から得られる制
御電圧VQによって発振周波数が制御されるVCO42
からは、位相比較部41において水平同期信号SHとパ
ルス信号PRとについての位相比較が行われる位相検出
期間における不所望な周波数変動の発生が確実に回避さ
れるものとされた発振出力パルス信号POが得られるこ
とになる。
【0039】上述のサンプルホールド部44は、位相比
較部41を形成する複数の回路構成素子と同様な複数の
回路構成素子によって形成されるものとされるので、サ
ンプルホールド部44が備えられることによって、回路
集積化が妨げられることになる虞はない。
【0040】また、図2に示される構成にあっては、位
相比較部41の出力端とLPF45を形成するラグリー
ドフィルタにおける抵抗素子61とキャパシタンス素子
62との間の接続点とが、抵抗素子80によって連結さ
れている。それにより、電圧源部65と共にバイアス回
路部を形成する抵抗素子64が、比較的大なる抵抗値を
とることができるものとされるので、抵抗素子64の抵
抗値は比較的大に選定され、その結果、位相比較部41
の直流ゲインの低下が防止され、定常位相誤差特性の改
善が図られる。
【0041】さらに、LPF45を形成するラグリード
フィルタにおけるキャパシタンス素子62は、比較的大
なる容量値を有するものとされる。それにより、位相比
較部41,サンプルホールド部44,LPF45等に対
して、抵抗素子80が接続されることによる影響が実質
的に及ばないようにされる。
【0042】図3は、図1に示される本発明に係るPL
L回路の一例における位相比較部41,サンプルホール
ド部44及びLPF45が含まれる部分の具体構成の他
の例を示す。この図3に示される具体構成の他の例は、
図2に示される具体構成における位相比較部41の出力
端に、抵抗素子64と電圧源部65との直列接続で成る
バイアス回路部に代えて、複数のトランジスタを含んで
形成されたバイアス回路部81が接続されて得られるも
のに相当し、図3においては、図2に示される各部に対
応する部分が図2と共通の符号が付されて示されてお
り、それらについての重複説明は省略される。
【0043】図3に示される構成におけるバイアス回路
部81は、電圧源部82がベースに接続されたトランジ
スタ83と、エミッタがトランジスタ83のエミッタに
接続され、ベース及びコレクタが位相比較部41の出力
端に接続されたトランジスタ84と、トランジスタ83
及び84の夫々のコレクタに接続されたカレントミラー
回路部85と、コレクタが共通接続されたトランジスタ
83及び84の夫々のエミッタに接続され、ベースに電
圧源部86が接続され、エミッタに電流源部87が接続
されたトランジスタ88と、コレクタが電源+Bに接続
され、エミッタがトランジスタ88のエミッタと共通接
続され、ベースが端子89に接続されたトランジスタ9
0とを含んで構成されている。そして、端子89には、
テレビジョン信号受信装置における水平偏向回路におい
て得られるフライバックパルス信号PFBが供給され
る。
【0044】このような図3に示される構成にあって
は、位相比較部41,サンプルホールド部44及びLP
F45の夫々は、図2に示される具体構成の場合と同様
の動作を行い、また、抵抗素子80も図2に示される具
体構成の場合と同様の役割を果たす。そして、図3に示
される構成におけるバイアス回路部81にあっては、端
子89にフライバックパルス信号PFBが供給され、そ
れがトランジスタ90のベースに供給される期間におい
ては、トランジスタ90がオン状態とされるとともにト
ランジスタ88がオフ状態とされ、それにより、電源+
Bからカレントミラー回路部85及びトランジスタ83
及び84を通じる電流は流れず、トランジスタ83及び
84が非動作状態におかれる。
【0045】それに対して、端子89にフライバックパ
ルス信号PFBが供給されない期間においては、トラン
ジスタ90がオフ状態とされるとともにトランジスタ8
8がオン状態とされ、それにより、電源+Bからカレン
トミラー回路部85及びトランジスタ83及び84を通
じる電流が流れて、トランジスタ83及び84が動作状
態におかれ、トランジスタ83のベースに印加される電
圧源部82からの電圧と同等の電圧がトランジスタ84
のベース及びコレクタに得られ、その電圧が、位相比較
部41の出力端にバイアス電圧として供給される。
【0046】なお、電流源部87の電流値が比較的小に
選定される場合には、トランジスタ88及び90を設け
ることなく、電流源部87を直接に共通接続されたトラ
ンジスタ83及び84の夫々のエミッタに接続するよう
になすことも可能である。
【0047】図2に示される構成の如くに、位相比較部
41の出力端に対するバイアス電圧を供給するバイアス
回路部が抵抗素子64と電圧源部65との直列接続によ
って形成されるもとでは、抵抗素子64が、例えば、数
百KΩ〜数MΩ程度とされる比較的大なる抵抗値を有す
るものとされることになり、それゆえ、回路集積化に支
障をきたすことになる場合も考えられる。それに対し
て、図3に示される構成の如くに、位相比較部41の出
力端に対するバイアス電圧の供給に、位相比較部41,
サンプルホールド部44等を形成する複数の回路構成素
子と同様な複数の回路構成素子によって形成されるバイ
アス回路部81が用いられるもとにあっては、回路集積
化が妨げられる虞がなく、全体の回路集積化が容易に図
られることになる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るPLL回路にあっては、各位相検出期間において位
相比較部から得られる、基準パルス信号と比較パルス信
号との間の位相差に応じた、レベル変動を伴うものとさ
れる出力電圧と、各非位相検出期間において位相比較部
から得られる、その直前の位相検出期間における終端時
点での出力電圧が維持されたものとされる出力電圧と
が、サンプルホールド部に供給され、サンプルホールド
部から、各非位相検出期間において位相比較部から得ら
れる出力電圧に対応する部分を含み、さらに、各位相検
出期間において位相比較部から得られるレベル変動を伴
うものとされる出力電圧に対応する部分に代えて、各位
相検出期間の直前の非位相検出期間の終端時点において
位相比較部から得られる出力電圧がサンプルホールドさ
れて得られる電圧の部分を含むものとされる電圧が得ら
れ、斯かるサンプルホールド部からの電圧が、LPFを
通じてVCOに供給され、それにより、VCOから得ら
れる発振出力パルス信号の周波数が制御される。従っ
て、VCOからの発振出力パルス信号が位相検出期間に
おいて不所望な周波数変動を生じることになる事態が確
実に回避される。
【0049】また、サンプルホールド部は、位相比較部
を形成する複数の回路構成素子と同様な複数の回路構成
素子によって、位相比較部の出力端側に形成されるもの
とされるので、サンプルホールド部が備えられることに
よって、回路集積化が妨げられることになる虞はない。
【0050】さらに、本発明に係るPLL回路の一例に
あっては、位相比較部が、その出力端に所定のバイアス
電圧を供給する抵抗素子を含んだバイアス回路部が接続
されたものとされ、また、LPFが、抵抗素子とキャパ
シタンス素子とを含むラグリードフィルタによって形成
されるもとで、位相比較部の出力端とLPFにおける抵
抗素子とキャパシタンス素子との間の接続点との間が抵
抗素子により連結されたものとされ、それにより、バイ
アス回路部を形成する抵抗素子がその抵抗値を比較的大
なるものとされて、位相比較部における定常位相誤差特
性の改善が図られることになる。
【0051】このような、本発明に係るPLL回路は、
テレビジョン信号受信装置における水平同期回路を構成
すべく用いられ、位相比較部に供給される比較パルス信
号が水平同期信号とされて、VCOから得られる発振出
力パルス信号が水平同期信号に同期したものとされるに
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPLL回路の一例を示すブロック
構成図である。
【図2】図1に示される例における一部分の具体構成の
一例を示す回路接続図である。
【図3】図1に示される例における一部分の具体構成の
他の例を示す回路接続図である。
【図4】従来のPLL回路を示すブロック構成図であ
る。
【図5】図4に示されるPLL回路における一部分の具
体構成の一例を示す回路接続図である。
【図6】図4に示される具体構成例の動作説明に供され
る波形図である。
【図7】図4に示されるPLL回路における一部分の具
体構成の他の例を示す回路接続図である。
【符号の説明】
41 位相比較部 42 VCO 43 分周部 44 サンプルホールド部 45 LPF 51,53,55,57,58,59,67,69,7
2,74,76,83,84,88,90 トランジ
スタ 56,62,77 キャパシタンス素子 60,61,64,80 抵抗素子 65,70,82,86 電圧源部 66,68,73,87 電流源部 71,75,85 カレントミラー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−318868(JP,A) 特開 昭61−270918(JP,A) 実開 昭63−131456(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/06 - 7/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準パルス信号と比較パルス信号とについ
    ての位相比較を周期的に到来する位相検出期間毎に断続
    的に行い、上記位相検出期間においては上記基準パルス
    信号と上記比較パルス信号との間の位相差に応じた出力
    電圧を発生するとともに、非位相検出期間においては、
    該非位相検出期間の直前の位相検出期間における終端時
    点に得られる上記出力電圧を維持する位相比較部と、 該位相比較部から得られる出力電圧が供給され、上記非
    位相検出期間においては、上記位相比較部から得られる
    出力電圧と同等の電圧を導出するとともに、上記位相検
    出期間においては、該位相検出期間の直前の非位相検出
    期間の終端時点において上記位相比較部から得られる出
    力電圧をサンプルホールドして得られる電圧を導出する
    サンプルホールド部と、 該サンプルホールド部から得られる電圧が供給される低
    域通過フィルタ部と、 該低域通過フィルタ部を経て得られる電圧により発振周
    波数が制御される電圧制御発振部と、 該電圧制御発振部からの発振出力パルス信号を分周して
    分周出力パルス信号を得るとともに、該分周出力パルス
    信号を上記基準パルス信号として上記位相比較部に供給
    する分周部と、を備えて構成されるフェイズ・ロックド
    ・ループ回路。
  2. 【請求項2】位相比較部が、出力電圧が得られる出力端
    に所定のバイアス電圧を供給するバイアス回路部が接続
    されたことを特徴とする請求項1記載のフェイズ・ロッ
    クド・ループ回路。
  3. 【請求項3】バイアス回路部が、抵抗素子と電圧源部と
    の直列接続により形成されることを特徴とする請求項2
    記載のフェイズ・ロックド・ループ回路。
  4. 【請求項4】バイアス回路部が、ベースに電圧源部が接
    続された第1のトランジスタと、エミッタが上記第1の
    トランジスタのエミッタに接続され、ベース及びコレク
    タが位相比較部の出力端に接続された第2のトランジス
    タと、上記第1及び第2のトランジスタの夫々のコレク
    タに接続されたカレントミラー回路部と、共通接続され
    た上記第1及び第2のトランジスタの夫々のエミッタに
    接続された電流源部とを含んで構成されることを特徴と
    する請求項2記載のフェイズ・ロックド・ループ回路。
  5. 【請求項5】低域通過フィルタ部がラグリードフィルタ
    によって形成され、位相比較部の出力端と上記ラグリー
    ドフィルタにおける抵抗素子とキャパシタンス素子との
    間の接続点との間が抵抗素子により連結されたことを特
    徴とする請求項2,3又は4記載のフェイズ・ロックド
    ・ループ回路。
  6. 【請求項6】比較パルス信号がテレビジョン信号に含ま
    れる水平同期信号とされ、位相検出期間が水平同期信号
    期間とされることを特徴とする請求項1から5までのい
    ずれかに記載のフェイズ・ロックド・ループ回路。
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