JP3334989B2 - 図形作成装置及び方法 - Google Patents

図形作成装置及び方法

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JP3334989B2 JP01276394A JP1276394A JP3334989B2 JP 3334989 B2 JP3334989 B2 JP 3334989B2 JP 01276394 A JP01276394 A JP 01276394A JP 1276394 A JP1276394 A JP 1276394A JP 3334989 B2 JP3334989 B2 JP 3334989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は点列によって指定された
図形を曲線に近似する図形作成装置及び方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図形作成装置等を用いて曲線を含む図形
を描く場合に、意図する図形を点列によって指定し、そ
の点列データから予め用意された方法によって曲線化す
る手段を備えた図形作成装置が検討されている。計算機
において曲線データを表す方法としては、スプラインな
どの補間曲線や、ベズイエ曲線やBスプライン曲線など
の近似曲線が、例えば、日本図学会編 「CGハンドブ
ック」(1989−5−20)森北出版 P.84〜
P.90に紹介されている。
【0003】この中でも述べられているように、実務的
な曲線形状の構成を実現するものとしては近似曲線の方
が都合がよい。点列データを例えばベズイエ曲線に近似
する方法としては、前述の「CGハンドブック」のP8
7に紹介されているベルンスタインの多項式から導かれ
るn次式に、n+1個の点列データをそれぞれ代入する
ことによって得られるn+1の式から求めたn+1個の
制御点によって表されるベズイエ曲線に近似することが
考えられる。例えば3次式のベズイエ曲線に近似する場
合は、連続する4つの点列データ座標を代入することに
よって得た3次の4連立方程式を解くことによって得ら
れた、4つの制御点によって表されるベズイエ曲線を得
ることができる。この詳細な解法については後述の実施
例中で具体的に説明する。
【0004】従来においては、連続する多数の点列デー
タによって指定された図形の曲線近似において、その点
列データを開始点から点列データをn+1個含む範囲に
分割して、その範囲の点列データをベズイエ曲線に近似
してゆくことにが行なわれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、その点列データの分布が一様でない場合、指定
した点列によって意図した曲線と異なった形状の曲線に
近似されることがある。すなわち、計算機では曲線は短
い線分を接続したものとして表現されることが多く、こ
のため点列の密集した部分では点列を曲線で近似する効
果が現れず、逆に点列の疎らな部分では点列データとそ
れを近似した曲線との誤差が大きくなるという問題があ
った。
【0006】また、点列の密集した部分だけでなく、常
に一定の数の点列データによってその範囲の点列データ
によって近似される曲線を求める処理を行なうことは、
その結果に対する計算機効率が悪いばかりでなく、曲線
を表す制御点のデータの増加に継るという問題点があっ
た。
【0007】さらに、例えば1つの曲線に近似した1つ
の範囲における最終の点は、隣接する曲線に近似された
隣接する範囲の先頭の点となるが、その点と、その直前
と直後の点とをそれぞれ結んでできる2つの線分の傾き
の差が大きい場合は、その隣接する2つの曲線の接続点
が不自然になってしまうという問題があった。
【0008】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、指定された点列によって意図される曲線を
効率よくかつ忠実に再現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の図形作成装置は、図形の形状を点列にて定義
した図形データを格納するファイルと、該ファイル内の
図形データのうち指定された図形データの図形を映像と
して表示するディスプレイと、複数の点を入力する入力
装置と、前記入力装置からの入力により図形データの複
数の点が入力され、その点を入力された順番に線分によ
って繋がれる図形に対し、予め定められた条件によっ
て、1つの線分を点列を追加することによって複数の線
分に分割、または点列を削除することによって連続する
複数の線分を1つの線分に統合することによって点列の
分布を調整し、前記調整した点列データの分布によって
曲線を近似して、前記ディスプレイへの表示を制御する
表示制御手段とを有し、前記1つの線分を点列を追加す
ることによって複数の線分に分割、または点列を削除す
ることによって連続する複数の線分を1つの線分に統合
することによって点列の分布を調整するための予め定め
られた条件は、前記線分の長さに基づくものであること
を特徴とする。
【0010】
【0011】また、この発明に係わる図形作成装置にお
いて、前記1つの線分を点列を追加することによって複
数の線分に分割、または連続する複数の線分を点列を削
除することによって1つの線分に統合することによって
点列の分布を調整するための予め定められた条件は、1
つの線分と、それに隣接する線分との傾きの差に基づく
ものであることを特徴とする。
【0012】また、この発明に係わる図形作成装置にお
いて、前記調整された点列データを予め定められた条件
によって選択した連続する点の範囲について、その範囲
の点列データから必要数の点列データを選択し、その点
列データと近似式によって曲線に近似することを特徴と
する。
【0013】また、この発明に係わる図形作成装置にお
いて、前記必要数の点列データを選択する対象とする連
続する点の範囲を選択するための予め定められた条件
は、その範囲の点列データから使用する近似式に必要な
数の点列データを選択し、その点列データと近似式によ
って近似した曲線について、その範囲の点列データ中の
選択された点以外の各点と、それに対応する近似した曲
線上の点との距離が予め定められた許容範囲内である間
は、選択する点の数を増加して前記範囲を拡大してゆく
ことを特徴とする。
【0014】また、この発明に係わる図形作成装置にお
いて、前記必要数の点列データを選択する対象とする連
続する点の範囲を選択するための予め定められた条件
は、その範囲内における最終の点と、その直前の点およ
びその直後の点とをそれぞれ結んでできる2本の線分の
傾きの差に基づくものであることを特徴とする。
【0015】また、この発明に係わる図形作成装置にお
いて、前記必要数の点列データを選択する対象とする連
続する点の範囲を選択するための予め定められた条件
は、その範囲内における最終の点が、前記追加された点
となるように選択することを特徴とする。
【0016】また、この発明に係わる図形作成装置にお
いて、前記入力装置からの入力により複数の点を入力す
る変わりに、前記ファイル内に格納されている点列にて
定義された図形データを入力することを特徴とする。
【0017】また、この発明に係わる図形作成装置にお
いて、更に、前記近似された曲線の図形データを前記フ
ァイル内に格納する格納手段を有することを特徴とす
る。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】また、本発明の図形作成方法は、図形の形
状を点列にて定義した図形データを格納するファイル
と、該ファイル内の図形データのうち指定された図形デ
ータの図形を映像として表示するディスプレイと、複数
の点を入力する入力装置とを利用する図形作成方法であ
って、前記入力装置からの入力により図形データの複数
の点が入力され、その点を入力された順番に線分によっ
て繋がれる図形に対し、予め定められた条件によって、
1つの線分を点列を追加することによって複数の線分に
分割、または点列を削除することによって連続する複数
の線分を1つの線分に統合することによって点列の分布
を調整し、前記調整した点列データの分布によって曲線
を近似して、前記ディスプレイへの表示を制御し、前記
1つの線分を点列を追加することによって複数の線分に
分割、または点列を削除することによって連続する複数
の線分を1つの線分に統合することによって点列の分布
を調整するための予め定められた条件は、前記線分の長
さに基づくものであることを特徴とする。
【0029】
【0030】また、この発明に係わる図形作成方法にお
いて、前記1つの線分を点列を追加することによって複
数の線分に分割、または連続する複数の線分を点列を削
除することによって1つの線分に統合することによって
点列の分布を調整するための予め定められた条件は、1
つの線分と、それに隣接する線分との傾きの差に基づく
ものであることを特徴とする。
【0031】また、この発明に係わる図形作成方法にお
いて、前記調整された点列データを予め定められた条件
によって選択した連続する点の範囲について、その範囲
の点列データから必要数の点列データを選択し、その点
列データと近似式によって曲線に近似することを特徴と
する。
【0032】また、この発明に係わる図形作成方法にお
いて、前記必要数の点列データを選択する対象とする連
続する点の範囲を選択するための予め定められた条件
は、その範囲の点列データから使用する近似式に必要な
数の点列データを選択し、その点列データと近似式によ
って近似した曲線について、その範囲の点列データ中の
選択された点以外の各点と、それに対応する近似した曲
線上の点との距離が予め定められた許容範囲内である間
は、選択する点の数を増加して前記範囲を拡大してゆく
ことを特徴とする。
【0033】また、この発明に係わる図形作成方法にお
いて、前記必要数の点列データを選択する対象とする連
続する点の範囲を選択するための予め定められた条件
は、その範囲内における最終の点と、その直前の点およ
びその直後の点とをそれぞれ結んでできる2本の線分の
傾きの差に基づくものであることを特徴とする。
【0034】また、この発明に係わる図形作成方法にお
いて、前記必要数の点列データを選択する対象とする連
続する点の範囲を選択するための予め定められた条件
は、その範囲内における最終の点が、前記追加された点
となるように選択することを特徴とする。
【0035】また、この発明に係わる図形作成方法にお
いて、前記入力装置からの入力により複数の点を入力す
る変わりに、前記ファイル内に格納されている点列にて
定義された図形データを入力することを特徴とする。
【0036】また、この発明に係わる図形作成方法にお
いて、更に、前記近似された曲線の図形データを前記フ
ァイル内に格納することを特徴とする。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】上記構成により、従来技術の問題点を解決
し、指定された点列によって意図される曲線を効率よく
且つ忠実に再現することができる。
【0048】
【実施例】
<装置の説明>以下、本発明の一実施例を図面に従って
説明する。
【0049】図1は、本発明を実施するために用いる図
形作成装置を示すブロック図である。
【0050】図1において、1はCPU、2は作成され
た図形を表示するディスプレイ、3は動作プログラムや
図形データなどを記憶する記憶装置であるファイル、4
はマウスなどのポインティング装置を備えたキーボード
入力装置、5は作成された図形を印刷するためのプリン
タである。
【0051】本実施例は、図1に示す構成の図形作成装
置において、操作者が入力装置4より入力した点列に対
し、その点列が入力された順序にしたがって点列を滑ら
かな曲線で結び、操作者の所望の、曲線で構成される図
形をディスプレイ2やプリンタ5に出力し実現するもの
である。
【0052】また、予めファイル内に格納されている点
列にて定義された図形データを読み出すことによっても
実現できる。
【0053】図2は、操作者によって入力装置4から入
力された点列データがディスプレイ2に表示された様子
を表したものである。
【0054】図2において、10はディスプレイ2の画
面、11は画面10上に表示された図形を描画する仮想
的な用紙、点12、点13、点14、点15は操作者に
よって入力された点、16、17、18は操作者によっ
て入力された点の順序を表すために暫定的に表示された
線分、20は入力装置4に付属するポインティング装置
の画面上の入力位置を示すカーソル、19は最後に入力
された点15とカーソル20を結んで表示された線分、
である。
【0055】図2において、点列は点12、点13、点
14、点15という順番で入力されたことを示してお
り、線分19は点15とカーソル20の現在の位置を結
んで点線で表示している。カーソル20の動きに合わせ
て移動し、点列の入力が完了されていないことを示して
いる。
【0056】本実施例では、点列の入力はポインティン
グ装置としてボタンがついたマウスを使用し、点の入力
は画面10上の用紙11上の所望の位置にカーソル20
を移動させ、マウスのボタンを押して素早く離す操作
(以後クリック)を行なうことによって実現し、点列の
入力を完了するには、マウスのカーソルを任意の位置に
おいてボタンを押して素早く離す操作を素早く2回行な
う操作(以後2クリック)によって実現する。
【0057】すなわち、図2において表示されているカ
ーソル20の位置でマウスを2クリックすることによっ
て、点12、点13、点14、点15までのすでに入力
された点によって点列が確定し、線分19の表示が消
え、点列の入力が確定し11−1に示す様に表示され
る。
【0058】点列の確定後に、「曲線化」という指示を
与えることによって、11−1に示した画面上の点列
が、11−2の画面に示したような曲線に近似され表示
される。
【0059】それでは、本実施例において、上記の操作
によって入力された点列を曲線に近似する方法を説明す
る。
【0060】図3は、上記操作によって入力された点列
の1例を表したものである。
【0061】図3において、点21、点22、点23、
点24、点25、点26、点27はこの順序で入力され
た点である。31は点21と22を暫定的に結んだ線
分、32は点22と点23を暫定的に結んだ線分、23
は点23と24を暫定的に結んだ線分、34は点24と
点25を暫定的に結んだ線分、35は点25と26を暫
定的に結んだ線分、36は点26と点27を暫定的に結
んだ線分、である。
【0062】図4は点列の分布を調整するための、本実
施例で使用する条件を表したものである。
【0063】まず、点列の順序にしたがって、各線分の
長さと、予め定めた線分の標準の長さを比較してゆき、
連続する点Pnと点Pn1を結んだ線分Lnの長さをln
し予め定めた線分の標準の長さをlsとすると、図4の
条件(a) l > 4ls の場合は、その線分Ln
に前からlsの距離と後ろからlsの距離に2つの点lを
追加することによって、線分を3つに分割する。
【0064】図4の条件(b) 2ls < l <=
4ls の場合は、その線分の中点に点を追加するこ
とによって、その線分を2等分する。
【0065】図4の条件(c) ls <= l <=
2ls の場合は、そのままとする。
【0066】図4の条件(d) l < ls の場合
は、その線分に続く、線分の長さl2がl2<lsである
か判定しl2<l3であれば、2つの線分の間の点を削除
することによって2つの線分を統合して新たな線分と
し、さらにその新たな線分の長さが本条件を満たす場合
は、隣接する線分との統合を繰り返し行なってゆく。
【0067】しかし、統合した結果の線分の長さがls
の2倍を超えてしまう場合、あるいは統合しようとする
2つの線分、ただしその片方がすでに統合された結果の
線分である場合は、その統合前の元の線分ともう片方の
線分によってなす角のうちの小さい方の角度が、予め定
められた角度より小さい場合は、その統合を行なわず
に、統合の繰り返しを終了する。
【0068】図5は以上の条件によって、図3の点列の
例について点列の分布を調整した結果の点列を暫定的な
線分で結んだものである。
【0069】図3と図5において、線分31と線分32
は上記条件(d)によって統合され線分40となり、点
22は削除される。
【0070】線分33は線分40と統合してもその長さ
がlsに満たないが、線分32と線分33によってなす
角度48が予め決められた角度より小さいために線分3
3は線分40に統合されずに線分41としてそのまま残
る。
【0071】線分34は上記条件(c)によってそのま
ま線分42となる。
【0072】線分35は上記条件(b)によって点28
が追加されて、線分43と線分44とに分割される。
【0073】線分36は上記条件(a)によって点29
と点30が追加されて線分45と線分46と線分47に
分割される。
【0074】次に、点列データを曲線に近似する方法を
図によって説明する。
【0075】図6は本発明の一実施例において使用する
3次元のベズイエ曲線を説明するものである。
【0076】図6において、R1は、2点Pb、Pcをベ
ズイエ3次制御点とし、2点Pa、Pdを結ぶベズイエ3
次曲線を表している。
【0077】点PiとPjはベズイエ曲線R1上の点を示
している。
【0078】図7は本実施例において使用する、点列デ
ータを3次元のベズイエ曲線に近似するための式を導く
過程を示したものである。
【0079】図7において、E1は前述の「CGハンド
ブック」のP87に紹介されているように、図6におけ
る2点Pb、Pcをベズイエ3次制御点とし、2点Pa
dを結ぶベズイエ曲線R1を一般的に表す、ベルンスタ
インの多項式から導かれる3次式ベズイエ曲線を表して
いる。
【0080】図6において、4点Pa、Pi、Pj、Pd
既知の座標とし、その4点を通るベズイエ曲線R1は、
未知のベズイエ3次制御点Pb、Pcを求め、既知の2点
a、Pdとともに、式E1によって表すことができる。
【0081】図7において、式E1における変数tは0
から1の範囲で変化する変数であり、4点Pa、Pi、P
j、Pdを順に結んた線分の合計の長さで、2点Pa、Pi
間の距離を割った値をtiとすると、式E1より式E2
を導くことができる。
【0082】また、4点Pa、Pi、Pj、Pdを順に結ん
た線分の合計の長さで、2点Pa、Pj間の距離を割った
値をtjとすると式E1より式E3を導くことができ
る。
【0083】式E2とE3において、Pa、Pd、ti
jを定数として2つの式を連立させることによって導
いた式はE4、E5のように表すことができ、4点
a、Pi、Pj、Pdを既知の座標とし、その4点を通る
ベズイエ曲線のベズイエ3次制御点Pb、Pcはそれぞれ
式E4、式E5で表すことができる。
【0084】では本実施例において、点列データを近似
する曲線の制御点を求めるために、点列データから上記
の点Pi、Pjを選択するための処理をフローチャートよ
って説明する。
【0085】図8は、本実施例において点列データを近
似する曲線の制御点を求めるために、点列データから上
記の点Pi、Pjを選択するための処理を表したフローチ
ャートである。なお、図8のフローチャートに係るプロ
グラムはファイル3に記憶されている。
【0086】本実施例では、点列データは3次式のベズ
イエ曲線に近似するため、例えば図6において、曲線R
1の制御点を求めるために必要となる座標は、その曲線
上の例えばPi、Pjの2点であるが、曲線を表す式の次
数は任意に選ぶことができ、その場合はその次数に応じ
た数の点列データが必要になる。
【0087】対象とする点列データの個数をn個(n≧
4)、各点の座標をC1、C2、C3、...、Cn+1とす
ると、まず初期化のためにステップS60でi=0、l
=i+3として、ステップS61でCiからClの間の2
点Cj、Ckを選択する。
【0088】この選択方法は、本実施例においてはCi
とCj、CjとCk、CkとClの距離ができる限り近くな
るような2点を選択するが、他の実施例においては、単
純にCiとCjの間の点の数、CjとCkの間の点の数、C
kとClの間の点の数ができる限り近くなるような2点を
選択することなども考えられる。
【0089】次にステップS62において、ステップS
61で選択した2点CjとCkの座標について変数tを求
め、それをCjとCkの座標と共に図7の式E4、E5に
代入することによって、4点CiとCjとCkとClをこの
順序で通る3次ベズイエ曲線の2つの制御点の座標
a、Cbを求め、4点の座標Ci、Ca、Cb、Clの値を
それぞれ図7に示す式E1のPa、Pb、Pc、Pdに代入
することにより、4点CiとCjとCkとClをこの順序で
通る3次ベズイエ曲線の式を得る。
【0090】ここで、変数tは、例えばCjについて
は、CiからClまでのすべての点を順に結んた線分の合
計の長さで、2点CiからCjまでのすべての点を順に結
んだ線分の合計の長さを割った値とする。
【0091】次にステップS63の検査によって、Ye
sの場合はステップS66に進み、lの値を1増加して
からステップS61に戻る。
【0092】今度はlが1加算されて、対象となる点が
1つ増えた点CiとClの範囲について、すでに説明した
ステップS61とステップS62の処理を進める。
【0093】ステップS63の検査により、Noの場合
はステップS64に進む。
【0094】ステップS64では、点CiとClの間の、
選択した点CjとCk以外の点について、そのそれぞれの
点と、ステップS62で求めた曲線上の対応する点との
距離を求める。
【0095】例えば点CiとClの間の、選択した点Cj
とCk以外の任意の点について、その点によって導かれ
る変数tをステップS62で求めた曲線の式に代入する
ことによって求めることができる。
【0096】ステップS65では、ステップS64で求
めた距離が、すべて予め設定された許容誤差以内にある
かを検査し、許容誤差以内であれば、ステップS66に
進みlの値を1増加してからステップS61からの処理
を繰り返す。
【0097】ステップS65の検査において、許容範囲
を超える点があった場合は、ステップS67へ進み、現
在のlの値を1減らして点Cl-1をClとして、そのCl
の値についてステップS62で求めた点CiからClまで
の曲線の式を候補とする。
【0098】ステップS68ではステップS67で候補
とした点CiとClを結ぶ曲線について、点Clとその直
前の点Cl-1を結んだ線分と、点Clとその直後の点C
l+1を結んだ線分によってなす角のうちの小さい方の角
度が、予め定められた角度より小さく、かつCiとCl
間に点が3つ以上存在する場合は、点Cl-1とその直前
の点Cl-2を結んだ線分と、点Cl-1とその直後の点Cl
を結んだ線分によってなす角のうちの小さい方の角度
が、予め定められた角度より大きいかどうかを検査し、
その角度が予め定められた角度より大きい場合は、ステ
ップS69において現在のlの値を1減らして点Cl-1
をClとして、そのClの値についてステップS62で求
めた点CiからClまでの曲線の式を選択し、そうでない
場合はステップS70で、ステップS67で候補とした
曲線の式をそのまま選択する。
【0099】これでその時点でのiとlの値について、
点Ciと点Clまでの点列を近似する3次元のベズイエ曲
線の式が求められる。
【0100】ステップS71ではClからCn-1までの間
に点が2つ以上あるかどうかを検査し、ある場合はステ
ップS72に進み、i=l、l=i+3としてから、ス
テップS61からの処理を繰り返し、新たに設定された
点CiとClの範囲の点列について近似曲線を求める。
【0101】ステップS71において、ClからCn-1
での間に点が2つ以上ないばあいは処理は終了する。
【0102】残りの点についても曲線近似の処理が必要
であるが、その処理は3次元のベズイエ曲線では処理で
きないため、次数を減らして対応するなどの処理が必要
になる。
【0103】これで、n個の点列データC1、C2
3、...、Cn-1を複数の連続する集合に分割し、そ
の点列の集合ごとに3次元のベズイエ曲線に近似するこ
とができ、それぞれを結合することによってn個の点列
データを曲線に近似することができる。
【0104】(他の実施例)本実施例では、点列データ
は3次式のベズイエ曲線に近似するが、次数は任意に選
ぶことができる。
【0105】また、本実施例の説明中の、図8のフロー
チャートにおいて、ステップS65の検査でYESとな
りステップS66へ進む前に、その時点でのClが、本
実施例の説明中の図4で示した条件(a)または条件
(b)によって追加された点である場合は、その時点で
ステップS71に移ることによって、ベズイエ曲線の接
続点を完全に滑らかにすることができる。
【0106】また、本実施例の説明中の図4で示した、
点列の分布を調整するための条件は、その点と点を結ん
だ線分の長さ、あるいはそれらの線分の傾きに基づい
て、いろいろな条件を設定することができる。
【0107】尚本発明は複数の機器から構成されるシス
テムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用して
もよい。また、本発明はシステム或は装置に、本発明を
実施するプログラムを供給することによって達成される
場合にも適用できることはいうまでもない。
【0108】
【発明の効果】図9と図10は本発明の効果の一部を表
したものである。
【0109】図9おいて、図1に示した点列データを、
従来技術によって左から4点ずつの範囲ごとに曲線に近
似してそれを接続したものがR2、図1に示した点列デ
ータを本発明によって、図3に示したような点列データ
に調整してから、さらに選択した点列データを曲線に近
似した結果をしめしたものがR3である。図からもわか
るように、本発明の技術によって指定された点列により
近い、滑らかな曲線が再現されている。
【0110】図10において、R10のように指定され
たC1からC10の点列データを、例えばC1からC5と、
5からC10の2つの範囲に分割して曲線近似を行う
と、R11のような曲線になり、R11のC5の接続点
が滑らかでなくなってしまうが、R12に示すように点
3とC4の間に点C10を追加し、C1からC0と、C0
らC10に分割して曲線近似を行うことによって、C0
接続点を滑らかにすることができる。
【0111】本発明によると点列データを、効率的に曲
線に近似することができるばかりでなく、操作者の意図
に、より忠実になめらかに再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するために用いる図形作成装置の
例を示すブロック図である。
【図2】図1の図形作成装置を用いて、操作者が指定し
たデータがディスプレイ上に表示された様子を表した図
である。
【図3】操作者によって指定された点列データの例を示
した図である。
【図4】点列データを調整するために、本発明の一実施
例中で使用した条件を示す図である。
【図5】図3に示した点列データが、本発明の一実施例
によって調整された結果を示した図である。
【図6】本発明の一実施例において使用した3次元のベ
ズイエ曲線を説明した図である。
【図7】本発明の一実施例中で使用した、点列データを
3次元のベズイエ曲線に近似するための式を導く過程を
示した図である。
【図8】本発明の一実施例における処理を示したフロー
チャートである。
【図9】本発明の効果の1部を説明した図である。
【図10】本発明の効果の1部を説明した図である。
【符号の説明】
1 中央処理装置 2 ディスプレイ 3 ファイル 4 入力装置 5 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−98273(JP,A) 特開 昭59−83278(JP,A) 特開 昭61−250688(JP,A) 特開 平3−160579(JP,A) 特開 平3−210680(JP,A) 特開 平6−162159(JP,A) 特開 平4−151661(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 11/80 G06T 11/20 G06F 17/50 CSDB(日本国特許庁)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図形の形状を点列にて定義した図形デー
    タを格納するファイルと、 該ファイル内の図形データのうち指定された図形データ
    の図形を映像として表示するディスプレイと、 複数の点を入力する入力装置と、 前記入力装置からの入力により図形データの複数の点が
    入力され、その点を入力された順番に線分によって繋が
    れる図形に対し、予め定められた条件によって、1つの
    線分を点列を追加することによって複数の線分に分割、
    または点列を削除することによって連続する複数の線分
    を1つの線分に統合することによって点列の分布を調整
    し、前記調整した点列データの分布によって曲線を近似
    して、前記ディスプレイへの表示を制御する表示制御手
    段とを有し、 前記1つの線分を点列を追加することによって複数の線
    分に分割、または点列を削除することによって連続する
    複数の線分を1つの線分に統合することによって点列の
    分布を調整するための予め定められた条件は、前記線分
    の長さに基づくものであることを特徴とする図形作成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記調整された点列データを予め定めら
    れた条件によって選択した連続する点の範囲について、
    その範囲の点列データから必要数の点列データを選択
    し、その点列データと近似式によって曲線に近似するこ
    とを特徴とする請求項1記載の図形作成装置。
  3. 【請求項3】 前記必要数の点列データを選択する対象
    とする連続する点の範囲を選択するための予め定められ
    た条件は、その範囲の点列データから使用する近似式に
    必要な数の点列データを選択し、その点列データと近似
    式によって近似した曲線について、その範囲の点列デー
    タ中の選択された点以外の各点と、それに対応する近似
    した曲線上の点との距離が予め定められた許容範囲内で
    ある間は、選択する点の数を増加して前記範囲を拡大し
    てゆくことを特徴とする請求項2記載の図形作成装置。
  4. 【請求項4】 前記必要数の点列データを選択する対象
    とする連続する点の範囲を選択するための予め定められ
    た条件は、その範囲内における最終の点と、その直前の
    点およびその直後の点とをそれぞれ結んでできる2本の
    線分の傾きの差に基づくものであることを特徴とする請
    求項2記載の図形作成装置。
  5. 【請求項5】 前記必要数の点列データを選択する対象
    とする連続する点の範囲を選択するための予め定められ
    た条件は、その範囲内における最終の点が、前記追加さ
    れた点となるように選択することを特徴とする請求項2
    記載の図形作成装置。
  6. 【請求項6】 前記入力装置からの入力により複数の点
    を入力する変わりに、前記ファイル内に格納されている
    点列にて定義された図形データを入力することを特徴と
    する請求項1記載の図形作成装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記近似された曲線の図形データ
    を前記ファイル内に格納することを特徴とする請求項1
    記載の図形作成装置。
  8. 【請求項8】 図形の形状を点列にて定義した図形デー
    タを格納するファイルと、該ファイル内の図形データの
    うち指定された図形データの図形を映像として表示する
    ディスプレイと、複数の点を入力する入力装置とを利用
    する図形作成方法であって、 前記入力装置からの入力により図形データの複数の点が
    入力され、その点を入力された順番に線分によって繋が
    れる図形に対し、予め定められた条件によって、1つの
    線分を点列を追加することによって複数の線分に分割、
    または点列を削除することによって連続する複数の線分
    を1つの線分に統合することによって点列の分布を調整
    し、前記調整した点列データの分布によって曲線を近似
    して、前記ディスプレイへの表示を制御し、 前記1つの線分を点列を追加することによって複数の線
    分に分割、または点列を削除することによって連続する
    複数の線分を1つの線分に統合することによって点列の
    分布を調整するための予め定められた条件は、前記線分
    の長さに基づくものであることを特徴とする図形作成方
    法。
  9. 【請求項9】 前記調整された点列データを予め定めら
    れた条件によって選択した連続する点の範囲について、
    その範囲の点列データから必要数の点列データを選択
    し、その点列データと近似式によって曲線に近似するこ
    とを特徴とする請求項8記載の図形作成方法。
  10. 【請求項10】 前記必要数の点列データを選択する対
    象とする連続する点の範囲を選択するための予め定めら
    れた条件は、 その範囲の点列データから使用する近似式に必要な数の
    点列データを選択し、その点列データと近似式によって
    近似した曲線について、その範囲の点列データ中の選択
    された点以外の各点と、それに対応する近似した曲線上
    の点との距離が予め定められた許容範囲内である間は、
    選択する点の数を増加して前記範囲を拡大してゆくこと
    を特徴とする請求項9記載の図形作成方法。
  11. 【請求項11】 前記必要数の点列データを選択する対
    象とする連続する点の範囲を選択するための予め定めら
    れた条件は、 その範囲内における最終の点と、その直前の点およびそ
    の直後の点とをそれぞれ結んでできる2本の線分の傾き
    の差に基づくものであることを特徴とする請求項9記載
    の図形作成方法。
  12. 【請求項12】 前記必要数の点列データを選択する対
    象とする連続する点の範囲を選択するための予め定めら
    れた条件は、 その範囲内における最終の点が、前記追加された点とな
    るように選択することを特徴とする請求項9記載の図形
    作成方法。
  13. 【請求項13】 前記入力装置からの入力により複数の
    点を入力する変わりに、前記ファイル内に格納されてい
    る点列にて定義された図形データを入力することを特徴
    とする請求項8記載の図形作成方法。
  14. 【請求項14】 更に、前記近似された曲線の図形デー
    タを前記ファイル内に格納する格納ステップを有するこ
    とを特徴とする請求項8記載の図形作成方法。
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