JP2001124688A - 走査形プローブ顕微鏡および走査形プローブ顕微鏡における光学像観察方法 - Google Patents

走査形プローブ顕微鏡および走査形プローブ顕微鏡における光学像観察方法

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JP2001124688A
JP2001124688A JP30164399A JP30164399A JP2001124688A JP 2001124688 A JP2001124688 A JP 2001124688A JP 30164399 A JP30164399 A JP 30164399A JP 30164399 A JP30164399 A JP 30164399A JP 2001124688 A JP2001124688 A JP 2001124688A
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mirror
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reflected
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Hitotsugu Yamazaki
崎 仁 嗣 山
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Jeol Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
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    • G01Q20/02Monitoring the movement or position of the probe by optical means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q30/00Auxiliary means serving to assist or improve the scanning probe techniques or apparatus, e.g. display or data processing devices
    • G01Q30/02Non-SPM analysing devices, e.g. SEM [Scanning Electron Microscope], spectrometer or optical microscope
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 どんな試料の場合でも、カンチレバ上へのレ
ーザ光の位置合わせが正確に行える走査形プローブ顕微
鏡を提供すること。 【解決手段】 試料表面の反射率が低い試料を観察する
ときは、オペレータは、ハーフミラー23を透過した照
明光がカンチレバ上にフォーカスするように、光学顕微
鏡21を光軸O方向に沿って移動させる。ハーフミラー
23を透過した照明光の一部はカンチレバ取付面19に
当たり、カンチレバ取付面19に当たって正反射または
乱反射した光がカンチレバ12に当たると、光軸O方向
に反射する光が生じる。この反射光のうち、ハーフミラ
ー23を透過した光は光学顕微鏡21のレンズに入射す
る。この結果、モニター17には、カンチレバ12の光
学像が表示され、カンチレバに当たっているレーザ光の
像は、カンチレバの像上に光って見える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、原子間力顕微鏡
や摩擦力顕微鏡などの走査形プローブ顕微鏡、および走
査形プローブ顕微鏡における光学像観察方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 原子間力顕微鏡は、カンチレバに取り
付けられた探針を試料に数nm以下に近づけ、そのとき
探針と試料間に働く原子間力が一定になるように探針と
試料間の距離を制御しながら探針または試料を走査し、
探針と試料間の距離の制御の結果から試料の表面形状像
を得るものである。
【0003】このような原子間力顕微鏡においては、探
針と試料間に働く原子間力の変化はカンチレバの変位と
して現れ、このカンレバの変位の測定は、レーザ光源と
光検出器を用いて行われる。すなわち、レーザ光源から
のレーザ光がカンチレバに照射され、カンチレバで反射
したレーザ光が光検出器で検出されて、その光検出器の
出力からカンチレバの変位が測定される。
【0004】さて、図1は、従来の原子間力顕微鏡を示
した図である。
【0005】図1において、1は試料室チャンバであ
り、試料室チャンバ1の内部、すなわち試料室2には試
料ステージ3が配置されている。この試料ステージ3
は、X,YおよびZ軸方向に移動可能に構成されてお
り、試料ステージ3の上には試料4が置かれている。
【0006】また、5は、圧電体で作られた円筒型スキ
ャナであり、スキャナ5の一端は、試料室チャンバ1の
内部上壁に取り付けられた固定端6に固定されている。
【0007】このスキャナ5は、一端が前記固定端6に
固定されたXYスキャナ7と、一端がそのXYスキャナ
7の他端に固定されたZスキャナ8とから構成されてお
り、スキャナ5はX,YおよびZ軸方向に移動可能であ
る。
【0008】そして、スキャナ5の内側には、レーザ光
源を備えたレーザユニット9が配置されてされており、
レーザユニット9は、XYスキャナ7とZスキャナ8の
接続部に固定されている。
【0009】Zスキャナ8の他端にはカンチレバ支持部
材10が取り付けられており、カンチレバ支持部材10
の先端には、探針11を備えたカンチレバ12が取り付
けられている。また、ハーフミラー13がカンチレバ支
持部材10に固定されており、ハーフミラー13は、前
記レーザユニット9とカンチレバ12の間に位置してい
る。
【0010】14は、カンチレバ12で反射したレーザ
光を検出する光検出器であり、試料室チャンバ1に固定
されたこの光検出器14は、たとえば4分割のフォトデ
ィテクターで構成されている。
【0011】また、15は光学顕微鏡であり、光学顕微
鏡15は試料室チャンバ1に取り付けられている。この
光学顕微鏡は、カンレバ上へのレーザ光の位置合わせ
や、試料の観察位置を探すために配置されており、その
倍率は数十倍〜千数百倍である。そして、CCDカメラ
16がこの光学顕微鏡に取り付けられており、光学顕微
鏡で得られた像は、CCDカメラ16によってモニター
17に表示されるようになっている。
【0012】このような構成において、レーザユニット
9のレーザ光源で発生したレーザ光のうち、ハーフミラ
ー13を透過したレーザ光はカンチレバ12に当たる。
カンチレバ12の背面、すなわち、探針11が固定され
ている面と反対側の面は、金またはアルミニウムがコー
ティングされて鏡面となっているので、カンチレバ12
に当たったレーザ光のほとんどは、正反射(鏡面反射)
して光検出器14に入射する。
【0013】また、カンチレバ12に当たって乱反射
(拡散反射)したレーザ光のうち、レーザ光軸Lの方へ
乱反射してハーフミラー13で反射したレーザ光は、光
学顕微鏡15のレンズに入射する。
【0014】一方、光学顕微鏡15からの照明光はハー
フミラー13を照射し、ハーフミラー13で反射した照
明光はカンチレバ12の背面を照射すると共に、試料面
にほぼ垂直に入射する。
【0015】そして、カンチレバ12の背面は鏡面とな
っているので、カンチレバ12を照射した照明光のほと
んどは、図1中Aで示すように正反射し、カンチレバ1
2で反射した照明光のほとんどは、光学顕微鏡15のレ
ンズに入射しない。このため、カンチレバのコントラス
トのある像は光学顕微鏡15において作られない。
【0016】これに対し、試料に当たって正反射または
乱反射した照明光のうち、ハーフミラー13で反射して
光学顕微鏡15のレンズに入射する光の量は多いので、
試料4の像は光学顕微鏡15において作られる。
【0017】以上の結果、図2に示すような光学顕微鏡
像がモニター17に表示される。図2に示すように、カ
ンチレバの像は試料表面像を遮る影として見え、また、
カンチレバに当たっているレーザ光の像は、カンチレバ
の像上に光って見える。
【0018】そして、オペレータは、このモニター17
に表示される光学像を見ながら、カンチレバ上へのレー
ザ光の位置合わせや、試料の観察位置を探す作業を行
う。このカンチレバ上へのレーザ光の位置合わせは、レ
ーザユニット9とハーフミラー13間に配置された、レ
ーザ光源からのレーザ光を反射させるミラー(図示せ
ず)を調整することによって行われ、オペレータは、カ
ンチレバ上の適当な場所にレーザ光が位置するようにそ
のミラーを調整する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、試料表面
における照明光の反射率が高い試料(たとえば白い試
料)を観察したときには、図2に示したように、コント
ラストのある試料像を得ることができる。
【0020】しかしながら、黒い試料のように、試料表
面における照明光の反射率が低い試料を観察したときに
は、モニター17に表示される試料像は非常に暗いもの
となる。このため、オペレータは、モニター17に表示
される光学像を見ても、カンチレバと試料とを見分ける
ことはほとんど出来ず、カンチレバ上へのレーザ光の位
置合わせが非常に困難となる。
【0021】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
ので、その目的は、どんな試料の場合でも、カンチレバ
上へのレーザ光の位置合わせが正確に行える走査形プロ
ーブ顕微鏡および走査形プローブ顕微鏡における光学像
観察方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成する本
発明の走査形プローブ顕微鏡は、レーザ光源からのレー
ザ光をカンチレバに照射し、カンチレバで反射したレー
ザ光を光検出器で検出して、カンチレバの変位を測定す
るようにした走査形プローブ顕微鏡において、前記カン
チレバを観察可能な位置に配置され、光軸と同軸上に照
明可能に構成された光学顕微鏡と、該光学顕微鏡からの
照明光を反射および透過させるハーフミラーと、該ハー
フミラーで反射した照明光が前記カンチレバを照射し、
且つ試料面にほぼ垂直に入射するように、前記ハーフミ
ラーで反射した照明光を反射させるミラーを備え、前記
ハーフミラーを透過した照明光は前記カンチレバを照射
し、且つ試料面に斜めから入射するように構成されてい
ることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】 以下、図面を用いて本発明の実
施の形態について説明する。
【0024】図3は、本発明の走査形プローブ顕微鏡の
一例である、原子間力顕微鏡を示した図である。図3に
おいて、図1と同じ構成要素には図1と同じ番号が付け
られており、その詳しい説明を省略する。
【0025】図3の構成について説明すると、前記Zス
キャナ8にはカンチレバ支持部材18が取り付けられて
おり、カンチレバ支持部材18の先端には前記カンチレ
バ12が取り付けられている。図3においては、カンチ
レバ12がカンチレバの母材Kに固定されており、この
母材Kがカンチレバ支持部材18に取り付けられてい
る。
【0026】図4は、カンチレバ支持部材18に取り付
けられたカンチレバ12をその背面側から見た図であ
る。この図4に示すように、カンチレバ12は、母材K
のカンチレバ取付面19に固定されており、カンチレバ
12は、その背面とカンチレバ取付面19が直交するよ
うに母材Kに固定されている。
【0027】また、ハーフミラー20がカンチレバ支持
部材18に固定されており、ハーフミラー20は、前記
レーザユニット9とカンチレバ12の間に位置してい
る。
【0028】21は光学顕微鏡であり、光学顕微鏡21
は、カンレバ上へのレーザ光の位置合わせや、試料の観
察位置を探すために配置されており、その倍率は数十倍
〜千数百倍である。
【0029】この光学顕微鏡21は、試料室チャンバ1
に取り付けられたフォーカス距離調整機構22に固定さ
れており、フォーカス距離調整機構22は、図中矢印B
およびC方向に移動可能に構成されている。このため、
光学顕微鏡21は、そのフォーカス距離調整機構22の
移動によって、光軸Oに沿って移動する。
【0030】前記CCDカメラ16は光学顕微鏡21に
取り付けられており、光学顕微鏡21で得られた像は、
CCDカメラ16によってモニター17に表示されるよ
うになっている。
【0031】また、23は、試料室チャンバ1の内側側
壁に取り付けられたハーフミラーであり、ハーフミラー
23は、光学顕微鏡21とカンチレバ12の間に位置し
ている。
【0032】以上、図3の装置構成について説明した
が、図3の装置においては、光学顕微鏡がカンチレバお
よび試料に対して、直上観察経路と斜方観察経路の2つ
の照明光経路を持つように構成されている。その直上観
察経路は、光学顕微鏡21、ハーフミラー23、ハーフ
ミラー20、カンチレバ12および試料4で構成され、
一方、斜方観察経路は、光学顕微鏡21、ハーフミラー
23、カンチレバ12および試料4で構成されている。
【0033】以下にこのような装置の動作を説明する。
【0034】前記レーザユニット9のレーザ光源で発生
したレーザ光のうち、ハーフミラー20を透過したレー
ザ光はカンチレバ12に当たる。上述したように、カン
チレバ12の背面は鏡面となっているので、カンチレバ
12に当たったレーザ光のほとんどは、正反射して光検
出器14に入射する。
【0035】また、カンチレバ12に当たって乱反射し
たレーザ光のうち、レーザ光軸Lの方へ乱反射してハー
フミラー20で反射したレーザ光は、さらにハーフミラ
ー23で反射して光学顕微鏡21のレンズに入射する。
【0036】一方、光学顕微鏡21からの照明光は、上
述した直上観察経路と斜方観察経路の2つの照明光経路
に分かれて、カンチレバ12と試料4を照射する。
【0037】すなわち、ハーフミラー23で反射した照
明光は、さらにハーフミラー20で反射してカンチレバ
12の背面を照射すると共に、試料面にほぼ垂直に入射
し、前記ハーフミラー23を透過した照明光は、カンチ
レバ12の背面を照射すると共に、試料面に斜めから入
射する。
【0038】さて、オペレータは、試料4の反射率に応
じて、直上観察経路における照明光と、斜方観察経路に
おける照明光のいずれか一方がカンチレバまたは試料上
にフォーカスするように、前記フォーカス距離調整機構
22を用いて光学顕微鏡21を光軸O方向に沿って移動
させてフォーカス距離を変化させる。
【0039】たとえば、試料4が黒く、試料表面におけ
る照明光の反射率が低いときには、オペレータは、斜方
観察経路における照明光がカンチレバ上にフォーカスす
るように、前記フォーカス距離調整機構22を用いて光
学顕微鏡21を光軸O方向に沿って移動させる。
【0040】この場合、カンチレバ12の背面は鏡面と
なっているので、ハーフミラー23を透過してカンチレ
バ12を照射した照明光のほとんどは、図5のDに示す
ように正反射する。従って、カンチレバ12で正反射し
た光は光学顕微鏡21のレンズに戻らない。
【0041】しかしながら、図5に示すように、ハーフ
ミラー23を透過した照明光の一部はカンチレバ取付面
19に当たり、カンチレバ取付面19に当たって正反射
または乱反射した光Eがカンチレバ12に当たると、光
軸O方向に反射する光が生じる。この反射光のうち、ハ
ーフミラー23を透過した光は光学顕微鏡21のレンズ
に入射し、カンチレバのコントラストのある像が光学顕
微鏡21において作られる。
【0042】この結果、モニター17には、カンチレバ
12の光学像が表示され、カンチレバに当たっているレ
ーザ光の像は、カンチレバの像上に光って見える。そし
て、オペレータは、このモニター17に表示される光学
像を見ながら、カンチレバ上へのレーザ光の位置合わせ
を行う。このカンチレバ上へのレーザ光の位置合わせ
は、レーザユニット9とハーフミラー20間に配置され
た、レーザ光源からのレーザ光を反射させるミラー(図
示せず)を調整することによって行われ、オペレータ
は、カンチレバ上の適当な場所にレーザ光が位置するよ
うにそのミラーを調整する。
【0043】このように、図3の装置において斜方観察
を行えば、試料表面の反射率が低い試料の場合でも、カ
ンチレバ上へのレーザ光の位置合わせが正確に行える。
【0044】なお、ハーフミラー23で照明光は2分割
されるので、ハーフミラー23を透過して試料面に斜め
から入射した照明光の光量は少なく、さらに試料の反射
率は低いので、試料面に斜めから入射した照明光は試料
表面でほとんど反射しない。このため、試料像は光学顕
微鏡21において作られない。
【0045】また、このような斜方観察を行ったとき、
上述した直上観察経路における照明光がカンチレバ12
および試料4を照射するが、カンチレバ12を照射した
照明光のほとんどはカンチレバで正反射し、カンチレバ
で反射した照明光のほとんどは光学顕微鏡21のレンズ
に入射しない。また、試料4を照射した照明光は、試料
の反射率が低いので、試料表面でほとんど反射しない。
このため、直上観察経路からの光の影響は、上述した斜
方観察像に現れない。
【0046】ところで、試料表面の反射率が高い試料、
たとえば白い試料を、斜方観察経路における照明光をカ
ンチレバまたは試料上にフォーカスさせて斜方観察を行
っても、コントラストのあるカンチレバ像および試料表
面像を得られない。これは、試料表面の反射率が高くな
るに従って直上観察経路から光学顕微鏡に戻る光量が多
くなり、この直上観察経路から光学顕微鏡に戻る光は、
照明光がカンチレバまたは試料上にフォーカスしている
時のものではないのだが、斜方観察経路から光学顕微鏡
に戻る光のコントラストが前記直上観察経路から光学顕
微鏡に戻る光によって隠れてしまうためである。
【0047】そこで、オペレータは、色が白く、試料表
面の反射率が高い試料を観察するときには、直上観察経
路における照明光が試料上にフォーカスするように、前
記フォーカス距離調整機構22を用いて光学顕微鏡21
を光軸O方向に沿って移動させる。
【0048】この場合、カンチレバ12の背面は鏡面と
なっているので、ハーフミラー20で反射して、カンチ
レバ12を照射した照明光のほとんどは正反射し、カン
チレバ12で反射した照明光のほとんどは光学顕微鏡2
1のレンズに入射しない。このため、カンチレバのコン
トラストのある像は光学顕微鏡21において作られな
い。
【0049】一方、試料に垂直に入射して試料面で正反
射または乱反射した照明光のうち、ハーフミラー20で
反射し、さらにハーフミラー23で反射して光学顕微鏡
21のレンズに入射する光の量は多いので、試料4の像
は光学顕微鏡21において作られる。
【0050】この結果、モニター17には、前記図2に
示したように、カンチレバの像は試料表面像を遮る影と
して表示され、また、カンチレバに当たっているレーザ
光の像は、カンチレバの像上に明るく表示される。
【0051】そして、オペレータは、このモニター17
に表示される光学像を見ながら、カンチレバ上へのレー
ザ光の位置合わせを行う。
【0052】このように、試料表面の反射率が高い試料
を直上観察すれば、カンチレバ上へのレーザ光の位置合
わせが正確に行える。
【0053】なお、このような直上観察を行ったとき、
上述した斜方観察経路における照明光がカンチレバ12
および試料4を照射するが、この斜方観察経路から光学
顕微鏡に戻る光量は、直上観察経路から光学顕微鏡に戻
る光量よりもかなり少ないので、斜方観察経路からの光
の影響は、上述した直上観察像にあまり現れない。
【0054】以上、図3の原子間力顕微鏡について説明
したが、次に、本発明の他の例について説明する。
【0055】図6は、本発明の走査形プローブ顕微鏡の
他の一例である、原子間力顕微鏡を示した図である。図
6において、図3と同じ構成要素には図3と同じ番号が
付けられており、その詳しい説明を省略する。
【0056】図6の構成において、図3の構成と異なる
点は、ハーフミラー23の代わりにミラー24(第1の
ミラー)が配置されている点である。このミラー24
は、試料室チャンバ1の内側側壁に取り外し可能に取り
付けられており、ミラー24は、光学顕微鏡21とカン
チレバ12の間に位置している。
【0057】このような構成において、前記レーザユニ
ット9のレーザ光源で発生したレーザ光のうち、ハーフ
ミラー20(第2のミラー)を透過したレーザ光はカン
チレバ12に当たる。上述したように、カンチレバ12
の背面は鏡面となっているので、カンチレバ12に当た
ったレーザ光のほとんどは、正反射して光検出器14に
入射する。
【0058】また、カンチレバ12に当たって乱反射し
たレーザ光のうち、レーザ光軸Lの方へ乱反射してハー
フミラー20で反射したレーザ光は、さらにミラー24
で反射して光学顕微鏡21のレンズに入射する。
【0059】さて、オペレータは、試料4が黒く、試料
表面の反射率が低い試料を観察するときは、ミラー24
を装置から取り外す。そして、オペレータは、光学顕微
鏡21からの照明光がカンチレバ上にフォーカスするよ
うに、フォーカス距離調整機構22を用いて光学顕微鏡
21を光軸O方向に沿って移動させる。
【0060】この場合、カンチレバ12の背面は鏡面と
なっているので、カンチレバ12を照射した照明光のほ
とんどは、前記図5のDに示したように正反射する。従
って、カンチレバ12で正反射した光は光学顕微鏡21
のレンズに戻らない。
【0061】しかしながら、図5に示したように、光学
顕微鏡21からの照明光の一部はカンチレバ取付面19
に当たり、カンチレバ取付面19に当たって正反射また
は乱反射した光Eがカンチレバ12に当たると、光軸O
方向に反射する光が生じる。この反射光は光学顕微鏡2
1のレンズに入射し、カンチレバのコントラストのある
像が光学顕微鏡21において作られる。
【0062】この結果、モニター17には、カンチレバ
12の光学像が表示され、カンチレバに当たっているレ
ーザ光の像は、カンチレバの像上に光って見える。
【0063】このように、図6の装置において、ミラー
24を取り外して斜方観察を行えば、試料表面の反射率
が低い試料の場合でも、カンチレバ上へのレーザ光の位
置合わせが正確に行える。
【0064】ところで、反射率が高いたとえば白い試料
を、ミラー24を取り外し、光学顕微鏡21からの照明
光をカンチレバ上にフォーカスさせて斜方観察すると、
図3の装置の場合と違ってカンチレバ像を得ることがで
きる。これは、ミラー24を取り外すと、図3の装置に
おける直上観察経路がなくなるためである。
【0065】しかし、その際、光学顕微鏡21からの照
明光を試料上にフォーカスさせて斜方観察すると、光学
顕微鏡の焦点深度が浅いために、試料表面像が見える領
域は限定されてしまう。
【0066】そこで、オペレータは、反射率が高い白い
試料を観察するときは、ミラー24を装置に取り付け、
ミラー24で反射し、さらにハーフミラー20で反射し
た照明光が試料上にフォーカスするように、前記フォー
カス距離調整機構22を用いて光学顕微鏡21を光軸O
方向に沿って移動させる。
【0067】すると、照明光の焦点が試料上の広い領域
において合うので、モニター17には、広い領域にわた
ってピントのあった試料表面像が表示される。なお、こ
の場合、カンチレバ12を照射した照明光のほとんどは
正反射するので、カンチレバの像は試料表面像を遮る影
として表示され、また、カンチレバに当たっているレー
ザ光の像は、カンチレバの像上に明るく表示される。
【0068】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上述した例に限定されるものではない。
【0069】たとえば、本発明は、カンチレバを備えた
摩擦力顕微鏡にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の原子間力顕微鏡を示した図である。
【図2】 図1の装置において、反射率の高い試料を光
学顕微鏡で観察したときの、モニターに表示される像を
示した図である。
【図3】 本発明の一例である原子間力顕微鏡を示した
図である。
【図4】 図3の装置におけるカンチレバ12をその背
面側から見た図である。
【図5】 図3の装置において斜方観察を行ったとき
の、カンチレバ上での光の反射を説明するために示した
図である。
【図6】 本発明の一例である原子間力顕微鏡を示した
図である。
【符号の説明】
1…試料室チャンバ、2…試料室、3…試料ステージ、
4…試料、5…スキャナ、6…固定部、7…XYスキャ
ナ、8…Zスキャナ、9…レーザユニット、10、18
…カンチレバ支持部材、11…探針、12…カンチレ
バ、13、20、23…ハーフミラー、14…光検出
器、15、21…光学顕微鏡、16…CCDカメラ、1
7…モニター、19…カンチレバ取付面、22…フォー
カス距離調整機構、24…ミラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源からのレーザ光をカンチレバ
    に照射し、カンチレバで反射したレーザ光を光検出器で
    検出して、カンチレバの変位を測定するようにした走査
    形プローブ顕微鏡において、前記カンチレバを観察可能
    な位置に配置され、光軸と同軸上に照明可能に構成され
    た光学顕微鏡と、該光学顕微鏡からの照明光を反射およ
    び透過させるハーフミラーと、該ハーフミラーで反射し
    た照明光が前記カンチレバを照射し、且つ試料面にほぼ
    垂直に入射するように、前記ハーフミラーで反射した照
    明光を反射させるミラーを備え、前記ハーフミラーを透
    過した照明光は前記カンチレバを照射し、且つ試料面に
    斜めから入射するように構成されていることを特徴とす
    る走査形プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 レーザ光源からのレーザ光をカンチレバ
    に照射し、カンチレバで反射したレーザ光を光検出器で
    検出して、カンチレバの変位を測定するようにした走査
    形プローブ顕微鏡において、前記カンチレバを観察可能
    な位置に配置され、光軸と同軸上に照明可能に構成され
    た光学顕微鏡と、該光学顕微鏡からの照明光を反射させ
    る第1のミラーと、該第1のミラーで反射した照明光が
    前記カンチレバを照射し、且つ試料面にほぼ垂直に入射
    するように、前記第1のミラーで反射した照明光を反射
    させる第2のミラーを備え、前記第1のミラーは装置か
    ら取り外し可能に構成され、該第1のミラーが取り外さ
    れたときには、前記光学顕微鏡からの照明光は前記カン
    チレバを照射し、且つ試料面に斜めから入射するように
    構成されていることを特徴とする走査形プローブ顕微
    鏡。
  3. 【請求項3】 カンチレバと、レーザ光源と、前記カン
    チレバで反射したレーザ光を検出する光検出器と、該光
    検出器の出力に基づいて前記カンチレバの変位を測定す
    る手段と、前記カンチレバを観察可能な位置に配置さ
    れ、光軸と同軸上に照明可能に構成された光学顕微鏡
    と、該光学顕微鏡からの照明光を反射させる第1のミラ
    ーと、該第1のミラーで反射した照明光が前記カンチレ
    バを照射し、且つ試料面にほぼ垂直に入射するように、
    前記第1のミラーで反射した照明光を反射させる第2の
    ミラーを備え、前記第1のミラーは装置から取り外し可
    能に構成され、該第1のミラーが取り外されたときに
    は、前記光学顕微鏡からの照明光は前記カンチレバを照
    射し、且つ試料面に斜めから入射するように構成された
    走査形プローブ顕微鏡を用意し、試料に応じて、前記第
    1のミラーを装置から取り外すようにしたことを特徴と
    する走査形プローブ顕微鏡における光学像観察方法。
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