JPH08220337A - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JPH08220337A
JPH08220337A JP3034995A JP3034995A JPH08220337A JP H08220337 A JPH08220337 A JP H08220337A JP 3034995 A JP3034995 A JP 3034995A JP 3034995 A JP3034995 A JP 3034995A JP H08220337 A JPH08220337 A JP H08220337A
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JP
Japan
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transfer
substrate
film
embossing member
transfer film
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Application number
JP3034995A
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English (en)
Inventor
Yasuhide Nakajima
泰秀 中島
Masaru Sasaki
賢 佐々木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写フィルム上の着色材を精度よくカラーフ
ィルタ基板に転写でき、さらには不良の発生を防いで高
品質のカラーフィルタを製造する。 【構成】 転写フィルム10を供給する供給部Aと、型
押し部材50により転写フィルム10から基板GBに着
色材を転写する転写部Dと、転写終了後に支持フィルム
を排出する排出部Eとを備えた転写装置において、転写
部Dの型押し部材50に転写フィルム10を吸引する吸
引機構を設ける。転写フィルム10を型押し部材50に
固定した状態で転写が行え、転写フィルム10のずれを
防いで凸部50aに対応する着色材のみを基板GB上へ
正確に転写できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶ディスプレイ用の
カラーフィルタにおける赤(R)、緑(G)、青(B)
の各着色画素をカラーフィルタ用の基板上に形成する工
程に使用する転写装置に係り、詳しくは着色画素パター
ンに対応した型押し部材により基板上に着色材を転写す
る工程を行う転写装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーフィルタの製造方法とし
て、着色画素のパターンに対応した型押し部材を用い、
転写フィルム上の着色材を選択的に加熱して基板上に転
写する方法が知られている。そして、この方法におい
て、着色材の転写を各色ごとに行った後、それら基板上
に転写した着色材を、転写時の加熱温度よりも高い温度
でまとめて加熱して基板上に定着させるようにしたもの
が転写装置とともに提案されている(例えば、特開平4
−100005号公報参照)。また、この公報では、基
板上に転写した各色の着色材を、定着のための加熱処理
前に検査して欠陥を修正することも示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた転
写法によるカラーフィルタの製造方法は、フォトリソグ
ラフィ法を用いた製造方法に比べて工程が単純ではある
が、上記の公報に見られる転写装置では、基板と型押し
部材の間に転写フィルムを単に通した状態で、型押し部
材に設けたポンチ状の凸部により転写フィルムの着色材
を基板に転写するようになっているため、押圧時に転写
フィルムが微妙にずれてしまい、微細な凸部に対応する
着色材のみを正確に転写できず、精度のよいカラーフィ
ルタを製造できないという問題点があった。
【0004】また、上記の如き転写法においては、着色
材を転写する際に基板の型押し部材に対する位置合わせ
が必要であるが、上記の公報に見られる転写装置では、
基板の固定台を調整装置により微調整するとの記載があ
るだけで、それ以上の具体的な手段については何も記載
されていない。また、従来の転写装置には基板の支持機
構に加熱手段がないため、予め基板を転写時に適した温
度より高い温度に加熱しておき、自然放熱させながら転
写に適した温度まで降下した時点で型押しして転写する
ようになることから、適切な温度までの待ち時間が必要
である上、タイミングを間違えると転写に適した温度で
転写できず失敗する場合がある。また、上記の転写装置
に開示されている検査手段は転写後の状況を検査するも
のであるので、転写フィルムそのものに不良があった場
合は基板を無駄にしてしまうという問題点がある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、転写フィルム上の着色材を精度
よくカラーフィルタ基板に転写でき、さらには不良の発
生を防いで高品質のカラーフィルタを製造することので
きる転写装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る転写装置は、カラーフィルタ用の基板
上に異なる色の着色材を転写する工程を行う転写装置で
あって、支持フィルム上に着色材が設けられた転写フィ
ルムを供給する供給部と、固定台の上に前記基板を載置
した状態で下面に凸部がパターン状に形成されている型
押し部材により前記転写フィルムから前記基板に着色材
を転写する転写部と、転写終了後に支持フィルムを排出
する排出部とを具備してなり、前記転写部の型押し部材
に前記転写フィルムを吸引する吸引機構が設けられてい
ることを特徴とする。
【0007】また、前記基板に付したアライメントマー
クに対応するアライメントマークが前記型押し部材に設
けられ、両者のアライメントマークを入力するための入
力部が前記型押し部材の上部に配設されており、入力し
たアライメントマークにより前記型押し部材に対する前
記基板の位置調整を行う調節機構が前記固定台に設けら
れている構成にするとよい。
【0008】また、前記基板を予め加熱する基板加熱部
が前記転写部の前に設けられ、さらに転写中の基板の温
度が低下しないように前記検査部の固定台に加熱手段が
設けられている構成にするとよい。
【0009】また、前記供給部と前記転写部との間に転
写フィルムの良品状態を検査する検査部が設けられてい
る構成にするとよい。
【0010】
【作用】上述の構成からなる本発明の転写装置では、転
写部の型押し部材に設けた吸引機構を作動させ、基板と
型押し部材の間に位置する転写フィルムを型押し部材側
に固定した状態で転写を行うことにより、転写フィルム
のずれを防いで型押し部材の凸部に対応する着色材のみ
を基板上へ正確に転写することができる。
【0011】そして、基板に付されたアライメントマー
クと型押し部材に設けられたアライメントマークとによ
り基板の型押し部材に対する位置合わせを行ってから転
写フィルムを型押し部材側に固定して転写を行うことに
より、位置精度よく着色材のパターン転写を行うことが
できる。
【0012】また、転写部の前に設けた基板加熱部でカ
ラーフィルタ基板を転写に適した温度にし、さらに転写
部の固定台に設けた加熱手段により基板の温度が転写に
適した温度から低下しないように加熱するので、適切な
温度で転写が行われる。
【0013】さらに、転写フィルムの供給部と転写部と
の間に検査部を設けた構成にすることにより、検査部に
て転写フィルムの品質状態を検査した後、良品であれば
転写部にて転写フィルムと基板とを重ね合わせて転写
し、不良品であれば転写部を通過させて排出部にて巻き
取るようにすることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0015】図1は本発明に係る転写装置の一実施例を
示す概略構成図である。
【0016】転写フィルム10としては、PETフィル
ム等の支持フィルム上に着色材を形成し、その上から保
護フィルムを貼付したものが使用される。ベースとなる
支持フィルムは、2色目以降の着色材が転写しやすいよ
うに3〜10μmと薄いものを使用するとよい。また、
支持フィルムにクッション材層、剥離層等を用いた場合
には100〜300μmの厚いものでもよいが、ここで
は後述の転写部Dで吸引するために3〜10μm程度の
厚みのものが適している。そして、この支持フィルム上
に着色材が1〜3μm程度の厚みで形成される。この着
色材の厚みは必要に応じて10μm、20μm等と変え
てよい。この転写フィルム10は、長尺状のものを巻き
取った巻取11として供給部Aにセットされる。図示の
供給部Aでは巻取11が1本ではあるが、さらに生産性
を向上させるのであれば、巻取11を複数セットしても
よく、さらには転写フィルム10を自動的に接続できる
オートペースターを使用してもよい。
【0017】転写フィルム10は第1のニップローラ1
2により巻取11から引っ張り出される。供給部Aから
の転写フィルム10は、テンションコントロール用のダ
ンサーローラ13、ニップローラ12を経由して検査部
Bに至る。テンションコントロール用のダンサーローラ
13には10〜30kgの重りが設定されており、ダン
サーローラ13の位置が変化することでテンションが一
定に保たれる。つまり、転写フィルム10が強く引っ張
られるとダンサーローラ13は張力を小さくして設定値
になるように上に移動する。逆に転写フィルム10が緩
むとダンサーローラ13は張力を大きくして設定値にな
るように下に移動する。そして、転写フィルム10は図
示していない除塵装置にて両面からエアを吹き付けら
れ、埃や塵を落とされて検査部BのCCDカメラ20の
前面へ移動する。これにより埃や塵を不良と間違えて判
断することがなくなる上、転写時に着色材と共に埃や塵
を貼ることがなくなる。埃や塵は着色材に付着している
訳ではないが保護フィルムを剥した時に静電気でフィル
ム縁付近の埃や塵が回り込んで着色材に付着することが
ある。
【0018】検査部Bでは転写フィルム10の画像を入
力するCCDカメラ20がセットされており、着色材の
色ムラや筋、またはゴミ付きを検査することができるよ
うになっている。この検査部Bにおける光学系の構造と
しては、転写フィルム10を境にしてCCDカメラ20
の反対側に拡散板21をセットし、その両脇からカラー
フィルタのR,G,Bの各色にピークを持つ3波長の光
源22(白色蛍光灯でもハロゲンランプでもよい)を用
いて拡散板21に照射する手段が採られている。この場
合、3波長の光源22を用いた方がR,G,Bの各色に
対して発色性がよく検査機能が良好になる。光は拡散板
21で拡散され転写フィルム10を均一に照らすので、
この画像をCCDカメラ20から入力し図示していない
判定部にて良品、不良品を判定する。
【0019】この時の判定画像の一例を図2及び図3に
示している。横軸は転写フィルム10の巾方向であり縦
軸は転写フィルム10の色の濃度である。良品と不良品
の判定は、カラーフィルタのR,G,Bの各色毎に用意
してある許容値±aと基準色濃度レベルmとCCDカメ
ラ20からの入力データとを比較して行う。この場合、
デジタルスイッチを用いてR,G,Bの色毎に許容値±
aは±a(r),±a(g),±a(b)として、基準
色濃度レベルmはm(r),m(g),m(b)として
それぞれセットしておく。ここで、オペレータが良品と
判断したところで基準値入力スイッチを押すことによ
り、画像入力データを平均することで基準色濃度レベル
mが各色に合わせて記憶されるようにしてもよい。
【0020】図2は良品の場合を示す例であり、画像入
力したデータは設定してある基準色濃度レベルmを中心
に許容値±a以内に入っている。図3は不良品を示す例
であり、画像入力したデータは設定してある基準色濃度
レベルmを中心に許容値±aより外れている。左側の急
峻な突起xはゴミ付きによる不良であり、右側のなだら
かな凸部yは着色材の濃度ムラである。
【0021】前工程から基板加熱部Cに搬送されてきた
カラーフィルタ用のガラス基板GBは、図示していない
前進方向の位置決め片と左右方向の位置決め片により一
旦停止させられる。そして、遠赤外線ヒータを内蔵した
加熱装置30,31により上部と下部から十分に加熱さ
れ、基板GBは80〜170℃の高温になる。ここで使
用する搬送ローラ32は図4(a)又は(b)に示すタ
イプのもので、基板GBの中央を擦らないように、さら
に両脇の傾斜部により基板GBがまっすぐに進むように
なっている。なお、図4(a)に示すタイプのものでも
よいが、図4(b)に示すタイプの方が連結軸がないだ
け基板GBの加熱効率がよい。
【0022】検査部Bで転写フィルム10が良品と判断
されると、転写フィルム10は基板GBに転写すべく、
第2のニップローラ40を経由し、第2のダンサーロー
ラ41からガイドローラ42へと移動して転写部Dに送
られる。そして、ニップローラ40を通る時に保護フィ
ルム10aは巻取ロール43により巻き取られることで
転写フィルム10から剥がされる。ここで転写フィルム
10は加熱すると伸びてテンション調節がしにくくなる
ので加熱はせずに常温とする。しかし、支持フィルムが
厚い場合など転写フィルム10の伸びに問題がなけれ
ば、転写フィルム10の加熱部を設けて予備加熱しても
よい。予備加熱する場合、転写フィルム10の加熱温度
は20〜50℃程度がよい。あまり加熱すると支持フィ
ルムが伸びてしまうためテンション制御がしにくい。こ
の転写フィルム10の移動に併せてガラス基板GBも基
板加熱部Cを経て次の転写部Dへ移動する。検査部Bで
転写フィルム10が不良品と判断されると、後方の第3
のニップローラ44に設置されているカウンタ45によ
って不良位置を検出し、図示していない制御装置により
不良位置を記録する。そして、この記憶された不良位置
データに基づき不良の転写フィルム部分は転写されない
タイミングで排出部Eへと巻き取られる。
【0023】図5は転写部Dの平面図、図6は図5のX
−X断面図、図7は図5のY−Y断面図である。
【0024】図において符号50は型押し部材であり、
その下方にはカラーフィルタ基板GBを載置して固定す
るための固定台51があり、さらにその下側に固定台5
1を上下移動する支持台52と図示していない駆動機構
がある。型押し部材50の下面には凸部50aを形成し
てあり、この凸部50aが転写フィルム10を押すこと
により、基板GB上にカラーフィルタの着色画素を凸部
50aに対応して形成することができる。凸部50aの
間隔はカラーフィルタの着色画素の間隔であり、本実施
例では100μmとしている。凸部50aの高さは10
〜50μm程度であるが、支持フィルムにクッション材
層、剥離層等を設けた厚い転写フィルムの場合には、こ
の転写フィルム10の厚みに合わせて100〜300μ
m程度にしてもよい。
【0025】ここで、図8〜11に示すカラーフィルタ
のパターン配置図により上記型押し部材50の凸部50
aの配置について説明する。図8〜10に示すパターン
を形成する場合、例えばRの部分に対応する凸部50a
を配置した型押し部材50を用いれば、G,Bについて
も同じ型押し部材50をずらして用いることで兼用でき
る。また、図11に示すパターンを形成する場合、Gの
部分に対応する凸部50aを配置した型押し部材50を
別途準備する必要があるが、R,Bのパターンを形成す
る型押し部材50は兼用できる。このようにすることで
型押し部材50の数を減らすことができる。
【0026】また、固定台51の下面と支持台52の上
面とは案内ボール53を介して向かい合っている。そし
て、案内ボール53は固定台51の下面に設けた半球形
の穴に入っており、固定台51を支持台52に対して前
後左右に移動し易い構造になっている。また、案内ボー
ル53の表面、穴の内面等を鏡面仕上げし、さらにテフ
ロン処理して滑りやすくしてある。
【0027】固定台51の両サイドにはカラーフィルタ
用の基板GBがスムースに搬送される間隔で搬送ローラ
54があり、図示していないモータによる駆動機構、タ
イミングベルトによるタイミング機構で各ローラ54の
同期を取りながら基板GBを搬送する。また、搬送ロー
ラ54の下側で固定台51の周囲には固定台51を左右
前後等に移動させて位置調整できる調節機構がある。こ
の調節機構は固定台51の4辺にそれぞれ2個の案内ボ
ール55とこれを支える受け部材56を配置してあり、
対向する辺において一方の受け部材56を駆動部材57
により押圧し、他方の受け部材56をバネ58で支持す
るように構成されている。そして、搬送ローラ54、調
節機構の駆動部材57及びバネ58は周囲にある支持枠
59に固定されている。固定台51の位置を調節する場
合、前後方向の2本の駆動部材57を各々適切な量だけ
駆動すると、対向する案内ボール55は押されてこれと
一体のバネ58は押された量に合わせて移動する。同様
に、左右方向の2本の駆動部材57を各々適切な量だけ
駆動すると、対向する案内ボール55は押されてバネ5
8が押された量に合わせて移動する。
【0028】固定台51の上面には基板GBと型押し部
材50との位置調節を行うためのアライメント窓60が
設けてある。アライメント窓60の中には光源61があ
り、アライメントマーク(後述)を付したガラス基板G
Bを下から照射する。一方、型押し部材50には、固定
台51のアライメント窓60に対応して貫通孔62が設
けられてあり、アライメントマーク(後述)を下面に形
成したガラス板63がその下端に設けられている。さら
に型押し部材50の上部にはアライメントマークを入力
して位置調整するための入力部としてCCDカメラ64
(図1参照)が配設されている。また、固定台51には
加熱手段として電熱線65が組み込まれており、基板加
熱部Cにて加熱された基板GBを転写に適した温度に維
持できるようになっている。
【0029】型押し部材50は内部に吸引機構を有した
構造になっている。この構造を図12及び図13により
説明する。図12では、ガラス基板GBが図示していな
いストッパーで一時停止されて型押し部材50の下側に
位置している。また、前述の固定台51にて基板GBは
下側より押し上げられ、転写に適した温度で加熱され維
持されている。
【0030】型押し部材50は吸引路70を通して内部
のエアが外部に排出されるが、この時のエアの経路は、
フィルム側の吸引孔71、吸引室72、吸引口73、吸
引路70の順である。吸引口73にはストッパー74が
設けられており、このストッパー74は、上下の円板7
4a,74bと両者を接続する連結棒74cと、これら
が落下しないようにしている上側のバネ74dと、吸引
時に下側の円板74bが簡単に閉じないようにする下側
のバネ74eから構成されている。吸引時に転写フィル
ム10が型押し部材50の下側にあれば、吸引孔71は
転写フィルム10を吸引して吸着することになる。各吸
引孔71で吸着すると転写フィルム10の凸部50aに
対応する部分のみが基板GB側に張り出す形状になるた
めに品質の良い転写がしやすくなる。もし、転写フィル
ム10がないと、エアは吸引ストッパー74の下側の円
板74bを吸引して吸引口73が閉じることになる。す
なわち、通常は上側のバネ74dが円板74aを押して
ストッパー74が落下しないようになっており、吸引が
長く続いた時のみ下側のバネ74eの力に勝って下側の
円板74bが上昇して吸引口73を閉じる。
【0031】図13は型押し部材50を転写部Dの上方
から見たもので、吸引室72を波線で示している。図の
右側からガラス基板GBと転写フィルム10が搬送され
てくる。ここでは、転写フィルム10より基板GBの方
が大きくなっており、基板GBの周囲にあるアライメン
トマークを観察するためにはこの方が転写フィルム10
の着色材の影響を受けなくて済む効果がある。つまり、
R,G,Bの色を通してアライメントマークを観察する
より、無色でアライメントマークを観察する方が位置合
わせがしやすい。吸引室72は図に示すように1行当た
り4室で構成してあり、かつ出入口側(図では左右両
側)の吸引室72は小さく構成してある。これは転写時
に型押し部材50を押した時に転写フィルム10の供給
側、排出側は比較的大きな力が加わって転写フィルム1
0がズレやすいため、吸引室72を小さくして転写フィ
ルム10を大きな力で吸引できるようにするためであ
り、仮に転写フィルム10が引っ張られて吸引が外れて
も僅かな領域だけであるために全体としては比較的問題
なく品質の良い転写ができる。なお、転写フィルム10
が来ない行(図では最上と最下の行)の吸引室72は吸
引ストッパー74が閉じられる。勿論、吸引室72は1
行当たりに1室としてもよい。
【0032】転写部Dにおいて、カラーフィルタ用のガ
ラス基板GBは、固定台51に設けてあるストッパー6
6で前進方向の位置決めが行われ、搬送ローラ54の傾
斜部で左右方向の位置決めが行われて一旦停止する。こ
こでの搬送ローラも図4(b)に示すものである。そし
て、型押し部材50に設けたアライメントマークとガラ
ス基板GBのアライメントマークにより基板GBと型押
し部材50の位置調節を行ってから転写を行う。
【0033】本実施例では、図14に示すように、型押
し部材50側のアライメントマークMAを「□」型と
し、基板GB側のアライメントマークMBを「+」型と
している。なお、各アライメントマークMA,MBの線
巾は50μm、アライメントマークMAの一辺長さは1
000μm、アライメントマークMBの長さは1500
μmである。そして、αラインで横方向の位置ズレ量を
検出し、βラインで縦方向の位置ズレ量を検出する。す
なわち、位置ズレ量の許容値をそれぞれ±Δa、±Δb
とした時に、a1 ≦a2 ±Δa、b1 ≦b2 ±Δbとな
るように前後方向及び左右方向の駆動部材57とを動か
して固定台51を位置調節する。
【0034】ここで基板GB側のアライメントマークM
Bの配置例としては図15に示す3種類の形態があるが
他のものでも構わない。型押し部材50側のアライメン
トマークMAの配置例は示さないが、「+」を「□」に
置き換え、±1画素ずらして形成したものである。これ
はR,G,Bの位置合わせに対して型押し部材50を共
通で使用するためである。これらは色毎に別々に位置合
わせされる。すなわち、R,G,Bのアライメントマー
クを各色の転写ごとに別々に対応させて位置調節を行
う。例として、図16は第2色目のG用のアライメント
マークについて位置合わせする場合の説明図であり、
(a)は基板GB左側のアライメントマーク領域を、
(b)は基板GB右側のアライメントマーク領域を示し
ている。具体的には、基板GB上に形成してある「+」
状のアライメントマークMBのうちの中央にあるG用の
アライメントマークMBに対して、R,G,Bの各色兼
用の型押し部材50に形成してある「□」状のアライメ
ントマークMAのうちの中央にあるG用のアライメント
マークMAを合わせる。ここで正常の場合、他の色のア
ライメントマークは各々±1着色画素分ずつずれること
になるが、G色の位置合わせを行っているので特に問題
はない。なお、R,B用のアライメントマークについて
位置合わせを行うと他のアライメントマークは最大±2
画素分ずれる。ここでいう画素はカラーフィルタのR,
G,Bの1つ1つの着色画素に対応する。
【0035】転写部Dでの転写動作を図17により説明
する。まず(a)に示すように、基板GBは転写部Dに
搬送される前に基板加熱部Cにて十分に加熱される。本
実施例では前記した如く遠赤外線ヒータを内蔵した上下
の加熱装置30,31を用いたが、熱風乾燥機等の他の
加熱手段でもよい。基板加熱部Lにて十分に加熱された
基板GBは転写部Dに向けて搬送される。そして(b)
に示すように、固定台51に設けてあるストッパー66
で前進方向の位置決めが行われ、搬送ローラ54の傾斜
部で左右方向の位置決めが行われて一旦停止する。これ
に合わせて転写フィルム10もその転写領域が型押し部
材50の下になるように移動する。次いで(c)に示す
ように、型押し部材50が転写フィルム10の上面に接
するように降下する。続いて(d)に示すように、降下
した型押し部材50が転写フィルム10を吸引する。併
せて、基板GBの温度が降下しないように固定台51が
基板GBの下面まで上昇して基板GBと固定台51を全
面で接触させる。この時点では転写フィルム10と基板
GBはすれすれであるが離れておりまだ接触してはいな
い。ここで前記のアライメントマークによる位置調節が
なされる。基板GBと型押し部材50との位置調節を終
えた後、(e)に示すように型押し部材50が降下し、
転写フィルム10を上部より押しながら基板GBを押圧
する。これにより、転写フィルム10と基板GBをカラ
ーフィルタパターンである凸部50aで密着させる。そ
して、型押し部材50を離すことで転写フィルム10か
ら着色材を基板GBに転写する。この時、転写フィルム
10が少し基板GB側に押されるが、そのテンション変
動は転写部Dの前後にある第2のダンサーローラ41と
第3のダンサーローラ47により調整される。そして、
転写終了後に(d)、(c)、(b)と順に逆動作を
し、転写済みの転写フィルム10は基板GBから離れ
る。この場合、冷風等で十分温度を降下させて転写フィ
ルム10と基板GBとを剥離させるのもよい。
【0036】そして、図1に戻るが、転写済みの転写フ
ィルム10はガイドローラ46、第3のダンサーローラ
47、第3のニップローラ44、第4のダンサーローラ
48を経て排出部Eの巻取ロール49に巻き取られる。
【0037】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載の効果を奏する。
【0038】転写部の型押し部材に転写フィルムを吸引
する吸引機構を設けた構成としたことにより、基板と型
押し部材の間に位置する転写フィルムを型押し部材側に
固定した状態で転写が行えることから、転写フィルムの
ずれを防いで型押し部材の凸部に対応する着色材のみを
基板上へ正確に転写でき、精度のよい高品質のカラーフ
ィルタを製造することができる。
【0039】基板に付されたアライメントマークと型押
し部材に設けたアライメントマークとにより基板の型押
し部材に対する位置合わせを行ってから転写を行うこと
により、位置精度よく着色材のパターン転写を行うこと
ができることから、位置ずれのない高品質のカラーフィ
ルタを製造することができる。
【0040】転写部の前に設けた基板加熱部でカラーフ
ィルタ基板を転写に適した温度にし、さらに転写部の固
定台に設けた加熱手段により基板の温度が転写に適した
温度から低下しないように加熱することにより、適切な
温度で転写を行うことができ、加熱不足による不良の発
生を防いで高品質のカラーフィルタを製造することがで
きる。
【0041】転写フィルムの供給部と転写部の間に転写
フィルムの良否を判定する検査部を設けたことにより、
良品の基板に不良品の転写フィルムを転写しないように
することができ、したがって基板の無駄をなくして効率
よく着色材を転写することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】検査部における判定画像の一例を示すグラフで
ある。
【図3】検査部における判定画像の一例を示すグラフで
ある。
【図4】基板を搬送するための搬送ローラを基板と共に
示す正面図である。
【図5】転写部の平面図である。
【図6】図5のX−X断面図である。
【図7】図5のY−Y断面図である。
【図8】カラーフィルタのパターン配置図である。
【図9】カラーフィルタのパターン配置図である。
【図10】カラーフィルタのパターン配置図である。
【図11】カラーフィルタのパターン配置図である。
【図12】図1の転写部における型押し部材の一部断面
図である。
【図13】同じく型押し部材を上方から見た平面図であ
る。
【図14】型押し部材のアライメントマークと基板のア
ライメントマークを重ねた状態を検出グラフとともに示
す説明図である。
【図15】基板側のアライメントマークの配置例を示す
説明図である。
【図16】型押し部材のアライメントマークと基板のア
ライメントマークをその中央のマークを対応させた状態
を示す説明図である。
【図17】転写部での転写動作を示す工程図である。
【符号の説明】
GB ガラス基板 A 供給部 B 検査部 C 基板加熱部 D 転写部 E 排出部 10 転写フィルム 50 型押し部材 50a 凸部 51 固定台 64 CCDカメラ(入力部) 65 電熱線(加熱手段) 70 吸引路 71 吸引孔 72 吸引室 73 吸引口 74 ストッパー MA アライメントマーク(型押し部材側) MB アライメントマーク(基板側)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーフィルタ用の基板上に異なる色の
    着色材を転写する工程を行う転写装置であって、支持フ
    ィルム上に着色材が設けられた転写フィルムを供給する
    供給部と、固定台の上に前記基板を載置した状態で下面
    に凸部がパターン状に形成されている型押し部材により
    前記転写フィルムから前記基板に着色材を転写する転写
    部と、転写終了後に支持フィルムを排出する排出部とを
    具備してなり、前記転写部の型押し部材に前記転写フィ
    ルムを吸引する吸引機構が設けられていることを特徴と
    する転写装置。
  2. 【請求項2】 前記基板に付したアライメントマークに
    対応するアライメントマークが前記型押し部材に設けら
    れ、両者のアライメントマークを入力するための入力部
    が前記型押し部材の上部に配設されており、入力したア
    ライメントマークにより前記型押し部材に対する前記基
    板の位置調整を行う調節機構が前記固定台に設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の転写装置。
  3. 【請求項3】 前記基板を予め加熱する基板加熱部が前
    記転写部の前に設けられ、さらに転写中の基板の温度が
    低下しないように前記検査部の固定台に加熱手段が設け
    られていることを特徴とする請求項1又は2記載の転写
    装置。
  4. 【請求項4】 前記供給部と前記転写部との間に転写フ
    ィルムの良品状態を検査する検査部が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1,2又は3記載の転写装置。
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