JPH08218282A - ゴム補強用超高強度スチールワイヤおよびスチールコード - Google Patents

ゴム補強用超高強度スチールワイヤおよびスチールコード

Info

Publication number
JPH08218282A
JPH08218282A JP7042610A JP4261095A JPH08218282A JP H08218282 A JPH08218282 A JP H08218282A JP 7042610 A JP7042610 A JP 7042610A JP 4261095 A JP4261095 A JP 4261095A JP H08218282 A JPH08218282 A JP H08218282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel wire
wire
die
torque
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7042610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2920474B2 (ja
Inventor
Masaki Katayama
政材 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seiko Co Ltd filed Critical Tokyo Seiko Co Ltd
Priority to JP7042610A priority Critical patent/JP2920474B2/ja
Publication of JPH08218282A publication Critical patent/JPH08218282A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2920474B2 publication Critical patent/JP2920474B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/066Reinforcing cords for rubber or plastic articles the wires being made from special alloy or special steel composition

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)
  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Metal Extraction Processes (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】炭素含有量が従来レベルのままでありながら、
ゴム製品の適切な軽量化及び耐疲労性向上を実現できる
超高強度かつ高靭性のスチールワイヤおよびスチールコ
ードを提供する。 【構成】炭素を0.80〜0.89重量%含有するスチ
ールワイヤであって、スチールワイヤの引張強さが−2
00d+400以上であり、しかも一方向捻り後、逆方
向捻りを与える捻回−トルク試験でのトルクの低下率が
7%以内の範囲にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用タイヤや搬送用
ベルト及び高圧ホース等のゴム製品の補強に用いられる
超高強度スチールワイヤおよびこれを用いたスチールコ
ードに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその技術的課題】従来、自動車用タイヤ
や搬送用ベルト及び高圧ホース等のゴム製品の補強材と
してスチールワイヤやスチールワイヤを複数本撚り合わ
せたスチールコードが使われている。したがってこうし
た補強材は高強度,高靭性及び耐疲労性などの特性がす
ぐれていることが要求される。しかも最近、これらのゴ
ム製品にはコスト低減、取り扱い易さおよび軽量化が強
く要求されており、ことに軽量化は自動車用タイヤにお
いて燃費削減等の観点から重視されている。そのため補
強材については更に高強度が必要になってきている。
【0003】しかしながら、この対策として、単に伸線
強加工を施すことで高強度化するだけでは、靭性が劣化
して伸線及び撚り線加工が困難になったり、必要な特性
を満足させることはできなくなる。また、ワイヤを複数
本撚り合わせてコードにした場合に強度の低下が大きく
なってしまい、高強度化の意味がなくなってしまうとい
う問題も生じる。従来、ゴム製品の補強材としてのスチ
ールワイヤやスチールコードは、一般に炭素含有量が
0.70〜0.75重量%程度の炭素鋼線材を用いて所
定中間径まで伸線後、熱処理とめっきおよび伸線するこ
とで製造されていた。この場合のスチールワイヤの引っ
張り強度Yは、図1に示すように、ワイヤ直径dとの関
係において、Y≧−200d+335(kgf/m
2)程度であった。その後、高強度化の要求により、
炭素含有量が0.80〜0.89重量%程度の炭素鋼線
材を用いて、Y≧−200d+365(kgf/m
2)程度の高強度材が現在実用化されている。しか
し、上記した要求に応えるためにはY≧−200d+4
00(kgf/mm2)を越えるレベルの超高強度材が
必要であるが、前記炭素量範囲では製造上および靭性劣
化の問題から実用化されていないのが実情である。
【0004】詳述すると、超高強度のスチールワイヤは
それ自体は製作可能である。しかし、上記のようにY≧
−200d+400(kgf/mm2)を越えるレベル
の超高強度材になると、実際の製造においても多くの課
題が出てくる。すなわち、たとえば重量比で1.0%を
以上というような高い炭素含有量の線材を用いて、伸線
加工度も大きくとって加工硬化により強度を上げること
が考えられる。しかし、高いC量の線材はそのコストが
高くまたその熱処理も難しくなる。また、伸線加工工程
においても、高強度(高硬度)の材料をダイスを使って引
き抜くため引抜き力が高くなってダイスの消耗が激しく
なったり、或いは引き抜けなくなって断線が多発したり
して目的のワイヤが実用的に得られない状況になる。ま
ず、この問題を克服するのが困難である。
【0005】さらに、スチールワイヤは超高強度の特性
だけでは不十分であり、靭性を兼ね備えていなければな
らない。しかも、スチールワイヤは板や棒と違って単純
に曲げや引っ張りが作用するだけでなく、コード製造時
に捻られ、またゴムに埋め込まれた状態で引っ張り、圧
縮およびせん断など複雑多様な力を受ける特殊条件下に
ある。しかし、こうした使用条件に則した靭性の有効な
判断手段やその定量性について知られていなかった。す
なわち、従来では、スチールワイヤをその軸方向と直角
面において中心軸のまわりに捻り、スチールワイヤが破
断するまでの回数(捻回値)をもって靭性の尺度としてい
た。しかし、このような捻回値では厳密な靭性良否の臨
界を設定することは不可能で、尺度として信頼できない
ものであった。その理由は、同一の捻回値をもつスチー
ルワイヤ同士でも、その後の撚り線性や耐疲労性等にお
いて良好なものと不良のものが出てしまうことが多数経
験されたからである。
【0006】本発明は前記したような問題点を解消する
ために研究を重ねて創案されたもので、その目的とする
ところは、炭素含有量を従来レベルのままとしながら、
ゴム製品の適切な軽量化及び耐疲労性向上を実現できる
超高強度かつ高靭性のスチールワイヤおよびスチールコ
ードを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、炭素を0.80〜0.89重量%含有する炭
素鋼線材を使用し、所定中間径まで伸線した後熱処理と
めっき及び伸線を施して得られるスチールワイヤであっ
て、スチールワイヤの引張強さが下記式を満足し、しか
も一方向捻り後、逆方向捻りを与える捻回−トルク試験
でのトルクの低下率が7%以内の範囲にある構成とした
ことを特徴とするものである。 Y≧−200d+400 [Y:引張強さ(kgf/mm2)、d:スチールワイ
ヤ直径(mm)]前記スチールワイヤワイヤは、下記の
湿式伸線条件で製造されたものであることが好ましい。 引抜き用ダイスとして、アプローチ角2αが8〜10
°、ベアリング長さが0. 3d1(但し、d1は引抜き
孔径)て、かつ少なくとも最終引抜きダイスとこれ よ
り上流の数個のダイスのニブが焼結ダイヤモンドからな
るものを用いる。 最終引抜きを2枚のダイスを直列に並べたダブルダイ
スを使用して行い、出口側ダイスでの引抜き減面率1.
2〜3.9%のスキンパスとする。 スキンパス直後のスチールワイヤ温度を150℃以下
に制御する。 また、本発明の他の特徴は、前記スチールワイヤを複数
本撚合したスチールコードとしたことにある。
【0008】
【作用】本発明は現在、通常使われている炭素含有量が
0.80〜0.89重量%の炭素鋼線材を用いるため、
この面で製造コストの増大をもたらさない。また引っ張
り強さがY≧−200d+400(kgf/mm2)の
超高強度を有するため、少ない本数で良好な補強効果を
実現することができる。なお、ワイヤの強度レベルの上
限については、炭素含有量が0.80〜0.89重量%
である関係から、−200d+430程度まで可能であ
る。しかも、本発明は靭性の良否判断の手段として一方
向捻りと逆方向捻りによる捻り試験を採用し、この試験
でのトルク低下率を7%以内の範囲としている。このた
め、高強度と靭性を兼ね備え、撚り効率が良好で耐疲労
性も良好なゴム補強用の超高強度スチールワイヤとな
り、これを複数本撚り合わせたスチールコードは高強
度、高靭性および耐疲労性にすぐれ、ゴム製品の補強材
として使用することにより、コスト低減や軽量化を実現
することができる。
【0009】詳述すると、本発明は、所定のつかみ間隔
としてワイヤ軸線方向に軽く張力を掛けながら一定速度
で一定方向(たとえば時計方向)に所定回数ねじった
後、逆方向(たとえば反時計方向)に捻り返してワイヤ
が破断するまでの捻回−トルク曲線をとるものである。
かかる一方向−逆方向捻り方式による捻回−トルク試験
を採用したのは次のような理由による。すなわち、図2
(a)のように一方向に捻って捻回−トルク曲線を測定
した場合、トルクが連続して右上がりとなる正常な曲線
を描いて破断に到るものと、破断に到る間でトルク低下
が生ずるものとが現われる。かかるトルクの低下は伸線
強加工によりワイヤ内部に生じた微細欠陥から割れが入
ることにより起こるものと考えられる。しかし、この試
験でトルク低下が見られないワイヤを実際に使用しこれ
を撚合してスールコードを作ってみると、断線が発生し
たり、疲労特性が不十分なものが多数現われた。したが
って、この試験によるトルク減少判断では靭性可否の判
別は不十分かつ不正確である。
【0010】そこで、本発明者は、試みに図2(b)のよ
うに、一方向の捻回−トルクだけでなく、これに連続し
て逆方向の捻回−トルクをも連続検出し、その逆方向の
捻回−トルク過程におけるトルク低下を実測して見た。
その結果、かかる一方向−逆方向捻回トルク試験におい
てトルクの低下がないかあっても少なかったワイヤはそ
れ自体強度も高く、耐疲労性も良好で、スチールコード
への撚り合わせ工程においても問題なく撚り線とするこ
とができ、撚ることによる破断力の低下も少なく、また
耐疲労性も良好であることがわかった。これに対して、
一方向捻り過程でトルク不良が現われないものの逆方向
捻り過程でトルク低下が大きいワイヤは、疲労性の改善
がいまだ不十分となっていた。そして撚り合わせ工程に
おいても断線の発生があり、しかも撚り効率が悪く、得
られたスチールコードはワイヤの強度が十分に発揮され
なかった。
【0011】この知見に基づき本発明者はさらに直径や
材質を異にする多数のワイヤについて一方向−逆方向捻
り方式による捻回−トルク試験を行い、捻回−トルクの
低下率を測定してみた。その結果、いかなる場合でもト
ルク低下率が8%以上では前記した良好な特性が得られ
ないことを突き止めた。すなわち、トルク低下率△T
は、図2(b)の捻回−トルク曲線において、最初の一
方向捻りでの捻じ弾性限すなわち図における右上がり直
線部分の上限でのトルク値をTとし、逆方向捻りでの低
下部トルク値の最小値をtとすると、トルク低下率△T
は次式で表される。但し、トルク低下のない場合はt=
Tとする。 △T=[(T−|t|)/T]×100(%) このトルク低下率△Tが8%以上では前記した不具合が
生じていた。そこで本発明は、トルク低下率△Tが7%
以内の特性を示すスチールワイヤのみを靭性が正常とす
るパラメータを採用したのである。かかる本発明のパラ
メータは、1×n構造のスチールコード、さらには2+
2で代表されるn+m構造のスチールコード製造で代表
される一定方向に撚られ次いで撚りが戻されるような状
況をよくシミュレートできることを意味している。
【0012】以下本発明を添付図面に基いて詳細に説明
する。まず、本発明は、炭素含有量が0.80〜0.8
9重量%の炭素鋼線材を用い所定中間径まで伸線した
後、熱処理とめっき及び伸線を施して得られるスチール
ワイヤである。炭素鋼線材の炭素含有量の下限を0.8
0%としたのは、これを下回る炭素量では、後述する好
適な最終伸線条件を採用しても、引っ張り強さがY≧−
200d+400(kgf/mm2)が得られないから
である。上限を0.89%としたのは、これを上回る炭
素量ではコストが高くなるなどの問題があるからであ
る。好ましくは炭素含有量が0.80〜0.85%であ
る。具体的な化学的成分組成としては、C:0.80〜
0.89%、Si:0.15〜0.35%、Mn:0.
3〜0.9%、残部鉄および不可避的不純物からなるも
のであるが、前記基本成分組成にCrやNiなどを合金
元素として所定量添加していてもよい。
【0013】前記炭素鋼線材は直径が4.0〜5.5m
mのものが使用される。これを通常のように酸洗、コー
ティングを行い、連続乾式伸線してたとえば直径1.2
〜2.3mmの中間線材を得る。そして、この中間線材
をパテンティング処理してベイナイト等の異組織を含ま
ない均一な微細パーライト組織にし、ゴムとの接着性の
よい合金(通常、真ちゅうめっき)を施し、熱拡散処理
を行って最終原料線を得る。ついで、前記最終原料線を
湿式伸線して目的径例えば直径0.1〜0.4mmのめ
っき付きスチールワイヤを得る。そして、かかるスチー
ルワイヤにおいて、前記したように一方向−逆方向捻り
方式による捻回−トルク試験でのトルク低下率△Tが7
%以内のものを使用するのである。
【0014】前記のようなトルク低下率△Tが7%以内
のスチールワイヤの製造方法としては、湿式伸線工程に
おいて次の条件を採用することが好適である。 引抜き用ダイスとしてアプローチ角度(2α)が8〜
10°、ベアリング長さが0.3d1(d1=引抜き孔
径)のものを使用する。 最終引抜きにおいては2枚のダイスを直列に並べたダ
ブルダイスを使用し、出口側ダイスでの引抜き減面率を
1.2〜3.9%の範囲で軽いスキンパスを行う。 使用する引抜き用ダイスは、ニブとして、少なくとも
ダブルダイスの2枚とそれよりも上流のもの1〜5枚程
度のものに焼結ダイヤモンドニブを用いる。他は従来の
合金ニブを用いてもよい。 潤滑液温度を低く保持することにより最終引抜きダイ
ス通過直後のワイヤの温度が150°C以下になるよう
に制御する。
【0015】これらの条件を詳しく説明すると、図3は
湿式伸線工程に用いる引抜き用ダイス(後述する最終引
き抜き用のダブルダイスを含む)を示しており、1はニ
ブ2を内蔵したダイスであり、ニブ2はアプローチ部2
0の角度2αが8〜10°となっており、またベアリン
グ部21の長さlが0.3d1となっている。従来、ア
プローチ角は引抜き力が最も低くなることから12°が
一般に採用されているが、これよりもむしろワイヤ表面
と内部が均一な加工を受けて表面残留応力も低くなるこ
とが重要であることから本発明はアプローチ角を8〜1
0°としたものである。そして、これによる引抜き抵抗
の増大を抑制するため、ベアリング長さを短くしたもの
で、通常の0.5d1では引抜き抵抗が大きすぎるため
適当でない。図4は最終引き抜き用のダブルダイス(仕
上げ用ダイス)3を示しており、ケーシング4,4にそ
れぞれノーマルダイス5aとスキンパス用ダイス5bを
近接して直列状に配置し、所定減面率を2分割して得る
ようにしている。前記ノーマルダイス5aとスキンパス
用ダイス5bのニブ2a,2bはそれぞれ焼結ダイヤモ
ンドで作られ、前記したアプローチ角とベアリング長さ
となっている。上記のようにダブルダイス3の2枚のニ
ブ2a,2bとこれの上流の引抜き用ダイスを含めて4
枚程度のものに焼結ダイヤモンドニブを用いるのは、第
1に焼結ダイヤモンドが合金ダイスに比べて表面の粗さ
も非常に平滑なため引抜き力を低くすることができ、ま
た、引き抜いたワイヤの表面も平滑になり、耐疲労性向
上にも効果があるからである。第2に焼結ダイヤモンド
が硬いことから連続引抜きによる摩耗がほとんどなく、
摩耗によるダイス径の増大とこれによる減面率の変化を
防止できるからである。
【0016】次に最終引抜き用ダイスとしてダブルダイ
スを使用してスキンパスを行うのは、引抜きによるワイ
ヤ発熱を低減するとともに、ワイヤ表面の残留応力を低
く抑えるためである。スキンパス用ダイス5bによる引
抜き減面率を1.2〜3.9%の範囲としたのは、1.
1%以下では加工量が少なすぎて残留応力の緩和作用が
少なく、4.0%以上とあまり大すぎても残留応力の緩
和作用が少ないからである。そして、最終ダイス通過直
後のワイヤの温度を150°C以下になるように潤滑液
温度を低く保持するのは、スキンパスの採用と併せて潤
滑液温度を低くコントロールすることにより、最終ダイ
ス通過直後のワイヤ温度を一定値以下に抑えることによ
り、時効によるワイヤの脆化を防ぐことができる利点が
あるからである。このように潤滑液温度を低く保持する
方法は、湿式伸線機の槽外に循環ポンプと冷却機を設
け、循環液を槽から強制的に抜きこれを冷却して槽に戻
す循環系とし、潤滑液温度を例えば操業中35℃以下に
温度制御すればよい。
【0017】本発明は上記スチールワイヤを撚合したス
チールコードを含むもので、スチールコード構造は任意
である。1×n構造さらにはこれの外周に複数本のスチ
ールワイヤを配して撚り合わせたものや、2+2、3+
3などのn+m構造のものなどが挙げられる。
【0018】
【実施例】次に本発明の具体例を比較例と共に示す。 《具体例1》 1)原料として、直径5.5mmの炭素鋼線材を用い
た。その成分組成は重量%で、C:0.84%、Si:
0.21%、Mn:0.51%、残部鉄および不可避的
不純物である。この線材を連続乾式伸線して中間径2.
20mm及び2. 0mmの線にした。 2)次に、この線に熱処理(パテンティング)と真鍮め
っきを施して最終原料線とした。この時の線の引張り強
さは中間径2.20mmの場合127kgf/mm2
中間径2.0mmの場合129kgf/mm2であっ
た。 3)次いで、連続湿式伸線を行って、目的径0.35m
mのワイヤに仕上げ、実施例1,2,3のスチールワイ
ヤと比較例1,2,3,4を得た。この湿式伸線工程に
おいて、以下のように条件を変えてワイヤを製作した。 ここで、実施例1,2および比較例1,2,3は中間径
2.0mmを、実施例3は中間径2.2mmを用いたも
のである。
【0019】〔実施例1について〕ダイスは全てアプロ
ーチ角度=8°、ベアリング長さ=0.3d1とし、最
終引抜きにおいてはスキンパス減面率=2.0%とした
ダブルダイスを用い、また、このダブルダイスの2枚と
直前の4枚(計6枚)に焼結ダイヤモンドニブを用い、
それより上流は合金ダイスを用いた。この時、最終ダイ
ス通過直後のワイヤ(上がりワイヤ)温度は潤滑液によ
って熱流束温度計の測定温度で147°Cにコントロー
ルした。 〔実施例2について〕ダイスアプローチ角度=10°と
し、スキンパス減面率=2.5%、焼結ダイヤモンドニ
ブの使用枚数は最終から4枚、他は実施例1と同じ条件
で伸線した。上がりワイヤ温度は142°Cであった。 〔実施例3について〕ダイスアプローチ角度=10°、
スキンパス減面率=2.0%、他は実施例1と同じ条件
で伸線した。上がりワイヤ度は148°であった。 〔比較例1について〕スキンパス減面率=1.0%と
し、他は実施例2と同じ条件で伸線した。上がりワイヤ
温度は153°Cであった。 〔比較例2について〕スキンパス減面率=4.5%と
し、他は実施例2と同じ条件で伸線した。上がりワイヤ
温度は143°Cであった。 〔比較例3について〕スキンパスを行わないで通常のシ
ングルパスとし、他は実施例1と同じ条件で伸線した。
上がりワイヤ温度は低く抑えることが困難で187°C
であった。 〔従来例1について〕従来の高強度ワイヤでダイスはア
プローチ角度=12°、ベアリング長さ=0.5d1
ダイスは全て合金ダイスを用いた。
【0020】《具体例2》原料として、直径5.5mm
の炭素鋼線材を用いた。その成分組成は重量%でC:
0.88%、Si:0.24%、Mn:0.51%、残
部鉄及び不可避的不純物である。この線材を連続乾式伸
線して中間径2.0mmの線にした。次に、この線を熱
処理と真鍮めっきを施して最終原料とした。この時の線
の引張強さは134kgf/mm2であった。次に、以
下のように湿式伸線を行って目的径0.35mmの実施
例4と比較例4のワイヤを得た。 〔実施例4について〕ダイスアプローチ角度=10°、
ベアリング長さ=0.3d1のダイスを用い、最終引抜
きにおいてダブルダイスによって2.0%のスキンパス
を行った。なお、最終ダイス以前の4枚についてはダイ
ヤモンドダイス(他は合金ダイス)を用いた。 〔比較例
4について〕スキンパスを行なわず、最終ダイス以前の
6枚をダイヤモンドダイス(他は合金ダイス)とし、そ
の他の条件は実施例4と同じにした。
【0021】以上の具体例1及び2についての特性を表
1に示す。表1において、「捻回値」は図5に示すよう
に固定側の掴み具6と可動側の掴み具7の掴み間隔L=
100d(dはワイヤ直径)で製品スチールワイヤ8を
掴み、固定側の掴み具6から延出したワイヤ軸方向に軽
く張力を掛けながら可動側の掴み具7を可変速モータ9
により回転数=30rpmで一方向に捻ってワイヤが破
断するまでの回数を測定したものである。また捻回−ト
ルク試験は、固定側の掴み具6と可動側の掴み具7の掴
み間隔Lを300d(dはワイヤ直径)とし、固定側の掴
み具6から延出したワイヤ軸方向に軽く張力を掛けなが
ら、可動側の掴み具7を可変速モータ9により捻り速度
=30rpmで一方向に10回捻った後、ワイヤが破断
するまで逆方向に前記捩じり速度で捻り返しを行ってそ
れぞれ捻回−トルク曲線をとって判定した。なお、表1
さらに後述する表2,表5において、「一方向捩り試験
結果」および「一方向−逆方向捩り試験結果」の○はト
ルク低下率△Tが0〜7%のもの(良好)を指し、×は
トルク低下率△Tが8%以上のもの(不良)を示す。ワ
イヤの疲労限はハンター式回転曲げ疲労試験機によって
求めた。
【0022】
【表1】
【0023】この結果から明らかなように、実施例1,
2,3及び4は目的の強度を有し、また、捻回−トルク
試験におけるトルク不良もなく、疲労限も従来の高強度
材(従来例1)に比べて非常に優れている。比較例1,
2,3及び4はいずれも捻りトルク不良があり、いずれ
の疲労限も従来例に比べて改善が見られない。比較例2
においては一方向捻りでトルク不良はないが、逆方向捻
りも加えるとトルク不良の発生があって、疲労限も大き
な改善が見られない。従って、一方向捻りと逆方向捻り
を組み合わせた捻回−トルク試験の結果が重要であるこ
とがわかる。
【0024】《具体例3》原料として、直径5.5mm
の炭素鋼線材を用いた。その成分組成は重量%で、C:
0.82%、Si:0.20%、Mn:0.53%、残
部鉄及び不可避的不純物である。この線材を連続乾式伸
線して中間径1.43mmの線にした。次に、この線を
熱処理と真鍮めっきを施して最終原料とした。この時の
線の引張強さは136kgf/mm2であった。次で、
連続湿式伸線を行って目的径の0.20mmのワイヤに
仕上げた。この湿式伸線工程において条件を変えてワイ
ヤを製作した。 〔実施例5について〕ダイスは全てアプローチ角度=8
°、ベアリング長さ=0.3d1とし、最終引抜きにお
いてスキンパス減面率=2.0%としたダブルダイスと
し、また、全ダイスとも焼結ダイヤモンドニブを用い
た。 〔実施例6について〕ダイスは全てアプローチ角度=1
0°、ベアリング長さ=0.3d1とし、スキンパス減
面率=1.5%とし、また、スキンパスの2枚とその直
前の2枚の計4枚は焼結ダイヤモンドニブとし、それよ
り前のダイスは合金ダイスを用いた。 〔比較例5について〕ダイスは全てアプローチ角度=1
0°、ベアリング長さ=0.5d1とし、最終のスキン
パス減面率=4.5%としてその他は実施例6と同じ条
件で伸線した。 〔比較例6について〕ダイスアプロー
チ角度=8°、最終スキンパス減面率=2.0%とし、
スキンパスの2枚とその直前の4枚の計6枚については
焼結ダイヤモンドニブとし、それより前は合金ダイスを
用いて、他は比較例5と同じ条件で伸線した。 〔比較例7について〕ダイスは全てアプローチ角度=8
°、ベアリング長さ=0.3d1とし、最終はシングル
ダイスとした。他は比較例6と同じ条件で伸線した。 〔従来例2について〕従来の高強度ワイヤであり、ダイ
スアプローチ角度=12°、ベアリング長さ=0.5d
1とし、全て合金ダイスを用いたものである。以上につ
いての特性を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】表2から明らかなように、実施例5,6は
目的の強度に達し、しかも捻りトルクの不良もなく、疲
労限も従来例2に比較して高い。一方、比較例において
は、その強度が目的に達していても、疲労限は従来例に
比べて改善がほとんどないことがわかる。
【0027】《具体例4》具体例1,2の直径0.35
mmのワイヤと、具体例3の直径0.20mmのワイヤ
を用いて、バンチャー式撚り線機で撚り合わせてスチー
ルコードを製作した。すなわち、直径0.20mmのワ
イヤ3本をS方向に撚り合せて1×3構造の芯ストラン
ドとし、更にこの周りに直径0.35mmのワイヤ6本
をS方向に撚り合わせて、1×3(0.20)+6
(0.35)構造のスチールコード(撚りピッチ:1×
3は10mm,+6は18mm)を製作した。それらス
チールコードに使用したワイヤは以下のとおりである。
下記において、芯は芯ストランドを、側は側ストランド
をそれぞれ意味する。 実施例7…芯:実施例5のワイヤ、側:実施例1のワイ
ヤ 実施例8…芯:実施例6のワイヤ、側:実施例2のワイ
ヤ 実施例9…芯:実施例6のワイヤ、側:実施例3のワイ
ヤ 実施例10…芯:実施例6のワイヤ、側:実施例4のワイ
ヤ 比較例8…芯:比較例5のワイヤ、側:比較例1のワイ
ヤ 比較例9…芯:比較例6のワイヤ、側:比較例2のワイ
ヤ 比較例10…芯:比較例7のワイヤ、側:比較例4のワイ
ヤ 従来例3…従来の同一構造の高強度材スチールコード。 (芯:従来例2のワイヤ、側:従来例1のワイヤ) 以上のスチールコードについて特性を表3に示す。
【0028】《具体例5》実施例1,3、比較例1,2
及び従来例1のそれぞれのワイヤを使ってバンチャー式
撚り線機を用いて、ほぼ平行に2本の素線(ワイヤ)を
引き揃え、その周りに他の2本の素線をS方向にピッチ
18mmで巻き付けるように撚り合せる2+2構造のス
チールコードを製作し、それぞれ実施例11,12,比
較例11,12及び従来例4とした。これらのスチール
コードの特性を表4に示す。
【0029】なお、「耐疲労性」は、所定の径をもつ回
転自在の3ヶのロールを千鳥状に配して、これに沿わせ
てコードをその破断荷重の10%の負荷の下に張り渡し
て、このロールを左右に繰り返し移動させてコードに繰
り返し曲げを与えるもので、コードが破断するまでの回
数を測定する。表中の数値は従来例を100としたもの
である。表3、表4さらに後述する表6において、「撚
り線性」の◎は問題なし、△は断線あり、×は断線多数
を示している。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】表3と表4から明らかなように、実施例7
〜12は撚り線も問題なくでき、撚り合わせによる強度
の低下も少なくて破断荷重も十分高く維持され(撚り効
率が高く)、また耐疲労性も非常に高い。一方、比較例
においては捻りトルクの不良があるワイヤでコードにさ
れているため、撚り効率が大きく低下しているだけでな
く、耐疲労性も悪くなっている。ここで、コードを分解
してワイヤを取出し、これについて捻り試験を行った
が、撚り線前のワイヤとほぼ同じ捻回−トルク曲線を示
した。
【0033】《具体例6》実施例3の最終原料線を用い
て連続湿式伸線を行って、目的径0.38mmのワイヤ
に仕上げた。この湿式伸線工程で以下のような条件でワ
イヤを製作した。 〔実施例13について〕ダイスアプローチ角度=10
°、ベアリング長さ=0.3d1とし、スキンパス減面
率=2.0%、ダブルダイスの2枚とその直前の2枚を
焼結ダイヤモンドニブとし、それより上流は合金ダイス
を用いて伸線した。 〔実施例14について〕スキンパス減面率を3.0%と
し、他は実施例13と同じ条件とした。 〔比較例13について〕ダイスベアリング長さを0.5
1、スキンパス減面率を4.5%とし、他は実施例1
3と同じ条件とした。 〔従来例5について〕従来の高強度ワイヤでダイスはア
プローチ角度=12°,ベアリング長さ=0.5d1
あり、ダイスは全て合金ダイスを用いた。以上のワイヤ
についての特性を表5に示す。
【0034】
【表5】
【0035】《具体例7》具体例6の0.38mmのワ
イヤと具体例3の0.20mmのワイヤを用いてバンチ
ャー式撚線機で撚り合わせてスチールコードを製作し
た。すなわち、直径0.20mmのワイヤ3本をZ方向
に撚り合わせて1×3のストランドとし、更にこの周り
に直径0.38mmのワイヤ6本をS方向に撚り合わせ
て1×3(0.20)+6(0.38)構造のスチール
コード(撚りピッチ:1×3は10.0mm、+6は1
8.0mm)を製作した。使用したワイヤの関係は以下
のとおりである。芯は芯ストランド、側は側ストランド
を示す。 実施例15…芯:実施例5のワイヤ,側:実施例13の
ワイヤ 実施例16…芯:実施例5のワイヤ,側:実施例14の
ワイヤ 比較例14…芯:比較例6のワイヤ,側:比較例13の
ワイヤ 従来例6…芯:従来例2のワイヤ,側:従来例5のワイ
ヤ 以上のスチールコードについての特性を表6に示す。
【0036】
【表6】
【0037】この表6から本発明は撚り線性、強度、耐
疲労性および撚り効率で良好な特性が得られていること
がわかる。
【0038】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1と請求項
2によるワイヤによれば、C含有量0.80〜0.89
重量%の線材を用いながら、従来の普通高強度ワイヤよ
りも約20%、高強度材よりも約10%強度の高い超高
強度を有し、しかも靭性も良好であるため耐疲労性もよ
く、コードとする場合の撚り効率の低下を少なくするこ
とができ、良好な特性のスチールコード用材料を提供で
きるというすぐれた効果が得られる。また、請求項3に
よれば、ゴム製品に対する補強効果が高くコスト低減と
軽量化を実現することができるというすぐれた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤ直径と引っ張り強さの関係を示す線図で
ある。
【図2】(a)は一方向捻り-トルク試験における捻回-ト
ルク曲線を示す線図であり、(b)は本発明による捻り-ト
ルク試験における捻回-トルク曲線を示す線図である。
【図3】本発明に使用する引抜き用ダイスの断面図であ
る。
【図4】本発明に使用する最終引抜き用ダイスの断面図
である。
【図5】捻り-トルク試験機の概要を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 固定側の掴み具 2 可動側の掴み具 4 ワイヤ T 捻り弾性限でのトルク値 t 低下部でのトルク値の最小値
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60C 15/04 7310−4F B29C 67/14 X

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素を0.80〜0.89重量%含有する
    炭素鋼線材を使用し、所定中間径まで伸線した後熱処理
    とめっき及び伸線を施して得られるスチールワイヤであ
    って、スチールワイヤの引張強さが下記式を満足し、し
    かも一方向捻り後、逆方向捻りを与える捻回−トルク試
    験でのトルクの低下率が7%以内の範囲にあることを特
    徴とするゴム補強用超高強度スチールワイヤ。 Y≧−200d+400 [Y:引張強さ(kgf/mm2)、d:スチールワイ
    ヤ直径(mm)]
  2. 【請求項2】スチールワイヤが下記の湿式伸線条件で製
    造されたものである請求項1に記載のゴム補強用超高強
    度スチールワイヤ。 引抜き用ダイスとして、アプローチ角2αが8〜10
    °、ベアリング長さが0.3d1(但し、d1は引抜き孔
    径)であり、かつ少なくとも最終引抜きダイスとこれよ
    り上流の数個のダイスのニブが焼結ダイヤモンドからな
    るものを用いる。 最終引抜きを2枚のダイスを直列に並べたダブルダイ
    スを使用して行い、出口側ダイスでの引抜き減面率1.
    2〜3.9%のスキンパスとする。 スキンパス直後のスチールワイヤ温度を150℃以下
    に制御する。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のスチール
    ワイヤを複数本撚り合わせたこと特徴とするゴム補強用
    超高強度スチールコード。
JP7042610A 1995-02-08 1995-02-08 ゴム補強用超高強度スチールワイヤおよびスチールコード Expired - Fee Related JP2920474B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7042610A JP2920474B2 (ja) 1995-02-08 1995-02-08 ゴム補強用超高強度スチールワイヤおよびスチールコード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7042610A JP2920474B2 (ja) 1995-02-08 1995-02-08 ゴム補強用超高強度スチールワイヤおよびスチールコード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08218282A true JPH08218282A (ja) 1996-08-27
JP2920474B2 JP2920474B2 (ja) 1999-07-19

Family

ID=12640807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7042610A Expired - Fee Related JP2920474B2 (ja) 1995-02-08 1995-02-08 ゴム補強用超高強度スチールワイヤおよびスチールコード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2920474B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6823706B1 (en) 1997-05-21 2004-11-30 Bridgestone Corporation Steel wire and method of manufacturing the same
JP2007069230A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Bridgestone Corp ブラスメッキ鋼線の製造方法
JP2008036678A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Bridgestone Corp ブラスめっき鋼線の製造方法、スチールコードおよびタイヤ
JP2008200729A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Bridgestone Corp ブラスめっき鋼線の製造方法、スチールコードおよびタイヤ
JP2008229651A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Bridgestone Corp 鋼線の製造方法
JP2008248321A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nippon Steel Corp 高強度極細鋼線の耐撚線断線性回復方法
US7775247B2 (en) 2005-12-22 2010-08-17 The Goodyear Tire & Rubber Company Steel cord for reinforcement of off-the-road tires
WO2010101154A1 (ja) 2009-03-02 2010-09-10 株式会社ブリヂストン 鋼線の製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6823706B1 (en) 1997-05-21 2004-11-30 Bridgestone Corporation Steel wire and method of manufacturing the same
JP2007069230A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Bridgestone Corp ブラスメッキ鋼線の製造方法
JP4587915B2 (ja) * 2005-09-06 2010-11-24 株式会社ブリヂストン ブラスメッキ鋼線の製造方法
US7775247B2 (en) 2005-12-22 2010-08-17 The Goodyear Tire & Rubber Company Steel cord for reinforcement of off-the-road tires
JP2008036678A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Bridgestone Corp ブラスめっき鋼線の製造方法、スチールコードおよびタイヤ
JP2008200729A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Bridgestone Corp ブラスめっき鋼線の製造方法、スチールコードおよびタイヤ
JP2008229651A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Bridgestone Corp 鋼線の製造方法
JP2008248321A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nippon Steel Corp 高強度極細鋼線の耐撚線断線性回復方法
WO2010101154A1 (ja) 2009-03-02 2010-09-10 株式会社ブリヂストン 鋼線の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2920474B2 (ja) 1999-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2772627B2 (ja) ゴム補強用超高強度スチールワイヤおよびスチールコード
JP2920478B2 (ja) ゴム補強用スチールワイヤおよびスチールコード
JPH059655A (ja) 高強度極細金属線
JPH05200428A (ja) ワイヤの線引き方法と装置
JP2920474B2 (ja) ゴム補強用超高強度スチールワイヤおよびスチールコード
JP2906025B2 (ja) ゴム製品補強用高強度スチールワイヤおよびスチールコード並びに高強度スチールの製造方法
US20220097454A1 (en) A steel cord for rubber reinforcement
EP3710286B1 (en) A steel cord for rubber reinforcement
WO1998053134A1 (fr) Cable acier et son procede de production
JPH08226085A (ja) 超高強度スチールコード及びこれを用いたラジアルタイヤ
JPH1133617A (ja) ゴム補強用強靱スチールワイヤの製造法および強靱スチールコード
JP2000256792A (ja) 高強度高延性極細鋼線及び撚り線並びにその製造方法
JPH08284081A (ja) ゴム補強用スチールコード及びラジアルタイヤ
JP3005743B2 (ja) ゴム補強用極超高強度スチールワイヤおよびスチールコード
JP3299857B2 (ja) 疲労特性の優れた高強度極細鋼線およびその製造方法
JP2593207B2 (ja) ゴム製品補強用高強力鋼線およびスチールコード
JP3101757B2 (ja) ゴム補強用スチールコード及びラジアルタイヤ
JP2992809B2 (ja) ゴム補強用スチールコードおよびラジアルタイヤ
JPH08284082A (ja) ゴム補強用スチールコード及びラジアルタイヤ
JP2906035B2 (ja) ゴム補強用高強度スチールコード及びラジアルタイヤ
JPH09195187A (ja) ゴム補強用スチールコード及びラジアルタイヤ
JPH0987982A (ja) ゴム補強用スチールコード及びタイヤ
WO1996029464A1 (fr) Corps filamentaire en acier a resistance elevee, destine a renforcer un produit en caoutchouc
JP2024520184A (ja) ゴム補強用スチールコード
JPH06184962A (ja) ゴム物品補強用スチールコード

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080430

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees