JPH08220113A - 走査型近接場光学顕微鏡 - Google Patents

走査型近接場光学顕微鏡

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JPH08220113A
JPH08220113A JP7028194A JP2819495A JPH08220113A JP H08220113 A JPH08220113 A JP H08220113A JP 7028194 A JP7028194 A JP 7028194A JP 2819495 A JP2819495 A JP 2819495A JP H08220113 A JPH08220113 A JP H08220113A
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JP
Japan
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optical microscope
sample
free end
optical system
probe
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Withdrawn
Application number
JP7028194A
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English (en)
Inventor
Shinichirou Aizaki
紳一郎 合崎
Akitoshi Toda
明敏 戸田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08220113A publication Critical patent/JPH08220113A/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q30/00Auxiliary means serving to assist or improve the scanning probe techniques or apparatus, e.g. display or data processing devices
    • G01Q30/02Non-SPM analysing devices, e.g. SEM [Scanning Electron Microscope], spectrometer or optical microscope
    • G01Q30/025Optical microscopes coupled with SPM
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q60/00Particular types of SPM [Scanning Probe Microscopy] or microscopes; Essential components thereof
    • G01Q60/02Multiple-type SPM, i.e. involving more than one SPM techniques
    • G01Q60/06SNOM [Scanning Near-field Optical Microscopy] combined with AFM [Atomic Force Microscopy]

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】光学顕微鏡観察と原子間力顕微鏡観察と走査型
近接場光学顕微鏡観察を行なえる装置を提供する。 【構成】チューブスキャナー11の自由端に固定された
試料台12は、矩形管形状で、試料13が載る部分は透
明となっている。試料台12の内側には、ミラー台10
に固定された全反射ミラー9が配置されている。試料1
3の近くには、先端に微小開口を有するプローブを自由
端に備えた、原子間力を検出するためのカンチレバー1
4が配置されている。透過型光学顕微鏡観察のためのケ
ーラー照明系と結像光学系を有している。近接場光学顕
微鏡観察のためのエバネッセント波発生系とエバネッセ
ント波検出系を有している。結像光学系とエバネッセン
ト波発生系は対部レンズ15を共有している。ケーラー
照明系とエバネッセント波検出系は可動全反射ミラー4
の位置を変えることで一方が選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エバネッセント波を用
いて試料を観察する走査型近接場光学顕微鏡(SNO
M:Scanning Near-Field Optical Microscope)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】1980年代後半以降、近視野顕微鏡
(SNOM:Scanning near field optical microscop
e)と呼ばれる光学顕微鏡が提案されている。この顕微
鏡は、波長より小さい寸法の領域に局在し、自由空間を
伝搬しないという特性を持つエバネッセント波を利用す
ることで、光の回折限界を超える分解能での試料の観察
を可能にしている。
【0003】このSNOMには二つの方式がある。一つ
は、コレクション方式と呼ばれるもので、全反射する角
度で試料に光を照射し、その反対側の試料表面の近傍に
発生するエバネッセント波を、先端に微小開口を有する
光学的に透明なプローブを用いて検出する方式である。
もう一つは、エミッション方式と呼ばれるもので、先端
に微小開口を有する光学的に透明なプローブに光を導入
し、その先端の微小開口から放出されるエバネッセント
波を試料に照射し、その透過光をプローブの反対側に配
置した光検出器で検出する方式である。エミッション方
式のSNOMは一例が特開平4−291310号に開示
されている。
【0004】これとは別の装置に原子間力顕微鏡(AF
M:Atomic Force Microscope )がある。AFMは、ビ
ニッヒ(Binnig)とローラー(Rohrer)らにより発明さ
れた走査型トンネル顕微鏡(STM:Scanning Tunneli
ng Microscope )におけるサーボ技術を始めとする要素
技術を利用し、STMでは測定し難い絶縁性の試料を原
子オーダーの精度で観察することのできる顕微鏡として
知られている。
【0005】AFMの構造はSTMに類似しており、走
査型プローブ顕微鏡(SPM)の一つとして位置づけら
れる。AFMでは、自由端に鋭い突起部分(探針部)を
持つカンチレバーが、その探針部を試料に近づけて支持
される。カンチレバーは、探針部先端の原子と試料表面
の原子との間に相互作用力が働くと、その大きさに応じ
て変位する。探針部は、試料表面との間に相互作用力が
働いている状態で、試料表面にわたってXY走査され
る。走査の間、カンチレバーは試料表面の凹凸に応じて
変位し、その動きを電気的あるいは光学的に捕らえるこ
とにより、試料の凹凸情報等が得られる。
【0006】一般に、SNOMのプローブには光ファイ
バーの一端を尖らせたものが使用されるが、最近では、
AFMにも適用可能なカンチレバー型のプローブを用い
た、SNOM観察とAFM観察を同時に行なえる新種の
SNOMがファンフルスト(N. F. van Hulst )らによ
り提案されている。このようなSNOMは、たとえば
「N. F. van Hulst, M. H. P. Moers, O. F. J.Noordma
n, R. G. Tack, F. B. Segerink and B. Bolger, "Near
-field optical microscope using a silicon-nitride
probe", Appl. Phys. Lett. 62, 461-463, 1993 」に開
示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】SNOMで観察する試
料は生物であることが多い。生物系の試料に対しては、
古くから光学顕微鏡による観察が行なわれており、豊富
なデータが揃っている。このような理由から光学顕微鏡
の機能を備えたSNOMの提供が望まれている。本発明
は、走査型近接場光学顕微鏡観察に加えて、光学顕微鏡
観察と原子間力顕微鏡観察も行なえる走査型近接場光学
顕微鏡を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の走査型近接場光
学顕微鏡は、光を透過する微小開口を先端に有するプロ
ーブを自由端に備えたカンチレバーであり、このカンチ
レバーはプローブ先端と試料表面の間に作用する力に応
じて弾性変形し、その結果としてプローブが変位する、
カンチレバーと、試料表面を横切るようにプローブを走
査する走査手段と、プローブの変位を検知する変位検知
手段と、試料に光を照射し、その透過光を結像させる透
過型光学顕微鏡光学系と、試料に微小開口を介して光を
照射し、試料を透過した光を検知する近接場光学顕微鏡
光学系と、透過型光学顕微鏡光学系と近接場光学顕微鏡
光学系の一方を選択的に使用可動な状態に切り替える切
替手段とを備えていて、変位検知手段と透過型光学顕微
鏡光学系と近接場光学顕微鏡光学系は対物レンズを共有
している。
【0009】
【作用】本発明の走査型近接場光学顕微鏡は、走査型近
接場光学顕微鏡系と原子間力顕微鏡系と透過型光学顕微
鏡系とを含んでいる。透過型光学顕微鏡系は透過型光学
顕微鏡光学系により構成され、原子間力顕微鏡系はカン
チレバーと走査手段と変位検知手段とにより構成され、
走査型近接場光学顕微鏡系はカンチレバーと走査手段と
近接場光学顕微鏡光学系とにより構成される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。 <第一実施例>第一実施例の走査型近接場光学顕微鏡に
ついて図1ないし図3を参照しながら説明する。
【0011】図1と図2から分かるように、試料13を
載せる試料台12はチューブスキャナー11の自由端に
固定されている。試料台12は、矩形管形状をしてお
り、試料13が載る平板状の光学的に透明な載置板とこ
れをチューブスキャナー11の自由端から離して支持す
るU字状の支持枠とから構成されている。
【0012】試料台12の中の空間には固定全反射ミラ
ー9が配置され、固定全反射ミラー9はミラー台10に
より支持されている。つまり、固定全反射ミラー9は、
チューブスキャナー11の動きに影響されることなく、
常に一定の位置に保たれる。
【0013】図1に示すように、試料13の近くにはカ
ンチレバー14が配置されている。カンチレバー14
は、光を透過する微小開口を先端に有するプローブを自
由端に備えており、プローブ先端と試料表面の間に作用
する力に応じて弾性変形し、その結果としてプローブが
変位する。
【0014】プローブの上方には対物レンズ15は配置
され、対物レンズ15の上方にはビームスプリッター1
6が配置されている。このビームスプリッター16は対
物レンズ15と光センサー17と光学的に結合してい
る。光センサー17は、ビームスプリッター16と対物
レンズ15を介してカンチレバー14の自由端に光を照
射し、その反射光を受光して、カンチレバー14の自由
端のプローブの変位を検知する。対物レンズ15とビー
ムスプリッター16と光センサー17は、カンチレバー
14のプローブの変位検出系を構成しており、この変位
検出系は、チューブスキャナー11と試料台12からな
る走査系と、カンチレバー14と組合わさって原子間力
顕微鏡を構成している。
【0015】また、装置は、試料を照明するケーラー照
明系と、その透過光を結像する結像光学系を有してい
る。ケーラー照明系は、照明光源1、コレクターレンズ
2、視野絞り3、コンデンサー絞り5、コンデンサーレ
ンズ6、固定全反射ミラー9から構成されている。結像
光学系は、対物レンズ15、ビームスプリッター18、
レンズ19、CCDカメラ20から構成されている。こ
のケーラー照明系と結像光学系は透過型光学顕微鏡を構
成している。
【0016】さらに、装置は、エバネッセント波発生系
とエバネッセント波検出系を有している。エバネッセン
ト波発生系は、レーザー24、レンズ23、光ファイバ
ー22、レンズ21、対物レンズ15、カンチレバー1
4から構成されている。エバネッセント波検出系は、固
定全反射ミラー9、コンデンサーレンズ6、可動全反射
ミラー4、レンズ7、フォトダイオード8から構成され
ている。このエバネッセント波発生系とエバネッセント
波検出系は前述の走査系と組合わさり走査型近接場光学
顕微鏡を構成している。
【0017】可動全反射ミラー4は、直線的に移動可能
で、必要に応じて照明光源1と固定全反射ミラー9を結
ぶ光路上に挿入される。つまり、可動全反射ミラー4を
光路上に配置したり、そこから外したりすることによっ
て、ケーラー照明系とエバネッセント波検出系の切り替
えが行なわれる。
【0018】透過型光学顕微鏡観察を行なう際は、可動
全反射ミラー4は、図1に示されるように、照明光源1
と固定全反射ミラー9を結ぶ光路上から外される。照明
光源1から射出された光は、コレクターレンズ2、視野
絞り3、コンデンサー絞り5、コンデンサーレンズ6を
通り、固定全反射ミラー9で反射され、試料13を照明
する。試料13を透過した光は、対物レンズ15に入射
し、ビームスプリッター16を透過し、ビームスプリッ
ター18で反射され、レンズ19によりCCD20の受
光面に結像される。これにより試料13の透過型光学顕
微鏡観察像が得られる。
【0019】走査型近接場光学顕微鏡観察を行なう際
は、可動全反射ミラー4は、図3に示されるように、照
明光源1と固定全反射ミラー9を結ぶ光路上に挿入さ
れ、固定全反射ミラー9とフォトダイオード8を光学的
に結合する。レーザー24から射出されたレーザー光
は、レンズ23で集光され、光ファイバー22に入射
し、レンズ21、ビームスプリッター18、ビームスプ
リッター16を通過し、対物レンズ15によりカンチレ
バー14のプローブに集光される。この結果、プローブ
の先端の微小開口からエバネッセント波が放出され、試
料13に照射される。試料13からの伝搬光は、固定全
反射ミラー9で反射し、コレクターレンズ6を通り、可
動全反射ミラー4で反射し、レンズ7で集光され、フォ
トダイオード8に入射する。このように試料13にエバ
ネッセント波を照射しながら、プローブが試料13の表
面にわたって走査されるようにチューブスキャナー11
を駆動し、フォトダイオード8の出力をチューブスキャ
ナー11による位置情報に同期させて処理することによ
り、走査型近接場光学顕微鏡像が得られる。
【0020】また、原子間力顕微鏡像は、光センサー1
7を用いてカンチレバー14のプローブの変位を検出し
ながら、プローブが試料13の表面にわたって走査され
るようにチューブスキャナー11を駆動し、光センサー
17の出力をチューブスキャナー11による位置情報に
同期させて処理することにより得られる。
【0021】なお、走査型近接場光学顕微鏡観察を行な
うときは、上述の原子間力顕微鏡像を検出するための構
成を利用して、光センサー17により検出されるカンチ
レバー14のプローブの変位量に基づいて、試料18の
表面とプローブとの距離を一定に保つようにチューブス
キャナー11を駆動している。
【0022】このように本実施例では、一つの装置で、
透過型光学顕微鏡観察と原子間力顕微鏡観察と走査型近
接場光学顕微鏡観察とが行なえる。走査型近接場光学顕
微鏡観察では、エバネッセント波を試料に照射した際
に、試料からの伝搬光は比較的大きな広がり角を持って
いるため、これを受けるレンズまでの光路長は短いこと
が好ましい。本実施例では、試料台12を矩形管状と
し、その内側の空間に固定全反射ミラー9を設け、その
近くにレンズ6を配置しているので、試料13からレン
ズ6までの光路長が比較的短くなっている。これによ
り、微弱な伝搬光の減衰が少なく、伝搬光を効率良く検
出できる。
【0023】本実施例では、可動全反射ミラー4を光路
上に適宜挿入することにより透過型光学顕微鏡と近接場
光学顕微鏡の光学系を切り替える構成であるが、可動全
反射ミラー4に代わりにフォトダイオード8を視野絞り
3とコンデンサー絞り5の間のコンデンサーレンズ6の
共焦点付近に適宜挿入することにより透過型光学顕微鏡
と近接場光学顕微鏡の光学系を切り替える構成としても
よい。この場合、可動全反射ミラー4とレンズ7を減ら
すことができる。
【0024】<第二実施例>次に、第二実施例について
図4ないし図8を参照しながら説明する。本実施例は、
図1の構成において、透過型光学顕微鏡のケーラー照明
系と、近接場光学顕微鏡のエバネッセント波検出系と、
透過型光学顕微鏡と近接場光学顕微鏡の光学系を切り替
える手段を変更したものであり、図4ないし図8は変更
箇所を含む装置の一部を示しており、ここに図示されて
いない他の構成は第一実施例と同じである。
【0025】図4と図5に示すように、試料台12の内
側の空間内には、ミラーユニット30がミラー台10の
上にスライド可能に取り付けられている。ミラーユニッ
ト30は、図6に示すように、反射面が互いに直交する
全反射ミラー31と全反射ミラー32、検出部33から
構成されている。検出部33は、レンズ34とフォトダ
イオード35を含んでいる。
【0026】全反射ミラー31の側方には、照明光源
1、コレクターレンズ2、視野絞り3、コンデンサー絞
り5、コンデンサーレンズ6からなるケーラー照明系が
配置されている。
【0027】透過型光学顕微鏡観察を行なう際は、図4
に示されるように、ミラーユニット30の全反射ミラー
31が試料13の下に配置される。これによりケーラー
照明系からの照明光は、全反射ミラー31により上方に
反射され、試料13を照明する。その透過光は対物レン
ズ15に入射し、第一実施例で説明したように、CCD
カメラの受光面に結像し、試料13の光学顕微鏡像が得
られる。
【0028】走査型近接場光学顕微鏡観察を行なう際
は、図4に示されるように、ミラーユニット30の全反
射ミラー32が試料13の下に配置される。第一実施例
で説明したように、レーザーから射出されたレーザー光
は対物レンズ15を介してカンチレバー14のプローブ
に照射される。プローブの先端の微小開口からはエバネ
ッセント波が放出され、これが試料13に照射される。
試料13にエバネッセント波を照射することにより発生
する伝搬光は、全反射ミラー32で反射し、レンズ34
で集光され、フォトダイオード35に入射する。走査型
近接場光学顕微鏡像は、エバネッセント波を試料13に
照射しながら、プローブが試料13の表面にわたって走
査されるようにチューブスキャナー11を駆動し、フォ
トダイオード35の出力をチューブスキャナー11によ
る位置情報に同期させて処理することにより得られる。
【0029】なお、原子間力顕微鏡観察は第一実施例と
全く同様にして行なわれる。また、走査型近接場光学顕
微鏡観察を行なうときは、第一実施例と同様に、叙述の
原子間力顕微鏡像を検出するための構成を利用して、試
料13の表面とプローブとの距離を一定に保つようにチ
ューブスキャナー11を駆動している。
【0030】本実施例では、ケーラー照明系のコンデン
サーレンズ6とエバネッセント波検出系のレンズ34と
が別途に設計できるので、それぞれの用途に適したレン
ズを選ぶことができる。
【0031】続いて、ミラーユニットの変形例について
説明する。図7に第一の変形例のミラーユニット30'
を示す。このミラーユニット30' は、全反射ミラー3
1と全反射ミラー36と検出部33とで構成されてい
る。全反射ミラー31はミラーユニット30と同じもの
である。全反射ミラー36は、試料13に向き合う上面
に、伝搬光を集光するレンズ面37が形成されている。
これに呼応して、検出部33は、伝搬光を集光するレン
ズを設けることなく、フォトダイオード35のみを有し
ている。このミラーユニット30' では、試料13のよ
り近くに、伝搬光を集光するレンズが位置することにな
るので、伝搬光を更に効率良く検出できる。
【0032】図8に第二の変形例のミラーユニット3
0''を示す。このミラーユニット30''は、全反射ミラ
ー31と検出部33とで構成されている。全反射ミラー
31はミラーユニット30と同じものである。検出部3
3はレンズ34とフォトダイオード35を含んでおり、
近接場光学顕微鏡観察を行なう際には試料の下方に直接
配置される。このミラーユニット30''は、前述のミラ
ーユニット30またはミラーユニット30' に比べて部
品点数が少ないため、小型であり、製造費も少なくて済
む。
【0033】さらに、図には示さないが、第二の変形例
のミラーユニット30''における全反射ミラー31を、
ケーラー照明系の光学要素を含む構造体に置き換えるこ
とにより、更に小型化を図ることも可能である。
【0034】<第三実施例>続いて、第三実施例につい
て図9と図10を用いて説明する。試料台12は矩形管
形状をしており、その内側の空間には回転全反射ミラー
40が配置されており、この回転全反射ミラー40はミ
ラー台10の上に設けた回転ステージ41に取り付けら
れている。これにより回転全反射ミラー40は、対物レ
ンズ15の光軸周りに、回転可能に支持されている。
【0035】試料台12の一方の開口端の側方には、照
明光源1とコレクターレンズ2、視野絞り3、コンデン
サー絞り5、コンデンサーレンズ6とからなるケーラー
照明系が配置されている。
【0036】また、試料12の他方の開口端の側方に
は、レンズ42とフォトダイオード43とからなるエバ
ネッセント波検出系が配置されている。透過型光学顕微
鏡観察を行なう際は、回転全反射ミラー40が、図9に
示される向きに配置される。照明光源1から射出した光
は、コレクターレンズ2、視野絞り3、コンデンサー絞
り5、コンデンサーレンズ6を通過した後、回転全反射
ミラー40で上方に反射し、試料13を照明する。試料
13を透過した光は、対物レンズ15に入射し、ビーム
スプリッター16を透過し、ビームスプリッター18で
反射し、レンズ19により集光し、CCDカメラ20の
受光面に結像する。これにより試料13の光学顕微鏡観
察像が得られる。
【0037】走査型近接場光学顕微鏡観察を行なう際
は、回転全反射ミラー40が、図10に示される向きに
配置される。レーザー24から射出したレーザー光は、
レンズ23により集光し、光ファイバー22に入射し、
レンズ21、ビームスプリッター18、ビームスプリッ
ター16を通過し、対物レンズ15によりカンチレバー
14のプローブに集光する。プローブの先端の微小開口
からエバネッセント波が放射し、試料13に照射する。
試料13からの伝搬光は、回転全反射ミラー40で反射
し、レンズ42により集光し、フォトダイオード43に
入射する。このように試料13にエバネッセント波を照
射しながら、プローブが試料13の表面にわたって走査
されるようにチューブスキャナー11を駆動し、フォト
ダイオード43の出力をチューブスキャナー11による
位置情報に同期させて処理することにより、走査型近接
場光学顕微鏡像が得られる。
【0038】なお、原子間力顕微鏡観察は第一実施例と
全く同様にして行なわれる。また、走査型近接場光学顕
微鏡観察を行なうときは、第一実施例と同様に、叙述の
原子間力顕微鏡像を検出するための構成を利用して、試
料13の表面とプローブとの距離を一定に保つようにチ
ューブスキャナー11を駆動している。
【0039】本実施例では、回転全反射ミラー40を回
転させることにより、透過型光学顕微鏡と近接場光学顕
微鏡の光学系を切り替えているため、レンズ42をコレ
クターレンズと別途設計できる。また、前述の実施例の
全反射ミラーやミラーユニットのように直線的に移動す
る部材がないので、省スペース化が図れる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、透過型光学顕微鏡観察
と原子間力顕微鏡観察と走査型近接場光学顕微鏡観察が
行なえる装置が得られる。しかも、そのエバネッセント
波検出系は、試料と、試料からの伝搬光を集光するレン
ズとの間の光路長が比較的短く設定されていて、伝搬光
を効率良く検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の走査型近接場光学顕微鏡
の全体構成を示す図であり、透過型光学顕微鏡観察時の
状態を示している。
【図2】図1のチューブスキャナーと試料台の周辺部を
横から見た図である。
【図3】走査型近接場光学顕微鏡観察時のエバネッセン
ト波検出系を示す図である。
【図4】本発明の第二実施例の走査型近接場光学顕微鏡
を部分的に示す図であり、透過型光学顕微鏡観察時の状
態を示している。
【図5】本発明の第二実施例の走査型近接場光学顕微鏡
を部分的に示す図であり、走査型近接場光学顕微鏡観察
時の状態を示している。
【図6】図4と図5に示したミラーユニットの構成を示
す図である。
【図7】図6に示したミラーユニットに代わる第一の変
形例のミラーユニットの構成を示す図である。
【図8】図6に示したミラーユニットに代わる第二の変
形例のミラーユニットの構成を示す図である。
【図9】本発明の第三実施例の走査型近接場光学顕微鏡
を部分的に示す図であり、透過型光学顕微鏡観察時の状
態を示している。
【図10】本発明の第三実施例の走査型近接場光学顕微
鏡を部分的に示す図であり、走査型近接場光学顕微鏡観
察時の状態を示している。
【符号の説明】
1…照明光源、4…可動全反射ミラー、8…フォトダイ
オード、9…固定全反射ミラー、11…チューブスキャ
ナー、12…試料台、14…カンチレバー、15…対物
レンズ、17…光センサー、20…CCDカメラ、24
…レーザー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を透過する微小開口を先端に有するプロ
    ーブを自由端に備えたカンチレバーであり、このカンチ
    レバーはプローブ先端と試料表面の間に作用する力に応
    じて弾性変形し、その結果としてプローブが変位する、
    カンチレバーと、 プローブが試料表面を横切るように走査する走査手段
    と、 プローブの変位を検知する変位検知手段と、 試料に光を照射し、その透過光を結像させる透過型光学
    顕微鏡光学系と、 試料に微小開口を介して光を照射し、試料を透過した光
    を検知する近接場光学顕微鏡光学系と、 透過型光学顕微鏡光学系と近接場光学顕微鏡光学系の一
    方を選択的に使用可動な状態に切り替える切替手段とを
    備えていて、 変位検知手段と透過型光学顕微鏡光学系と近接場光学顕
    微鏡光学系は対物レンズを共有している、走査型近接場
    光学顕微鏡。
  2. 【請求項2】請求項1において、 走査手段は、自由端が移動可能なアクチュエーターと、
    アクチュエーターの自由端に固定された試料台とを含ん
    でいて、この試料台は、試料が載る光学的に透明な載置
    部と、この載置部をアクチュエーターの自由端から離し
    て支持する支持部とを有しており、 透過型光学顕微鏡光学系と近接場光学顕微鏡光学系はア
    クチュエーターと載置部の間の空間に配置された反射ミ
    ラーを共有し、 切替手段は、光路上に適宜配置される別の反射ミラーで
    あり、透過型光学顕微鏡光学系の光学要素と近接場光学
    顕微鏡光学系の光学要素の一方を対物レンズに光学的に
    結合する別の反射ミラーを含んでいる、走査型近接場光
    学顕微鏡。
  3. 【請求項3】請求項1において、 走査手段は、自由端が移動可能なアクチュエーターと、
    アクチュエーターの自由端に固定された試料台とを含ん
    でいて、この試料台は、試料が載る光学的に透明な載置
    部と、この載置部をアクチュエーターの自由端から離し
    て支持する支持部とを有しており、 切替手段は、透過型光学顕微鏡光学系の光学要素を含む
    第一のユニットと近接場光学顕微鏡光学系の光学要素を
    含む第二のユニットの一方をアクチュエーターと載置部
    の間の空間に切り替え可能に配置する手段を含んでい
    る、走査型近接場光学顕微鏡。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002511573A (ja) * 1998-04-11 2002-04-16 ベルス・メステヒニーク・ゲーエムベーハー 座標測定器による物体の検出のための方法及び装置
KR100722555B1 (ko) * 2005-12-23 2007-05-28 한국기계연구원 개구부와 나노 스케일의 팁을 구비하는 다기능 주사 탐침의제조 방법
JP4540254B2 (ja) * 2001-05-21 2010-09-08 オリンパス株式会社 走査型近接場光学顕微鏡

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