JPH08221503A - 内積演算器 - Google Patents

内積演算器

Info

Publication number
JPH08221503A
JPH08221503A JP7025537A JP2553795A JPH08221503A JP H08221503 A JPH08221503 A JP H08221503A JP 7025537 A JP7025537 A JP 7025537A JP 2553795 A JP2553795 A JP 2553795A JP H08221503 A JPH08221503 A JP H08221503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operational amplifier
input
coefficient
inner product
input voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7025537A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Iizuka
邦彦 飯塚
Hirofumi Matsui
裕文 松井
Mitsuhiko Fujio
光彦 藤尾
Masayuki Miyamoto
雅之 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP7025537A priority Critical patent/JPH08221503A/ja
Priority to US08/599,746 priority patent/US5796647A/en
Priority to EP96102020A priority patent/EP0727751A1/en
Publication of JPH08221503A publication Critical patent/JPH08221503A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06JHYBRID COMPUTING ARRANGEMENTS
    • G06J1/00Hybrid computing arrangements
    • G06J1/005Hybrid computing arrangements for correlation; for convolution; for Z or Fourier Transform
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06GANALOGUE COMPUTERS
    • G06G7/00Devices in which the computing operation is performed by varying electric or magnetic quantities
    • G06G7/12Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers
    • G06G7/14Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for addition or subtraction 
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06GANALOGUE COMPUTERS
    • G06G7/00Devices in which the computing operation is performed by varying electric or magnetic quantities
    • G06G7/12Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers
    • G06G7/16Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for multiplication or division

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Fuzzy Systems (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路規模や消費電力の増大がなく、精度の高
い演算結果を得る。 【構成】 n次元係数ベクトルの各係数の絶対値と比例
する値のキャパシタンス容量値を作り出すキャパシター
アレーと、それらのキャパシターにかける電圧値を制御
するスイッチと、一つのオペアンプを用いた回路によ
り、負係数に対応する入力電圧V’1〜V’nはオペアン
プ31がフォロワー結合状態のときにキャパシターC’
1〜C’nに接続し、正係数に対応する入力電圧V1〜Vm
はオペアンプ31が反転増幅結合状態のときにキャパシ
ターC1〜Cmに接続するような動作とすることにより、
正負の係数が混合した係数ベクトルと入力電圧ベクトル
の内積を可能にする。また、正係数に対応した入力電圧
値をオペアンプ31に入力するタイミングに同期してオ
ペアンプ31の入力側にキャパシターC0を介して基準
電圧Vref成分を帰還させることで入力オフセットによ
る演算誤差の補正ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像圧縮処理などに用
いられ、複数のアナログ電圧値を成分とするn次元入力
ベクトルと、n次元係数ベクトルとの内積値を、スイッ
チドキャパシターを利用したアナログ回路により計算す
る内積演算器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のアナログ電圧値を成分とす
るn次元入力ベクトルと、n次元係数ベクトルとの内積
値を、スイッチドキャパシターを利用したアナログ回路
により計算する回路としては、例えば、文献「Roubik G
regorian and Gabor C.Temes,“Analog MOS Integrated
Circuits for Signal Processing,"1986,John Wily &S
ons,pp413,Figure 6.3.」に示されているような回路が
知られていた。
【0003】この方式の基本原理を図6を用いて説明す
る。
【0004】図6は、スイッチドキャパシターと演算増
幅器を用いた積和演算のための従来の内積演算器の基本
回路図である。
【0005】図6において、演算増幅器(以下オペアン
プという)11の+側入力端子には、基準電圧源Vref
が接続されている。また、このオペアンプ11の負帰還
選択回路としてキャパシターC0とスイッチSWaの並列
回路で構成されている。このスイッチSWaは、コント
ロール信号φ2が“HIGH”のとき“ON”になって
オペアンプ11をフォロワー結合状態とし、また、コン
トロール信号φ2が“LOW”のとき“OFF”になっ
てオペアンプ11を反転増幅結合状態とする。
【0006】また、スイッチSW1とキャパシターC1
直列回路,...,スイッチSWmとキャパシターCmの直
列回路の並列回路の接続点Aは、オペアンプ11の−側
入力端子と負帰還選択回路との接続点に接続されてい
る。これらスイッチSW1,...,スイッチSWmのL端子はそれ
ぞれ、入力電圧V1,V2,...,Vmにそれぞれ接続され
ており、また、そのH端子はそれぞれ基準電圧源Vref
にそれぞれ接続されている。また、これらスイッチSW
1,...,SWmは、共通のコントロール信号φ1によりコ
ントロールされる2対1の切替えスイッチであり、コン
トロール信号φ1が“HIGH”のときは端子“O”と
“H”が導通し、また、コントロール信号φ1が“LO
W”のときは端子“O”と“L”が導通する。
【0007】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。
【0008】図7は、スイッチコントロール信号φ1
φ2と出力信号V0のタイミングを示す波形図である。
【0009】このコントロール信号φ1、φ2は、図7に
示すようにコントロールされており、まず、各サイクル
の前半T/2の期間においては、コントロール信号
φ1、φ2が共に“HIGH”になり、このとき、キャパ
シターC0,C1,...,Cmにそれぞれかかる電圧は基準
電圧Vrefであり、オペアンプ11はフォロワー結合で
2つの入力端子は共に基準電圧Vrefであるから、A点
における電圧はすべて近似的に0になるため、これらの
キャパシターC0,C1,...,CmのA点側に誘導される
電荷の総量も0になる。次に、コントロール信号φ2
“LOW”になると、A点はフローティングノードとな
るため、A点側に誘導される電荷の総量は0のままに保
持される。その後、コントロール信号φ1が“LOW”
になると、キャパシターC1,C2,...,Cm(同じ記号
をそのキャパシターのキャパシタンスを表す場合にも用
いるものとする)の一端はそれぞれ入力電圧V1
2,...,Vmにそれぞれ接続されるため、それらのキ
ャパシターC1,C2,...,CmのA点側には、下記の
(数1)の電荷が誘導されることになる。
【0010】
【数1】
【0011】この電荷が、キャパシターC0によって誘
導される電荷とつり合うため、下記の(数2)という等
式が成立する。
【0012】
【数2】
【0013】これを、出力電圧V0について解くと、下
記の(数3)が得られる。
【0014】
【数3】
【0015】したがって、係数ベクトルの係数がすべて
負であれば、キャパシタンスCiとキャパシタンスC0
比Ci/C0を係数ベクトルの係数値に取ることにより、
所望の内積が計算できることになる。
【0016】このように、オペアンプ11の負帰還選択
回路により、オペアンプ11をフォロワー結合にした状
態で、−側入力端子である反転入力端子の電荷を0に
し、次に、オペアンプ11を反転増幅結合にした状態で
入力電圧V1,V2,...,Vmをかけ演算出力を取り出し
ている。例えば画像圧縮処理などの場合に、この演算結
果を用いて、画像入力パターンとの演算結果である内積
値がもっとも大きいものが画像入力パターンと最も近い
パターンであると認識している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来のスイッチドキャ
パシター演算回路よりなる内積演算器では、オペアンプ
をフォロワー結合にした状態で入力電圧をかけ、次に、
反転増幅結合にした状態で演算出力を取り出すか、また
は、図6で示したようにオペアンプをフォロワー結合に
した状態で反転入力端子の電荷を0にし、次に、オペア
ンプを反転増幅結合にした状態で入力電圧をかけ演算出
力を取り出すかのどちらかであった。前者の場合、正係
数との内積が計算され、また、後者の場合、負係数との
内積が計算されていた。
【0018】このような従来のスイッチドキャパシター
演算回路では、定符号係数のベクトルとの内積しか計算
できず、正負係数の混在する係数ベクトルと入力電圧ベ
クトルとの内積を計算するためには、スイッチドキャパ
シターとオペアンプの組みを、正係数との内積の場合
と、負係数との内積の場合との2つ用い、それらを加算
することが必要であった。この場合、多数の内積演算器
を用いる画像圧縮装置などにおいて、回路が複雑になる
だけではなく、その回路規模や消費電力が増大してい
た。
【0019】また、図6に示した回路で用いているオペ
アンプ11の入力オフセットをVof fsetとすると、上記
(数3)で与えられるとしていた出力電圧V0は、下記
の(数4)となり、オフセット電圧に起因する誤差が問
題になっていた。
【0020】
【数4】
【0021】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、正負係数の混在する係数ベクトルと入力電圧ベクト
ルとの内積を演算する場合に、回路を複雑にすることな
く、回路規模や消費電力の増大をなくすことができ、入
力オフセットの演算結果への影響をなくすことができる
内積演算器を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の内積演算器は、
n個の入力電圧値を成分とするn次元入力ベクトルと、
符号付きのアナログ値係数n個で作られたn次元係数ベ
クトルとの内積値を計算する内積演算器において、オペ
アンプと、該オペアンプをフォロワー結合と反転増幅結
合に切り替える帰還選択部と、該n次元係数ベクトルの
各係数の絶対値と比例する値のキャパシタンス容量値を
作り出して該オペアンプに入力するキャパシターアレー
と、該正係数に対応した入力電圧値は該オペアンプが該
フォロワー結合状態のときに該キャパシターアレーに接
続させ、さらに、該負係数に対応した入力電圧値は該オ
ペアンプが該反転増幅結合状態のときに該キャパシター
アレーに接続させるように制御する制御部とを有するも
のであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0023】また、本発明の内積演算器は、n個の入力
電圧値を成分とするn次元入力ベクトルと、プログラム
可能な符号付きディジタル値係数n個で作られたn次元
係数ベクトルとの内積値を計算する内積演算器におい
て、オペアンプと、該オペアンプをフォロワー結合と反
転増幅結合に切り替える帰還選択部と、該n次元係数ベ
クトルの各係数の絶対値と比例する値のキャパシタンス
容量値を作り出して該オペアンプに入力するプログラマ
ブルキャパシターアレーと、該正係数に対応した入力電
圧値は該オペアンプが該フォロワー結合状態のときに該
オペアンプに入力し、さらに、該負係数に対応した入力
電圧値は該オペアンプが該反転増幅結合状態のときに該
オペアンプに入力するように制御する制御部とを有する
ものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0024】さらに、好ましくは、本発明の内積演算器
における帰還選択部は、正係数に対応した入力電圧値が
オペアンプに入力するタイミングに同期してオペアンプ
の入力側にキャパシターを介して基準電圧成分を帰還し
て該入力側の基準電圧成分をキャンセルするように制御
される。
【0025】
【作用】本発明においては、負係数に対応する入力電圧
はオペアンプがフォロワー結合状態のときにキャパシタ
ーに接続し、正係数に対応する入力電圧はオペアンプが
反転増幅結合状態のときにキャパシターに接続するよう
な動作とすることにより、正負の係数が混合した係数ベ
クトルと入力電圧ベクトルの内積を可能にする。この係
数ベクトルは、符号付きのアナログ値またはディジタル
値係数n個で作られたn次元係数ベクトルとすることが
できる。
【0026】このとき、使用するオペアンプの数を1つ
としたので、従来の定符号係数ベクトルとの内積演算器
と比較して、キャパシター数、オペアンプ数を増大させ
ることなく、正負混合係数ベクトルとの内積演算を行う
ことができて、回路を複雑にすることなく、回路規模や
消費電力の増大をなくすことが可能となる。
【0027】また、正係数に対応した入力電圧値をオペ
アンプに入力するタイミングに同期してオペアンプの入
力側にキャパシターを介して基準電圧成分を帰還させる
ことで、オペアンプの入力側の基準電圧成分をキャンセ
ルして入力オフセット電圧を残した状態とすることがで
きるので、演算動作中に、オペアンプの入力オフセット
電圧による演算誤差の補正動作が組み込まれて、オペア
ンプの入力オフセット電圧に起因する誤差がなくなり、
演算精度が向上する。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0029】(実施例1)本実施例1では、固定のアナ
ログ値係数ベクトルと入力電圧ベクトルとの内積値を計
算する場合を想定している。以下、図1および図7を用
いて実施例1を詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明の実施例1を示す内積演算
器の回路図である。
【0031】図1において、オペアンプ31の+側入力
端子は基準電圧源Vrefに接続されている。また、この
オペアンプ31の帰還選択部としての負帰還選択回路
は、スイッチSW0およびキャパシターC0の直列回路
と、スイッチSWaとの並列回路により構成され、制御
信号によりオペアンプ31をフォロワー結合と反転増幅
結合に切り替える。このスイッチSW0のL端子はオペ
アンプ31の出力端子に接続され、また、そのH端子は
基準電圧源Vrefに接続されており、これによって、オ
ペアンプ31がフォロワー結合のときにスイッチSW0
のH端子に基準電圧源Vrefが接続された場合に、この
オペアンプ31の入力オフセット電圧をVoff setとすれ
ば、A点において、基準電圧Vref+入力オフセット電
圧Voffsetのうちの基準電圧VrefがキャパシターC0
介してキャンセルされて入力オフセット電圧Voffset
A点に残ることになり、オペアンプ31は入力オフセッ
ト電圧Voffsetを含んで入力されて演算され、その結果
として入力オフセットVoffsetがキャンセルされる。
【0032】また、スイッチSW1とキャパシターC1
直列回路,...,スイッチSWmとキャパシターCmの直
列回路、および、スイッチSW´1とキャパシターC´1
の直列回路,...,スイッチSW´nとキャパシターC´
nの直列回路からなる並列回路の接続点Aは、オペアン
プ31の−側入力端子と負帰還選択回路の接続点に接続
されている。これらキャパシターC1,...,キャパシタ
ーCm,キャパシターC´1,...,キャパシターC´n
らなるキャパシターアレーは、係数ベクトルの各係数の
絶対値と比例する値のキャパシタンス容量値を作り出し
てオペアンプ31に入力している。また、これらスイッ
チSW1,...,スイッチSWmのH端子はそれぞれ、正
係数に対応するアナログ入力電圧値V1,V2,...,Vm
がそれぞれ入力され、また、スイッチSW´1,...,ス
イッチSW´1のL端子はそれぞれ、負係数に対応する
アナログ入力電圧値V´1,V´2,...,V´nがそれぞ
れ入力されている。また、スイッチSW1,...,スイッ
チSWmのL端子と、スイッチSW´1,...,スイッチ
SW´1のH端子はそれぞれ基準電圧源Vrefにそれぞれ
接続されている。
【0033】これらスイッチSW0,SW1,...,SWm
およびスイッチSW´1,SW´2,...,SW´nは、制
御信号発生回路32からの同じ制御信号であるコントロ
ール信号φ1により制御される切り替え部としての2対
1の切り替えスイッチであり、正係数に対応した入力電
圧値および基準電圧値と、負係数に対応した入力電圧値
および基準電圧値とをそれぞれ切り替えてキャパシター
アレーに接続させる。つまり、スイッチSW0,S
1,...,SWmおよびスイッチSW´1,SW
´2,...,SW´nは、このコントロール信号φ1が“H
IGH”のとき、端子“O”と端子“H”が導通し、コ
ントロール信号φ1が“LOW”のとき、端子“O”と
端子“L”が導通する。また、スイッチSWaはコント
ロール信号φ2により制御されるスイッチであり、制御
信号発生回路32からの制御信号であるコントロール信
号φ2が“HIGH”のとき“ON”、“LOW”のと
き“OFF”となる。 このように、制御信号発生回路
32は、スイッチSW0,SW1,...,SWmおよびスイ
ッチSW´1,SW´2,...,SW´n、スイッチSWa
に接続されており、スイッチSW0,SW1,...,SWm
およびスイッチSW´1,SW´2,...,SW´nにコン
トロール信号φ1を出力し、スイッチSWaにコントロー
ル信号φ2を出力して、正係数に対応する入力電圧値
1,V2,...,Vmはオペアンプ31がフォロワー結合
状態のときにキャパシターアレーに接続させ、負係数に
対応する入力電圧値V´1,V´2,...,V´nはオペア
ンプ31が反転増幅結合状態のときにキャパシターアレ
ーに接続させるように制御する。これらコントロール信
号φ1とコントロール信号φ2は図7に示されるような信
号波形のタイミングで与えられる。
【0034】上記構成により、まず、コントロール信号
φ1およびコントロール信号φ2の各サイクルの前半T/
2の期間においては、コントロール信号φ1とコントロ
ール信号φ2が共に“HIGH”になっている。このと
き、オペアンプ31はフォロワー結合状態で、しかもキ
ャパシターC0には基準電圧源Vrefが接続されており、
また、スイッチSW0,SW1,...,SWmは正係数に対
応する入力電圧源V1,V2,...,Vmにそれぞれ接続
し、スイッチSW´1,SW´2,...,SW´nは基準電
圧源Vrefに接続している。したがって、図1の回路中
のキャパシターアレーの出力部であるA点側に誘導され
る電荷の総量は、下記の(数5)で示される。
【0035】
【数5】
【0036】次に、コントロール信号φ2が“LOW”
になると、このA点はフローティングノードとなるた
め、電荷総量は上式の値のままに保持される。その後、
コントロール信号φ1が“LOW”になると、キャパシ
ターにかかる電圧が変化するため、キャパシターのA点
側に誘導される電荷総量は、下記の(数6)で示され
る。
【0037】
【数6】
【0038】これら(数5)と(数6)で与えられる電
荷量は等しいので、これらを等値としてV0について解
くと、オペアンプ31の入力オフセット電圧Voffset
キャンセルされて下記の(数7)となる。このように、
演算のためのスイッチング動作中に、オペアンプ31の
入力オフセット電圧Voffsetによる演算誤差の補正動作
が組み込まれることになる。
【0039】
【数7】
【0040】したがって、各サイクルの後半においてオ
ペアンプの出力電圧は、(m+n)次元ベクトルの(数
8)と(m+n)次元ベクトルの(数9)との内積値に
収束する。
【0041】
【数8】
【0042】
【数9】
【0043】(実施例2)本実施例2の場合は、可変の
ディジタル値係数ベクトルと入力電圧ベクトルとの内積
値を計算する場合を想定している。以下、図2〜図5お
よび図7を用いて、実施例2を詳細に説明する。
【0044】図2は、本発明の実施例2を示す内積演算
器の回路図である。
【0045】図2において、図1の内積演算器と異なる
構成は、オペアンプ41の−側入力端子に、コントロー
ル信号φ1と、各々(n+1)ビットの符号付きディジ
タル値b1,b2,...,bmとにより制御されるプログラ
マブルキャパシターアレーPCA1,...,PCAmの
並列回路が接続される構成である。これらプログラマブ
ルキャパシターアレーPCA1,...,PCAmの入力
端子Xにはそれぞれ入力電圧V1,V2,...,Vmがそれ
ぞれ入力され、その出力端子Yはそれぞれ接続点Aを介
してオペアンプ41の−側入力端子に接続されている。
【0046】また、制御信号発生回路42は、プログラ
マブルキャパシターアレーPCA1,...,PCAm、
スイッチSW0およびスイッチSWaに接続され、プログ
ラマブルキャパシターアレーPCA1,...,PCAm
およびスイッチSW0にコントロール信号φ1を出力し、
スイッチSWaにコントロール信号φ2を出力する。
【0047】図1と同様に、スイッチSW0は、コント
ロール信号φ1により制御される2対1の切り替えスイ
ッチであり、コントロール信号φ1が“HIGH”のと
き、端子“O”と端子“H”が導通し、コントロール信
号φ1が“LOW”のとき、端子“O”と端子“L”が
導通する。また、SWaはコントロール信号φ2により制
御されるスイッチであり、コントロール信号φ2が“H
IGH”のとき“ON”、“LOW”のとき“OFF”
となる。これらコントロール信号φ1とコントロール信
号φ2としては、図7に示すタイミング波形が与えられ
る。なお、オペアンプ41の入力オフセット電圧をV
offsetとする。
【0048】図3は図2のプログラマブルキャパシター
アレーPCAiの構成の一例を示す回路図である。
【0049】図3において、bi 0,bi 1,...,bi n
(n+1)ビット符号付きディジタル値biの2進展開
を与えるバイナリー値であり、下記の(数10)で定義
される。
【0050】
【数10】
【0051】また、スイッチSWs,SW1,...,SWn
は、それぞれバイナリー値bi 0,bi 1,...,bi nによ
りそれぞれ制御されている。このバイナリー値bi 0
“0”=“LOW”であれば、スイッチSWsによりコ
ントロール信号φ1が選択され、また、バイナリー値bi
0が“1”=“HIGH”であれば、スイッチSWsによ
りコントロール信号φ1をインバーター51により反転
した信号が選択されるように制御される。また、これら
キャパシターC1,...,Cnは、下記の(数11)を満
たすように取る。
【0052】
【数11】
【0053】このとき、スイッチSW00の端子“O”と
プログラマバルキャパシターアレーの外部接続端子であ
る出力端子Yとの間には、下記の(数12)のキャパシ
タンスが存在する。
【0054】
【数12】
【0055】したがって、このバイナリー値bi 0
“0”のときには、プログラマバルキャパシターアレー
は図4に示す回路と等化であり、正係数のキャパシタン
スとなり、また、bi 0が“1”のときには、プログラマ
バルキャパシターアレーは図5に示す回路と等化であ
り、負係数のキャパシタンスとなることがわかる。この
場合には、スイッチSW00のL端子とH端子の位置が逆
になっている。これより、実施例1における場合と同じ
原理に基づき、各サイクルの後半においてオペアンプ4
1の出力電圧V0は、下記の(数13)に収束すること
がわかる。この場合にも、オペアンプ41の入力オフセ
ット電圧Voffsetはキャンセルされることになる。
【0056】
【数13】
【0057】
【発明の効果】以上により本発明によれば、スイッチド
キャパシターと一つのオペアンプを用いた回路で、n個
のアナログ電圧値を成分とするn次元入力ベクトルと、
符号付きのアナログ値またはディジタル値係数n個で作
られたn次元係数ベクトルとの内積値を計算することが
できるため、多数の内積演算器を用いる装置における回
路を複雑にすることなく、また、回路規模を増大させる
こともなく、消費電力の削減をも図ることができる。
【0058】また、オペアンプの入力オフセット電圧に
対する補正作用を、回路の演算動作中に組み込むことが
できるため、回路規模を増大させることなく、精度の高
い演算をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す内積演算器の回路図で
ある。
【図2】本発明の実施例2を示す内積演算器の回路図で
ある。
【図3】図2のプログラマブルキャパシターアレーPC
iの構成の一例を示す回路図である。
【図4】図2のプログラマブルキャパシターアレーPC
iの、bi 0=“0”のときの等化回路図である。
【図5】図2のプログラマブルキャパシターアレーPC
iの、bi 0=“1”のときの等化回路図である。
【図6】従来の内積演算器の回路図であって、スイッチ
ドキャパシターとオペアンプを用いた積和演算のための
基本回路図である。
【図7】スイッチコントロール信号φ1、φ2と出力信号
0のタイミング関係を示す波形図である。
【符号の説明】
31,41 オペアンプ 32,42 制御信号発生回路 51 インバーター φ1,φ2 コントロール信号 V0 出力信号 SW0〜SWm,SW´1〜SW´n,SWs,SW00
2対1の切替えスイッチ C0〜Cm,C´1〜C´n キャパシター SWa スイッチ PCA1〜PCAm プログラマブルキャパシターアレ
ー b1,b2,...,bm 符号付きディジタル値 bi 0,bi 1,...,bi n 符号付きディジタル値bi
2進展開を与えるバイナリー値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 雅之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個の入力電圧値を成分とするn次元入
    力ベクトルと、符号付きのアナログ値係数n個で作られ
    たn次元係数ベクトルとの内積値を計算する内積演算器
    において、 演算増幅器と、該演算増幅器をフォロワー結合と反転増
    幅結合に切り替える帰還選択部と、該n次元係数ベクト
    ルの各係数の絶対値と比例する値のキャパシタンス容量
    値を作り出して該演算増幅器に入力するキャパシターア
    レーと、該正係数に対応した入力電圧値は該演算増幅器
    が該フォロワー結合状態のときに該キャパシターアレー
    に接続させ、さらに、該負係数に対応した入力電圧値は
    該演算増幅器が該反転増幅結合状態のときに該キャパシ
    ターアレーに接続させるように制御する制御部とを有す
    る内積演算器。
  2. 【請求項2】 n個の入力電圧値を成分とするn次元入
    力ベクトルと、プログラム可能な符号付きディジタル値
    係数n個で作られたn次元係数ベクトルとの内積値を計
    算する内積演算器において、 演算増幅器と、該演算増幅器をフォロワー結合と反転増
    幅結合に切り替える帰還選択部と、該n次元係数ベクト
    ルの各係数の絶対値と比例する値のキャパシタンス容量
    値を作り出して該演算増幅器に入力するプログラマブル
    キャパシターアレーと、該正係数に対応した入力電圧値
    は該演算増幅器が該フォロワー結合状態のときに該演算
    増幅器に入力し、さらに、該負係数に対応した入力電圧
    値は該演算増幅器が該反転増幅結合状態のときに該演算
    増幅器に入力するように制御する制御部とを有する内積
    演算器。
  3. 【請求項3】 前記帰還選択部は、前記正係数に対応し
    た入力電圧値が前記演算増幅器に入力するときに、前記
    演算増幅器の入力側にキャパシターを介して基準電圧成
    分を帰還して該入力側の基準電圧成分をキャンセルする
    ように制御される請求項1または2記載の内積演算器。
JP7025537A 1995-02-14 1995-02-14 内積演算器 Withdrawn JPH08221503A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7025537A JPH08221503A (ja) 1995-02-14 1995-02-14 内積演算器
US08/599,746 US5796647A (en) 1995-02-14 1996-02-12 Inner product calculation device
EP96102020A EP0727751A1 (en) 1995-02-14 1996-02-12 An inner product calculation device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7025537A JPH08221503A (ja) 1995-02-14 1995-02-14 内積演算器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08221503A true JPH08221503A (ja) 1996-08-30

Family

ID=12168765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7025537A Withdrawn JPH08221503A (ja) 1995-02-14 1995-02-14 内積演算器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5796647A (ja)
EP (1) EP0727751A1 (ja)
JP (1) JPH08221503A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR960038596A (ko) * 1995-04-26 1996-11-21 수나오 타카토리 곱셈회로

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7289381B1 (en) * 2005-06-20 2007-10-30 Marvell International Limited Programmable boosting and charge neutralization

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4393351A (en) * 1981-07-27 1983-07-12 American Microsystems, Inc. Offset compensation for switched capacitor integrators
US5168461A (en) * 1989-08-21 1992-12-01 Industrial Technology Research Institute Switched capacitor differentiators and switched capacitor differentiator-based filters
JP3055739B2 (ja) * 1993-01-13 2000-06-26 シャープ株式会社 乗算回路
US5325322A (en) * 1993-06-14 1994-06-28 International Business Machines Corporation High-speed programmable analog transversal filter having a large dynamic range

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR960038596A (ko) * 1995-04-26 1996-11-21 수나오 타카토리 곱셈회로

Also Published As

Publication number Publication date
US5796647A (en) 1998-08-18
EP0727751A1 (en) 1996-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6693574B2 (en) D/A converter and delta-sigma D/A converter
JP3023434B2 (ja) スケーラ回路
US5465064A (en) Weighted summing circuit
JPH08221503A (ja) 内積演算器
JPH02306722A (ja) D/a変換装置
US5424973A (en) Apparatus and method for performing small scale subtraction
JPH06164318A (ja) ホールド回路
JPH1065542A (ja) アナログ/ディジタル変換回路
JPH03254524A (ja) A/d変換器
JPH0716163B2 (ja) 冗長2進d/a変換器およびそれを用いた冗長2進信号処理装置
JPS62204617A (ja) 高分解能a/dコンバ−タ
JP2001036816A5 (ja)
JP2003060504A (ja) A/d変換装置およびa/dコンバータ用誤差補正装置
JPS6364085B2 (ja)
JP3498088B2 (ja) 集積回路
JPH0552677A (ja) ホイートストンブリツジ型ロードセルの励振回路
JPS62135775A (ja) 差電圧測定回路
JP3527076B2 (ja) アナログ演算回路の演算誤差補正方法およびフィルタ回路
JP2651240B2 (ja) A/d変換器
JP3532080B2 (ja) アナログ演算回路
JPH0211018A (ja) アナログデータ入力装置
JPH0637449Y2 (ja) 基準電圧発生器
JP2794050B2 (ja) Ad変換器試験装置
JP2510228Y2 (ja) 多出力基準電圧発生装置
JPS59172828A (ja) アナログ電圧デジタル信号変換回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020507