JP5758546B2 - マニホールドユニット及びそれを使った定流量型リークテスタ - Google Patents

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Description

この発明は定流量の空気を注入して被試験ワークの漏れ検査を行う定流量型リークテスタに使用するマニホールドユニット及びそれを使った定流量型リークテスタに関する。
定流量型のリークテスタはワークカプセルとマスターカプセルにそれぞれワークとしての検査対象容器とマスターとしての漏れのない基準容器を収容し、テスト圧においてワーク側空気系とマスター側空気系に同じ定流量の空気を注入し、系を閉じてからワーク側空気系とマスター側空気系間の差圧の変化を観測し、所定時間後の差圧が予め決めた値より大の場合はワークを不良品として判定する。検査対象のワークとしては密封容器、密封ケース、シールド部品、など、様々なものが対象となり得る。このようなリークテスタとして例えば特許文献1に開示されているリークテスタの例を図1に示す。
図1の定流量型リークテスタは、ワーク8Wをワークカプセル6W内に配置し、ワークカプセル6W内に加圧空気を注入してワーク8W内への漏れ量を検出する場合と、ワークカプセル6W内を減圧してワーク8W内からワーク8Wの外に漏れる気体の漏れ量を検出する場合の双方向の試験が可能とされた構成となっている。負圧源15は配管11により3方制御弁12のポートAに接続され、ポートB側の配管はワーク側配管3Wとマスター側配管3Mに分岐され、それぞれノーマリーオープン(常時開)の2方制御弁4W,4Mを介してワークカプセル6W、マスターカプセル6Mに接続されている。正圧源16は配管14によりタンク40に接続されている。タンク40は配管2Wにより順にノーマリークローズド(常時閉)の2方制御弁5Wと臨界ノズル(音速ノズル又はソニックノズルなどとも呼ばれる)7Wを介して、2方制御弁4Wとワークカプセル6W間におけるワーク側配管3Wに接続されている。また、タンク40は配管2Mにより順にノーマリークローズドの2方制御弁5Mと臨界ノズル7Mを介して、2方制御弁4Mとマスターカプセル6M間におけるマスター側配管3Mに接続されている。ワークカプセル6Wとマスターカプセル6Mは同じ内容積を有する容器であり、マスターカプセル6M内に収容されるマスター8Mは、検査対象のワーク8Wと等しい容積の漏れのない基準となるものである。検査対象のワーク6Wは漏れがあるか否か不明である。2方制御弁4Wとワークカプセル6W間におけるワーク側配管3Wと、2方制御弁4Mとマスターカプセル6M間におけるマスター側配管3Mとの間に差圧検出器13が接続され、差圧検出器13により検出された差圧に基づいて判定装置10によりワークの良否が判定される。
臨界ノズル7W,7Mは、長さ方向中間部で内径が絞られた貫通孔を有するノズルであり、その一端から加圧気体を注入し、他端から放出する時に、注入側圧力P1と放出側圧力P0(例えば大気圧)の比P0/P1が約0.528以下(臨界条件と呼ぶ)になると絞り位置での気体の流速は音速となる流量特性を有し、注入側圧力P1が一定であれば2次側圧力(テスト圧)が変化しても、絞りでの気体の流速は音速を超えず一定に保たれる性質を利用し、定流量ノズルとして使用されている。
リークテストにはまず、2方制御弁4W,4Mが開の状態で,かつ、制御弁5W,5Mが閉の状態で、3方制御弁12のポートBC間を導通(即ち、ポートBを大気に導通)させた状態でマスターカプセル6Mにワーク8Wと同じ容積を有し、漏れのないマスター容器8Mを収容し、ワークカプセル6W内に漏れの不明なワーク8Wを収容しておく。ワーク8Wに負圧を与えてリークを検出する場合は、制御弁5W,5Mを閉じた状態とし、2方制御弁4W,4Mが開の状態において、3方制御弁12のポートAとB間を導通させ、負圧源15により所定の負圧をワークカプセル6Wとマスターカプセル6Mに与える。所定時間経過して安定した後に2方制御弁4W,4Mを閉じ、更に所定時間経過後の差圧検出器13による検出差圧が0(又は所定基準値以下)であればワーク8Wは良品(リークがない、または基準値以下)と判定し、0(あるいは基準値)より大であれば不良品(リークがある)と判定する。
正圧源16から加圧空気を供給してワーク8W内への空気の漏れを検出する場合は、2方制御弁4W,4Mを閉じ、制御弁5W,5Mが閉の状態で、正圧源16により大気圧P0に対し臨界条件を満たす予め決めた一定圧力の空気をタンク40に満たす。タンク40は所定圧の空気を所定時間以上安定に供給可能とするために用いられるが、供給側の供給流量が大きければ使用せず、配管14から分岐して直接配管2W,2Mに供給してもよい。制御弁5W,5Mを導通させてから所定時間経過後、即ち、所定の流量の空気をワーク側及びマスター側に供給後に、2方制御弁5W,5Mを閉じ、差圧検出器13により検出される差圧に基づいてワーク8Wに大リークがあるか否かを判定する。大リークが無い場合は、2方制御弁5W,5Mを閉じた状態において、差圧変化を観測し、所定時間内で差圧が生じれば少リーク有りと判定し、差圧が生じなければリーク無しと判定する。
このリークテスタにおける漏れ検出感度について以下に簡単に説明する。マスター側のみについてみると、マスター8Mに漏れが無ければ、2方制御弁4Mと2方制御弁5Mにより閉じたマスター側空気系の総内容積は、マスターカプセル6Mの内容積からマスター8Mの体積を差し引いた容積と、マスター側配管3Mのマスターカプセル6Mから2方制御弁4Mに至る内容積と、配管2Mの制御弁5Mからマスター側配管3Mに至る内容積と、差圧検出器13からマスター側配管3Mに至る内容積の総和であり、これをVとする。ワーク側についてみると、ワークカプセル6W内にマスター8Mと同じ体積のワーク8Wが挿入されている点が異なるだけである。ワーク8Wの内容積をΔVとすると、ワーク8Wに大きな穴があれば、ワーク側の総内容積はV+ΔVとなる。大気圧をPとし、初期状態が真空状態においてワーク側とマスター側に臨界ノズル5W,5Mから大気圧換算流量Qを注入し、その結果マスター側の圧力がPとなったとすると、マスター側の状態は
Q=PV (1)
ワーク側の状態は
Q=(P−ΔP)(V+ΔV) (2)
である。ただし、ΔPはワーク8Wの内容積ΔVが加算されたことによる減少圧力(差圧)である。式(1)と(2)を加算すると
2PQ=PV+(P−ΔP)(V+ΔV) (3)
が得られ、式(1), (3)から
ΔP=PQΔV/V(V+ΔV)≒PQΔV/V (4)
が得られる。式(4)は初期状態でワーク側及びマスター側が真空であるとして 求めたが、初期状態が互いに同じで任意の圧力の場合にも同じ式(4)が得られる。すなわち、検出差圧ΔPはマスター側の総内容積Vの2乗に反比例することがわかる。しがたって、被検査ワークの内容積ΔVが小さい場合、検出感度を高めるため総内容積をできるだけ小さくすることが望まれる。ワーク8Wが例えば携帯電子機器に使用される、容器に密閉された水晶振動子のような小さな部品の場合、差圧検出感度の点でワーク側及びマスター側空気系の各総内容積をいかに小さくするかが重要であるが、特許文献1においてはそのような工夫は提案されていない。
一方、リークテスタにおいて、金属あるいは樹脂のブロック内にワーク側配管及びマスター側配管を形成したマニホールドブロックに制御弁及び差圧検出器を取り付けて構成したマニホールドユニットを使用することによりリークテスタの構造をコンパクトにし、かつ組み立てを容易にしたリークテスタが特許文献2に開示されている。図2にはそのリークテスタの機能構成を示し、図1と対応する部分には同じ参照番号を付けてある。また、特許文献2に開示されている図には塵埃を除去するフィルタや、ワーク側とマスター側間の差圧が所定値を超えないようにするリリーフ弁などが設けられているが、ここでは簡単のため、それらを省略してある。正圧源16は3方制御弁12を介してワーク側配管3Wとマスター側配管3Mに接続されている。ワーク側配管3Wは2方制御弁4Wと19Wを介してワークカプセル6Wに接続されている。マスター側配管3Mは2方制御弁4Mと19Mを介してマスターカプセル6Mに接続されている。正圧源16は更に3方制御弁18を介して微小流量発生ノズル17Wと17Mに接続されており、これら微小流量発生ノズルの出口側はそれぞれ2方制御弁5W,5Mを介して2方制御弁4Wと19W間においてワーク側配管3W、2方制御弁4Mと19M間においてマスター側配管3Mに接続されている。
このマニホールドユニット100は、2つの制御弁5W,5Mと、微細管を有する2つの微小流量発生ノズル17W,17Mと、2つの2方制御弁4W、4Mと、2つの2方制御弁5W,5Mと、差圧検出器13などがマニホールドブロックに取り付けられ、これらをマニホールドブロック内に形成された配管で接続して構成されている。
特開2000−121486号公報 特開2005−77310号公報
発明が解決すべき課題
図2のリークテスタの機能図で表された原理的構成はほとんど特許文献1のものと同じであり、異なる点は臨界ノズル7W,7Mを使用する代わりに微小流量発生ノズル(予め決めた圧力で所望の流量を生じさせる)17W,17Mを使用している点だけである。しかし、この微小流量発生ノズル17W.17Mでは、その2次側圧力(テスト圧)が変化すると流量も変化するので、一定流量を精度高くワーク側及びマスター側に注入することができない。ただ、この構成ではマニホールドブロック内に形成される配管の径を小さくでき、また制御弁及び差圧検出器を互いに近接して配置できることで配管の長さを短くできる利点があるが、特にワーク8Wとして微小な部品を検査対象としているわけではない。なぜなら、使用されている2つの制御弁19W,19Mとしてボールバルブを使用しており、ボールバルブの構造からその導通孔の内径をあまり小さくできないためである。また、この構成では2つの2方制御弁4W、4Mとは別に、2方制御弁5W、5Mが必要となり、したがってそれだけ大きな空間を必要とし、更に、差圧検出器13をマニホールドブロック上に設置することになり、マニホールドユニットが全体として大きなものとなる。しかも、微小流量発生ノズル17W,17Mの細管の好ましい長さは5cmとされていることから、微小流量発生ノズル17W,17Mは2方制御弁が乗せられているマニホールドブロックの板面と平行にマニホールドブロック内に配置しており、従って、マニホールドブロックの長さを大きくする必要がある。即ち、特許文献2に開示されているマニホールドユニット全体の寸法は大きなものとなる欠点がある。
この発明の第1の目的は定流量型リークテスタに使用する、寸法を小さく設計可能なマニホールドユニット及びそのマニホールドユニットを使用した定流量型リークテスタを提供することである。
この発明によるマニホールドユニットは、
マニホールドブロックと、
マニホールドブロック内にはそれぞれ一端が上記マニホールドブロックの第1の側面に開放されたワーク側配管と、マスター側配管と、開放穴とが形成されており、さらに一端が第2の側面に開放された導入穴が形成されており、マニホールドブロックの表面には予め決めた第1円領域内にワーク側配管に導通したワーク側第1配管開口と、マスター側配管に導通したマスター側第1配管開口と、導入穴に導通した第1共通開口が表面から垂直に延びて形成されており、第1円領域と間隔を置いて予め決めた第2円領域内にワーク側配管に導通したワーク側第2配管開口と、マスター側配管に導通したマスター側第2配管開口と、開放穴に導通した第2共通開口が表面から垂直に延びて形成されており、第1円領域と第2円領域の間においてワーク側配管に連通したワーク側第3配管開口とマスター側配管に連通したマスター側第3配管開口が形成されており、
第1円領域と第2円領域の間においてマニホールドブロックの表面に配置され、ワーク側第3配管開口とマスター側第3配管開口を通してワーク側空気系とマスター側空気系の差圧を検出する差圧検出器と、
第1円領域および第2円領域をそれぞれ覆うようにマニホールドブロックに取り付けられた第1制御弁と第2制御弁と、
第1制御弁は第1円領域を囲む第1弁作動室を有し、弁の開、閉要求に従って第1弁作動室内においてワーク側第1配管開口とマスター側第1配管開口を同時に開、閉するように構成されており、
第2制御弁は第2円領域を囲む第2弁作動室を有し、弁の開、閉要求に従って第2弁作動室内においてワーク側第2配管開口とマスター側第2配管開口を同時に開、閉するように構成されており、
第1円領域内のワーク側第1配管開口とマスター側第1配管開口にそれぞれ第1および第2臨界ノズルが挿入されていることを特徴とする。
この発明による定流量型リークテスタは、
上記のマニホールドユニットと、
マニホールドブロックの導入穴に配管接続され、所望の圧力の加圧空気を導入穴に供給する正圧源と、
マニホールドブロックのワーク側配管に配管接続され、被検査ワークを収容するためのワークカプセルと、
マニホールドブロックのマスター側配管に配管接続され、ワークの基準となるマスターを収容するためのマスターカプセルと、
差圧検出器とテスト圧センサからの検出差圧および圧力が入力され、第1制御弁及び第2制御弁を制御するとともに、検出差圧に基づいてワークの漏れの判定する判定制御装置と、
を含むことを特徴とする。
この発明によれば、マニホールドブロック上の1つの円領域内でワーク側配管とマスター側配管に導通された2つの配管開口を1つの制御弁のシールドゴムにより開閉する構成とし、2つの配管開口にそれぞれ臨界ノズルを装着したので、マニホールドユニットの全体の構成を小さくでき、測定空気系の内容積を小さく設計でき従って、リーク検出感度を高くする効果がある。従って、このマニホールドユニットを使用した定流量型リークテスタはコンパクトで扱いやすく、感度が高い利点がある。
特許文献1による定流量型リークテスタの機能構成図。 特許文献2による定流量型リークテスタの機能構成図。 本発明のマニホールドユニットが使用された定流量型リークテスタの機能構成図。 マニホールドユニットの斜視図。 マニホールドブロックの平面図。 図5におけるマニホールドブロックの6−6断面図。 マニホールドユニットの制御弁軸方向断面図。 マウントプレートの平面図。 図8Aにおけるマウントプレートの8B−8B断面図。 臨界ノズルとその近傍の拡大断面図。 マウントプレートの変形例を示す断面図。 マウントプレートの他の変形例を示す断面図。 図11の変形マウントプレートを使用した場合の臨界ノズルの取り付け状態を示す断面図。 この発明のマニホールドユニットが使用される定流量型リークテスタの他の例を示す機能構成図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[実施例]
図3はこの発明によるマニホールドユニットが使用された定流量型リークテスタの1例を示す機能構成図である。このリークテスタは正圧源16と、この発明によるマニホールドユニット200と、判定制御装置300と、ワークカプセル6Wとマスターカプセル6Mとから構成されている。マニホールドユニット200は制御弁50、60と、臨界ノズル9W,9Mと、差圧検出器13と、テスト圧センサ70とを含み、制御弁50と差圧検出器13と、制御弁60が図4に示すように長方形の表面を有する板状直方体のマニホールドブロック210の上面に、その長さ方向に一列に並んで配置され、1つの長側面にテスト圧センサ70が取り付けられている。マニホールドブロック210は金属又は樹脂により形成されている。尚、説明の都合上、マニホールドブロック210の、制御弁50、60等が載せられている面を上面とする。
図3に示すように、正圧源16からの配管11はマニホールドユニット200内のワーク側配管21Wとマスター側配管21Mに接続される。ワーク側配管21Wには、ワークカプセル6Wに向かって順に2方制御弁5'Wと臨界ノズル9Wが直列に挿入されており、マスター側配管21Mにも、マスターカプセル6Mに向かって順に2方制御弁5'Mと臨界ノズル9Mが直列に挿入されている。臨界ノズル9Wからワークカプセル6Wに向かうワーク側配管21Wと臨界ノズル9Mからマスターカプセル6Mに向かう配管21Mとの間に差圧検出器13が接続されており、更に、それら配管21W,21Mにそれぞれ2方制御弁19'W,19'Mの一方のポートが接続され、他方のポートは共通の開放穴26(図5を参照して後述)に接続されている。臨界ノズル9Mとマスターカプセル6Mの間において、マスター側配管21Mには更にテスト圧センサ70が接続されている。尚、テスト圧センサ70はマスター側配管21Mではなく、ワーク側配管21Wに接続してもよい。ワーク側配管21W及びマスター側配管21Mの端部はそれぞれジョイント21JW,21JMにより配管41W,41Mを通してワークカプセル6W及びマスターカプセル6Mに接続されている。判定制御装置300は制御プログラムに従って、テスト圧センサ70により検出される実際のテスト圧を観測し、2方制御弁5'W,5'M,19'W,19'Mの動作を制御し、かつ所定のタイミングでの差圧検出器13による検出差圧に基づいてワーク8Wに対する評価を判定し、表示する。
図3の定流量型リークテスタの動作原理は基本的に図1のリークテスタと同じであり、ノーマリークローズドの2方制御弁5'W,5'Mを閉状態とし、ノーマリーオープンの2方制御弁19'W,19'Mをそのまま開放状態としてワーク側空気系とマスター側空気系を同じ初期状態(この例では大気圧)とする。ワークカプセル6W内に被検査部品としてのワーク8Wを挿入し、マスターカプセル6M内にマスター8Mとして被検査部品と同じ容積の部品で、漏れのないものを挿入する。次に、正圧源16の加圧空気を臨界圧以上の所望の圧力に設定し、2方制御弁19'W,19'Mを閉じ、その後2方制御弁5'W、5'Mを予め決めた時間だけ導通させて加圧空気を臨界ノズル9W,9Mを通してワークカプセル6W、マスターカプセル6Mに供給する。これによりワーク側空気系とマスター側空気系にそれぞれ同じ一定流量の空気が注入される。判定制御装置300は差圧検出器13による検出差圧を観測する。ワーク8Wに穴が開いていれば、ワーク側総内容積とマスター側総内容積に差が生じるので、ワーク8W内に空気が漏れて流入しワーク側空気系の圧力がマスター側空気系の圧力より低くなるはずである。そこで、2方制御弁5'W,5'Mを閉じてから所定期間後、差圧検出器13により予め決めた第1の基準値より大きな差圧が検出された場合は、判定制御装置300はワーク8Wを大リーク有りと判定し、テストを終了する。前記所定期間後に第1の基準値より大きな差圧が検出されなかった場合は、その時点で差圧検出器13の検出出力にオフセットを与えることにより0にリセットし、検出レンジを感度の高いレンジに切り替えて差圧検出を続行する。所定期間経過後、検出差圧が第2の基準値以下であれば、ワーク8Wを漏れがないと判定し、第2の基準値より大であれば少リークありと判定し、テストを終了する。
この発明で重要なことは、2方制御弁5'W,5'Mは1つの制御弁50として形成され、同様に2方制御弁19'Wと19'Mも1つの制御弁60として形成されていることと、後述するように臨界ノズル9W,9Mは1つの制御弁50の下でマニホールドブロック210の上面からその中に垂直方向に伸びるように設けられていることである。なお、図3においてリークテスタは正圧源16を使用した場合を示したが、正圧源16を負圧源に置き換えてワーク8Wの内部から外に漏れるリークを検出するようにしてもよい。
図4におけるマニホールドブロック210の平面図を図5に、その6−6断面図を図6に示す。マニホールドブロック210の上面には予め決めた第1の円領域22A内に制御弁50用の共通開口22INと2つの配管開口22W,22Mが上面から垂直に延びて形成されており、その第1円領域22Aからマニホールドブロック210の長さ方向に間隔をおいて予め決めた第2の円領域24A内に制御弁60用の共通開口24OUTと2つの配管開口24W,24Mが上面から垂直に延びて形成されている。更に、それら第1及び第2円領域22A,24Aの間に差圧検出器13用の開口27W,27Mが垂直に延びて形成されている。また、第1円領域22Aを中心に囲むように制御弁50を取り付けるための4つの貫通穴22a,22b,22c,22dが形成され、第2円領域24Aを中心に囲むように制御弁60を取り付けるための4つの貫通穴24a,24b,24c,24dが形成され、2つの配管開口27W,27Mを囲むように差圧検出器13を取り付けるための4つの貫通穴28a,28b,28c,28dが形成されている。
破線で示すように、ワーク側配管21Wは、マニホールドブロック210の一方の短側面に設けられたジョイント21JWからマニホールドブロック210の一方の長側面と隣接して平行に伸びる平行部21Waと、その平行部21Waから直角に延長され、それぞれ制御弁50,60用の配管開口22W,24Wに連通する連通部21Wb,21Wcと、平行部21Waから直角に延長され、差圧検出器13用の配管開口27Wに連通する連通部21Wdを有する。同様に、マスター側配管21Mは、マニホールドブロック210の一方の短側面に設けられたジョイント21JMからマニホールドブロック210の他方の長側面と隣接して平行に延びる平行部21Maと、その平行部21Maから直角に延長され、それぞれ制御弁50、60用の配管開口22M,24Mに連通する連通部21Mb,21Mcと、平行部21Maから直角に延長され、差圧検出器13用の配管開口27Mに連通する連通部21Mdを有する。更に、マニホールドブロック210のマスター側長側面にはテスト圧センサ70と接続するための配管開口29Tがマスター側配管21Mに連通するように連通部21Mdから延長して形成されている。
これらワーク側配管21Wとマスター側配管21Mはマニホールドブロック210の厚さ方向中央における同一平面上に導通孔として形成されている。更に、マニホールドブロック210の他方の短側面中央から導入穴21が長側面に平行に延長形成され、マニホールドブロック210の上面に形成された制御弁50用の共通開口22INに連通し、更に、マニホールドブロック210の他方の短側面中央から開放穴26が長側面に平行に延長形成され、マニホールドブロック210の上面に形成された制御弁60用の共通開口24OUTに連通している。導入穴21はリークテスタの正圧源16に配管接続される。
図7は制御弁50の垂直断面を図5におけるマニホールドブロック210の7−7断面と共にその延長断面として示している。制御弁50はほぼ円筒状の円筒部51と、その内部に軸方向に可動に収容されたピストン52と、ピストン52を軸方向に駆動する駆動部53と、円筒部51の下面を塞ぐ円板状のマウントプレート54を有している。円筒部51には下面側から同軸状に円柱形のプランジャー収容室51Aと、それより径の小さい円柱形の貫通穴51Bと、貫通穴51Bより径が拡大された駆動部収容室51Cが形成されている。駆動部53はソレノイドを使用した電磁駆動によるものであってもよいし、圧縮空気により駆動するものであってもよい。
ピストン52は駆動部収容室51C内の駆動部53によって軸方向に駆動され、貫通穴51Bを通して軸方向に可動な円柱状のシャフト52Aと、プランジャー収容室51A内に収容され、シャフトの下端に一体に形成され、シャフト52Aより径が大とされたプランジャー52Bと、プランジャー52Bの下面に開口を有するよう、プランジャー52B内に形成された円柱状の収容穴52Ba内に収容された円柱状のシールゴム52Cとを有す。シールゴム52Cの下端面はプランジャー52Bの下端面と同じかそれより下方に突出している。シールゴム52Cの円形下端面は図5に示した第1円領域22Aと同じ径を有する。貫通穴51Bの内周壁面には軸方向に間隔をおいて2つのリング溝51bGが形成されており、そのリング溝51bGにそれぞれOリング51bRが装着され、シャフト52Aの外周面と貫通穴51Bの内周面間を気密に保ってピストン52の軸方向の駆動を可能としている。
図8A,8Bはマウントプレート54の平面図と、その8B−8B断面を示す。制御弁50の円筒部51と同じ外径を有する円板状のマウントプレート54の表面には前述の第1円領域22Aと同じ円領域内でその直径上において円の中心に対し対称に頂面が平坦な2つの円柱突出部54PW,54PMが形成されており、それらの中心にはそれぞれ貫通孔5PhW,5PhMが形成されている。更にその円領域22A内において、前記円柱突出部54PW,54PMから等間隔をおいて導通穴54Hが形成され、マウントプレート54の、円領域22Aの外側には取付け用の4つの貫通穴54a,54b,54c,54dが形成されている。これら貫通孔5PhW,5PhM、導通穴54H、貫通穴54a,54b,54c,54dは、マウントプレート54がマニホールドブロック210に取り付けられた時、図5におけるマニホールドブロック210に形成された配管開口22W,22M,共通開口22IN、取付け穴22a,22b,22c,22dとそれぞれ対向する位置に形成されている。
貫通孔5PhW,5PhMは、マウントプレート54の裏面側(マニホールドブロック側)において内径が拡大された拡大穴5PHW,5PHMとされている。各拡大穴5PHW,5PHMと間隔をおいて同心に囲むようにOリングを収容するリング溝5gW,5gMが形成されると共に、円領域22Aの外側で、かつ、取付け穴54a〜54dの内側において、導通穴54H,拡大穴5PHW,5PHMを囲むようにOリングを収容するリング溝54Gが形成されている。
制御弁60の構造も図7に示した制御弁50の構造と同じであり、図8A,8Bに示したマウントプレート54と同様の構造のマウントプレートを介して図5に示す第2の円領域24Aを覆うようにマニホールドブロック210に取り付けられることも制御弁50の場合と同様である。ただし、制御弁60が接続される配管開口24W,24Mには臨界ノズルを取り付けないので、貫通孔5PhW,5PhMの場合のような径を拡大した拡大穴を設ける必要はないし、ワーク側総内容積、マスター側総内容積を小さくする観点からも拡大穴を設けない方が好ましい。しかし、拡大穴を設けた場合は、マウントプレートを制御弁50、60に共用できる便利さはある。
図7に示すように、マニホールドブロック210の上面にマウントプレート54が載せられた状態で、図5に示す共通開口22IN、配管開孔22W,22Mは図8A,8Bに示すマウントプレート54の導通穴54H、貫通孔5PhW,5PhMと対向する位置関係にあり、マウントプレート54はそのリング溝54Gに装着されたOリング54R(図7参照)と、リング溝5gW,5gM(図8A,8B参照)に装着されたOリング54rW,54rM(図7参照)を、マニホールドブロック210の上面との間に挟んで気密を保つ。マウントプレート54の上に、制御弁50のプランジャー収容室51Aが円領域22Aを覆うように、円筒部51の下面に形成されたリング溝51aGに装着されたOリング51aRを挟んで配置される。制御弁50の円筒部51の下端面から軸方向に伸びて取り付けネジ穴54a,54b,54c,54d(54b、54cのみを破線で示す)が形成されている。これらマニホールドブロック210と、マウントプレート54と、制御弁50は、マニホールドブロック210の貫通穴22a〜22d、マウントプレート54の貫通穴54a〜54d、円筒部51の取付けネジ穴51a〜51d(51b、51cのみを破線で示す)を通して取付けネジ55a〜55d(55b、55cのみ破線で示す)により互いに固定されている。
このようにしてマニホールドブロック210上に制御弁50を取り付けると、マウントプレート54の上面と、プランジャー52B及びシールゴム52Cの下面と、プランジャー収容穴51Aの内周面とにより囲まれた弁作動室50Sが形成され、マニホールドブロック210の共通開孔22IN及び配管開口22W,22Mはそれぞれマウントプレート54の導通穴54H及び貫通孔5PhW,5PhMを通して弁作動室50Sに導通している。ピストン52が下方に駆動されると、シールゴム52Cの下面が弾性的にマウントプレート54の円柱突出部54PW,54PMの頂面と密接し、2つの貫通孔5PhW,5PhMを同時に塞ぐことになる。このとき、マウントプレート54の導通穴54Hは円柱突出部54PW,54PMの頂面より低い位置にあるので、シールゴム52Cの下面により塞がれない。この状態は、図3における2方制御弁5'W,5'Mが閉じた状態に相当する。ピストン52が上方に駆動されると、シールゴム52Cの下面は円柱突出部54PW,54PMの頂面から離れるので、弁作動室50S内の空間を通して導通穴54Hと2つの貫通孔5PhW,5PhMが互いに導通した状態となる。この状態は図3における2方制御弁5'W,5'Mが導通された状態に相当する。このとき、正圧源16から加圧空気をマニホールドブロック210の導入穴21に供給すれば、加圧空気は導通穴54Hから貫通孔5PhW,5PhMを通して臨界ノズル9W,9Mに供給されることになる。
図9は図5におけるマニホールドブロック210の配管開口22Wにこの発明の1つの特徴である臨界ノズル9Wが取り付けられ、その上からマウントプレート54が乗せられた状態での臨界ノズル9Wの近傍における拡大垂直断面図を示す。この発明における臨界ノズル9Wは、頭部91とネジ部92を有する標準のナベネジ90の中心軸を貫通する貫通孔90hが形成され、そのネジより長い金属の細管93がネジの下端から突出するように貫通孔90hに挿通され、その外周面が貫通孔90hの内壁面と気密に接着固定された構造を有している。配管開口22Wの内壁面にはネジが切られており、ネジ90の頭部91とマニホールドブロック210の表面との間にOリング95を挟むようにネジ90が配管開口22Wに装着される。ネジ90の頭部91はマウントプレート54の拡大穴5PHW内に位置する。臨界ノズル9Mも同様である。
この発明における臨界ノズル9W,9Mは標準的なナベネジに軸方向の穴を開け、細管を挿入して形成した簡単なものであり、臨界ノズルの細管93の突出部の長さ方向中間部を潰して所望の断面積の孔に絞られた細管とすることにより、流量の異なる臨界ノズルを複数用意しておけば、リークテストの設定条件に応じて臨界ノズルを容易に交換することができる。
図8A,8Bで示したマウントプレート54において、拡大穴5PHW,5PHMを図10に断面で示すように深くして、塵埃を除去する焼結フィルタ5FW,5FMを装着してもよい。
前述の実施例の説明では、臨界ノズル9W,9Mをマニホールドブロックの配管開口22W,22Mに直接装着する場合を示したが、マウントプレート54を介して配管開孔22W,22Mに装着してもよい。その場合のマウントプレート54の貫通孔5'PhW,5'PhMはネジが切られた貫通孔であり、断面を図11に示すように、貫通孔5'PhW,5'PhMは円柱突出部54PW,54PM側で内径が拡大されて拡大穴5'PHW,5'PHMとされている。この場合、臨界ノズル9Wはその近傍断面と共に図12に示すように、マウントプレート54の貫通孔5'PhWに螺合され、そのネジ部92がマニホールドブロック210の配管開口22Wに挿入される。この場合、マニホールドブロック210の配管開口22Wにはネジが切られていない。Oリング95は拡大穴5PHW内でネジ90の頭部91とマウントプレート54との間に挟まれる。臨界ノズル9Mの取り付けも同様なので説明を省略する。
図3の定流量型リークテスタでは初期状態にワークカプセル6W,マスターカプセル6M内を大気圧とし、臨界ノズルから定流量の空気を注入して差圧を検出する場合を説明したが、この場合のテスト圧は、大気圧に、臨界ノズルから定流量の空気が注入されたことによる圧力増加分を加算した圧力であり、大きなテスト圧を得ることは難しい。一方、被検査ワークの体積が非常に小さい場合、検出感度について前述したように、容積変化ΔVによる式(4)で示される圧力変化ΔPは小さな値となり、検出が困難になる。そこで、テスト圧Pを大きくすることが要求される場合がある。そこで、別の正圧源を設け、所望の予備圧の加圧空気を臨界ノズル9W,9Mを通らない別の経路でワークカプセル6W,マスターカプセル6M内に供給し、その後、予備圧に対し臨界条件を満たす高い圧力で加圧空気を臨界ノズル9W,9Mを通して所定時間注入して差圧を検出するように構成した定流量型リークテスタの機能構成図を図13に示す。この構成は、図3の構成に対し、更に正圧源31を設け、正圧源31からの加圧空気を3方制御弁32を介して配管33によりマニホールドブロックの開放穴26に接続したものである。正圧源31は所望の予備圧に設定した加圧空気を供給する。初期状態では2方制御弁19'W,19'Mを開の状態にしておいて所望の予備圧の加圧空気をワークカプセル6Wとマスターカプセル6Mに注入する。その後、2方制御弁19'W,19'Mを閉じ、以下は図3の場合と同様に2方制御弁5'W,5'Mを所定時間導通し、臨界条件を満たす加圧空気を正圧源16から臨界ノズル9W,9Mに与え、所定流量の空気をワーク側空気系及びマスター側空気系に注入し、差圧検出器13により差圧を検出してワークの良否を判定する。なお、この構成においてテスト圧センサ70により実際に測定されるテスト圧は、ワークカプセル6Wとマスターカプセル6Mに供給した初期の予備圧に対し、臨界ノズル9W,9Mから与えた所定流量による圧力増加分を加算した圧力となる。
上述のマニホールドユニットを使用したリークテスタで検査されるワークの例として、水晶振動子の他に、例えば密封されたコンデンサ、表面波フィルタ、リレー、エアバッグ用インフレータ、CCDカメラ、携帯電話、ASSY(アセンブリーの略語)部品、など、様々なものを検査対象とすることができる。この発明によるリークテスタによれば特に、小さい密封部品に対しても、感度の高い漏れ検出を実現することができる。
本発明は、容器の漏れを検査するリークテスタに利用することができる。
210:マニホールドブロック
13:差圧検出器
21W:ワーク側配管
21M:マスター側配管
21:導入穴
22IN、24OUT:共通開口
22W、22M,24W、24M:配管開口
26:開放穴
50、60:制御弁
50S:弁作動室
51:円筒部
52:ピストン
52C:シールゴム
53:駆動部
54,64:マウントプレート
54PM,54PW:円柱突出部
54H:導通穴
5PhW,5PhM:貫通孔

Claims (9)

  1. ワーク側空気系とマスター側空気系に定流量の気体を注入して差圧を検出することによりワークの漏れを検査する定流量型リークテスタに使用されるマニホールドユニットであり、
    マニホールドブロックと、
    上記マニホールドブロック内にはそれぞれ一端が上記マニホールドブロックの第1の側面に開放されたワーク側配管と、マスター側配管と、開放穴とが形成されており、さらに一端が第2の側面に開放された導入穴が形成されており、上記マニホールドブロックの表面には予め決めた第1円領域内に上記ワーク側配管に導通したワーク側第1配管開口と、上記マスター側配管に導通したマスター側第1配管開口と、上記導入穴に導通した第1共通開口が上記表面から垂直に延びて形成されており、上記第1円領域と間隔を置いて予め決めた第2円領域内に上記ワーク側配管に導通したワーク側第2配管開口と、上記マスター側配管に導通したマスター側第2配管開口と、上記開放穴に導通した第2共通開口が上記表面から垂直に延びて形成されており、上記第1円領域と上記第2円領域の間において上記ワーク側配管に連通したワーク側第3配管開口と上記マスター側配管に連通したマスター側第3配管開口が形成されており、
    上記第1円領域と上記第2円領域の間において上記マニホールドブロックの表面に配置され、上記ワーク側第3配管開口と上記マスター側第3配管開口を通して上記ワーク側空気系と上記マスター側空気系の差圧を検出する差圧検出器と、
    上記第1円領域および上記第2円領域をそれぞれ覆うように上記マニホールドブロックに取り付けられた第1制御弁と第2制御弁と、
    上記第1制御弁は上記第1円領域を囲む第1弁作動室を有し、弁の開、閉要求に従って上記第1弁作動室内において上記ワーク側第1配管開口と上記マスター側第1配管開口を同時に開、閉するように構成されており、
    上記第2制御弁は上記第2円領域を囲む第2弁作動室を有し、弁の開、閉要求に従って上記第2弁作動室内において上記ワーク側第2配管開口と上記マスター側第2配管開口を同時に開、閉するように構成されており、
    上記第1円領域内の上記ワーク側第1配管開口と上記マスター側第1配管開口にそれぞれ第1および第2臨界ノズルが挿入されていることを特徴とするマニホールドユニット。
  2. 請求項1記載のマニホールドユニットにおいて、上記第1制御弁および第2制御弁はそれぞれ上記第1円領域および第2円領域を覆い、上記第1弁作動室および第2弁作動室を塞ぐように取り付けられた第1マウントプレートおよび第2マウントプレートを有し、
    上記第1マウントプレートは上記ワーク側第1配管開口と上記マスター側第1配管開口に対向して連通する貫通孔がそれぞれ中心に形成され、上記マニホールドブロックと反対側の面から突出した2つの第1円柱突出部と、上記第1共通開口と対向して連通する第1貫通穴とを有し、
    上記第2マウントプレートは上記ワーク側第2配管開口と上記マスター側第2配管開口に対向して連通する貫通孔がそれぞれ中心に形成され、上記マニホールドブロックと反対側の面から突出した2つの第2円柱突出部と、上記第2共通開口と対向して連通する第2貫通穴とを有し、
    上記第1制御弁は弁の開、閉要求に従って上記第1弁作動室内において2つの上記第1円柱突出部の頂面と同時に対接、離反する第1シールゴムとを有し、
    上記第2制御弁は弁の開、閉要求に従って上記第2弁作動室内において2つの上記第2円柱突出部の頂面と同時に対接、離反する第2シールゴムとを有していることを特徴とするマニホールドユニット。
  3. 請求項2記載のマニホールドユニットにおいて、上記第1および第2臨界ノズルのそれぞれは頭部とネジ部を有するネジと、上記ネジの中心軸に沿って形成された貫通孔に挿入され、密着固定された細管とを有し、上記細管の先端部は上記ネジの先端から突出しており、上記ネジ部が上記ワーク側第1配管開口および上記マスター側第1配管開口の内周面に形成されたネジに装着されていることを特徴とするマニホールドユニット。
  4. 請求項3記載のマニホールドユニットにおいて、上記第1マウントプレートの上記2つの貫通孔は上記マニホールドブロック側において径が拡大された拡大穴とされており、上記第1および第2臨界ノズルのネジの頭部は上記拡大穴内に収容されていることを特徴とするマニホールドユニット。
  5. 請求項4記載のマニホールドユニットにおいて、上記拡大穴内に焼結フィルタが配置されていることを特徴とするマニホールドユニット。
  6. 請求項3記載のマニホールドユニットにおいて、上記第1円柱突出部の上記貫通孔は上記マニホールドブロックと反対側で径が拡大された拡大穴とされており、上記第1および第2臨界ノズルのネジの頭部は上記拡大穴内に収容され、ネジ部が上記貫通孔を通してそれぞれ上記ワーク側第1配管開口および上記マスター側第1配管開口に装着されていることを特徴とするマニホールドユニット。
  7. 請求項1乃至6のいずれか記載のマニホールドユニットにおいて、上記マニホールドブロックには上記マスター側配管または上記ワーク側配管に接続され、マスター側配管内またはワーク側配管内の圧力を検出するテスト圧センサが設けられていることを特徴とするマニホールドユニット。
  8. 請求項7記載のマニホールドユニットと、
    上記マニホールドブロックの上記導入穴に配管接続され、所望の圧力の加圧空気を上記導入穴に供給する正圧源と、
    上記マニホールドブロックの上記ワーク側配管に配管接続され、被検査ワークを収容するためのワークカプセルと、
    上記マニホールドブロックの上記マスター側配管に配管接続され、ワークの基準となるマスターを収容するためのマスターカプセルと、
    上記差圧検出器と上記テスト圧センサからの検出差圧および圧力が入力され、上記第1制御弁および上記第2制御弁を制御するとともに、上記検出差圧に基づいてワークの漏れの判定する判定制御装置と、
    を含むことを特徴とする定流量型リークテスタ。
  9. 請求項8記載の定流量型リークテスタは更に、上記マニホールドブロックの上記開放穴に配管接続され、所望の圧力の加圧空気を上記開放穴に供給する第2の正圧源と、上記第2正圧源と上記マニホールドブロックの上記開放穴との間の配管接続に直列に挿入され、加圧空気の導通、開放を制御する3方制御弁とを含むことを特徴とする定流量型リークテスタ。
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