JPH08166509A - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JPH08166509A
JPH08166509A JP6311898A JP31189894A JPH08166509A JP H08166509 A JPH08166509 A JP H08166509A JP 6311898 A JP6311898 A JP 6311898A JP 31189894 A JP31189894 A JP 31189894A JP H08166509 A JPH08166509 A JP H08166509A
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JP
Japan
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film
substrate
transfer
colored resist
transfer film
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Application number
JP6311898A
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English (en)
Inventor
Yasuhide Nakajima
泰秀 中島
Masaru Sasaki
賢 佐々木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着色画素のパターンを形成する各着色レジス
トをカラーフィルター用の基板に転写する工程を速やか
に行えるようにする。 【構成】 支持フィルム1aを供給する供給部Aと、供
給された支持フィルム1a上に着色レジストを形成して
転写フィルム1を作製する着色レジスト形成部Bと、作
製した転写フィルム1とカラーフィルター用の基板23
とを重ね合わせて支持フィルム1a上の着色レジストを
基板23に転写する転写部(F,G,H)と、着色レジ
ストを転写した基板23から支持フィルム1aを剥離す
る剥離部Iとを具備させて構成する。これらの工程を連
続して自動的に行えるので、フィルム転写法によるカラ
ーフィルターの製造工程を速やかに行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶ディスプレイ用の
カラーフィルターにおけるレッド(R)、グリーン
(G)、ブルー(B)の各着色画素と遮光層とをフィル
ム転写法によりカラーフィルター用の基板上に形成する
工程に係り、詳しくは、着色画素のパターンを構成する
各着色レジストを基板に転写する転写装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカラーフィルターの製造
方法の一つとしていわゆるフィルム転写法が知られてい
る。この方法は、支持フィルム上に透明着色レジストを
設けた転写フィルムをカラーフィルター用のガラス基板
に重ね合わせ、加熱圧着して着色レジストを基板上に転
写し、フォトマスクを介して前記着色レジストを露光し
た後、現像して着色画素のパターンを形成する一連の工
程からなり、色相の異なる着色レジストについて前記の
工程を繰り返すことによってカラーフィルターを製造す
るものである。また、支持フィルムに薄いフィルムを使
用するなどして露光時に適性ギャップが得られる場合に
あっては、支持フィルムを剥離する前に露光することも
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたフ
ィルム転写法においては、支持フィルムに着色レジスト
を塗布してなる転写フィルムを1枚毎カラーフィルター
用のガラス基板上に載せ、その後加熱してローラで押圧
することで貼り合わせを行い、着色レジストの基板への
転写が完了した後で支持フィルムを剥している。しかし
ながらこのように1枚ずつ作業をしているのでは時間が
多くかかり生産効率が著しく低下するという問題点があ
った。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされものであり、フィルム転写法によるカラーフィ
ルターの製造工程を速やかに行えるようにした転写装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る転写装置は、支持フィルムを供給する
供給部と、供給された前記支持フィルム上に着色レジス
トを形成して転写フィルムを作製する着色レジスト形成
部と、作製した転写フィルムとカラーフィルター用の基
板とを重ね合わせて支持フィルム上の着色レジストを基
板に転写する転写部と、着色レジストを転写した前記基
板から前記支持フィルムを剥離する剥離部とを具備して
なることを特徴としている。
【0006】また、上記の転写装置において、支持フィ
ルム上に形成した着色レジストの層を乾燥させる乾燥部
を設け、当該乾燥部を、着色レジストを内部から乾燥さ
せる第1の乾燥部と、着色レジストを外部から乾燥させ
る第2の乾燥部とで構成するのが好ましい。
【0007】また、作製された転写フィルムを基板と重
ね合わせる前に着色レジスト上に保護フィルムを一時的
に貼り合わせる手段を設けるようにしてもよい。
【0008】
【作用】上述の構成からなる本発明の転写装置によれ
ば、供給部から繰り出された支持フィルム上にカラーフ
ィルターの着色レジストが形成されて転写フィルムが作
製され、当該転写フィルムがそのまま転写部に送られて
カラーフィルター用の基板と重ね合わせられ、支持フィ
ルム上の着色レジストが基板に転写された後、基板から
支持フィルムが剥離される。
【0009】着色レジストを内部から乾燥させる第1の
乾燥部と、着色レジストを外部から乾燥させる第2の乾
燥部とで乾燥部を構成することにより、支持フィルム上
に形成した着色レジストを速やかに乾燥させることがで
きる。
【0010】作製された転写フィルムを基板と重ね合わ
せる前に保護フィルムを着色レジスト上に保護フィルム
を一時的に貼り合わせる手段を設けることにより、転写
フィルムが基板と重ね合わせられるまでの間でゴミの付
着が防止され、また転写部までの間でテンション等の制
御もできる。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る転写装置の第1実施例を
示す概略構成図である。
【0012】まず、供給部Aから支持フィルム1aを供
給するが、当該支持フィルム1aは巻取2からニップロ
ーラ3で引っ張りだされ、ダンサーローラ4にてテンシ
ョンを制御されて着色レジスト形成部Bへと移動する。
【0013】着色レジスト形成部Bでは、ガイドローラ
5に対向してダイヘッド6が配設されており、支持フィ
ルム1aをこのガイドローラ5とダイヘッド6の間を通
過させ、塗布液である透明着色レジストをダイヘッド6
より押し出して支持フィルム1a上にコーティングす
る。この時、支持フィルム1a上に形成する着色レジス
トの厚みはガイドローラ5とダイヘッド6との間隔で決
まる。
【0014】本実施例の転写装置では、支持フィルム上
への着色レジストの形成工程と基板への着色レジストの
転写工程を行う。そして、別工程にて、着色レジストの
パターニング露光と現像を行う。この一連の工程を1色
毎に繰り返してカラーフィルターを製造するが、2色目
以降を形成しやすいようにするため、支持フィルム1a
としては3〜10μmと薄いものを使用している。な
お、支持フィルム1aとして10〜200μmのものを
使用する場合には、支持フィルム1a上に着色レジスト
層に加えクッション層、剥離層等を用いることにより、
既に形成された着色画素パターンと次の着色レジストの
重なり箇所の段差部に隙間が開かないようにするとよ
い。このクッション層の形成は同様にダイヘッドで行う
か、クッション層を別フィルムとして貼り合わせるなど
の方法がある。
【0015】着色レジストがコーティングされた支持フ
ィルム1aは、着色レジストの層を乾燥させるために乾
燥部Cへと移動する。本実施例での乾燥部Cは、高周波
により着色レジストを内部から乾燥させる第1の乾燥部
1 と、熱風により着色レジストを外部から乾燥させる
第2の乾燥部C2 とから構成されている。このため、支
持フィルム1a上に形成した着色レジストの層を速やか
に乾燥させることができるようになっている。
【0016】このようにして作製された転写フィルム1
を汚れないようにするため、着色レジストの上から保護
フィルム1bを貼り付けて保護する。保護フィルム1b
は巻取7からニップローラ8により引っ張りだされ、ダ
ンサーローラ9にてテンションを制御されて貼付ローラ
10へと移動し、着色レジストを形成した転写フィルム
1と貼り合わせられる。ここで、支持フィルム1aと保
護フィルム1bは上記のように巻取2,7の状態で本装
置にセットされるが、さらに生産能率を向上させるので
あれば、それぞれの巻取2,7を複数セットし、フィル
ムを自動的に接続できるオートペースターを使用しても
良い。
【0017】テンションコントロール用のダンサーロー
ラ4,9には20〜30kgの荷重が設定されるが、各
フィルムに応じて適切な荷重を設定するのがよい。テン
ションの制御は、ダンサーローラの位置が変化すること
でフィルムのテンションを一定に保つように行われる。
つまり、フィルムが強く引っ張られるとダンサーローラ
はテンションを小さくして設定値になるように下にさが
る。逆にフィルムが緩むとダンサーローラはテンション
を大きくするように上にあがる。
【0018】保護フィルム1bを貼り付けた転写フィル
ム1は、ダンサーローラ11でテンションを制御されな
がらニップローラ12により引っ張られ、除塵装置13
で両面からエアを吹き付けられることによりフィルムに
付着した埃や塵を吹き飛ばされた後、検査部DのCCD
カメラ14の前面へ移動する。これにより埃や塵を不良
と間違えて判断することがなくなる上、転写時に着色レ
ジストと共に埃や塵を貼ることがなくなる。埃や塵は着
色レジストに付着している訳ではないが保護フィルム1
bを剥した時に起こる静電気で転写フィルム1の縁付近
の埃や塵が回り込み着色レジストに付着することがあ
る。
【0019】検査部Dでは転写フィルム1の画像を入力
するCCDカメラ14がセットされており、着色レジス
トの色ムラや筋、またはゴミ付きを検査することができ
るようになっている。本実施例の検査部Dにおける光学
系の構造としては、転写フィルム1を境にしてCCDカ
メラ14の反対側に拡散板15をセットし、その両脇か
らカラーフィルターのR,G,Bの各色にピークを持つ
3波長の光源16(白色蛍光灯でもハロゲンランプでも
よい)を用いて拡散板15に照射する手段が採られてい
る。なお、3波長光源の方がそのピークであるR,G,
Bの各色のムラ等を検査しやすい。光は拡散板15で拡
散され転写フィルム1を均一に照らすので、この画像を
CCDカメラ14から入力し図示しない判定部にて良品
と不良品を判定する。
【0020】この時の判定画像の一例を図2及び図3に
示している。横軸はフィルムの巾方向であり縦軸は転写
フィルムの色の濃度である。良品と不良品の判定は、カ
ラーフィルターのR,G,Bの各色毎に用意してある許
容値±a1 と基準色濃度レベルm1 とCCDカメラ14
からの入力データとを比較して行う。この場合、デジタ
ルスイッチを用いてR,G,Bの色毎に許容値±a1
±a1 (r)、±a1(g)、±a1 (b)として、基
準色濃度レベルm1 はm1 (r)、m1 (g)、m
1 (b)としてそれぞれセットしておく。ここで、オペ
レータが良品と判断したところで基準値入力スイッチを
押すことにより、画像入力データを平均することで基準
値濃度レベルm1 が各色に合わせて記憶されるようにし
てもよい。
【0021】図2は良品の場合を示す例であり、画像入
力したデータは設定してある基準色濃度レベルm1 を中
心に許容値±a1 以内に入っている。図3は不良品を示
す例であり、画像入力したデータは設定してある基準色
濃度レベルm1 を中心に許容値±a1 より外れている。
左側の急峻な突起x1 がゴミ付きによる不良であり、右
側のなだらかな凸部y1 が着色レジストの濃度ムラであ
る。ゴミ付きの不良は立ち上がりが急峻である為に画像
を微分処理すると検出しやすく、濃度ムラは全体的にゆ
っくりと変動する為に画像を積分すると検出しやすい。
【0022】検査部Dにて検査された結果が不良なら
ば、後方のニップローラ17に設置されているカウンタ
18によって、その不良位置が図示していない制御装置
の記憶部に記憶され、不良箇所を含む転写フィルム部分
は基板と貼り合わせないで排出部J(後述)にて巻き取
られる。また、検査後の転写フィルム1は除電装置19
にて静電気を除去された後、剥離ローラ20により保護
フィルム1bが剥される。そして、剥された保護フィル
ム1bはダンサーローラ21によりテンションをコント
ロールされながら巻取ロール22に巻き取られる。
【0023】カラーフィルター用のガラス基板23は搬
送ローラ24でゆっくりと図1の左側の前工程から搬送
されてくる。この時、基板23のカラーフィルター形成
面を下向きにして搬送する。なぜならば、空中に舞う
埃、塵等のゴミが自然に落下して基板23に付くのを防
止する為である。そのためにここで用いる搬送ローラ2
4は図4(a)に示すように基板23の下面を擦らない
ようになっており、且つ外側に傾斜面を持っていて基板
23が真っ直ぐに進むように構成されている。もちろ
ん、図4(b)に示すものでもよく、このものでは下側
からの検査、貼り合わせ等の処理がしやすい。
【0024】前工程から搬送されたガラス基板23は加
熱装置25,26を備えた第1の加熱部Eにて上下から
加熱される。この加熱装置25,26では、熱風にて基
板23を80℃から170℃程度に十分加熱する。な
お、熱風によらず、赤外線ヒータ、高周波加熱装置、電
熱線等を用いて加熱しても良い。なお、基板23の搬送
ローラ24に図4(b)に示すタイプのものを使用する
と下からの加熱効率が良くなる。そして、検査部Dの結
果によって転写フィルム1が不良であれば、基板23は
ストッパー27により一時停止され、不良箇所のある転
写フィルム1は基板23に転写することなく巻き取られ
るように構成されている。つまり、前述の如く不良の場
合は後方のニップローラ17に設置されているカウンタ
18によって不良位置を検出し、図示していない制御装
置の記憶部に不良位置を記録する。そして、この記憶さ
れた不良位置データに基づき不良箇所のある転写フィル
ム部分は転写されないタイミングで排出部Jにて巻き取
られる。このようにニップローラ17にカウンタ18を
接続しておくとニップローラ17が転写フィルム1をし
っかりと挟み込んでいるためにカウンタ値とフィルム送
り量とのずれがなく正確に不良位置が把握できる。
【0025】検査部Dでの結果が良品であれば、基板2
3は停止せずに押圧部Fと第2の加熱部Gと冷却部Hと
から構成される転写部に搬送される。
【0026】押圧部Fで使用する押圧部材28の一例を
図5に示す。この押圧部材28はローラ部分28aの両
サイドに円盤28bを有しており、駆動部による保持及
び回転をしやすくしている。ローラ部分28aの径は2
0mm以下にするのが好ましい。図6に示す別タイプの
押圧部材28は、押圧時の圧力が大きい時、押圧部材2
8と基板23との接触する面が浮くことなく接触できる
ようにローラ部分28aの中央部の径を少し大きめにし
てある。このため基板23と平行に転写フィルム1を押
圧することができる。もちろん径が多少大きくなっても
よい。また、この時の基板23と転写フィルム1との貼
り合わせの角度φ(図7(a)参照)は鈍角にしてい
る。このように貼り合わせ角度φを鈍角にすると、2色
目以降の着色レジストを転写する時に空気の巻き込みが
少なくなり、着色レジストを綺麗に転写することができ
る。
【0027】本実施例の転写装置でカラーフィルターを
形成するには、基板上に1色目の着色レジストを転写し
た後、別工程でパターン露出、現像を行って1色目の着
色画素パターンを形成し、次いで、2色目の着色レジス
トをその上から転写した後、別工程でパターン露光、現
像を行って1色目の着色画素パターンを形成し、同様に
3色目の着色レジストをその上から転写した後、別工程
でパターン露光、現像を行って3色目の着色画素パター
ンを形成する。この時、2色目以降の転写時において形
成済みの着色画素パターンと次の転写フィルムとの境目
に空気が残る現象が発生するが、上記の押圧部材28を
使用することでこの現象を解決することができる。
【0028】図7に本発明での転写状態を従来例と比較
して示す。図7(b)に示すように、従来の装置では押
圧部材29であるローラの径が大きいため、既に着色レ
ジスト(R)が転写された基板23の上に次の着色レジ
スト(G)を転写フィルム1から転写しようとすると、
先の着色レジスト(R)のエッジと転写フィルム1の間
に空気が残り、次の着色レジスト(G)がうまく転写で
きないことが発生していた。しかし、上記押圧部材28
は径の小さい回転ローラであるため、図7(a)に示す
ように、既に転写されている着色レジスト(R)のエッ
ジと転写フィルム1との間に空気が残りにくく、空気の
巻き込みを少なくして次の着色レジスト(G)の転写を
行うことができる。
【0029】第2の加熱部Gは加熱装置31,32で構
成されており、転写フィルム1の付いたガラス基板23
を上下から挟持し加熱しながら搬送する。すなわち、上
側の加熱装置31は電熱線(ニクロム線等)を内蔵した
5本の加熱ローラ31aにより搬送ベルト31bを介し
て基板23の上側(裏側)を加熱し、下側の加熱装置3
2は同じく電熱線(ニクロム線等)を内蔵した4本の加
熱ローラ32aにより搬送ベルト32bを介して基板2
3の下側(表側)を加熱する。ここで、上側の加熱装置
31における最初の加熱ローラ31aの中心軸と押圧部
材28の中心軸とが平行であるように、且つ上側の加熱
装置31の残り4本の加熱ローラ31aと下側の加熱装
置32の4本の加熱ローラ32aとがそれぞれ対応する
ように配置してあり、これにより転写フィルム1と基板
23を均一に押圧するようになっている。そして、対向
する4組の加熱ローラ31a,32aは次の冷却部Fに
近づくに従って加熱温度が低くなるように設定されてい
る。つまり、上側の加熱装置31における1,2本目の
加熱ローラ31aは80℃から170℃程度の十分な加
熱温度にし、3本目以降はその加熱温度を低くしていき
5本目の加熱ローラ31aでは30〜50℃程度の加熱
温度にしている。これに合わせて下側(フィルム側)の
加熱装置32も上記に対応する1本目の加熱ローラ32
aは60〜130℃程度の十分な加熱温度にし、2本目
以降は順次その加熱温度を低くしていき4本目の加熱ロ
ーラ32a(上側の加熱装置31の5本目の加熱ローラ
31aに対応する)では30〜50℃程度の加熱温度に
している。このように加熱温度を設定し、フィルム側の
加熱装置32を若干低めにしておいた方がフィルムが伸
びずに品質が安定する。また転写フィルム1が貼られた
基板23が次の冷却部Fに入った時点で水滴等が発生せ
ずにスムースに送られる。なお、加熱ローラの本数、加
熱部の長さ等は必要に応じて変更すればよい。転写フィ
ルム1の種類によっても異なるが、転写フィルム1が熱
で伸び過ぎて困る場合には、フィルム側の加熱装置32
をもっと低温、例えば20〜30℃に設定してもよい。
また、加熱時に押圧用の搬送ベルト31b,32bが汚
れて基板23の裏側を汚したり、転写フィルム1側から
のゴミが着色レジストを押圧して窪みができたりしない
ようにするため、各搬送ベルト31b,32b上にゴミ
取りローラ31c,32cが設けられている。このゴミ
取りローラ31c,32cはフリーローラの周囲に粘着
層を設けたもので、搬送ベルト31b,32bに接した
状態で回転してゴミを取るようになっている。このよう
にして十分に加熱され、貼り合わせられた基板23と転
写フィルム1は共に同速度で冷却部Hへと移動する。
【0030】冷却部Hは冷却装置33,34で構成され
ており、転写フィルム1の付いた基板23を上下から挟
持し冷却しながら搬送する。すなわち、上側の冷却装置
33は中に冷却水を通した5本の冷却ローラ33aによ
り搬送ベルト33bを介して基板23の上側(裏側)を
冷却し、下側の冷却装置34は同じく中に冷却水を通し
た5本の冷却ローラ34a(上側の冷却ローラ33aと
それぞれ対応する)により搬送ベルト34bを介して基
板14の下側(表側)を冷却する。この場合、加熱部G
側から徐々に温度を下げていき、冷却部Hから基板23
を搬出する時には、20℃から25℃程度にまで十分冷
却するようになっている。すなわち、1本目と2本目の
冷却ローラ33a,34aでは冷却水を30〜40℃程
度の温水とし、3本目と4本目は25〜30℃程度の温
水とし、5本目は20から25℃程度としている。ま
た、冷却時に搬送ベルト33b,34bが汚れて基板2
3の裏側を汚したり、転写フィルム1側からのゴミが着
色レジストを押圧して窪みができたりしないようにする
ため、搬送ベルト33b,34b上に前記と同様なゴミ
取りローラ33c,34cが設けられている。また、冷
却部Hの後には冷風器35が配置してある。このように
冷却することで、転写フィルム1の着色レジストはガラ
ス基板23から剥がれにくくなり、逆に支持フィルムか
ら剥がれやすくなる。
【0031】このように転写フィルム1の付いた基板2
3を十分冷却したところで剥離部Iに搬送する。本実施
例では、図1に示すように、冷風器35の下に設けてあ
る剥離部材36でガラス基板23から転写フィルム1を
剥離するようにしている。この剥離部Iにおいては、ガ
ラス基板1と転写フィルム23との剥離角度を鈍角にし
ており、これにより転写フィルム1から支持フィルム1
aだけが綺麗に剥がれ、着色レジストをガラス基板23
に転写することができる。ここで十分温度が降下してい
ないと支持フィルム1aに着色レジストが取られてうま
く転写できない。この剥離部Iで使用する剥離部材36
は図5又は図6に示す押圧部材28と同じ形状のもので
ある。なお、図6に示すタイプの剥離部材36は、剥離
部材36と基板23との接触する面が浮くことなく接触
できるようにローラ部分の中央部の径を少し大きめにし
てあるため、この剥離部材36を使用すれば、基板23
から平行に支持フィルム1aを剥がせて綺麗に転写する
ことができる。もちろん径が大きくなってもよい。
【0032】剥離部材36で支持フィルム1aを剥離し
た後、ガラス基板23は搬送ローラ24により次工程へ
送られていく。ここで、搬送ローラ24の上方にゴミ取
りローラを設けて基板23裏面の付着ゴミを除去するよ
うにしておけば、次工程にゴミ等を持ち込まずに済む
し、次工程が検査装置であれば、誤判定の原因となるゴ
ミ等がなくなって具合がよい。一方、転写終了後の支持
フィルム1aは排出部Jにて巻き取られる。すなわち、
支持フィルム1aはニップローラ17で引っ張られて巻
き上げられた後、ダンサーロール37でテンションをコ
ントロールされながら支持フィルム1aの巻取ロール3
8に巻き取られる。このように、支持フィルム1aの排
出部Jをはじめ、前記したように支持フィルム1aの供
給部A、保護フィルム1bの貼付部、保護フィルム1b
の巻き取り部にテンションをコントロールするダンサー
ロールを設けておくと、転写前後のテンションがほぼ一
定になり、着色レジストの転写に効果的である。
【0033】図8(a)〜(d)は押圧部材28の変形
例を示す図である。図8(a)の押圧部材41は先端が
尖っているが、刃物ではないために多少は丸みを帯びて
いる。このタイプの押圧部材41は構造が単純で製作が
容易であり、転写時に一番空気を巻き込みにくい。しか
し、転写フィルム上を移動する時にフィルムを擦って切
ってしまう可能性があるので、先端の丸みと転写フィル
ムの強度を勘案して使用する必要がある。図8(b)の
押圧部材42は、先端に小径の円柱部分42aを固定し
たものである。円柱部分42aは回転しないので転写フ
ィルムを擦ってしまうがフィルムが切れる程ではない。
そして、円柱部分42aの径を小さくすればするほど空
気を巻き込みにくくなる。また、可動部分がないのでこ
のタイプも製作が容易である。図8(c)の押圧部材4
3は、保持部材43a先端に回転ロール43bを有して
いるために転写フィルム上の移動が滑らかである。図8
(d)に示す押圧部材44は、(c)のタイプと同様に
保持部材44aの先端に回転ロール44bを有している
とともに、背中にガイドローラ44cが設けられてお
り、転写フィルムがガイドローラ44bを経由して巻き
取られ、保持部材44aと接触しないので傷付いたり切
れたりすることがない。この何れのタイプの押圧部材を
用いても、基板上に空気の巻き込みを少なくして着色レ
ジストを転写することができる。押圧時の圧力を大きく
する時には、各先端の丸みの中央部分の径等を少し大き
めにすると効果的である。なお、これらの押圧部材は、
剥離部Iの剥離部材に利用することも勿論可能である。
また、転写装置を設置する室内又は領域を一定温度、一
定湿度にすることで品質も安定しやすくなる。
【0034】図9は検査部Dにて使用している検査装置
の一例を示すブロック図である。この検査装置では、検
出部である25万画素のエリアセンサを格納したCCD
カメラ14により転写フィルム1を検査する。転写フィ
ルム1の後方よりRGBのカラーフィルターの波長に合
う3波長光源16で拡散板15を介して照射する。転写
フィルム1の基準画像がCCDカメラ14全面に到達し
た時、つまり、作業者が良品と判断した時、図示してい
ない良品入力のボタンを押す。転写フィルム1の画像は
入力部50を介して切り換えスイッチ(SW)により基
準メモリ51内に格納される。次に切り換えスイッチは
検査メモリ52に切り換えられ、一定タイミングごとに
CCDカメラ14から転写フィルム画像が入力され、検
査メモリ52に格納される。この後、基準メモリ51の
内容と検査メモリ52の内容は比較部53にて画素毎に
比較され、予め許容値設定部54にて設定された許容値
の上限値(max)及び下限値(min)と判定部55
にて比較され、上限値より大きい時、又は下限値より小
さい時に不良信号が出力される。本実施例で使用したこ
の検査装置は機構が複雑ではあるが、パターン化されて
いる画像の検査に適している。
【0035】図10は検査装置の他の例を示すブロック
図である。この検査装置では、複数のフォトダイオード
60を転写フィルム1の巾方向に並列に配置し、転写フ
ィルム1の後方よりRGBのカラーフィルターの波長に
合う3波長光源16で拡散板15を介して照射する。前
記フォトダイオード60は転写フィルム1の着色レジス
トを透過した光を検出する。この信号を検出部61を介
して増幅部62に送信して一定の比率に増幅する。この
増幅部62には転写フィルム1の着色レジストの濃度が
一定の時に、各フォトダイオード60や検出部61のば
らつきをニグレクトできるように、つまり、上限値比較
部63及び下限値比較部64に送信される信号が一定に
なるように調節器を設けてある。この増幅部62で増幅
された信号は各比較部63,64に送信され、予め許容
値測定部65にて設定された許容値の上限値(max)
及び下限値(min)と比較され上限値より大きい時、
又は下限値より小さい時に不良信号が出力される。この
検査装置は機構も単純であるためベタの画像の検査に適
している。
【0036】図11は加熱部Gと冷却部Hの搬送ベルト
に付着するゴミを除去するためのゴミ取り装置であるゴ
ミ取りローラを示す拡大図である。図示の如く、本実施
例で使用したゴミ取りローラは、ローラ71の周囲に粘
着層72を設けて搬送ベルト70上の塵、埃等のゴミを
取るように構成されており、搬送ベルト70の速度に合
わせて自由に回転するようになっている。このゴミ取り
ローラは構造が単純ではあるが、粘着層72はゴミが多
く付いてきたら交換する必要がある。
【0037】図12にゴミ取り装置の他の例を示す。こ
のゴミ取り装置は不織布等からなる連続的な洗浄布73
により搬送ベルト70のゴミを除去するものである。具
体的には、洗浄布73の巻取部74にはモーターが接続
され、供給部75にはブレーキが接続されており、準備
段階では(a)に示すように洗浄液を噴射口76から均
一に噴射して洗浄布73をわずかに漏らした後、供給部
75のブレーキを緩めて巻取部74のモーターを回転さ
せ、洗浄布73の濡れた部分をエアーパッド77の下ま
で移動してきた時点で、供給部75のブレーキをかける
とともに巻取部74のモーターを停止させる。次いで、
(b)に示すように、エアパッド77を膨らませること
により、洗浄布73の洗浄液で濡れた部分を搬送ベルト
70に押し当ててゴミを取る。ここで、洗浄布73を搬
送にベルト70に押し当てた時に、供給部75のブレー
キを掛け、巻取部74のモーターをゆっくり回転させる
ようにすれば、洗浄布73にテンションが掛かり搬送ベ
ルト70にもっていかれない。このゴミ取り装置は図1
1に示すものより構造が複雑ではあるが、洗浄布72の
交換頻度が少なくてすむことから使い勝手はよい。
【0038】上記実施例においては前者のゴミ取り装置
を使用したが、後者のものを使用してもよいことは勿論
であり、その他のゴミ取り装置を適宜選択して使用して
もよい。さらに、静電除去装置や除塵装置を合わせて使
用することも不良発生の防止に効果がある。
【0039】図13は本発明に係る転写装置の第2実施
例を示す概略構成図である。
【0040】本実施例の転写装置は、第1の検査部Dま
では、保護フィルムを用いていない点を除いて第1実施
例のものとほぼ同じ構成であるので、同じ符号を付して
説明を省略する。なお、転写フィルムの着色レジスト塗
布面に傷やごみ等が付くのを避けるため、図示はしない
が装置全体をチャンバー内に収納してある。
【0041】搬送ローラ80より前工程から搬送された
ガラス基板23は、第1の検査部Dの結果によって転写
フィルム1が不良であればストッパー81により停止さ
れ、不良箇所のある転写フィルム1は基板23に転写す
ることなく巻き取られるように構成されている。つま
り、不良の場合は後方のニップローラ83に設置されて
いるカウンタ84によって不良位置を検出し、図示して
いない制御装置の記憶部に不良位置を記録する。そし
て、この記憶された不良位置データに基づき不良箇所の
ある転写フィルム部分は転写されないタイミングで排出
部Nへと巻き取られる。このようにニップローラ83に
カウンタ84を接続しておくとニップローラ83が転写
フィルム1をしっかりと挟み込んでいるためにカウンタ
値とフィルム送り量とのずれがなく正確に不良位置が把
握できる。なお、搬送ローラ80は図4に示すのと同様
で、基板23の下面を擦らないようになっており、且つ
外側に傾斜面を持っていて基板23が真っ直ぐに進むよ
うに構成されている。
【0042】第1の検査部Dでの結果が良品であれば、
基板23は停止せずにプレヒーター85に搬送され、転
写フィルム1もプレヒーター86へ移動してプレヒート
される。基板23のプレヒーター85では、太い2本の
ローラ85aと小さい3本のローラ85b内にそれぞれ
伝熱線(ニクロム線等)を入れてあり、基板23の下部
からベルト85cを介して80℃から170℃程度に十
分加熱する。また、転写フィルム1のプレヒーター86
では、遠赤外線ヒータにより転写フィルム1を上部から
20℃から80℃程度に加熱する。十分加熱された基板
23と転写フィルム1は共に同速度で加熱部Lへと移動
する。転写フィルム1は加熱し過ぎると伸びてしまう
し、複数の材料で構成された転写フィルム1だと材料が
混ざりあってしまうことがあるので注意を要する。
【0043】加熱された基板23と転写フィルム1は、
加熱部Kと冷却部Lとから構成される転写部に搬送され
る。
【0044】加熱部Kでは基板用のプレヒーター85と
同じ構成の加熱装置87が対向するように2組設けてあ
り、ここで転写フィルム1と基板23とを重ね合わせて
上下から十分加熱しながら転写フィルム1を基板23に
貼り合わせ、続いて転写フィルム付き基板23は30〜
50℃の温水を通している上下3本ずつの温水ロール8
8の間を経由して冷却部Lへと移動する。
【0045】冷却部Lでは太い2本のローラ89aと小
さい3本のローラ89b内に冷水を通して冷却する冷却
装置89が対向するように2組設けてあり、転写フィル
ム付き基板23を上下からベルト89cを介して20℃
から25℃程度に十分冷却する。冷却することで転写フ
ィルム1の着色レジストは基板23から剥がれにくくな
り、逆に支持フィルム1aから剥がれやすくなる。
【0046】転写フィルム付き基板23は十分冷却され
たところで剥離部Mに搬送され、剥離部材90により基
板23から転写フィルム1が剥離される。この時に支持
フィルム1aだけが剥がれ、転写フィルム1から着色レ
ジストを基板23に転写することができる。ここで十分
温度が降下していないと支持フィルム1aに着色レジス
トが取られてうまく転写できない。ここで使用する剥離
部材90は図5又は図6に示す押圧部材28と同じ形状
のものである。
【0047】剥離部材90で支持フィルム1aを剥離し
た後、ガラス基板23は搬送ベルト91と押さえロール
92の間を通過して第2の検査部Nに送られる。一方、
転写終了後の支持フィルム1aはニップローラ83で引
っ張られ、排出部Oにて巻き取られる。
【0048】第2の検査部Nに基板23が搬送されてく
ると、下側からストッパー93が上昇して基板23を所
定の前後位置で停止させる。ここでの搬送に使用する搬
送ローラ94は図4(b)に示すタイプで、連結軸がな
く左右のローラが別々に動くものであり、このため基板
23の下方から光を照射して上方から検査することがで
きる。また、搬送ローラ94はモータ駆動するが、スト
ッパー93が上昇するとモーター駆動が切れるようにな
っている。
【0049】第2の検査部Nでは着色レジストの転写さ
れたガラス基板23の画像を入力するCCDカメラ95
がセットされており、着色レジストの色ムラや筋、また
はゴミ付きを検査することができるようになっている。
この第2の検査部Nにおける光学系の構造は前記した第
1の検査部Dと同様であり、基板23を境にしてCCD
カメラ95の反対側に拡散板96をセットし、その両脇
からカラーフィルターのR,G,Bの各色にピークを持
つ3波長の光源96(白色蛍光灯でもハロゲンランプで
もよい)を用いて拡散板96に照射する手段が採られて
いる。3波長の光源97を用いた方がそのピークである
R,G,Bの各色のムラ等を検査しやすい。光は拡散板
96で拡散されガラス基板23を均一に照らすので、こ
の画像をCCDカメラ95から入力し図示していない判
定部にて基板23上の着色レジストの品質状態を判定す
る。
【0050】この時の判定画像の一例を図14及び図1
5に示している。判定画像は図2及び図3にて説明した
のとほぼ同じであるが、基板23に着色レジストが転写
された状態であるので、許容値は転写フィルム1の検査
の時とは異なる。横軸はカラーフィルターの巾であり縦
軸は着色レジストの濃度である。良品と不良品の判定
は、カラーフィルターのR,G,Bの各色毎に用意して
ある許容値±a2 と基準色濃度レベルm2 とCCDカメ
ラ95からの入力データとを比較して行う。この場合、
デジタルスイッチを用いてR,G,Bの色毎に許容値は
2 は±a2 (r)、±a2 (g)、±a2 (b)とし
て、基準色濃度レベルm2 はm2 (r)、m2 (g)、
2 (b)としてそれぞれセットしておく。ここで、オ
ペレータが良品と判断したところで基準値入力スイッチ
を押すことにより、画像入力データを平均することで基
準色濃度レベルm2 が各色に合わせて記憶されるように
してもよい。
【0051】図14は良品の場合を示す例であり、画像
入力したデータは設定してある基準色濃度レベルm2
中心に許容値±a2 以内に入っている。なお、一定間隔
で濃度レベルが降下しているのは基板23上に形成され
ているブラックマトリクス(BM)の部分である。図1
5は不良品の場合を示す例であり、画像入力したデータ
は設定してある基準色濃度レベルm2 を中心に許容値±
2 より外れている。左側の急峻な突起x2 はゴミ付き
による不良であり、右側のなだらかな凸部y2は着色レ
ジストの濃度ムラである。検査方法としては、基準画像
を予め記憶しておき、検査対象の基板23が搬入される
ごとに各画素を比較して前記許容値より大きく差ができ
るかどうかで判定する。
【0052】第2の検査部Nでの検査結果が良品であれ
ば図示していない良品用のデリバリへ排出され、不良品
であれば図示していない不良品用のデリバリへ排出され
る。また、ガラス基板23が多面付けであれば、第2の
検査結果に基づき、品質に合った仕分けをして次工程へ
搬送すればよい。
【0053】このように第1色目の着色レジストをガラ
ス基板23に転写した後、フォトマスクを介してこの着
色レジストを露光し、現像を経て着色画素のパターンを
形成する。そして、第2色目、第3色目の着色レジスト
についても、同様に転写フィルム1の作製、転写フィル
ムからガラス基板23上への転写、露光、現像を行うこ
とによりカラーフィルターの着色画素パターンを形成す
る。
【0054】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載の効果を奏する。
【0055】請求項1記載の転写装置は、支持フィルム
上に着色レジストを形成して転写フィルムを作製する工
程、カラーフィルター用の基板に着色レジストを転写す
る工程、着色レジストを転写した基板から支持フィルム
を剥がす工程を連続して自動的に行えることから、フィ
ルム転写法によるカラーフィルターの製造工程を速やか
に行え、生産効率を上げることができる。
【0056】請求項2記載の転写装置は、着色レジスト
を内部から乾燥させる第1の乾燥部と、着色レジストを
外部から乾燥させる第2の乾燥部とで乾燥部を構成した
ことにより、支持フィルム上に形成した着色レジストの
層を速やかに乾燥させることができ、さらに生産効率を
高めることができる。
【0057】請求項3記載の転写装置は、転写フィルム
を作製してから基板に着色レジストを転写するまでの間
に当該着色レジスト上に保護フィルムを一時的に貼り合
わせるようにしたので、転写フィルムを基板と重ね合わ
せる前に転写フィルムの汚れが防止されることになり、
着色レジストを汚すことなく基板に転写することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写装置の第1実施例を示す概略
構成図である。
【図2】検査部における判定画像の一例を示すグラフで
ある。
【図3】検査部における判定画像の一例を示すグラフで
ある。
【図4】基板を搬送する搬送ローラを基板とともに示す
正面図である。
【図5】押圧部で使用する押圧部材の一例を示す側面部
と正面図である。
【図6】押圧部材の他の例を示す側面図と正面図であ
る。
【図7】本発明での押圧部材による転写状態を従来例と
比較して示す説明図である。
【図8】押圧部材の変形例を示す図である。
【図9】検査部にて使用している検査装置の一例を示す
ブロック図である。
【図10】検査装置の他の例を示すブロック図である。
【図11】ゴミ取り装置を示す側面図である。
【図12】ゴミ取り装置の他の例を示す側面図である。
【図13】本発明に係る転写装置の第2実施例を示す概
略構成図である。
【図14】第2実施例における第2の検査部での判定画
像の一例を示すグラフである。
【図15】第2実施例における第2の検査部での判定画
像の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 転写フィルム 1a 支持フィルム 1b 保護フィルム 23 基板 A 供給部 B 着色レジスト形成部 C 乾燥部 C1 第1の乾燥部 C2 第1の乾燥部 D 検査部(第1) E 第1の加熱部 F 押圧部 G 第2の加熱部 H 冷却部 I 剥離部 J 排出部 K 加熱部 L 冷却部 M 押圧部 N 検査部(第2) O 排出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持フィルムを供給する供給部と、供給
    された前記支持フィルム上に着色レジストを形成して転
    写フィルムを作製する着色レジスト形成部と、作製した
    転写フィルムとカラーフィルター用の基板とを重ね合わ
    せて支持フィルム上の着色レジストを基板に転写する転
    写部と、着色レジストを転写した前記基板から前記支持
    フィルムを剥離する剥離部とを具備してなることを特徴
    とする転写装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の転写装置において、支持
    フィルム上に形成した着色レジストの層を乾燥させる乾
    燥部を設け、当該乾燥部を、着色レジストを内部から乾
    燥させる第1の乾燥部と、着色レジストを外部から乾燥
    させる第2の乾燥部とで構成したことを特徴とする転写
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の転写装置におい
    て、作製された転写フィルムを基板と重ね合わせる前に
    着色レジスト上に保護フィルムを一時的に貼り合わせる
    手段を設けたことを特徴とする転写装置。
JP6311898A 1994-12-15 1994-12-15 転写装置 Pending JPH08166509A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001318219A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタの製造方法
KR100893142B1 (ko) * 2008-08-26 2009-04-16 (주)디오텔레콤 분무수단을 구비한 휴대폰 외장재용 필름 코팅장치 및 이를이용한 필름 코팅방법
WO2013061953A1 (ja) * 2011-10-28 2013-05-02 住友化学株式会社 偏光板の製造方法及び偏光板の製造装置

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