JPH08219379A - トラス状構造体 - Google Patents

トラス状構造体

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JPH08219379A
JPH08219379A JP4503695A JP4503695A JPH08219379A JP H08219379 A JPH08219379 A JP H08219379A JP 4503695 A JP4503695 A JP 4503695A JP 4503695 A JP4503695 A JP 4503695A JP H08219379 A JPH08219379 A JP H08219379A
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JP
Japan
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truss
wire
octahedron
pole
octahedrons
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JP4503695A
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Taiji Kajikawa
泰司 梶川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量のトラス状構造体を提供する。 【構成】 トラス状構造体10は、オクタヘドロン6の
北極N、南極Sから夫々延びる合計8本の辺が全て柱状
部材2で構成され、これら柱状部材2は、自在継手4を
介して連結されている。オクタヘドロン6の赤道は第1
の線材3aで構成され、北極Nと南極Sとは第2の線材
3bで連結されている。隣接するオクタヘドロン6、6
は、異なる極同士が、第3の線材3c、第4の線材3d
で連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軽量なトラス状構造
体に関し、より詳しくは、横断面三角形の細長い空間を
形成する構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】最も変形しにくい幾何学的形態である三
角形を基本形態としたトラス状構造体は、橋、タワー、
ブーム、ビーム等に多用され、溶接あるいはボルト・ナ
ット等の固着手段あるいは固定手段により鉄柱等の柱状
部材を相互に連結することによって構築されている。
【0003】米国特許第 4,655,022号には、ロケット等
で宇宙に搬送できるように、折り畳み可能なトラス状構
造体が開示されている。この米国特許に開示の内容を詳
しく説明すると、当該特許には、基本単位であるテトラ
ヘドロン(Tetrahedron) が連続した横断面三角形の細長
い空間を形成するトラス構造体が開示され、その全体形
状として、マスト状にまっすぐに伸びる形状及び捻れな
がら伸びる形状の両者が開示されている。そして、基本
モジュールのテトラヘドロンに含まれる6つの辺のう
ち、間隔を隔てて交差する2つの辺が、夫々、伸縮可能
な柱状部材で構成され、他の残る4つの辺が所定長さの
柱状部材で構成され、また、テトラヘドロンの4つの頂
点は自在継手で構成されている。このような構成からな
るトラス状構造体は、伸縮可能な柱状部材が伸び縮みし
ながら、全てのテトラヘドロンが、夫々、その4つ面を
ほぼ同一平面に位置した菱形形状を作り、この菱形平面
形状の各基本単位が上下に折り重なるようにして折り畳
むことができるようになっている。
【0004】また、他のトラス状構造体として、ジオデ
ジックドームで有名な米国のR. Buckminster Fuller
(以下、バックミンスター・フラーという)が提起した
Tensile-integrity Structures(テンセグリテイ構造体
と称されている)が知られている。バックミンスター・
フラーの提唱するテンセグリテイ構造体は、ワイヤ等の
線材のなかに、柱状部材を非連続に配置した点に特徴を
有している。すなわち、このテンセグリテイ構造体は、
一般的には、緊張部材であるワイヤと、圧縮部材である
柱状部材とで構成された構造体をいうが、特にバックミ
ンスタ・フラーのテンセグリテイ構造体は、ワイヤのな
かに、柱状部材が非連続的に配置されている点に特色を
有する。このようなテンセグリテイ構造体は、部分的
に、柱状部材の代わりにワイヤを使用していることか
ら、一層の軽量化が可能であるという特徴を有し、一部
のワイヤを取り除くことで折り畳み可能であるという利
点を有している。
【0005】バックミンスター・フラーは、その米国特
許第 3,063,521号において、テンセグリテイ構造体につ
いて詳しく開示しており、この米国特許には、ドーム状
構造体およびマスト状構造体が開示されている。バック
ミンスタ・フラーのマスト状テンセグリテイ構造体は、
外見的に、4本の互いに平行に直線的に延びるワイヤ
(以下、4本の背骨という)で挟まれた断面矩形のまっ
すぐに延びる細長い空間内に、この空間の中心線から放
射状に延び且つ背骨に連結された4本の柱状部材を有し
ている。そして、これら柱状部材と背骨の連結点と、他
の背骨との間を連結する6本ワイヤとからなる単位構造
を連続的に配した構成となっている。換言すれば、フラ
ーのマスト状テンセグリテイ構造体は、直線的に連続し
た線材からなる4本の背骨内に、4本の柱状部材の組か
らなる圧縮部材が非連続的に個々独立して配置された構
成を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した米国特許第
4,655,022号に開示のテトラヘドロンを基本単位とする
横断面三角形のトラス状構造体にあっては、構成要素と
して、伸縮可能な柱状部材が必要であり、この伸縮可能
な柱状部材を仮に内外二重構造のパイプで作ったときに
は、これを構成する2本のパイプの合計長さとして、柱
状部材が最大に伸長した長さ寸法が必要であり、その分
重量増の原因になる。また、伸縮可能な柱状部材は、ト
ラス状構造体を構築するのに、その長さ寸法を固定する
ためのロック手段が必要であり、このロック手段も重量
増の要因になると共に、コスト増大要因になるという問
題を有する。
【0007】また、バックミンスター・フラーが米国特
許第 3,063,521号で提唱したマスト状テンセグリテイ構
造体にあっては、4本の背骨で形成される細長い空間内
に、その中心線から放射状に延びる柱状部材を配置する
構成としてあるため、この細長い空間を開放空間として
利用することができない。また、単位構造を構成する4
本の柱状部材の組が、隣接する他の組と非連続であるた
め、換言すれば、4本の柱状部材の組及びこれに隣接す
る他の組とが直接的に連結したものではないため、これ
らを連結する線材が破断すると直ちに構造体がその形を
保つことができないという問題を有すると共にこの構造
体を構築するのに熟練が必要であるという問題を有す
る。
【0008】そこで、本発明の目的は、テンセグリテイ
構造体と同様に軽量なトラス状構造体を提供することに
ある。また、本発明の更なる目的は、内部空間を開放空
間として利用可能なトラス状構造体を提供することにあ
る。また、本発明の更なる目的は、折り畳み可能なトラ
ス状構造体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる技術的課題を達成
すべく、本発明にあっては、基本的には、テトラヘドロ
ンが直線状に連鎖した全体形状を有するトラス状構造体
であって、2つのオクタヘドロンと、これに挟まれたテ
トラヘドロンとを単位構造とし、前記オクタヘドロン
は、その北極および南極から各々延びる4本辺を構成す
る合計8本の柱状部材の端同士が連結されると共に赤道
を構成する第1の線材で連結され、また、前記各オクタ
ヘドロンは、その北極と南極とが第2の線材で連結さ
れ、更に、隣接する2つのオクタヘドロンの一方のオク
タヘドロンの北極と他方のオクタヘドロンの南極とが第
3の線材で連結されて隣接するオクタヘドロンに挟まれ
た前記テトラヘドロンが形成され、また、前記一方のオ
クタヘドロンの南極と前記他方のオクタヘドロンの北極
とが第4の線材で連結されている構成を採用してある。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、オクタヘドロンは、各極
から延びる4本の辺を構成する柱状部材と、赤道を構成
する第1の線材と、北極と南極と連結する第2の線材と
で構成されているため、北極と南極とを接近させようと
する力に対して、赤道の第1の線材が張力部材として働
き、他方、北極と南極とを離れさせようとする力に対し
て極同士を連結する第2の線材が張力部材として働くこ
とになり、各オクタヘドロンは、それ自体が自立した存
在となる。そして、隣接するオクタヘドロンは、一方の
北極と他方の南極同士が第3の線材で連結されて、これ
らオクタヘドロンの間にテトラヘドロンが形成され、こ
の第3の線材は、一方の南極と他方の北極とを連結する
第4の線材によって張力が付与されることから、隣接す
るオクタヘドロンと、これらの間に挟まれたテトラヘド
ロンとで単位が構成されるトラス状構造体は、自立した
構造物としての存在となる。
【0011】このトラス状構造体は、オクタヘドロンを
構成する柱状部材の長さ寸法を調整することにより、全
体としてまっすぐに延びる形状を付与することもでき、
また、例えば、柱状部材を全て同じ長さ寸法にしたとき
には、捻れながら延びる全体形状を有することになる。
【0012】上述したトラス状構造体に対して、柱状部
材間の連結を自在継手を介して行ったときには、各オク
タヘドロンの極同士を連結する第2の線材を取り外すこ
とにより、オクタヘドロンは、基本的に、極同士が互い
に離れる方向に折り畳むことが可能になる。したがっ
て、隣接するオクタヘドロンの異なる極同士を連結する
線材(例えば、第4の線材)を取り外すことにより、隣
接するオクタヘドロン同士が互いに接近しながら折重ね
ることが可能になる。勿論、第4の線材と共に第3の線
材を取り外すようにしてもよい。なお、第3、第4の線
材および北極、南極は、本発明を概念的に説明するため
に便宜上使用したものにすぎないものであり、特に、第
3の線材と第4の線材とは、これを逆転したものであっ
てもよいことは勿論である。
【0013】
【実施例】以下に、添付した図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は、第1実施例のトラス状構造体
10を示す。この第1実施例のトラス状構造体10は、
全体として、まっすぐに延びる形状を有し且つ横断面三
角形の開放した内部空間を有している。トラス状構造体
10は、所定長さの柱状部材2と、所定長さの線材3
と、自在継手4とからなる。
【0014】柱状部材2は、圧縮部材を構成するもので
あり、この圧縮部材として必要な剛性を有するのであれ
ば特に限定されるものではないが、例えば鉄、ステンレ
ス合金、チタン合金、アルミニウム合金、強化プラスチ
ック等の適宜の材料からなる中実あるいは中空パイプあ
るいは板材等で構成することができる。柱状部材2を中
空あるいは中実パイプで構成するのであれば、その断面
形状は、矩形、円形等であってもよく、特に制限される
ものではない。また柱状部材2を板材で構成するのであ
れば、断面U字状のチャンネル部材あるいは断面L字状
部材であってもよい。
【0015】線材3は、緊張部材を構成するものであ
り、この線材3に加わる張力によって容易に破断しない
強さを有するのであれば特に限定されるものではなく、
例えば、合金を含む金属、強化プラスチック、合成繊維
等の適宜の材料からなるワイヤ、ストランド、針金等で
構成することができる。
【0016】トラス状構造体10は、前述した米国特許
第 4,655,022号に開示のものと同様に、テトラヘドロン
(Tetrahedron) を直線的に連鎖したマスト状の全体形状
を有する。トラス状構造体10を構成する各テトラヘド
ロン5は、これに含まれる6つの辺のうち、間隔を隔て
て交差する2つの辺が、夫々、線材3で構成され、他の
残る4つの辺が、夫々、柱状部材2で構成され、隣接す
る柱状部材2は自在継手4で連結されている。自在継手
4は、図中、○印で示してある。
【0017】これにより、トラス状構造体10は、外見
的には、互いに平行に直線的に延びる3本の背骨L1、
L2、L3のうち、背骨L1は、図1に向かって、下端
から上端に向けて、順に、線材3、柱状部材2、線材
3、柱状部材2、・・・というように、線材3と柱状部
材2とが交互に連結されている。同様に、背骨L2およ
びL3は、図1に向かって、下端から上端に向けて、柱
状部材2、線材3の順に、柱状部材2と線材2とが交互
に連結されている。また、背骨L1とL2との間、背骨
L2とL3との間、背骨L3とL1との間は、順に、自
在継手4を介して連結された3本の柱状部材2、線材3
で連結されている。また、各背骨L1、L2、L3の柱
状部材2と、隣接する背骨間を連結する柱状部材2とで
形成される平行四辺形の対角線に、線材3が張設されて
いる。
【0018】図2は、図1のII部分を抽出して示すもの
である。上記トラス状構造体10を別の見方をすれば、
図2に示すように、一つのテトラヘドロン5と、これを
挟んで位置する2つのオクタヘドロン(Octahedron)6と
を単位として構成されている。そして、このオクタヘド
ロン6は、その北極を符号Nで示し、南極を符号Sで示
すと、北極Nを構成する自在継手4に4本の柱状部材2
が連結され、同様に南極Sを構成する自在継手4に4本
の柱状部材2が連結され、各極N、Sから延びる柱状部
材2の自由端同士が自在継手4で連結されている。ま
た、この柱状部材2の自由端同士を連結する自在継手4
は、隣接する自在継手4同士が第1の線材3で連結され
て、オクタヘドロン6の赤道7を構成している。この赤
道7を構成する4本の線材3は、物理的に分離したもの
であってもよいが、仮に1本の線材で構成するのであれ
ば、各柱状部材2の端にしっかりと固定するようにすれ
ばよい。この赤道7を構成する第1の線材3の理解を助
けるために、図2において、符号「a」を附記すると共
に破線で図示してある。そして、北極Nと南極Sとは、
第2の線材3で連結されている。この極NとSとの連結
部材である第2の線材3には、図2において、符号
「b]を附記してある。
【0019】各オクタヘドロン6は、各極N、Sにおい
て、自在継手4を介して連結された4本の柱状部材2の
他端が赤道7を構成する第1の線材3aで連結され、且
つ、両極NとSとが第2の線材3bで連結されているた
め、オクタヘドロン6はそれ自体で自立した構造を有す
ることになる。また、両極NとSとを連結する第2の線
材3bを取り外すことにより、北極Nと南極Sとが離れ
る方向に移動して、換言すれば、各極N、Sから延びる
4本の柱状部材2が一本にまとまるようにして折り畳ま
れることになる。
【0020】勿論、トラス状構造体10の単位をなす隣
接する2つのオクタヘドロン6に挟まれたテトラヘドロ
ン5の構成要素の一部は、隣接するオクタヘドロン6の
構成要素を共用するものであり、このオクタヘドロン5
は、一方のオクタヘドロン6の南極Sあるいは北極Nと
他方のオクタヘドロン6の他の極とを第3の線材3(図
2において、この第3の線材の存在を図面上明確にする
ために、符号「c」を附記して示してある)で連結する
ことにより構成されている。そして、この第3の線材3
cに張力を与えるために、隣接するオクタヘドロン6の
他方の極同士が第4の線材3(図2において、この第4
の線材の存在を図面上明確にするために、符号「d]を
附記して示してある)で連結されている。これにより、
トラス状構造体10の単位をなす2つのオクタヘドロン
6とこれに挟まれたテトラヘドロン5とは、それ自体自
立する構造を有することになる。
【0021】したがって、トラス状構造体10は、2つ
隣接するオクタヘドロン6と、これに挟まれたテトラヘ
ドロン5とからなる単位モジュールを直線状に連結する
ことにより、無限に延長することが可能である。また、
トラス状構造体10を構築するには、先ず、第2の線材
3bを取り除いた形のオクタヘドロン6を作って、折り
畳み状態のオクタヘドロン6を現場に運んで、現場でオ
クタヘドロン6の両極N、Sを線材3bで連結してオク
タヘドロン6を自立状態にしながら、隣接するオクタヘ
ドロン6を線材3cで連結してこれらの間にテトラヘド
ロン5を作ると共に線材3dで単位モジュールを自立さ
せることで簡単にトラス状構造体10を構築することが
できる。したがって、トラス状構造体10を構築するの
に特別の技術を必要としない。
【0022】また、このトラス状構造体10は、オクタ
ヘドロン6の極N、Sを連結する線材3c、3dの一方
あるいは両方を取り外すことにより、簡単にトラス状構
造体10を折り畳むことができる。勿論、トラス状構造
体10は、その内部空間が開放されているため、例えば
トンネルの構造物として用いることができる。
【0023】また、このトラス状構造体10は、必要に
応じて補助線材3e(この補助線材の存在を明確にする
ために図1に長短の破線で示してある)を継手4間に付
加してもよい。これにより、構造体10の線材3が何ら
かの原因で破断したとしても、それが原因で直ちに構造
体10の全体が壊れてしまうことを防止することができ
る。
【0024】図3および図4は、上述したまっすぐに延
びるトラス状構造体10をトポロジー的に変換した変形
例を示すものであり、図3は図1に対応し、図4は、図
3のIV部分を抽出して示す図である。この変形例は、基
本的には、図1に示すトラス構造体10と同様であるの
で、同一の要素には同一の参照符号を付すことによりそ
の説明を省略する。
【0025】図5、図6は、第2実施例のトラス状構造
体20を示す。このトラス状構造体20は、基本的な構
造は第1実施例のトラス構造体10と同様であることか
ら、上述した構成要素と同一の要素には同一の参照符号
を付して図示してその説明を省略する。なお、図5は、
図1に対応する図であり、図6は、図5の符号VIで示す
部分を抽出した図である。
【0026】トラス状構造体20は、また、前述した米
国特許第 4,655,022号に開示のものと同様に、捻れなが
ら伸びる全体形状を有し、全てのオクタヘドロン6の8
つの辺つまり柱状部材2は全て等しい長さ寸法を有して
いる。この捻れトラス状構造体20においても、必要な
らば図5に示すように補助的な線材3eを追加してもよ
い。
【0027】本発明の捻れトラス状構造体の他の例を図
7に示す。図7に示すトラス状構造体30は、柱状部材
2の長さ寸法を適宜変化させることにより、多種多様な
捻れが形成されている。この捻れトラス状構造体30に
おいても、第1実施例のトラス構造体10と同一の要素
には同一の参照符号を付してその説明を省略する。な
お、図7では、柱状部材2を実線で示し、必須の線材3
を破線で示し、補助線材3eを長短の破線で示してあ
る。このように柱状部材2の長さを変化させることによ
り、多種多様な全体形状を形成することができるため、
例えばオブジェとして用いることも可能である。
【0028】以上、実施例として折り畳み可能なトラス
状構造体を説明したが、自在継手4を用いることなく、
柱状部材2同士を例えば溶接等により直接的に連結する
ものであってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、従来の柱状部材だけで構成された内部空間が
開放したトラス状構造体に比べて、部分的に線材を用
い、その分、柱状部材の絶対的な数を減らすことができ
るため、軽量化を図ることができる。また、柱状部材同
士を自在継手を介して連結すると共に、部分的な線材を
取り外すことにより、トラス状構造体を折り畳むことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のまっすぐに延びる全体形状を有す
るトラス状構造体の斜視図。
【図2】構造単位を説明するために、図1のII部分を抽
出して示す図。
【図3】図1に示すトラス状構造体をトポロジー的に変
換した変形例の図1と同様の図。
【図4】構造単位を説明するために、図3のIV部分を抽
出して示す図。
【図5】第2実施例のトラス状構造体を示すものであ
り、柱状部材を全て同じ長さ寸法とすることで全体とし
て捻れ形状にした例の斜視図。
【図6】構造単位を説明するために、図5のVI部分を抽
出して示す図。
【図7】種々の長さ寸法を有する柱状部材で構成したト
ラス状構造体の例を示す図。
【符号の説明】
2 柱状部材 3 線材 3a 赤道を構成する第1の線材 3b 各オクタヘドロンの北極と南極とを連結する第
2の線材 3c、3d 隣接するオクタヘドロンの異なる極同士を
連結する線材 3e 補助線材 4 自在継手

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラヘドロンが直線状に連鎖した全体
    形状を有するトラス状構造体であって、 2つのオクタヘドロンと、これに挟まれたテトラヘドロ
    ンとを単位構造とし、 前記オクタヘドロンは、その北極および南極から各々延
    びる4本辺を構成する合計8本の柱状部材の端同士が連
    結されると共に赤道を構成する第1の線材で連結され、 また、前記各オクタヘドロンは、その北極と南極とが第
    2の線材で連結され、 更に、隣接する2つのオクタヘドロンの一方のオクタヘ
    ドロンの北極と他方のオクタヘドロンの南極とが第3の
    線材で連結されて隣接するオクタヘドロンに挟まれた前
    記テトラヘドロンが形成され、また、前記一方のオクタ
    ヘドロンの南極と前記他方のオクタヘドロンの北極とが
    第4の線材で連結されている、ことを特徴とするトラス
    状構造体。
  2. 【請求項2】 まっすぐに延びる全体形状を有する、請
    求項1に記載のトラス状構造体。
  3. 【請求項3】 捻れながら延びる全体形状を有する、請
    求項1に記載のトラス状構造体。
  4. 【請求項4】 直線状に連鎖する前記オクタヘドロンに
    含まれる8つの辺を構成する前記柱状部材が全て同じ長
    さ寸法を有する、請求項3に記載のトラス状構造体。
  5. 【請求項5】 前記柱状部材の各端とこれに連結される
    他の柱状部材とが自在継手を介して連結されている、請
    求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のトラス状
    構造体。
  6. 【請求項6】 前記第2の線材および前記第4の線材が
    取り外し可能である、請求項5に記載のトラス状構造
    体。
  7. 【請求項7】 前記第3の線材が取り外し可能である、
    請求項6に記載のトラス状構造体。
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WO2005044483A1 (en) * 2003-11-07 2005-05-19 Ki Ju Kang Three-dimensional cellular light structures directly woven by continuous wires and the manufacturing method of the same
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