JPH0695326A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH0695326A
JPH0695326A JP24834492A JP24834492A JPH0695326A JP H0695326 A JPH0695326 A JP H0695326A JP 24834492 A JP24834492 A JP 24834492A JP 24834492 A JP24834492 A JP 24834492A JP H0695326 A JPH0695326 A JP H0695326A
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誠 生沼
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豊 高嶋
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道正 中津川
Kunihiro Yamamoto
晋宏 山本
Satoshi Matsunaga
聡 松永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄槽内の水藻や水アカの発生を防止する。 【構成】 リンス槽28には、配管150Aを介してフ
ィルム14を洗浄する洗浄液となる水が供給される。こ
のリンス槽には、隔壁162を隔ててオーバーフロー槽
160が隣接されている。また、この隔壁の中央部に
は、リンス槽の底部に達する切欠168が形成されてい
る。この切欠の開口面積は、切欠からオーバーフロー槽
へ流出する水の量が、配管から給水される量より多くな
らないように設定されている。このため、配管からリン
ス槽へ給水されている間は、リンス槽内の水が切欠から
少量づつ流出すると共に、リンス槽内で余剰となった大
部分の水は、隔壁を乗り越えてオーバーフロー槽へ流れ
込むみ、このオーバーフロー槽から排出される。また、
配管からの給水が停止すると、リンス槽内の水は切欠か
らオーバーフロー槽へ略全量流れ込み、装置の停止して
いる間は、リンス槽内に水が貯留されていない状態とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料によって処理
槽から持ち出された処理液を隣接する処理槽へ混入させ
ないために、感光材料に付着している処理液を洗浄する
と共に、クロスオーバー部のローラを洗浄するための洗
浄槽を備えた感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が焼付けられた感光材料は、感光材
料処理装置によって、現像液、定着液、水洗水等の処理
液によって順に処理され、この後乾燥されて仕上げられ
る。このような、感光材料では、異なる成分の処理液に
よって順に感光材料を処理するため、上流側の処理液が
感光材料に付着して下流側の処理槽に混入するのを防止
したり、処理槽間に設けられたクロスオーバー部のロー
ラに付着した処理液成分が転写することによって感光材
料に処理むらが生ずるのを防止したりするために、感光
材料やローラの表面に付着した処理液を洗い流す洗浄槽
を設けたものがある。
【0003】例えば、現像液、定着液、水洗水に順次感
光材料を浸漬して処理する感光材料処理装置に、現像槽
と定着槽の間及び定着槽と水洗槽の間に、感光材料やロ
ーラを洗浄する洗浄水を貯留した洗浄槽(以下「リンス
槽」と言う)を設けたものがある。このような装置のリ
ンス槽に貯留される洗浄水は、主に水を使用しており、
このリンス槽内の水に感光材料を搬送するためのローラ
の一部を浸した状態にしている。この水に浸かったロー
ラが感光材料と接触するとき、ローラによって汲み上げ
られた水によって感光材料の表面を洗い、感光材料の表
面に付着した処理液を流すと共にローラ自体を洗浄する
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リンス
槽内に水を貯留した状態で長時間放置すると、ローラの
表面や、リンス槽の内壁に水藻や水アカが発生してしま
う。このリンス槽内に発生した水藻は、ローラ等によっ
て感光材料の表面に付着してしまい感光材料を汚してし
まうことがある。また、ローラの表面に水アカが析出し
た場合、この水アカがローラから感光材料の表面に転写
して感光材料を汚してしまうという問題がある。
【0005】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
で、洗浄槽(リンス槽)内での水藻や水アカの発生を防
止した感光材料処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料処理装置は、感光材料を処理する処理液が貯留
された複数の処理槽の間に洗浄水を貯留可能な洗浄槽を
備えた感光材料処理装置であって、前記洗浄槽に洗浄液
となる水を供給する給水手段と、前記洗浄槽で余剰とな
った洗浄水を排出する第1の排出手段と、前記洗浄槽に
前記給水手段による給水が停止した状態で洗浄槽内の前
記洗浄水を全量排出可能な第2の排出手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2に係る感光材料処理装置
は、請求項1の感光材料処理装置であって、前記第1の
排出手段として前記洗浄槽との間の隔壁を乗り越えて流
れ込んだ洗浄水を収容するオーバーフロー槽が設けら
れ、前記第2の排出手段として前記隔壁の所定位置に前
記洗浄槽と前記オーバーフロー槽を連通する所定面積の
開口を設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の請求項1に記載の感光材料処理装置で
は、給水手段によって洗浄槽に水を供給して、洗浄槽で
余剰となった水を第1の排出手段によって排出してい
る。これによって、洗浄槽内に常に新鮮な洗浄水を貯留
して、感光材料を洗浄するようにしている。また、給水
手段による給水が停止すると、洗浄槽内の洗浄水を第2
の排出手段によって排出する。
【0009】このため、装置の作動が停止した状態で
は、洗浄槽内に洗浄水が無くなることになり、洗浄槽内
で水藻が発生したり、水アカが生じることがない。
【0010】また、装置の停止中は、洗浄槽内に洗浄水
がない状態となるが、装置の稼動に先立ち、給水手段に
よって洗浄槽内に所定量の洗浄水を貯留すればよい。
【0011】本発明の請求項2に記載の感光材料処理装
置では、洗浄槽に隣接してオーバーフロー槽を設けてい
る。洗浄槽内に余剰となった洗浄水は、隔壁を乗り越え
てオーバーフロー槽へ流れ込み、オーバーフロー槽から
排出される。この隔壁には、所定の位置に開口を設け、
洗浄槽への給水が停止した状態で、この開口から洗浄槽
内の洗浄水を排出する。
【0012】この開口としては、洗浄槽の底部近傍とオ
ーバーフロー槽を連通状態とする貫通孔、隔壁の上部か
ら洗浄槽の底部に達する切欠等の適用が可能であるが、
給水手段による給水量よりこの開口から排出される洗浄
水の量が少なくなるように開口面積を狭めればよい。こ
れによって、給水手段によって洗浄槽内に給水されてい
るときは、隔壁の開口から洗浄水が流れ出ても、洗浄槽
内の洗浄水が不足してしまうことがない。
【0013】
【実施例】図面を参照して、本発明が適用された感光材
料処理装置である自動現像装置10について説明する。
この自動現像装置10は、感光材料としてフィルム20
を現像、定着、水洗処理したのち、乾燥処理して仕上げ
るものである。
【0014】図1に示されるように、自動現像装置10
は、機枠12内に処理液処理部14及び乾燥部16が設
けられている。処理液処理部14は、内部にフィルム2
0の搬送方向(図1に示す矢印A方向)に沿って、区画
された現像槽22、定着槽24及び水洗槽26を備え、
また、現像槽22と定着槽24の間、定着槽24と水洗
槽26の間に洗浄槽であるリンス槽28、30を有する
処理槽18を備えている。なお、自動現像装置10で
は、処理槽18を樹脂の一体成形品としている。
【0015】自動現像装置10の機枠12に形成された
フィルム20の挿入口32の近傍には、外方へ向けて突
設された挿入テーブル34を備え、また、挿入口32の
内方には、挿入テーブル34上に載置され挿入口32か
ら挿入されるフィルム20を引き入れる挿入ローラ36
が配設されている。なお、挿入テーブル34の代わりに
オートフィーダ等を設けてフィルム20を自動的に挿入
するようにしてもよい。
【0016】現像槽22内には、現像液が収容されると
共に、図示しないモータによって駆動されてフィルム2
0を搬送する搬送ローラ38を有する現像ラック40が
現像液に浸漬されて配設されている。また、定着槽24
は定着液を収容し、水洗槽26は水洗水を収容してお
り、図示しないモータによって駆動される搬送ローラ4
2、44を備えた定着ラック46、水洗ラック48が各
々定着液、水洗水に浸漬されて配設されている。
【0017】現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の
上方には、クロスオーバーラック50が配設されてい
る。このクロスオーバーラック50は、現像槽22、定
着槽24及び水洗槽26の上方に配置されたラック5
2、54、56によって構成されており、各々のラック
52、54、56の下面がガイドの役目を有すると共
に、各処理液が外気と接触するのを防止するための浮蓋
の役目も合わせ持っている。
【0018】現像槽22の上方のラック52は、挿入ロ
ーラ36を備えていると共に、フィルム20を現像槽2
2から引き出すローラ58、リンス槽28に配置される
ローラ60を備えている。また、定着槽24の上方のラ
ック54は、定着槽24からフィルム20を引き出すロ
ーラ58、リンス槽30に配置されるローラ60を備え
ており、水洗槽26の上方のラック56には、水洗槽2
6からフィルム20を引き出すローラ58、60を備え
ており、ローラ58、60は、フィルム20に付着した
水洗水をスクイズする役目も有している。
【0019】クロスオーバーラック50のこれらのロー
ラも図示しない駆動源から伝達される駆動力によって回
転して、前記現像ラック40、定着ラック46及び水洗
ラック48のローラと共に一定速度でフィルム20を搬
送するようになっている。
【0020】また、処理槽18の下方には、熱交換器6
2が配設されており、現像槽22、定着槽24内の現像
液、定着液がそれぞれ熱交換器62へ送られ、熱交換さ
れた後に再び、現像槽22、定着槽24へ戻されるよう
になっており、これによって、現像槽22内の現像液、
定着槽24内の定着液が、フィルム20を最適状態に処
理する温度範囲に維持されている。
【0021】リンス槽28、30には、搬送されるフィ
ルム20を洗浄するリンス液(本実施例では水を使用)
を貯留している。フィルム20がリンス液で洗浄される
ことによって、上流側の槽から下流側の槽へ処理液が持
ち込まれるのを防止している。また、リンス槽28、3
0内のローラ60をリンス液で洗浄することによりロー
ラ60に付着した処理液成分がフィルム20へ転写され
ることによる処理むらを防止している。
【0022】ここで、自動現像装置10内の処理液の循
環について説明する。図1及び図2に示されるように、
自動現像装置10には、現像槽22、定着槽24の各々
への補充用の現像液、定着液となる現像補充原液及び定
着補充原液を貯留するストックタンク64、66が備え
られている。
【0023】図2に示されるように、自動現像装置10
には、現像補充原液と定着補充原液が密封されたカート
リッジ100を装填するカートリッジ装填部102が設
けられている(図1では図示省略)。自動現像装置10
で使用するカートリッジ100は内部が3室に仕切られ
ており、各々に定着補充原液及び2液に分けられた現像
補充原液が密封されており、各々のキャップ104に設
けられたパッキン(図示省略)を破いて開封することに
よって、内部の液体が流出可能となる。
【0024】このカートリッジ100は、キャップ10
4が略下方に向けられてカートリッジ装填部102のカ
ートリッジ受け106へ圧入されるようになっている。
カートリッジ受け106内には、カートリッジ100の
各々のキャップ104に対応して穿孔刃(図示省略)を
備えており、カートリッジ100がカートリッジ受け1
06へ装填されることによって、各穿孔刃がキャップ1
04のパッキンを破いて、カートリッジ100の定着補
充原液及び現像補充原液をカートリッジ受け106内に
流出させることができる。
【0025】カートリッジ受け106は内部が2室に区
画され、区画された一方が定着補充原液を捕集し、他方
がカートリッジ100内で2液に分けられた現像補充原
液を一括して捕集するようになっている。カートリッジ
受け106によって捕集された現像補充原液は、配管1
10によってストックタンク64へ案内され、定着補充
原液は配管112によってストックタンク66へ案内さ
れて貯留される。
【0026】現像補充原液を貯留するストックタンク6
4には、2液に分けられていた現像補充原液を攪拌して
均一に混合するための混合ポンプ114が設けられてお
り、カートリッジ100からストックタンク64に収容
された現像補充原液をストックタンク64内で均一に混
合している。なお、カートリッジ受け106内で現像補
充原液が一括して捕集され、同一の配管110を通して
ストックタンク64へ収容するようにされているため、
2液に分けられた現像補充原液がストックタンク64内
で容易に混合されるようになっている。
【0027】一方、現像槽22、定着槽24には、槽内
の一部をフィルタ116によって区画して混合槽11
8、120が形成されている。
【0028】混合槽118、120には、現像補充原液
及び定着補充原液を所定濃度に薄めるための希釈水を供
給する配管148A、148Bの一端が開口していると
共に、一端が各々ストックタンク64、66の底部近傍
に開口した配管122、124の他端が開口している。
【0029】これらの配管122、124の中間部に
は、補充ポンプ68、69が備えられており、補充ポン
プ68が作動することによって、ストックタンク64内
の現像補充原液が配管122を通って現像槽22の混合
槽118へ供給され、循環ポンプ69が作動することに
よって、ストックタンク66内の定着補充原液が配管1
24を通って定着槽24の混合槽120へ供給される。
なお、補充ポンプ68、69の作動に伴って、配管14
8A、148Bを介して後述する給水手段によって混合
槽118、120内に所定の比率で水(希釈水)を供給
するようになっている。
【0030】これによって、混合槽118では、現像槽
22内の現像液、現像補充原液及び水が混合され、混合
槽120では、定着槽24内の定着液、定着補充原液及
び水が混合された状態となる。
【0031】現像槽22、定着槽24の各々の上部は、
混合槽118、120の底部と配管126、128によ
って連通されており、各々の配管126、128の中間
部には、熱交換器62及び循環ポンプ130、132が
配設されており、循環ポンプ130の作動によって、混
合槽118内の現像液が配管126内に吸引され熱交換
器62を介して現像槽22内へ戻され、現像槽22内の
現像液が配管128内に吸引されフィルタ116を通過
して混合槽118へ至る現像液の循環がなされる。ま
た、循環ポンプ132の作動によって混合槽120内の
定着液が熱交換器62を介して定着槽24内に戻され、
定着槽24内の定着液がフィルタ116を介して混合槽
120へ至る定着液の循環がなされる。この現像液の循
環によって混合槽118内の現像補充原液と水が均一に
現像槽22内の現像液と混合され、定着液の循環によっ
て混合槽120内の定着補充原液と水が定着槽24内の
定着液と均一に混合される。
【0032】なお、現像槽22及び定着槽24へ現像補
充液及び定着補充液を供給することによって余剰となっ
た現像液、定着液は、図示しないオーバーフロー管によ
って廃液タンク(図示省略)へ排出されるようになって
いる。
【0033】現像槽22、定着槽24の底部には、一端
に排液バルブ70が設けられた配管134、136が開
口されており、排液バルブ70を開くことによって、現
像槽22内の現像液及び定着槽24内の定着液を機外へ
排出することができるようになっている。
【0034】この自動現像装置10では、フィルム20
の処理に応じて、現像補充原液、定着補充原液及び所定
量の水を、現像槽、定着槽へ供給すると共に、ストック
タンク64、66内の現像補充原液、定着補充原液とが
略同時に所定の最低レベルに達するように補充する現像
補充原液と定着補充原液の所定の比率にしている。これ
によって、カートリッジ交換時には、現像補充原液と定
着補充原液とが収容されたひとつのカートリッジ100
をカートリッジ受け106上に装填し、同時に補充を開
始することができるようにしている。なお、ストックタ
ンク64、66内の現像補充原液、定着補充原液の最低
残量レベルは、残量検出センサ156によって検出さ
れ、カートリッジ100の交換タイミングを告知できる
ようになっている。
【0035】次に自動現像装置10内の給水について説
明する。自動現像装置10では、上水道からソレノイド
バルブ140を介して直接水槽水を取り入れるようにし
ている。このソレノイドバルブ140が接続された配管
142は、水洗槽26の一部を仕切って形成した給水槽
144へ開口されており、自動現像装置10に取り入れ
た水道水をこの給水槽144へ供給している。この給水
槽144の底部には、配管146の一端が開口されてい
る。配管146は、配管148と配管150に分岐され
ており、配管148の中間部には、給水ポンプ152が
配設され、この給水ポンプ152の出口側で配管148
A、148Bに分岐されており、分岐された配管148
A、148Bは各々、現像槽22の混合槽118、定着
槽24の混合槽120の上方で開口されている。また、
配管150の中間部には、給水ポンプ154が配設さ
れ、この給水ポンプ154の出口側で、リンス槽28の
上方に開口された配管150Aとリンス槽30の上方に
開口された配管150Bに分岐されている。
【0036】これによって、給水ポンプ152の作動に
よって、給水槽144内の水が希釈水として現像槽22
の混合槽118、定着槽24の混合槽120へ供給さ
れ、給水ポンプ154の作動によって、リンス液として
リンス槽28、30へ供給される。また、給水槽144
内に供給された水道水の一部は、水洗槽26内へ流れ込
んで水洗水として使用される。なお、リンス槽28、3
0へ給水されることによって余剰となった水は、オーバ
ーフロー槽160を介して廃液タンク(図示省略)へ排
出されるようになっている。また、水洗槽26からオー
バーフローした水は、熱交換器62の冷却用に使用した
後に排出し、水を効率良く使用するようにしている。
【0037】なお、自動現像装置10内に貯水タンクを
設けて、この貯水タンクに貯留した水を給水槽144へ
供給するようにしてもよく、また、この貯留タンクから
各槽へ給水するようにしてもよい。
【0038】ここで、リンス槽28、30について説明
する。図3に示されるように、リンス槽28、30に
は、長手方向(フィルム20の搬送幅方向)の一端に、
前記給水用の配管150A、150Bが開口されてお
り、他端には、オーバーフロー槽160が配設されてい
る。リンス槽28、30とオーバーフロー槽160との
間には、隔壁162が設けられており、リンス槽28、
30からこの隔壁162を乗り越えてオーバーフロー槽
160に流れ込んだ水を図示しないオーバーフロー管に
よって排出するようにしている。
【0039】図4にも示されるように、給水用の配管1
50A、150Bの各々の先端の注水ノズル164に
は、配管150A、150Bの断面積に対して開口を狭
めるためのオリフィス166が配設されている。このオ
リフィス166の縮径された開口は、リンス槽28、3
0へ向けられており、給水ポンプ154の作動によって
配管150から送り込まれ、分岐部150Cによって配
管150A、150Bに分流された水が、注水ノズル1
64のオリフィス166によって狭められた開口からリ
ンス槽28、30内へ向けて噴出される。
【0040】配管150A、150Bは、オリフィス1
66によって開口が狭められているため、内部の水圧が
略同じとなり、リンス槽28、30の各々へ略同量の水
を噴出するようになっている。
【0041】図3に示されるように、リンス槽28、3
0とオーバーフロー槽160の間の隔壁162の中央部
には、上下方向(図3の紙面上下方向)に沿ってスリッ
ト状の切欠168が形成されている。この切欠168の
下端部は、リンス槽28、30の底部に達しており、こ
の切欠168によってリンス槽28、30内の水を略全
量オーバーフロー槽160へ流し出すことができるよう
になっている。
【0042】隔壁162の切欠168の開口面積は、配
管150A、150Bによってリンス槽28、30へ給
水される量よる切欠168から流れ出す水の量が少なく
なるように設定されており、配管150A、150Bを
介してリンス槽28、30に給水されている間は、リン
ス槽28、30内の水位は、隔壁162の上端から下が
ることがないようになっている。また、配管150A、
150Bからの給水が停止すると、リンス槽28、30
内の水は切欠168から除々に流れ出し、リンス槽2
8、30内の水が全量排出される。
【0043】この場合、リンス槽28、30内の水は、
配管150A、150Bからの吸水が停止した後、ロー
ラ60が十分洗浄されてら、切欠168からの流出が完
了するようにして、切欠168の開口面積を決めること
が望ましい。またこの間、ローラ60を回転させておく
ことが好ましい。
【0044】配管150A、150Bからの吸水が行わ
れている状態では、このリンス槽28、30内に貯留さ
れた水には、ローラ60の下側のローラが一部浸漬され
て状態となっている。このため、ローラ60が回転する
ことによって、下側のローラに付着した水がリンス槽2
8内から汲み上げられるようになっている。
【0045】このローラ60によって汲み上げられた水
は、ローラ60によって挟持搬送されるフィルム20の
表面に付着して、このフィルム20の表面から現像液、
定着液を各々洗い流すと共に、ローラ60自体を洗浄す
るようになっている。
【0046】図1に示されるように、処理液処理部14
内で各処理槽内を搬送されて処理されたフィルム20
は、クロスオーバーラック50のローラ60によって処
理液処理部14に隣接された乾燥部16内へ送り込まれ
る。
【0047】乾燥部16内には、複数のローラ対72よ
って、略水平状態でフィルム20を搬送する搬送路が形
成され、下流部のローラ74とガイド76によって略下
方へ向けられ、機枠12に形成された排出口78から受
け箱80内へ排出されるようになっている。
【0048】また、乾燥部16には、フィルム20の搬
送路を挟んで上下に複数の赤外線ヒータ82が配置され
ている。各々の赤外線ヒータ82は、長手方向がフィル
ム20の搬送幅方向に沿って配置され、フィルム20の
搬送路側には、ステンレスワイヤによって形成されたガ
イド84がフィルム20の幅方向に沿って設けられ、搬
送路と反対側には、反射鏡86が配設されている。この
ため、赤外線ヒータ82から輻射された熱は、反射鏡8
6によって効率良くガイド84の間からフィルム20の
表面へ向けられ、この輻射熱によって、フィルム20を
加熱して乾燥するようになっている。
【0049】乾燥部16には、赤外線ヒータ82に隣接
してファン88が配設されている。これらのファン88
は、機外の空気を乾燥風として吸い込んで、フィルム2
0の表面へ向けて噴出するようになっている。この乾燥
風によって、フィルム20から蒸発した水分がフィルム
20の表面近傍から除去すると共に、赤外線ヒータ82
によって加熱されたフィルム20の表面温度を所定の範
囲に維持するようにしている。
【0050】また、ローラ74、ガイド76の近傍に
は、フィルム20の搬送路を挟んで吹出パイプ90が配
設されており、この吹出パイプ90には、乾燥部16の
下部に配置されたファン92から機外の空気が乾燥風と
して供給される。吹出パイプ90は、この乾燥風をフィ
ルム20へ向けて吐出して、ローラ74、ガイド76の
間を搬送されるフィルム20の表面近傍の湿度の高い空
気を除去して、フィルム20の乾燥を促進するようにし
ている。
【0051】次に、本実施例の作用を説明する。自動現
像装置10では、挿入口32からフィルム20が挿入さ
れると、フィルム20は挿入ローラ36によって装置内
へ引き入れられて現像槽22内へ送り込むまれる。この
フィルム20は、現像ラック40によって現像液に浸漬
されながら搬送されてリンス槽28へ送り出され、この
リンス槽28内で表面に付着した現像液が洗い流され
る。
【0052】フィルム20は、リンス槽28から定着槽
24内へ搬送され、定着ラック46によって定着液に浸
漬されながら搬送され、リンス槽30で定着液が洗い流
される。
【0053】現像処理、定着処理の終了したフィルム2
0は、水洗ラック48によって水洗水中を搬送されなが
ら水洗され、クロスオーバーラック50のラック56に
設けたローラ58、60によって、表面に付着した水洗
水を絞り取られながら処理液処理部14から乾燥部16
へ送り込まれる。
【0054】乾燥部16では、ローラ対72によってフ
ィルム20を搬送しながら、赤外線ヒータ82によって
加熱して、フィルム20を乾燥する。乾燥されたフィル
ム20は、ローラ74及びガイド84によって排出口7
8へ向けて搬送され、受け箱80へ排出される。
【0055】この自動現像装置10では、フィルム20
の処理に伴って、現像槽22及び定着槽24内で現像
液、定着液の循環を行うと共に、補充用の現像液、定着
液の供給が行われ、水洗槽26、リンス槽28、30に
水を供給し、自動現像装置10の処理性能を一定に保っ
ている。
【0056】自動現像装置10では、装置の立ち上げ時
に給水ポンプ154を作動させて、リンス槽28、30
の各々へ給水を行う。これによって、リンス槽28、3
0内には、図3に示す隔壁162の上端レベルまで洗浄
水が貯留された状態となる。
【0057】リンス槽28、30に貯留された洗浄水に
は、ラック52、54のローラ60の下側のローラが浸
っており、ローラ60の回転によって下側のローラに汲
み上げられた洗浄水が上側のローラへも付着し、ローラ
60が洗浄される。
【0058】現像槽22からリンス槽28のローラ60
の間に送り込まれたフィルム20は、このローラ60に
付着している水洗水に洗われ、フィルム20の表面に付
着している現像液が洗い落とされ、現像液が混じった洗
浄水は、リンス槽28に回収される。リンス槽28内の
現像液の混じった洗浄水は、配管150Aからの給水に
よって隔壁162を乗り越えて、オーバーフロー槽16
0へ流れ出して、オーバーフロー槽160から図示しな
い配管を介して排出される。なお、洗浄水の一部は、隔
壁162に設けた切欠168からもオーバーフロー槽1
60へ流れ出して、オーバーフロー槽160から排出さ
れる。このとき、切欠168からオーバーフロー槽16
0へ流れ出す洗浄水に量は、給水量に対して少ないた
め、リンス槽28内の洗浄水の量が隔壁162の上端か
ら下がることがない。
【0059】これによって、リンス槽28には、常に新
鮮な洗浄水が貯留され、この新鮮な洗浄水によってフィ
ルム20が洗浄されると共にローラ60が洗浄される。
なお。リンス槽30においては、ラック54のローラ6
0によって同様に定着槽24から送り込まれたフィルム
20の表面から定着液を洗い流すことができる。
【0060】この自動現像装置10では、フィルム20
の処理が終了して装置を停止させると、給水ポンプ15
4の作動も停止し、リンス槽28、30への給水が停止
する。これによって、リンス槽28、30内の洗浄水
は、隔壁162の切欠168から除々に排出され、最終
的に略全ての洗浄水がオーバーフロー槽160へ流れ出
すようになっている。このため、自動現像装置10の停
止時には、リンス槽28、30内は空となり、リンス槽
28、30の槽壁やローラ60の表面に水藻が発生した
り、水アカが析出することがない。
【0061】装置の停止時にリンス槽28、30内に水
藻が発生したり、水アカが析出した場合、これらの水藻
や水アカがローラ60を介してフィルム20へ転写し
て、フィルム20の表面を汚してしまうが、本実施例に
適用した自動現像装置10では、装置の停止と共にリン
ス槽28、30内の洗浄水を排出してしまうため、リン
ス槽28、30内に水藻が発生することがなく、また、
リンス槽28、30に配置されたラック52、54のロ
ーラ60の表面に水アカが析出するのを防止することが
できる。
【0062】なお、本実施例では、隔壁162に第2の
排出手段として切欠168を設けたが、隔壁162には
リンス槽28、30の底部近傍に対応する位置に所定の
開口面積の貫通孔を設けるようにしてもよい。
【0063】この場合、1台の給水ポンプ154を用い
て配管150A及び配管150Bを介してリンス槽2
8、30にそれぞれ給水するようにしており、配管15
0の分岐部150Cをリンス槽28、30の近傍の位置
にすることによって分岐された配管150A、150B
を短くすることができる。
【0064】これらの配管150A、150Bの先端に
設けられた注水ノズル164は、オリフィス166によ
り配管150A、150Bの断面積に対して狭めてい
る。このため、配管150A、150B内の水圧が上昇
し、この水圧とオリフィス166の開口面積に応じてリ
ンス槽28、30へ注水ノズル164から水が噴出す
る。このとき、配管150A、150B内の水圧は一定
であるため、リンス槽28、30には、同量の水が噴出
されて供給される。
【0065】すなわち、配管150Aと配管150Bの
間の、配管の経路及び管路の長さ等が異なることによる
流路抵抗の差に関係なく、リンス槽28、30へ同量の
水を供給することができる。また、リンス槽28のオリ
フィス166とリンス槽30のオリフィス166の開口
面積を変えれば、この開口面積に応じて給水量を変える
ことができる。
【0066】給水ポンプ154の作動を停止した場合、
注水ノズル164の先端がオリフィス166によって開
口面積が調整されているため、配管150A、150B
内の水が流出することがない。
【0067】また、給水ポンプ154の停止時に、配管
150A、150B内の水圧が同一となっているため、
次に給水ポンプ154が作動したとき、分岐部150C
から配管150A、150Bに流れ込む水のバランスが
崩れることがなく、リンス槽28、30へ同じ量の水を
供給することができる。
【0068】このように、給水槽144から一つの給水
ポンプ154によって2つのリンス槽28、30へ給水
するための配管を簡略化しても、リンス槽28、30へ
バランス良く給水することができる。なお、給水ポンプ
154は、2つ以上のリンス槽へ給水するようにするこ
とも可能であり、分岐された各々リンス槽の配管の給水
口をオリフィス166によって狭めることによって、各
リンス槽へバランス良く給水することが可能である。
【0069】なお、本実施例では、感光材料処理装置と
して自動現像装置10を適用したが、本発明が適用され
る感光材料処理装置及びその構成を限定するものではな
い。また、処理される感光材料としては、フィルム20
に限定されず、印画紙、平版印刷版等の他の感光材料の
適用も可能であり、処理する感光材料に応じた感光材料
処理装置に適用が可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る感光材
料処理装置では、洗浄槽への給水が停止された後に、洗
浄槽内の洗浄水を排出するようにしている。このため、
洗浄槽内に水が残留することがなく、長時間装置を停止
しておいても洗浄槽内に水藻や水アカが生じることが
な。したっがて、本発明の適用した感光材料処理装置で
処理された感光材料は、水藻や水アカの汚れが付着する
ことがない優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した自動現像装置の概略構成図
である。
【図2】本実施例に適用した自動現像装置の配管系統自
動現像装置である。
【図3】リンス槽の概略斜視図である。
【図4】リンス槽近傍の概略配管図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置(感光材料処理装置) 22 現像槽 24 定着槽 28、30 リンス槽(洗浄槽) 144 給水槽 150A、150B 配管 160 オーバーフロー槽 162 隔壁(第1の排出手段) 168 切欠(第2の排出手段) 154 給水ポンプ(給水手段)
フロントページの続き (72)発明者 山本 晋宏 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 (72)発明者 松永 聡 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理する処理液が貯留された
    複数の処理槽の間に洗浄水を貯留可能な洗浄槽を備えた
    感光材料処理装置であって、前記洗浄槽に洗浄液となる
    水を供給する給水手段と、前記洗浄槽で余剰となった洗
    浄水を排出する第1の排出手段と、前記洗浄槽に前記給
    水手段による給水が停止した状態で洗浄槽内の前記洗浄
    水を全量排出可能な第2の排出手段と、を有することを
    特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の排出手段として前記洗浄槽と
    の間の隔壁を乗り越えて流れ込んだ洗浄水を収容するオ
    ーバーフロー槽が設けられ、前記第2の排出手段として
    前記隔壁の所定位置に前記洗浄槽と前記オーバーフロー
    槽を連通する所定面積の開口を設けたことを特徴とする
    請求項1の感光材料処理装置。
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