JPH08220721A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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Publication number
JPH08220721A
JPH08220721A JP4636695A JP4636695A JPH08220721A JP H08220721 A JPH08220721 A JP H08220721A JP 4636695 A JP4636695 A JP 4636695A JP 4636695 A JP4636695 A JP 4636695A JP H08220721 A JPH08220721 A JP H08220721A
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JP
Japan
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heater
processing
cover
photosensitive material
developer
Prior art date
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Pending
Application number
JP4636695A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yagi
隆 八木
Yoshihiro Masuda
好広 増田
Kiyoshi Matsumoto
清 松本
Hitoshi Togawa
仁志 戸川
Tsuneyuki Tagawa
常行 田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP4636695A priority Critical patent/JPH08220721A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒータの利用効率を向上させるようにする。 【構成】 現像槽210内の底部には円柱形状を成した
ヒータ250が配置されている。現像槽10の下面には
ポンプ290が設置されている。流出口270bはラッ
ク240の側方に、流入口270aは現像槽210内の
底面の流出口270b寄りに設けられている。液温セン
サ260はヒータ250に併設され、流出口270b寄
りに配置されている。ヒータカバー320はヒータ25
0,液温センサ260及び流入口270aを覆うカバー
であり、ヒータ250の先端側の端部は開放されている
が、他端部は閉じている。流入口270aより現像槽2
10内に流入した現像液220は、流入口270aがヒ
ータカバー320によって覆われているため、ヒータカ
バー320内をヒータ250の長手方向に沿って移動
し、ヒータカバー320の開放端より放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光済みのフィルム,
感光紙等の感光材料を現像液,定着液などの処理液に浸
漬して現像,定着などの処理を行う感光材料処理装置に
関し、特に、処理槽内に収容された処理液を所望の温度
に暖めるヒータを処理槽内に備えた感光材料処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】露光装置などにより所望の複製画像が焼
き付けられた感光材料は、感光材料処理装置へ搬送され
て、現像,定着などの処理がなされる。感光材料処理装
置は、現像槽,定着槽及び水洗槽並びに乾燥部を備えて
おり、露光済みの感光材料を順次各処理槽中を通すこと
により、感光材料に現像,定着,水洗などの各処理を行
い、その後、乾燥部で感光材料を乾燥した後、排出トレ
イ内へ排出する。
【0003】現像槽,定着槽及び水洗槽にはそれぞれ所
要の薬液や洗浄水などの処理液が収容されている。特
に、現像槽に収容されている現像液や定着槽に収容され
ている定着液は、槽内に搬入された感光材料の感光面と
接触して化学反応を起こす。この際、化学反応が迅速か
つ適切に行われるように、感光面に接触する処理液を化
学反応に適した温度になるよう暖めている。また、化学
反応を起こすと処理液は劣化するため、その劣化した処
理液が直ちに感光面から除去されるように、感光面に接
触する処理液を流動させるようにしている。
【0004】図4は従来の感光材料処理装置における現
像槽の断面を概略的に示した断面図である。図4におい
て、(a)は現像槽の横断面、(b)は現像槽の縦断面
をそれぞれ示す。すなわち、(a)は(b)においてE
−E’方向から見た断面、(b)は(a)においてD−
D’方向から見た断面をそれぞれ示している。
【0005】図4に示すように、現像槽10の中には処
理液である現像液20が収容されている。その現像液2
0にはラック40が上部のみ液面上に残して浸されてい
る。ラック40は現像槽10内で所定の位置に固定され
ており、2本ずつペアとなった複数本の搬送ローラ30
をラック側板41などで回転自在に支持している。
【0006】感光材料100は、現像槽10内を搬送ロ
ーラ30によって、図4(b)に示すように、矢印にて
表わされた搬送ライン110に沿って搬送される。な
お、このとき、感光材料100の感光面は下面側にある
ものとする。
【0007】一方、搬送ローラ30の下方、すなわち、
現像槽10内の底部には、円柱形状を成したヒータ50
が搬送ローラ30とほぼ平行に配置されており、その近
傍には液温センサ60が併設されている。
【0008】現像槽10の下面にはポンプ90が設置さ
れている。また、現像槽10内の底面の中央部には流入
口70aが、現像槽10内のラック40の側方には流出
口70bがそれぞれ設けられており、それらはパイプ8
0a,80bを介して前記ポンプ90にそれぞれ接続さ
れている。
【0009】現像槽10内の現像液20はヒータ50に
よって暖められている。現像液20の温度は液温センサ
60によって測定され、その測定された温度が所望の温
度となるように、ヒータ50はオン/オフ制御される。
【0010】また、現像液20は、ポンプ90の働きに
より、ポンプ90からパイプ80aを介して流入口70
aより現像槽10内に流入する。その後、図4(a)に
おいて実線矢印にて示すように、現像槽10内を移動し
て、流出口70bより現像槽10外ヘ流出し、パイプ8
0bを介して再びポンプ90に戻る。このように、現像
液20は現像槽10の外部から内部へ、内部から外部へ
と循環している。なお、現像液20が現像槽10内を十
分に移動できるように、ラック40は、搬送ローラ30
の側方,下方が何れも開放状態となっており、また、ラ
ック側板41には現像液20を通すための貫通穴42が
開いている。
【0011】以上のように、現像槽10内の底面に流入
口70aがあり、その上にヒータ50が配設され、さら
にその上を感光材料100が搬送されている。そのた
め、流入口70aより流入した現像液20はヒータ50
で暖められた後、感光材料100の感光面に接触し、直
ちに感光面から除去されることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術においては、流入口70aより流入した現像
液20は、ヒータ50の一部分(すなわち、ヒータ50
の中央部分)にしか接触しないため、十分に暖められな
いうちに感光面に接触してしまう。一方、ヒータ50の
両端部分近くの現像液20は、ヒータ50によって暖め
られてはいるが、流入口70aから離れているため、そ
の位置に滞留してしまう。従って、ヒータ50の発する
熱の多くの部分が感光面での化学反応に寄与しない可能
性があり、ヒータ50の利用効率が低下するという問題
があった。
【0013】よって、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、ヒータなどの加熱手段の利用効率
を向上させることができる感光材料処理装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段及びその作用】上記した目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、処理液
を収容している処理槽に感光材料を浸漬して、該感光材
料の感光面に所定の処理を施す感光材料処理装置であっ
て、処理液を流出口を介して処理槽外へ出した後、流入
口を介して処理槽内へ戻し、処理液を循環させる循環手
段と、処理槽内において流出口または流入口のうちの一
方の流れ口に近接して配設され、処理液を加熱する加熱
手段と、処理槽内において加熱手段及び流れ口を覆い、
その一端または両端が開放されたトンネル形状を成すカ
バーと、を備えることを特徴としている。
【0015】このように、請求項1に記載の発明では、
前記カバーを備えることによって、前記加熱手段に近接
する流れ口が流入口である場合はその流入口より戻され
た処理液を、また、流出口である場合はその流出口より
出される処理液を、前記加熱手段に沿って移動させるこ
とができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の感光材料処理装置において、さらに、カバー内におい
て加熱手段及び流れ口に近接して配設され、処理液の温
度を検出する液温検出手段を備えると共に、カバーは、
液温検出手段及び流れ口の近傍の側壁に、カバーの内外
の間で処理液を流動させるための穴を備えることを特徴
としている。
【0017】請求項2に記載の発明では、前記加熱手段
に近接する流れ口が流出口である場合は、前記カバーが
前記穴を備えることにより、前記流出口からは、前記加
熱手段に沿って前記カバー内を移動してきた処理液が流
出される他、前記穴を介して前記カバー内に流れ込んだ
処理液も流出される。そのため、前記液温検出手段に
は、カバー内を移動したことにより暖められた処理液の
他、カバーの外部から流れ込んだ暖められていない処理
液も接触することになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。図1は本発明の一実施例としての感光材料処
理装置における現像槽の断面を概略的に示した断面図で
ある。図1において、(a)は現像槽の横断面、(b)
は現像槽の縦断面をそれぞれ示す。すなわち、(a)は
(b)においてB−B’方向から見た断面、(b)は
(a)においてA−A’方向から見た断面をそれぞれ示
している。
【0019】図1に示すように、現像槽210の中には
処理液である現像液220が収容されている。その現像
液220にはラック240が上部のみ液面上に残して浸
されている。ラック240は現像槽210内で所定の位
置に固定されており、2本ずつペアとなった複数本の搬
送ローラ230をラック側板241などにて回転自在に
支持している。
【0020】感光材料300は、現像槽210内を搬送
ローラ230によって、図1(b)に示すように、矢印
にて表わされた搬送ライン310に沿って搬送される。
なお、このとき、感光材料300の感光面301は下面
側にあるものとする。
【0021】一方、搬送ローラ230の下方、すなわ
ち、現像槽210内の底部には、円柱形状を成したヒー
タ250が搬送ローラ230とほぼ平行に配置されてい
る。また、現像槽10の下面にはポンプ290が設置さ
れている。
【0022】以上の構成は、図4に示した従来の感光材
料処理装置の構成と同様となっている。しかし、以下に
述べる構成が従来とは異なる。すなわち、本実施例で
は、現像槽210から現像液220を排出する流出口2
70bは、現像槽210内のラック240の側方であっ
て現像槽210の段部の底面に設けられている。また、
ポンプ290から現像液220を現像槽210へ流入す
る流入口270aは、現像槽210内の底面の流出口2
70b寄りに設けられている。そして、それらはパイプ
280a,280bを介して前記ポンプ290にそれぞ
れ接続されている。
【0023】また、液温センサ260はヒータ250に
併設されてはいるが、流入口270aの設置場所が流出
口270b寄りになったのに合わせて、液温センサ26
0も流出口270b寄りに配置されている。
【0024】また、本実施例では、さらにヒータカバー
320が設置されている。このヒータカバー320は本
発明の特徴となるもので、ヒータ250,液温センサ2
60及び流入口270aを覆うカバーであり、流入口2
70aの設置されている側の端部は閉じているが、ヒー
タ250の先端側の端部は開放されている。
【0025】さて、本実施例では以上のような構成を採
ることによって、現像液220は以下のように循環する
ことになる。すなわち、現像液220は、ポンプ290
の働きにより、ポンプ290からパイプ280aを介し
て流入口270aより現像槽210内に流入する。流入
した現像液220は、流入口270aがヒータカバー3
20によって覆われているため、図1(a)において実
線矢印にて示すように、まず、ヒータカバー320内を
ヒータ250の長手方向に沿って移動する。
【0026】その後、その現像液220は、ヒータカバ
ー320の開放端より放出され、実線矢印にて示すよう
に現像槽210内に広がってゆき、感光材料300の感
光面301に接触して、直ちに感光面301から除去さ
れることになる。そして、最終的に、現像液220は流
出口270bに集まって、流出口270bより現像槽2
10外ヘ流出し、パイプ280bを介して再びポンプ2
90に戻る。なお、現像液220が現像槽210内を十
分に移動できるように、ラック240は、搬送ローラ2
30の側方,下方が何れも開放状態となっており、ま
た、ラック側板241には現像液220を通すための貫
通穴242が開いている。
【0027】また、ヒータカバー320内の現像液22
0はヒータ250によって暖められている。現像液22
0の温度は液温センサ260によって測定され、その測
定された温度が所望の温度となるように、ヒータ250
はオン/オフ制御される。
【0028】このように、本実施例によれば、流入口2
70aより流入した現像液220は、ヒータ250に沿
って移動し、その間中、ヒータ250に接触することに
なるため、ヒータ250によって十分に暖められること
になる。従って、現像液220は、ヒータカバー320
内でほとんど滞留することなく、ヒータカバー320の
開放端より放出されて、感光面301に接触する際に
は、その現像液220の温度は化学反応に適した温度に
十分達しており、化学反応は促進されることになる。よ
って、ヒータ250の発する熱は概ね感光面301での
化学反応に寄与することになり、ヒータ250の利用効
率を向上させることができる。
【0029】ところで、以上の説明においては、搬送す
る感光材料300の感光面301は下面側にあるものと
して説明していたが、感光面301が上面側に来る場合
もある。例えば、本実施例の感光材料処理装置の前段に
自動露光装置を直結させた場合、自動露光装置の種類に
よって、自動露光装置から感光材料処理装置に搬入され
る感光材料300の感光面301の向き(上向きか,下
向きか)が異なるため、感光面301の向きが上向きの
場合、感光面301は上面側に来ることになる。
【0030】しかし、このように感光面301が上面側
に来た場合、現像処理の品質が大きく低下することにな
る。すなわち、流入口270aより流入し、ヒータ25
0によって暖められた現像液220は、ヒータカバー3
20の開放端より放出されるが、その放出された現像液
220は感光面301とは反対側の面に接触することに
なる。従って、感光面301側において、感光面301
に接触する現像液220は滞りがちとなり、そのため、
感光面301での化学反応が適切に行われず、現像処理
の品質が低下してしまう。
【0031】そこで、感光面301が上面側に来る場合
には、ポンプ290に接続されたパイプ280a,28
0bをつなぎ替え、現像液220の循環方向が逆向きに
なるようにする。図2は図1の現像槽における現像液の
循環方向を逆向きにした場合の断面図である。図2にお
いて、(a),(b)は図1と同様の方向から見た断面
をそれぞれ示している。
【0032】図2ではパイプ280a,280bをつな
ぎ替えると共に、現像槽210内のラック240の側方
においてパイプ280bの端部にL型配管280cを取
り付けている。すなわち、このL型配管280cは、ラ
ック240の側板241に設けられた貫通穴242に向
けて、現像液220を吐き出すように構成されており、
着脱自在となっている。
【0033】このように、パイプ280a,280bを
つなぎ替えると、現像液220は以下のように循環する
ことになる。すなわち、ポンプ290の働きにより、現
像液220は、ポンプ290からパイプ280bを介し
て流入口270b(図1では流出口であった)より現像
槽210内に流入する。流入した現像液220は、ラッ
ク側板241の貫通穴242を介してラック240内に
移動して、図2(a)において実線矢印にて示すよう
に、ラック240内に広がってゆく。
【0034】その後、現像液220は、ヒータカバー3
20の開放端より吸引されて、実線矢印にて示すよう
に、ヒータカバー320内をヒータ250の長手方向に
沿って移動する。そして、最終的に、現像液220は流
出口270a(図1では流入口であった)に集まって、
流出口270aより現像槽210外ヘ流出し、パイプ2
80aを介して再びポンプ290に戻る。従って、今度
は、ヒータ250によって暖められた現像液220が一
旦現像槽210外へ流出し、ポンプ290を介した後、
流入口270bより現像槽210内に流入されることに
なる。
【0035】このように、ヒータ250によって暖めら
れ流入口270bより流入した現像液220は、ラック
側板241の貫通穴242を介してラック240内に入
り、ラック240を移動することにより、感光材料30
0の感光面301に接触して、直ちに感光面301から
除去されることになる。従って、感光面301が上面側
に来た場合であっても、感光面301での化学反応は適
切に行われるため、現像処理の品質が低下することはな
い。
【0036】しかしながら、このように、現像液220
の循環方向を逆向きに替えると、次のような問題を生じ
る可能性がある。すなわち、液温センサ260は流出口
270aの近傍に設置されているため、液温センサ26
0には、ヒータ250によって暖められた後の現像液2
20が接触することになる。そのため、液温センサ26
0は、現像槽210内の現像液220の平均的な温度で
はなく、最も高い温度を測定することになる。それ故、
その測定された温度によってヒータ250をオン/オフ
制御すると、現像槽210内の現像液220の温度が不
安定になってしまう可能性がある。
【0037】これを解決する方法としては種々考えられ
るが、以下のようにそれぞれ問題がある。例えば、ヒー
タ250によって暖められた後の現像液220が液温セ
ンサ260に接触しないよう、液温センサ260を流出
口270aの近傍でなく、ヒータカバー320の開放端
の近傍に設置することが考えられる。しかし、このよう
にすると、現像液220の循環方向を図1で示したよう
な向きに戻した場合に、同様の問題が発生する可能性が
ある。
【0038】また、液温センサ260がヒータ250に
よる影響を受けないように、液温センサ260をラック
240の側方のような、ヒータ250から離れた位置に
設置することも考えられる。しかし、液温センサ260
は、ヒータ250のオン/オフ制御のために用いられる
ほか、ヒータ250周囲の異常温度上昇(例えば、ヒー
タ250やポンプ290などの故障に起因する)の検出
にも用いられている。そのため、液温センサ260はヒ
ータ250に近接した場所に設置する必要があり、ヒー
タ250から離れた位置に設置できない。
【0039】そこで、本実施例では、上記した問題を解
決するために、ヒータカバー320の側壁に長穴321
を設けている。図3はヒータカバー320の側面を示し
た断面図であり、図2(b)においてC−C’方向から
見た断面を示している。図3に示すように、この長穴3
21は、液温センサ260の近くであって、流出口27
0aの近傍に設けられている。
【0040】従って、前述したように、ヒータカバー3
20の開放端より吸引されヒータカバー320内を移動
した現像液220は、流出口270aより現像槽210
外へ流出されるが、このとき、側壁に設けられた長穴3
21からヒータカバー320内へ現像液220が流れ込
み、この流れ込んだ現像液220も併せて流出口270
aより現像槽210外へ流出される。
【0041】そのため、液温センサ260には、ヒータ
カバー320内を移動したことにより暖められた現像液
220の他、ヒータカバー320の外部から流れ込んだ
暖められていない現像液220も接触することになる。
それ故、液温センサ260は、現像槽210内の最も高
い現像液220の温度ではなく、概ね平均的な温度を測
定することになるので、その測定された温度によってヒ
ータ250をオン/オフ制御しても、現像槽210内の
現像液220の温度が不安定になることはない。
【0042】なお、本実施例において、長穴321をヒ
ータカバー320の上面でなく側面に設けている理由
は、長穴321を上面に設けると、現像液220の循環
方向を図1で示したような向きに戻した場合に、流入口
270aより流入した現像液220の大部分が、ヒータ
250の長手方向に沿ってヒータカバー320内を移動
せず、長穴321からヒータカバー320の外部に流れ
出てしまうからである。
【0043】さて、以上説明した実施例において、ヒー
タカバー320は一方の端部のみが開放され、他方の端
部は閉じているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、両方の端部が開放されていても良い。また、上記
した実施例では、ヒータカバー320の側壁に設けられ
た穴は長穴であったが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、小さい穴を複数設けるようにしても良い。ま
た、上記した実施例では、現像液220の循環方向を図
2で示したような向きにした場合に、パイプ280bの
端部にL型配管280cを取り付けていたが、本発明は
これに限定されるものではなく、別型の配管を取り付け
ても良いし、必要がなければ何も取り付けなくても良
い。また、以上の説明においては、特に現像槽210を
対象として説明したが、現像槽だけでなく、定着槽やそ
の他処理槽に適用できることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、ヒータ等の加熱手段を覆うカバーを備え
ることによって、流入口より戻された処理液、または、
流出口より出される処理液を、加熱手段に沿って移動さ
せることができる。そのため、その移動中に処理液を十
分に暖めることができ、しかも、暖められた処理液がカ
バー内で滞留することはほとんどない。よって、加熱手
段の発する熱は概ね感光面での化学反応に寄与すること
になり、加熱手段の利用効率を向上させることができ
る。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、カバーの
内外の間で処理液を流動させるための穴を備えることに
より、液温検出手段には、カバー内を移動したことによ
り暖められた処理液の他、カバーの外部から流れ込んだ
暖められていない処理液も接触することになる。それ
故、液温検出手段は処理槽内の概ね平均的な温度を測定
することになるので、その測定された温度によって加熱
手段を制御しても、処理槽内の処理液の温度が不安定に
なることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての感光材料処理装置に
おける現像槽の断面を概略的に示した断面図である。
【図2】図1の現像槽における現像液の循環方向を逆向
きにした場合の断面図である。
【図3】ヒータカバー320の側面を示した断面図であ
る。
【図4】従来の感光材料処理装置における現像槽の断面
を概略的に示した断面図である。
【符号の説明】 10…現像槽 20…現像液 30…搬送ローラ 40…ラック 41…ラック側板 42…貫通穴 50…ヒータ 60…液温センサ 70a…流入口 70b…流出口 80a,80b…パイプ 90…ポンプ 100…感光材料 110…搬送ライン 210…現像槽 220…現像液 230…搬送ローラ 240…ラック 241…ラック側板 242…貫通穴 250…ヒータ 260…液温センサ 270a…流入口(または流出口) 270b…流出口(または流入口) 280a,280b…パイプ 280c…L型配管 290…ポンプ 300…感光材料 301…感光面 310…搬送ライン 320…ヒータカバー 321…長穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 清 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 戸川 仁志 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内 (72)発明者 田川 常行 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を収容している処理槽に感光材料
    を浸漬して、該感光材料の感光面に所定の処理を施す感
    光材料処理装置であって、 処理液を流出口を介して処理槽外へ出した後、流入口を
    介して処理槽内へ戻し、処理液を循環させる循環手段
    と、 処理槽内において流出口または流入口のうちの一方の流
    れ口に近接して配設され、処理液を加熱する加熱手段
    と、 処理槽内において加熱手段及び流れ口を覆い、その一端
    または両端が開放されたトンネル形状を成すカバーと、 を備えることを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の感光材料処理装置にお
    いて、 さらに、カバー内において加熱手段及び流れ口に近接し
    て配設され、処理液の温度を検出する液温検出手段を備
    えると共に、 カバーは、液温検出手段及び流れ口の近傍の側壁に、カ
    バーの内外の間で処理液を流動させるための穴を備える
    ことを特徴とする感光材料処理装置。
JP4636695A 1995-02-09 1995-02-09 感光材料処理装置 Pending JPH08220721A (ja)

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