JPH08221453A - 曲線加工方法及び装置 - Google Patents

曲線加工方法及び装置

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JPH08221453A
JPH08221453A JP7029754A JP2975495A JPH08221453A JP H08221453 A JPH08221453 A JP H08221453A JP 7029754 A JP7029754 A JP 7029754A JP 2975495 A JP2975495 A JP 2975495A JP H08221453 A JPH08221453 A JP H08221453A
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JP
Japan
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curve
data
curves
database
point
Prior art date
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Application number
JP7029754A
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English (en)
Inventor
Masaru Nishimura
勝 西村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH08221453A publication Critical patent/JPH08221453A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/82Elements for improving aerodynamics

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の曲線データをグループ化又は複合曲線
化して取り扱う場合に、データ量を低減して応答性を向
上させる。 【構成】 データベース12上にデータとして格納され
ている複数の曲線の中から、連続線を構成する複数の曲
線を一筆書き入力によって自動選択し(130)、その
端点が相隣接する複数の曲線を連結することができるか
否か及び各曲線を構成する点の一部を間引くことができ
るか否かを判定し、可能である場合には連結又は間引き
を実行する(150,170)。データ量の低減によっ
て、応答性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3次元CAD(Comput
er Aided Design )システム等を利用して得られるデー
タに基づき製品又はその型の素材を曲線加工する曲線加
工方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】3次元CADは立体を取り扱うことがで
きるCADであり、その用途には、例えば自動車の車体
やその型の設計支援等がある。この種の用途において
は、連続線データに関する図形処理を実行することが多
い。その場合には、まず、あらかじめ曲線データ(曲線
を構成する各点のデータの集合)を作成しデータベース
上に格納しておく。連続線を構成するに当たって、使用
者は、データベース上に曲線データとして格納されてい
る曲線のうちいずれの曲線を使用するのかを、連続線を
構成する順に指示する。このようにデータとして得られ
る一群の曲線、すなわち連続線は、その後、加工等に使
用される。
【0003】連続線を構成するに当たって一連の曲線を
指示する操作は、グループ化等の手法によって効率化す
ることができる。例えばグループA=集合(曲線1、曲
線2、曲線3、…、曲線N)といった具合に、N本の曲
線に係る曲線データをグループ化しておくと、曲線1、
曲線2、曲線3、…、曲線Nを順に指示する操作は必要
でなくなり、グループAを指示する操作のみで済ませる
ことが可能になる。但し、グループ化のために集合属性
を示すデータを付加する必要があるため、グループ化し
ない場合に比べるとデータ量は増大する。
【0004】近年では、グループ化と併せ、複合曲線化
と呼ばれる手法も用いられている。例えば集合曲線C=
曲線1+曲線2+曲線3+…+曲線Nといった具合に、
N本の曲線によってトポロジーを定義しておくと、定義
されたトポロジーを指示する操作のみで、連続線(この
場合集合曲線)を指示することができる。なお、トポロ
ジーの表現形式としては、第1に複数の曲線の集まりと
して表現する形式があり、第2にNURBS(Non Unif
ormed Rational B-Spline )にて表現する形式がある。
これらいずれの表現形式においても、トポロジーを表現
するための属性データが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらグループ化、複
合曲線化等の手法は、連続線を指示するのに際し操作を
簡略化できるという面で有効な手法である。反面で、集
合属性等を示すデータを付加する必要があるため、これ
らの手法は取り扱うデータの量の増大、ひいては応答性
の低下を招く。専ら単一のCADシステムのみで連続線
に係る図形処理を実行する場合には、極端に短い曲線を
示す曲線データの作成・使用を避け、また許容される精
度の範囲内で曲線構成点を減らす等の手法で、このよう
な不具合を防止することも可能である。
【0006】しかし、例えば自動車の車体やその型の設
計支援等の用途においては、車体形状の設計に用いられ
ているCADシステムから型設計に用いられているCA
Dシステムへと、IGES等のデータ互換フォーマット
を利用して形状データを移転することがある。このよう
に前段のCADシステムにて得られたデータを後段のC
ADシステムに与え他の用途で使用する場合には、グル
ープ化、複合曲線化等に伴うデータの量の増大という問
題が、各システム間の形状データの取扱方の相違により
顕在化する。
【0007】例えば、一般に高い形状データ精度が必要
な車体形状設計支援用CADシステムから、それよりは
低い形状データ精度でよい型設計支援用CADシステム
へと、連続線に係る形状データを移転する場合を考え
る。前者においては、高い形状データ精度を実現するた
めには、1本の連続線を精度に見合った多数の曲線にて
定義する必要があり、また1本の曲線を精度に見合った
多数の点にて定義する必要がある。これに対し、後者に
おいては、形状データ精度がより低くてもよいため、1
本の連続線を前者より少数の曲線にて定義することが許
されるし、また1本の曲線を前者より少数の点にて定義
することも許される。このようなCADシステム間で連
続線に係る形状データを移転する場合、前者にとっては
適当な本数の曲線に分割されていた連続線であっても、
後者にとっては各曲線が短かすぎることがあり、これ
は、グループ化、複合曲線化等に伴い付加されているデ
ータの多さによる応答性の劣化を招く。また、前者にと
っては精度実現上必要であった曲線構成点数(従ってデ
ータの量)が、後者にとっては多過ぎることがあり、こ
れもやはり応答性の劣化を招く。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、連続線を示すデー
タの編集により、CADシステム間の形状データ移転等
の際に適用できるデータ量低減手法を実現することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の第1の構成は、複数本の曲線に関す
るデータが格納されたデータベースを参照しながら、連
続線に従い製品又はその型の素材を加工する曲線加工方
法において、上記複数本の曲線のなかから、加工に用い
る連続線を構成すべき少なくとも2本の曲線を選択する
ステップと、選択された曲線のうちその端点が相近接す
る2本の曲線に関し当該端点における接線のなす角度を
示す指標を求め、これらの曲線が滑らかに連続している
と見なしてよいかを当該指標に基づき判定するステップ
と、上記判定が成立した場合に、上記相近接する端点を
示すデータをその近傍に存在する単一の点を示すデータ
に置き換えつつ、上記2本の曲線をデータベース上で連
結するステップと、を有することを特徴とする。
【0010】本発明の第2の構成は、複数本の曲線に関
するデータが格納されたデータベースを備え、当該デー
タベースを参照しながら、連続線に従い製品又はその型
の素材を加工する曲線加工装置において、上記複数本の
曲線のなかから、加工に用いる連続線を構成すべき少な
くとも2本の曲線を選択する手段と、選択された複数本
の曲線のうちその端点が相近接する2本の曲線に関し当
該端点における接線のなす角度を示す指標を求め、これ
らの曲線が滑らかに連続していると見なしてよいかを当
該指標に基づき判定する手段と、上記判定が成立した場
合に、上記相近接する端点を示すデータをその近傍に存
在する単一の点を示すデータに置き換えつつ、上記2本
の曲線をデータベース上で連結する手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0011】本発明の第3の構成は、曲線を構成する各
点のデータが格納されたデータベースを参照することに
より、当該曲線に従い製品又はその型の素材を加工する
曲線加工方法において、上記曲線を構成する各点に関
し、当該曲線に沿い当該点の前後にある2点を結んだ直
線に属すると見なしてよいかを、各点のデータに基づき
判定するステップと、上記判定が成立した場合に、判定
に係り上記曲線を構成する点のデータをデータベース上
から削除するステップと、を有することを特徴とする。
【0012】そして、本発明の第4の構成は、曲線を構
成する各点のデータが格納されたデータベースを備え、
当該データベースを参照することにより、当該曲線に従
い製品又はその型の素材を加工する曲線加工装置におい
て、上記曲線を構成する各点に関し、当該曲線に沿い当
該点の前後にある2点を結んだ直線に属すると見なして
よいかを、各点のデータに基づき判定する手段と、上記
判定が成立した場合に、判定に係り上記曲線を構成する
点のデータをデータベース上から削除する手段と、を備
えることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の第1及び第2の構成においては、ま
ず、データベース上にデータとして格納されている複数
本の曲線のなかから、加工に用いる連続線を構成すべき
少なくとも2本の曲線が選択される。次に、選択された
曲線のうちその端点が相近接する2本の曲線に関し、当
該端点における接線のなす角度を示す指標が検出乃至演
算される。さらに、この指標からみて、これらの曲線が
滑らかに連続していると見なせる場合には、端点が相近
接している2本の曲線がデータベース上で連結される。
これにより、集合属性等に係るデータ量が低減される。
また、当該相近接する端点を示す2点分のデータがその
近傍に存在する単一の点(例えば両端点のうち一方の点
や、両端点の中間点)を示す1点分のデータに置換され
るため、データの量が1点分減る。その結果、曲線加工
に先立つ処理の応答性が向上する。また、滑らかに連続
していると見なせる場合に曲線の合成を実行しているた
め、連続線の滑らかさを損なうこともない。
【0014】本発明の第3及び第4の構成においては、
まず、データベース上にデータとして格納されており曲
線を構成する各点に関し、当該曲線に沿い当該点の前後
にある2点を結んだ直線に属すると見なしてよいか否か
が、各点のデータに基づき判定される。見なしてよいと
の判定結果が得られた場合、この点のデータがデータベ
ース上から削除される。従って、本構成においては、デ
ータ量が低減され曲線加工に先立つ処理の応答性が向上
する。また、当該点のデータをデータベース上から削除
したとしても、当該直線の滑らかさや連続性を損なうこ
ともない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例に関し図面に基
づき説明する。
【0016】図1には、本発明の一実施例に係る曲線加
工方法の実施環境が示されている。この図のシステムは
3次元CADシステムであり、曲線データの自動編集等
を実行するCAD本体10、CAD本体にて使用される
曲線データ等のデータを格納するデータベース12、他
のCADシステム等との間でデータ通信を実行するため
のインタフェース14、必要な指示を与えるべく使用者
によって操作されるキーボード等の入力デバイス16、
及びCAD本体10による処理の結果等を表示する表示
デバイス18から構成されている。
【0017】図2には、図1に示されるシステムにより
実行される処理手順が示されている。この図に示される
ように、CAD本体10は、まずデータベース12上に
格納されている図形データに曲線編集を施した上で(1
00)、データベース上に格納されている図形データに
基づき製品又はその型の素材を加工し又はそのための装
置にデータを供給する(200)。例えば、図3上段に
示される立方体素材300を、図3下段に示されるよう
に側方から連続線CX により、上方から連続線CY によ
り加工しようとする場合(200)、CAD本体10
は、これに先立ち、データベース12上に格納されてい
る図形データに曲線編集を施す(100)。本実施例の
特徴は、加工に先立ち実行されるCAD曲線編集手順1
00、特にこの手順100により実現されるデータ量の
低減やその結果たる応答性の向上である。
【0018】CAD曲線編集手順100においては、C
AD本体10により、連続する曲線群データの一筆書き
入力(130)、曲線の連結判定・連結処理(150)
及び曲線構成点の間引き判定・間引き処理(170)が
順に実行される。ステップ130は、所定条件を満たす
曲線をデータベース12から順に取り出す(ソーティン
グする)手順であり、ステップ150は、ステップ13
0にて取り出された曲線同士を所定条件下で連結する手
順であり、ステップ170は、曲線を構成する点のうち
所定条件を満たす点を間引く手順である。これらの手順
のうち、特にステップ150及び170によりデータ量
の低減が実現される。その結果得られるデータは、ステ
ップ190にてデータベース12等に出力される。な
お、ステップ130、150及び170にて使用する条
件(曲線編集条件)は、ステップ110にて設定され
る。
【0019】図4には、曲線編集条件値の設定に係るス
テップ110の詳細が示されている。この図に示される
ように、使用者は、入力デバイス16を使用して、連続
条件値の設定(112)、連結判定値の設定(114)
及び間引き判定値の設定(116)を実行する。連続条
件値、連結判定値及び間引き判定値は、それぞれ、ステ
ップ130、150及び170にて使用する条件値であ
る。その詳細に関しては、後に説明する。
【0020】図5には、連続する曲線群データの一筆書
き入力に係るステップ130の詳細が示されている。こ
の図に示されるように、使用者は、まず、入力デバイス
16を使用して、ソーティング開始線、ソーティング終
了線及びソーティング方向の指示・選択を実行する(1
31、132)。すなわち、データベース12上にてグ
ループ化、複合曲線化等に供されている一群の曲線のう
ち、いずれの曲線を対象としてソーティング(一筆書き
の順序でのデータベース12からの拾い出し及び並べ換
え)を実行し、またいずれの方向にソーティングするの
かを指示する。図6に示されるように10本の曲線C1
〜C10にて1本の閉じた連続線が構成されており、使用
者が曲線C1 〜C5 のソーティングを指示しようとして
いる場合を例にすると、ステップ131では曲線C1
びC5 がそれぞれソーティング開始線及びソーティング
終了線として指示され、ステップ132ではA1 がソー
ティング方向として選択される。なお、データベース1
2上にデータとして格納されている曲線は、複数の点か
ら構成されており、また、2個の端点を有している。以
下の説明では、各曲線の2個の端点のうち、ソーティン
グ方向後方に有る点を始点、前方に有る点を終点と呼ぶ
こととする。
【0021】CAD本体10は、次に、ステップ131
にて指示されたソーティング開始線C1 に関するデータ
をデータベース12から読み出し、その終点E1 に関し
連続条件値を満たす候補曲線をデータベース12上から
選択する(133)。ソーティング開始線C1 を関数F
(P1j:j=1,…M1 )(但し、P1jは曲線C1 を構
成する点)と表すこととすると、読み出されるデータ
は、点P1jの3次元座標値(X1j,Y1j,Z1j)、点P
1jにおける接線単位ベクトルの3次元成分値(TX1j
TY1j,TZ1j)、及び接線単位ベクトル(TX1j,T
1j,TZ1j)の前後各方向スケール値(T11j,T2
1j)である。前方向スケール値T11jは、ソーティング
方向に沿い前方を指向するベクトルをスケーリングする
際、使用する係数であり、後方向スケール値T21jは、
ソーティング方向に沿い後方を指向するベクトルをスケ
ーリングする際使用する係数である。いずれも、そのベ
クトルが曲線にどの程度沿っているのか(近接している
のか)を示している。また、ここにいう候補曲線とは、
その端点と終点E1 の距離d(図7参照)が、設定済み
の連続条件値(許容誤差が±2.5mmの場合0.1m
m程度が好ましい)よりも小さいような、他の曲線をい
う。
【0022】ステップ133においては、終点E1 に関
し連続条件値を満たす候補曲線が全て選択される。従っ
て、ステップ133にて選択される候補曲線の個数に
は、0個の場合、1個の場合、及び2個以上の場合の合
計3通りが生じ得る。
【0023】ステップ133にて候補曲線が全く発見さ
れなかった場合には(134)、CAD本体10は、そ
の旨を表示デバイス18の画面上に表示する。使用者
は、これに応じて入力デバイス16を操作し、連続条
件値をより大きな値に変更して再度ステップ133を実
行するのか、それとも編集処理を終了するのかを指示
する(135)。使用者が連続条件値の変更を選択した
場合には、続いて、入力デバイス16の操作により新た
な連続条件値が設定され(136)、その上でステップ
133が再度実行される。連続条件値をより大きな値に
変更することにより、候補曲線が全く発見されない状況
を解消できる。また、使用者が編集処理の任意終了を選
択した場合には、この図の処理は終了する。
【0024】ステップ133にて発見された候補曲線が
1個であった場合(134、137)、発見された候補
曲線がソーティング終了線でない限り(138)、対象
をソーティング開始線C1 から当該発見された候補曲線
(C2 )に変えて、ステップ133が実行される。
【0025】また、ステップ133にて複数の候補曲線
が発見された場合(134、137)、CAD本体10
は、その旨を表示デバイス18の画面上に表示する。使
用者は、これに応じて入力デバイス16を操作し、発
見された複数の候補のうちいずれかを手動選択するの
か、連続条件値をより小さな値に変更して再度ステッ
プ133を実行するのか、それとも編集処理を終了す
るのかを指示する(139、135)。使用者が手動選
択を指示した場合には、いずれの候補曲線を選択するか
が、使用者の入力デバイス16操作により指示され(1
40)、CAD本体10の動作はステップ138を経て
ステップ133に戻る。すなわち、手動選択された候補
曲線がソーティング終了線でない限り(138)、対象
をソーティング開始線C1 から当該発見された候補曲線
(C2 )に変えて、ステップ133が実行される。使用
者が連続条件値の変更を選択した場合には、続いて、入
力デバイス16の操作により新たな連続条件値が設定さ
れ(136)、その上でステップ133が再度実行され
る。連続条件値をより小さな値に変更することにより、
候補曲線が複数個発見される状況を解消できる。使用者
が編集処理の任意終了を選択した場合には、この図の処
理は終了する。
【0026】このような動作を繰り返していくと、いず
れ、ステップ138の条件が成立する。この時点で、図
5の動作は終了する。連続条件値を要求精度に応じて設
定しておくことにより、連続線を構成する曲線間の連続
性を顕著に損うことなく、ソーティングを実行すること
ができる。
【0027】図8には、曲線の連結判定・連結処理に係
るステップ150の詳細が示されている。この手順にお
いては、CAD本体10は、まず変数iに1を設定した
上で(151)、ステップ130にてソーティングした
曲線のうちi番目の曲線Ciの終点Ei における接線単
位ベクトルaと、i+1番目の曲線Ci+1 の始点Si+ 1
における接線単位ベクトルbとの外積の絶対値|a×b
|=sinθ(θはaとbのなす角度)を求める(15
2;図9参照)。a=(xa ,ya ,za T,b=
(xb ,yb ,zb T とした場合、|a×b|は次の
式により求めることができる。
【0028】
【数1】 |a×b|={(ya ×zb −za ×yb 2 +(za ×xb −xa ×zb 2 +(xa ×yb −ya ×xb 2 1/2 ここに、|a×b|が十分小さければ、曲線Ci と曲線
i+1 を連結(マージ)し単一の曲線Ci ´を生成した
としても連続線の滑らかさが大きく損なわれることはな
い、と見なすことができる(図10参照)。そこで、C
AD本体10は、|a×b|を設定済みの連結判定値
(許容誤差が±2.5mmの場合0.1mm程度が好ま
しい)と比較し(153)、前者が小であれば連結を実
行する(154)。CAD本体10は、変数iを1ずつ
増加させながら(155)、変数iがNに至るまで、す
なわち連結される可能性の有るN−1個の箇所に関し、
上述の処理を実行する(156)。その後、図8の動作
は終了する。
【0029】曲線Ci と曲線Ci+1 の連結は、曲線Ci
の終点Ei に関するデータ及び曲線Ci+1 の始点Si+1
に関するデータを、これらの点に一致乃至近接する1
点、例えば点Ei に関するデータにより置き換えること
により、実現できる。曲線Ciが関数F(Pij:j=
1,…Mi )によって与えられ、曲線Ci+1 が関数F
(P(i+1)j:j=1,…Mi+1 )によって与えられてい
るとすると、連結により得られる新たな曲線Ci ´は、
【数2】 Ci ´=Ci +Ci+1 =F(Pij:j=1,…Mi )+F(P(i+1)j:j=1,…Mi+1 ) =F(Pij:j=1,…Mi ,P(i+1)j:j=2,…Mi+1 ) と表される。従って、連結前の曲線Ci 及びCi+1 を記
述するのに使用されていた合計Mi +Mi+1 点分のデー
タが、連結後はMi +Mi+1 −1点分のデータでよくな
り、またグループ化等のために必要な属性データも低減
され、従って応答性が向上する。さらに、データの粗さ
を均一化することができるため、連結処理は端点不一致
による障害を防止する上でも有効である。
【0030】曲線Ci の終点Ei に関するデータ及び曲
線Ci+1 の始点Si+1 に関するデータを点Ei に関する
データにより置き換える際には、点Ei に関するデータ
を従前のまま使用してもよいし、接線方向単位ベクトル
の各成分に関しては点Ei のそれと点Si+1 のそれの平
均値を採用してもよい。特に後者により、連結後の曲線
i ´に沿い接線単位ベクトルの方向を滑らかに変化さ
せることができる。無論、点Si+1 に関するデータを使
用してもよい。また、終点や始点においては接線単位ベ
クトルをソーティング方向前方及び後方のうち1方向し
か定義できずかつ定義できる方向は始点と終点とで逆で
あるから、スケール値に関しては各点において定義でき
る方向の接線単位ベクトルに係る値を、連結後の値とし
て使用するのが好ましい。すなわち、点Pij
【数3】 Pij=(Xij,Yij,Zij,TXij,TYij,TZij,T1ij,T2ij) で与えることとし、曲線Ci の終点Ei をPijj=Mi
曲線Ci+1 の始点Si+1をP(i+1)1と表すこととした場
合、これらの点に代えて連結後に使用する点は、
【数4】 (Xi(Mi) ,Yi(Mi) ,Zi(Mi) ,(TXi(Mi) +TX(i+1)1)/2, (TYi(Mi) +TY(i+1)1)/2,(TZi(Mi) +TZ(i+1)1)/2, T1i(Mi) ,T2(i+1)1)) となる。
【0031】図11には、曲線構成点の間引き判定・間
引き処理に係るステップ170の詳細が示されている。
この手順においては、CAD本体10は、まず変数i及
びjを1に設定する(171〜174)。CAD本体1
0は、次に、i番目の曲線Ci 上のj番目の点Pijから
点Pi(j-1)と点Pi(j+1)を結ぶ直線Li に下ろした垂線
の長さBijを求める(175;図12参照)。ここに、
求めた長さBijが十分小さければ、点Pijに関しては直
線Li 上にあると見なしても精度上差支えはない。そこ
で、長さBijが設定済みの間引き判定値(許容誤差が±
2.5mmの場合0.1mm程度が好ましい)より小さ
い場合(176)、CAD本体10は点Pijに関するデ
ータを削除する(177;間引き)。曲線Ci がMi
の点Pij:j=1,…Mi によって与えられているとす
ると、例えばk番目の点を間引いた後の曲線Ci は、M
i −1個の点Pij:j=1,…,k−1,k+1,…,
i によって表現でき、これによりデータが1点分減少
する。
【0032】CAD本体10は、変数jを1ずつ増加さ
せながら、jがM−1以上となるまで、すなわちある曲
線の全ての構成点に関して、間引き判定・間引き処理を
繰り返す(174,178)。CAD本体10は、変数
iを1ずつ増加させながら、iがN以上となるまで、す
なわち全ての曲線の全ての構成点に関して、間引き判定
・間引き処理を繰り返す(172,179)。これによ
り、精度上許容される範囲内で曲線を変形しつつ、デー
タ量を低減して応答性を向上させることができる。前述
の連結処理と併せ、この間引き処理によるデータ量低減
により、自動形状創成プログラムを利用する場合に、形
状認識がより容易になる。
【0033】なお、本発明は、以上の説明において各曲
線又はその構成点を表現する際に使用しているデータの
内容により、限定されるものではない。また、連結判定
・連結処理の際に外積の絶対値を演算しているが、これ
に代え、接線単位ベクトル同士のなす角度θを反映する
他の指標を用いてもよい。また、間引き判定・間引き処
理の際に垂線の長さBijを利用しているが、これに代
え、曲率等を利用して例えば対象とする点の前後の点を
含む3点を結ぶ曲線の曲率半径が所定値以上であるなら
ば3点が直線上にあるとみなし対象点を間引くようにし
てもよい。間引き判定・間引き処理の際に、直線Li
代え、曲線Ci の始点Si 及び終点Ei や点Pi(j-2)
びPi(j+2)等、点Pijの前後にある2点を通過するよう
な直線を想定してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1及び
第2の構成によれば、その端点が相近接する2本の曲線
に関し当該端点における接線のなす角度を示す指標を求
め、この指標からみてこれらの曲線が滑らかに連続して
いると見なせる場合に両曲線をデータベース上で連結
し、その際当該相近接する端点を単一の点に置換するよ
うにしたため、データ量が減る結果、曲線加工に先立つ
処理の応答性が向上する。また、滑らかに連続している
と見なせる場合に曲線の連結を実行しているため、連続
線の滑らかさを損なうこともない。
【0035】本発明の第3及び第4の構成によれば、曲
線を構成する各点に関し、当該曲線に沿い当該点の前後
にある2点を結んだ直線に属すると見なしてよいか否か
を、各点のデータに基づき判定し、見なしてよいとの判
定結果が得られた場合にこの点のデータをデータベース
上から削除するようにしたため、データ量が低減される
結果曲線加工に先立つ処理の応答性が向上する。また、
当該点のデータをデータベース上から削除したとして
も、当該直線の滑らかさや連続性を損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る曲線加工方法の実施
環境を示すブロック図である。
【図2】 この実施例における処理手順の全体の流れを
示すフローチャートである。
【図3】 この実施例における加工の一例を示す斜視図
である。
【図4】 この実施例における処理手順のうち曲線編集
条件値の設定に係る手順を示すフローチャートである。
【図5】 この実施例における処理手順のうち連続する
曲線群データの一筆書き入力に係る手順を示すフローチ
ャートである。
【図6】 ソーティング開始線、ソーティング終了線及
びソーティング方向を概念的に示す図である。
【図7】 連続条件判定を説明するための概念図であ
る。
【図8】 本実施例における処理手順のうち曲線の連結
判定・連結処理に係る手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】 連結判定の内容を概念的に示す図である。
【図10】 曲線の連結を概念的に示す図である。
【図11】 本実施例における処理手順のうち曲線構成
点の間引き判定・間引き処理に係る手順を示すフローチ
ャートである。
【図12】 間引き判定を概念的に示す図である。
【符号の説明】
10 CAD本体、12 データベース、CX ,CY
連続線、C1 〜C10曲線、A1 ,A2 ソーティング方
向、Ci i番目の曲線、Ci+1 i+1番目の曲線、
i i番目の曲線の終点、Si+1 i+1番目の曲線の
始点、Ci ´連結により得られた新たな曲線、Li
番目の曲線の始点と終点を結ぶ直線、Pij i番目の曲
線上のj番目の点、BijijからLi に下ろした垂線
の長さ、a,b 接線単位ベクトル、d Ei とSi+1
の距離。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の曲線に関するデータが格納され
    たデータベースを参照しながら、連続線に従い製品又は
    その型の素材を加工する曲線加工方法において、 上記複数本の曲線のなかから、加工に用いる連続線を構
    成すべき少なくとも2本の曲線を選択するステップと、 選択された曲線のうちその端点が相近接する2本の曲線
    に関し当該端点における接線のなす角度を示す指標を求
    め、これらの曲線が滑らかに連続していると見なしてよ
    いかを当該指標に基づき判定するステップと、 上記判定が成立した場合に、上記相近接する端点を示す
    データをその近傍に存在する単一の点を示すデータに置
    き換えつつ、上記2本の曲線をデータベース上で連結す
    るステップと、 を有することを特徴とする曲線加工方法。
  2. 【請求項2】 複数本の曲線に関するデータが格納され
    たデータベースを備え、当該データベースを参照しなが
    ら、連続線に従い製品又はその型の素材を加工する曲線
    加工装置において、 上記複数本の曲線のなかから、加工に用いる連続線を構
    成すべき少なくとも2本の曲線を選択する手段と、 選択された複数本の曲線のうちその端点が相近接する2
    本の曲線に関し当該端点における接線のなす角度を示す
    指標を求め、これらの曲線が滑らかに連続していると見
    なしてよいかを当該指標に基づき判定する手段と、 上記判定が成立した場合に、上記相近接する端点を示す
    データをその近傍に存在する単一の点を示すデータに置
    き換えつつ、上記2本の曲線をデータベース上で連結す
    る手段と、 を備えることを特徴とする曲線加工装置。
  3. 【請求項3】 曲線を構成する各点のデータが格納され
    たデータベースを参照することにより、当該曲線に従い
    製品又はその型の素材を加工する曲線加工方法におい
    て、 上記曲線を構成する各点に関し、当該曲線に沿い当該点
    の前後にある2点を結んだ直線に属すると見なしてよい
    かを、各点のデータに基づき判定するステップと、 上記判定が成立した場合に、判定に係り上記曲線を構成
    する点のデータをデータベース上から削除するステップ
    と、 を有することを特徴とする曲線加工方法。
  4. 【請求項4】 曲線を構成する各点のデータが格納され
    たデータベースを備え、当該データベースを参照するこ
    とにより、当該曲線に従い製品又はその型の素材を加工
    する曲線加工装置において、 上記曲線を構成する各点に関し、当該曲線に沿い当該点
    の前後にある2点を結んだ直線に属すると見なしてよい
    かを、各点のデータに基づき判定する手段と、 上記判定が成立した場合に、判定に係り上記曲線を構成
    する点のデータをデータベース上から削除する手段と、 を備えることを特徴とする曲線加工装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000182068A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Toshiba Corp 図形輪郭点列間引き方法、この方法を用いた電気特性評価装置および図形輪郭点列間引き手順を記録した記録媒体
CN100388290C (zh) * 2006-06-02 2008-05-14 胡平 一种快速建立车身概念设计几何模型的方法

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