JPH0821782A - 漏洩検査装置 - Google Patents

漏洩検査装置

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JPH0821782A
JPH0821782A JP17751594A JP17751594A JPH0821782A JP H0821782 A JPH0821782 A JP H0821782A JP 17751594 A JP17751594 A JP 17751594A JP 17751594 A JP17751594 A JP 17751594A JP H0821782 A JPH0821782 A JP H0821782A
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JP
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gas
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JP17751594A
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English (en)
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Tatsumi Itou
達味 伊藤
Takahiro Kozuka
隆宏 小塚
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Horie Metal Co Ltd
Original Assignee
Horie Metal Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々の被験対象を適切に支持すると共に、濃
度測定器に連通する測定室の検出位置を被験対象の形状
に応じて自動的に選択し測定時間を短縮する。 【構成】 筐体10,20間に被験対象のフューエルタ
ンクFTを配置し、各筐体の開口端部を衝合し測定室を
郭成する。少くとも一方の筐体の内側には、接触子を被
験対象方向に移動可能に支持する複数の検出部材80,
90を設け、接触子が被験対象から離隔しているときに
は連通切換手段によって測定室と濃度測定器5との連通
を遮断し、接触子が被験対象に当接したときには測定室
を濃度測定器に連通する。従って、各検出部材は被験対
象を支持すると同時に、測定室を濃度測定器に連通する
機能を有し、被験対象の形状に応じて自動的に検出位置
が選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漏洩検査装置に関し、
特に自動車のフューエルタンク等の容器の漏洩検査に好
適な漏洩検査装置に係る。
【0002】
【従来の技術】流体(液体及び気体)を収容する容器に
関し、流体の漏洩(リーク)を検査する漏洩検査方法と
して種々の方法が提案され、採用されているが、自動車
のフューエルタンクの漏洩検査方法としては、一般的に
水中発泡法、所謂水没法が採用されている。然し乍ら、
水没法による漏洩検査方法は、目視が基本であるため検
査精度が低く、水が床に飛散して作業環境の悪化を招く
といった問題がある。
【0003】この点に鑑み特開平4−89542号公報
においては、検査チャンバー内に検査対象となる中空容
器を配置して密閉し、中空容器内よりも検査チャンバー
の内部の方が真空度が高くなるように検査チャンバーと
中空容器とを同時に所定の真空度まで真空引きし、所定
の真空度に保たれた中空容器内に特定のガスを供給し、
検査チャンバーに接続したガス計測手段により中空容器
から検査チャンバーへのガスの漏れ量を計測する中空容
器の気密性検査方法が提案されており、検査装置及びこ
れに供する検査チャンバーの構造が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記特開平
4−89542号公報に記載の検査装置においては、被
験対象の中空容器が種々の形状を有するのに対し、検査
チャンバーは矩形の箱形に形成されているので、検査チ
ャンバーの内壁には、中空容器の形状に応じて検出部材
を配設する必要がある。従って、被験対象が異なる毎に
検出部材を交換しなければならず、そうしなければ被験
対象が所定の形状のものに制限される。あるいは、種々
の被験対象の形状に適合するように検査チャンバーを形
成することも考えられるが、被験対象の各々に適合した
検査チャンバーを用意しなければならず、また漏洩検査
に際し被験対象毎に検査チャンバーを交換しなければな
らないので、コストアップとなるだけでなく、必ずしも
検査時間全体の短縮化には繋がらない。
【0005】また、被験対象の漏洩箇所を特定するため
には、測定室に対し複数の検出位置を設定する必要があ
り、しかも被験対象に対向していない検出位置での測定
は行わないようにすることが望ましい。従って、被験対
象の形状に応じて、例えば被験対象に対向していない検
出位置のガス吸引口を閉塞する必要があるが、手動で行
えば作業工数が増大し、例えば電磁弁を設けることとす
ると装置が複雑となり、コストアップとなる。
【0006】そこで、本発明は、種々の被験対象を適切
に支持すると共に、濃度測定器に連通する測定室の検出
位置を被験対象の形状に応じて自動的に選択し、測定時
間を短縮し得る漏洩検査装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、中空容器形状の被験対象を収容する測定
室と、前記被験対象に所定濃度の検出用ガスを注入する
ガス供給装置と、前記測定室内の気体を吸引しつつ該気
体に混入した前記検出用ガスの当該気体に対する濃度を
測定する濃度測定器を備え、該濃度測定器によって前記
被験対象の流体洩れを検出する漏洩検査装置において、
前記被験対象を囲繞し各々の開口端部を衝合するように
配置して前記測定室を郭成する一対の筐体と、前記被験
対象方向に移動可能に支持する接触子を有し、前記一対
の筐体の少くとも一方の内側に配設する複数の検出部材
と、前記接触子が前記被験対象に当接したときに前記測
定室を前記濃度測定器に連通し、前記接触子が前記被験
対象から離隔したときに前記測定室と前記濃度測定器と
の連通を遮断する連通切換手段を備えることとしたもの
である。
【0008】上記漏洩検査装置において、前記検出部材
が、前記接触子を前記被験対象方向に付勢する付勢手段
を具備したものとしてもよい。
【0009】更に、前記検出部材のハウジングを前記被
験対象方向に移動可能に支持すると共に、前記検出部材
のハウジングの前記被験対象に対する位置を前記接触子
が前記被験対象に当接した状態に保持する保持手段を具
備したものとしてもよい。
【0010】尚、上記検出用ガスを大気で希釈して形成
した所定濃度の希釈ガスを用いることが望ましく、検出
用ガスとしては、可燃性ガスを用いることができ、例え
ばアルコールガスあるいは水素を用いることが望まし
い。
【0011】
【作用】上記の構成になる漏洩検査装置によれば、必要
に応じ中空容器形状の被験対象の開口部が閉塞された
後、先ず一対の筐体間に被験対象が配置され、各筐体の
開口端部が衝合されると測定室が郭成される。この場合
において、少くとも一方の筐体の内側には複数の検出部
材が設けられ、各々の接触子が被験対象方向に移動可能
に支持されている。接触子が被験対象から離隔している
ときには連通切換手段によって測定室と濃度測定器との
連通は遮断されているが、接触子が被験対象に当接した
ときには連通切換手段によって切り換えられ、測定室が
濃度測定器に連通する。従って、各検出部材は被験対象
を支持すると同時に、測定室を濃度測定器に連通する機
能を有し、被験対象に対向する検出位置のみで測定が行
なわれ、被験対象に対向していない検出位置での測定は
行なわれない。即ち、被験対象の形状に応じて自動的に
検出位置が選択される。
【0012】而して、測定室内に所定濃度の検出用ガス
が注入されると、被験対象に漏洩孔が存在する場合に
は、そこから検出用ガスが漏洩する。これにより、測定
室内の気体に対する検出用ガスの濃度が上昇するので、
濃度測定器による測定結果に応じて被験対象の流体洩れ
が検出される。しかも、濃度が上昇した部分が検出部材
によって特定されるので、漏洩箇所も特定される。
【0013】また、付勢手段を具備した漏洩検査装置に
おいては、付勢手段によって検出部材の接触子が被験対
象方向に付勢されるので、接触子が被験対象に当接した
ときに付勢手段の付勢力に抗して移動し連通切換手段が
駆動される。従って、被験対象の下方に配置する筐体に
検出部材を配設した場合にも、検出部材と連通切換手段
との連動を容易に行なうことができる。
【0014】更に保持手段を備えた漏洩検査装置におい
ては、各検出部材のハウジングが被験対象方向に移動可
能に支持され、被験対象に対し検出部材の接触子が当接
した状態で保持手段によって保持される。このように保
持手段によって各検出部材が所定位置で保持された後
は、同一の被験対象に対しては各検出部材の接触子のス
トロークが等しくなるので、接触子の変位量を最小限に
抑えることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1乃至図7は本発明の漏洩検査装置の一実施例
に係り、図1は同装置の外観を示すもので、図2に全体
構成を示している。本実施例においては、図1に示すよ
うに基台1に支持柱6が固定され、支持柱6の先端部に
昇降装置7が固定されている。そして、昇降装置7に筐
体10が支持され、これに対向するように筐体20が基
台1上に固定されている。筐体10は昇降装置7の作動
に応じて筐体20と相互の開口端部が当接、開離するよ
うに構成されている。尚、図1において支持柱6に接合
されている筐体は、後述する制御装置4を含む制御盤で
あるので符号4で示した。
【0016】筐体10及び20の内側は、図1に示すよ
うに夫々検出部材80及び90(但し、図1では一部を
省略して示している)が配設されており、検出部材90
上に被験対象のフューエルタンクFTが載置され、筐体
10及び20の開口端部が衝合されると、両者間に測定
室2(図2に示す)が郭成されるように構成されてい
る。尚、検出部材80,90の詳細については後述す
る。
【0017】被験対象のフューエルタンクFTは通常図
1及び図2に示すような中空容器形状で、燃料注入管
(図示せず)が設けられており、更に略中央部上面には
取付口が形成されている。このようなフューエルタンク
FTの漏洩検査に際しては、予めキャップ(図示せず)
によって燃料注入管が密閉されると共に、フューエルチ
ューブ及びリターンチューブ等(図示せず)が取着され
た取付板CPによって取付口が閉塞される。
【0018】検出用ガス供給装置3は、アルコールタン
ク32内の液体アルコールが連通管33を介してディス
ペンサ34に供給されると共に、電磁開閉弁35を介し
て空気が噴射され、混合部36にて所定濃度のアルコー
ルの希釈ガスが形成される。而して、この希釈ガスは検
出用ガスとして連通管37を介してフューエルタンクF
T内に供給される。
【0019】検出用ガス供給装置3に接続された連通管
37には電磁切替弁38が介装されており、電磁切替弁
38は排気装置39に連通接続されている。排気装置3
9は図示は省略するがポンプと空気清浄装置を具備し、
ポンプによってフューエルタンクFT内の残留ガスを吸
引し、空気清浄装置を介して大気に放出するように構成
されている。
【0020】更に、取付板CPのフューエルタンクFT
内側には圧力センサ41が配設され、連通管37には濃
度センサ42が配設されており、夫々検出用ガス供給装
置3からフューエルタンクFT内に供給される検出用ガ
スの圧力及び濃度が検出され、各々の検出信号が制御装
置4に出力されるように構成されている。尚、前述の昇
降装置7の駆動装置、電磁開閉弁35及び電磁切替弁3
8も制御装置4に電気的に接続されている。
【0021】検出部材80,90は各々の連通管(代表
して51で示す)を介して濃度測定器5に接続されてお
り、この濃度測定器5は、連通管51の各々に接続され
るセンサ(代表して52で表す)及びこれらに接続され
る真空ポンプ53を有し、測定室2内の気体が各センサ
52を介して吸引されるように構成されている。各セン
サ52の検出信号は表示装置54に出力され、ここで検
出結果が表示されると共に、制御装置4に出力される。
【0022】筐体10の連通路12には、常閉の電磁開
閉弁8を介して前述の排気装置39と同様の排気装置9
が接続されており、制御装置4によって電磁開閉弁8が
開弁すると、測定室2内の気体が排気装置9を介して外
部に排出されるように構成されている。また、筐体20
には連通孔23が形成されており、この連通孔23を介
して外部空気が測定室2内に導入可能となっている。
【0023】検出部材80は図3及び図4に示すように
構成されており、図3はフューエルタンクFTに当接し
ていない状態を示し、図4はフューエルタンクFTに当
接した状態を示している。図3において、検出部材80
は、筐体10の内側に固定されるシリンダ状のハウジン
グ81と、この中に気密的摺動自在に収容されるピスト
ン84を有し、このピストン84に一端が接合された軸
部85の他端に、有底円筒体の接触子87が形成されて
いる。ハウジング81内には隔壁81aが形成されてお
り、その中央に連通孔81bが形成されている。尚、こ
れらは一体に形成しても、別体に形成して接合すること
としてもよい。
【0024】また、隔壁81aを介して郭成される二つ
の室に夫々連通する連通孔82,83が、ハウジング8
1の側壁に穿設されており、連通孔82は連通管(図示
せず)を介して外部空間に連通接続され、連通孔83は
連通管(図3には示していない)を介して濃度測定器5
に連通接続されている。連通孔83は、ピストン84が
図3に示すように下端面に当接したときに連通孔81b
を介して連通孔82と連通する位置に設けられている。
【0025】ピストン84の隔壁81aに対向する側の
面には、円柱状の案内部84aが連通孔81bに嵌合す
るように突出形成されている。一方、軸部85の軸心に
は連通路86が形成されており、接触子87の内側に形
成された開口86aを介して外部と連通すると共に、ピ
ストン84近傍の側面に形成された開口86bを介して
外部と連通している。開口86bは、図3に示すように
ピストン84が下端面に当接した状態では、軸部85を
支持するハウジング81の側面によって閉塞された状態
にある。
【0026】接触子87は、その軸方向端面に切欠88
が形成されており、平面部材に当接したときにも有底円
筒体の内側空間が切欠88を介して外部と連通するよう
に構成されている。そして、軸部85の開口86aが接
触子87の内側空間に開口しているので、連通路86は
切欠88を介して外部と連通する。尚、開口86aは放
射状に形成されており、これを覆うようにフィルタ86
fが配設されているが(図4では図示省略)、このフィ
ルタ86fは省略してもよい。而して、検出部材80
は、通常時はピストン84、軸部85及び接触子87の
自重によって、図3に示すようにピストン84等が最下
端に位置し、連通孔82,83が連通孔81bを介して
連通しているが、連通路86は遮断されている。
【0027】図4に示すように、検出部材80の接触子
87がフューエルタンクFTに当接すると、ピストン8
4がハウジング81内を摺動し、最終的には隔壁81a
に当接する。ピストン84の図4の上方への移動に伴
い、連通孔83を通過すると、連通路86の開口86b
がハウジング81内の一方の室と連通し、連通孔83は
連通路86、切欠88を介して外部と連通する。これに
対し、連通孔82はピストン84によって連通孔83と
の連通が遮断される。
【0028】一方、検出部材90は図5及び図6に示す
ように構成されており、図3及び図4に示した検出部材
80と実質的に同一の構成で上下対称に配置されてい
る。そして、常時は接触子97を突出位置に保持するた
め、付勢手段として圧縮スプリング99がハウジング9
1内に収容されている。その他の構成は検出部材80と
同様であるので、図3及び図4に付した符号の10位の
値を図5及び図6では9に変え、図5及び図6の符号の
1位の値を、図3及び図4における対応部分の符号の1
位の値と同一とし、説明は省略する。而して、検出部材
90は通常は図5に示すように接触子97が上方に突出
しているが、接触子97にフューエルタンクFTが当接
し押圧されると、圧縮スプリング99の付勢力に抗して
ピストン94等が下降し図6に示すようになる。
【0029】図1に示す検出部材80,90の一例を拡
大すると図7に示すようになり、検出部材80,90の
ピストン84,94が夫々最下端に位置している。尚、
図1並びに図3乃至図7では検出部材80,90の軸方
向長さを図2に比し縮小して表している。これら検出部
材80,90の接触子87,97は、切欠88,98が
存在すればどのような形状であってもよい。また、隣接
する検出部材80,90間の間隙は夫々被験対象のフュ
ーエルタンクFT等の形状に応じて適宜設定される。
【0030】上記の構成になる漏洩検査装置により、以
下のようにフューエルタンクFTの漏洩検査が行なわれ
る。先ず収容工程において、図1に示すようにフューエ
ルタンクFTが筐体10,20間に配置され、複数の検
出部材90上に載置される。続いて、筐体10が下降し
図2に示すように筐体20に衝合すると、検出部材8
0,90間にフューエルタンクFTが支持されると共に
測定室2が郭成される。このとき、取付板CPがフュー
エルタンクFTの取付口に装着されると共に、他の開口
部が密閉される。続いて、注入工程において、検出用ガ
ス供給装置3から供給される希釈ガスが電磁切替弁38
及び連通管37を介してフューエルタンクFT内に注入
される。
【0031】この状態で測定工程に進み、図2に示す濃
度測定器5において、真空ポンプ53によって測定室2
内の気体を吸引しつつ各センサ52にてアルコール濃度
が測定され、この気体に前記希釈ガスが混入しているか
否かが判定されると共に、その濃度が制御装置4に出力
され、ここで混入アルコール濃度に応じて漏洩箇所が特
定されると共に、漏洩程度が判定される。この後、排気
工程にて電磁開閉弁8が開位置とされ測定室2内の気体
が排気装置9によって排出される。続いて、搬出工程に
進み電磁切替弁38が排気側に切替えられフューエルタ
ンクFT内の気体が排出され、筐体10が上方に駆動さ
れる。そして、フューエルタンクFTは判定結果に応じ
て例えば良品と不良品に選別され、この選別結果に応じ
た場所に搬出される。
【0032】以上のように、本実施例によれば、検出部
材80,90は被験対象のフューエルタンクFTを支持
すると同時に、測定室2を濃度測定器5に連通する機能
を有し、これらの検出部材80,90が図8及び図9に
示すように筐体10,20の内側の全面に亘って配設さ
れているので、これら検出部材80,90のうちフュー
エルタンクFTに対向する検出部材のみを介して測定が
行なわれ、フューエルタンクFTに対向しない検出位置
での測定は行なわれないように構成されている。例え
ば、図9の左右端の検出部材90の接触子91はフュー
エルタンクFT(二点鎖線で示す)に当接していないの
で、測定室2は濃度測定器5と連通することはない。而
して、種々の形状のフューエルタンクFTの漏洩検査を
迅速に行なうことができ、フューエルタンクに限らず種
々の形状の中空容器の漏洩検査に適用することもでき
る。
【0033】尚、本実施例では検出用ガスとしてアルコ
ールを大気で希釈したガスを用いたが、水素等の可燃性
ガスを大気で希釈したガスを用いることとしてもよい。
また、検出部材80,90は一方の筐体のみに設けるこ
ととしてもよく、例えば下方側の筐体20は通常の支持
構造としてもよい。
【0034】上述の実施例においては、検出部材80,
90の接触子87,97が被験対象のフューエルタンク
FTのハウジングに当接するときと、周縁のフランジ部
に当接するときではストロークの差が大であるので、全
ての検出部材80,90を同一形状とする場合にはハウ
ジング81,91及び軸部85,95を長く形成する必
要がある。即ち、被験対象が図1及び図2の上下方向に
大きな変位を有する形状である場合には、検出部材8
0,90のピストン84,94に対し当該変位以上のス
トロークを許容する長さに設定する必要があるので、軸
部85,95の長さが長くなり、その支持構造を強固に
しなければならない。図10及び図11は、この点に鑑
み、検出部材80,90を同一形状とし、軸部85,9
5の長さを最小限に抑えつつ上述の実施例と同様の効果
を奏するように構成したものである。
【0035】本実施例においては、図11に示すよう
に、例えば筐体10(20)内のX軸方向(図11の左
右方向)に移動可能に、相互に対向する側面に突出部1
11,112を有する保持部材101,102が支持さ
れると共に、筐体10(20)内のY軸方向(図11の
上下方向)に移動可能に駆動部材103,104が支持
され、駆動部材103,104の側面にカム113,1
14が形成されている。これらの駆動部材103,10
4は夫々エアシリンダ105,106によってY軸方向
に駆動される。カム113,114は夫々保持部材10
1,102の軸方向端面(傾斜面)に当接しており、駆
動部材103,104のY軸方向の移動に応じて保持部
材101,102がX軸で相互に反対方向に移動する
と、検出部材80,90のハウジング81,91が保持
部材101,102の突出部111,112間に挟持さ
れるように構成されている。尚、各検出部材90は図1
0に示す圧縮スプリング90sによって図10の上方に
付勢されている。
【0036】而して、先ず検出部材80,90に対する
保持部材101,102による保持を解除した状態で、
図10に示すように被験対象として例えばフューエルタ
ンクFTを筐体10,20間に配置した後、エアシリン
ダ105,106によって駆動部材103,104を駆
動し、検出部材80,90がフューエルタンクFTに当
接した状態で保持部材101,102間に挟持すれば、
接触子87,97によって夫々筐体10,20内にフュ
ーエルタンクFTの外形に沿った包絡面が形成される。
これにより、フューエルタンクFTの漏洩検査における
初期設定が完了し、次回以降は同一形状のフューエルタ
ンクFTに対しては駆動部材103,104を駆動する
ことなく、保持部材101,102によって検出部材8
0,90が所定位置で挟持された状態で所定の測定が行
なわれる。
【0037】このため、本実施例においては検出部材8
0,90のハウジング81,91の長さを、被験対象た
るフューエルタンクFTの上下方向の変位以上の長さに
設定すれば、ピストン84,94のストロークは連通孔
83,93を開閉し得る変位以上の長さであればよいの
で、軸部85,95の長さを短くできる。従って、検出
部材80,90における軸部85,95等の支持構造を
特に強固にする必要はなく、容易且つ安価に製造するこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の漏洩検査
装置においては、各検出部材は被験対象を支持すると同
時に、測定室を濃度測定器に連通する機能を有し、被験
対象に対向する検出位置のみで測定が行なわれ、被験対
象に対向しない検出位置での測定は行なわれないので、
工数低減のみならず設備関連費の低減が可能となる。特
に、測定室を郭成すると同時に検出部材によって被験対
象の形状に応じて自動的に検出位置が特定されるので、
短時間で漏洩検査を行なうことができ、コスト低減にな
る。
【0039】また、付勢手段を具備した漏洩検査装置に
おいては、付勢手段によって検出部材の接触子が被験対
象方向に付勢されるので、検出部材が被験対象の下方に
配置される場合にも、検出部材と連通切換手段との連動
を容易に行なうことができ、被験対象全体について漏洩
箇所を特定することができる。
【0040】更に保持手段を備えた漏洩検査装置におい
ては、保持手段によって検出部材が所定位置で保持され
た後は、同一の被験対象に対しては各検出部材の接触子
のストロークが等しくなるので、接触子の変位量を最小
限に抑えることができ、検出部材を容易且つ安価に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る漏洩検査装置の外観を
示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る漏洩検査装置の概要を
示す構成図である。
【図3】本発明の一実施例に係る漏洩検査装置において
上方の筐体に配設する検出部材の通常時の状態を示す断
面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る漏洩検査装置において
上方の筐体に配設する検出部材が被験対象に当接した状
態を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る漏洩検査装置において
下方の筐体に配設する検出部材の通常時の状態を示す断
面図である。
【図6】本発明の一実施例に係る漏洩検査装置において
下方の筐体に配設する検出部材が被験対象に当接した状
態を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施例に係る漏洩検査装置に供する
検出部材の斜視図である。
【図8】本発明の一実施例に係る漏洩検査装置における
フューエルタンクの配置状態を示す平面図である。
【図9】本発明の一実施例に係る漏洩検査装置における
他の形状のフューエルタンクの配置状態を示す平面図で
ある。
【図10】本発明の他の実施例に係る漏洩検査装置にお
ける保持部材を備えた筐体の断面図である。
【図11】本発明の他の実施例に係る漏洩検査装置にお
ける保持部材の平面図である。
【符号の説明】
2 測定室 3 検出用ガス供給装置 4 制御装置 5 濃度測定器 7 昇降装置 10,20 筐体 80,90 検出部材 101,102 保持部材 CP 取付板 FT フューエルタンク(被験対象)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空容器形状の被験対象を収容する測定
    室と、前記被験対象に所定濃度の検出用ガスを注入する
    ガス供給装置と、前記測定室内の気体を吸引しつつ該気
    体に混入した前記検出用ガスの当該気体に対する濃度を
    測定する濃度測定器を備え、該濃度測定器によって前記
    被験対象の流体洩れを検出する漏洩検査装置において、
    前記被験対象を囲繞し各々の開口端部を衝合するように
    配置して前記測定室を郭成する一対の筐体と、前記被験
    対象方向に移動可能に支持する接触子を有し、前記一対
    の筐体の少くとも一方の内側に配設する複数の検出部材
    と、前記接触子が前記被験対象に当接したときに前記測
    定室を前記濃度測定器に連通し、前記接触子が前記被験
    対象から離隔したときに前記測定室と前記濃度測定器と
    の連通を遮断する連通切換手段を備えたことを特徴とす
    る漏洩検査装置。
  2. 【請求項2】 前記検出部材が、前記接触子を前記被験
    対象方向に付勢する付勢手段を具備したことを特徴とす
    る請求項1記載の漏洩検査装置。
  3. 【請求項3】 前記検出部材のハウジングを前記被験対
    象方向に移動可能に支持すると共に、前記検出部材のハ
    ウジングの前記被験対象に対する位置を前記接触子が前
    記被験対象に当接した状態に保持する保持手段を具備し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の漏洩検査装
    置。
JP17751594A 1994-07-05 1994-07-05 漏洩検査装置 Pending JPH0821782A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003106930A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Shimadzu System Solutions Co Ltd リーク検出装置
CN103364145A (zh) * 2013-06-30 2013-10-23 天长市远洋船舶设备有限公司 一种密封性能检测方法

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