JPH08217448A - ジルコニア顆粒の製造方法 - Google Patents
ジルコニア顆粒の製造方法Info
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- JPH08217448A JPH08217448A JP2655395A JP2655395A JPH08217448A JP H08217448 A JPH08217448 A JP H08217448A JP 2655395 A JP2655395 A JP 2655395A JP 2655395 A JP2655395 A JP 2655395A JP H08217448 A JPH08217448 A JP H08217448A
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Abstract
し、成形型への充填性及び加圧時の潰れ性に優れるジル
コニア顆粒の製造方法を提供することにある。 【構成】ジルコニア粉末を水中に懸濁させたジルコニア
スラリーを噴霧乾燥してジルコニア顆粒を製造するにあ
たり、高濃度のジルコニアスラリーに気泡を包含させて
スラリーの比重を0.80〜1.2g/cm3に調整し
て噴霧乾燥する、潰れ性に優れたジルコニア顆粒の製造
方法。
Description
方法に関し、特に、成形時の顆粒の潰れ性が優れたジル
コニア顆粒の製造方法に関する。
形手段として、単純形状の場合には寸法精度に優れる乾
式加圧成形方法が一般的に採用されている。
の圧力分布が起こらないように、成形型への粉末の均一
な充填性が必須条件となる。
ジルコニア粉末を噴霧乾燥造粒方法で流動性の良い球状
顆粒にして使用する方法が広く行われている。
状顆粒を得ることは容易である。
末は、均一な焼結性及び易焼結性が要求されることか
ら、粉末の平均粒子径としては1μm以下に均一に微粉
砕されているのが一般的である。
した場合、微粉末同士の強い凝集力による圧潰強度の強
い顆粒が生成する。
圧成形に用い場合には、成形体中に未潰顆粒が残存し、
この未潰顆粒部分が焼結欠陥となり焼結体の低密度及び
低強度の原因となる問題がある。
目的で、ジルコニアスラリーに増粘剤を添加して予めス
ラリー中の微粉末を弱く凝集させる方法や、スラリー濃
度を低くして乾燥凝集力を低下させる方法等があるが、
この様な方法で得られる顆粒は、十分な圧潰強度の改善
にはならず、また、顆粒の嵩密度も低下することから、
成形型への充填率が低下する等の問題が生じる。
の顆粒の問題点を改善し、成形型への充填性及び加圧時
の潰れ性に優れるジルコニア顆粒の製造方法を提供する
ことにある。
末を水中に懸濁させたジルコニアスラリーを噴霧乾燥し
てジルコニア顆粒を製造するにあたり、高濃度のジルコ
ニアスラリーに気泡を包含させて該スラリーの比重を
0.80〜1.2g/cm3に調整して噴霧乾燥するジ
ルコニア顆粒の製造方法を要旨とするものである。
ニア粉末を水中に懸濁させたジルコニアスラリーを、デ
ィスク方式やノズル方式の、通常の噴霧乾燥機で乾燥さ
せることにより、ジルコニア粉末の球状顆粒を容易に得
ることができる。
〜0.2mm程度の分布があり、平均顆粒径は0.06
mm程度である。
ア粉末の粒子径や比表面積により異なるが、例えば、粉
末の平均粒子径が1μm以下で且つBET比表面積が1
0m2/g以上である場合には、得られる顆粒の圧潰強
度は0.06kgf/mm2程度である(島津製作所製
の微小圧縮試験機による測定値)。
以上になると、乾式加圧成形の成形圧力を1000kg
/cm2にした場合でも未潰顆粒が残存することとな
り、このような成形体を1500℃で焼結させた焼結体
の強度は、JIS R 1601に規定された3点曲げ
強度試験法で90kgf/mm2程度である。
m以下で且つBET比表面積が10m2/g以上である
ジルコニア粉末を対象としたものである。
度を低下させる目的で、ジルコニアスラリーに増粘剤を
添加する方法や、スラリー濃度を低くする方法等がある
が、顆粒の嵩密度が低下したり、濃度低下により生産性
が悪くなったりする問題がある。
なく潰れ性に優れる顆粒を生産性良く製造する方法を提
供するものである。
濃度は35〜60wt%が好ましい。
産性が低下するためであり、60wt%を越える場合に
はスラリー粘度が高くなり噴霧乾燥時の噴霧状態が悪く
なり、得られる顆粒の形状が悪く流動性の悪いものとな
るからである。
させ、スラリー比重を0.80〜1.2g/cm3にす
ることが必要である。
リーの比重は、例えば、ジルコニアが50wt%のスラ
リー比重は1.6g/cm3程度である。
気泡を包含させてスラリー比重を0.80〜1.2g/
cm3に調整するが、スラリー比重が0.80g/cm3
未満になると、ポンプの構造によつては噴霧乾燥機にス
ラリーを供給することが困難となることもあり好ましく
ない。
越える場合は、噴霧乾燥で得られる顆粒の圧潰強度が十
分改善されないため好ましくない。
は、スラリー中に微量の発泡剤を添加したり、成形性を
向上させるためのセラミックス用バインダーを添加した
後、スラリーをやや強めに攪拌することにより容易に気
泡を包含させることができる。
る低下については、消泡剤の添加で比重値を一定に維持
することができる。
ニアスラリーに添加剤を加え、攪拌することによつて、
比重が0.80〜1.2g/cm3であるジルコニアス
ラリーを得ることができる。
ることによって得られるジルコニア顆粒は、球形で粒子
径が0.02〜0.2mmであり、軽装嵩密度は1.0
〜1.4g/cm3である。
4kg/mm2程度に改善できる。スラリーに気泡を包
含させることにより、顆粒の圧潰強度が改善できる理由
については定かではないが、乾燥時のジルコニア微粉末
の乾燥凝集力が気泡によって緩衝されているものと思わ
れる。
顆粒を用いて、金型プレス成形法で成形圧力1000k
g/cm2で成形した後、1500℃で焼結させた焼結
体の3点曲げ強度は110〜130kgf/mm2程度
に改善される。
泡を包含させ噴霧乾燥法することにより、理由は定かで
はないが得られるジルコニア顆粒の圧潰強度を改善する
ことが可能であり、これによつて成形時の顆粒の潰れ性
が優れることから、加圧成形法によって得られるジルコ
ニア焼結体の強度が改善できる。
するが、これらの実施例により、本発明は何等限定され
ない。
径1.0μm、BET比表面積16m2/g)を水に懸
濁させて、ジルコニアが50wt%のスラリーを調整し
た。
央理化工業(株)製のセラミックス用バインダー(アク
リル共重合樹脂)をスラリー中の固形分量に対して3%
添加混合した。
wt%で、多少の気泡を包含しているがスラリーの比重
は1.30g/cm3であった。
4時間継続して気泡を包含させると、24時間後のスラ
リー比重は1.10g/cm3となった。
ラリーを噴霧乾燥機を用い150℃の熱風下で乾燥しジ
ルコニア顆粒を得た。
1.20g/cm3で、顆粒の圧潰強度は0.03kg
/mm2であった。
いて、成形圧1000kg/cm2で金型プレス成形を
行い、57mm×34mmの板状に成形した後、150
0℃で2時間焼結して焼結体を得た。該焼結体の密度は
6.051g/cm3であり、3点曲げ強度値は平均1
25.3kgf/mm2であった。(3点曲げ強度は、
JIS R 1601に規定された試験法により、3m
m×4mm×40mmの試験片10本についてスパン3
0mmで測定した) 比較例1 実施例1の、バインダーを添加した直後のスラリー
と、バインダー添加後48時間攪拌を継続したスラリ
ーについて、実施例1と同様に噴霧乾燥を行った。
3で、のスラリー比重は0.78g/cm3であった。
ア顆粒は、軽装嵩密度は1.21g/cm3で、顆粒の
圧潰強度は0.06kg/mm2であった。
実施例1と全く同様に操作して焼結体の評価を行った。
あり、3点曲げ強度値は平均90.3kgf/mm2で
あった。
ポンプでの噴霧乾燥機への供給が不可能であり、顆粒を
得ることができなかった。
れ性に優れるジルコニア顆粒を製造することができ、特
に加圧成形法により高強度なジルコニア焼結体を製造す
るのに好適である。
Claims (1)
- 【請求項1】ジルコニア粉末を水中に懸濁させたジルコ
ニアスラリーを噴霧乾燥してジルコニア顆粒を製造する
にあたり、ジルコニアスラリーのジルコニア濃度が35
〜60wt%であり、且つ、該スラリーに気泡を包含さ
せて該スラリーの比重を0.80〜1.2g/cm3に
調整して噴霧乾燥することを特徴とするジルコニア顆粒
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02655395A JP3680338B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | ジルコニア顆粒の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02655395A JP3680338B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | ジルコニア顆粒の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08217448A true JPH08217448A (ja) | 1996-08-27 |
JP3680338B2 JP3680338B2 (ja) | 2005-08-10 |
Family
ID=12196726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02655395A Expired - Fee Related JP3680338B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | ジルコニア顆粒の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3680338B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002255556A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-11 | Toray Ind Inc | 酸化ジルコニウム粉末およびそれからなる顆粒 |
WO2011077381A1 (fr) | 2009-12-24 | 2011-06-30 | Saint-Gobain Centre De Recherches Et D'etudes Europeen | Poudre de granules de zircone |
WO2011077379A1 (fr) | 2009-12-24 | 2011-06-30 | Saint-Gobain Centre De Recherches Et D'etudes Europeen | Poudre de granules de céramique |
JP2012500770A (ja) * | 2008-08-26 | 2012-01-12 | ハー.ツェー.スタルク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | バルブメタル酸化物配合物 |
JP2013515665A (ja) * | 2009-12-24 | 2013-05-09 | サン−ゴバン サントル ド レシェルシュ エ デテュド ユーロペアン | ジルコニアおよびアルミナの顆粒を含む粉末 |
CN116648430A (zh) * | 2020-12-22 | 2023-08-25 | 可乐丽则武齿科株式会社 | 氧化锆颗粒、压粉体和它们的制造方法 |
-
1995
- 1995-02-15 JP JP02655395A patent/JP3680338B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2011077381A1 (fr) | 2009-12-24 | 2011-06-30 | Saint-Gobain Centre De Recherches Et D'etudes Europeen | Poudre de granules de zircone |
WO2011077379A1 (fr) | 2009-12-24 | 2011-06-30 | Saint-Gobain Centre De Recherches Et D'etudes Europeen | Poudre de granules de céramique |
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---|---|
JP3680338B2 (ja) | 2005-08-10 |
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